議院運営委員会 第1号
- 発言数
- 30 件
- 登壇者
- 6 名
- 会派数
- 3
- 開催日
- 1960/12/26
会議録
○小平委員長 これより会議を開きます。 第三十八回国会は本日をもって召集されました。通常会の諸準備につきましては、去る二十二日の当委員会においてあらかじめ御協議をお願いいたしたのでありますが、なお、議員請暇の件その他について御協議を願うことといたします。 まず、議員請暇の件についてでありますが、お手元に配付の印刷物にあります通り、議員千葉三郎君、堤康次郎君、灘尾弘吉君及び山手滿男君から、それぞれ請暇の申し出があります。その目的、期間等について、事務総長から説明を願います。
○山崎事務総長 千葉三郎さんは、欧州各国の憲法研究並びに政治経済事情視察のため、十二月二十七日から昭和三十六年一月十八日まで二十三日間の請暇の申し出がございます。堤康次郎さんからは、欧米各国の政治経済事情視察のため、昭和三十六年一月二日から二月十三日まで四十三日間の請暇の申し出がございます。灘尾弘吉さんからは、国際社会事業会議出席並びに西欧各国の政治経済事情視察のため、昭和三十六年一月三日から二月十六日まで四十五日間の請暇の申し出がございます。山手滿男さんからは、フランスの郵政行政調査のため、昭和三十六年一月十二日から一月二十二日まで十一日間の請暇の申し出がございます。以上でございます。
○小平委員長 それでは、右各請暇の件は、先ほどの理事会における話し合いの通り、いずれもこれを許可することとし、本日の本会議においてこれを決定するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○柳田委員 最終的には決定に応じます。異議はありません。ただし、先ほどの理事会で話し合いの通りというのは、いかにも理事会では何事もなかったかのような印象を受けますが、先ほどの理事会の話し合いは、かなりこれで議論をしたのでありますから、その間の経緯をやはりこの委員会において明らかにして、そうして決をとられんことを望みます。
○小平委員長 理事会におきまして、議員請暇についていろいろ御議論がございました。その要点は、国会の休みの間、これは自然休会の期間を含めてでありますが、それ以外のときにおいて、議員が国会を休んで海外に出られるということについては、国会の規律上望ましくないことである、こういう御趣旨のもとに、これを厳重に制限すべきである、こういう御趣旨の議論が非常に多かったわけであります。そこで、議運におきましても、従来からそういう議論は再三出たそうでありますが、一般の議員の方にその趣旨がまだ徹底いたしておらないうらみもなきにしもあらずである、こういう点から、本日あらためて議運の理事会としての結論を出しまして、今後真にやむを得ない場合を除いては、海外旅行のために請暇を認めるというようなことはないようにいたそう、従って、この趣旨を、各党各派を通じて、あるいはまた、個々の議員諸君に、議運理事会の申し合わせとして通達をいたしておこう、こういうことになったのであります。
○柳田委員 真にやむを得ないという判定はどこがしますか。
○小平委員長 議員の請暇の最終の決定は、御承知のように、これは本会議でいたすわけでありますが、その前に、従来から議運において協議をいたしておりますので、その議運理事会及び委員会において十分御検討を願うことにいたします。
○柳田委員 それでは、私から一言申しますが、これは必ずしも自民党だけではございません。自民党、社会党両方に関係のあることで、両方とも従来こういう問題に対しては申し合わせをして、また、両党とも必ずしもこの申し合わせを厳重に守ってきたとは言えぬ。両党というのですから、その党に所属する議員という意味であります。そこで私は、真にやむを得ないというようなことを幾ら書いても、これは単に口頭禅に終わるならば、議運の権威上、何回こういうことをやってみても始まらぬと思います。といって、本日出て参りましたこの堤康次郎君、灘尾弘吉君のごときは、二月十三日、二月十六日まで、四十三日間、四十五日間、また、千葉三郎君の場合は、一月十八日までと、自然休会中、山手滿男君の場合も一月二十二日までですから、まあ自然休会中でやや情状酌量すべき点があるが、堤康次郎君と灘尾弘吉君の場合は、ちょうど国会が再開されて、施政方針演説があり、代表質問も行なわれる一番初っぱなのときですから、それを横目で見ながら海外に出ていくということは、おそらくこういうことを初めから公約しておったら二人とも選挙に落選しておったと思うのですが、当選してしまうと、こういうことに自然なってしまう。これは必ずしも自民党だけを責めるのではなしに、社会党にもはね返ってくる問題です。そこで、こういうふうにしたらどうですか。最初に理事会に諮られますが、諮られたときには、すでにその本人は公用旅券の申請をし、さらにその手続を済ましておる、そして事後承諾の形で出てくる。公用旅券の方は手続が済んだのだから、どうか認めてくれ、いつもこういうふうになっておる。これは議員お互い同士のことですから、事情はそういうことだからというので、いつも認めているが、実際は真にやむを得ざる事情という既成事実を先に作られておる。そこで、これは自然休会を含めて、国会開会中に海外旅行をする場合に、こういうふうに全部私費で行かれるのですが、そういう場合には、公用旅券等の申請をする前に、事前にそれぞれの党の機関を通じて議院運営委員会にお諮り願って、ここで真にやむを得ぬかどうかきめた後に公用旅券の申請なり旅行手続なりをして、それから進める、それを順序をさかさまにしたものは、真にやむを得ないものではない、こういうふうに認めたいのですが、どうですか。真にやむを得ないものは認めるにやぶさかでありませんから、私用で行かれる場合には、それぞれそういうふうな旅行手続をとられる前に、一切白紙のままで議院運営委員会にお出し願って、議院運営委員会の責任をもって決定するならば、議院運営委員会の責任において真にやむを得ないという判定を下した後においてする、それならば、真にやむを得ないという判定を下しても——旅行目的においては真にやむを得ないという判定を下しても、旅行日数においては、その申請の日数が真にやむを得ないものか、それを短縮することができないものかどうか、これまた論議をしてやる、そういうふうにしまして、一切の手続前に白紙のまま議院運営委員会に出してこないものは、これは真にやむを得ないものと認めない、こういうふうに一つのものさしをきめておいたならば、議院運営委員会がみずからの権威をなくするような、そういう形式倒れのことにならぬと思うのですが、それはどうですか。
○佐々木(秀)委員 柳田君のお話はごもっともです。従来も再三申し合わせをしておるのですから、当然そうなくちゃならなかったのですが、単なる申し合わせだけで、それが現実に実行されていなかったといううらみがありますので、私は、両党ともに、申し合わせをしたことに対しては忠実にこれを実行していくということにしなければならないと思います。そこで、このたびの場合は理事会で一応お認めをいただいたことですから、これからの問題につきましては、御趣旨に沿うように、わが党といたしましても、なるべく事前に話し合いをして、そうして議運に諮るように努力したいと思います。
○柳田委員 そこでもう一つ、要するに、旅行手続を全然しないで、旅行しようと思ったときに議院運営委員会に申し出てもらう、そうしてそこでまず旅行の可否をきめる、それから今度は日数の長短をきめる、その後において手続をやってもらう。従って、もうすでに準備したということは一切口実にはならないということにしてからでないと、議院運営委員会の権威はなくなる。そういうような手続をやらずして、自分の方でどんどん手続を進めて、単に議運にトンネル機関のように持ってきたものは、真にやむを得ないものには該当しない、そういうふうにものさしをきめておかれたならば、またここでかりに真にやむを得ないものと認めるにしても、はっきりと尺度が引けると思います。従って、われわれこの議院運営委員会の権威は守られると思います。そういう意味において、成規の旅行手続を一切せずに、白紙のままで議院運営委員会に持ってこなかったもの、すでに自分の方で先行したものは、真にやむを得ないものとは認めない、こういうふうに議院運営委員会でおきめ願ってはいけませんか。
○佐々木(秀)委員 それはそうすべきだと思いますが、今、外貨の点は楽になりましたけれども、そういう手続の点、御趣旨はそういう意味において申し入れをしておきます。そうしてそういうふうに実行できるようにお互いに努力したいと思います。
○下平委員 問題を個人にしぼってみますと、現実の問題としてはなかなかむずかしいと思う。それで、実際は手続を進めておいて、議運に出すときには、白紙だという形で持ってこられる。私は、これは議員個人並びに党の、国会第一主義の考え方の問題だと思うのです。そこで、私は、でき得るなら、個人的な海外旅行は会期中にはやらせない、こういうふうにした方がいいと思う。個人的な海外旅行は会期中は認めない。ただ、言うところの国民外交を大いに展開しようといろ新しい考え方もあるし、あるいはまた、党と党との交流等もあると思います。たまたま日本の国会と外国の国会が一致しておればいいけれども、一致していない場合は、向こうは休会中だが、こっちは開会中、こういう条件等も出てくると思うのです。少なくとも党の議会運営の責任を実質上持っておる機関の承認を得て、しかもそれが大方了解できるような理由のもとで議運の承認を求めてくる——個人的に私はここへ行きたいというようなものは、原則としてこれはだめだ、院の都合なり、運営の責任を実質上握っている党の機関できめてきたというようなものに限って事情を考慮してもいいが、個人的にはいけないというふうに、原則的なものをきめておいた方が、処理がしやすい。個人の事情を聞いて一々白黒の判定をつけるといっても、実際問題としてそれは無理ですよ。だから、実質的には、開会中の個人的な海外出張は認めない、ただ、国民外交とか、党の機関決定等でやった場合とか、あるいは院の都合でやる場合等については、議運でこれを考慮していこう、個人的のものは一切認めない、こういう形の方が、すっきりしていていいような気がするのです。
○佐々木(秀)委員 今、下平君の御意見は、わが党はそれに対して反対する何もありません。それらを全部含めて今後検討していきたいと思います。
○柳田委員 そこで、休会中は議長の権限でおやりになるのですが、今この議院運営委員会で論議された趣旨をお聞き願っておるわけですから、みだりに議長の権限でおやりにならぬように、そのことだけを要請しておきます。
○小平委員長 それでは、本件は御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。 ————◇—————
○小平委員長 次に、小委員会設置の件及び小委員、小委員長選任等の件についてでありますが、去る二十二日の当委員会における決定の通り、今国会におきましても、従前通りの四小委員会を設置することとし、その小委員の員数及び各会派割当は従前の通りとし、各小委員及び小委員長は、先例により、委員長において指名するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○小平委員長 御異議なしと認めます。それでは、委員長におきましては、各小委員及び小委員長に、すべて従前の方々を指名することといたします。 なお、小委員、小委員長及び理事から辞任の申し出がありました場合には、そのつど委員会に諮ることなく、委員長においてこれを決することとし、また、委員の異動、小委員、小委員長及び理事の辞任等によって欠員が生じました際の小委員、小委員長及び理事の補欠選任につきましては、委員長においてこれを指名することに御一任を願っておきたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○小平委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
○佐々木(良)委員 小委員会の設置の件ではございませんが、関連いたしまして、前国会以来、この議院運営委員会に理事一名を増員されて、わが民社党に振り当てられんことの要望をいたしておりましたが、その点につきましては、相談をするということになっておりまするが、重ねて今国会におきましてももう一度この要望を申し上げまして、善処をお願いいたします。
○小平委員長 その点につきましては、今国会におきましても続いて理事会において相談をいたすことにいたします。 ————◇—————
○小平委員長 次に、昭和三十六年度本院予算要求の件についてでありますが、大蔵省との折衝が年末年始の自然休会中にかかると思われますので、当委員会にお諮りするいとまのない場合には、その決定を委員長及び庶務小委員長に御一任願っておきたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○小平委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。 ————◇—————
○小平委員長 次に、年末年始の自然休会に関する件についてでありますが、年内の議事も大体本日をもって終了することとなりますので、明二十七日から年末年始の自然休会に入ることといたしたいと思いますが、自然休会中に緊急の必要が生じた場合には、いつでも本会議を開くこととし、再開日は一応明年の一月二十八日ごろを目途といたしておきまして、一応明年一月二十五日に当委員会を開きまして、三十六年度総予算の提出時期等とにらみ合わせて、正式の再開日、開会式、国務大臣の演説、その他再開後の議事について御協議を願うことといたしたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○柳田委員 異議はございませんが、それに関連して一言希望を申し上げておきます。 明年度予算でありますが、財政法二十七条によりまして、明三十六年度予算は三十五年の十二月中に出すのを常例としておりますが、十二月中に出すことも事実問題として無理である。従いまして、多少時間を与えますから、少なくとも財政法の趣旨にのっとって、一月十五日までには国会に内閣から提出されるよう、社会党を代表して私は強く要望しておきます。それが一点。これは政府に要望するのでありますから、政府に取次をお願いして、委員長としての善処をお願いいたします。 それから第二点は、今の委員長の発言に関連するのですが、従来、施政演説がありますと、野党が代表質問をいたしますが、その場合には、施政演説者からひそかに予定原稿をとりまして、その予定原稿を基礎として質問をする、こういう形であります。社会党といたしましては、本日の国会対策委員会で、内閣の施政演説に対する野党の代表質問こそは、国民を代表する議員の国会の中における最も重要な審議でありますから、政府が施政演説をしたならば、当然それを受けて野党はこの政府の施政演説を検討して、それぞれの機関において、党を代表して質問すべき論点角度等を検討するいとまがなければ、ほんとうの質問にならぬと思うのであります。そこで、政府の代表演説が終了いたしましたならば、少なくとも、日曜を除いて、中一日置きまして、そして野党の質問に入る。野党は政府の演説を受けて、それをほんとうに耳で国会を通じて聞いて、そうしてその政府の所信に対する批判を、あらゆる角度から、あらゆる機関を通じて真剣に論議した後、党の代表をして質問せしめる、それだけの時間的余裕があるのが当然であります。従って、来年の議事になりますが、従来のように、午前中に政府が施政演説をして、そしてそのまま休憩をして、参議院にいって、戻ってきたならばすぐに野党の質問をする、政府の施政演説を耳で聞かずして、目であらかじめ予定原稿を読んでおいて質問するというようなことでは、国会の権威としても私はどうかと思いますので、いずれもこれは委員長においては党の方との御相談もありましょうし、自民党側の理事諸君においてもまた党との御相談もありましょうから、急にわれわれの方から申し出るのも御迷惑な点もあろうかと思いますので、あらかじめ一月以上の余裕をもって今日からお願いしておきます。これはさように善処されることを要望しておきます。
○小平委員長 それでは、本件は御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。 なお、次回の委員会は、ただいま御決定願いました通り、一応来年一月二十五日に開会することといたしますが、都合によりましてはそれより繰り上げ、または繰り下げて開会することがあるかもしれませんから、あらかじめ御了承を願っておきたいと思います。 ————◇—————
○小平委員長 次に、自然休会中の委員派遣の件についてでありますが、自然休会中に各委員会から委員派遣承認申請がありました場合には、その取り扱いは、従来の例によりまして、議長において、議院運営委員長と協議の上、決定することに御一任を願いたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○小平委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。 ————◇—————
○小平委員長 次に、本日の本会議の議事の順序について、事務総長から説明を願います。
○山崎事務総長 本日の本会議は、まず、議席の指定がございます。続きまして、ただいま御承認を得ました請暇四件をお諮りいたし、おきめ願います。それだけでございます。
○小平委員長 それでは、本日の本会議は、午後一時二十分予鈴、一時三十分から開会することといたします。 本日は、これにて散会いたします。 午後零時七分散会