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38回国会衆議院1961/03/15

科学技術振興対策特別委員会 第1号

発言数
12
登壇者
4
会派数
1
開催日
1961/03/15

会議録

菅野和太郎自由民主党

○菅野委員 これより会議を開きます。  私が年長者でありますので、衆議院規則第百一条第四項の規定により、委員長が選任されままで委員長の職務を行ないます。  これより委員長の互選を行ないます。

中村幸八自由民主党

○中村(幸)委員 動議を提出いたします。  委員長の互選は、投票を用いないで、山口一好一君を委員長に推薦いたしたいと思います。

菅野和太郎自由民主党

○菅野委員 ただいまの中村幸八君の動議に御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

菅野和太郎自由民主党

○菅野委員 御異議なしと認めます。よって、山口好一君が委員長に御当選になられました。(拍手)  委員長山口好一君に本席を譲ります。   〔山口委員長、委員長席に着く〕

山口好一自由民主党

○山口委員長 この際、一言ごあいさつを申し上げます。  ただいま委員各位の御推挙によりまして、再び私が委員長の重責をになうことになりました不なれではありますが、委員会の運営にあたりましては、委員各位の御支援と御協力を得まして、つつがなくその職責を全うして参りたいと存じます。何とぞよろしくお願い申し上げます。  簡単でございますが、就任のごあいさつといたします。(拍手)      ————◇—————

山口好一自由民主党

○山口委員長 これより理事の互選を行ないます。理事の員数及び互選の方法についてお諮りいたします。

中村幸八自由民主党

○中村(幸)委員 動議を提出いたします。  理事は、その数を八名とし、委員長において指名せられんことを望みます。

山口好一自由民主党

○山口委員長 ただいまの中村幸八君の動議に御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

山口好一自由民主党

○山口委員長 御異議なしと認めます。よって、動議のごとく決しました。  委員長は理事に    菅野和太郎君  齋藤 憲三君    中曽根康弘君  中村 幸八君    前田 正男君  岡  良一君    岡本 隆一君  原   茂君 を指名いたします。  暫時休憩いたします。    午前十一時十四分休憩      ————◇—————    午前十一時二十五分開議

山口好一自由民主党

○山口委員長 休憩前に引き続き会議を開きます。  この際池田国務大臣より発言の申し出がありますので、これを許します。池田国務大臣。

池田正之輔自由民主党科学技術庁長官

○池田(正)国務大臣 最近における科学技術の進歩発達はまことに目ざましく、政治、経済、文化等、各般の分野に大きな影響を与えており、およそ近代国家及び民族の繁栄の基本であり、バロメーターであると称しても過言でありません。このような技術革新の趨勢のもとでわが国経済の高度成長の維持と国民福祉の増進を期するため、なかんずく、政府が経済運営の指針として採択しましたいわゆる所得倍増計画を効果的に達成するためには、科学技術の振興に格段の努力をいたさねばならないことは言うまでもないところであります。  かかる見地に立って、政府におきましては、科学技術の振興を重要施策として取り上げ、三十六年度予算編成に際しては特段の考慮を払うこととし、必要な予算の計上を行なったのであります。私といたしましても、科学技術はわが国のよって立つ基盤となるものであるという確信のもとに、先進諸国に対する立ちおくれを急速に取り戻すため、わが国情にふさわしい科学技術振興政策を確立し、その具体化に努力して参る所存であります。三十六年度は、特に所得倍増計画の初年度でもあり、また、科学技術会議より答申のありました科学技術振興基本方策の具体化に踏み出す年でありますので、この答申に盛られた重要課題のうち、早急に解決しなければならない問題に重点を置いて、次のごとき諸施策を強力に実施して参りたいと存じます。  まず、科学技術振興方策につきましては、今後一そう科学技術会議の活動に期待し、その意見を尊重して参りたいと考えますので、その機能を強化するため、今回、同会議の学識経験関係議員を二名増員することとし、所要の法案を今国会に提出いたしております。  次に、わが国技術の海外依存体制からの脱却をはかり、国産新技術を育成するためには、国内の研究開発体制を強化拡充する必要があります。そのため、明年度におきましては、国立の試験研究機関についてその施設の更新近代化を促進することといたしましたが、特に申し述べたいことは、かねて懸案となっておりました新技術開発機関の新設に踏み切ったことでありまして、現在まで理化学研究所の開発部門において実施しておりました新技術開発の事業を分離独立せしめ、政府出資による特殊法人として国産新技術の企業化を強力に進めていきたい考えであります。また、わが国試験研究の総合的機関ともいうべき理化学研究所につきましては、この際、その画期的拡充強化を行なうため、その移転を実施することとし、新たな敷地を獲得し得る目算も立ちましたので、三十六年度から新しい敷地に建設を開始することといたしております。これにより、新技術開発機関の分離独立と相待って、理化学研究所の一そうの発展を期待し得ることとなったと信じます。  また、三十五年度より一億円の予算で実施いたしました宇宙、台風、海洋、基礎電子、核融合、対ガン等の重要研究に対する特別研究促進調整費制度につきましては、今後この制度を拡充し、不測の事態に対処する重要研究の総合的推進に遺憾なからしめたいと存じます。  なお、すでに具体化しております宇宙科学技術の推進につきましては、本年度に比し約二倍の予算をもって推進をはかることとし、海洋に関する科学技術につきましては、その研究開発の総合的推進をはかる必要がありますので、海洋科学技術審議会を設け、わが国の進むべき方途を明らかにしたいと考えております。  第三に、科学技術者の確保養成とその地位、待遇の改善についてでありますが、今回の予算編成につきましても、人間能力の向上の問題が科学技術の振興と並んで重要項目として扱われ、理工系学生の増員等、科学技術者養成のための経費が相当程度関係省予算に計上され、また昨年末公務員のベース・アップの機会に研究公務員についても待遇の改善が実施されました。しかしながら、私といたしましては、特に科学技術者の地位、待遇の改善問題につきましては、制度的にも、実際的にも、いまだ必ずしも十分であるとは考えられませんので、その抜本的改善策の実現のため今後とも尽力して参る所在であります。  第四に、科学技術関係税制改正の問題についてであります。三十六年度税改正にあたりましては、研究準備金制度の創設等、五項目にわたる改正案を作成し、関係当局と折衝して参りましたが、試験研究設備についての特別償却制度の改善と寄付金制度の拡充の二点について実現されることとなり、民間研究活動の推進に大きく寄与するものと期待している次第であります。今後さらに税制面よりする科学技術振興策を強力に推進していきたいと考えております。  第五に、原子力平和利用の推進についてであります。昭和二十九年にその緒について以来、わが国における原子力の平和利用は大きな前進をみせておりますが、この間原子力をめぐる国内外の情勢変化もまた著しいものがあり、このような情勢の変化に対応し、原子力委員会におきましては、さきに策定した原子力開発利用に関する長期計画を改定することとし、広く各界の衆知を結集して作業を進めました結果、このたび新長期計画を決定いたしました。この新長期計画の線に沿って研究開発になお一そう力を注ぎ、日本原子力研究所、原子燃料公社その他研究開発機関の施設の充実と研究体制の整備をはかり、原子力発電、原子力船、放射線利用等、原子力の開発利用を強力に推進いたしたい所存であります。特に原子力研究所につきましては、三十六年度から原子力船の遮蔽用原子炉を建設し、核融合による直接発電方式の研究を開始させたい所存であります。  また、原子力の開発利用を推進するにあたっては、その安全を確保することが最大の前提とならなければなりませんが、そのため、原子炉安全審査機構の確立等、特にその安全性の確保に万全の措置を講ずるとともに、万々一の災害に対処して原子力災害補償制度を確立することとし、国会に所要の法案を提出いたしております。  最後に、科学技術に関する普及啓発と情報活動の強化その他についてであります。国民各層に対する科学技術思想の普及啓発を行なうため、日本科学技術振興財団に力強い援助を行なうとともに、科学技術情報の収集、提供の中枢機関としての日本科学技術情報センターの機能の増強をはかる方針でありますが、その他、資源の総合利用方策調査の強化、発明奨励活動の充実、科学技術関係国際交流の推進等につきましても十分配慮して参りたいと存じます。  以上、当面の施策の大綱について申し述べましたが、わが国科学技術振興政策の重要性にかんがみましても、その施策に万全を期して参りたいと考えております。委員各位の御支援協力のほど、切にお願いしてやまない次第であります。

山口好一自由民主党

○山口委員長 以上で池田国務大臣の発言は終わりました。  質疑は次会に譲ることとし、本日は、これにて散会いたします。    午前十一時三十五分散会

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