農林水産委員会 第3号
- 発言数
- 15 件
- 登壇者
- 4 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1960/12/21
会議録
○小枝委員長代理 これより会議を開きます。 委員長が所用のため、指名によりまして私が委員長の職務を行ないます。 閉会中審査申し出の件についてお諮りいたします。 すなわち、農林水産業の振興に関する件、農林水産物に関する件、農林水産業団体に関する件、農林水産金融に関する件、農林漁業災害に関する件、以上の各案件について閉会中もなお審査を行ないたいと存じますが、これを議長に申し出るに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○小枝委員長代理 御異議なしと認め、さよう決定いたしました。 ————◇—————
○小枝委員長代理 これより請願の審査に入ります。 今国会本委員会に付託になりました請願は九十三件であります。 これより日程第一より第九三までの全請願を一括して議題といたします。 まず、審査の方法についてお諮りいたします。各請願の内容は請願の文書表によりましてすでに御承知のことと存じます。さらに午前中の理事会でも御検討を願いましたので、各請願につ いては、紹介議員よりの説明聴取等を省略し、直ちに採決いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○小枝委員長代理 御異議なしと認めます。よって、直ちに採決いたします。 請願日程中、第一ないし第三六、第三九ないし第八六、第八九、第九二及び第九三の各請願はいずれも採択上内閣に送付すべきものと決する御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○小枝委員長代理 御異議なしと認め、さよう決定いたしました。 ただいま議決いたしました各請願に関する委員会報告書の作成につきましては委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○小枝委員長代理 御異議なしと認めます。 —————————————
○小枝委員長代理 なお、本日までに本委員会に参考送付されました陳情書は、農村計画推進対策の確立に関する陳情書外三十七件でお手元に配付いたしてある通りであります。念のため御報告いたします。 ————◇—————
○小枝委員長代理 次に、農林水産業の振興に関する件について調査を進めます。 黄化萎縮病問題について質疑の通告がありますので、これを許します。片島港君。
○片島委員 御承知のように、黄化萎縮病というのは、なかなか、刈り取るまで、立っておる間は発見が困難なわけでありますが、南九州、特に宮崎県の海岸地帯においては、今年度非常に大きく発生をいたしまして、地元の新聞なども非常に大きくこれを取り上げておるわけであります。早期水稲の方はよかったのでありますが、おくての方になりまして大きな災害が起きまして、しかも刈り取ってしまって米にして初めてこれがわかるということで、最初の予約を変更する数量も相当大量に出てきておるわけでありますが、これらの黄化萎縮病の災害、こういう立っておる間は被害がよくわからないといったようなものに対する災害の補償ということは、農林当局としてはどういうふうに考えておられますか。
○齋藤政府委員 まだ振興局長になりまして間もないのでございますから、勉強中でございますので、十分御了解を得られない点があるかと思いますが、黄萎病につきましての最近の概況を御説明いたしたいと思います。 今先生がお話しになりましたように、本年度宮崎県におきましては黄萎病の発生面積が昨年に比べまして相当増加いたしまして、昨年は約三千町歩程度であったと思いますが、本年は二万町歩程度になっているという報告を受けておるわけでございます。黄萎病自身の発生被害につきましては、これはずいぶん古い時代から主として南海地方に発生を見てきたわけであります。今おくてのお話がありましたけれども、どちらかと言えば、むしろ主として三化メイ虫の被害を軽減するという意味でおくての晩化栽培が行なわれたのですが、その結果、むしろ黄萎病の媒介体でありましたツマグロヨコバエの発生を減少するというふうな傾向に従来あったわけでございます。ところが、最近は御承知のように早期栽培が非常にふえて参ったというような関係がございまして、特に宮崎県におきましても早期栽培が二割程度ふえて参ったというような関係がありまして、そこで黄萎病のバイラスの媒介体であるツマグロヨコバエの発生が急速にふえる状態に現在なったというようなことが、一つの被害の大きな原因になっておるのではなかろうかと思われるのであります。それで、これにつきます被害対策といたしましては、すでに、普及組織等を通じまして、たとえば有機燐剤、マラソン剤とかいったようなものについての、防除の方法としては相当の指導が行なわれておるわけでありますけれども、今先生がお話しになりましたように、なかなか、農家としては、初めの状況において被害が今後どうなるかというようなことについての若干の安心感といいますか、将来に対する被害の予測についての感じからいいまして、それほどの大きな被害があるというふうに認識しないということから、農薬の施用等につきまして十分の用意をしないというようなことが一つの大きな原因になっておるのではなかろうかと考えるのであります。現に、ほかの県におきましても、早期栽培が相当行なわれ、また、ツマグロヨコバエの発生面積地につきましては、これは相当あるわけでありますけれども、実際には、今申しましたような防除方法によりまして、被害面積を最小限度にとどめておる。また、現に非常に少なく現われておるという実情にあるわけであります。そこで、本件につきましての結局の問題は、すでに防除方法も確立されており、これに対する知識もはっきりいたしておるわけでありまして、いかにして末端の農家がこれらの指導を受け入れて被害を防ぐための防除方法を取り入れるかという点にかかっておるわけであります。 今御質問になりましたこれらの状況に対する補償の問題をどうするかというふうなことでございますが、これはあるいはあとから所管の局長が御説明することになるかと思いますが、当然病虫害に伴う減収でございますから、減収の結果に対する災害補償の対象にはなり得る、かように存ずるわけでございます。
○片島委員 ただいま災害の対象になり得ると言われましたが、すでに災害の調査の報告は本省の方にもう出ておるはずであります。大体年内あるいは一月早々には災害が確定されると思うのであります。そういうことになりますと、それが確定した後でも災害の対象として補償が行なわれる、こういう意味に解してよろしゅうございますか。
○中野説明員 局長がただいま参っておりませんので、私、かわりまして御答弁申し上げたいと存じますが、先ほど振興局長が申されましたように、農業災害補償におきましては、病虫害の減収に対して三割以上の被害があれば支払いの対象にしております。そういう原則でございますが、今お話のありました、とれてからわかったものはどうするかということでございますが、現在統計調査部の方へ調査事務所の方から被害報告が上がっておりますし、われわれの方としましては、末端での損害評価を連合会でまとめましてわれわれの方に来るわけであります。その場合に、統計調査部の調査のあと連合会でも調査をしておりまして、それがわれわれの方に上がってきました場合に、統計調査部の資料をわれわれがいただきましたあと、そういう連合会側の見方等も参考にしましてわれわれの方では損害評価をきめておりますので、ただいまのような場合は当然損害の評価の対象にいたしたいというふうに考えております。
○片島委員 この黄萎病は大体暖地の方に多いというお話でございますが、これは私の方に来ております情報によりますと、宮崎の統計調査事務所では、本県ではきわめて新しいできごとであるということを言ってきております。まあ全然なかったわけではないが、昨年から比べると十倍近い面積がやられておる、こういうようなお話でもありましたし、また、現地の調査事務所が、非常に珍しい新しいことである、こういうことを言っておるわけであります。統計調査事務所がそのようなことを言っておるということになれば、一般農家がこれに気づかないというのは当然なことであります。しかも、ことしの水稲の食糧事務所における検査状況の資料が来ておりますが、昨年は、検査をいたしました数量に対して、十一月末日現在で、一等米が全体の検査量の一四%あったのが今年はわずかに二%であります。また、二等米が昨年は一六%のものが今年は一〇%、逆に、四等になりますと昨年の二九%が三五%、五等になりますれば昨年の一五%が二四%というふうに、非常に検査の結果が悪いわけであります。早期の水稲からだんだんと順々に検査をしていくわけでありますから、こういうように等級がだんだん下がるということはやはり黄萎病との関係もあり、事前に農家に対して指導する、あるいは統計調査事務所が事前の調査をやる、こういうことによって被害を未然に防げるものではないか。それをやらないということになりますと、ただいま保険課長からのお話は、あとから追加して被害報告が来てもそれは災害の対象になるというふうに私は受け取ったのでありますが、しかし、実際を言いますと、とってしまって後の被害ということは、これは調査は——農家の方では大体わかります。自分の方ではどの程度の予定だ、そういうことで予約申し込みをしておったのでありますが、しかし、当局として調べる場合には、はたしてそれだけの被害であったかどうかということに非常に困難が出てくるのではなかろうか。これは県の農産課においてもその調査がなかなかむずかしいというのも実は私の方から特に連絡をとって厳密な調査をやらせておるようなわけでありますが、そういう場合に、やはり連合会あるいは調査事務所、そういうところから上がって参りました被害数量というものはそのまま農林省では今までに来ておる災害に対して追加して承認されるものであるか、その点を確認をとっておきたい。
○中野説明員 私どもの方には、連合会の方からの損害評価の報告書が現在まだ参っておりません。今のところ、連合会はそういう事情を勘案して一月の終わりまでに出すことになっておりますが、そのときには今の先生のおっしゃったことも含めてこちらの方に参るであろうと思います。そのときに検討いたしたいと思っております。
○小枝委員長代理 次会は公報をもってお知らせすることとし、本日はこれにて散会いたします。 午後一時五十八分散会 ————◇—————