公職選挙法改正に関する調査特別委員会公職選挙法改正調査小委員会 第5号
- 発言数
- 12 件
- 登壇者
- 4 名
- 会派数
- 3
- 開催日
- 1960/09/26
会議録
○鹿野小委員長 これより会議を開きます。 公職選挙法改正に関する件について審議を進めます。 前会まで数回にわたり小委員会を開き、公職選挙法の改正事項について種種御検討を願ったのでございますが、一部の問題点を除き、ようやく改正案の要綱もまとまって参ったようでございます。本日は、これより未解決の問題を中心に、なおほかに御意見があれば、これについても御協議をお願いいたしたいと存じます。ついては、島上善五郎君より発言の申し出がありますので、これを許します。島上善五郎君。
○島上小委員 今まで小委員会及び委員会を開いて、ただいま委員長がおっしゃいましたように、ほんの一部の部分を除いては大体各党の意見の一致を見まして、改正の方向が打ち出されたのでありますが、最近新聞に伝えられるところによりますと、自民党の調査会で、小委員会で一たんまとまったものと相違する意見、簡単に率直に申しますならば、それをひっくり返してしまうような意見を決定されたということであります。私ども社会党も、おそらく民社党でもそうであろうと思いますが、党内にはいろいろの意見がります。意見がありますけれども、出てきている小委員は、責任を持ってこれならば党をまとめようというので今まで臨んでいるのです。しかるに、自民党の場合には、どうも小委員の人が来て一たん賛成したことを——自民党の諸君が賛成してまとめた事柄には、私どもも、相当党内の意見を押えて譲歩してまとめているわけでございますから、それを大幅にひっくり返すようなことをきめられたということですが、もしそうだとするならば、私ども、公党の信義と申しますか、責任と申しますかを信頼することができなくなる、こういうふうに思わざるを得ないのです。私たちは、ここまできた以上は何とかしてまとめたい。もちろんそうです。何とかしてまとめたい。しかし、重要な点を、今言ったように小委員会できまったものをひっくり返すようなことでは、きょうの審議についても今後の審議についても、一体本気になってやる気があるのかどうか、極言すればそう言いたくなるのです。私は、その点について自民党の小委員諸君に一つ伺いたい。あの調査会できめられた、新聞で発表された案というものを固執して、あれでやっていこうという考えなのか、この小委員会の一致のものを尊重するという考えなのか、それを伺ってから審議に入りたいと思います。
○鹿野小委員長 ちょっと委員長から島上委員にそのことについてお答えいたしたいと思いますが、ただいまの島上委員の話については、本日小委員の懇談会でとくと話し合いが出てから、実際上そうしたような問題について島上委員の意見があれば、お互いに話し合いをするということにしていただいていかがでございましょうか。ということは、新聞であなたが見られたかもわかりませんが、自民党側の小委員からまた具体的に発言されたときに、いろいろとその点についてそのままであるか、あるいは少しくそうした趣旨が違っておるかというような問題も出て参りましょうから、ただいまの問題は、あなたの御意見を従来通りの懇談会で小委員同士で話し合う、こういうことにして進められたらいかがでしょう。もともとこの小委員会の懇談会では、そうしたお互いの議を尽くして、そうして正式にだんだんと煮詰めて、協議的にまとまったものを正式の委員会できめていくというようなことをやって参ったものでございますから、いかがでしょう。
○島上小委員 そういうことでもよろしいと思いますけれども、今まで、あなたがおっしゃったように、小委員会でも普通の委員会でも、一ぺんはまとまったものなんですよ。一ぺんまとまったものを、今この時期にきてから、あまりもう先がないのですから、行ったり来たりしているということではまとまらぬという不安があるのですよ。新聞にもそういうふうにインテロゲーション・マークをつけて書かれておりますし、改正がお流れかという不安が抱かれて、改正しましても、それが下部に徹底し、選挙の管理執行をやる管理委員会の諸君が十分のみ込んでやるというまでには、相当の時間を置かなければならぬというようなこの差し迫ったときに、もう行ったり来たりは許されないと思うのですよ。そこで、お互いに忍べるところは忍んでいくという、それこそ互譲の精神がなければまとまるものじゃないのです。今度の改正点にも、私は何度も言っているように不満はあります。党議に諮れば、何だといってわれわれはしかられるに違いないと思うのです。しかられるのを覚悟の上で、しかし、この程度ならば何としても党議をまとめよう、最終的に党にがまんしてもらおうというのできているのですから、それを、大政党ではあるけれども、自民党の考えでもって行ったり来たりしておる、われわれを引きずり回すというような、極言すれば、そういうようなことでは、ほんとうにまとめようという気持で審議が進められるかどうかという点が不安なのですよ。
○鹿野小委員長 委員長としては、あなたの趣旨と全く同感で、何とかしてまとめたい、三党、いわゆる自由民主党、民社党、社会党の三党の御意見の一致した点についてまとめていきたい、皆さんの御協力をもって今日までやってきたわけだし、これからまたその努力をいたすわけでございますので、これから懇談会に入ってよく忌憚のない御意見を取りかわす、こういうようにしたらいかがでしょう。
○山下(榮)小委員 関連いたしまして、私からも一言申し上げておきたいと思うのであります。 ただいま島上委員が申し上げました通りに、この小委員会は、お互いそれぞれの政党に持って帰りますと、いろいろの反対意見もあろうと思う節も多いのでありますけれども、できるだけここで三党で話し合いをして一致点を見出して、十一月に控えた総選挙には間に合うようにしていきたい、こういう決意をもって過般来から何回となく会合を重ねて、相談をまとめて参ってきていることは、皆さん御承知の通りであります。しかるに、さきの新聞紙上等によりますと、せっかくまとめたものが、自由民主党の調査会で根本的にひっくり返されたかのごとき新聞記事等を拝見いたしますと、何のために長い間苦労するのか、何のためにお互いが三党の歩み寄りをやっておるのか、わけがわからない格好になってしまうのであります。いろいろ意見もあろうけれども、当委員会に出た者は、それぞれの政党でできるだけお互いの党をまとめることに努力して、なるべく選挙が公正にお互いが争われるということをモットーにこの選挙法の改正をやっていきたい、こういう考え方でわれわれも臨んでおるのであります。従いまして、後ほど懇談の席上でも申し上げたいと思うのでありますが、自民党のこれらをよく調べてみますと、全く小委員会を無視されたのじゃなかろうか、小委員会のきめたことを骨子としておるのであろうかどうかということの疑わしいような点も多多あるのであります。そういうことのないよう、お互いが、この公職選挙法改正特別委員会の小委員会できまったことは、これは一つの党議でなくて、公式の衆議院の機関の相談でございますから、それを尊重していくという、こういう建前に立ってお互いが相談を進めなければ、相談の進めようがなくなってしまうのであります。どうかそういう方針のもとに、委員長はこの議事の運営、議事の取り扱いをされるように切望いたします。
○中井(一)小委員 今、島上、山下両君から御発言がございましたが、もとより、この委員会における三党の相談合いというものが、これからなさるべき選挙法改正の骨子になることは当然であります。しかしながら、すでに今委員長からもお話がありました通り、今回は正式の委員会でなくして、懇談会でもって進んでおるというところに意義があるのでありまして、各党派の一致した意見でなければ、この短い臨時国会には間に合わない。それらの問題は、同じように各党派内にもあるはずでありまして、われわれ小委員としましては、できるだけこの小委員会における懇談会の結果をもって党の意見とするということについては、懸命に努力をいたしておるところでございます。しかしながら、党の意見がまとまりません場合においては、これはやむを得ないのでありまして、われわれの懇談会の結果もその党の意見によって修正される、そこが懇談なんでありますから、そういうことになったから小委員会においても御相談をあらためてしてもらいたい、こういうことを申し上げることもやむを得ぬ次第であります。わが党だけではございません。社会党においても、民社党においても、同じような事態が起こりましたら、これまたわれわれといたしましてはこれをお聞きして、話がまとまるかどうか、こういうことですから、この点は決して悪意に解釈されないように願いたいと思います。(「これから十回もやるつもりか」と呼ぶ者あり)いや、それだからわれわれはやろうというのです。
○鹿野小委員長 島上君、山下君の御発言に対しては、十分御意見を尊重いたすことにいたします。ついては、懇談会に入ってとくと御相談をしていただくことにいたしますので、懇談会に入ることに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○鹿野小委員長 御異議がないようでございますから、これより懇談に入ることにいたします。 ————◇————— 〔午前十時五十二分懇談会に入る〕 〔午後五時二十九分懇談会を終わる〕 ————◇—————
○鹿野小委員長 それでは、これをもって懇談を終わります。 ただいままでの懇談において、議員定数の問題を除いて、選挙法の改正点について一応御意見がまとまったわけでありますから、ただいまの懇談会において決定した要綱及びこれに基づいて法律の形に成文化したものを小委員会の決定案とし、なお、法制的な字句の整理につきましては、委員長に御一任を願いたいと思いますが、これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○鹿野小委員長 御異議なしと認めます。 —————————————
○鹿野小委員長 なお、議員定数問題については、追って早急に協議をいたして、結論を得たいと思います。 本日は、これにて散会いたします。 午後五時三十分散会