議院運営委員会図書館運営小委員会 第1号
- 発言数
- 58 件
- 登壇者
- 8 名
- 会派数
- 3
- 開催日
- 1960/07/21
会議録
○長谷川小委員長 これより図書館運営小委員会を開会いたします。
○岡部国立国会図書館副館長 去る十八日、総務部長、閲覧部長の更迭を行ないましたので、ごあいさつをお許しいただきたいと思います。 総務部長の原田三千夫でございます。
○原田国立国会図書館参事 新たに総務部長に就任いたしました原田三千夫でございます。引き受けますにつきましては、浅学非才その任にたえないと思いまして、かたくお断わりいたしたのでありましたが、ぜひやれ、こういう御命令でありまして、身を省みませず重任を引き受けさしていただきました。引き受けました以上は、粉骨砕身、図書館の運営のために全力を尽くしたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
○岡部国立国会図書館副館長 閲覧部長の戸引でございます。
○戸引国立国会図書館参事 戸引でございます。昨年の六月から約一年以上総務部長の職にありましたのでございますが、長谷川先生初め諸先生の御指導に非常に感謝をしております。閲覧部長でございますので、今後また何かと御指導をいただくことと存じます。この際、あらためて御礼を申し上げておきます。
○岡部国立国会図書館副館長 この際、私から一言申し上げたいと存じます。 われわれ国立国会図書館といたしましては、本委員会の御意思に沿いまして、一日も早く人事の刷新を行ない、図書館再建に努力をいたしたい、こういう決意でございまして、御期待に沿い得ない点につきましては、まことに申しわけない次第でありますが、日夜、その点につきまして今後も努力を継続いたしたいと考えておりますので、どうぞ今後とも御指導をいただきたいと存じます。 なお、最近の人事刷新の状況につきましても、現状につきまして御参考までに資料を差し上げますと、昨年の六月一日の機構改革前の人事が左側の欄でございますが、これらの部長クラスのうち、最近までに、支部図書館部長、国際業務部長、管理部長の職にありました者が退職いたしております。なお、七月二十一日現在の機構及び部長クラスは右の欄の通りでございまして、昨年とは全然顔ぶれが変わっておるような状態でございます。なお、図書館の人事の停滞を防ぎ、一新を行ないますことに絶えず努力いたしておりますが、昨年の六月一日以降退職いたしました者の氏名につきましては、お手元に資料として差し上げてございますから、ごらんを願いたいと存じます。従いまして、現在の図書館の幹部の氏名は、その一覧表を御参考までにお手元に差し上げてございますが、この通りになっております。 なお、この現状につきまして、私どもこれでもちろん十分御期待に沿うておるとは考えませんが、今後努力を続継していくつもりでございますので、今後とも御指導をいただきたいと存じます。
○佐々木(盛)小委員 この際、副館長に二、三の点について承っておきたいのですが、例の春秋会事件の善後措置として当委員会において、人事に関するいわば粛正の問題を申し合わせをいたしましてあなたの方に通達をいたしたのであります。そこでこの際、当委員会において具体的にいろいろ追究されました問題に関連をしてその後の経過を承りたいと思うのでありますが、例の国有財産の無償使用の件であるとか、それから国庫収入の、俗に言えばピンはねであるとか、隠し金に関する件であるとか、国会職員法違反、財団設立文書の偽造等に関連した人々に対する措置というものはその後どうなっているか。今あなたの方から提示されました退職者の一覧表も拝見をいたしたのでありますが、これと、その当時の関係者との関係をこの際一つ明らかにしていただきたい。
○岡部国立国会図書館副館長 一昨年の十月の当委員会の御決議の実施につきまして、当館のとった措置につきまして概略申し上げます。 第一は、人事の全面的刷新に関する件であって 1、現在、責任ある地位にある者は同一的役職に留任することのないようにすること。 2、行政能力の優秀な職員を配置し運営に万全を期すること。 3、六十才以上の職員及び兼務者の取扱について考慮すること。(特に上級者について) 4、非常勤労務者の定員化に努力すること。 この四点でございますが、これにつきまして、昨年六月一日付で機構改革を行ないますとともに、大幅な人事異動を行ないまして、ただいまお手元に差し上げましたように、館の運営に当たる部局長につきましては、その顔ぶれを一新いたしたのでありますが、なおこれは暫定的な措置でございまして、さらに、三十四年の十月には、関係の専門調査員主幹、おのおの一人、昭和三十五年七月には、やはり兼務部長でありました主幹一人が退職いたしました。それから高齢その他の理由により、昭和三十四年三月までに、専門調査員九名が退職いたしました。それから三十四年六月一日付の定員規程の改正によりまして、専門調査員定員二十三人を十八人に減らしました。それから兼務者の取り扱いにつきましては、大学の講師等の兼職は、勤務時間内のものは認めない、ただし、図書館学につきましては一週四時間程度については認める、こういうことにいたしました。三十四年六月一日付の定員規程の改正によりまして常勤労務者百二十人のうち三十四人を定員内職員に組み入れたわけであります。もちろん、人事の刷新につきましては、この程度で完了したとは思っておりません。今後も努力いたしたいと思っております。 なお、機構改革に関する件につきましては、昭和三十四年六月一日をもちまして一応、従来の管理部、調査及び立法考査局、一般考査部、支部図書館部、受入整理部、国際業務部、建築部というものを、もっとわかりやすく、図書館の仕事の流れに従いまして、総務部、調査及び立法考査局、収書部、整理部、閲覧部、連絡部、建築部、こういうように改めた次第でございます。 次に、財団法人春秋会の措置でございますが、昭和三十三年の十二月十日に、財団法人春秋会の解散につきまして内閣総理大臣の承認を受け、清算人の整理に付しまして、残余財産約二百万円でございましたが、それにつきまして図書及び印刷複写等の機械を購入いたしまして、それを国立国会図書館に寄付いたしまして、昭和三十四年十月十五日付をもって清算を結了いたした次第でございます。 それから運動場維持後援会というものがございましたが、昭和三十三年十月二十九日付でこれを解散いたしまして、その当時残っておりました残金は約六万円と承知しておりますが、これは館の雑収入の一部として国庫に納付いたしました。 次に、春秋会の行なっておりました複写業務は、館が引き継ぎまして、昭和三十四年度以降複写料金の引き下げを行なって現在やって参っております。 なお、専門図書館協議会の事務局を館外に移しまして、図書館といたしましては、専門図書館をこの協議会を通じて育成指導に当たっておるのでありますが、その経理には一切関与しないことにいたしました。 なお、その当時一つの問題になりました国際資料協会は、これは当図書館とは全く関係のない団体でありますので、そのことはかねて御報告申し上げた次第でございます。 それから、図書館内における売店その他の設置に関する件につきましては、赤坂本館玄関付近にありました売店は、直ちに廃止して撤去させた次第であります。なお、地下の食堂、理髪店及び歯料診療所は、館の監督のもとに地下に置いてございます。 従来とった措置は、一応概略申し上げますと、以上の通りであります。
○佐々木(盛)小委員 少し具体的に申し上げますが、この委員会で再三にわたってあなたの方の善処方を要望した件で、未解決になっておったり、あるいはそのまま放置してあるというような点もありはせぬかと思うのであります。具体的に申し上げますが、部局長の中で、たとえば春秋会の理事であるとか、その運営の中心になっておった人々——枝吉さんとか、山下さんとか、酉水さん、岡田さんというような人々は、その後どんなふうになったのか。今いただいた退職者の一覧表の中にも、一、二それらの名前も出ておるようでありますが、こういう点も一つ具体的に明らかにしていただきたいと思います。 それからまた、ついでに申し上げておきますが、例の運動場の後援会の問題、つまり、国有財産無償使用の問題で、当時の責任者といわれた山下さんとか、枝吉さんという方々の問題、あるいは杉山、坂本さんの例の事件関係者といわれる清水さんとか、市川さんとか、山下さんとか、枝吉さんといった方々、それから調査及び立法考査局長清水さんの、会期中に何らの許可なくして外遊をしたという事件もずいぶん追及されたのでありますが、これに対する措置はどうなっておるか。それから、館長秘書であった品田さんに対する旅費支給の件も、ここで問題になったのでありますが、これらの点はどうなっておるのか。それから、私たちがしばしばここで問題にしたのは、たらい回しをやるようなことはいけない、あるいはまた、当然何らかの処罰の対象ともなるべき人々が、逆に進級するというようなことはいけないじゃないかということを強く要求しておったのでありますが、六月一日付の人事異動の際に、これはどういうふうになっておるか。たとえば、一等級の専門調査員に昇格した者も三名ばかりあるようであります。具体的に申しますと、国際業務部長から専門調査員になった市川さんとか、一般考査部長から専門調査員になった酉水さんとか、調査及び立法考査局長から専門調査員になった清水さんであるとか、名前をあげることができると思います。また、たらい回しを行なったと見られるものが、枝吉、山下、上里、岡田さんも一応指摘されるのではなかろうかと思うのであります。これらの問題について、今お配りをいただいた退職者の名前等とも関連せしめて、具体的にどういう措置をとったか、まだ未解決のものがあるならば、今後どういうふうにしようとするのかということを、誠意をもって、当委員会の要望した事項に対して答えていただきたいと思うのです。あなた方の方では、私たちに対して、予算を獲得するような場合にはずいぶん積極的に働きかけられるわけでありますが、私たちがあなた方の方に要望した点に対しては、故意に遷延せしめておられるわけではなく、いろいろ複雑な事情もあると思いますが、しかし、当委員会の権威にかけても、ここで議決したことに対して一向にそれが実行されないということになったのでは、大へんなことであります。ここで再三にわたってあなたの方に要求されておるわけでありますから、具体的に、過去の経過、それから現在どうなっておるか、また今後どうしようという所信であるかという点を一つお聞かせを願いたいと思います。
○岡部国立国会図書館副館長 一番最初にお尋ねのございました春秋会の役員につきましては、資料がございますから、お配りしますが、春秋会という外郭団体の幹部にすべて館の職員が就任いたしまして、そして館と表裏になって仕事をするということは、とかく弊害を招きやすいことであります。その結果、現実に御批判をいただくような事件を起こしたわけでありまして、そういう意味から見ますと、この春秋会がまずいことをやり、その結果、館の信用を害したという点につきましては、春秋会の役員と館の職員と両方二重の責任があると存じます。そういう意味におきまして、会の運営について最高の責任者は、何と申しましても会長、副会長、常任理事、それから運営に当たる理事、これも責任を免れないと考えますが、だんだんその間の春秋会の運営の実情を調べますと、やはり春秋会の運営につきましては、会長、副会長、常任理事が一番の責任を負うべきものと考える次第であります。あと、理事はもちろん責任がございますが、これはおのずからその間に厚薄があると思うのであります。それで、結果といたしまして、会長の金森さんと副会長の中根さんはおなくなりになり、常任理事の阪谷さんというのは、これは民間の方でございます。それから山下平一君というのは、管理部長の資格で常任理事をやりまして、これが事務的には運営の責任に当たっておりましたが、現在においては退職をしておるわけでございます。それから、一人々々申し上げていきますと、館の幹部といたしましては、市川泰治郎というのは、これはすでに退職いたしました。岩淵兵七郎は国会分館長を現在いたしております。それから枝吉勇というのは、現在調査及び立法考査局長をしております。岡田温というのは司書監をしております。それから清水芳一は専門調査員、それから酉水は司書監をいたしております。 それから杉山、坂本事件のお話がございましたが、これに関係して責任ある部長でありました市川泰治郎は、すでに退職しております。 それから運動場事件の責任者である山下は、すでに退職しております。 それからその次に、全般的な異動についてどうかというお話でございますが、これは前に申し上げました図書館事件の責任者としての管理部長の山下でございますが、この山下では事態を収拾できないというので、当時専門調査員をしておりました枝吉を臨時に管理部長に持ってきて、三十三年八月からその収拾に当たらせたわけでございますので、この枝吉を調査及び立法考査局に戻しまして、六月一日から調査及び立法考査局長にしたわけでございます。それから、その当時調査及び立法考査局長でありました清水芳一は、これは非常に温厚な、学識豊かな男でございますので、適材適所という意味におきまして、調査及び立法考査局長から調査及び立法考査局の専門調査員に配置がえしたわけでございます。次に、一般考査部長の酉水孜郎というのは、これは理学博士でもあり、調査及び立法考査局におきまして自然科学面の担当者が足りなかったという事情もありますので、とりあえず専門調査員に回しました。それから支部図書館部長の上里美須丸、これもこのたび退職いたしましたが、とりあえず調査及び立法考査局の調査員、主幹という形に回しました。それから受入整理部長の岡田温というのは、これも……。
○池田(禎)小委員 ちょっと、発言中でありますが、今あなたは一々詳細に言われるが、佐々木委員だってずいぶん遠慮しながら言ったと思う。あなたはそういうことを言うべきじゃない。そういうことを言うんなら議論になる。それは今までさんざ出た。一体あなたの言うようなことを言うんなら、あなたも行政管理庁等にもおられたのでおわかりでしょうけれども、あなた方役人がこういう組織ができますか。 一般官庁でそんなことをすることができますか。
○岡部国立国会図書館副館長 例があるけれども、これは非常に悪いことだと思っております。
○池田(禎)小委員 官吏がそういうことをしたら大へんですよ。あなたは副館長の地位で、たばねをする上において、人事のことはできるだけ避けたいという気持もわかるけれども、佐々木君だって、たまりかねて言っておる。この委員会で一々だれを指名してどうだと言うことはつらいのです。あなたはそういう弁解ばかりでなく、この春秋会事件の跡始末の、要するに、この委員会できめたことで、いまだ未整理の問題があるが、どうだということに対する回答でいいのです。それ以外のことは別に聞こうと思っておらないのですよ。そういうことを私どもは聞かない。ただ、問題は、この委員会できめられたことが実現できぬというなら、われわれとしても考え直さなければならぬ。われわれ自身がその責任をとらなければならぬ。あなた方が責任をとらなければ、われわれは委員をやめて、新しい委員を選定してやらなければならぬ。われわれの決定が間違っておるならば、各党においても共通の責任をとりますよ。役人が責任をとらなければ、われわれがとってみせます。どうせ選挙もあるのだから、われわれは国民の審判を受けるわけです。予算をとるとか、図書館の地位を確保するためにどうしようというときには、議運を使ってやるけれども、議運できめたことができないようなことでは、あまりにもばかにしておるじゃないか。議運の決定が過酷であり、むちゃであるというなら、むちゃであると言えばいいのです。われわれは多くを言っておるのではないのです。この問題は、佐々木君はたまりかねて言っておると私は思います。
○岡部国立国会図書館副館長 まことに仰せの通りでございまして、御意向に従いまして、今後とも全力を尽くす考えでございます。
○佐々木(盛)小委員 私も今の池田君と同じ気持でお聞きしておるのです。たとえば六月一日付の人事異動というものも、当委員会においては、これを承認した事項に属しておるわけではないのです。あなたの方で六月一日付の人事異動を当委員会に報告されたときに、これは私たちの申し合わせと相反するではないか、たとえば、当然その責任を追及さるべき人がかえって昇進をしたり、あるいはまた、責任回避のためにたらい回しをしておるというようなことは、われわれとしては承知ができないということになっておるわけです。それがその後どうなっておるのか、あるいはまた、今後それをどうしようというのかということを、今の池田君の質問の趣旨に沿ってお答えを願いたいと思います。
○岡部国立国会図書館副館長 まことに仰せの通りと考えますので、六月一日以降の異動につきましては、これを是正して御期待に沿うように努力中でございますので、その結果が、先ほど申しました六月一日の異動を行ないましたもののうち、三人の退職という形になっておりますので、今後ともなるべく早くその是正に努力をしたいと思います。
○長谷川小委員長 僕から一つ申し上げますが、去年の六月一日、今は七月で、もう一年たっておるわけです。そこで、前々からの委員会で、春秋会事件の非合法的なことは、あなたも認められた。行政管理庁におられて、あなたもよくおわかりのことと思う。それが、努力をした結果、今のところ…名くらい、六月一日の人事異動というのは、この委員会としては認めていない。そうすると、結論として、あとの問題についてどの程度責任を持ってやられるか、やるためにはどうするかということをここではっきりしてもらわぬと、委員会としては全く審議ができないという皆さんの御意向は当然なことと思うのです。ですから、すでに一年かかったが、あとの人たちの問題については、一体だれとだれが責任を持ってそういうことを推進するのかというところまで明言しないと、だめですよ。
○岡部国立国会図書館副館長 委員長の仰せ、まことにごもっともと存じますので、今後、私と総務部長が中心になりまして、ただいまの御意向をできるだけ早い機会に実現するように努力をしたいと思います。
○池田(禎)小委員 僕も今佐々木君の指摘したことを指摘したいのです。責任をとるべき人が栄進するということは、議運に対するある種の挑戦ですよ。各党の委員は心から非常な憤りを感じておるのです。私はこれは一片の私情も許されないとは言わないけれども、当然責任をとるべき人が栄進をするということは、委員会の決定など、くそ食らえという、それはいかにも挑戦をしておるという気持にとられてもやむを得ないと思う。これで皆が大へん硬化したことは事実です。だから、その地位を、いわゆる閑職につけるとか、静ひつを守らしめるとかいうなら別だが、栄進をさしておいて、趣旨に沿うておりますというのは、面従腹背というものです。それでは何といっても私は認められない。だから、そのことは是正しますじゃない、そういうことは改めなければならない。そういうことであるならば、あなた方は一年かかって三人の退職をきめただけで、あとはむしろ栄転させて、相殺相半ばするというような形にしておる。ほんとうに春秋会の問題なんて、役人のすべきことじゃない。あなたは新任されて副館長としていったのだから、事情にうとかったのかもしれないけれども、各党の理事が図書館に対して最も不愉快な念を持っておるのは、職員にあるまじき策動がましいことを平然としてやっておる。無礼千万です。政治家は国民の審判を受けて出てきておる。悪ければ落選させられる。官吏が悪いことをして、平然と各党に働きかけておる。そのとき以来、図書館というものに対して非常な憤りを感じておる。役人がどういうわけで派閥を作って策動するか。政党に向かって運動するなんということは、不届き千万です。こういうことは絶対やめてもらわなければならぬ。いやなら、役人をやめて政治家になればいいのです。国会の職員がこんなことを国会の中でやったら、断じて許しません。部長であろうが、何であろうが、断じて許さぬ。ですから、佐々木君も、だれをどうということを目の前であげて言えとは言ってない。この運営委員会の決定というものをどう扱うかということだけです。あなたが今総務部長とともに全力を傾倒して趣旨に沿うというなら、だれをどうせい、こうせいということまで立ち入っては申しませんが、前申しましたように、当然責任を負わなければならぬ者が栄進するなんということは、私どもはどうしても——これは感情じゃない、そういう心理というものはおおうことができないと思う。あなたは、あなた自身がそういうことで板ばさみになり、この運営委員会の決定に従えないというなら、はっきり言うべきである。議運できめたことはあまりに過酷であるから、もう一ぺん考えてくれというなら、あらためて正直に申し出なさい。われわれのきめたことが行き過ぎであるというなら、われわれ自身も反省し、考えなければならぬ。一たんきめたものだから、一事不再議の原則によって、一切反省しないということは申しません。われわれは行き過ぎがあれば、みな反省します。そのことをいずれともきめずして、ただ弁口だけで言ったのでは、みな聞きませんよ。
○岡部国立国会図書館副館長 池田委員の御意見よくわかりました。先ほど申し上げました通り、実績によって御期待に沿いたいと考えております。
○八木(昇)小委員 私は新しくかわりました委員ですから、過去の経過をそう詳しく知っておるわけではありませんが、議運で決定されたことが今まで実施をされていない、そうして今後全力を尽くして努力すると、こうおっしゃる。ということは、今までこの議運の決定がどうして実施に移し得なかったのか、その理由——具体的にどうこうとこまかく承ろうとは思いませんが、いかなる理由があったのか。
○岡部国立国会図書館副館長 先ほど申し上げました通り、他の事務処理につきましては、すでに終わっておりますが、問題は人事粛正、刷新の問題でございます。この点につきましては、人事配置その他の点から考えておりましたことで、人事の刷新をなるべく早くやるにつきましても、やはり内部に十年以上もとどまっておりますと、確かに古くなります。でありますから、この際あわせて人事の刷新を行なう、何とか外部のはけ口も探さなければならぬということでおくれていたのであります。ただ、池田先生からおしかりを受けましたことは、私の非常な不行き届きであったと思うのでありますが、私自身の主観的な気持といたしまして、毛頭、栄進させるというようなことを考えてなかったのであります。主たるねらいは、とりあえずは図書館の運営の責任ある地位からはずすということを第一段に考えまして第二段として適当に刷新をしていくというねらいだったのでありますが、これは私の一人よがりであったと仰せられれば、まことにその通りであります。十分に反省いたしまして、第二段階に取りかかっていく、そのためにおくれたわけでございます。その点は私の至らない点でありまして、お許しをいただきたいと思います。
○長谷川小委員長 本質的なことを承りますが、議運の決定というものは、あなたは不合理と見ておりますか。
○岡部国立国会図書館副館長 決してそう考えておりません。まことに適切な御決定だと考えております。
○長谷川小委員長 それならば皆さんに御相談しますけれども、副館長が、今まで一年がかりで、三名ほど、非常な複雑な事情でよその方に就職させることについて苦労をしておることはわかりますが、あとの問題につきましては、副館長が新任の総務部長とともに責任を持って善処するということをこの際御了承願いまして、善処を期待しようではありませんか。
○菅家小委員 今のいきさつは大体私も承知しておったけれども、今度私小委員に初めてなりましたので——諸君から述べられたことはその通りだと思うのです。しかし、副館長が言われたことも、のみ込めないわけではない。しかし、こういう公的な機関であり、あれだけの問題を起こしておるのですから、世論だって相当きびしいし、この委員会においてきめたことも、適切なきめ方だと思う。それがただ時間的に長引くということではまずいと思う。それから長谷川小委員長が言われた通り、ただここで誓うこともけっこうですが、これは公式な会でなく、もう一度くらい、なるべく早急に、あなたと総務部長と一緒にやられるというなら、この委員会に出てきましてもう一ぺんよく話をして、皆の協力を得て、委員会と当局者が一致したところで解決するという運びにしてもらいたい。なるべく案を急いで——皆の意見を聞いてみても、無理なことを押しつけようという考えは一つもない。あなたの方もそれは認めておるのだから、そういうふうにして、これからの図書館の運営を誤りなからしむるために、小委員会と図書館の方と一致した方向でやっていくということでなければいけないことになるわけです。そこで、きょうのように速記をとると、幾らかずつは歯に衣を着せておるわけです。人事に関することであり、具体的な問題になって名前が出てくるので、そういうことは皆言わないで、がまんをしておるわけです。ですから、そういうことではまずいから、方針を急速に立てて、それからなお小委員と懇談をして、誤りなからしむるような結論にするよりほかないと思う。
○佐々木(盛)小委員 きょうは各委員ともきわめて穏当な表現を用いてあなたの意向をただしておるわけなのですが、あなたも御承知のように、この委員会で各委員から、正義感のほとばしるところ、口をきわめてあなたの責任を追及されたことがしばしばあったわけです。その後、あなたの方で、善処する善処すると言うので、それを期待しておったところが、結局、ふたをあけてみると、今お話の通りであって、一年の間にできた人事の粛正というものは大して見るべきものはない。あなたは、私たちの前においてはいつでもきわめて低姿勢で、誠意をもって、責任をもって善処するということを言っておきながら、一年間たってもまだこういう状態だ。私たちはあなたを追及する気力を半ば失っておる。あなたの方が言うことを聞いてくれなければ、仕方がないから僕の方で責任をとろうか、こういうふうな心境になろうとしておるところなのです。そこで、いつまでもあなたの方の善処に期待をして漫然と待っておるわけにいかないのです。どうですか、あなたの方の事情もあるでしょうが、少なくともこの次の国会が開かれるまでの間にはきれいな姿になって現われてくる、それだけのあなたの方の用意がありますか、また自信がありますか。この際、ある程度のめどというものを明らかにしていただかなければ、一年間たって、この委員会を開くたびに、あなたは絶対に期待を裏切るようなことをいたしませんと誓約をしておきながら、いつも、具体的に現われてきたものは、われわれの期待に反するものばかりなんです。漫然と待っておるわけにいきませんから、さっき申しましたように、この次の国会が開かれるまでの間には、あなたと新任の総務部長の間で、責任をもって当委員会の決議事項に対してこたえ得る自信がありますか。
○岡部国立国会図書館副館長 ただいまの菅家先生がおっしゃられた御方針に従いまして、私どもできるだけやってみるつもりであります。自信があるかとおっしゃられましたが、これはあくまでも私の責任でございますから、必ず……。
○菅家小委員 お話し中だけれども、皆さんの意見もわかるけれども、副館長もそう言うのだから、次の国会などといってもいつかわからないし、そのうちに解散になってしまうかもしれない。そういうことになってしまっては困るから、そんなにひまをとらないうちに、速記をとらないで懇談をしてこれだけ委員会で言われておるのだし、副館長も認めておるのだから、この委員会できまった大綱的な意思というものが反映しないときには、おそらく副館長はやめるでしょう。今後できるかできないか、やってみて、できないこともあるでしょう。そのときには副館長はおそらく責任をとられると思う。私はそう解釈しておる。それだから、次の国会なんて言わないで、なるべく早く懇談の機会を得てそこで当委員会の意思というものを各党一致して、そういうことが実質的に行ない得るかどうかということを——これは公開の席では困ることもあるのではないか。速記をとって公開でやると、やりずらいということも考えてやらなくちゃならない。そこで、この委員会で話し合って一致したらよろしいが、一致しないときには別個の問題が起きてくるから、その程度にして、池田さん、どうだろう、方針を急いでもらって、具体的にといっても、きょうあすということにもいかないかもしれないけれども、大体の根本方針を立てて、なるべく早い機会にやってもらう。みな選挙区に帰らないうちに急いでやった方がいいと思う。案というものはできると思う。だから、少なくとも月曜日あたりまでには、あなた方の方で決意を持ってこの委員会で折衝されるのがよいと思う。そうでないと、ただ延ばしてみたところが、次の国会といっても、いつかわからない。秋になれば、選挙に入ってしまうかもしれない。そうすると、われわれの責任というものは、自分の任期中に起きたことを任期中に処理できないでしまうことになる。だから月曜曜日あたりには、公開でなくてもいいから、小委員会を開いてもらって、そこで一致したらわれわれも協力すると言っておるのだから……。
○長谷川小委員長 それはで、菅家委員のおっしゃった通り、副館長と総務部長の間で方針をきめて御懇談願うということにいたします。
○岡部国立国会図書館副館長 承知いたしました。 —————————————
○長谷川小委員長 それでは、人事の件は今のようなことでお願いいたしまして、次に案件についてお願いいたします。 お手元に配付の印刷物にあります通り、五件ございますので、順次御審議を願うことといたします。 それでは、まず第一の、国立国会図書館法第二十六条の規定に基き金銭の寄贈を受けるについて承認を求めるの件について御審議を願いたいと存じます。 図書館側から御説明を願います。岡部副館長。
○岡部国立国会図書館副館長 昨昭和三十四年八月二十六日、アメリカ科学財団の職員と在日アメリカ大使館科学アタッシェが当館を訪問し、日米両国間の科学情報の交流をさらに促進する問題につき、私どもとともに種々懇談いたしたのでありますが、その際、アメリカ側は、当館で発行しております「雑誌記事索引、自然科学編」がきわめて有用であることを認め、これの英文版をぜひ発行してほしい、そのための経費はどのくらいになるか、アメリカ科学財団としては、かかる貴重な事業に金銭を寄贈する用意があるということでありました。 当館といたしましては、わが国の学術雑誌の記事索引が、英文版で発行されますことは、わが国の学術の成果を広く世界に紹介するために絶好のチャンスであると信じ、また、このような学術情報の海外散布によりまして、外国の学術情報をより多く入手することもできると存じまして、別添のごとき刊行計画概要をアメリカ科学財団に提出しておいた次第であります。 しかるところ、本年三月十日付書簡をもってアメリカ科学財団から、当館の計画通りの金額一万六千ドルの寄贈方を通報して参りました。当館は、この事業を実現いたすものは、当館をおいてほかにないという確信を持ちまして、わが国で発行されております主要学術雑誌約八百種の記事を収録いたし、その索引の英文版を毎月編さん刊行いたしたいと存ずるものであります。 何とぞ本件の金銭寄贈の御承認をお願い申し上げます。 アメリカ科学財団から参りました文書はお手元に差し上げてございますが、雑誌記事索引の計画を申し上げますと、現在これは年四回やっておりますが、今後は、日本文を毎月やりまして、それを一月おくれで英文版にいたします。英文版を毎月一千部印刷いたしまして、うち五百部はアメリカ科学財団に送り、その他は国立国会図書館の国際交換用として世界各国に頒布する、こういう計画でございます。 以上、簡単に御説明申し上げます。
○長谷川小委員長 何か御発言はありませんか。——それでは、本件は、これを承認すべきものと決定し、本日の委員会にこの旨を報告し、その承認を得ることにいたしたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○長谷川小委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。 —————————————
○長谷川小委員長 次に、第二の、国立国会図書館職員定員規程の一部改正の件について御審議を願います。 —————————————
○長谷川小委員長 図書館側から説明を求めます。岡部副館長。
○岡部国立国会図書館副館長 この規程案は、昭和三十五年度の国立国会図書館の予算として認められました科学技術関係業務の拡充強化に向けられる経費により増員されます定員内職員十人を、国立国会図書館の定員に加えますことによりまして、現在の定員六百二十七人を六百三十七人(館長、副館長、休職者及び非常勤職員を除く。)にいたそうとするものでありまして、その施行期日は、予算の関係から、七月一日から御承認いただきたいと考えます。
○長谷川小委員長 ただいまの副館長の説明に対し、何か御発言はありませんか。——それでは、本件は、これを承認すべきものと決定し、本日の委員会にこの旨報告し、その承認を得ることにいたしたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○長谷川小委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。 —————————————
○長谷川小委員長 次に、第三の、国立国会図書館組織規程制定につき事後承認を求めるの件について御審議を願います。 —————————————
○長谷川小委員長 図書館側から説明を願います。岡部副館長。
○岡部国立国会図書館副館長 この組織規程の事後承認につきましては、昨年六月一日急速実施したものでございますので、事前に御承認を得るいとまがなかったのでございますので、この際御承認をいただきたいと存じます。 その改正の趣旨は、 国会に対する調査並びに立法レファレンスの奉仕の能率を向上させ、真に国会議員の手足となることができるよう、調査及び立法考査局の機構を整備充実したこと。 選書制度を確立し、権威あり、かつ計画性のある収書を行なうため、収書部を独立させたこと。 一般考査部という国民に近寄りにくい名称を閲覧部と改め、一般公衆に対する閲覧やレファレンス・サービスの内容を整備したこと。 第四点といたしましては、国の中央図書館として、海外図書館との提携を強化し、また、国内の公共図書館、専門図書館等に対する連携、援助の業務を積極化するため、新たに連絡部を設け、任務の明確化をはかった点であります。 第五点といたしましては、図書館職員が、教養の点においても、図書館技術の点においても、絶えず向上と研磨を怠らないよう、インサービス・トレーニングにも特に意を配りました。 この結果国立国会図書館の機構は、行政司法各部門の支部図書館を除き、総務部、調査及び立法考査局、収書部、整理部、閲覧部、連絡部、建築部、国会分館、支部上野図書館、支部静嘉堂文庫、支部東洋文庫、支部大倉山文化科学図書館の一局、六部、一分館、四支部図書館となっておるわけでございます。
○長谷川小委員長 ただいまの説明に対し、何か御発言ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○長谷川小委員長 それでは、本件は、これを事後承認すべきものと決定し、本日の議院運営委員会にこの旨報告し、その承認を得ることにいたしたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○長谷川小委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。 —————————————
○長谷川小委員長 次に、第四の、国立国会図書館組織規程の一部改正の件について御審議を願います。 —————————————
○長谷川小委員長 図書館側から説明を願います。岡部副館長。
○岡部国立国会図書館副館長 昨年の十一月の当委員会においても御報告申し上げまして御了承いただいたことでございますが、当国立国会図書館の支部図書館として経営しております財団法人大倉山精神文化研究所の図書館につきまして、同研究所の理事長大倉邦彦氏から、昨年八月一日付をもちまして、昭和二十五年以来国立国会図書館の支部図書館としてお世話になっておりました図書館を、この際、財団の財政基礎も固まりましたので独立して経営したいから、返してもらいたいということ、長い間非常に国会当局にお世話になりまして文化財の散逸を防いだことにつきましては、感謝のほかはないという趣旨の申し出がございましたので、委託を受けました三つの支部のうちから、この際、大倉山文化科学図書館を独立させたいと考えまして、それに所要の規程の改正を行なおうとするものであります。
○長谷川小委員長 ただいまの副館長の説明に対し、何か御発言ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○長谷川小委員長 それでは、本件は、これを承認すべきものと決し、本月の委員会にこの旨報告し、その承認を得ることといたしたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○長谷川小委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。 —————————————
○長谷川小委員長 次に、第五の、国立国会図書館法の規定により行政各部門に置かれる支部図書館及びその職員に関する法律の一部改正の件について御審議を願いたいと存じます。 —————————————
○長谷川小委員長 まず図書館側から説明を願います。岡部副館長。
○岡部国立国会図書館副館長 国立国会図書館の組織の一部を構成する行政谷部門における支部図書館につきましては、国立国会図書館法の規定により仁政各部門に置かれる支部図書館及びその職員に関する法律により、その設置並びに職員について規定されておりますが、この法律によりまして、現在谷省庁に二十八館の支部図書館が設置されております。先般新たに行政管理庁長官から当館に対しまして支部図書館設置に関する申請があり、また、その設置に必要な経費といたしまして昭和二十五年度予算に二十四万円が計上され、支部行政管理庁図書館として発足する体制が整いましたので、この支部図書館の増設のために、当該法律の一部を改正する法律案の御提出をお願いいたしたいと存ずる次第であります。従来、行政管理庁に所蔵されております行政管理に関する内外の専門書等の各種資料は、同庁の各局及び長官官房においてそれぞれ分割管理されて参りましたが、このたび支部行政管理庁図書館を設けることにより、これを国立国会図書館を中心とする図書館サービス網の一環に加え、もって図書館奉仕の連携強化、専任職員の確保、予算の充実等に資するとともに、同庁における図書資料の一元的管理により、行政管理に関する専門図書館たるにふさわしい内容の充実と管理運営が行なわれるよう、指導育成をはかりたいと存ずるものであります。何とぞよろしくお願い申し上げます。法文といたしましては、この法律の第一条の表の中に「国立国会図書館支部行政管理庁図書館」の一行をつけ加えるだけでございます。
○長谷川小委員長 ただいまの副館長の説明に対し、何か御質疑はありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○長谷川小委員長 それでは、本件につきましては、お手元に配付の案の通り法律を改正すべきものと決定し、本日の議院運営委員会に報告して、委員会提出の法律案として決定するようにいたしたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○長谷川小委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。 本日は、これにて散会いたします。 午前十一時四十五分散会