外務委員会 第3号
- 発言数
- 6 件
- 登壇者
- 3 名
- 会派数
- 1
- 開催日
- 1960/09/01
会議録
○本名委員長 これより会議を開きます。
○本名委員長 国際情勢に関して調査を進めます。発言の通告がありますのでこれを許します。床次徳二君。
○床次委員 昨日、外務大臣より政府の外交に対する御意見を拝聴いたしたのでありまするが、従来の外交の基本線はくずさない、しかし情勢に応じましてそれぞれ処置したいということを言われておりました。なお基本線といたしましては例の国連中心、また自由主義諸国との協調、さらに近隣諸国との友好親善関係を強化するという趣旨にあったように思うのでありますが、この近隣諸国との親善方針ということ、これはもう国際外交の当然の原則でありまするが、従来日本はアジアの一員としての立場から特別なるアジアに対する関心を持っておりました。この立場というものから導かれるところの政策というものは、当然外相の言われるところの近隣友好親善の政策の中に入るべきものと思うのでありますが、この点に関しましてお伺いいたしたいと思うのであります。 わが国は単にアジアと西欧あるいはアメリカとのかけ橋になるという考え方もあるのでありますが、わが国は単なるかけ橋ではなくして、むしろわれわれがアジア自身におるということにおいて、またアジア人であるという意味におきまして、アジアの発展と向上ということに対しましては特別な関心を持っておるものであり、同時にアジアの向上発展というものがわが国の発展というものにつながるものだと思うのであります。従ってアジアに対しましては、われわれは特別なる政策というものを持つべきだと思うのでありますが、右に関してお伺いいたしたいと思うのであります。 なおアジアであるがゆえに、アジアの諸国の言う通り何でも追随する、同時にアジアに関連するところのアフリカの諸国に対して単に形式的に追随するというものではないはずと思うのであります。十分その内容におきましてはわが国として判断すべきでありますが、しかしアジアの一員としての立場ということで従来考えておったことが表面から消えるということになりますと、これは将来に対する影響も少なくない、アフリカに対する影響も少なくないと思うのでありまして、大臣の考えられておりますところのいわゆる基本方針の中の善隣友好と申しますか、近隣諸国との特に友好親善を強化するという趣旨に対しまして、もう少し御所見を明らかにしていただきたい。アジアに対する政策をこの際重ねてお伺いしたいと思う次第であります。
○小坂国務大臣 床次委員御指摘の善隣友好という関係の中には、もちろんアジアにおきまする日本としてアジア諸国との緊密なる連携そして相互信頼、協力関係を深めていくということが、これは日本の置かれております地理上の、アジアの一員であるという立場からいたしまして、当然のことと考える次第でございます。その方向に向かって、極力従来もやってきたのでありまするが、私もその関係をさらに進めて参りたい、かように思う次第でございます。
○床次委員 大臣の答弁がありましたが、アジアに対する政策というものが、とかくあるいは消極的になるのじゃないかというようなおそれを抱いておる者もあるのでありまして、この点は一つ十分に今後とも御努力いただきまして、真の友好親善と申しますか、わが国の外交基本路線というものを離れないように一つやっていただきたいと思うのであります。なおこの近隣友邦との親善を強化するという意味におきまして、外相が韓国を訪問されるということにつきましては、われわれはきわめて適切なる行為として賛意を表するのでありますが、この際特にお願いいたしたいと思いますことは、今日政府が交渉中でありますところのオランダのカレル・ドールマン号の日蘭修好に基づくところの記念訪問の問題であります。われわれといたしまして、オランダ及びインドネシア両国に対しまして、この問題に関しましては、十分わが国の意図をわからせてもらいたい、意思の疎通をはかっていただきまして、われわれ日本とオランダ、並びに日本とインドネシア、この両国に対するところのそれぞれの友好関係に対しまして、ひびの入らないというような努力をいただきたい。誤解をしないように十分な今後の、今日でも御努力中と思うのでありますが、この努力をしていただきますとともに、将来におきまして、日本とこれらのそれぞれの国に対するところの友好親善関係に対しまして障害を生ぜしめない、国交に対して障害を来たさないというところの特別なる配意をお願いいたしたいと思うのでありまして、この点は要望でありまするが、特に外務大臣に対しまして円満解決方要望いたしまして、私の質問を終わりたいと思うのであります。
○本名委員長 本日はこれにて散会いたします。 午前十時十三分散会