運輸委員会都市交通に関する小委員会 第5号
- 発言数
- 24 件
- 登壇者
- 6 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1960/04/05
会議録
○川野小委員長 これより運輸委員会都市交通に関する小委員会を開会いたします。 都市交通に関する件について調査を行ないます。 本日出席の政府委員は、自治庁より佐々木理財課長、運輸省より山内鉄監局長、石井民鉄部長、坂本参事官、以上でございます。 質疑の通告がありますので、これを許します。關谷勝利君
○關谷小委員 山内局長にお尋ねをいたしたいと思いますが、都市交通の整備ということになりますと、緊急対策と恒久対策と両方に分けて考えなければならぬと思うのでありますが、緊急対策といたしましては、都心部におきますところの地下鉄の整備がまず第一、それから都心部における立体交差の実現、さらにまた都心部における一方交通の調整といいますか整備といいますか、それと都心部の駐車場というようなことを整えなければ、都市交通の整備はできないというふうに私たちは考えております。もちろん恒久対策といたしましてはまた別途に路面電車の解消というふうなこと、あるいは近郊交通と地下鉄との調整、都心交通との調整というふうなことも出て参りまするし、道路網の整備とかいろいろな問題が付随して起こってくるわけでありますが、私はオリンピックが日本で開催せられるまでに、これらの緊急対策だけはどうしてもやり上げておかなければならぬ、こういうふうに考えるものでありますが、こういうふうなことにつきまして具体的な計画を進められたことがありますか。
○山内(公)政府委員 緊急対策といたしましては、ただいま關谷委員御指摘の通りでございまして、鉄道監督局といたしまして、ただいま御指摘の中で現在進めておりますのは、地下鉄網の整備の問題でございます。この問題につきましては都市交通審議会におきまして早くより取り上げておるところでございまして、現在、路面も当面のものはきまっておるわけでございまして、それを逐次実施の段階に移しておるわけでございます。当初におきまして、オリンピック対策というような点を主要目標にいたして都市交通審議会は仕事を進めたわけじゃございませんが、その後オリンピックがきまりまして以後は、なるべくオリンピックまでに間に合わせるようにこの工事の進捗をはかりたいということで現在やっておるわけでございます。 現在の状態といたしましては、御承知のように、営団といたしましては、新宿—荻窪の線をできるだけやっておりまして、現在工事中でございます。これはオリンピックまでに間に合う予定でございまして、来年の三月には本町通三丁目まで行くということになっております。もう一線は北千住から上野を通りまして虎ノ門、六本木、中目黒、こういう線を現在手がけておるわけでございます。現在手がけておりますのは南千住—上野間をやっております。この線もオリンピックまでに完成すべくやっておるわけでございます。東京都におきましては押上—馬込線をやっておりまして、現在押上—浅草間の工事をやっておるわけでございますが、この線もオリンピックまでに完成を目途としてやっております。現在きまっておりませんのは東陽町—板橋、これが大手町から分離いたしまして中野に行く線が完成日時がはっきりまだきまっておりませんが、できるだけオリンピックまでに間に合わせるように今後の推進を考えて参りたい、かように考えておるわけでございます。ただ、この線につきましてはいろいろ問題があるわけでございまして、実は先ほど御指摘になりました恒久対策とも関連する問題でございますが、現在都市計画あるいは運輸省におきまして計画いたしております線はだいぶ前からきめてやって参った線でございまして、最近のように路面電車というものを撤去したあとこれだけの交通網でいいかどうかということはさらに再検討しなければならないと思っております。それに本年度、十月になると思いますが、東京、大阪、名古屋という大都市の交通流動調査を行なう予定にいたしております。これは運輸省だけでなくて、各交通機関の協力を得まして、時間帯によってお客さんがどういうふうに動くか、どういう乗りかえのルートをとるかという非常にこまかい調査をいたす予定になっておりますが、その上でもう一ぺんこの地下鉄網というものを再検討いたして、さらにふやすべきものはふやす、まだ手をつけていない線でルートの変更のあるものは変更するという検討をさらに推し進めよう、かように考えております。
○川野小委員長 大蔵省の吉田理財局次長もお見えでございます。
○關谷小委員 私がお尋ねいたしたいと思いますのは、具体的な案といいますのは、今の地下鉄の計画というふうなものはオリンピックと関連なしの計画なんです。そういうふうなことでなくして、都心部の交通を緩和するのはどうしたらいいかということで、しかもオリンピックあたりで混雑を免れるようにするためにはどういうふうにすべきか。現在一日にどの交差点とどの交差点が六万台だというふうなことで、ずっとそれにしるしをつけていって、それに一連の線を引いてみますと、この区域内だけは地下鉄はどうしてもやり上げるのだ、この区域内だけはどうしても立体交差にするのだ、一方交通もそれをやってしまわなければならぬ、駐車場はそれに伴ってどういうふうにしなければならぬのだという具体的な計画がなくて、ただばく然とやったのでは、都市交通、ことに路面交通のことや何かを言っておりますが、路面電車はそのままにしておかなければ、今オリンピックに間に合わすからといってもできない。これは恒久対策でやるべきであって緊急対策で取り上げる問題ではないのであります。それからまた恒久対策と関連があるというふうなことを今の地下鉄の問題で考えて広く長く延ばしたのでは、それは都心部の交通緩和の緊急対策にはなりません。私たちが言いますのは、あなた方は東京都の地図で、どの交差点は一日に六万台通る、どの交差点は五万台通るということで、六万、五万、四万ということで交差点の交通量がみんなわかるはずですから、そういうふうなものでその線を描いていきますと、おそらく東京駅を中心とした円形ができると思います。その円形で、この範囲だけはどうしてもやらなければならぬという具体策がなければいかぬと思うのですが、そういうふうな地図を作ってみたことがありますか。
○山内(公)政府委員 実はそういう地図をとっております。今ちょっと手元に持って参っておりますかどうか調べておりますが……。それで私どもといたしましては、現在、たとえば虎ノ門の交差点は一日に六万台通っておるわけですが、どこの交差点は何万台だという調査はいたしております。それが大体五年くらいたちますと、約二倍近いことになります。非常に込んでおる交差点では、私の記憶では、十一万台くらいになるという数字が出ております。それで一つの交差点を一応十二時間単位でとりまして、一日にスムーズに動ける限度は三万台といわれておりますので、それ以上の交通はどうするかという検討もいたしております。これに対しましては、まず第一に高速自動車道の計画を東京都は持っております。これが完成されることが、これを解決する一つの方途でございます。それからまた現在の道路の拡幅計画というものも東京都がやっておられるわけでございまして、これらも非常にむずかしい仕事ではないか。東京都の現状といたしまして考えますときに、道路拡充にいたしましても、高速自動車道にいたしましても、計画的にやられるのには東京都としては非常に大きな努力が要ると思っております。それでそれを完成いたしたと仮定いたしましても、東京都心部、すなわち祝田橋とか銀座にかけました交通はそれでもやはり混雑が相当残るというふうな数字になっておるわけでございます。それにつきましては後ほど詳しい資料を提出いたしたいと思います。
○關谷小委員 それならまず要求しておきますが、三万台というのがスムーズにいく限界だということになりますけれども、その三万台の線でおそらく円形ができると思いますから、その地図を資料として出して下さい。 それから三万台、四万台、五万台、六万台、それ以上のところはどういうふうな線になってくるか、それを検討いたしませんと——その範囲内のものを緊急にやり上げるということでなければ、恒久対策というねらいで下の方をやっておったのでは、今度のオリンピックまでに間に合いません。それだけの資金量をつぎ込めといったところで、そう急がないところにまで金をつぎ込んでやるということになりますと、これはとうていやり切れるものではないと思いますので、そういうふうな線で一つ実際に図面を作りまして、東京都の大きな地図に全部入れていきますとはっきりした線が出てくるはずであります。そうしたものを出してもらいまして、それから私たちは具体的に、それならここはいつまでにやらなければならないではないか、ここはいつまでにやらなければならないではないか、それに対して資金面はどうなってくる、その資金については利用者負担にたえない場合にはそれは何とか別の方法を考えなければならぬ、こういうふうになって参ります。これが具体的計画を立てる基礎になると思いますので、早急に資料を出していただきたいと思います。それは次の小委員会までに提出をしてもらえますように、委員長に要求をいたしておきます。
○山内(公)政府委員 数字はもう全部出ておりますので、近日中に御提出申し上げますが、大体現在の段階で簡単にいいますと、都心部はほとんど三万台をこしております。たとえていいますと、新橋の一丁目が、三十年には五万一千三百四十三台でございまして、三十五年、本年度には八万六千二百五十六台というふうに、都心部におきましては、全部ほとんどリミットをこしておりまして、十分数字を持っておりますので、各交差点に数字を入れたものを御提出申し上げたいと思います。
○關谷小委員 それから、その地図ができますと、その中でこれはどうしても立体交差にしなければならぬところがどことどこというようなことになってきまするし、また、一方交通はどういうふうにしなければならぬという計画も、これは自動車局あたりですぐできると思いますので、そういうふうな立体交差をやらなければならぬ場所、それから一方交通にどういうふうにしなければならぬ場所、これも具体的な計画ができておりませんと、すべての交通機関の関係をそこから割り出してこなければなりませんから、その点も一つ資料として提出をいただきたいと思います。 それから、これも自動車月の関係になってきまするが、駐車場は、その線が出て参りますと、どことどこぐらいへ置かなければならぬ、それについてはどういうふうなところが予定せられる、それで何万両収容ができるというふうな具体的な計画、これは緊急のものだけでいいと思います。かりに三万台がスムーズにいく限界だということになりますと、三万台の線を引いて、そのワク内で計画した資料を出していただきたいと思います。 それから、これは理財局の吉田次長にお尋ねをしたいのですが、これで私たち今の資料を集めますと、緊急に必要な区域がわかって参りますので、その中でこういうふうなことをしなければならぬということになって参りますと、それに対する資金面がどれだけということも出てくるわけで、その緊急対策の面だけはこれはどうしてもお世話願わなければならぬということになりますが、こういうふうなことについて、あなた方の方では別途に要求があればそれに対してまあこのくらい削ってみたらよかろうというくらいのことでやっておられるのですか。大体計画はこの程度はやらなければどうにもならぬから、それに対する資金面は何カ年計画でこういうふうにしてやろうというふうな数字的な基礎を持っておられて資金需要を考えてやっておられるのかどうか、その点伺ってみたいと思います。
○吉田説明員 ただいまの緊急に処置すべき事項でございますが、これは大体一般予算に関します部分、たとえば一般道路なんかについては主計局の問題でございます。私どもといたしましては、財政投融資の面、これは主として地下鉄だとか、道路公団の道路とか、あるいは首都高速道路公団の問題でありますとか、これにつきましては、やはり、原則的にはそういった全体的な計画というものに準拠して参りたいと考えております。従って、そういう計画につきまして、閣議等で承認されたものがございます場合には、ことにその計画を実施できるように努力して参るわけでございます。ただ、年度によりまして、資金の非常に不足している時期、あるいは災害等によって非常にそういった方面の経費がよけいかかるというような状況、そのほか、他の財政需要のバランスによりまして、若干年度をある時期にずらすというようなことはやむを得ざる策としてとらざるを得ないと思いますが、そういった計画がきまりましたものにつきまして極力それを実現すべく努力いたしておる次第でございます。
○關谷小委員 そうしますと、これは地下鉄それから駐車場の関係、いろいろな自動車の関係あたりもありますが、こういうふうなことについての具体的な緊急やるべきものを、関係各局の者がみな寄って相談して計画を立てて、そうして局長は運輸大臣にその旨を伝えて、それを閣議に持ち込むということを相談しなければならぬと思いますが、今までそういうふうなことをやったことがないらしいので、これは一つ早急に作り上げたらその方向に持っていって、三十六年度の予算にはそれを強く打ち出していくというふうな方向に持っていかなければ、この小委員会を開いた意味も何にもならないわけですが、そういう方向にぜひ一つ持っていってもらいたいと思います。 それから駐車場の関係ですが、これはいろいろ計画ができてくると思いますけれども、その計画については、駐車場というものはどういうふうにされるのか、自動車局としては、これは個人にやらすということに重点を置くのか、あるいは公共団体にやらすというふうにするつもりか、その点一つ伺っておきたいと思います。
○坂本説明員 駐車場の整備につきましては実は建設省の所管事項でございまして、私どもといたしましては計画に参画する、それから料金の面で関係いたしておるだけでございますので、ただいまのところでは私どもとしてはちょっとお答えいたしかねます。
○關谷小委員 建設省は出てないのですか。——路上駐車場を設けておりますね。ああいうふうなものはおいおい廃止をしなければいかぬ。あんなものがあるために、つまりあんな格好を見ておるものですから、混雑するようなところでもみんな勝手に路上を車庫がわりに使ったりするのです。ああいうものは廃止した方がいいと思いますが、建設省の所管なら、そんなことを建設省と打ち合わせをしたことがあるのか。また道路交通取り締まりの関係から、警察庁あたりはああいうことを考えてみなければならぬと思うが、警察庁や建設省と相談してみたことはありますか。
○坂本説明員 ただいまの路上駐車場の廃止問題につきましては、実はロンドンで去年のクリスマスに都心部を全廃したということを聞いておりますので、その資料を今検討しておりますが、今のところは、東京につきましては最近ああいうパーキング・メーターというものをつけた段階でございまして、それをまた撤去するというような相談、そういう段階まではまだ話し合いを進めておりません。
○山内(公)政府委員 私の在任中に作りました関係で、駐車場を作りますいきさつにつきましてちょっと御説明申し上げたいと思います。 路面の駐車場をなぜ置いたかということは二つの理由があるわけでございます。それまで路面に自動車を置くということは、東京都におきましては割合に自由にされていたわけでございまして、これを急に路面に車を置いてはいけないということを言うことはなかなかむずかしいので、整理をする意味におきましても、何らか置くべき場所をきめなければならないということが一つの理由でございました。 もう一つは、一番駐車場を作らなければならないのは、路面ではなくて、路外の駐車場を作らなければいけないということでございまして、そのためには路面に駐車場を置きまして、その得た収入は全部路外駐車場に使うというようなことを当初考えまして路面駐車場というものは作られたわけでございます。作りました当時、そういうものが好ましいという気持ではなかったわけでございますが、急に路上駐車場というものを全面的に廃止するわけにいかない。それを秩序立てるという意味も強かったと思いますが、将来については検討さるべき問題であろうと考えております。
○關谷小委員 警察庁はどう考えておられるか。きょう来てないのですか。——それでは今警視庁それから建設省その他と打ち合わせて——これはオリンピックや何かの際にはこんなものがあったら大へんなことですよ。これはのけてしまってやらなければならぬが、それについての交渉をして、どういうふうな意見を持っておるか、東京都なり警視庁なり建設省がどういうふうな考えを持っておるか、そこらのところをよく調査して、次の小委員会のときにはどういうふうに言っておるというふうなことを資料で一つ出していただきたいと思います。 それから吉田次長にお願いをしたいのでありますが、地下鉄あたりをやったり、いろいろこれからやりますについては相当資金面が要るのですが、こういうふうな資金に対しまして利子補給をやれといったところで、これは非常にむずかしい話でなにですが、この利子補給にかわるべきものとしては、一例をあげますと、軽油の引取税というふうなものを都市交通の一つの指定した区域内、東京都なら東京都だけで一応そういうふうなものは免税にしてやるというふうなことにして、これは都営でやっておりますとそれだけ都が免税で浮いてくるわけですから、それを金利の方向へ向けるということになると、一つの利子補給ということにもなってくるのであります。これは主計局や主税局と御相談しなければならぬと思いますが、そういうような方法を一つ考えてみてはどうでしょう。あなた方の方は直接利子補給や補助ということは補助金整理というような立場から非常にむずかしいようにお考えになるはずで、大体そういうような方向に進んでおるらしいですが、そんなことを考えてみたらどんなものでしょうか。これは一度主計局や主税局あたりと相談してみて、間接的な利子補給をしてやって、そうして地下鉄やなんかをどんどん延ばしていくというふうな方法を考えられぬことはないと思います。これはもちろん相談してみていただかなければわかりませんが、そういうふうなことはあなたの考えとしてどうでございましょうか。
○吉田説明員 ただいまの軽油引取税の点でございますが、これは従来のいきさつ等によりまして、道路整備関係の経費に充てるということを主たる目的にいたしておるものと考えます。実際問題としてはまさに仰せの通りでございまして、道路の整備というものと地下鉄の整備というものはまさに一体をなしているものでございます。そういう意味から申しますれば、引取税をそういう関係に活用するということも考えられる方向の一つだと思います。ただ軽油引取税を負けるという点で申しますと、一方からいえばそれだけ都の収入が減るということにもなりますので、そういう形をとるのがいいのか。軽油引取税を取って、その財源あるいはそれにかわる他の財源から東京都がこういう地下鉄事業に出資なりあるいは交付金なりという形で出すのがいいか、これは私の一存だけでも申し上げられません。むしろ従来の経緯から申せば、道路の整備と地下鉄の整備の関係で、この財源をどういうふうに活用するかという両方の立場からの歩み寄りがなければならないことでございます。次いでは、実際問題としてそれを取り扱う東京都なり、そういった地方団体の内部において、そういう点が了解されなければならないという条件があるかと思いますが、考えられる一つの方向であるとは思いますけれども、今この際ここで結論的に申し上げることではないと思います。
○關谷小委員 軽油引取税は全国的に見れば、これは道路の整備に充てるということで、私はそれでいいと思います。しかし都心の交通の緩和ということをどうしても考えなければならぬ。その隊には道路をよくすることもでありますが、都心部の道路拡張ということはとてもできませんので、それにかわる方法としていろいろこういうふうな交通緩和の方法を考えなければなりませんので、そういうふうな点から考えますと、そういうところへ目をつけざるを得ぬのではないかという気もいたしまするし、ほかに何か利子補給にかわるような形のものはないかということをいろいろ考えてみるのですが、なかなかむずかしいようでありますので、この点一つそういうふうな考え方をしたら、どこに支障がある、それよりもこういうふうな方法がいいのではないか、そうして都心の交通緩和のためにはこれだけのことをしてやらなければできぬぞという、一つ同情的立場で御検討を願いたいと思います。これは主税局、主計局、あるいはまた建設省あたりとも協議をしていただかなければならぬと思いますが、こういうふうな話が出たのだがこれについてどう思うかという協議をしていただいて、次の機会にそれはこうだというふうなことを——これは最終的にまとまった意見でなくてもかまいませんが、ほかではこう言っている、あそこではこう言っているということを一つ御答弁願いたいと思います。
○吉田説明員 その点につきましては、運輸省ともよく相談をいたしたいと存じます。
○井岡小委員 ちょっと関連して。先ほど關谷先生からお話がありましたように、われわれとしては、今東京の計画しているものを見てみると、実際交通緩和のためにやっているのか、それとも一つの都市計画としてやっているのかという疑いを持つわけなんです。今東京都なりその交通が飽和点に達しているというところは、主として都心部なんです。そこで關谷先生が言われたように、一つの円形を書いてそこをやるという方法、それをやると次にくるものは、路面電車を撤去するという方向に持っていかざるを得ないだろう、従って撤去するということを前提とする一つの資金計画なり、あるいは事業遂行計画を立てていかなければならぬだろう、そういうことを考えて、今軽油引取税の免税措置を講じてやるということにすると、これは概算ですからわかりませんが、東京都の現在の交通局なら交通局の数字を考えてみますと、東京都が将来乗合自動車を使用する数というものは、軽油引取税の額が三億五千万円くらいまでは使用できるのではないかということですが、大阪でも同様の額になると思うのです。ですから免税措置を講じられると、かりに五分の利子にしても七十億というものが借りられるのではないか、そうしてそのことが利子の負担を軽減するということになる。そうすると都心部の地下鉄を完成さす、もちろんそれは今免税してあるんだから、そのかわりぜひやりなさいと指定しなければいけません。そうしないとほかのところへ使ってしまいますから。また路面電車はこれを通したのだから撤去しなさい、こういうような方法を具体的に考えていく必要があるのではないかと思うのです。ですからこれは建設省なり、いろいろ関係の方々とも相談をしなければならぬ問題だと思いますが、ぜひ一つ考えておいていただきたいと思います。
○吉田説明員 ただいまのお話は、軽油引取税の免税という形でのお話でございますが、今も申し上げましたように、これは地方税でございますから、それだけ東京都の収入が減るという形に相なるわけでございます。従って、その分はそういう形でいくのが適当か、あるいは税金はそのままにしておいて、それに相当する分、あるいはそれ以上のものを東京都が交通関係に出資するなり、あるいは交付金として渡すなりというようなことも考えられるのじゃなかろうか。しかしそれのみならず、率直に申しまして地方団体の中では、東京あるいは大阪というのはいわゆる富裕団体ということは少し大げさ過ぎるかもしれなせんが、総体的には比較的財政の余裕があるところでございます。従って、もちろんその中からそういう意味で道路の整備もやっておるのでありますから、そういう都の予算の中から何らかの交付金なり何なりを出すということが現実的には一番手っ取り早い行き方じゃなかろうか、そういうようなことで、たとえば三十五年度におきましても東京都の地下鉄に大体十億程度東京都が入れるということによって、いわばそれだけ金利負担を軽減し、かつ事業を進歩させるというような形をとっております。また東京都はそのほかに今の軽油引取税との国係もあるのかも存じませんが、首都高速道路公団も、これは政府側からも相当の出資をいたしております。また出資ばかりでなく融資も担当いたしておるわけであります。そういったものにも東京都としては相当の出資なり交付金なりを出すということに話が進みつつあるわけでございます。どういう形でいくのがいいか、これは一般論でございますが、道路の整備にいたしましても、国の揮発油税、地方の軽油引取税というものと結びつけたことによって、非常に事業が進捗してきた、そして自動車の普及等によって自然増収となり、その収入がますます出てくるというような形で、これは非常にうまくいっている行き方の一つであろうと考えられます。その場合に単に道路だけでなしに、地下鉄もあわせて考えた方がいいかということは、これは確かに一つの御見識だと思うのであります。何分従来の沿革から申しますと、道路整備のみに結びつけてきておりますだけに、あるいは政治的にも、あるいは行政的にも、そういうことがきまるのにはいろいろ論議のあることだと存じますので、私ども慎重に検討をいたして参りたいと考えております。
○井岡小委員 道路の問題について一つの例を言いますと、これは道路の一環だということば一つの例として出るわけです。たとえば名古屋の場合、地方鉄道法によってあれをやろうとした、ところが建設省の方はそれはまかりならぬということで、問題が起こった。道路の下はおれの管理のところなんだといってがんばって、非常に問題を起こしておるわけです。ですからこれは道路でないという認定の仕方というものはその一事をもってしてもいえないところもあるわけです。 それから今東京の例を申されたが、東京の場合はそういうことがいえるのですが、たとえば大阪なり名古屋ということになると、愛知県なり大阪府からこれの補助をするなどということは、現実の問題として考えられないわけなんですね。地下鉄をやるのにはおれのところから補助を出してやる——外国はやっておりますが、日本はなかなかそこまではよう踏み切れない。そうするとその道路というものは市内に使われるのでなくして、ほとんどが郊外の方に使われていっているわけですね。そういう点を考えていくと、先ほど言われたように都心部にすでに交通飽和状態を来たしておるにもかかわらず、外部の方ばかりやっておる。そこに緊急対策として取り扱うなにがないんじゃないか。だからある一定期間はそういう免税措置を講じてやるということにすれば、必ずしもそれはいろいろな手続等のことで問題がないのじゃないかという気もするわけです。もちろん今おっしゃったようないろいろの事情はありますから、ここで御答弁をいただこうとは思いませんけれども、とにかく一応そういう問題で、運輸省なりあるいは建設省、自治庁あたりとも十分相談をしていただいて、現在のままを放置するというのでなくして、現状を何とか解決するための一つの措置、これは臨時的な応急的な措置として考える必要があるのじゃないか、こういうことなんです。
○關谷小委員 恒久対策につきましてはこれからまだたくさん議論がありまするので、私は今の場合としては緊急対策だけを考えて、その具体策を強く打ち出していく、そして閣議決定に持ち込んで、資金面についても十分な考慮をしてもらうというところまで持っていかなければならないと思いますが、その中で今都心部は、一部路面電車の撤去する部分が特別な個所だけはできると思いますが、そういう場合に、撤去したあとはその会社が復旧しなければならぬということになりますが、これを都市計画に含めますと国が半分持つということになってくる。それだけ助けてやると、それだけのもので金利負担を軽減する、そして地下鉄あたりの方に回していくというような方法を東京都でとらすことができるのではないか、こういうことも考えられますし、またいろいろな特別償却の関係あたりを考えてやりますと、これまた地下鉄を延ばす上に非常に役立つということがありますので、次の小委員会の際には建設省の都市計画局の関係を一つ呼んでいただきたい。それから特別償却の関係は大蔵省の主税局の関係を次に呼んでいただくようにお願いをしたい。それから今の利子補給の関係あたりにつきましては、吉田次長が相談をされて、その上で知らしていただきますとけっこうですから、主計局の関係は呼ばなくてもいいと思います。ですから建設省と主税局の関係は、次の委員会に呼ぶようにしていただきたい。 それから緊急対策で一つの円ができてくると思いますので、その中をやらなければならぬ。そうするとそれについての資金面がどういうふうになるか。地下鉄の関係は局長のところでよくわかるはずですからそれをやっていただきたい。立体交差の関係は都市計画の方で聞いてみれば、その中でどれだけ作らなければならぬかということがわかってくるはずですし、一方交通の関係は警察庁の関係になりますね。そうすると警察庁の交通課長を次に呼んでいただきたいと思います。それから駐車場の関係は都市計画関係の計画局の方でわかりますね。それだけを呼んでいただきたい。具体的に円ができ上がりますと、その中でこの部分だけはやらなければならぬという具体的な案を私たち作りたいと思いますので、ぜひそれを呼んでいただきたいと思います。その程度のことをしませんことには資料がそろいませんから……。一応私の質問はこのくらいで終わります。
○川野小委員長 御要望の政府委員は次会呼ぶことにいたします。 それでは、次会は公報をもってお知らせすることとして、本日はこれにて散会いたします。 午後一時五十九分散会