社会労働委員会 第11号
- 発言数
- 26 件
- 登壇者
- 7 名
- 会派数
- 4
- 開催日
- 1959/12/16
会議録
○委員長(加藤武徳君) それではただいまから会議を開きます。 まず、委員の異動を報告いたします。 十二月十六日付をもって羽生三七君が辞任され、その補欠として片岡文重君が選任されましたことを御報告いたします。 —————————————
○委員長(加藤武徳君) 次に、炭鉱離職者臨時措置法案を議題といたします。御質疑をお願いいたします。御質疑はございませんか。——別に御質疑もないようですから、質疑は終了したものと認めることに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(加藤武徳君) 御異議ないものと認めます。 それではこれより討論に入ります。 御意見のおありの方は賛否を明らかにしてお述べを願います。なお、修正意見等のおありの方は、討論中にお述べをお願いいたします。
○藤田藤太郎君 私は、日本社会党を代表して賛成の付論を行なう旨であります。二、三この質疑を通じましてありました問題点をここで申し述べたいと思います。 炭鉱の離職者は、その数とともに生活の極端なる低下のため、きわめて憂慮すべき状態にあり、今や社会問題となり、生活保護者は激増し、児童は学校の弁当さえ持って行けない状態にあります。緊急にこの対策を講ずべきであり、この法案の提出を見たものでありますが、この現実は、政府の石炭政策の誤りにその原因があり、しかも、これを裏づけるがごとく当法案は昭和三十年九月一日以降の適用となっています。それは石炭合理化法案の実施された日から起算されているのであります。これをもって見ても、法案提出にあたりまして、政府はこれが最善なりと説明いたしておりますけれども、合理化法によって買い上げた炭鉱の失業者は救うことができず、当時わが党が失業対策の不備をつき、強く反対したのも、きょうあることを予想いたしたからであります。過去は問わぬとしても、今日の失業者の状態等を考えて本法案を顧みますと、一応二万一千名の離職者を目標にして努力されていることと解しますが、緊急就労対策事業や一般職業訓練所等に対する地方自治体の負担を考えます場合に、たとえば閉山したものは出炭減による炭鉱税、固定資産税等の収入減を伴い、さらに離職者対策の負担増となり、せっかくの本法案の成立も完全実施ができなくなると心配されるわけであります。さらに鉱業権者の雇用に関する義務づけがばかされており、また、移住、転職、生業等も強く不安を感ずるのであります。しかし、年の瀬を控えて寒さと飢えにふるえている炭鉱失業者に思いをいたしますとき、一日も遷延を許さない事態であります。この見地に立って、本日までの審議の中でも強く叫ばれているように、諸外国の例を申すまでもなく、労働者の不安をなくすため完全石炭政策を樹立されるように、強く主張要望いたしておきたいと思います。 それから質疑の中で問題点は述べられているわけでございますけれども、たとえば離職された人が訓練を受ける。訓練を受ける人は失業保険の済んだ人、そうして家族の生活を見ながらまた失業保険のない人、こういう人でほんとうに他に収入のない人に、昼二百三十円、夜百三十円という訓練手当をもらって新しく就職するために職業訓練をお受けになる方々が、この手当では、その本人自身の生活と訓練によってほとんど費されるということでありますので、この点は、質疑のときには実態に即して考えるという当局の御意見もありましたから、ぜひこの点も具体化してもらえるものと、私どもは期待をいたしております。これは一つの例でございますけれども、この質疑の中で行なわれまして、私たちもこの法案をあげるために何とか協力をするために、われわれの理解した面、そういう点を十分に配慮をしてこの法の運営をしていただきたい。これを強く申し述べまして、本案に賛成をいたすものであります。
○吉武恵市君 私は、自由民主党を代表いたしまして、本法案について賛成の意見を表明するものであります。 御承知のように、最近の石炭産業の不況はきわめて深刻であり、そのため多数の炭鉱労働者が離職して、失業者として困っておられます。今後、さらに相当数の離職者の発生も見込まれているのであります。しかしてこれら炭鉱離職者は、特定の地域に集団的に発生しているという特質を持っておりまして、他産業の離職者と違い、これらの方々に対する職業の安定はきわめて困難な状態にあると言わなければなりません。他面、これらの方々の多くがわが国産業の復興発展に寄与されてきたことも考えあわせますと、離職者の方々に対し特段のあたたかき処置が必要であると考えるのであります。このときにあたり、政府が炭鉱離職者臨時措置法案を提案されたことは、まことに時宜を得たものであると信ずるものでございます。その内容とする広域職業の紹介、緊急就労対策事業、特定の職業訓練の実施及び炭鉱離職と援護会の設置による離職者諸君に対する各般の援護措置等は、いずれも離職者の実態に即応した適切な措置と認められるのであります。 よって私は、この法案に賛意を表すにあたりまして、政府は、法案成立後は、特異な事情にあるこの炭鉱離職者に対してあたたかい親心を持って法の運営に当たるとともに、真にその実効を期せられるよう、格段の配慮を特に希望するものでございます。また同時に、政府が本法案のごとき特別の配慮をしたことに思いをいたして、労使双方の方々が、良識と熱意をもって石炭産業の健全な発展に対処せられんことを希望いたしまして、私は賛成討倫といたすものであります。
○村尾重雄君 私は、社会クラブを代表いたしまして、本案に対して賛成の意思を表明するものであります。石炭離職者の問題は、今日わが国にとって、また、石炭産業界にとって、緊急のうちに緊急を要する問題であると思います。よって、本案を施行せられるにあたっては、政府関係者、特に労働大臣におかれては、十分この法案の内容、目的を果たすための御努力を要望いたしまして、私一、二点要望を付しまして、本案に賛成の意見を申し述べたいと思うのであります。 その一つは、この法律とうらはらの問題にあるわが国石炭産業の再建案と申しますか、根本的な石炭産業のやはり樹立がなされなければならないと、こう思うのであります。そういう立場から、まず雇用の問題全体を解決するために、また、当面の石炭離職者の問題解決のためにも、緊急のうちに石灰再建案なるものをば労働大臣に御努力を願って、政府として早く打ち出されるようまず要望してやまないのであり 次に、本案の目的とする炭鉱における離職者の職業紹介及び緊急就労の問題、または職業訓練等の問題ですが、衆議院において各党派が共同で附帯決議が四項目なされてありますように、これが予算措置等において十分その目的が遂行されますように、予算的な措置においても、私は要望を重ねて申し上げておきたいと思うのであります。 いま一つ、つけ足しておきたいと思いますことは、援護会の問題であります。援護会がかなり窓口が広く、炭鉱を離職されたうち非常に困っておられる方々に対しての、たとえば生業資金の問題でありますとか、また、職業訓練中の手当の問題でありますとか、また、これを受け入れる側の事業主の労務者住宅の建設に等、なかなか各般にわたって、かなり広い、また多くの仕事を受け持たれているということに建前はなっております。ところが、どうも衆議院並びに参議院における委員会での各同士諸君の、また、政府との間のいろいろの質疑を承っておりましても、この援護会の性格なり、今後なさろうという仕事、また、これに対する裏づけの予算措置等についても、まだまだわれわれとしてはこれでいいのか、まだはっきりしない問題が多々あろうと、こう思うのであります、今日援護会の仕事というか、また、援護会にたよる石炭離職者のいろいろの処置というか、非常に私は今後重要な、ほっておけないような問題等がたくさんあることと思いますので、今後援護会に対する、たとえば経営者の方から御努力を願うのか、また、政府から御努力願うのか知りませんが、予算措置、その運用面について十分責任者である労働大臣、また、政府においても労働大臣の御努力によって、これが運営等、予算措置等に十分の御努力を払われんことを要望いたしまして、本案に賛成いたすものであります。
○委員長(加藤武徳君) 他に御意見もないようでありますから、討論は終局したものと認めて御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(加藤武徳君) 御異議ないものと認めます。 それではこれより、炭鉱離職者臨時措置法案について採点をいたします。本案を原案通り可決することに賛成の方は挙手を願います。 〔賛成者挙手〕
○委員長(加藤武徳君) 全会一致でございます。よって本案は、全会一致をもって、原案の通り可決すべきものと決定いたしました。
○吉武恵市君 私はこの際、ただいま議決いたしました本法案に対し、お手元に配付いたしましたような附帯決議を付することの動議を提出したします。
○委員長(加藤武徳君) ただいま吉武君からの提出の附帯決議案を議題とすることに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(加藤武徳君) 御異議ないものと認めます。 それでは吉式君提出の附帯決議案を議題といたします。提案理由の説明をお願いいたします。
○吉武恵市君 この附帯決議案を朗読いたします。 附帯決議案 政府は、炭鉱離職者臨時措置法の実施に当り、左の諸点の実現に努力するものとする。 一、鉱業権者の炭鉱労働者雇入れに関しては、単なる訓示規定にとどまらないよう、その実効をあげること。 二、一般職業訓練所の費用については、地方公共団体の負担を軽減すること。 三、生業資金借人の保証については、速かに対策をたてその成果を得るよう善処すること。 ただいま朗読いたしました附帯決議案について簡単に御説明を申し上げます。 第一におきましては、法案第六条第一項に規定いたしておりまする、鉱業権者が炭鉱労働者を雇い入れる場合においては、炭鉱離職者の中から採用することについてその実効を確保することが炭鉱離職者の雇用、失業の実情か、見ましてきわめて必要と考えられるのでありまして、単にこの規定を訓示的な意味にとどまらせることのないように、法の運用にあたっては、極力その実効を上げるように努力する必要があると考えるからであります。 第二につきましては、関係地方公共団体の財政の実情を十分考慮し、一般職業訓練所において炭鉱離職者の職業訓練に要する費用について、都道府県の負担を軽減するよう努力することを望むものであります。 第三は、生業を営もうとする炭鉱離職者につきましては、生業資金の融資を受けることがなかなか困難でありまする実情にかんがみまして、この生業資金の融通を受ける場合に、法案にありまする雇い入れのあっせんというにとどまらず、その債務の保証をすることが必要な場合もあろうかと考えられますので、これらについての対策を検討して、炭鉱離職者が生業資金の融通を受けることが容易になるよう善処を要望するものでございます。 以上簡単でございまするが、付帯決議案の趣旨について御説明申しあげましたが、何とぞ委員各位の御賛同あらんことをお願いする次第でございます。
○委員長(加藤武徳君) ただいまの吉武委員の提案理由説明につきまして御質疑がございますか。——それでは御質疑もないようでありますから、これから採決に入ります。吉武君提出の附帯決議案を本委員会の決議とすることに賛成の方は挙手をお願いいたします。 〔賛成者挙手〕
○委員長(加藤武徳君) 全会一致と認めます。よって古武君提出の附帯決議案を本委員会の決議として、本案に付することに決定いたしました。 なお、議長に提出する報告書の作成につきましては、委員長に御一任をお願いしたいと思いますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(加藤武徳君) 御異議ないものと認めてさように決定いたしました。
○国務大臣(松野頼三君) ただいまの附帯決議につきましては、政府として、今後その実現に努力する所存でございます。 —————————————
○委員長(加藤武徳君) それでは次に、医師等の免許及び試験の特例に関する法律等の一部を改正する法律案を議題といたします。 御質疑のおありの方は御質疑をお願いいたします。
○竹中恒夫君 提出者の田中先生にお聞きするわけなんですが、これはもとより戦争犠牲者としての外地の医師、歯科医帥に関する考え方ですね。こういう方々が医師、歯科医師にならないことによっての社会悪というようなことを考えて、そういう弊害のないようにというお気持があられて提出されたと思うのであります。そこで私は懸念いたしますことは、これはもとより検定試験ですから、採用試験でないので非常に厳密な、点のからい方法でいくわけです。従いまして、一年延ばしてみたところで、今年の合格率から見て、わずか二人とか三名ということになって、また来年もなってくるのじゃないかと思うのですが、そこで、本案を提案なさったあなたにお聞きしたい。これは三百名からの方々に対して、将来どういうふうなお考えをお持ちになっておられるのか。そこまでは考えずに、とりあえず一年ということなのか、先年指圧療法の試験の問題で、一カ年延ばしましたときは、やはり当局が少し積極的に講習会でも開いて社会悪なりそういう犠牲者を少なくするという意図が必要だということをわれわれは主張したわけなんですが、この医師、歯科医師に対する検定試験に対してはどういうふうなお考えなのか、一応ちょっとお聞きしたいのであります。
○衆議院議員(田中正巳君) お尋ねの件につきましては、われわれの間でもいろいろ検討いたしておりますが、われわれの間の結論では、いま一年だけ試験をやろうということになりまして、その後の問題について、ただいまこれを全然とりやめてしまう、あるいは今後延ばすといったようなことについては結論を得ておりません。しかし、どうしても、やはり先ほど竹中先生のおっしゃったような趣旨から出たものでありますから、この一年間にできるだけ合格者を出しまして、本人たちの希望する方向に向かわせたいということで、実は衆議院段階におきましても質疑等の間に、厚生省になるべくあっせんをしていただきまして、講習会その他の方法によって合格者が一名でもよけいに出るようにというふうな配慮をしていただきたいというふうに、衆議院の提案者等も考えておりまして、そういったような質疑もありましたが、政府も幸いにしてそのようなことについて賛成をしておられる向きであります。なお昨日、本委員会においても、参議院各会派の委員諸君から同じような御質疑があって、同じような答弁があったわけであります。従いまして、われわれは、できる限りこの機会に一つ受験者の各位もよく勉強をして、また、厚生省等の医務行政を担当するものもできる限りそういったような親心を持って、一名でもよけい合格者を出していただきたいというふうに考えておりまするが、自後の問題については、今日のところは考えておりません。従って、その節のまたいろいろ客観情勢なり、あるいはその節の議員の方々の考えによってきまるものと考えておりまするが、ただいまのところは、いま一年だけ一つその機会を得させようということに結論を得ているわけでありまして、その他の件については、ただいま明言する基礎を持っておりません。
○竹中恒夫君 けっこうです。
○委員長(加藤武徳君) 他に御発言もないようでありますから、質疑は尽きたものと認めることに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(加藤武徳君) 御異議ないものと認めます。 それでは、これより討論に入ります。御意見のおありの方は賛否を明らかにしてお述べを願います。——他に御意見もないようでありますから討論は終局したものと認めることに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(加藤武徳君) 御異議ないものと認めます。 それではこれより、医師等の免許及び試験の特例に関する法律等の一部を改正する法律案について採決いたします。本案を原案の通り可決することに賛成の方は挙手を願います。 〔賛成者挙手〕
○委員長(加藤武徳君) 全会一致でございます。よって本案は、全会一致をもって、原案の通り可決すべきものと決定いたしました。 なお、議長に提出する報告書の作成につきましては、委員長に御一任を願いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(加藤武徳君) 御異議ないものと認めます。 本日はこれにて散会いたします。 午後三時十三分散会