議院運営委員会 第9号
- 発言数
- 47 件
- 登壇者
- 11 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1959/11/26
会議録
○委員長(高橋進太郎君) これより議院運営委員会を開会いたします。 議事協議員の補欠選任に関する件を議題といたします。 先般、松野孝一君及び米田勲君が一たん委員を辞任され、議事協議員に欠員を生じましたので、その選任をいたしたいと存じますが、先例により割当会派推薦者を議事協議員に選任することとし、その指名を委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(高橋進太郎君) 御異議ないものと認め、それでは議事協議員に米田勲君及び松野孝一君を指名いたします。 —————————————
○委員長(高橋進太郎君) 次に、昨日、本院におきましては、災害予算審議のため本会議が開かれたのでありますが、内閣総理大臣の御出席がなく、議事に入らぬまま休憩となり、ついに開会するに至らなかった次第でございますが、この事態は、参議院の権威並びに国会の正常なる運営の面からいたしまして、まことに遺憾に存ずる次第でございます。本日、この席に官房長官の御出席を願っておりますので、昨日の事態の起こりました理由、政府としていかに考えておられるか、政府側の御見解を伺い、その後、質疑を行なうことといたしたいと存じます。
○政府委員(椎名悦三郎君) 昨日参議院本会議におきまして、総理大臣が出席いたしませんために、議事の進行に支障を来たしましたことはまことに遺憾に存じます。実は、昨日午後六時三十分に参議院本会議が開かれる旨の通告を受けておりましたが、総理大臣におきましても、もちろん出席の予定にいたしておりましたところが、ちょうどその少し前に衆議院外務委員会から、岡田春夫委員の質疑もあり、総理大臣もほんのちょっと出席をしてくれ、長い時間は要らぬと思うというようなことがありまして、ついそちらの方に出席をいたしたのでございます。しかるところ、とうとう時間が遷延いたしまして、一方参議院本会議の出席の御要求もございましたので、午後七時三十分ごろ衆議院外務委員会を一時退席いたしまして、参議院本会議に出席するため参議院の議院運営委員会に御連絡を申し上げましたところ、すでに同委員会理事会におきまして、同日中には本会議を開会しないということが決定されておったのであります。 以上のような事情で、やむを得ず再び衆議院外務委員会に出席いたしたような次第であります。重ねて参議院本会議の議事進行に支障を来たしましたことにつきまして、遺憾の意を表する次第でございます。
○米田勲君 今官房長官から、きのうの事情について簡単な説明がありましたが、私はどうもその話に納得できない。さらにいろいろお聞きしたいと思います。大体きのうは、重要な災害対策の予算をわが党も協力してとにかく本会議で打ち上げようということで、お互いに約束して、そうしてベルを鳴らしたのであります。今聞いていると、官房長官は、きのうのような事態が起こったことを、参議院の議事の進行に支障を来たしたことはまことに遺憾である、そんな言葉できのうの事態に対する責任を考えているようなふうにもし思っていたのだったら、とんでもない間違いだ。大体私らに言わせると、自民党の理事さんとわが党の理事とちゃんと約束した通りに事が運ばないようなことで、見通しがつかないであの本会議のベルが鳴るような事態を引き起こしたのかを聞かなければならぬし、事務総長は一体何のために議長と連絡してベルを押したのか、無見当に総理大臣の出席ができるかできぬかわからぬような状態のもとにおいて参議院の本会議を開くというようなことをしたのかどうか、この点もよく聞かなければならぬ。そのあとで議長は、きのうのようなことになったのはだれの一体責任なのか、はっきり議長の品から聞きたいし、それらの事情を先に聞いてから、それから私は官房長官に伺いたい。
○事務総長(河野義克君) 米田委員の御質問にお答えいたします。 昨日、議事協議会におきまして、昨日の議事の進め方について協議が終わりました後、本会議を、大体六時二十五分に予鈴を押して六時半に開会しようという話し合いになったのであります。それで私は、議事協議会が終わりまして、各大臣の登院状況を調べましたところ、各大臣のうち三、四の方がまだ登院をされていない状態でありましたので、直ちに内閣及び各省についてその登院方を促したのであります。それで大体六時三十三、四分の間に全部のランプがついて登院を了しましたので、三十四分に予鈴を鳴らして三十九分に本鈴を鳴らしたのであります。私どもといたしましては、全般的に総理大臣及び各大臣の出席はどうかということを、六時三十分にも、その前後にも聞いております。その場合において、政府からは、外務大臣が出席できないほかは各大臣はすべて出席ができる、こういうことでございました。それから内閣総理大臣については、また特に予鈴の面前に念押しに聞いておりますが、内閣総理大臣は参議院本会議の開会のために待機しておる、こういうことでございまして、それで私は、議院連隊委員会等で論議がありました、かつ最終的には了承がありました外務大臣が参議院本会議に欠席されることを除きましては、内閣総理大臣初めすべての大臣が出席されることを期待し、かつ手順としてはそれが全部保証されたと信じて、予鈴を鳴らし、本鈴を鳴らしたわけでございます。それで本鈴を鳴らしましてから、総理大臣が現実に出席をされませんので、内閣に督促して交渉している間に総理大臣が外務委員会に出られたということを闘いで、昨日御案内の通りの事態になったのであります。以上私として、手続を了した後に本鈴を押すまでの内閣側との交渉、あるいは私がどういう認識のもとに議長を補佐してベルを鳴らしたかという事情について御説明申し上げたわけでありますが、いかなる事情によれ、現実に内閣総理大臣が出席をしなくて、そこで参議院の本会議が昨日のような事態に立ち至ったことについては、ベルを鳴らすとか、内閣側と交渉をする事務を総括する立場にある私として、責任の軽からざることを考えておる次第でございます。
○米田勲君 官房長官にお聞きしますが、あなたは内閣の大番頭だというお話です。大体参議院の本会議をきのうは何と心得て総理大臣を出席させなかったのか。その点についてどういうお考えで出席をさせなかったのか。今のお話を聞くと、外務大臣を除いては全部出席ができるという確認に立ってベルが鳴らされている。しかるに、いよいよわれわれが出席してみたら、幾らたっても総理大臣は来ない。これは大体大番頭である官房長官は何と心得て、どんなことをやって出席できなくなったのか、よくその事情をお聞きしたい。ただ遺憾の意を表するくらいでは話はわからない。
○政府委員(椎名悦三郎君) ただいまも申し上げました通り、予鈴が鳴る少し前に、ほんのちょっと顔出しの程度でよろしいから、外務委員会の方にちょっと出てもらいたいというような話をして来られて、ついそちらの方に十分に参議院の本会議が間に合うつもりで出たのでありますが、次々と質疑が出てきて、つい間に合わなかった。その点に関しましてはまことに申しわけなく、私といたしましても責任の重大なることを感じておる次第でございます。
○米田勲君 今のお話を聞くと、参議院の本会議が開かれるのをあなたは御承知なんです。それなのに総理大臣をほんのちょっと衆議院の外務委員会に出してというような、そういう軽率なことをして、参議院の本会議をきのうのような醜態に陥れたということについて、そのときにあなたは判断をしなかったのか。ほんのちょっと外務委員会に顔を出してといったようなことを軽率にやれる条件にあったと思っていたのですか、その点はどうですか。
○政府委員(椎名悦三郎君) ほんのわずかの時間で退席できると実は考えたのであります。その点はどうも認識が不十分であったわけで、まことに申しわけないと存じます。
○光村甚助君 ちょっといきさつが違いはしませんか。私たちが調べたのでは、総理大臣はこちらへ出るつもりで待機していたのだけれども、しかし自民党の某代議士が、参議院とは連絡をつけているから、総理大臣は衆議院の外務委員会に出るように参議院とは了解をつけているからとだまして引っ張り出しているということを、われわれは聞いているし、新聞にも出ているのですが、官房長官は、うそをつかずにその点をはっきりしてもらわなければ、うそをついているとまだまだ紛糾しますよ。参議院のだれと総理大臣が衆議院の外務委員会に出ることを了解をつけたか、うそをついて連れ出した代議士はだれなのか、そういう点をはっきりしてもらわぬと、ただごまかしただけでは議院運営委員会というのはそう簡単におさまらないですよ。(「正直に言ってもらいたいな」「官房長官何でも知っているでしょう」と呼ぶ者あり)
○政府委員(椎名悦三郎君) その事実は存じません。
○豊瀬禎一君 関連して。あなたは一番最初に、岡田春夫氏の質問のためにちょっと出席してくれとのことだと、こう言ったでしょう。そうしたら、だれがあなたのところに連絡に来たのか。また、あなたが先ほど言ったように、本会議に出席するということもわかっておって、しかも災害予算のような重大な問題がかかっておるのに、間もなく本会議の方に帰ってこられるだろうという判断をするところに、官房長官の何というか、軽率といいますか、判断の根拠が非常におかしいと思うのですが、まず衆議院の外務委員会に出席してくれとの連絡があったという、その連絡をしたのはだれですか。
○政府委員(椎名悦三郎君) 長官の部屋に事務の者がおりまして、たしか衆議院の外務委員会の方から、理事の方から連絡があったように私は間接に聞いております。
○豊瀬禎一君 外務委員会の理事のどなたからですか。
○政府委員(椎名悦三郎君) それは直接聞きませんから、どなたかわかりません。
○豊瀬禎一君 先ほど米田君が言ったように、外務委員会の理事のだれかわからぬ者があなたの部屋の事務の人に連絡して、ちょっと行ってこようかなというような、間もなく帰ってこようと、こういった簡単な気持で、参議院の本会議があるのがわかって出ていったという点について、あなたは先ほどから議事の進行に支障を来たしたのは遺憾だとこう言っているのですが、どういう理由であなたは本会議を承知の上でちょっと行ってこようかなと思って連れていき、またどういう根拠に立って外務委員会のあの状況の中で間もなく本会議に帰ってこられるだろうと判断したのですか。官房長官のその判断をお聞きしたいのです。先ほどからあなたは経過報告だけを二回にわたって同じようなことを言っておられるけれども、官房長官の行動の、判断の根拠を聞きたい。
○政府委員(椎名悦三郎君) 顔を出した程度で退席ができるというようなことを簡単に、私、信じましたので、そういう措置をとった次第でございます。
○豊瀬禎一君 先ほどから僕が何度も言っておるように、その経過を聞いておるのじゃない。あの外務委員会の状況の中で、もっとはっきり言えば、官房長官は外務委員会でどういう議題がかかっておるか、また総理がどういう立場で出席を要請されておるか、そのくらいのことの判断がつかないはずはないと思う。またその判断がつかないとすれば官房長官の資格がないと思うのです。ただちょっと判断するという、そのちょっと判断したというその判断の根拠、衆議院の外務委員会の総理喚問というのはそんな簡単な内容であるという判断をした根拠は何かということを聞いておるのですよ。その点をもう少し明らかに答弁してもらいたい。
○政府委員(椎名悦三郎君) 判断といいますと何ですが、理事の方の意図を信じまして、参議院の方に間に合うように解放してもらえると、こう考えたわけであります。
○米田勲君 どうも官房長官の話を聞いていると、一体この国会の本会議と委員会というものの権限というか、重要さというものについて、全然認識を誤っているのじゃないか。衆議院の方の外務委員会は参議院の本会議より優先して重要である、だから参議院の本会議は総理が出席しなくても、流れてもかまわぬから、衆議院の外務委員会の方に先顔を出さした方がいいと、こういうようにどうも聞こえてならない。一体本会議と委員会の問題について官房長官はどんな認識をもってやっているのですか。それをはっきり聞かしてもらいたい。それによって参議院全体の問題にかかるものですから、あいまいなことを言わないではっきりしてもらいたい。
○政府委員(椎名悦三郎君) もちろん本会議の重要であることは申すまでもないことでありまして、私はほんのわずかの時間をさけば、それで足りると思いまして、参議院の本会議の議事運営には支障を与えないものと即断いたしました次第であります。私の本会議に対する認識は、決して委員会を優先的に考えるというようなことでなしに、あくまで本会議はこれは会議の根本でありますので、それに対する考え方はきわめて重要に考えておったわけであります。ただその前にわずかの時間、顔を出してくれといったようなことにつきまして、即断をいたしたために、非常な御迷惑をかけた、その点は、はっきり御了解を願いたいと思います。
○阿部竹松君 ちょっと関連して。椎名さん、あなたの答えはどうもつじつまが合いませんよ。よかった悪かったということは僕は言いませんが、一人のわが党の委員の質問に対しては、だれがやったかということについてはあなたは存じませんと、こう言っておる。それからもう一人のわが党の委員の質問に対しては、ちょっとだから、ちょっとぐらいよかろうということで了承しました。了承して、あなたに連絡に来た人はだれかと聞いても、それは知りませんと、あなたはだれと話をしてやったのですか、それを聞きたいと言ったら、それは知りませんと言う。いいとか悪いとかは別問題ですよ。そこをまず明確にしなければ話にならぬ。陰の官房長官でもいるのですか。
○豊瀬禎一君 ちょっと関連して。先ほどから聞いておりますように、官房長が本会議は一応重要だと思っている、この基本的な考え方は持っているのだと、こう答弁している。ところが本会議のあることは承知で、しかも事務総長の方には、首相も出席するために今待機中だということの正式な回答を言っている。その中で外務委員会のどの理事が呼びに来たのかもわからないで、それを事務の人から連絡を受けて軽率にも連れて行った。このことが非常に僕は官房長官として重大な責任があると思う。それで、あなたはほんとうにだれが連絡に来たのかを知らないとすると、こういう事態を起こした官房長官の責任は、はっきりとってもらいたい。知っておって言わないとするならば、あなたについて別の角度から責任を追及したい。今からでも、外務委員会の理事のだれかが連絡に行ったことは間違いないのであるから、あなたに連絡した人を調べて、どの理事がどういう機関の話し合いのもとに、待機中の総理を本会議をサボらして外務委員会に連れていったのか。ほんとうに知らないとするならば、それを今からでも調べてはっきりして答弁をしてもらいたい。
○政府委員(椎名悦三郎君) 非常に混雑しておりましたので、直接理事の方から承ったのではありませんけれども、事務の方面からそのことが伝わりまして、そして、まあわずかな時間ならいいだろう、こういったような経過だったと考えます。
○阿部竹松君 関連して。そのわずかな時間がないじゃないですか。六時半なら六時半にもう本鈴が鳴るということになっているのです。五時四十分に行ったとか五時五十分に行ったというなら話はわかる。それから事務総長のお話は、何分に連絡したという今の説明はなかったが、少なくとも六時十分か十五分には連絡しているはずです。そのときは総理がおったはずです。参議院の本会議があるから出るということで総理はおったわけです。わずかの時間も何もないのです。あなたのおっしゃることがほんとうだとすれば、五時四、五十分だということであれば僕は了承する。しかし全然そんなことがなくて、六時二十分ごろ、ベルが鳴るごろ、ほんの少しくらいならよかろうと、それではつじつまが合わないのです。どうです。あまりでたらめをおっしゃらん方がいい。
○豊瀬禎一君 僕はまだ釈然としないのですが、事務総長は、首相が参議院の本会議に出るために待機しているという政府の回答があったということですがね、この回答は大体何時ごろあったのですか。
○事務総長(河野義克君) ただいまの回答は、議事協議会が六時十四分に始まって、六時十七分に散会しておりますので、大体二十五分に予鈴を鳴らし、三十分に本鈴を鳴らそうと、こういうことになったわけであります。議事協議会が散会をいたしましてから、内閣に議事部長からと鈴木参事からと両方から連絡をしたわけであります。それでありますから、六時十七分散会後六時二十五分か三十分か、その間の連絡であろうと思っております。
○豊瀬禎一君 官房長官、今の事務総長の話によると、六時二十五分ごろ政府の力から待機中だという正式別符をしていますね。あなたが岡田春夫君の質問のために総理をそちらの方に連れ出した時間は何時ごろですか。
○政府委員(椎名悦三郎君) はっきり時間を覚えておりませんが、その少し前だろうと思っております。
○豊瀬禎一君 その少し前とは。
○政府委員(椎名悦三郎君) 六時三十分ごろではないかと思います。
○豊瀬禎一君 そんなおかしいことがあるか。
○米田勲君 ただいま議長が聞いているように、官房長官は、能力が乏しいというのか、能力があるのにサボタージュをしているのか、参議院を無視しているのか、いずれにしても、こういう大番頭の存在している限り、議長はよほどしっかりしないと参議院全体がなめられてしまうことになる。何ですか、この状態は。議長は一体こういう事態についてどういう決意をしておりますか。参議院の議長としては、参議院をきちっと権威あるものにしてもらわなければならぬ。先ほどから何度聞いてもきわめてあいまいで、満足に答えているとは思われない。口とやっていることと違う。議長は一体どう考えていますか。
○議長(松野鶴平君) 議長は、昨日のことに対しましてはきわめて遺憾なことだということで、散会後直ちに事務総長をして内閣にそのことを申し入れました。それで、先刻事務総長が申した通り、議長といたしましては、本会議を開いた場合に、大臣、政府委員、この人々が出席せずにおることによって議事が開始されないということに対しましては、参議院の権威上これは絶対にそういう場面を生じてはいけない。その意味において、絶えず事務総長が内閣と連絡をとって、そうして事務総長がその連絡に対しましては、べルを押す前に一々議長に報告をして参ります。そこで事務上の責任は事務総長が言う通り。それから参議院議長としては、そのことに対して責任をとる場合は、議長としての責任をとる。議院運営委員会と事務総長との間におきまして、すべてのことを片づけたことを議長に報告すると同時に、遺憾なきを期しておる次第であります。
○米田勲君 議長に再度申しますが、事務総長の方も、議長の方も、きのうり運びに至るまでの間の手続上の不備はなかったように聞こえる。それなのにああいう事態が起こったということは、議長としてはよほど考えなくちゃ困る。衆議院の外務委員会にちょっと出席するために、わざわざ重要な議案と議決しようとしてみんなが努力をして本会議を開いて集まっているときに、総理大臣が来ないで流れてしまつた。これは、きのう議決すべきものを今日議決したからという、そんなこととは済まされないほど重要なことですよ。官房長官がこういう人ですから、議長は参議院の権威を守るために絶対に手きびしいやり方で今後対処してもらいたい。単なる申し入れとか反省を促すというようなあいまいなことでは、われわれ参議院の権威を守るという立場が十分に生かされないことになるから、この点、再度議長にお話しておきます。
○阿部竹松君 官房長官、ゆうべのことばかりではないのですね。僕は関連して一つ二つ例をとって申し上げますが、たとえば今度の災害予算、これはわが社会党としては言い分はたくさんあったけれども、まあまあ罹災民も困っているだろうし、あすの百円よりきょうの五十円の方がよかろうということで、言い分を数多く残して賛成ということにきまった。自民党さんは二十四日に上げてくれといって、ここにおられる田中理事、塩見理事もやかましく僕たちに要請してきた。しかし、二十四日はとても晩までかかるだろうから二十五日でどうですかということで二十五日になった。ところがどうですか。予算委員会の委員長は自民党の小林さん、朝から開く約束をして、十二時まで待って下さい、一時まで待って下さい、二時まで待って下さい、五時まで待って下さい、こういうことで、あなた方の委員長は全然開く熱意がない。また次の日に至っては藤山外務大臣は出られません。何で一時間や二時間の都合がつかないのか。災害予算で、補正予算といえども膨大な額の予算をきめるのだから、国の閣僚というのは連帯性があるのだから出てくれといったって、それは出られません、こういうことなんです。二十八年の災害のときには全閣僚が出ておりますよ。そういうことときのうの問題と、ダブル・プレーでなくてトリプル・プレーだ。そんなことを積み重ねて何と考えているのだ。今度の予算も、口では一日も早く、こういうことを言って、行ないが全然伴っておらんじゃないですか。めちゃくちゃですよ、これは。あなたに言うたって、のれんに腕押しだから、あなたに聞いたって何もわかりませんから、何という理事が来て引っぱって行ったか知らぬけれども、総理大臣はそう軽々しく動くものでないということを信用しておった。ところが、全然、あなたの話を聞いておったら、あなたも知らない。一事務官が連絡をとってきて、よかろうというので軽々に——岸さんもそっちこちにあいきょうを振りまかなければならぬから、しっぽを振って回ったかもしらぬ、両岸だから。あなた、こんなことを知らぬ存ぜぬ一点張りで通ると思っているのですか。まさか検察庁でないからこれ以上聞きません。しかし、今後はどうしてくれるかということをここで明確に言ってもらうと同時に、きょう何時から開会されるかわかりませんが、本会議が開かれましたときに、総理大臣が出てくるでしょう。出てきたときに、あそこにだまってすわっておるのですか。それとも済みませんと言うのですか。そういうことは全然ないのですか。一つ答弁をして下さい。
○政府委員(椎名悦三郎君) 今後は参議院との連絡等につきまして万遺憾なきを期する意味におきまして、もちろん私は当たりますけれども、官房長官、副長官二人、この間で十分に協議いたしまして、特に連絡係を設けまして、今後遺憾のないように努めたいと考えております。 それから総理から今回のことにつきましては何らか釈明の言葉を申し上げるように、ただいま議運委員長とも話しておる次第であります。
○豊瀬禎一君 ということですが、僕は釈明という言葉は非常に不適切だと思うのですよ。先ほどから言っておるように、僕は事務総長には今までの報告を聞いて全然事務上の手落ちがなかったと思うのです。二十五分に連絡したときには総理は待機中だという政府は回答をしている。その前に官房長官は総理を連れ出したと、こう言っている。ここに重大な時間的なそごがある。これは官房長官が意図的にうそを言っているのか、あるいは全く記憶喪失した無能力的な状態にそのときにあったのか知らぬけれども、ほんとうのことを言って官房長官がわびておるならば、僕はこれ以上追及しないけれども、官房長官の態度を見ていると、終始、時間的にも内容的にも、うそとごまかしばかり言っている。時間のつじつまが合わんじゃないですか。待機中だと答えた時間と、あなたが連れ出した時間は完全にそごしている。こういう事態を生じているから、議長にお願いしたいのは、議長は党籍を離脱されなかったのは、こういうときに、自分の党の総理や官房長官に党としての立場からも十分の責任ある処置をとる意味だろうと思うのです、参議院議長として。先ほど米田君の質問にも答えられたように、十分の責任ある処置をしてもらいたいと同時に、せっかくわれわれが反対したにもかかわらず党籍を離脱しないで自民党籍を持っておられるのだから、こういう事態を引き起こした後に至っても、なお、ほんとうのことを言わないで、ごまかしで糊塗しようとする官房長官、総理に対して、自民党の議員としても重大な責仕をとるように勧告をしてもらいたい。本会議の時間も追っておるようですので、いろいろ言いたいこともあるのですが、以上で私の質問を終わります。
○横川正市君 私は、ここで今つまびらかにされようとしている具体的な問題については、総理の釈明の中に明確にすべきだと思うのです。その理由は、私はどうもおそらく自民党の皆さんここに並んでいて、社会党から出る意見に対して、きょうは聞く立場というのを異にしているのじゃないか。やはり参議院という立場に立てば、これは与野党いずれにしても、私は本分を守っていくということは同じ趣旨だろうと思うのです。ただいままでのいきさつからいっても、前に法務大臣が誤って投票したことも、これはまあ人間だから間違いもあるのだということで、ほおかぶりをしているとか、どこかにけじめをつけないという何だかおかしな形が出てきているということが、議院の運営にこういうそごを起こしてもそれほど痛みを感じないというようなことになるんじゃないかと思う。そう意味合いから、本来なら私はこの議運の委員会が始まる前に、与党である自民党の皆さんは、この内容をつまびらかにして、質問に答えるまでもなく、理事会にその内容を報告をして、そしてこの始末をつける、事情というものを実ははっきりすべきだったと思う。同時に、これは松野議長は、いかに事務当局が行なわれた仕事を全部信頼しているとはいいながら、それらのことによって起こった事態にやはり責任を明らかにする態度をここで表明すべきだと思う。内閣はまた、与党と連絡をとって、今言ったようなことによってはっきりしていただければ、どうだったこうだったと言って意見を追及することなく、この議運の委員会というものは済むものだと思う。それらが一切手落ちになっているのは一体どこに原因するかといえば、まあそんなことは人間なんだから間違いもあるんだよというような、あいまいな言葉がいつでも飛び出すような、そういう考え方があるから、私は出てくるのだと思う。そういうことで、少なくとも総理の釈明の中には、その点まだ釈然といたしておりませんから、与党の中で実際上総理の出席した時間の食い違いやらその内容やら等について、やはり私は明らかにして釈明をするということを、一つ要望いたしたいと思いますが、その点について官房長官から意見を聞かしていただきたい。
○政府委員(椎名悦三郎君) 総理の言葉の内容につきましては、なお御趣旨もありますから、委員長と相談をいたします。
○阿部竹松君 そこで、本会議で予算を上げるということについては、もうわが党も明確に決定しておるので、本会議を開いて直ちに予算を上げてほしい。ただ、今官房長官からの話では、なかなか私どもさえ、今まで、すったもんだ理事会でやって若干知っている者さえ理解しないのですから、委員各位は十分理解しておらないと思う。しかし、今官房長官から話を聞くと劈頭に総理が何やら言うそうですから、それを聞いた上で、満足するものであればそれでよろしいということになりましょうし、もし内容が不満足であれは、またここで論議してもらうということで、一応きょうはここで一つ……。
○小酒井義男君 官房長官、将来こういうことはやらないようにせよという社会党の委員の質問に、副長官とも一度協議をしてとおっしゃるのですが、のなたが一番えらい方なんですから、副長官と協議をしなくても、将来こういうことは繰り返さないということを言っていただければ、それで私はいいと思うんです。それと、総理がどういうことを言われるかどうかということは、一つ理当会に御一任をして理事会で御相談を願う、こういうようなことにして議事を進めるようにしていただければいいのじゃないかと思います。
○委員長(高橋進太郎君) 先ほど官房長官がおっしゃったことは、副長官と相談してではなく、今後参議院の担当の連絡係として、専任のと申しますか、そういう責任ある副長官を置いて、十分そういうことで今後あやまちを繰り返さないようにすると、こういう答弁でございました。
○椿繁夫君 今後こういうことを繰り返さないということを先ほど言われて、その対策として、副長官が多数おられるから、その中で参議院の係などをきめてということでありますが、私は、先ほどから伺っておりまして、参議院側にはきのうの事態については責任がなかったように了解いたしました。かかって政府と参議院との連絡に当たった人が一体だれなのかということが明らかになっていない。それを明らかにしないで、今後は副長官に係を作ってというようなことでは、また繰り返す危険もありますから、きょうは特におわかりないようですから回答を求めませんけれども、よくお調べになって、次の機会にでも明らかにしてもらいたい。そうでないと私は満足ができません。
○議長(松野鶴平君) 議長として申し上げます。議長は、政府に対しましては、参議院規則に従って、絶対に参議院に対してはか遺憾なきょうに注意をなさいと、こういうことを申し入れました。
○委員長(高橋進太郎君) それでは、本会議の都合もございますので暫時休憩し、本会議散会後格別の問題もなければ、このまま散会といたします。 午前十一時四十六分休憩 〔休憩後開会に至らなかった〕