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33回国会参議院1959/11/12

外務委員会 第4号

発言数
11
登壇者
4
会派数
1
開催日
1959/11/12

会議録

鹿島守之助自由民主党

○委員長(鹿島守之助君) ただいまから外務委員会を開会いたします。  日本国とヴィエトナム共和国との間の賠償協定の締結について承認を求めるの件、日本国とヴィエトナム共和国との間の借款に関する協定の締結について承認を求めるの件、以上予備審査の両件を便宜一括して議題といたします。  政府より提案理由の説明を聴取いたします。

藤山愛一郎自由民主党外務大臣

○国務大臣(藤山愛一郎君) ただいま議題となりました日本国とヴィエトナム共和国との間の賠償協定の締結について承認を求めるの件及び日本国とヴィエトナム共和国との間の借款に関する協定の締結について承認を求めるの件につきまして提案理由を御説明いたします。  御承知のとおり、ベトナムは、昭和二十六年九月にサンフランシスコ市で開催されました対日平和条約に関する会議に参加し、同平和条約に署名した上、翌昭和二十七年六月十八日同条約批准書を寄託して、わが国と正式の外交関係に入ったのでありますが、同時に、わが国は、ベトナムに対し同平和条約第十四条に基づく賠償支払の義務を負うこととなったのであります。  そこで、わが国といたしましては、ベトナムとの間の賠償問題の解決をはかるため昭和二十八年六月の沈船引揚に関する中間賠償協定交渉以来、ベトナム側との間に交渉を重ねて参りましたところ、昨昭和三十三年三月ベトナム側が日本側提案による賠償及び借款額を正式に受諾した結果、ここに賠償問題に関する基本的了解が成立するに至り、これに基づき、協定の案文につき同年八月から具体的交渉を進めました結果、本年五月十三日サイゴンにおいて、両国の全権委員の間で、この日本国とヴィエトナム共和国との間の賠償協定及び日本国とヴィエトナム共和国との間の借款に関する協定が署名されたのであります。  これらの文書のうち、賠償協定は、三千九百万ドルにひとしい円の価値を有するわが国の生産物及び日本人の役務を、五年間にわたり賠償としてベトナム共和国に供与することを規定しておりますが、この協定の構成は、さきに締結されましたフィリピン及びインドネシアとの賠償協定と大体同様であります。  借款に関する協定は、日本輸出入銀行とベトナム側との契約に基づき、必要な日本国の生産物及び日本人の役務のベトナム共和国による調達に充てられるため七百五十万ドルにひとしい円の額までの貸付が三年間に行なわれることを内容とするもので、これによって、わが国は、ベトナムの産業開発計画の実現に寄与せんとするものであります。  賠償協定の締結によりまして、わが国は、賠償金額の限度において負担を負うこととなるのでありますが、他面、この賠償は、借款とともに、ベトナムの経済建設と民生安定に寄与し、これを契機として、わが国とベトナムとの友好親善関係の基礎がさらに強化され、ひいては、これにより経済、通商、文化等あらゆる分野における両国側の交流や協力もますます増進することが期待される次第であります。  つきましては、何とぞ慎重御審議の上、これらの二協定の締結についてすみやかに御承認あらんことを希望いたす次第であります。

鹿島守之助自由民主党

○委員長(鹿島守之助君) ただいま説明を聴取いたしました両件に対する質疑は、これを後日に譲ることにいたします。   —————————————

鹿島守之助自由民主党

○委員長(鹿島守之助君) 次に、在外公館の名称及び位置を定める法律等の一部を改正する法律案、本院先議を議題とし、引き続き質疑を続行いたします。質疑のある方は、順次御発言を願います。政府から内田官房長官、北原参事官が出席しております。御質疑はございませんか。——それでは本案に関する質疑は本日のところはこの程度にとどめ、次回に続行いたします。

鹿島守之助自由民主党

○委員長(鹿島守之助君) 次に、千九百五十九年の国際小麦協定の締結について承認を求めるの件、本院先議を議題とし、前回に引き続き質疑を続行いたします。質疑のある方は順次御発言を願います。政府からは、外務省から小林外務政務次官、農林省から村田食糧庁業務第二課長、通産省より倉八通商局次長が出席しております。   —————————————

鹿島守之助自由民主党

○委員長(鹿島守之助君) ただいま委員の異動がございました。加藤シヅエ君が委員を辞任されて、補欠として坂本昭君が選任されました。以上報告いたします。   —————————————

鹿島守之助自由民主党

○委員長(鹿島守之助君) ただいま高野次長がお見えになりました。  ただいま高野次長から苫米地委員の質問に対するお答えをされます。

高野藤吉外務省経済局次長

○説明員(高野藤吉君) この前の委員会におきまして苫米地委員より御質問のありました、小麦の銘柄によって値段がどういう率になっているかという御質問がございまして、お答えを留保いたしておきましたのでございますが、本日その件にお答え申し上げたいと思います。  この前も申し上げましたように、厳密な数学的な意味において各銘柄における値段の格差はもちろんございませんので、国際市場において大体その品質におきまして一定の値段を保っていると、ときどきそれが変わるという数字を示しております。たとえて申し上げれば、カナダのマニトバ一号が一ドル七十セントで大体動かない。それから、それより大体五セント低くカナダのマニトバ二号がそれを下回って大体値段が立てられておる。それから、アメリカのウエスタン・ホワイト、これが、カナダのマニトバ一号が一ドル六十八セントのときに、ウエスタン・ホワイトが大体一ドル六十という線で並行しております。次にオーストラリアの小麦が、またアメリカのウエスタン・ホワイトより大体五セントの差で動いているという関係になっております。  以上でございます。

青柳秀夫自由民主党

○青柳秀夫君 あまり質問がないようですから一言だけお尋ねいたしたいと思います。それは、この国際小麦協定のような国際的な協定というものはほかにどんなものがあるかということが一つ。それからそれが日本に対してどれくらい利益になっているかという、要点だけ教えて下さい。

高野藤吉外務省経済局次長

○説明員(高野藤吉君) 国際商品協定は、この以外に国際砂糖協定がございまして、日本はこれに入っております。そうして、これは、小麦と同じように、輸出国と輸入国との需給のバランスをとりまして、値段が非常に高くならないように、お互いに量を生産制限とか輸出制限をして、非常に下がったり上がったりしないように、これを防いでおりまして、日本としては大体百万トンずつ毎年輸入いたしております。それ以外に日本は入っておりませんが、国際すず協定というものがございます。これも、すずの価格が非常に下がらないように、お互いに生産国と輸入国で調整をいたしております。もう一つは、すずとか小麦とか砂糖とは違った、一つの諮問委員会的なものがございまして、これは御承知の綿花諮問委員会でございますが、これは価格をお互いにきめて、この協定のような厳格な意味ではございませんが、お互いに情報を交換し合うという程度の委員会でございます。あと羊毛委員会というのがございます。それから、ごく最近コーヒー協定ができまして、これは日本としては、もちろん生産国でありませんし、また消費も国際的に少ないものでありますから、入っておりません。大体そのようなことであります。

鹿島守之助自由民主党

○委員長(鹿島守之助君) ほかにどなたか御質疑ございませんですか。——それでは本件に関する質疑は本日のところはこの程度にとどめ、次回に譲ることといたします。本日はこれをもって散会いたします。    午前十時三十八分散会

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