逓信委員会 第9号
- 発言数
- 12 件
- 登壇者
- 3 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1959/12/22
会議録
○佐藤委員長 これより会議を開きます。 郵政事業に関する件について調査を進めます。 この際、植竹郵政大臣より発言を求められております。これを許します。植竹郵政大臣。
○植竹国務大臣 ただいま委員長の発言御許可を得まして、私は全逓と政府との間におきまする諸問題につきまして、御報告を申し上げたいと存じます。 かねてから逓信委員の皆様方におかれましても、いろいろと御心配いただきまして、また私たちも鋭意この問題の解決に努力いたして参ったのでございますが、昨日早朝、公共企業体等労働委員会の会長藤林敬三君から、郵政省並びに全逓にあてまして、あっせんの案が提示いたされましたので、まずそれを朗読申し上げたいと思います。 昭和三十四年十二月二十一日 公共企業体等労働委員会 会長 藤林敬三 郵政省御中 今次郵政、全逓間における紛争あっせん案 標記については、左記により処理せられたい。 記 組合執行部は、この際、とりあえず、当局が解雇の措置を採った委員長、副委員長に代り、当局が解雇の措置を採っていない中央執行委員の中から、臨時の組合代表者を選定し、これをして団体交渉、労働協約の締結、その他組合の代表業務執行の責に任ぜしむること。 当局は、右臨時の組合代表者を相手方として、団体交渉、労働協約の締結等に応ずること。 以上のあっせん案が提示されましたので、郵政省といたしましては、幹部一同協議いたしました結果、これをお受けすることに決しまして、その旨公共企業体等労働委員会に通告いたしました。また全逓の力でも受諾せられましたので、昨日から全逓と郵政省との間に折衝が開始せられるようになりまして、これによりまして、年末の年賀はがきの問題につきまして、全逓におきましては、三割休暇闘争等の闘争指令解除の指令を発せられました。ここに至りましたことは、皆様方の御協力のたまものとつつしんで御礼申し上げますと同時に、このあっせん案を骨子といたしまして、全逓との間にすみやかにかつ慎重に協議をいたしまして、このあっせん案の趣旨並びに皆様方の御心配におこたえすることができるように、さらに交渉と努力を重ねて参る所存でございますので、今後とも何分よろしくお願い申し上げます。今日までのこの経過に至りましたことを重ねて厚く御礼申し上げまして、発言を終わりたいと存じます。ありがとうございました。
○佐藤委員長 質疑の通告があります。これを許します。森本委員。
○森本委員 きのう懸案の全逓の問題が、一応郵政省と全逓労組との間に公労委のあっせんによって解決が、一応のめどがついたということについては、私も同慶の至りであります。私は、これでまあ非常に年賀郵便あるいは郵政業務というものは平常に返る、そうして従来の郵政事業というものの信頼をかち得るような方向になることを最も望ましいことと思いまして、非常に今度の妥結というものは喜ばしい限りであるというふうに考えております。そこで、今度の問題についての大臣、政務次官、各事務当局以下の御苦労も感謝をいたします。これは率直に申し上げまして、非常に御苦労であったと感謝をいたしますが、ただ私は、一点だけ大臣に申し上げておきたいと思いますることは、今回の問題が新聞紙上報道されておりますし、また実際にその動きをわれわれが政治的に見た場合において、一体今度の問題が郵政大臣と全逓との問題であったかどうかということについて、非常に疑義を持つような新聞報道がされておったわけであります。正直に申し上げまして、新聞に載っておることでございますが、まるで倉石自民党労働問題特別調査会の会長でございますか、倉石会長が当面の責任者であるような格好で、郵政大臣がなきがごとしに取り扱われておったのは、今回の新聞報道等の通りであります。これでは私は、郵政大臣として、郵政業務をあずかる最高の責任者として、非常に世間体も悪いと思うのであります。まあ今回の問題は、そうは申しましても、いろいろの角度からすべての人が努力をいたしまして、ここで解決がついたから、私はもうここでとやかく申し上げませんけれども、しかし、少なくとも今後また郵政業務全般にわたっていろいろな問題が起ころうと思うのです。そういう場合には、私は、この郵政業務全体の最高の責任者はあくまで郵政大臣でありますから、その郵政大臣は一つ自信と権威を持って、今後の郵政業務に携わってもらいたい。そうでなければ、このような問題が発生をいたしますると、しまいには自分の部下が制御し切れなくなるのじゃないか。こんなことを大臣と話をしてもこれはちっとも、あすこへ話を持っていかなければ解決がつかないじゃないかというふうな印象を部下に与えるということは、今後の指揮統制、あるいはまた郵政業務全般をあなたが統轄し監督していくということについても、非常に私は影響があろうと思うのであります。今回は問題が非常に複雑多岐にわたっておりましたし、労働省関係ということもありましたから、まあああいう格好になったと思いますけれども、しかしかりに労働省問題になったといたしましても、労働省には松野労働大臣という労働省の最高の責任者がおるわけであります。そういう場合には何といたしましても、郵政大臣と労働大臣とが協議をしてこれに当たるというのが通常であります。しかしそれが全部のいてしまって、全然別個の党人が出てくるということについては、これは私は異例な措置であろうというふうに考えますから、はっきり今後はこういう問題がないようにぜひともお願いをしたい。これは郵政大臣のためにもまた郵政事業のためにも、ああいう異例な措置があってはならぬということを私は考えておるわけでありまして、この点につきましての今後の大臣としての所見をはっきりお聞きしておきたい、こう思うわけであります。
○佐藤委員長 ちょっと速記をとめて。 〔速記中止〕
○佐藤委員長 速記を始めて。
○植竹国務大臣 ただいまの御発言の趣旨をありがたくお受けいたします。その御発言の趣旨通り私もやってきたのが事実でございます。一つの問題を解決いたしますのに、国家のため国民のため郵政省のため全逓のために、いろいろな角度から自主的に御心配下さった方々が大ぜいありましたことを、私はありがたく感謝をいたしております。ただいまの倉石代議士の問題につきましては、これは私はこの問題について頼んだこともございませんし、また労働大臣としても頼んだことがないというふうに聞いております。ただ、概括的に党の労働問題特別調査会の会長に報告もし、概括的に何分よろしくというごあいさつは、ひとり倉石代議士に対するのみならず、皆様にこれはそういうことまでお願いしておりましたのは事実でございますが、しかし特に具体的にこういう役割をして下さいとお願いしたことはございません。それから、これは皆様方にも何分この問題解決に御協力をお願いいたしますと申し上げましたと同じ言葉をもちまして、お願いしたことはございませんで、ただいま申し上げましたように、具体的にそういうふうにお願いしたことはなかったわけでございます。 そこで、郵政省の部内でありますが、郵政省の部内におきましては、今回、一糸乱れず全員一致して私の指示に基づいて動いてくれましたことをはっきりここで御報告申し上げまして、今後とも郵政部内は一致結束して、しかも今後は、妥結いたしますれば全逓の諸君も同じ郵政の同志でございますから、郵政部内はさらに一致団結いたしまして、国民の御要請にこたえる作業を展開して参りますことをここで申し上げることができることをまことに欣快とするものでございます。私の職務はよく自覚しておりますから、今後ともただいまの御発言の御趣旨にも沿いまして一生懸命にやって参ります。
○森本委員 まだ全面的に解決がついたというわけではないのでというふうな御意見もありますので、私はこれ以上深く、きょうは質問いたしません。いたしませんが、確かに大臣がおっしゃられたように、この問題についてはあらゆる角度からあらゆる人々が努力をしたことは事実であります。しかしそういう場合はやはりこれはあまり派手な動きをやらずに、裏面でそれぞれ動いていくのが当然であります。郵政大臣というものを立てて、そうして陰ながらこれを応援し、また援助もし、あるいはまた陰ながらこれを解決の方向に導くということをやるのが当然であります。そういう角度から私もその一員としてやったつもりであります。これは大臣もすでに御承知の通りであります。そういうことを私は言いたいのであります。だがこれは与党であれ野党であれ、そういうことを問わず、それぞれの功績を誇らず、要するに郵政事業が大局的に解決がついて郵便業務が正常になればいいわけでありますから、その方向に向かって与党であれ野党であれ、あるいはまたどなたであれ、この解決には全面的に努力をする——こういう問題に英雄は要らぬのでありますから、そのことを特に私は申し上げておきたかったのであります。今後はそういう点については十分に郵政大臣としては注意をせられて、郵政業務全般に間違いのないような方向をとっていただきたい、こういう趣旨であります。 ————◇—————
○佐藤委員長 これより請願の審査に入りますが、先ほど理事会において協議いたしました結果、本日の請願日程中、第二、第三、第五ないし第七、第一一、第一三ないし第一九、第二七ないし第三四、第四一、第四六、第四八、第四九、第六一ないし第六七、第六九ないし第七二、第七六、第八〇、第八一、第八三、第八五については、その趣旨が妥当と思われますので、いずれも採択の上内閣に送付すべきものと委員会において議決せられたいと決定しましたが、この理事会の決定通り委員会においても決するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○佐藤委員長 御異議なしと認め、さよう決します。 なお、本請願に関する報告書の作成については、委員長に御一任願いたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○佐藤委員長 御異議なしと認め、さよう決します。 なお、請願の要旨及びこれに対する政府の答弁要旨は参照のため会議録に掲載いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○佐藤委員長 御異議なしと認め、さよう決します。 次会は二十五日金曜日午前十時より理事会、十時半より委員会を開くこととし、本日は、これにて散会いたします。 午前十一時五分散会 ————◇—————