議院運営委員会 第20号
- 発言数
- 79 件
- 登壇者
- 9 名
- 会派数
- 4
- 開催日
- 1959/12/26
会議録
○荒舩委員長 これより会議を開きます。 この際、加藤議長から発言を求められておりますので、これを許します。加藤議長。
○加藤議長 昨日、正木副議長から私あて辞表を提出されました。ただいま慰留中でございまして、辞表は私が持っております。 右、御報告申し上げます。
○山村委員 ただいまの議長さんの御報告は、慰留中ということでございましたので、その結果を得ましたら、私どもとして相談いたしたいと思います。
○池田(禎)委員 慰留と申しましても、いたずらに慰留するだけでなく、これは一定のめどがつかなければならないものであることは当然であると思います。御承知のごとく、会期は明日をもって終了いたします。私は、この際、重ねて申しておきます。本委員会の運営につきましても、従来しばしば発生した案件等につきまして、常にじんぜん日をむなしくしている、こういうことでもって、今日の責任体制がとれるものではありません。こういうことは、わが国の国会史上において、まことに不届き千万なことだと私は思っております。私は、本日はこのことは承りおくとしても、将来、こういうことでは、国会の運営が正常に復することはできません。しかも、今日の国会の姿は何ですか。ああいうものは国会ではありません。まさに街頭の乱闘の風景です。こういうことは、やはり上に立つ人が責任の所在を明らかにし、これに対する信賞必罰の道をとらないがゆえに、こういうことを惹起する。私が議院に席を置いて以来、今日の事態のごとき国会の混乱せる姿は、まさに空前です。しかるに、それに処する道をそれぞれの役職にある人が厳正に行なわれておらない、こういうことは、私は、まことに遺憾に存じまして、あえて一言このことを申し上げておきます。 —————————————
○荒舩委員長 まず、決議案の取り扱いでありますが、昨二十五日、日本社会党の淺沼稻次郎君外四名から、衆議院議長加藤鐐五郎君不信任決議案が提出されました。
○荒舩委員長 つきましては、その取り扱いについて御協議を願います。
○山村委員 加藤鐐五郎議長の不信任案は、ついせんだっての二十一日の本会議に上程されまして、否決されたばかりでございます。いわゆる一事不再議の原則から申しましても、この社会党提出の不信任案は上程すべきでないということを、私どもは主張するものでございます。あるいは、内容におきまして、理由が違うということをもって、決して一事不再議ではない、その原則にもとるものではないということを、社会党の諸君は主張されるかもしれませんけれども、もしこれを許すといたしますと、今後あるいは内閣不信任案、議長不信任案、副議長不信任案等のあらゆる問題について、乱用のおそれが多分にあると存ずる次第でございます。従いまして、私は、どこまでも一事不再議の原則を尊重するという建前からいって、今回の社会党の不信任案の提出というものは、この原則を無視したものであるという見地から、この決議案は本会議に上程されないのが、むしろ議会政治を守るゆえんであると考えております。従って、この点につきましては、本日の本会議には上程されないことを望む次第であります。
○荒舩委員長 この問題につきまして、社会クラブさんの御意見をお願いいたします。池田君。
○池田(禎)委員 元来ならば、議長不信任案というものは、国会の中における最も厳粛な事案でありまして、こういうものをみだりに出すということは、許すことができない。これは、何ものにも先だつ重要な案件であろうかと思います。ところが、長い国会のうちにおきましては、議長不信任案が一回出されたならば、内容の異なる場合も、二度と出せない、その点については、私は多くの疑義があろうかと思います。なぜかというならば、私の言葉が当たっているかどうか知りませんが、きわめて軽微な問題について議長の不信任案が出され、それが否決された後に、まことに重大なる不信の行為というか、議会政治を擁護する上において許すことのでき得ざる事件が発生した場合において、なおかつ不信任案が出されない、こういうことはないと私は思う。これは、当然内容の異なるものによって、しかも、きわめて重大な過失で不信任案が出されるという場合においては、私は、一事不再議なりといえども、これはできるものと思う。これは、私が先例集その他を調べたところの結論に基づいて、妥当であろうかと思います。しかし、今回の問題につきましては、私は、必ずしもさように思っておりません。ただ、私どもは、社会党から、この点について同意をしてくれぬかというお話がありましたので、私どもは、きょうの議院運営委員会においてこれが了承されるならば同意しよう、しかし、私は、先般の衆議院議長の不信任案に対しましては、社会党の、懲罰に付されたからいけないという不信任案に対して、私は賛同しない、ただし、議長の政治的責任を追及するという意味においてこの不信任案に賛成するということで、本会議の討論をいたしたのでありますから、私の方は、議院運営委員会において了承されるならば、社会党の提案に賛成いたしましょう、しかし、討論は再びは繰り返しません、かように申しておきました。その点につきましては、こういうわが社会クラブの態度であることを表明しておきます。
○荒舩委員長 民社クラブの北條さん。
○北條委員 きょう、委員の木下哲君が緊急の用務で休んでおりますので、私はオブザーバーでありますが、発言を許されれば発言したいと思います。
○荒舩委員長 委員に差しかえておきましたから……。
○北條委員 それでは発言いたします。 ただいま同僚の池田君が言いましたのと、私どもは同じ態度をとっておりますので、池田君が言ったことにつけ加える必要はないと思います。時間の都合もありますから、発言を打ち切りたいと思います。
○荒舩委員長 本問題につきまして、他に御意見ございませんか。——御意見がなければ、本決議案を本会議に上程するに賛成の諸君の挙手を願います。 〔賛成者挙手〕
○荒舩委員長 挙手少数でございます。よって、本決議案は、本会議に上程しないことに決定いたしました。 —————————————
○荒舩委員長 次に、昨日、日本社会党の淺沼稻次郎君外四名から、議会政治擁護のための衆議院解散に関する決議案が提出されました。また同日、社会クラブの伊藤卯四郎君から、日米安全保障に関する新条約調印前に衆議院の解散を要求する決議案が提出されました。
○荒舩委員長 両決議案は、本日の議事日程に掲載してありますが、両決議案の議事の取り運び方をいかがいたしましょうか、御協議を願います。
○山村委員 事務総長に伺いますが、たまたま同じような趣旨の決議案が社会クラブ並びに社会党から出ておりますが、社会クラブさんから出たのは、きのうの何時であるか、同時にまた、社会党から出たのは何時でございますか。
○鈴木事務総長 社会クラブの方は午後四時十五分、社会党の方は十時十五分でございます。
○山村委員 事務総長から承りますと、社会クラブさんは数時間早く提出されたのであります。なお、それに加えまして、きょうは社会党の提出者が御欠席でございますから、この決議案につきましての本会議の審議というものは、社会クラブさん提案の決議案を上程されましたならば、自然に、社会党提案の決議案は一事不再議によって上程しなくてもよろしい順序になると考えます。従って、私どもといたしましては、数時間早く提案された社会クラブさんの決議案、同時にまた、現在出席されております社会クラブさんの決議案を先に上程することにいたしたい。従って、社会党さんの決議案は、自然上程せずに済むものと考えております。
○池田(禎)委員 私どもは、すでにこの問題につきましては、十数日前から日本社会党と折衝を進めて参りました。われわれは、会期末、すなわち二十六日、全労会議を中心とする安保改定反対の国民大会を開催するこの日を期して、解散要求決議案を上程いたしたい、しかし、大会派である社会党が提案者になるならば、われわれは賛成討論に立たしてもらいたい、しかして、社会党が提案しないというならば、わが社会クラブに趣旨弁明をやらせてもらいたいということを、十数日前から折衝して参ったのであります。社会党の方では、この国会においては、さような考えはないということでありました。しかし、その後社会党から、来年の一月十日か十五日の間を期して特に本会議を開会して、この解散要求決議案を提出したい、そのことを自由民主党と協議して、全力をあげてこれが実現のために社会クラブも協力をしてほしい、こういう話がありましたので、わが社会クラブの春日国会対策委員長と、社会党の山本国会対策委員長が、しばしば自由民主党の方と折衝いたしました。しかるところ、自由民主党は、そういうことは前例がないから応じがたいということで、きっぱりと断わられた。そこで仕方がない。さらに社会党と社会クラブの間で協議した結果、社会党は、国会対策委員会、中央執行委員会の議を経て、この臨時国会には解散要求決議案は提出しないということを言明されました。しからば、われわれの方が提案説明をして、社会党は討論に立ってくれるか、賛成討論をなすであろう、こういう話がありました。ところが、昨日に至りまして、正木副議長の辞表提出ということを転機として、にわかに昨晩社会党では決定をいたし、そうしてこのことを本日私のところに通告がありました。同時に、いずれあらためて、党を代表する人から社会クラブに対して、手続あるいはこういう事態になったことについての釈明をし、かつまた同意を求めに参るということでございました。ところが、本日午後、社会党の国会対策委員長である山本君と副委員長の多賀谷真稔君が見えまして、昨晩のことは、自分の方ではにわかになったことで、あしからず、従って、自分の方の提案に賛同してもらいたい、こういう話がありました。そこでわれわれは、それは公党としての約束に全く相反するものであるから、同意いたしかねます。私の方としては、さようなことは同意いたしません。一体、政党と政党の間の約束でそういうことがあり得るか。十数日前から折衝を重ねて、大会派である社会党にやってもらいたい、社会党がやるならば、私どもの方で討論をやることに同意をしてもらいたいと言ったところが、国会対策委員会、中央執行委員会の議を経て、やらない、従って、社会クラブの方がやれ、自分の方は討論者を出すであろう、そのときに、討論はやるけれども、社会クラブに多少皮肉を言うかもしれぬということであった。そういうことは言わぬでもいいじゃないかと言うと、社会クラブの方でも社会党を皮肉ったことがあるじゃないか、そのくらいのことは言わせないと、どうも党の方がおさまらぬからということで、それなら、やると言うものは仕方がない。そういう幾多の折衝を経てやったことを、にわかに昨晩の突発事件によって出さざるを得なくなったということは、政党間の信義として私どもは同意しがたいと言って、春日国会対策委員長から厳重な抗議を申し入れました。同時に、その案には同意いたしかねる。従って、この案を取り扱う場合においてはどうするか、議院運営委員会において扱おうということを、私どもはきめました。従って、ここに社会党が出席して、社会党の案をやらせろと言って、それが多数をもってさように決定されるなら、これはルールに従いまして、私どもは承服いたします。しかし、私は、こういう経過があったということを記録にも残し、天下に堂々と所信を披瀝いたしまして、しかる後に、わが社会クラブの伊藤卯四郎君提出、日米安全保障に関する新条約調印前に衆議院の解散を要求する決議案を成規のルールに従って本日の本会議に上程し、趣旨弁明を許し、これに対する賛否の討論を許されんことを、私はお願いいたします。
○椎熊委員 順序が、先に出した方が第二になっているが、どういう標準でそういうことをやるのですか。
○鈴木事務総長 これは、今までの先例によりまして、同趣旨の決議案が出て参りましたときには大会会派の順によるのであります。
○椎熊委員 会派が大きい、小さいということによるのですか。
○鈴木事務総長 そういうことでやるのです。
○椎熊委員 これを審議する上において、第二の問題が第一になっていると、非常にスムーズに審議ができて、第一を採決して否決してしまうということをやってから、第二の方をやるのが非常にいいと思ったが、先例がそうですが。
○鈴木事務総長 先例がみなそうでございます。会派が違いまして、不信任案が三本出た場合でありましても、たとえば共産党が少なければ、共産党が一番早く出しても、あとになります。
○椎熊委員 時間的に二日おくれても三日おくれてもそうですか。
○鈴木事務総長 ここでもって上程することにきまって、日程に掲げる場合には、さようでございます。
○北條委員 この問題につきましては、昨日深夜に、私は院の事務局から電話で御通知をいただきまして、社会党から解散決議案が出たというので、今朝公報を見ましたところ、公報にはすでに一、二と出ているわけです。公報に出したということは、議長の権限をもって出されているのですから、それが単に議運の委員会で取り消しできるものだとは、私は考えなかったのです。でありますから、公報に出た通り、これはすでに委員長も了承し、議長も了承されて、ああいうふうに並んで出たものと考えておったのですが、その点はどうですか。私は、先例を知りませんが、権威ある本会議の公報に二つ並んで出ておって、それを議運において、Aはやる、Bはやめるということができるわけですか。
○鈴木事務総長 ちょっと御説明申し上げますが、今、北條さんがおっしゃった通りだと私は思うのです。日程にある場合に、ここでどっちをやるかということをおきめになっても、日程第一と掲げてあるものについては、これを延期するか、あるいはあと回しにするという動議がなければ日程第二から入るわけには参らない。その点は、ここできめていただいたことによりまして、本会議でもう一ぺん諮るわけです。
○北條委員 それは普通のときならいいのですが、すでに今会期は二十数時間しか残っていない。もちろん、けさの公報に出された事情はわかります、だから、けさの時点においてはいいのですが、現在においては、すでに二十数時間しか残っていない。それならば、私は第二を先にして、第一をあしたやるかというようなことになると……。
○山村委員 そうじゃない、一事不再議になるわけです。
○北條委員 その点はわかるのです。
○鈴木事務総長 両方とも衆議院の解散を要求している決議案ですから、理由は違っても、目的は解散という目的でございますから、どっちか一つ採決されれば、他の方は必要がなくなるわけです。ただ、日程に掲げているものですから、ここで日程第二の方を先にやれといっても、第一の処置をどうするかということをきめてからでなければ入れないということを申し上げたわけであります。
○北條委員 先ほど池田君が言っておりましたが、一事不再議の原則があるけれども、事由いかんによっては、一事不再議の原則は犯されてもやむを得ないということを言っておられましたね。私は、この場合において、それは考えられないかということなんです。
○鈴木事務総長 ですから……。
○北條委員 私は、結論としては、大会派、大政党の、二大政党の中の一つが、こういった緊急事態において是なりと信じて出してきておるのですから、これは本会議に上程さるべきものだと考えておるのですが。
○山村委員 提案者が来ていない。
○北條委員 それは戦術上来ていないので……。
○山村委員 そんなことを言ったってしようがない。本案につきましてはただいま鈴木事務総長の説明によって、一事不再議の原則からいっても、一つだけは許される。従って、日程第一の問題は、社会党さんがいらっしゃいませんから、これは延期するの動議を採決せられ、日程第二を上程せられんことを望みます。
○荒舩委員長 ただいま山村君の動議でございまして、議会政治擁護のための衆議院解散に関する決議案、淺沼稻次郎君外四名から提出のこの決議案に対しましては、これを延期するということの動議が提出されておりますが、これにつきまして、御賛成の諸君の挙手を願います。 〔賛成者挙手〕
○荒舩委員長 挙手全員。よって淺沼稻次郎君外四名からの提出の、議会政治擁護のための衆議院解散に関する決議案は、これを延期することに決定いたしました。 従って、日米安全保障に関する新条約調印前に衆議院の解散を要求する決議案、この伊藤卯四郎君提出の決議案に対しまして、これを本日の本会議に上程することに御賛成の諸君の挙手を願います。 〔賛成者挙手〕
○荒舩委員長 挙手全員。よって、さよう決定いたしました。 本案につきましては、趣旨弁明に伊藤卯四郎君、反対討論に山下春江君、賛成討論に今澄勇君及び大貫大八君が立ちます。その討論の発言時間は前例によりまして、おのおの十五分程度とするに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○荒舩委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。 —————————————
○山村委員 ただいまの決議案が一応けりがつきましたならば、私は、この際に、本会議におきまして懲罰委員会の問題を取り上げていただきたいと存ずる次第でございます。それはほかでもございません。御存じのように、懲罰委員会の開かれる委員室は、すでに社会党の議員諸君の暴力によって占拠されております。わが党の委員は、委員長を先頭にいたしまして、何回となく第二委員室に入ろうといたしましても、入ることが不可能でございます。これは明らかに公務執行妨害でございますが、今それを言っておる時期ではございませんので、いやしくも、議会の権威を守るために、議長の宣告によって懲罰に付されました事案でございます。これがもし社会党の暴力によってそのまま結論が出ないといたしますと、議会の権威を失することこれより大なるものはないと信ずるものでございます。従いまして、きょうの本会議におきまして、この懲罰委員会の案件を継続審査にせられんことの動議を提出いたす次第でございますから、議長から諮っていただきたいと存じます。
○荒舩委員長 ただいま山村君から動議が提出されましたが、懲罰委員会の状況は、まさに十一月二十七日のあの暴力団の乱入事件よりもっとはなはだしいものがあるように見受けられるわけでございまして、この乱入事件以上の、暴徒に近いような事態を、このままにしておくわけにはいかないという意味の動議と思います。よって、会期はもう二十数時間に迫っておりますので、この動議を本日提出せられ、そうして議長がこれを議場に諮られて、採決されるようにしたいという趣旨のように思われますが、この動議に対して皆さんの御意見を伺います。
○北條委員 私は、今山村君のせっかくの動議ですけれども、賛成しないのです。なぜかならば、本国会の会期を延長したのは、大体十一日なんです。それから、議長が懲罰委員会にかけられるのに、三週間かかっておる。一体十一月二十七日のデモが起きたときに、議長が大声明をせられた。国会の秩序を維持するために、国会の権威を守るために、おれはこう考えるのだといって出されておる。その声明書の中にどういうことが書いてあるか。私は原文を持っておりませんから覚えておりませんが、大体覚えておるところは、今回の十一月二十七日の国会乱入事件は、計画的な乱入事件である、こういうことが書いてある。計画的とすでに断定されておる。それが三週間たって懲罰委員会に付されておる。そのこと自体が、まさに議長の権威を失墜しておると思う。そうして会期が切迫して、懲罰事犯を審議するのに時間が足りなくなったということは、一にかかって、どちらに責任があるかというと、私は議長の方に責任があると思う。もう一つは、昔から言われておるように、士は辱ずかしむべからず、殺すべしという言葉がございますが、これから四人を、しかも社会党の書記長である淺沼稻次郎氏以下を、懲罰事犯でたなざらしにして年を越すなどということは、とうてい考えられないことなんです。人情からいっても考えられない。また、国会議員としての品位を保つ点からいっても、また国会の権威を保つ点からいっても、私としては承服できない。
○池田(禎)委員 私は、懲罰事犯というものは、継続審査をするということについては、根本的には反対です。しかし、今日の懲罰委員会の開会にあたっての、あの委員室の中を占拠しておる姿を見たときに、これはどういたしましても、議会における姿とは思えません。私は、動議とその内容につきましては反対でありますけれども、こういう事態を惹起したということについて、議会政治を守る上において、まことに遺憾しごくである。自民党が、多数をもって動議を出されることはやむを得ません。ただ、その内容におきましては、私は反対であります。
○荒舩委員長 それでは、この山村君の懲罰事犯を継続審査にすべしという動議を出すことにつきまして、賛成と反対とございますから、やむを得ず採決をいたしたいと思います。山村君の動議に対して御賛成の諸君の起立を願います。 〔賛成者起立〕
○荒舩委員長 起立多数。よって、この動議は決定をいたしました。 —————————————
○佐々木(盛)委員 私は、議長に対して、一つ重大なことについて、伺っておきたいと思います。伝え聞くところによりますと、本日の午後のことでありますが、社会党の当委員会の理事でありまする柳田秀一君から議長のところへ電話がかかってきて、社会党から提出しておるところの加藤議長の不信任案をぜひとも優先的に上程するように取り計らうべし、もしそれが実現しない場合においては、おそらく流血の惨事を見るから、そのことを覚悟してほしいといってきたということを承りました。まず、そのことの事実であるかどうかということを承りたいと同時に、もしそれが事実であるとすれば、これは議長に対する脅迫でもあります。同時に、議会政治を根底からくつがえす考え方であり、重大な問題であります。この発言の内容いかんによりましては、懲罰の対象にも十分なり得ると思います。従って、この際、議長は、このことの真相を明らかにしていただきたい、こう思います。
○加藤議長 ただいま佐々木君のお述べになりました意味の電話を、私は聞きました。
○佐々木(盛)委員 議長は、私の申したと同じような趣旨だということでありますが、議長からその内容について、もう一度明らかにしていただきたいと思います。どういう内容のものがあったかということを、議長からあらためて承りたいと思います。
○加藤議長 そういうことをやられるならば——不信任案をやめるということであるならば、流血の惨、と、そういう意味であったと思います——があることを御承知おき願いたいという電話がありました。
○佐々木(盛)委員 私は議長の所見を承りたいと思います。そのような電話を聞かれて、議長としてどういうふうにお考えになりますか。議長の御感想の一端を承りたいと思います。
○加藤議長 不穏当な言葉だと思いましたが、どういうわけか、電話でございますから、激高してそういうことを言うたのだろうと思っておりました。
○佐々木(盛)委員 ただいま、議長みずからがこの事実を確認されているわけであります。従って、これが事実であるというならば、われわれは断じて許すべからざるところの言辞であると思います。これは議長に対する脅迫です。しからずんば、議会政治を否認する言辞であって、かようなことは議員としてあるまじきことである。議院の品位を傷つけ、議院の秩序を乱る行為であると思いますので、議長において、この問題について御検討の上、善処されんことを要望しておきます。
○荒舩委員長 御決意を承りたいということが述べられたようすでありますので、重ねて重大な発言でございますから、加藤議長の御発言を願います。
○加藤議長 承っておきます。
○長谷川(峻)委員 私は、その問題につきまして、ちょうど最初に議長が電話を聞いて、いささかあわてておる姿を見たのであります。先ほどの懲罰委員会の模様といい——私は二時間ほど前に懲罰委員会を偶然のぞきましたが、どなたかの発言がありましたように、ほとんど席という席は社会党の議員諸君が占拠をし、わが党の委員は一人も入れないような状況であって、完全に委員会を開くに至れないような模様であります。さらにまた、今のような議長に対しての電話の話といい、これはとんでもないことだと思います。そこで私は、今から本会議がこういう重要案件を上程し、しかも、会期切迫のエキサイトしておるときに開かれるわけでありますから、各関係者から、こうした流血の惨などというような大へんなことの起こらないように、自重をそれぞれ促すような御処置を——議運の委員長、あるいは議長、あるいは事務当局等々で、万全の手配をとられんことを、この際特にお願いしておきます。
○山村委員 非常に院内は険悪な状態に包まれておるようでございますので、あるいは本会議は、いろいろな不測の事態が起こるかもしれないと私は思うのでございます。従って、もしいろいろな混乱した事態等が起こった場合におきましても、会期が切迫しておる今日でございますから、本会議は、明日の午前零時五分から開会されるように議長において取り計らわれるように願うことが一点と、同時に、私どもは、何といいましても、本日の案件におきましては、社会クラブさんのこの決議案も重要なる決議案でございますが、やはり国会の権威を高からしめるためには、社会クラブさんが平生言われておりましたように、その責任の所在を明らかにするという意味からいいましても、懲罰委員会の事案というものも、決してこれを軽く見てはいけない重要な案件であろうと思います。従って、いろいろな大混乱が起こり、あるいは起こるような場合におきましては、議長におきましては、この懲罰委員会の継続審査に付する問題について私の出しました動議を、一つ機宜の処置をもって、あるいは順序にこだわらずに、宣言並びに採決されるように、その取り扱いにつきましては、事務総長と議長と相談を願いまして、機宜の処置をとっていただきたいということをお願いする次第でございます。
○椎熊委員 動議を出すというのでしょう。議場で勝手にやれという動議でないのですから、こっちから動議を出すならば、そのまま処置していくということでなければ……。
○池田(禎)委員 それは、申し合わせとしてできません。ルールとしてきまって、本委員会が順序を立ててやれというのですから、そういう議長の職権をもってするということは許されません。
○椎熊委員 職権発動でできないことはないと思う。しかし、われわれの方から動議を出すということをきめてしまったのだから、職権発動でやれということは、それは無理だと思う。
○山村委員 私の申し上げたことは、要するに、大混乱が起こるかもしれないという情報等も今ございますので、その場合において、一つこの動議については、必ず今晩の本会議に諮って、その結末を得るような機宜の処置をとってもらいたいということを申し上げる次第でございます。
○椎熊委員 それは動議を徹底せしめるためには、文書に書いてちゃんと手渡ししておいて、こっちの方さえ順序を誤まらなければ、議長が、それに対して全員に諮ることは当然です。それを諮れないようでは、議長ではありません。 この際、関連して事務当局にお願いしておきたいことは、こういう事態になりますと、往々にして議長の身体の自由を束縛せられるがごとき戦術を用いられた場合がままありますから、今夜に限ったことではないのですから、十分注意なさって、議長の身辺の絶対安全確保、そうして神聖なる議長席は、事務当局は守衛なり何なりを使って断じて確保する、守る、そういうことだけは事務当局の責任だと私は思います。議長が職権を行使するのに支障にならないような、適宜の処置を講ぜられんことを熱望いたします。特に御注意願います。
○荒舩委員長 いろいろお話がありましたが、先ほど山村君の動議で、不測の事態等が生じた場合、なお会期があますところ二十数時間に切迫しておりますので、議場の状況によりましては、零時五分から本会議を再開するという動議のようでございますが、この動議はいかが取り計らいましょうか。
○池田(禎)委員 いかが取り計らいましょうかと言うが、日程を取りきめてやるのですから、その通りやって下さい。それだけを特別にやるとか——私が先ほどから聞いていると、異なことを承る。異常なる空気と言われるが、異常なる空気とは何です。それは、議会政治を守るために、われわれ政治家というものは、最悪の場合生命上の危険もあるということを言うのでしょう。政治家が、最悪の事態に処して、生命をなげうつくらい当然のことです。そんなことをおそれて、どうして国民の代表といえましょうか。私は、そういうことは承服いたしません。成規のルールに従って討議した以上は、日程の劈頭に掲げられた国会の構成上に関する解散決議案を、劈頭に上げてもらいたい。しかる後に動議の提出をするということなら、反対であるけれども、そういうことは当然の措置だと思います。私どもは、勝手にそのときどきの解釈でやられることは、お断わりいたします。
○北條委員 私は、今の動議について、なぜ二十七日の午前零時から開かなければならないかということについて、何ら理由を言われなかったと思うのです。
○山村委員 案件を処理したいからです。
○北條委員 もう一つ、先ほどどなたかから希望意見が出ましたから、私申し上げるのですが、今回一番問題になったのは、国会の権威、あるいは議長の権威ということです。従って、いつかありましたように、議長が入るべきドアから入る。議長の入口があるのですから、その入口から議長は正々堂々と入っていくということが、一番好ましいのであって、それが原則なんです。 〔発言する者あり〕
○荒舩委員長 北條君の発言中ですから、どうぞ御静粛に願います。
○北條委員 これは皆さんが希望を言われたから、私もそういう希望を言うだけだ。今日のように、衆議院の権威が云々言われないときならいいんですが、言われているときだから、よけい言うわけです。 —————————————
○荒舩委員長 前例によりまして、最終日でございますから、明日は公報をもって御通知を申し上げますが、本会議を開けることにいたしたいと思いますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○荒舩委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。 —————————————
○荒舩委員長 本日の本会議の開会の時間は、何時にいたしましょうか。
○池田(禎)委員 九時四十分予鈴、五十分開会ならいいです。
○荒舩委員長 では、九時四十分予鈴、九時五十分開会ということにいたします。 それでは、休憩にしておきます。 午後九時二十四分休憩 ————◇————— 〔休憩後は会議を開くに至らなかった〕