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32回国会参議院1959/10/10

文教委員会 閉会後第5号

発言数
21
登壇者
6
会派数
2
開催日
1959/10/10

会議録

相馬助治日本社会党

○委員長(相馬助治君) これより文教委員会を開会いたします。  まず、委員に変更がありましたから報告いたします。  九月三十日、村上義一君が辞任され、その補欠として常岡一郎君が選任されました。   —————————————

相馬助治日本社会党

○委員長(相馬助治君) ただいま開きました委員長及び理事打合会の経過について報告いたします。  先日来、懸案となっておりました教職員組合の専従者制限に関し、参考人の出席を求める件について協議を行いました結果、全国都道府県教育委員長協議会会長木下一雄君、都教育長協議会幹事長本島寛君の両君に、十五日に御出席願うことに意見の一致を見ました。なお、当日は出席者の都合により、開会時刻を繰り上げ、若干御迷惑とは存じまするが、午前九時開会といたします。しこうして、参考人の御都合により、十二時半までの間に本件を終ることといたします。この点、あらかじめ御了承を願いたいと存じます。  なお、伊勢湾台風による教育関係の被害につきまして議題といたしまして、当日、その後においてこれを審議したいと思います。  ただいま報告いたしました通り決定することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

相馬助治日本社会党

○委員長(相馬助治君) 御異議ないと認めます。

吉江勝保自由民主党

○吉江勝保君 ちょっと関連しまして。この教育委員長並びに教育長の出席の時刻の問題ですが、その日の時間の都合を、そういうように特にきめておりますので、十二時半の時間は、ぜひ委員会としても守っていただくように、重ねてお願いしておきます。

相馬助治日本社会党

○委員長(相馬助治君) わかりました。

荒木正三郎日本社会党

○荒木正三郎君 十五日に水害の質疑をするわけですが、その当日までに、わかっている学校教育関係の被害状況及び文部省の大体の対策、そういうものを一つ資料として出していただきたいと思います。

宮澤喜一自由民主党文部政務次官

○説明員(宮澤喜一君) 承知いたしました。当日でよろしゅうございますか。

荒木正三郎日本社会党

○荒木正三郎君 やむを得ないです。それから、この間、資料要求をしたのはどういうことになっておりますか。

相馬助治日本社会党

○委員長(相馬助治君) きているそうですから、ただいま配ります。   —————————————

相馬助治日本社会党

○委員長(相馬助治君) それから、一つ私からお諮りしたいと思うのですが、愛知県に私立の大学で名城大学というのがあるのです。ここで、経営者である理事長と、学校側といわれる学長以下校友会、あるいは生徒会、こういうものを網羅した人たち、この二つの間に非常に深刻な相剋があって学校経営がほとんど不可能であるというような状況なので、何とか本委員会において、このことを調査していただきたいという陳情を私はかねて受けていたのです。本日、先ほど栗山議員より、その問題について質問をいたしたいという意思も委員長のところへ届いているのです。しかし、栗山議員に御質問を願う前に、もしこれについて、何か取扱う方法等がきまりますれば、それでよろしいということになっているものですから、どういうふうに扱ったらよろしいか、お諮りしたいと思います。  ついては、栗山良夫君から委員外発言を求めているんですが、許可してよろしいですか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

相馬助治日本社会党

○委員長(相馬助治君) それでは委員外発言として栗山君の発言を許可します。

栗山良夫日本社会党

○委員外議員(栗山良夫君) ただいま委員長から、議事進行の格好で問題が提起されました名城大学の内紛の問題につきましては、もうすでに相当古い経過を持っておりますので、委員諸君の間では、もうすでに御承知のことかとも存ずるのであります。しかしながら、この紛争は幾たびか紆余曲折を経まして、いわば今日の状態では最終段階の状態に入っております。不幸にして大学の本部のありまする駒方校舎というものの一部分は、ごく最近火災にあいまして、重要部分を焼失いたしました。それからまた、大学の機能はほとんどストップの状態にありまして、六千名に及ぶ学生は十分に学問を研さんすることが不可能という状態にまで追いやられております。従いまして、この問題は文部省のもちろん監督下にありますが、大学の自治の点から申しましても、文部省としても、大へんお困りの問題であろう——事情はおわかりになっておりましても、お困りの問題であろうと思いますので、国会の文教委員会におきまして、特定の個題ではありますが、たくさんな学生が困っておる、学校の教育上ゆゆしい問題であるという見地に立ちまして、もし許されまするならば、何らかの問題解決のために御協力をいただけるということでありますならば、われわれ地元でこの問題を眺め、非常に心配をしながら見守っておりまする一人といたしまして、大へんに仕合せに思うのであります。おそらく現地の名古屋市を中心にした愛知県において、あるいは中京地区におきまして、事、教育に関心を持っておられる方々、あるいはまた学生を持っておる家族等におきまして、この名城大学の問題について、非常な深刻な憂慮を持って、その解決を望んでおるということは、私が申し上げるまでもなく、間違いのないことであると思うのであります。  そこで、実はきょうも、お手元に陳情書が配られておりますが、大学の問題点の概要、それから教授会の意見、教職員組合の意見、それから学生会の意見、校友会の意見、こういうものがそれぞれ整えられておりまして、私は実はきのう正式に名城大学の教授である矢野勝久君、名城大学の教職員組合の執行委員である酒井敬尭君、名城大学校友会の常任幹事である青松好三君、この三名から詳しく伺ったのであります。  で、事件がどういう工合に今まで参っておるかということを、ごく概略申し上げますというと、事の起りは、昭和二十九年の六月十四日に、名城大学の田中理事長の独裁的な経営に対しまして、学園の民主化を叫んで学生がストライキを行なったのでございまして、その後、問題が発展をして参ったのであります。名城大学は、おそらく日本における地方の私立大学といたしましては、最もたくさんな学部を持っておりまして、総合大学として将来性を期待されておったものであります。それが二十九年の十一月十五日になりますと、理事会が開かれまして、田中理事長は自発的に辞任をされたのであります。ここで問題は一応終ったかと見ておりましたところが、三十年の八月二十日になりますと、田中氏は、理事長は当然自分である、そういう工合に強く主張いたしまして、再度、学園に乗り込み、そうして法廷に自分の理事長としての資格を確認せしめるための争いを起したのであります。さらに三十三年の八月十四日になりますと、この問題について一応の和解が成立をいたしまして、民主的に学園を運営するという確約のもとに田中理事長が復帰をいたしたのであります。  ところが、三十四年の七月一日になりますと、調停に当りましたところの白木判事は、田中氏との間に贈収賄の関係があることがはっきりいたしまして、白木判事は訴追委員会にかけられて、判事としての辞表を提出いたしたのであります。さらに、三十四年の八月四日になりますと、現日比野学長以下二十一名の幹部教職員の一斉懲戒解雇の申し渡しをいたしました。理由は全然述べられていないのであります。さらに、三十四年八月二十五日になりますと、八月分の教職員に対する給料が予告なしに不払いとなりました。今日までずっと給料は支払われていないのであります。三十四年の九月一日に、校友会が田中理事長退任要求決議を出すに至りまして、教授会、教職員組合、学生会と、学園をあげて、理事長の退任決議を迫るという事態にまで発展いたして参りました。三十四年の九月十日になりますと、夜、田中理事長は、大学の看板を初め学長室、理事長室の什器一切を外部へ持ち出してしまったのであります。三十四年の九月十二日になりますと、大学の財産であるところの学校の電話を、全部、田中理事長の独断で商人に売り払ってしまいました。そのために学校の機能が停止をし、やむなく借入金をもって、組合が二本だけ買い戻しをいたしております。三十四年の九月十七日の夜、六時半ごろ、本部、講堂及び図書館が原因不明の火で全焼いたしました。これも失火、放火、いろいろな疑惑が飛んでいるのであります。また、電気、ガスその他の料金が不払いでとまっていることも、学校経営の機能の上に非常に大きな障害を与えております。  また、ごく最近耳にしたところによりますと、田中理事長は、事こういう工合になりましたが、ほとんどもう自分の身辺には数名の同調者しかないようでありまして、その同調者と全学園との間に紛争が起きているのでありますが、自分の意思がもし通らない場合には、学校を閉鎖するということまでも強言をしておられるようであります。そうして、あの手この手を使って、いろいろと政治力を発揮しておられるようでありますが、ごく最近われわれが耳にした事情においては、各方面に好ましからぬ運動が行われているようであります。これは御本人がおいでになりますので、大へん失礼でありますが、お許しいただきたいと思います。三十四年の九月二十九日でありますが、政務次官の宮澤喜一氏に対しまして、田中理事長から若干の贈りものが届けられている。そうして、その贈りものの中には金一封が入っておったのであります。宮澤政務次官はこれを大へん不愉快に思われまして、そっくりそのまま大学に返送されております。その返送されていることをわれわれは承知をいたしているのであります。現に、かつて裁判所の判事に対して贈賄をいたしまして、その判事は辞表を提出されました。その後も、なおかっこういうことが続いているということは、はなはだ遺憾しごくであります。  従いまして、学生を早く安心をさせ、教授陣を安心をさせまして、六千名の学生が一斉に安んじて学問の道にいそしむことができますような道を、一刻も早く講じてやりたいと思うのであります。この意味におきまして、当文教委員会におきまして、何とぞ御理解を得たいと、大へん迷惑なことをお願いするわけでありますが、御協力を切にお願いをいたしたい、こう思うわけであります。

相馬助治日本社会党

○委員長(相馬助治君) ただいま委員外発言として、栗山さんより述べられた通りの問題なのであります。これをどう処置いたしますか。ここで議論をしても尽きるところのないということになれば、十五日の朝の委員長理事打合会において、どういう取扱いをするかということをきめるのも一法であろうと思いますし、ここで何らか簡単に結論が出るなら、それもけっこうだろうと思います。どうしたらいいでございましょう。

荒木正三郎日本社会党

○荒木正三郎君 先ほど各氏から、この問題は放置できない、こういう御意見があったわけですから、そういう御意見が通るように、委員長理事打合会で具体的におきめ願えばいいのじゃないかと思います。

相馬助治日本社会党

○委員長(相馬助治君) 松永君どうです、御意見は。

松永忠二日本社会党

○松永忠二君 私は、吉江委員から特に御異議がなければ、そのようにしていただいてもよし、とにかく当委員会としては、この問題を取り上げて論議をする、そういうことは全く異議がないと思うので、これは当然、文部省側の説明を聞き、なお栗山委員も一つ委員として、この問題についてわかるところを話していただいて、当委員会としては一応論議をした上で、それの事後の処置については、また委員長理事打合会で協議をした上で決定をする、そういう方向で処理をしていけばいいのじゃないかと思います。あるいはそういう論議の段階をおかないで、すぐ委員長理事打合会で問題を論議してもけっこうだと思うのです。

相馬助治日本社会党

○委員長(相馬助治君) 吉江理事どうでしょう。

吉江勝保自由民主党

○吉江勝保君 話の内容は初めて聞くのですが、それはここで論議をすることもけっこうですが、まあ消極的に言うのじゃないのですが、もし具体的な問題になって、愛知県というような問題が起ってくると、多分、教育の問題でも大きな災害を受けておる愛知県の問題は、この大学の問題だけでもないわけだと思うのです。だから、この問題に委員会がどれだけ力を入れるかしらないが、そういうときには、あわせて愛知県下の教育の問題ということになると、ほかに非常にいろんな問題もあろうと思うので、そういうものとのバランスもこわれないようにして、この問題だけに取っ組んで文教委員会だけが時間を費すということもどうかと思うのです。ただ内容がいい、悪いというのじゃないのですが、愛知県には大きな問題がおありだろうと思う。私立大学のこういう問題に参議院の文教委員会が相当な時間をさいて論議してみたところで、何の結果が出るのかしれませんが、それよりもっと、愛知県下に起っておる教育の問題で重要な問題があれば、それを取り上げてみて、それでもやはりこの問題を取り上げて論議し、追及していかなければならぬということになれば、それでもけっこうだと思う。ただ、この問題にいきなり入っていって、何回もこのことに文教委員会が時間をとっていくということがあれは、その点もあわせて考えなければならぬと思うのですが、こういうような意見を持っております。

松永忠二日本社会党

○松永忠二君 従ってこの次の委員会で、時間的な余裕があれば論議するし、なお、災害の後にその他の問題も出てきて、論議ができないということであれば、次回に延ばしまして、とにかく問題を論議するということには異議がないと思います。ただそこのところを、委員会で一日中かかってやるかとか、あるいは時間をどうするかということについては、いろいろ御意見もあると思うので、今後この問題について、一応、文部省側の意見を聞き、あるいは関係者の意見も聞いて、質疑をするということになれば、それも必要だと私たちは思うのです。これについては、おそらく自民党側の方の委員の方も御異議はなかろうと思うのであります。ただ私は、それに使う時間とか、そういう問題について、あるいはその後の処置をどうするかということについては、またその際一つ委員長理事打合会で協議をすることとして、とにかく今後、時間をみてこの問題を論議するということだけは、ここできめるまでのことはない、もちろん出てくれば当然取り上げられることであるので、そういうふうな考えでいかれたらどうですか。

相馬助治日本社会党

○委員長(相馬助治君) ありがとうございました。この問題については、実情を文部当局にもよく聞き、それから当委員会としても、調べられるものを調べて、そうして本委員会に取り上げて、何らかの方法で議論したいと思うのです。で、これの取扱いについては、委員長理事打合会に御一任願いたいと思うのです。さようでよろしいですか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

相馬助治日本社会党

○委員長(相馬助治君) ではさよう決します。  本日はこれをもって散会いたします。    午後一時四十五分散会

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