議院運営委員会 第8号
- 発言数
- 44 件
- 登壇者
- 6 名
- 会派数
- 4
- 開催日
- 1959/01/23
会議録
○委員長(安井謙君) では、これから議院運営委員会を開きます。 まず、参議院、国立国会図書館、裁判官訴追委員会及び裁判官弾劾裁判所の昭和三十四年度予定経費要求に関する件を議題といたします。 本件につきましては、昨年以来、理事会、庶務関係小委員会の合同の会議におきまして、種々協議を行なって参つたのでありますが、この際、便宜、私からその経過並びに結果について御報告をいたしたいと存じます。詳細はお手元の資料によって御承知を願うことといたし、そのおもなものについて申し上げます。 まず、本院の予定経費でありますが、その要求総額は十五億二千四百三十七万九千円であります。これを前年度予算額に比較いたしますと、一億三千六百六十四万三千円の増加となっております。その内訳は、まず国会の運営に必要な経費十三億六千二十一万円でありますが、これは議員に要する経費及び事務局、法制局の所掌事務を処理するため必要な経費のほか、新たに議会制度七十年史編さん及び列国議会同盟会議開催準備を行うため必要な経費であります。これを前年度に比較いたしますと、六千百二十九万四千円の増加となっておりますが、これは主として人件費、事務費等の増加であります。次に参議院の営繕工事に必要な経費一億五千九百十六万九千円は、議長公邸の新営及び参議院の委員室等の空気調和装置改修、本館昇降機、その他庁舎等の改修のため必要な経費等を含んでおります。また、予備経費は前年度同様五百万円を計上いたしました。 次に、国立国会図書館の予定経費でありますが、その総額は八億四千六百七十万円でありまして、これを前年度予算額に比較いたしますと、七千五百七十四万六千円の増加となっております。その内訳は、まず国立国会図書館の管理運営に必要な経費四億二千六百八十六万三千円であります。これは図書館の管理運営に要する人件費、事務費及び図書購入費等でありまして、前年度よりも二千五百九十万九千円の増加になっております。増加のおもなものは、人件費、庁費、図書購入費及び科学技術資料の整備関係費等であります。次に国立国会図書館の営繕工事に必要な経費でありますが、その総額は四億一千九百八十三万七千円でありまして、これを前年度予算額に比較いたしますと、四千九百八十三万七千円の増加になっております。この経費は、現在工事中の国立国会図書館庁舎の新営を昭和三十四、三十五の両年度で完成するための昭和三十四年度に必要な経費でありまして、工事費四億一千五百六十八万円、事務費四百十五万七千円となっております。 次に、裁判官訴追委員会について申し上げます。要求総額は七百四十四万九千円でございまして、これは前年度予算額に比較いたしますと一万九千円の減少となっておりますが、これは事務局職員の人件費の減少によるものであります。この内訳は、裁判官訴追委員会の運営に必要な経費でありまして、委員旅費、委員長の職務雑費、並びに事務局の職員の人件費、事務費等であります。 次に、裁判官弾劾裁判所について申し上げますと、要求総額は八百八十三万五千円でありまして、前年度予算額に比較いたしますと百四十一万七千円の増加となっております。その内訳は、まず裁判官弾劾裁判所の運営に必要な経費八百二十七万三千円でありますが、これは裁判官弾劾の審理または裁判を行うため必要な経費、並びに事務局の人件費、調査旅費及び庁費等でありまして、前年度よりの増加分のおもなものは人件費、庁費等であります。次に裁判に必要な経費五十六万二千円は、裁判官弾劾法に基く裁判官の弾劾裁判に直接必要な旅費、庁費等であります。 以上が昭和三十四年度の予定経費要求のおもな内容であります。 なおこの際、本院の本年度予定経費補正要求につきまして、あわせて御報告をいたしておきます。昭和三十三年度参議院の予定経費補正要求額は七千二百四十六万一千円でありまして、これをすでに成立した昭和三十三年度予算額に加えますと、十四億六千十九万七千円となります。その内容は、第二十九回特別国会及び第三十回臨時国会の開会に伴う議員の滞在雑費、議会雑費及び議案類印刷費等の予算の不足を補うために必要な経費であります。 以上の通りでありますが、理事会及び庶務関係小委員会におきましては、協議の結果、ただいま報告いたしました通りの内容をもって承認することに意見が一致した次第であります。本件につきまして、何か御発言がありましたら、お願いいたします。別に御発言もなければ、本件をただいま報告いたしました通り、御承認を願うことに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(安井謙君) 御異議ないものと認め、さよう決定をいたします。 —————————————
○委員長(安井謙君) それでは本委員会におきまして、官房長官から内閣の議案提出に関する件の説明を聞きたいと思っておりますが、今すぐ参るそうでありまするから、その前に、今期国会の開会式に関する件を議題といたします。 本件につきましては、一応来たる二十六日午前十一時から、従来の式次第によって開会式が行われる予定でありますが、なお、日時、衆議院議長の式辞案等につきまして、衆議院側との協議の関係もありますので、その取扱いを理事会に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(安井謙君) 御異議ないと認め、さよう決定をいたします。 ━━━━━━━━━━━━━
○委員長(安井謙君) 次に、国務大臣の演説につきましては、一応来たる二十七日午後一時から衆議院においてなされ、引き続き本院において内閣総理大臣等の演説が行われる予定になっておりますが、本院における質疑につきましては、演説の翌日、すなわち二十八日から二日間程度とし、その要領に つきましては、なお理事会等において協議をしたいと存じておりますので、御了承を願います。 ━━━━━━━━━━━━━
○委員長(安井謙君) それでは官房長官が見えましたので、内閣の議案提出予定に関する件を議題といたします。 まず官房長官から御説明を願います。
○政府委員(赤城宗徳君) 休会明け国会に提出いたします法律案、条約につきまして御説明申し上げます。 お手元に資料として配付いたしました休会明け国会に提出予定法律案・条約件名調というものがありますので、ごらんを願いたいと存じます。 ただいまのところ提出を予定しておりますものは、法律案で百四十九件、条約一件でありますが、この備考の方に書いてありますように、今後件数の増減や件名の変更などがあり得ることを、あらかじめ御了承願いたいと存じます。なお条約及び条約に伴う法律案は、この表には一件だけしか載せてありませんが、相手国との交渉いかんで増加することになるかとも思います。なお件名の上に※印をつけてありますものは、予算関係法律案で、その件数は九十二件であります。 提出予定法案のうち、すでに閣議決定したものは四十三件であり、残りのものにつきましても、できるだけ今月中に閣議決定を行い、なるべくすみやかに国会に提出いたすよう、努力しておりますが、二十件余は二月初めにならざるを得ないと思われますが、そのうち予算関係のもの七件はできるだけ早く提出いたすように努めております。 なお、参考までに、別紙として、提出するかどうか検討中の法律案十九件を掲げておりますが、これらにつきましては、慎重に検討を加えて、できるだけ早く提出するかどうかをきめたいと思います。
○委員長(安井謙君) 御質問または御発言があればお願いいたします。
○大竹平八郎君 この前の委員会のときに、たしか阿部委員からもお尋ねがあったと思うのでありますが、まだ私、この法案の全部を読んでいないのですが、重要法案はなるべく早く出すというのは、これは慣例なんであります。そこで、例の前国会で非常に問題になつた独禁法はどうなるのでしょうか。
○政府委員(赤城宗徳君) ただいま御配付した表のうしろについておりますが、国会に提出するかどうか検討中のものという中に、いまの独禁法の改正案を掲げております。いろいろの問題もありますので、まだ提出するかどうか未決定でありますので、ただいま申し上げましたように、なるべくすみやかに提出するかどうかを決定したい。ただいま検討中のものでございます。
○阿部竹松君 予算書はいつ提出するのですか。
○政府委員(赤城宗徳君) 予算につきましても、なるべく早くということで進めております。そこで、実はきょうの閣議に提出して決定したい、こう考えておりましたが、印刷の都合その他でおくれております。そこで、また三時から臨時閣議を開いて閣議決定をしたい。閣議決定をいたしましたら提出する。こういう運びにいたしております。
○阿部竹松君 予算は年内にきまつたように承わつておるけれども、一カ月たつて予算書も出てこない。閣議も、主流派、反主流派と別々に閣議を持つ関係で、なかなかきまらぬと思うのですが、きわめて不親切だと思うのです。二百件近い法案を出して、たとえば特許法なんという五万数千件の内容を含めた法案を出して、あらゆるものをこれだけ審議できるかどうかと思うのですが、異議なし、異議なしで審議すれば、これはできるかもしれませんけれども、むちやくちやですよ。予算書はまだ出てこない。御承知の通り、あなたも前国会においでになって、三十四年度の件については、地方選挙があるから、大体三月一ぱいをめどとして国会をパスするように提出しなければいけないといって、あなたが言明したはずですね。こういう話はどういうことになりますか。
○政府委員(赤城宗徳君) ごもっともでありますので、ただいま申し上げましたように、法律案等につきましても、正月休み三、四日置いて、鋭意各省及び法制局で検討いたしまして、今申し上げましたように、閣議決定したものは四十三件、予算につきましても、今お話の通りの国会の情勢でありますから、できるだけ早く提出するようにということで、当局にも催促し、閣議の決定を急いでできるように進めてきたわけでありますが、予算の計数整理、あるいは事務的の検討においておくれております。しかし、今のお話の通りでありますので、いつでも休会明けに未提出のときが多かったそうでありますが、今日三時から臨時閣議を特に開きまして、予算を決定して提出いたしたい、こういう運びになっておりますので、何とぞ御了承を願いたいと思います。
○阿部竹松君 長官の御答弁で、きょう午後三時から閣議を開かれるのはわかりましたが、大体いつごろわれわれの手元に配付していただけるかをお伺しているわけですよ。予算書もなくて開会式が済んで、総理の施政演説があったから、さあ君たちも質問をといっても、質問の日程も今から安井委員長の手元でまとめられると思うのですが、常識的にいって、二十七日の夕刻は衆議院だ、二十八日の午前中は参議院だ、第一陣、第二陣と質問をなされるわけだが、予算書が出てこなくて、抽象的な論争をしても始まらんですよ。今まででももう少し早く出たと思うのですが、質問も抽象的なことをやつているならいざ知らず、質問される第一陣、二陣、三陣という中に、やはり政府の政策の一環として、予算の裏づけの問題に触れるということになれば、これは予算書をあなた方は御承知かもしれません、閣議できめられるのだから。しかし、われわれは、つんぼさじきですからね。三時から検討されて、いつごろわれわれの手元に出されるか、このあたりをはっきりしていただきたい。
○政府委員(赤城宗徳君) 再々申し上げておりますように、阿部さんのような気持で進めておりますので、きょう三時に閣議決定いたしまするならば、今明日中には国会に提出ができる、こういう運びになっております。
○阿部竹松君 だめ押しではありませんけれども、今明日中に配付できるということですね。
○政府委員(赤城宗徳君) その通りです。
○小林孝平君 この国会提出を予定されておる法律案、条約案、これも、今回の通常国会の性格が、四月に地方選挙があると、実質上三月までしか審議がやれないということを前提に、これをお出しになっておるわけですか。
○政府委員(赤城宗徳君) そういう情勢もありましようけれども、問題は、提出する手はずになっております三十四年度予算に伴う法律、その中で重要な法律案も相当多いのですが、それ以外のものにつきましてはなるべくしぼつて、法律の数を少くしたい、こういう方針でいろいろ検討した結果、お手元に御配付したような法律案を見ることになりました。
○小林孝平君 私のお尋ねしたいのは、この前も官房長官がお話になりましたように、昨年、この国会は四月になつたらほとんど審議ができないから、実質上三月中ぐらいしか審議ができないから、こういうお話がありました。従って、今回提案される法律案は、大体実質的審議は三月一ぱいしかできないということを想定されてお出しになっているのかどうか、これを伺いたい。
○政府委員(赤城宗徳君) そういう意味ではありませんで、やはり会期中に御審議を願い得る、こういう予定のものであります。
○小林孝平君 そういう意味でないとおっしゃっても、この前、臨時国会を政府が召集されたゆえんは、ただいまの通常国会は、今、私が申し上げたようなことになるから、従ってこの臨時国会を召集するというお話であった。そうすると、その後変つたのですか。
○政府委員(赤城宗徳君) 臨時国会は、予算に関係ないもので、政府、与党の公約が実現できるような法律案を出そうということで臨時国会に提出したということは御承知の通りであります。なお、通常国会は実質的に三月中ぐらいしか審議できないということは、私は申し上げておりません。御承知の通り、あのときに私が失言しまして、通常国会になると、参議院の選挙を控えて、審議が十二分にできないおそれがあるんではないかということを私が申し上げたところ、議長から、審議権は参議院にあるので、そういう官房長官がよけいなことを言う必要はないじゃないかということで、実質的審議がやれるだろうからというような考えで法律案を出しておるわけでありますから、どうぞさよう御了承願います。
○小林孝平君 そうしますと、これはそういう実態はどうあろうと、ともかく予定されている会期内ということを想定されて出したということになれば、実質は三月一ぱいしかやれないことになるだろうから、相当このうち法案が審議未了になっても仕方がないというお考えがあるわけですね。
○政府委員(赤城宗徳君) そういう考えでありませんので、選挙を控えておるということでありますから、予算に関係のないもの等は極力少くしていきたいという考えを持っております。しかし、審議未了になるということを予定して出しておるということではありませんので、十分御審議を願つて御可決をお願いしたい、こういう意味で出すことにいたしたわけであります。
○小林孝平君 それから提出するかどうか検討中の法律案というものですが、これはいつまで検討するんですか。検討の時期は。
○政府委員(赤城宗徳君) できるだけ早く結論を出したいと思います。
○小林孝平君 できるだけ早くといっても、それは二月一ぱいもできるだけ早くですし、三月一ぱいもできるだけ早くです。これを一体いつごろをわれわれは目途に考えたらいいんですか。ほかの法案の審議の関係もありますから、たとえば警察官職務執行法の一部改正案のごときは、いつまで一体具体的にこれは考えるんですか。
○政府委員(赤城宗徳君) 法案の準備とか、その後の情勢によりまして、法案をどういうふうにやるか、あるいはまた、世論といいますか、そういう方面、国会の状況、そういう諸般の情勢も検討した上でないと結論が出ません。従って、会期が相当進んでからで片すと、こういう法案は出さないということになろうかと思います。しかし、それにいたしましても、国会の、あるいはその他の方面の状況等を勘案して決定いたしたいと思いますので、その日取りをいつまでということは、今申し上げられる段階ではないということを申し上げておきます。
○小林孝平君 しかし、今それなら、この全部の予定、こういうものをやる意味がないじゃないですか。この検討をいつまでしたら一これは出すか出さぬかわからぬというようなものを並べて説明をするというのは、こういう説明の機会を持つ趣旨に反すると思うのです。たとえば、この警職法の一部改正法律案のごときは、総理大臣は、この間の新聞記者会見では、ほとんど出さないようにお話になっておりますが、それをこういうところに出したつて、それがいつになるかわからぬ、検討がいつになるかわからぬと、こういうやり方はちょっと不まじめじゃないかと思うのです。
○政府委員(赤城宗徳君) 小林さんの話のように、検討して出すという意味でこれはここへ出しているわけじやありませんので、出すか出さないかも検討の中に入る、こういうことですから、親切と言っては失礼ですが、良心的にいたしておるので、私は差しつかえないじゃないかと思います。
○委員長(安井謙君) ちょっとその点で委員長から一言申し上げます。この国会が始まる前に、内閣の提出予定法案の説明を官房長官から伺いたいということを理事会できめております。これは一方的に理事会できめておる。そこで、内閣の方の準備がすつかり整つてから聞くかどうかということにする、そういうことになつたかと思いますが、理事会として一方的にきめて、官房長官の説明を願うということで出したものですから、多少内閣としては準備が不足のところもあろうかと思いますので、その点については、さらに不足な点があれば、またあらためてやるということにして、この事情は御了承願いたいと思います。
○小林孝平君 委員長のお話はよくわかりましたけれども、それはおかしいです。この国会も去年のうちに召集されている。そういう準備が今までずっと……、今回召集されたのじゃない、自然休会になりまして再開されるわけでありますから、準備ができてないなんというのはおかしいのです。一方的に聞くことをきめたとか何とか言うけれども、そんなことは当然じゃないですか。せつかく委員長のお言葉ですが、それはせつかくのあなたのお取りなしは、ちつともお取りなしになっておりません。 それから、官房長官は、親切にこれに書いてあると言うけれども、私は、これはおかしいと思う。私は、初めから、これは出すか出さないかという検討中のものとしてお尋ねしているのですから、何も親切でも何でもない。当然のことです。えらい恩に着せたようなお話ですが……。(笑声)正月早々ですが、そんなに恩に着せてもらつたりなんかする必要はないと思うのです。
○阿部竹松君 一つだけお伺いしておきたい。新聞にいろいろ出ておりますが、これは官房長官の直接担当ではなかったことなんですが、日米安全保障条約の改定の問題、あれはどうも、山岸さんの新聞記者に言うのと、藤山さんが大阪あたりでおっしゃったのと、またいろいろそれぞれの表現が違つているようです。根本は同じだとおっしゃるかもしれないが、その辺どういうことになっておりますか。今国会で批准されるものかどうか、その点を明瞭に伺つておきたいと思います。それからもう一つ。今、大竹委員から質問のあった独禁法、これは松野稔務長官が、これがなかったら日本の経済は来年はもうだめになるとはおつしやらなかったけれども、これも世紀の法典であつて、私は委員会で三木経企長官に聞いたときも、これはやらなければならぬということであった。なるほど前回の国会に出てきたけれども、今回は小林理事の質問された警職法の一部改正法律案も、一緒に考慮すべき事項の中に入っているのですね。これがどうも前には、これは絶対必要で、今度はあまり必要でない法案があとになつたというけれども、何だかこれは少しおかしい、こういう感じがしますので、この安保条約の点と、独禁法の一応あと回しになつたという点について伺いたい。
○政府委員(赤城宗徳君) 安保条約に対する考え方につきましては、総理大臣の演説の中にも、外務大臣の演説の中にも盛り込んでいます。そのときにはっきりすると思います。第二に、今国会中に批准になるかどうかということでありますが、交渉中でありますので、何とも申し上げられないと思います。ただ、国会に提出するのは、批准になつたとしても、今国会に提出するのは無理じゃないかというふうに私は見ております。そういうような状況です。 それから独禁法の改正の点につきましては、その必要性は依然として強く考えているのでありますが、内容等につきまして幾分検討するものもありますし、また、昨年の審議の状況から見て、まだ各省間においてもう少し検討する必要がある、そういうふうなことになっておりますの、で、その検討を待って出すかどうかをきめる、こういうふうに考えております。
○阿部竹松君 各省間の検討ということですが、われわれは、国会に提案されて、警職法のように、てんやわんややつて、いろいろ問題を起した法案なら、政府もやはり直すところは直し、加えるべきは加えるということで、再び警職法のときのように引っ込めてしまつてもやむを得ないと思うけれども、独禁法は、これで満足なりといって各省間で話し合いができて、閣議で決定して出したのに、日本の経済状態が、去年と今年と、年は変つたけれども、二カ月や三カ月のうちに、また各省間の相談が要るということになるのはおかしい。きわめて自信のないものを出したわけです。ここであなたと論争してもしようがないけれども、そういう自信がないことでは困ります。委員長が、理事会で独断で官房長官に来ていただいたという話だったけれども、官房長官は政府の大番頭ですから、委員長に頼んで議運を開いて、こういう法案を出すから御協力を頼むというくらいの熱意がなければ、何回やつたつてだめです。出ないものをぽつっとやってみたって、われわれはロボツトのようにここに並んで、ただ時間をつぶしておるにすぎない。もう少ししつかりしたものを出してもらわなければ困る。
○小林孝平君 もう一つ官房長官にこの際伺つておきますが、先ほど委員岳が、二十七日に施政方針演説をやる段取りになる、詳細はまた理事会でということでしたが、いろいろごたごたしておりますが、二十七日に演説をやれなくなるようなことはありませんか。
○政府委員(赤城宗徳君) 必ずやるようにいたしたいと思います。
○杉山昌作君 毎回お願いしてあるのですが、国会提出法案における参議院先議のものを十分また御考慮願いたい。ことに今度は衆議院以上に早く終らしたいということが参議院の実際だと思いますから、十分に御留意願いたいと思います。
○委員長(安井謙君) ごもっともだと思います。
○政府委員(赤城宗徳君) きょうの閣議の席でも、そのことを、お話のように私からも了承を得ております。そういうふうな扱いをしたいと思います。
○阿部竹松君 杉山委員のおっしゃったことを真に受けて、何でもかんでも参議院先議で持ってこられては困りますよ。いつものように衆議院で、論議するでもなくしないでもなく、長い間衆議院でためておって、末期ごろになってどつと回してこられたら困る。政府の責任において衆議院の方でどんどん審議してこっちへ回してくれということだろうと思うので、その点、官房長官はソツがないと思いますが、そういうふうにお願いします。こっちがどんどん先議するという意味ではないので、そういう点を十分理解しておいてもらわなければ困ると思います。
○委員長(安井謙君) まだ多少不足な点もあろうかと思いますが、また必至に応じてはさらに御検討願うということにいたしまして、格別の御発言もなければ、これで散会いたします。 午後一時五十五分散会