P政策ポータルPOLICY PORTALウォッチ
31回国会衆議院1959/06/16

建設委員会 第26号

発言数
25
登壇者
8
会派数
2
開催日
1959/06/16

会議録

堀川恭平自由民主党

○堀川委員長 それではこれより会議を開きます。  当委員会は、去る六月四日より六日間にわたりまして、京都、滋賀、奈良、兵庫、徳島及び香川の府県に委員を派遣し、有料道路等の実情を調査して参りました。この際派遣委員よりその報告を聴取することにいたします。木村守江君。

木村守江自由民主党

○木村(守)委員 調査団の調査の報告をいたします。  去る六月四日から六日間にわたりまして、京都府並びに滋賀、奈良、兵庫、徳島、香川各県における建設省関係の公共事業につきまして実情を調査して参りましたので、その概要について御報告申し上げます。  まず京都府並びに滋賀県におきまして、国際会議場の候補地の実地調査をいたしました。視察しました順序に申し上げます。  京都市左京区松ケ崎の宝ケ池候補地は、都市計画公園約四十三万坪の一部で、そのうち十七万坪はすでに買収済みであり、市の公園となっております。風致地区、緑地地域、都市計画公園の三つの指定を受けており、京都市北部第一の高台にあり、京都盆地全部を俯瞰でき、京都市の中心部から最も近いのがここの強みであると思われます。京都市としては、ここにぜひ国際会議場を建設していただきたいとの強い要望がありました。  大津市山上町の皇子山は、旧軍施設跡で約七万坪、比叡山に連なる高台にあって、眼前に広がる琵琶湖の壮麗な美観と、付近全体が駐留軍施設であったため、外人向きの施設が現存することが強みといえましょう。なお、ここは風致地区となっており、滋賀県並びに大津市の国際会議場誘致の熱意は強く感ぜられました。  宇治市の宇治折居官山は、約四十八万坪の国有林を誇り、久世郡城陽町の鴻巣山は、三十六ホールスのゴルフ場に隣接するのが特長で、ともに京都市南部の高台にあり、眺望を誇るものであります。  乙訓郡大山崎村の大山崎地区は、約六万坪の風致地区で、ここから俯瞰する桂川、宇治川、木津川の合流の眺めは、ことに印象的なものがあり、いわゆる天王山の名前にふさわしいものがありました。またここには、大阪に一番近いという利点もあるかと思われます。  乙訓郡長岡町の長岡地区は、約五万坪、京都市の西南にあって、やはり京都盆地の景観を誇っています。  以上六地区が現在候補地として国際会議場建設地を争奪しているのでありますが、各地区とも地元の要望が予想外に強いことがよくわかったわけであります。  国際会議場建設地としては、風光、交通、通信、用地取得の難易等多角的見地から検討すべきでありますが、これらもおのずからしぼることができるものと思います。すでに今年度設計費も計上されていることではあり、位置決定をおくらすことは、地元民にむだな経費を費さすことでありますので、政府当局は、一日も早く建設地を決定する必要があると思います。  次に京都府からの要望として、阪鶴、京鶴両道路及び大阪—四日市線の改良舗装促進、名神高速道路関連事業推進、西高瀬川、鴨川の改修、下水道事業促進等の要望がありました。  次に、道路公団の施工中の名神高速道路大津—京都間を実地視察いたしました。名神高速道路全体としては、昨年国政調査を行いましたので省略し、視察区間についてのみ申し上げます。現在着工中は、山科及び東伏見地区で延長約十二キロ、土工はそれぞれ四〇%、一〇%の進捗状態であり、橋梁等の構造物もそれ以上の進捗率を示しています。施工状態は、さすがに慎重良好であると思われしたが、降雨に影響されるとはいえ、進捗の度をもっと上げなければ、名神間の大延長を昭和三十七年までに完了することは困難であると感じました。道路公団として、さらに施工法に一考を要すると思います。  奈良県においては、奈良—四日市間高速道路建設、伯母峰峠の切り下げ、一級国道二十四号線奈良市—橿原市間の舗装拡幅等、道路に関する要望がありました。いずれももっともなものと思いますので、政府の善処を望みます。  開通を三日後に控えてりっぱに完成した阪奈道路を通り、建設中の第二阪神国道をつぶさに視察して神戸に至ったのでありますが、既成市街地に新設する第二阪神国道の進捗状況を実地に見て、当事者の労苦に敬意を表する次第であります。  兵庫県から神戸放射道路明石線の一部を有料道路として、整備促進方について要望がありましたが、神戸以西の交通緩和策として必要なものと思われるので、政府の考えをお聞きしたいと思います。  明石—鳴戸間のフェリー・ボートに乗船しましたが、特に明石—岩屋間は、自動車は一週間前に予約を要するとのことで、フェリー・ボートの増強を考慮すべき時期ではないかと思いました。  淡路島では、中央縦貫有料道路新設の要望がありました。本州—四国連絡道路橋につきまして、徳島県としては大鳴戸、小鳴戸海峡橋を、香川県としては坂出市から沙弥島、与島、岩黒島、櫃石島を経て児島市に達する案、小槌島、大槌島を経て岡山県日比に達し、宇野に結ばれる案、高松市から女木島、直島を経て宇野に至る案の三案を要望しており、また聞くところによると、愛媛県から内海島嶼を経て、広島県へ結ぶ案もあるとのことであります。本件については国家百年の計を考える必要があるので、政府は十分慎重に調査検討をした上で決定すべきものであると考えます。徳島県としては、とりあえず小鳴戸架橋を強く要望し、また二級国道西条—徳島線の一級昇格、または五ヵ年計画での整備、高知—木頭徳島線の早期貫通、勝浦川総合開発事業の実現、地すべり対策予算増額について強い要望がありました。地勢その他に恵まれない徳島県としては、まず最小限の要求と思われますので、政府の善意に期待したいと思います。  香川県としては、本州—四国連絡道路のほか、吉野川からの導水による香川用水等、水資源の解決及び塩田整理地帯に対する公共施設整備について、特に要望がありました。  以上要点のみを申し述べて、御報告といたす次第であります。

堀川恭平自由民主党

○堀川委員長 今木村委員から視察報告がありましたが、それに対して政府委員から何かありましたら……。

徳安實藏自由民主党建設政務次官

○徳安説明員 ただいま御報告の内容につきまして、私どもの方で追ってすべきものがあると思いますが、御報告の要旨を一つ検討させていただきまして、あとから御質問にお答えするようにいたしますから、御了承いただきたいと思います。

二階堂進自由民主党

○二階堂委員 私は本調査団の一員として、京都、奈良方面に参った者でございますが、ただ私は、この機会に政府当局に二、三お尋ねをいたしてみたいと思うのであります。そのお尋ねしたい件は、実は問題になっておりまする国際会議場の敷地の問題でございます。ただいま木村委員より御報告がありましたが、私どもも現地に案内されまして、五、六個所にわたる候補地を実は親しく見て参ったのであります。いずれもそれぞれの個所に立ち会われた地元の方々からの説明を承わりますと、それぞれ国際会議場を作られる見地から特色もあり、またきわめて適当だと思われる個所もあったように私は考えるわけでございますが、ただ問題は、相当巨額な金を投じて国際会議場を作るというからには、やはりそれに立地条件なり環境なりが最もふさわしいところを御選定になるのが、私は一番いいのじゃないかと思っております。この候補地がそれぞれ名乗りをあげましてから、相当な時間もたっておるようでありますし、また地元に伺いましてもそれぞれの個所の方々から、強い陳情があるわけであります。私どもは現地に参りまして、地方の方々からいろいろな陳情、特に強い陳情を至るところの個所で受けたのでありますが、このようにして強い陳情のある個所が長い間ほったらかしにされておるということは、どう考えてみても当を得たものではないと考えております。従ってできることならば、候補地を一個所にしぼってもらえばいいわけです。それができないならば、少くとも二、三個所くらいにしぼって、もっと公平な立場で、真に国際会議場を作るという立地条件にふさわしいあらゆる条件を具備したところをば、できる限り早くきめていただくということが、私は、地元の強い熱望をもって陳情されておる方々に対する親切な処置ではなかろうかと痛感をいたす次第であります。  第一に、私は率直な個人の印象を申し上げますと、京都を第一に見たのでありますが、京都も、それぞれ国際的な環境から考えまして、非常にいいところだとも考えましたし、また次に大津の琵琶湖の湖畔に案内されましたが、これまたその景色といい、私はすべての点において立地条件を具備しておるところである、かように考えたわけであります。その他あと三、四カ所も案内をされましたが、いずれもそれぞれ特色を持ったところと私は考えますが、先ほどから申し上げておりますように、この会議場は、単に国内において使用する会議場じゃないのでありまして、世界の至るところの代表者が集まって国際会議を開く場所をお作りになるわけでございますので、真に世界の人が集まって、ほんとうに気持よく会議を進めることができるような個所、なおまた、そこを通じて日本の観光なり、あるいは史跡なり、日本全体が世界の各国に公平に、りっぱな日本というものが紹介されるような土地を御選定になるのが一番いいんじゃなかろうか、これは自分の率直な気持であります。  そこで、いろいろ問題はございましょうが、お伺いいたしたいのは、一体この国際会議場を最後におきめになるのは、政府全体の責任においておきめになるのか、それとも建設省がおきめになるのかということが第一点であります。  第二点は、大体いつごろ政府としてはおきめになるお考えであるのか、こういうことを、政務次官も来ておられますから、お聞かせいただければはなはだ幸いだと思います。

徳安實藏自由民主党建設政務次官

○徳安説明員 国際会議場の問題につきましては、皆さんからいろいろ御心配を受けておりまして、ありがたいと思っておりますが、すみやかに場所を決定すべきであるということにつきましては、私どももさように考えておりますので、先般来から陳情を受けておりまする場所については、それぞれの見地から調査もさしておりまするし、また委員の各位にもお願いをいたしまして、現地を見ていただいておるわけであります。従ってお話しように、この会議場はきわめて重要なものでありまするし、将来にわたって相当大規模なものでありますと同時に、先ほどのお話のように、国際的に日本を紹介する絶好な場所を選定したいということにつきましては、朝野一致した意見だろうと思います。従って、これはあらゆる角度から皆さんの御意見を聞いた上で政府が決定すべきだと考えまして、できることならば、委員の各位にも見ていただきましたから、時間の余裕がございましたら、大臣もよく皆さんの御意見をそれぞれお聞きいたしまして、そうして大体の案をまとめて、これはどうしても閣議でお話をして御了解を得る段取りになると思いますから、そうした方針で進みたいという気持で、委員長にもお願いをして、見ていただいたわけであります。ただ最近の情勢が、御承知のように内閣も改造が行われるような段階になっておりますので、そういう倉皇の際に軽率なことをしてはいかぬと考えております。おそらくこれは大臣も同様だと思いますので、皆さんの御意見は、一つ十分機会を見て—あるいは今の大臣が留任されますか、他の大臣が来られるかわかりませんが、建設大臣がよく皆さんの御意見も承わった上で腹をきめて、閣議に御報告をして了承を得るという段取りにせねばならぬかと、私ども考えておるわけでありまして、建設省としては、今どこにここにというようなとらわれた考え方を持っておりません。大臣もおそらくそうでございますし、私もそうでございます。もし可能であるならば、今度の改造前にでもきめていきたいという気持は持っておりましたけれども、それは現在のところでは不可能だと思います。でありますから、いずれ委員の諸君にも、一つ見ていただいた関係もございますから、よく引き継ぎいたしておきまして、次の大臣で、皆さんとも御相談の上で腹をきめていただいて、閣議に御報告を願うというような段取りになるのではなかろうか、私はさように考えております。大臣も現在のところでは——昨日までの間では、別にどこというような考え方をきめておりません。これは、建設省だけできめるべき問題ではございませんから、当然閣議に御報告をして、そして了解事項になりますか、どういうことになりますか、その形式は私にはわかませんけれども、一応やっぱり閣僚の了解を得て最後の決定をすることが最も正しい形だと思うのであります。  なお、早くしたいということにつきましては、もちろん私ども同一の考えでございますから、もし改造でも行われましたら、速急に次の大臣によって処置せられるものと考えておる次第でございます。今日ではもうここ一日二日に迫りまして、どうこうという軽率なやり方をしたくないという考え方でございますから、この点御了承願いたいと思います。

三鍋義三日本社会党

○三鍋委員 ただいま二階堂委員から、国際会議場の敷地問題についての御質疑があったのでありますが、大体私がお尋ねしたいと思うことをただされたと思うのでありますが、ただいま政務次官からの御答弁によりますと、今のところ倉皇の間で、決定する運びには参らないだろう、内閣改造後の新しい機構によって決定されるだろう、こういう御答弁でありましたが、これの指導権と言いますか、提案権は建設大臣にあるのでありますか、この点、お聞きいたします。

徳安實藏自由民主党建設政務次官

○徳安説明員 予算が建設省についておりますから、当然建設するまでの責任は、建設大臣の所管になるだろうかと思います。場所の決定につきましては、やはりこれは重大なことでございますから、当然常識上から考えまして、閣議に御了承を得るということになるだろうと思います。

三鍋義三日本社会党

○三鍋委員 そこで、委員長も御承知の通り、私たちはつぶさに候補地を視察させていただきまして、最後に宿舎のロビーにおいて、みんなの意向を大体まとめたのであります。つまり交通上、風光上、用地の問題、こういうものを三条件といたしまして、それに最も適合した場所はどこか、こう言えば大体その結論は出るのではないか、どこということは言いませんでした。常識でほんとうに日本の将来、そして国際会議場という観点に立ちましたときに、この三つの条件を勘案したときに、おのずから候補地がしぼられてくるのではないか。そこで、はっきりどこということは言いませんでしたけれども、それほど言わなくとも、はっきりするという立場で視察した委員の思いを述べまして、委員長に善処をお願いしてあります。委員長はどのようにお取り計らいになりましたか、まだお聞きしておりませんけれども、私は、この問題はそれぞれ地元の立場の切実な希望、そしてまた適切な場所であるという観点に立たれたそれぞれの考え方がありましょうけれども、こういう国際的な会議の場所でありますから、やはり国際的な立場に立って敷地を選定するということを、何としてもはっきりと打ち立てて、そして最後の決定をなさるべきであって、悔いを将来に残すことのないようにしたい、このように考えておりますので、いずれまた新大臣から御相談がありました場合は、私たちの所信を述べさしていただきますけれども、こういった問題を、また政務次官からも大臣にお伝え願っておきまして、お引き継ぎ願いたいと考えます。

徳安實藏自由民主党建設政務次官

○徳安説明員 二階堂委員及び三鍋委員のお話は、ごもっともでございまして、私はほんとうに謙虚な気分で、何ものにもとらわれないで百年の大計と申しますか、千年の大計のために、あやまちのない選定をしなくちゃいけない、こう考えておりますので、よく御趣旨を大臣にも伝えまして、誤まりのないようにいたしたいと存じます。

荒舩清十郎自由民主党

○荒舩委員 私、先日視察のお供をいたしましたが、まず国際会議場の敷地の問題ですが、実は非常に運動の激しいことにまず驚きました。私は、そういう目的で視察に行ったつもりではないのでありますが、まことに敷地の問題が運動が激しいのにまず驚きました。そこで、これは早く決定しなきゃならない、この運動の激しいのをそのままにしておくことは、これは政治の上からどうも当を得てない。で、政務次官から一つよく大臣にお伝え願って、閣議できめるんなら閣議できめるように、早くこれは決定されることがいいと思います。  それから第二の観点で、これは二階堂君、あるいはまた社会党の三鍋さんからのお話もございましたが、同感でございまして、第一番に、われわれがどういう地点を採用するかということになりますと、国際的視野に立って、そうしてまず風致の適した所、なるほど日本の景色はいいのだという印象を与える、また雄大だというような点の認識を世界的に与えるということを根本的に考えなくちゃならないと思います。  それから第二番の問題は、交通の問題であろうと思う。五十億からの予算をもって大きな建築をすることでございますから、まず交通の便がよくなくちゃならない。その交通におきましても、もちろん鉄道の便がよくなくちゃならないこと、あるいは自動車の便もよくなくちゃならない、あるいはもっと重点的に考えなくちゃならないことは、国際的に考えてみると、飛行場が近くになくちゃならない、こういう点を一つ十分考慮されなくちゃならない。  それから第三点は、何としても用地の買収の問題、五十億の予算と聞いておりますが、この用地買収に非常な金がさが張ってしまうというようなことも、これはどうも当を得ない。なおまた買収に当って、何万坪という大きな地所を買い上げることですから、この買い上げについて、きわめて簡単にやれる地点を選ばなくちゃならない、こういうふうに考えております。  そこで一つ質問をいたしますが、一体いつごろこれの決定を願えるか、そういう点を第一点にお聞かせを願いたい。  第二点は、交通の問題ですが、私ども六カ所見て回りましたが、そこで、いろいろ風説によりますと、京都を中心だという話を聞いておりますが、これはまたけっこうだろうと私は思います。東京にばっかりいろいろな施設があって、関西に施設が少いというようなことであることも、公平を欠いておりますから、京都を中心ということであるなら、これは差しつかえないし、けっこうだろうと私は思っておりますが、一体そういう京都を中心にしてという問題を、政府でそういう意向があるのかどうか、こういうことを質問を申し上げます。  それからなお期せずして、われわれ視察団が京都の宿で話し合ったときに、どこということははっきりだれも意見に出さなかったが、しかし大体私らこの程度の地点であろうということは、はっきり言わないでも、みんな結論が出たように思っております。そこで、政府といたしましては、京都を中心にすればいいので、あながち京都でなくちゃならないということではないと私は思う。  その点を一つお聞かせを願いたいことと、いま一つ京都の宝ケ池と大津と二つをわれわれの頭に描いてきたように、私はそう考えておりますが、皆さんもそんなように暗黙のうちに考えられたようです。そこで、京都駅から宝ケ池というのには、自動車で何分ぐらいで行けるか、それから大津のこの間見た用地、何というところだかわかりませんが、とにかくそこまでは自動車で、京都駅からあるいは大津駅から何分くらいで行けるかという点を、第二点として一つお聞かせを願いたい、こう思っております。

徳安實藏自由民主党建設政務次官

○徳安説明員 ただいまの荒舩委員の御質問に対してお答えいたします。  いつごろきめるかということにつきましては、できることならば、早くきめたいと思いまして、政府の方でも、会議場建設に対しまする運営審議会というものを各関係役所でもってこしらえておりまして、事務当局が始終会合をいたしまして、ただいまお話しのような交通、通信、あるいは諸施設、ホテルの関係、あるいは飛行場等の関係、あるいは用地の関係等につきまして、おのおの所管の役所から係官が出て、いろいろと資料を提供されて相談をいたしておるのであります。こういう点につきましては、専門的な立場から、各関係役所の事務当局に調査を依頼しておるわけでございますが、客観的に考えまして、一時はもう京都方面ではいけない、むしろ東京が第一次候補地であるべきだということで、事務当局の最初の考え方は、東京を第一候補地として定むべきだという意見も強かったようでございます。しかし、この会議場をもくろまれました政府の当時の方々の御意見を伺いますと、風光明媚な京都付近にしたらどうかという強い話し合いもその当時あったそうでございまして、京都市とは限っておりません。ただ日本の最古の都でありまするし、また風光明媚な点におきましては関西方面、特にこの京都を中心とした付近がよいではなかろうかという意見が、一時は支配的に強かったようでございます。しかし、これは今申し上げましたように、京都市とは限っておるわけではございませんので、京都という名称が、いわゆる古典的な日本の、そうしたもののあこがれの中心だというような気持から、そういう言葉が生まれておるのだろうと思います。従って京都市とは限らずに、京都を中心とした地域で風光明媚な場所に選定したいというような気持が、当時の発案者なり、あるいはこれに関係された方々の話題に上っておったようでございまして、そうしたことも私どもよく拝承いたしました結果、とにかく百年の大計でございますから、あやまちのないような選定をしなくちゃいけないということで、大体その東京を第一候補地という考え方が、今日では京都を中心とした場所の最適所を探そうじゃないかという気持になっておるようでございます。営繕局長が、かつて御報告申し上げましたように、ただいま各国を調査に回っておりまして、今月の末、三十日には帰って参るつもりでございます。従って帰って参りましたら、大体の世界各国のこうしたものに対する資料も十分整えて帰ろうと思いますから、従ってそういう構想等につきましては、やはり場所との関係もございましょうから、一応そうした方の意見も聴取することが、場所選定の上にも必要じゃないかとも考えられますけれども、しかし、何としても早く場所をきめまして、ボーリング等の試さくを行いますことは、早い方が適当だと思いますので、厳格な意味から申しますれば、営繕局長が帰ってきてからきめるということも考え方の一つでございます。しかし、もっと大きな視野からいうならば、建物の構造いかん等は別問題といたしまして、場所を早くきめてやるという立場から申しますならば、必ずしもこれに拘泥しなくてもよいかと思います。しかし、先ほども申し上げましたように、これには非常にたくさんの陳情もございますし、またあやまちがあってはいけません、将来、あそこにすればよかったというようなことがあってはいけませんから、そうした点も参酌を願い、特に大臣も、委員の方々にも見ていただいて、そうして皆さんの気持のほんとうに一致するところにこだわりなくきめていきたいというような気持で、先般委員長にもそうしたお話をしたようなわけでございます。ただ、それを実現して各位にも御報告して了解を得るような段階に至らぬままに改造等を行います関係から、慎重な態度をとっているわけでございますが、できるだけすみやかに次の責任者に引き継ぎをいたしまして、皆様の御期待が実現いたしますように、私ども十分引き継ぎをしていきたいと思います。  それからキロの問題でございますが、ただいま事務当局の調査によりますと、宝ケ池には、京都駅から九キロあるそうでございます。それから皇子山には、大津駅から三キロだそうでございます。

荒舩清十郎自由民主党

○荒舩委員 大津の場所と宝ケ池というのは、京都から同じくらいですか。

木村英夫建設技官(計画局施設課長)

○木村説明員 現在、宝ケ池の方は、市内の都市計画街路が完成しておりますから、まっすぐ行けます。大津の方は、大津へ入りましてから、現在の市街地を通らなければいけませんが、これがもし大津の方にきまるとしますれば、市街地を通らずに、円城寺の下を通って直接会議場の方に行けるような道路を作る、現在と、きまったときに道路を整備した暁とは、時間的にはちょっと今比較できませんが、距離からいいますと、宝ケ池は駅からまっすぐ北へ九キロ、皇子山は、今の一級国道が大津へ入って参りますから、十二、三キロになるかと思います。

荒舩清十郎自由民主党

○荒舩委員 なお、これはまことに妥協的な話をいたしますが、京都にいたしましても大津にいたしましても、周辺の候補地がまるで選挙のような激しい運動をしている。そこで、私の率直な考えを申し上げますと、一体この国際会議場というのは、第一会場とか第二会場というふうにして、たとえば会議をする会場を第一会場とすれば、第二会場でお昼でも食べるとか、何かの予備会談でもするというようなことで、実は第一会場、第二会場というような二つに分け得るものであるかどうか、そういう点、一つお聞かせ願いたいと思います。

徳安實藏自由民主党建設政務次官

○徳安説明員 できるだけ地域の広大な場所を選びまして、どっちにも、各国たくさん参りますから、自由に使えるようにしてやることが理想的だと思います。ですから考え方によりましては、大津市と京都市はほんとうに道一つで、山続きでございますから、両方を大きくえぐりとってやるということも考え方の一つだと思います。自動車にいたしましても、先ほど距離の点がございましたが、いよいよ本ぎまりになりますれば、道路についても、相当予算を入れて、近道を回れるようなことも考えられると思いますので、これは十五分が十八分でありましょうとも、大したえらい違いはないと思います。

荒舩清十郎自由民主党

○荒舩委員 どうですか、第一と第二というように、はっきり分けられますか、そういうことはまだわからないですね。

徳安實藏自由民主党建設政務次官

○徳安説明員 営繕局長が帰って参りますれば、外国の例等もあると思いますが、ただいま私どもの考えるところでは、やはり設備がある程度まで集中しまして、さらにホテルだとか、あるいはゴルフ場でありますとか、そういうような問題につきましては、必ずしも隣同士でなくったっていいわけでありますから、そうした問題等は、相当大きな地域をきめて、方々に点在さすことも不可能じゃないのじゃないかと思います。

荒舩清十郎自由民主党

○荒舩委員 この間六カ所視察をして参りましたが、用地の買収に、国有地なら非常に便利だ、楽だと考えておりますが、六カ所のうちで、どこが国有地であるか、あるいは個人所有か、あるいはどういう都市が持っておるかというようなことを、簡単でいいからお聞かせ願いたい。

徳安實藏自由民主党建設政務次官

○徳安説明員 詳細な数字は持っておりませんが、京都の方は、先ほど御報告がありましたような状態になっておる。大津の方は、大体国有だということでございます。

佐藤虎次郎自由民主党

○佐藤(虎)委員 関連して。当局に一つ注意しておきたいと思いますが、国際会議場でありますから、国際電話ということも必要だと思います。どこが一番国際電話として便利であるか、また設備ができやすいかということも、一応研究しておいていただきたいと思います。

徳安實藏自由民主党建設政務次官

○徳安説明員 ただいまの御質問、ごもっともでありまして、これは運営審議会の方に各専門家が入っておりまして、全部そういう問題につきましては、詳細な研究をしておりまして、決して見のがすようなことはございません。

荒舩清十郎自由民主党

○荒舩委員 なお、実はこの国際会議場は、確かに日本の将来について、非常に大きな重大なポイントがあると思う。そういうような関係からいたしまして、われわれもだてや酔狂で視察に行ったのじゃない。まるで中学生が登山に行くように山を引っぱり回されて、虫のせいや、かんのせいで行ってきたわけじゃありません。  そういうような関係で、これが議題であるといたしますれば、決定する前に、委員会に諮っていただく、こういうところがいいんだ、こういう点からここを採用すべきだと政府は思っておるがどうだというようなことを、非公式でもいいからお聞かせ願いたいと思います。なお、また営繕局長がこの問題で視察においでになったとすれば、そう速急に——さっき申し上げた通りに、なるべく可急的すみやかに御決定を願うことがよろしいとは思いますが、営繕局長が視察をして帰られたその結論も一つお聞かせ願って、十分われわれにも考えさしていただき、研究さしていただく余裕を与えていただきたい、こう思っておるわけです。

徳安實藏自由民主党建設政務次官

○徳安説明員 私どもは、先ほど申し上げましたように、謙虚な気分で、とらわれることなしに、最適の場所をきめたいという考え方で委員長にもお願いし、皆様にもお願いをいたしまして、実際を見ていただいたわけでございますので、私どもできめるような段階になりました場合には、当然御相談申して、御意見も十分伺い、また私どもの方が事務的に調査いたしましたことも十分聞いていただきまして、そうして納得のいく線で閣議の了解を得るように努力したいと考えておりましたが、何しろ私どもの命というものも、今明日に迫っておりますので、先のことをお約束はできないと思いますが、できるだけ皆様の御趣意を次に引き継ぎいたしまして、そうして私どもの気持が踏みにじられないように努力いたしますことをお約束いたしておきます。

堀川恭平自由民主党

○堀川委員長 御質問ありませんか。  それでは、本日はこの程度で散会いたします。     午前十一時三十一分散会

国会会議録検索システムで原文を見る ↗