議院運営委員会 第15号
- 発言数
- 4 件
- 登壇者
- 3 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1958/11/24
会議録
○委員長(安井謙君) 議院運営委員会を開きます。 委員長から一言申し上げますが、先般来の警職法をめぐる審議の紛糾によりまして、参議院も議会の正常運営をいたすことができなかったことは、まことに遺憾であります。実は当委員会といたしましては、委員長、理事等の打合会を開く予定で連日手配をいたしたのでありますが、これも社会党の方からの正式の御参加を得ることができなくて、懇談に終始したというような経過でありまして、一昨日の二十二日に、自民党と社会党との両党首が会談をされまして、今後の両院の運営についての申し合せをされた次第であります。それによりまして、一応両院とも正常ルートで開けるというような機運ができて参りました。両党首会談の申し合せ事項そのままが参議院を文字通り拘束するとは思いませんが、やはり両党首の会談というものは、この運営上非常に重要な影響があると思いますので、一応その申し合せ事項を、御存じかと思いますが読み上げまして、さらに参議院としてどういった態度で今後御処理を願うかを、一応御相談なり、御了承を求めたいと思う次第であります。 両党首の申し合せを読みますと、 自民、社会の両党は、国会に負荷された重大な使命にかんがみ、民主主義を守り、議会政治の健全な発達を図り、国会の威信を保持し、国民の期待に沿うため 一、議長の高い地位と不偏の立場を確立する。 一、両党は互いに信頼して互譲の精神をもって国会の運営にあたり、法規、慣例、申し合せ、決議を尊重して行動する。 当面の問題の処理については、 一、警職法改正案は審議未了とする。 二、衆議院は自然休会とする。 三、参議院は補正予算案ならびに予算関係法案を審議して休会する。ただし参議院独自の立場から両党の話合いのついたものについては審議する。 以上のようなものでございまして、一昨日の夕方及び本日にかけまして理事会を開きまして、種々この運営についても協議をしたわけでございますが、申し合せ事項の解釈論につきましては、いろいろ議論も出ようと思いますし、これはしばらく別にしまして、補正予算については、本日予算委員会において審議終了次第、本会議に緊急上程をすることとし、その他の案件の取扱いにつきましては、今月の七日までに議了する見込みのあったもの等、各派において意見の一致を見たものについては審議を進めることに、おおむねの意見が一致したわけであります。 なお合意についての具体的な協議につきましては、後刻さらに理事会等において協議を重ねることにしたいと思います。大体以上のようなことで御了承願いたいと思います。 では、理事会の協議申し合せ事項につきまして、御了承を得たものとして、決定いたします。 何かほかに御意見があれば……。
○小林孝平君 今回のこの国会の正常化に関連いたしまして、一部に、議長の高い地位あるいは不偏不党の立場を保持するというようなことに関連して、国会法の改正をやる、あるいは国会運営の正常化をはかるために国会法の改正をやるというようなことで、一部改正案の研究をされているように伝えられておるのでありまするけれども、参議院といたしましては、その国会法の改正が今の段階で必要であるかどうかということも非常に疑問だと思うのです。むしろ今考えられているようなことは、国会法の改正というよりは、今の国会法をどういうふうにして、みんながこれを尊重し、守るか、また先例、慣行等を尊重するかという点にかかっておるのであって、法律を改正すれば目的が達せられるというものでないと思うのです。 また、この国会法の改正は、議院運営委員会の審議事項として最も重要な問題でありますので、議院運営委員会を無視、あるいは何らの話し合いもなく、どこかで審議をされるということは穏当でないと思うのでありまして、そういう正規の機関を無視するということは、国会の運営の正常化を阻害するものであろうと考えるのであります。従って、この国会法の改正につきましては、軽々しくそういうことが行われないように、またそういうことが実質的に必要であれば、議院運営委員会等において十分に、過去の経験、経緯等にかんがみて研究をして、その意見を取り入れて考えられるというふうにすべきものであろうと思います。おそらく皆さんもそういうふうに御同意下さると思いますので、委員長は適当な方法でそういう趣旨をお伝え下さるようにお願いしたいと思うのであります。
○斎藤昇君 私も今の小林委員の御発言に同感であります。 ことに参議院は、先般の国会正常化の申し合せによりまして、各会派も非常に熱意を持って正常化に努めており、非常によく運営されておると思いますので、衆議院の国会法改正というものがどの程度まで及んでいくか、そう手放しにしておくわけにもいかぬし、参議院は参議院としてのやり方で議会運営ができると思いますので、小林委員の言われましたように、衆議院において国会法の改正をされまするときには、こちらの議運の意見等も十分反映のできますように御配慮をいただきたいと思います。小林委員の御意見に私は全く同感であります。
○委員長(安井謙君) ただいま小林委員、斎藤委員の御意見の開陳がありましたが、何か御発言はございませんか。——私も両委員の御発言は、まことにこの際重要でもあり、大事なことでもあると思います。またこういった問題が今後起ってくれば、当然本院独自の立場でいろいろ検討もし、対処していくようにはかりたいと思っております。 では、ほかに御発言もなければ、今のようなことで、大体各会派なり、あるいは各常任委員会等でそれぞれ御協議をいただきまして、二時ごろに理事会を再開して具体的な決定をしたいと、こういうふうに思います。なおその必要によっては委員会も開きますし、また本会議も、予算の関係につきましては、あまりおそくならぬうちに片づけたいと、こういうように考えます。 では、暫時休憩いたします。 午後一時七分休憩