決算委員会 第1号
- 発言数
- 27 件
- 登壇者
- 8 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1958/10/16
会議録
○田中委員長 これより決算委員会を開会いたします。 まず国政調査承認要求の件についてお諮りいたします。すなわち、今国会におきましても決算の適正を期するため、国政に関する調査をいたしたいと存じます。調査する事項といたしましては、歳入歳出の実況に関する事項、国有財産の増減及び現状に関する事項、政府関係機関の収支に関する事項とし、その調査の方法は、関係各方面より説明の聴取、資料の要求等をいたしたいと存じます。 以上によって国政調査を行うこととし、衆議院規則第九十四条により議長に承認を求めることに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○田中委員長 御異議なしと認め、さように決しました。 なお、本委員会における付託案件の審査または国政調査のため、関係各官庁その他各方面に対して参考資料を要求し、その他回答を求める必要があるときは、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○田中委員長 御異議なしと認め、さよう取り計らうことに決定いたしました。 この際暫時休憩いたします。 午後零時十八分休憩 ————◇————— 午後零時三十一分開議
○田中委員長 休憩前に引き続き会議を開きます。 本日は歳入歳出の実況に関する件、特に防衛庁の航空機購入問題を議題とし、調査を進めます。 山田長司君より発言の申し出があります。これを許します。山田長司君。
○山田(長)委員 過日来、本委員会で戦闘機問題の調査を進めているわけですが、この調査中、過日証人として喚問することに決定しておりまする新三菱の社長、伊藤忠の社長、両氏の証人喚問はいまだに終っておらない。これを急いでもらうということ。それからこの戦闘機問題の裏面にあって、工作に非常に活躍し、さらにあるいはスキャンダル等もたくさん知っておるといわれておる人物である児玉誉士夫氏の証人、それから伊藤忠の専務であって、グラマン購入に当って立役者として活躍されている吉田卯三郎氏、この二名を追加証人として一つ承認していただきますように委員会に諮っていただきたいと思います。委員長からよろしく取り計らい願います。
○田中委員長 山田君の御発言は、本問題について証人を喚問したいとの御意向と承わりましたが、これにつきましては——高橋君。
○高橋(英)委員 私は遺憾ながら反対をしたいと思います。反対したいと言っても、(山田委員「前の二人は証人として決定しているんだよ」と呼ぶ)内輪話を暴露するとちょっとこういう公式の場合にどうかと思いまするけれども、大体において、すでに今までの審議で事態はきわめて明瞭になったと思います。グラマン機の内定ということが妥当であったかなかったかということに対する結論も、当委員会としては一応得られる状態になっておると思います。特に山田君が強調せられる政界といいまするか、防衛庁内といいまするか、そういうふうな関係におけるいわゆるスキャンダルといいますか、汚職といいまするか、そういうふうな問題に対しましても、もうすでに今までの審議の経過によりまして、はっきりとそういうものはないということが明瞭になっていると私ども思っておるのであります。従って先般も社会党の理事の方々や委員の方々と御相談をして、当委員会としては最後の結論を出すときではないか、結論が出し得る段階に来ておるのではないか、すなわちグラマン機の内定というものが適当であったかどうかということに対する結論が出る段階になっておるというふうなことに相なったのでございまして、この点についてはお互いに意見の相違はなかったと思います。従って本日は、官房長官の意見も聞きまして、いろいろ説明も求めました上で最後の結論を出して、決議案でもこしらえようというふうなことになっておったにもかかわらず、新たに証人の喚問とか申請をせられるというようなことは、これは私ども首肯しかねるものがあります。従って新しい証人調べに対しましては、われわれといたしましては、絶対に反対というふうな態度をとりたいと思います。
○山田(長)委員 ただいま高橋委員の宛書では、事態は至って明らかであるというふうなことを言われ、さらにスキャンダルはないというふうな意味のことが言われておりますが、このことにつきましては、私たちは国際的な問題をはらんでいるために事態はまだこれからと思っているのです。きょうは決議案でも出すべきであるというふうな意味のことを今言われておりますが、実は十数日前のわが議員の間における打ち合せば、グラマンやロッキードもこれは当然やめるべきであるという考えのもとに決議をしているので、この決議は当然自民党の議員諸公からは了解されないだろう、されない場合においてはこの事態を続いて追及する。こういう態度であったのであって、実は国際的な色彩を持っておりまする事件であるだけに、この事件の事態の究明はなまやさしくできるものではないのです。でありまするがゆえに、この十数日の間において、われわれはこの調査について決してほこをゆるめておったわけではないのです。この十数日間の調査の結果、吉田卯三郎氏の場合も新たに登場してくるし、さらにスキャンダルをつかんでいるといわれる児玉誉士夫氏の問題も出てきたわけです。ですから、事態はこれからなんです。国際的な色彩を持っているこの事件の事態究明は実はこれからであると信じています。まずこの新三菱の社長も、伊藤忠の社長も、どういう経緯でグラマンを内定するに至ったかという当面の業者の間のことはまだ全然調査未了になっているのです。どうしてもそういう点で事態の公正を期するために業者二名及び児玉、吉田両氏の喚問をされますように、委員長におきましては一つお取り計らい願いたいと思います。
○高橋(英)委員 今の山田君の説明を聞くと、ますます反対せざるを得ないのです。絶対われわれとしては反対をいたします。どうもこの決算委員会の防衛庁戦闘機機種選定の問題が、本館を離れてわき道へそれるようなおそれがあります。極端にいいますると、社全党の政略的な謀略といいますか、そういうものにこの委員会が利用されているのではないかという疑惑すらもわれわれは持たざるを得ないのであります。そういう意味において、本筋から離れた審議はこの程度において絶対に打ち切るべきだと思います。従って私どもはここで打ち切りの動議を出したいのでございますけれども、しかしこの委員会はほかの委員会と違うというふうな、そういう性質を持っていることは、委員長も始終言っている通りの委員会でございますから、あえて多数決で打ち切る動議は出しませんけれども、賢明な委員長は、すでにこの問題に対する委員会の打ち切りの段階が来ているということを十分御承知のことと思いまするから、(「来ていないんだよ。」と呼ぶ者あり)この問題に対しましては、一応委員長の御裁断に庫かせたいと思いますし、さらに理事会でも開いて、お互いに忌憚のない意見の交換をして、この問題の結論を出したいと思います。
○神近委員 今、高橋委員から、この問題で社会党が、何か自民党に対して謀略的なことをしているというようなことをおっしゃったようですけれども、私どもはあべこべに、社会党が自民党に利用されているというような非難をずいぶん受けているのでありまして、これはまるで逆でございます。それからもう一つ、ここで皆さんに聞いていただきたいことは、今回の問題が起りまして、そして伊藤忠の社長あるいは新三菱重工業の社長をここで証人に召喚するということが決定されましてから、最近でございますが、新三菱重工業の幹部が大ぜい上京いたしまして、そうしてそれを阻止する運動が非常に激しいということを聞いております。もしここでさきに決定した両社の社長あるいは重役という人たちの呼び出しが中絶しますならば、それがその運動の効果でやれない、そしてたとえば高橋委員の正義のお考えが曲げられて理解されるようなことになるのじゃないか。私は、委員会そのものがいろいろの非難と批判を受けて続行してきたこの調査を、ここでそういうような中途半端な形で結論を出すということには反対でございます。
○鹿野委員 この問題について決算委員会はいろいろな経過をたどって参りましたが、その間、私も非常に熱心にこの問題に対して関心を持ってきましたが、やはり非常に大きな汚職があるのじゃないかというようなことについては全然考えられないような推移をたどってきたものと思います。われわれの同僚山本議員も、先般の発言の中において、政界などに相当金がまかれておるのではないかというような発言をしたように伝えられておるが、そうしたことは全然ない、あるいは自分の表現のまずかったことであるというようなことも言われておるし、先般本日をもって大体打ち切りの結論を出そうというような方針をとってきわたけでございますから、一つ社会党さんもそうしたことについてお互いに了解し合って、こうした問題を打ち切って、そうして新たな証人で今後継続していくというようなことのないように、ぜひ社会党さんも御了解願いたい。高橋委員の言われることについて、私も強くそのような方向に要望いたします。
○森本委員 この戦闘機の問題については、もともと超党派的に一つ徹底的に究明をしようということでここまで究明をしてきたわけであって、まだ高橋委員が言うような、ここで打ち切って決議云々の段階にはなっておらぬと思う。先ほど山田委員から四名の証人の喚問の申請がありましたが、その最初の二名についてはすでに当委員会において喚問をするということを決定をしながら、まだ喚問に至っていない人であります。あとの二人については、われわれがその後鋭意調査をして、その間において新しい観点から追及をしなければまだ疑惑が解けない。こういう観点から今回この四名の申請をしておるわけであります。そこで与党の諸君におかれましても、こういう国費を乱費するというようなことについて徹底的に究明するということは、おそらく反対はなかろうと思う。だからわれわれといたしましては、あとこの四名の喚問をいたしまして、さらに詳細にこれを究明し、そうして不正がなければないでけっこうであります。しかし相当の疑惑を受けておりまして、今日かなりの雑誌等においてもこれが詳細にわたって書かれておるというような情勢においては、まだ決してここで打ち切りの段階になってはおらぬ、そういう考え方であります。どうか与党の諸君におかれましても、最初からわれわれと一緒に究明をしてきましたように、最後まで一つこれは黒白を明らかにしていただきたいというふうに考えますので、御賛成をぜひともお願いしたい。もしどうしてもここですぐ賛成ができないということであるならば、これはもう一ぺん委員長を含めて理事会なら理事会で、お互いに納得のいくまで話し合いをするというような措置をとってもらいたい。ここで証人を喚問するということについては絶対反対だというふうに与党の委員が言い争われるとするならば、何らかの形において逆に、与党の内部においてこれを打ち切った方がいい、これはあまり新聞でじゃんじゃん書かれたらつまらぬじゃないか、こういうふうに与党の幹部から言われて、そういう発言をするのじゃないかというふうに邪推をせられぬとも限らぬわけでありますから、どうかその点において、ぜひとも与党の委員諸君に御了承を願いたいと思います。
○田中委員長 山田さん、あなたに申し上げますが、伊藤忠と新三菱はこの前に一応許可したことはあるのですから、この二人でいいじゃないですか。
○山田(長)委員 二人の追加理由としては、吉田さんの場合は、伊藤忠から、実りはこの委員会でグラマンの調査が始まると同時にアメリカへ立っているのです。それで調査の決定になるまでの間には、この吉田さんは、かなり政界の人たちとお会いになっておるのですが、伊藤忠からアメリカへ渡る理由としては、もうとうに帰ってこなければならないのが、いまだに帰らずにいるわけなんです。これは決算委員会で打ち切らずにいるからだと言われておるのです。事実であるかどうかについては、いずれ帰ってきたときに委員会で聞けば疑惑は明らかになることなんです。そういう疑惑がやはり新聞、雑誌等にかなりいろいろ出ておるのです。吉田さんのお帰りを待って、前後の事情というものを伺わなければならぬわけなんです。そういう点で吉田卯三郎さんを出したのです。それから児玉誉士夫さんにつきましては、この裏面にあってかなりこの工作に当られたと思うのです。しかもこの方が今スキャンダルを持っておるというのです。これは一つの党に関係のある人物が出てくるかもしれませんけれども、党が大事か国が大事かという大乗的な見地にこの際立ってもらわなければならぬと思う。もしこれによって千何百億というような買いものがされるというときに、汚職でもあるとすれば、これはゆゆしい問題なんです。そういう点で児玉さんはかなり知っておるというのですから、一応この二人は——前の二人はきまっていることですし、この二人はやはり本問題の解決に当ってはどうしても呼ばなければならないわけなんです。そういう点で、ぜひこの際従来と同じように満場一致で一つ御確認、御承認を願いたいと思うのです。
○井原委員 この問題については、私は、高橋委員、鹿野委員の御発言に賛成でございます。前の砂糖事件の問題、それからこの問題に関連した裏面の問題等につきましては、私自身はもうすでにはっきりして、何らないということを確認をいたしておるのでありますが、しかしただいま社会党の諸君の言われるように、まだほかにくさいものがあるだろうという感じを持たれておる国民もまだ多数あるということは、私も認めていいと思います。しかしながら、あのドミニカの砂糖の事件も、今回の事件を追及いたしましても、決算委員会のわれわれの職権をもっては、私はこれ以上明確にするということはとうてい困難だと思うのでありまして、従ってこの問題のみに時間を費して、他のたくさん仕事のありますのを放棄いたしますことは非常に残念だと思います。万一かような事実がはっきりいたしておるのでありますならば、国民の立場、代議士の立場として、その問題をはっきり提訴いたしまして、検察庁においてこれを究明してもやれる問題でありますから、これ以上はやはりここで打ち切って、そういうような懸念のある方は、そういう別途の方法でもって国民のためにやっていただきたい。これがむしろ賢明なやり方じゃないか、グラマンがいいか悪いか、どうすべきかということについては、いずれこの委員会において決議、またあるいは要望等の方法によって関係者に相当なる反省も与えられましょうし、ある場合にはまたグラマンの買い入れも阻止できるのではないか。さようなことも考えますると、私はさきに申しますように人を呼びましても、これはもうはっきりいたしません。なかなか本人がそうでございますとも言いませんし、われわれの職権でこれを留置するわけにもいかないのでございますから、むしろ私はここで打ち切るべきだという考えでございます。
○高橋(英)委員 私の言わんとするところを井原君が言ってくれましたから、重複は避けますが、決して山田君、われわれはくさいものにふたをしようというのではありません。決算委員会の目的であるグラマン機を購入することが適当であるかどうかということに対しても、もうすでに事態は明らかになっていると思うのです。従って今のスキャンダルとか汚職とか、そういうふうな問題があるのだったら、井原君が言うように、これはもう検察庁の問題、警察の問題、すなわち刑事事件としての取扱いをすべきものであって、あまり本筋を離れてやるということは委員会としてもどうかと思いますので、そういう意味において、くさいものにふたをするというのでは絶対にありません。グラマンの当不当につきましては、すでに結論が出ているものと思っております。くさいものはどしどしと刑事問題として御提訴下さるように、私からもお願いをいたします。
○田中委員長 高橋委員に申し上げますが、グラマン機の問題についてはすでに決定しておると言われるが、どういう工合に決定をしておると思われますつか。
○高橋(英)委員 これはここで明確に申し上げることは、はばかります。これはもうお互いに相当材料を出し合って、お互いの総合的判断を出し合った上で結論を出さなければなりませんので、従ってここで軽率に結論を申し上げることは、はばかりますけれども、とにかくいろいろの点において、たとえば手続の点といいますか、何といいますか、決定いたしまする間において多少軽率——というと言葉がひどいかもしれませんけれども、そこに万全でなかったもの、完全でなかったもの、理想的でなかったというふうなものは、はっきりわかると思います。従ってこの点については、われわれ与党の委員もこのグラマン機の内定については、多少——程度の問題はいずれは最後に結論を出しますけれども、程度の問題はともかくとして、遺憾なことがあったには違いないという結論をわれわれは持っております。
○山田(長)委員 実は、私たちが十数日前まで調べているような事態とはまるで違った事態が今あるのです。たとえば新三菱で、すでにグラマンが決定したのと同じ形において工場内部整備をなされておるのです。こういう事実を十数日前にはわれわれは知らなかったのです。ところが最近の事態をよく究明しますと、もうすでにグラマンが決定したのと同じ事態で工場整備がなされておるというこの事実、われわれが八月以来この問題について不正があるとにらんで、あるいはまた内定事情についていろいろ不明確なものがあるので追及してみると、八月、九月の期間中においては明確な事態は出てこなかったけれども、まるで今までの事態と違った事態がこの十数日の間の調査の結果出てきているのです。今ここでこれをやめるような事態があれば、何と考えてもこれはくさいものにふたをするような事態としか判断ができないのです。どうしてもわれわれは、この事態というものをもう一歩時間を費して究明して、国民にこの真偽を明らかにしなければならぬと思うのです。新しい事態が次々に生まれてなければ、私はあらためて二人の証人喚問などを要求するわけじゃないのですけれども、どうしても今までの調査の内容では理解のできないことばかりたくさんあるわけなので、どうかその点、与党の皆様方においても追加二名の証人はぜひ御承認を願いたいと思うわけです。どうか一つよろしくお取り計らいを願います。
○横山委員 今、与党側のお二人の御意見を伺っておりますと、お一人の人はこうおっしゃる、つまり国民の中に疑惑がまだ存していることは知っておるけれども、調査の方法がないから、こうおっしゃるわけなんです。これがいかぬとおっしゃる理由のようであります。この点をまず考えてみますときに、私ども決算委員会が万全の手を尽して、これ以上調べようがないものであるかどうか、これをまずお考えを願いたいと思います。今、山田委員から提示されております四人の証人なり、それから現実に起った事態というものは、ますます国民の疑惑を深めるだけであります。われわれはもう手がないだろうと言われたが、現にあるのであります。こういう証人を呼んで、話を聞くことによって国民の疑惑を解消していくなり、あるいは整理していく方法はあるのであります。あなた自身も国民の疑惑が存しているということをお認めになるならば、これは百尺竿頭一歩を進めて、御審議に御協力していただくのがあなたの御所論に沿うゆえんではないか。またお一人はこうおっしゃる、手続に軽率、万全でなかったことは私も認める、とおっしゃるのであります。この手続といい、あるいはそのほかの方法といい、ちょっとしたことなら話は別であります。しかしこれは千三百億になんなんとする国費の乱費にも通ずる問題であります。ただちょっとした手続の間違いであった、万全でなかったということだけではとどまりません。けれども、あなたが手続が軽率であった、万全でなかったとするならば、そこからもう一歩あなたも踏み出していく必要があるのではないか。私は少くとも今日までの決算委員会の察議を通じて、当委員会の委がこもごも立って証人にいろいろと質問をいたしました諸点を通じて考えるならば、一つには今言った国費の膨大な乱費の疑いがあるということだった、もう一つは汚職の疑いがあるという点に立ってであった。それから内定の経緯についても、あなた自身のお認めになるように重大な疑惑があるということであった。そういうような点、今われわれは一体終局点に立っていると言えましょうか。まだこれは途中の段階であります。しかもまだたくさんの新しい事実が生まれ、必要な証人が目の前に提示されておりますのに、打ち切りはしないけれども、打ち切ってもらいたい、こうあなた方がおっしゃると、客観的に聞いていらっしゃる皆さんは、なぜそれだけあなた方がおがんばりになるのかということを、かえって疑うのであります。これは水の流れにまかして、そしてわれわれが到達する終局点まで一緒に、与党野党を問わず、本決算委員会の審議をして、終局点に至ってそこで判断されるのが、与党として最も公平な決算委員会をおやりになるお立場ではないか、私はそう思います。これは私ばかりではありますまい。客観的に話を聞かれる人々は、おそらくそうお考えになると思いますから、どうぞ一つ無理をなさらないで、あなたもお考えのような点であるならば、審議を進めていただきたい、そういうふうに私どもは考えております。
○井原委員 私がただいま発言の中に、国民の中にも疑いを持っている者があるであろうと言ったのは、これはやはり何の問題でもそうでございまして、信ずる者もあれば、あるいはその問題について疑いを持つ者も、性格の上から申しましても、また立場によって、そういう考えもあろうかと思います。これは私は否定いたさないのでございます。しかし重複するようでありますが、前に申しましたように、われわれはわれわれとしての委員会の一つの限界があろうと思うのでありまして、さっき申しましたように、高橋君の言う、機種選定の問題については委員長が常に言われておりますように、そこに大きな手落ちがあったことはわれわれ委員会でいろいろ調べました結果大体そういうふうにもとれておるのでございますので、当委員会でそういう点を明確にいたしまして、それぞれに警告を発するなり——あるいはまたその問題についてかれこれ言うのは別でございます。裏面のことで、あるとかないとかいうことを議論いたしましても——私は何回も申しますが、これは結論の出ない問題だと思うのでございます。従って、私がさっき申し上げましたように、そういう事実があるのでありますれば、国民のために章々とその機関を通じてはっきりしてもらうようにした方がいいのじゃないか、われわれ委員会としてもまだほかに幾多の問題があるわけでございまして、これのみに日時を費すということは、時間的にもむしろ私は非常に不経済きわまりない問題である、こういうふうに考えまして、この意味で私は打ち切りに賛成いたします。
○田中委員長 それでは皆さんに委員長としてちょっと意見を述べさしていただきます。この問題は確かにまだ国民の半分くらいは疑惑を持っております。それからちょっと、高橋委員のお言葉ですが、当委員会ではどんなに議論が沸騰しても、暴力行為などはこの委員会では絶対にありません。委員長がしっかりしているのと、理事の諸君と委員諸君がしっかりしておられるから、そういう御心配は要りません。それからいま一つ、防衛庁などでも非常に簡単に考えておるの、四月十二日の国防会議ににせもの二機で試運転して、その二機を本物のごとくよそおって写真をとって、北海道の博覧会、三越の博覧会、そういうところにそれをさらして、防衛庁の名前入りの証明付の性能等を書いて、そうしてこれがきまったグラマン機だというようなことをいって国民を偽わっております。今でも各新聞に、できておらない飛行機ができておるように写真をとられて出ているが、あれはありっこないのです。あの写真は古いおじいさんのを出して、孫が養子にいく見合い写真にしているわけだ。そういうように非常に矛盾したところがありますから、山田委員の言われる通り、新三菱とそれから伊藤忠の社長の証人喚問ならば、委員長はここできめてもいいと考えるのです。また二人の証人は二人とも、一人は伊藤忠において相当な人であり、またこの問題にも活躍したことは事実の人であります。また一人は皆さんも御承知の通り、やはりある方面においてはなかなか有名な人でありますから、そういう証人を喚問するということにつきましては、多少皆さんとまた打ち合せをしてきめたいと思いますから、本日の委員会はこれにて散会しておきまして、あとで私の方も打ち合せをいたしまして、早急に理事会を開くように御通知を申し上げて、理事会でもう一回協議してそういうものをきめたい、こういう工合に考えているのですが、どうですか。
○山田(長)委員 本来から言えば、児玉誉士夫さんは右翼の巨頭なんで、われわれとしては、何も右翼の人に来てもらってここで証言してもらう必要は感じないのですが、やはり右翼の人でも、国の安危にかかわるような大きな予算を食うことなんですから、当然協力してくれるものだろう、こういうことで証人申請をしたわけなんですが、これは後日きめるというようなことでなくて、今ここで結論が出せないというものじゃないと思うのです。もしこの委員会で採決ということは避けるにしても、理事会をこの委員会の終結と同時に開いて、話をつけてもらうように御努力願えませんでしょうか。
○高橋(英)委員 私が何か暴力云々ということをこの委員会において言ったように委員長は言ったのですが、そんなことを言ったことはないですよ。ただ私が言うのは、われわれ党内から非常な非難を受けている。決算委員会が権限を逸脱している、邪道に走っているし、行き過ぎだ。決算委員会本来の権限に基く審議の行き方と違うのではないかというふうに、盛んに非難を受けておるわけなんです。しかし、実際われわれ委員として誠心誠意その使命にいそしんでおる者にとりましては、社会党の諸君の言われること必ずしも逸脱しておるとは言いません。わが党の山本君の言動すらも行き過ぎであるというふうなことで、大へんな非難が党内に起っておるような状態でございますけれども、私どもは必ずしもさようにとってはおりません。速記録も読まずして、実際の審議過程を知らずして、単なる新聞その他の雑音——新聞が誤った報道をするとは言いませんけれども、あまりにも簡略に書き過ぎたために誤解を招くような報道があるわけですが、そういうものを根拠にして、党内でいろいろな批判がありましても、私どもはこれに同調するものではありません。気にするものではありません。ただ、あまりに権限を逸脱した行き方であり、邪道であり、行き過ぎであるというふうなことについても大いに考えなければいかぬと思いますけれども、しかし賢明な、決算委員長として最も適任者である田中委員長のことでありますから、今、山田君が御要望になりました、本日の理事会でお互いに胸襟を開いて話し合いをした上で、新たな証人の喚問いかんということを決定しても差しつかえないと思います。あえて打ち切りの動議を、多数決をもって私ども強行しようとは思いません。また、証人の喚問につきましても、どこまでも多数決で反対しようとは思いません。この委員会独特の行き方によって、話し合いの上でその問題を決定したいと私も思うのです。
○森本委員 今、高橋委員の方からお話がありましたように、それから先ほど委員長からも言われましたように、最初の二名の証人についてはすでに決定をいたしておりますので、これは一つ全員御了承を願いまして、山田委員から出したあとの二名の証人喚問については、これは理事会において、委員長も含めてよくお互いに話し合いをする、そういうことでこの委員会は一応打ち切ってもらったらいいのじゃないかと思います。
○田中委員長 委員に申し上げておきますが、決算委員会がこの問題を取り上げているのは逸脱ではありません。今度逸脱だといって代議士会で発言した者は、どんな問題でも逸脱だと言う。あの造船汚職で指揮権を発動した問題でも、私が調べたときに逸脱だといって、私をはたいたり、なぐったり、私のところに押しかけてきた、そういう人が反対している。決算委員会でこれをやっていることは、何から見てもこれは逸脱ではございません。またこんなものを調べる気なら、今作っておるF86の飛行機に関連がございますから、それから調べてもこんなものはできるのですから、決して逸脱行為ではありません。もし逸脱だと考えた人があったら、そういう者は国会法を知らない、無知な代議士であって、決算委員会におられるような賢明な方から見られるならば逸脱ではありません。そこで、ここで皆さんの御要求を聞きましたから、つきましては、本件についてはこの委員会が終えましたら、さらに理事会を開いて協議いたすことにいたしまして、本委員会は本日これで散会したいと思います。いかがですか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○田中委員長 それでは散会いたします。 午後一時七分散会