運輸委員会 第8号
- 発言数
- 40 件
- 登壇者
- 6 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1958/10/31
会議録
○塚原委員長 これより会議を開きます。 陸運に関する件について調査を進めます。本日は自動車に関する件について、政府当局より説明を聴取いたします。通産省重工業局本村自動車課長。
○本村説明員 本日は自動車の出産、輸出について説明を申し上げるようにというお話でございましたが、資料は「自動車工業資料月報」と申します白い印刷物にかなりこまかい生産、輸出の数字をあげております。それから御参考までに小さな色刷りのパンフレットがございます。これは先般自動車ショーをやります前に、PR用として作りましたもので、かなりグラフや何かにいたしましてわかりやすく書いております。簡単に数字をごらんいただくには非常に便利かと思いまして、配付させていただきました。生産の概況はこの色刷りのパンフレットを見ていただいた方が、非常に概観が出ると思います。 最初の保有の問題などは運輸当局から御説明があると思いますので、小産関係だけ申し上げますと、四ページ、五ページあたりに、自動車の生産に関するグラフが載っております。自動車の生産台数の総数で見ました表が四ページにございます。三十二年十八万二千台くらいの生産になっておりまして、歴年の数字はグラフで見ていただきますと、非常に急速に生産が伸びてきておることがおわかりになっていただけると思います。小型トラックが五ページの上にございます。それからディーゼル自動車のトラック及びバスが五ページの下にございます。これを少しこまかく数字でごらんいただきますと、「資料月報」の方の最初の表が四輪車の生産に関する統計になっておりまして、これも三十二年の生産の総計は十八万五千台ぐらいでございます。数年前から数字を見ますと、二十八、九年の五、六万台程度が、三十一年は十三万台、三十二年十八万台というふうに伸びてきております、 車種別に見ますと、今の十八万五千台が、乗用車で五万台、普通車のトラックが四万六千台、小型四輪のトラックが八万台、バスが七千八百台というふうな数字になりまして、このそれぞれの車種で見ますと、生産の伸び方はいろいろ違いますが、一応三十二年ぐらいまでの数字は相当た規模で拡大してきておると申すことができるわけでございます。昨年から本年の生帝状況は、一般の景気が御承知の通りの状況でございますので、やや停滞いたしております。これもその表の本年の月別の数字をながめていただきますと、車種によりましては横ばいあるいは若干下ってきておるような生産の数字かごらんいただけると思います。最近は、生産はやはり一般の景気の影響を受けまして、横ばい程度に推移いたしております。これは国内需要はかなり不振でございますけれども、輸出、特需、賠償というようなものがかなり好調に進んでおりますので、それがカバーいたしまして、大体生産としては横ばいになっておると申し上げていいと思います。 輸出の状況は、色刷りのパンフレットの六、七ペーシあたりからあとの方に出ておりますが、六ページのグラフの三十二年の数字がそこにありますように二千百万ドルという輸出になっておりまして、これは二十九年、三十年、三十一年あたりと比べて相当急速に伸びております。二十六年の数字が非常に大きく出ておりますのは、これは朝鮮動乱当時の特需の数字が入っております。このころは非常に大きな朝鮮動乱の特需を受けましたので、この大部分が特需の数字でございまして、海外輸出というのはごくわずかでございます。台数で申しましても、右側の七ページのグラフにありますように、最近非常に急速に伸びておりまして、三十二年の数字で六千五百八十九台という数字が出ております。 これも少しこまかく「資料月報」の統計表の方で申し上げますと、数字がこの方は年度になっておりますので若干食い違いますが、三十二年度七千五百台、そのうち普通車のトラックが四千七百台という相当大きな数字でございます。あとバスが五百八十台、それから特装車と申しますのはいろんな、消防車とか建設関係の特殊な車でございますが、それが八百二十六台、それから小型四輪車は、トラックが七百七十台で、乗用車が五百九十台、そういうような内訳になっております。これも各車神別に見まして、最近急速に伸びてきております。 ただいま申し上げましたのは三十二年度の数字でございますが、輸出はその後も一月—九月の数字がこの表には出ておりませんが、一月—九月の数字を申し上げますと、全体で約七千台になっております。昨年度の七千五百六十二台というのは年間の数字でございますが、本年は一月から計算しまして、一月—九月ですでに七千台になっております。そのうちバス、特装車というようなものが若干落ちでおりますけれども、普通車のトラック、特に小型四輪のトラックはかなり伸びておりますし、特に一番大きく伸びましたのは乗用車で、その十八、十九ページの下の表を見ていただきますと、右の方の北米のアメリカというところにありますように、六、七、八月と二百数十台、二百数十台、四百数十台というふうに乗用車の対米輸出が始まりました関係で、一月—九月の七千台のうち約二千台は乗用車でございます。乗用車の輸出は、まだ今始まったばかりでございますが、なお今後別当増加していくものと思われます。全体で九月までの約七千台と申しますのは、最高輸出会議で設定されました自動車関係の輸出の目標が一万五百台になっております。その一万五百台という目標を大体達成できるペースで進んでおると考えられます。台数といたしましては、今申し上げましたように、約七千台から一万五百台というような非常に大きな輸出増加を達成するペースで進んでおるわけであります。金額は、これは今申し上げましたように、バスや特装車の大型のものが減りまして、小型の乗用車がふえております関係で、金額はそれほどの比率では伸びません。昨年度の二千六百万ドルくらいの輸出が本年度は三千二、三百万ドルかその程度になるのではないかと思っております。 それから輸出先でございますが、今若干申し上げましたが、乗用車が特に最近アメリカに大きく出始めたということであります。そのほかは非常にこまかく、この色刷りのパンフレットの方で見ていただきましても、八ページ、九ページに世界六十五カ国へ出しておるというふうに書いてございます。それから数字も、これの三十四ページに、戦後三十二年末までの仕向地別自動車輸出台数を集計したものがございます。この表でもごらんいただけますように、沖縄、台湾、タイ、ビルマというようなところにはかなり数がまとまっておりますが、そのほかにも非常に広く多数の国に少量すつ輸出しておるというような状況でございます。 大体生産、輸出の概況をその程度にとりあえず御説明いたしまして、また御質問に応じましてお答え申し上げたいと思います。
○山内説明員 それでは私から自動車数の概要につきまして御説明申し上げます。 お手元に配付してありますがり版刷りの表でございますが、二十八年三月末に、日本におきます総単数か七十五万九千台でございましたが、三十三年六月の統計によりますと、二百十四万七千両ということになっております。 それから内訳でございますが、そこに黒い実線で引いてございますのが軽自動車でありまして、日本の自動車の中ではこれか一番多くて、八十万九千両でございます。その次の点線で書いてありますのが三輪トラックでございまして、これが五十三万八千両。それから普通貨物、いわゆる普通トラックというものでございますか、その前に小型四輪が急速に伸びまして、三十三年の六月には二十二万余両に達しております。これはその表でもごらんいただけますように、三十一年から非常に急速に伸びてきております。この反面、小型トラックが頭打ちの傾向になっておるということになっております。それから二本の実線で書いておりますのが先ほど申し上げました普通トラックでございまして、ほとんどコンスタントの伸び方をしておりまして、三十三年の六月には十八万六千両という数字を示しております。それから普通桑川、これは警察のパトロール・カーというようなものを少数含んでおりますが、大体において外車でございまして大型車といわれているものでございます。これが二十八年の三月に六万両でごさいましたか、三十三年の六月には八万四千両、大体二十九年からほとんど変らないようなカーブをたどっております。次に小型四輪乗用でございますが、これはトヨペットとかダットサンという普通に日本で走っておる車でございますが、十五万両、これも、ただいま通産省の方の御説明がありましたように、この表で見てみますと最近非常にふえてきております。次が乗合自動車でございますが、これはもうほとんどコンスタントに1二十八年の二月に二万五千両であったのが三十三年六月には四万五千両というふうにコンスタントの伸び力をいたしております。 以上が車の構成いたしております概観でございます。 次の表をごらん願いたいと思います。 次の表でも、上の表には今のような経緯が年度別に実数としてどのくらいふえてきておるかということを示しておるわけでございまして、二十八年の三月末の実在車をもとにいたしまして、以降三十三年まで各年度に実際にふえた車の数でございます。ふえたといいますのは、新しく登録されたものと廃車になって登録を消されたものとのプラス、マイナスをして、ふえた実数が出ておるわけでございまして、三十二年度の欄を中心といたしまして御説明を申し上げます。三十二年度におきます総数でございますが、二十九万四千両ふえております。三十二年度増加数の一番下の欄に書いてありますか、これは二十八年の増加数か三十三万五千両でございまして、三十二年度は過去五年間のうちに第二位に属するようなふえ方であるということを示しておるわけでございます。この増加いたしましん中で、何が一番著しいかと申しますと、小型四輪貨物が六万四千六百両ふえておりまして、対前年度のパーセンテージにいたしますと四七%ふえております。次に小型四輪乗用、先ほど非常にカーブが上っておりましたが、これが三万八千両ふえておりまして、対前年に直しますと三七%という数字を示しております。小型三輪貨物、いわゆる小型トラックといいますのは三段目にございまして、三万六千七百八十七両ふえて、増加数量は多いわけでございますが、前の三十一年、三十年、二十九年の実数をごらんになってもおわかりになりますように、そのふえ方が非常に鈍っております。パーセンテージにいたしまして対前年の増加は七%にすぎません。この数字の示しますように、最近の傾向といたしましては、三輪トラックが小型の四輪トラックにだんだん移行しつつあるという趨勢を示しておるわけでございます。次に普通乗用車、先ほど言いましたいわゆる外車の問題でございますが、これはトータルで二十三両減ということになっておるわけでございます。これは三十二年度中に実際には六千三百両ふえております。そのうち駐留軍人の所有車が五千両ございますから、実数でプラス、マイナスの前のプラスでふえたのが千三百両でございますが、これらが新車として登録されたわけでございます。ただこの千三百両というのは全部輸入されたわけではないのでございまして、この中には軍放出の車もございますし、また有為替輸入で参ったものもございます。この表に示してありますように、結果的には二十三両という減が出されておりますが、これは結局車が古くて廃車になったのが多いということを示しておるわけでございます。その中で営業用の廃車、いわゆる業者の持っております外国車の廃車という数字をとってみますと、千六百七十両の減少を示しておるわけでございまして、三十二年度末の保有台数は七千四百五十六両ということになっております。 全体的に見まして三十三年度に入りましてからは、四月から六月まで、この表の以後のふえ力でございますが、これは月平均増加数量が大体二万六千両ぐらい現在の数字ではふえつつあります。三十二年度中の月平均の増加数は二万四千両でございますので、増加の絶対数では前年度の水準を維持しておると言うことができるわけでございます。昭和三十年度末までのわれわれの方の予測といたしましては、本年度は約三十一万両ぐらいふえるであろう、前年度より若干増加するのではないかというふうに考えております。ただ対前年度のパーセンテージをとりますと、だんだん車の両数かふえ、実数はそう変りがないので、だんだん落ちていく傾向でございます。三十二年度は対前年全体といたしまして一八%ぐらい車の数量はふえております。しかし三十三年度におきましては一五%ぐらいになるのではないか、若干減少していくであろう。それで先ほどの表にもありましたように、終戦直後は非常に爆発的にふえて参りまして、われわれはいわゆる等比級数的にふえていくというふうな考え方でごさいましたか、最近三十年度、三十一年度、三十二年度という趨勢をとっていきますと、大体等差級数的に今後ふえていくのではないか。先ほどの表をごらんになりましても、総数におきまして大体三十年度から直線的に数字がなっております。それで今後も一応ドルの状況も影響するでありましょうが、またこういった直線的な伸びが今までの数字では考えられるのではないかということで考えておるわけでございます。 次に、その下の年度別のガソリン車、ディーゼル車の比率というものを書いてありますが、これは燃料別に見ました場合に、車両構成上トラック、バスにおいてディーゼル車の占める割合が漸次多くなってきているということを示しているわけでございまして、たとえばその最初にあります三十年二月のトラックの欄をごらん願いますと、三一年三月にはガソリン車が八六%、ディーゼル車が一四%でございましたものか、三十三年六月、一番末尾の台数の比率を見ますと、ガソリン車が七二%、ディーゼル車が二八%というふうに変ってきているわけでございます。なぜそういうようにディーゼル車というものがだんだんガソリン車に取ってかわるかという理由でございますが、これはディーゼル車の燃料消費割合というものが、ガソリン車に比べまして非常に高率でございまして、約七〇%といわれております。それから軽油がキロリットル当り価格がガソリンの六五%ということになりますので、燃料費はガソリン車の約四六%で済むという利点かあるわけでございまして、運輸省といたしましても、こういったガソリンを外国にたよっておりますので、経済的な消費という見地から、ディーゼル車の普及には力を注いでいるわけでございます。ただディーゼル車の方が車両当りといたしまして三十万円程度高いということはありますが、総体的にいってディーゼル車の方かガソリン車よりも経済だということは言い得るのではないかと思います。 次の一番おしまいの三枚目の表をごらん願いたいと思いますが、これは日本におきます車の比率でございます。これを諸外国と比べましてどういうものであるかということを示したものでございます。この円の中に計いてあります構成比率を見ますと、日本におきます自動車の構成が諸外国と比べまして非常に特異なものであるということがおわかりになると思います。大体諸外国におきましては一般の自家用車、普通車が大宗をなしておるわけでありますが、日本におきましてはトラックが非常に大きな分野を占めておるということを示しておるわけでございまして、下の欄にありますように、欧米の諸国では全車両のうちの七〇%ないし八〇%くらいが乗用車でございます。トラックが大体二十数%を占めておるというのがこの下の数字を見ていただきますとおわかりになると思いますが、日本では逆でございまして、乗用車が一八%、トラック七四%というふうな、欧米諸国と比べましたら逆の傾向を示しております。ただ小型の乗用車は先ほどの表にもありますように相当伸びてきておりますので、国民所得の伸びに従ってその方はふえると思います。ただ日本の自動車構成の態様が諸外国と非常に違うということをこの表は示しておるわけでございます。またもう一つ、これは交通の問題にも直接関係するわけでございますが、この表にもありますように、日本の道路には多種多様な車が走っておるわけでありまして、小型三輪、小型四輪の貨物、小型の乗用車、大型の乗用車、特殊車あるいは軽自動車というものがスピードも違い、性能も違い、種々雑多に走っておるというところに、現在の複雑な交通の問題も起っておるということも言えるわけであります。 以上、大体数字に基きましたことについて申し上げましたが、整備部長から国産車の性能について御説明申し上げることにいたします。
○岩崎説明員 引き続きまして国難車の技術水準はどの程度のものであるかということを御説明申し上げたいと思います。 新型の車が発売される前に私どもの方で新型自動車の審査をいたしておるわけでございますが、そういう際に詳細なデータをとっておりますので、そのうちから代表的な数字を若干申し上げてみたいと思うのでございます。わかりやすく自動車の性能で比較いたしますのには走行性能でお話するのが一番手つとり早いのじゃないかと思うのであります。その最後のページに「国立座卓の性能について」というプリントがございます。それで最高速度が、この表に書いてありますように一九五〇年と一九五八年と比べてみますと、相当の向上を示しておるわけでございます。たとえば一般用のバスにつきましては、一九五〇年当時は五十キロないし七十五キロであったのでございますが、現在では七十キロないし九十キロに及んでおります。それから最近いろいろと高速道路が近くできますので、この高速車両についての研究がされておるわけでございますが、最近試作されたもののうちでは九十キロないし百十五キロに及ぶものが現われておるわけでございます。それから普通トラック、これは俗称の通り大体五、六トン程度までの積収量のものを普通トラックと書いたわけでございますが、これも最近では七十五キロたいし百キロ程度までの最高速度を示しておるようになっております。大型トラックと申しますのは、七、八トンから十トン程度までの非常に大きなトラックでございますが、これがやはり以前から比べますと二十キロ程度スピードが上っております。三輪トラックは車の性能上そう上げることもできないのでありますが、十キロ程度は上っております。特に小型四輪乗用車、いわゆるプリンス、トヨペット、オースチン、ヒルマン等のクラスでありますが、これは最高百二十五キロを示すものが呪われておるわけでございます。このように最高速度については非常に性能が上っておるわけでございます。 それからもう一つ加速性能、この数字は停止から二百メートルまでに達する時間でございます。車をスタートさせて二百メートルまでどんどんと速度を上げていってそれで二百メートルに到達するのに何秒かかるかという数字をここに書いておるわけでございます。それで見ますと、これもよくなっております。砕いて申しますと出足が早くなった、こういうことでございます。これが一般用バスでは前には二十ヒ秒ないし三十秒かかったのが、二十一秒ないし二十五秒で到達できるようになった。つまり五秒程度速度が向上した。あと順次そのように短縮時間を示しておりますが、このように出足も非常に早くなってきております。 それからもう一つ、わかりやすく性能を比較するデータといたしまして、馬力当りの総重量という数字をとっておるわけでございます。つまり車の重さの割合に馬力が非常に大きくなっておる。逆に言うと馬力が大きくなっておる。言いかえますとエンジンの性能が向上しまして馬力が非常に出るようになった。そうして設計製作技術が進歩しまして車が軽く作れるようになった、こういうことになるわけでございます。それがこの数字に端的に現われておりまして、馬力当りの重量が相当程度軽くなってきておるわけでございます。従いましてそれだけスピードも上るし、出足も早くなるし、それから追い越しも早くなるというようなことに、いわゆるのろのろした車じゃなくて非常にスピーディな車になって参ったわけでございます。 なおこういう数字以外に二、三の例につきまして、たとえばどの程度あるかという具体的の例についてほんの一例で申し上げますと、富士重工が最近作りましたスバルという軽四輪自動車がございます。これは小さいもので、まだ町ではあまりたくさん目についておりませんが、分類は軽四輪に属するものであります。この最後の表に乗用車の規格というのを書いておきました。これに小型四輪車と軽四輪車というものの車両法に基く効率上の分類があるわけでございますが、長さ、幅、高さの限度を示しております。それからエンジンの大きさが一・五リッター以下とかあるいは〇・三六リッター以下というようなきめになっておりまして、運転免許証ないしは自動車税等もこれによって分類されておるわけなんでございますが、この軽四輪の範疇に属するもので今申し上げましたスバルというものは、エンジンの大きさがちょうど限度一ぱいの三百六十立方センチでありますが、これで車の重量は三百六十キロで非常に軽くうまく作っておるわけでございます。そうして最高速度が八十三キロ出ますし、馬力は十六キロ出ます。これを換算しますと、一リッター当り四十五馬力ということに相当いたしますので、これはこの程度のクラスならば世界の水準に十分に達しておるということが言えると思うのであります。それからよく御承知のプリンス・スカイラインでございますが、このエンジンの大きさは千五百ccをちょっと欠けた千四百八十四ccという大きさでございますが、これで六十馬力を出しておるわけでございます。これはまあこの程度の大きさのエンジンで六十馬力を出しているというのは、ヨーロッパでももう超一流水準を行っておる程度の性能でございます。最近新三菱が技術提携いたしまして、ウイリス・ジープの国産化をやっておるわけでありますが、そのエンジンはもともとはガソリンでございますが、それをディーゼル・エンジンに置きかえたものが最近作られております。それは、こういう小型のエンジンのディーゼル化ということは非常に技術的にむずかしいのでございますが、よくそれを克服いたしまして、二千二百ccの大きさのエンジンでありますが、それが六十馬力を出しております。まあディーゼル・エンジンのメーカーの世界的にトップ・レベルといわれているドイツのベンツが、リッター当り二十四・九馬力というのが、これが今まで最高と言われておったのでございますが、この新三菱はリッター当り二十五・五馬力を出す程度の性能でございまして、世界最高水準に達しておる。なお最近トヨタがモーター・ショーにも出したのでございますが、これはさらに千五百ccのエンジンでもって四十馬力を出すというようなことでございまして、この小型ディーゼル・エンジンの製作におきましても、日本は最高の水準を示しておるわけでございます。さらにきょうの午後御視察されるそうでございますが、いすずの自動車では大型のディーゼル・エンジンで約六千百二十五cc程度のもので百二十馬力を出しております。リッター当り二十馬力に相当するわけでございまして、これも世界的に誇っていい水準のエンジンでございます。このように最近の国産車の性能というものは飛躍的に上りまして、あるものについてはもう世界の最高水準に十分達しておるというように進んで参っておるわけでございまして、先ほども通産省からお話がありましたように、今や輸出というような段階にいっておるわけであるのであります。 しからば一般に外国車との比較はどうかということにつきまして若干敷衍的にお話申し上げますと、このように先ほど申しましたように国産車の性能は飛躍的に進んで、あるものはもう世界的にも最高水準に達しておるものもあるのでございますが、この車、特に乗用車について見ますと、これは日本では日本の道路事情等から見まして、どうしてもがんじょうに作らざるを得ないというようなハンディキャップもあるわけでありますが、また乗用車の製作ということにつきまして、どうしてもまだ経験、技術その他が不十分な点があることもいなめないと思うのであります。やはりちょっと目につきまするのは、たとえばオースチンとヒルマンがそれぞれ技術提携をいたしまして、国産化をいたしておるわけたんでございます。ですからそれらの車はヨーロッパの水準を示しておる車と言っていいと思うのであります。それからスカイライン、トヨペットは純国産で生まれたものでございます。それらと比較しても、あるいはその他——アメリカの車は大きいので日本との比較になりませんが、ヨーロッパの車と比較いたしまして、日本の車はまだ重さが重い、エンジンはいいが重さが重いということがあるのでございます。たとえばいわゆる中型車と称するものが、国産のものは大体重さが千三百キログラムくらいでありますが、欧州車においては大体千七十キログラム、それから四人乗りの小型、たとえばダットサン、コロナ級でありますが、これが国産のものは九百五十キログラム程度とすれば、欧州のものは七百五十キログラム、そういう点からいうと、結局重い車を走らせるものでありますから、走行性能その他においてどうしてもハンディキャップがつくのでございます。今後この点につきましては、軽くすれば鋼材の使用量も減って参りますし、材料費も安く済むという点もございます。燃料消費量も少くて済む、スピードも上ってくるということがありますので、この点まだ国産車としては努力していただかなければならないとわれわれは思っておるわけであります。従いましてまだ最高スピードで、一部には最高が百二十五キロに達するものもできたのでありますが、全般としては高速性能において劣っておる。これは日本の使用条件が御承知の通りた状態でありますからやむを得ない点でございます。従って最高スピード、加速のスピードあるいは高速時におけるハンドルの安定性、走行の安定性ということについては、今後大いに研究する問題があるわけでありまして、やがて高速自動車道もできることなんでございますので、この点につきましては相当の勉強をする必要が、乗用車のみならずトラック、バスにつきましてもあるわけなんでございます。ただ残念ながら日本では高速車を作っても試験する道路が現在ないわけでありまして、たまたま路上で警察の了解を得たりして、まあないしょでちょいちょいやっておるという程度なんで、まことにその点は不十分なのでございます。これは輸出等の問題も考えますと、当然そういうことについては十分に配慮をしていかなければいかないのではないかと思っておるわけであります。 それからもう一つ値段の問題でございますが、やはり日本は欧米諸国から見ますると相当値段が高い。昨日の朝日新聞の夕刊にアメリカの車の値段が出ておったようであります。たしかあれは、車は忘れましたが、とにかくある一つの車、日本でいえば大型車でありますが、二千ドルで売り出しておる。二千ドルというと七十二万円です。その他欧州車の価格から見ましても、まだ特に乗用車においては価格のハンディキャップが相当あるのでございます。この点はもう少し克服していかなければいかぬ点じゃなかろうかと思います。 以上で簡単に国産車の性能的の技術水準についての概況の御説明は終ります。
○塚原委員長 質疑の通告がありますので、これを許します。堀内一雄君。
○堀内委員 通産省にお伺いいたしますが、国産自動車の奨励に関する方針といったようなことはどんなことをきめておられますか。
○本村説明員 本日は重工業局長がお呼び出しを受けているので局長から申し上げるべきかと思いますが、御質問がございましたので、私、自動車課長といたしましてのお答えになるわけでございます。あらためてまた局長から、機会がございましたらいろいろ申し上げることになると思いますが、国産自動車の奨励という問題は、もちろん通産省といたしまして大きな方針として持っておりますわけで、これは具体的にどうというようなことは、申し上げると非常にいろいろな問題になりますが、極力国産自動車の生産を上げますために、もちろんそのためにいろいろ輸出の振興にも努力をいたしておりますし、輸出することにも関連がございますが、コスト引き下げをはかり、機械工業振興法の指定機械といたしまして自動車部品を取り上げて、そのコストの引き下げのためにいろいろな手を打っておるとか、極力そういう努力をいたしておるわけでございます。
○堀内委員 私はやはり日本の大きさ、日本の道路状況、日本の産業の方針といったようないろいろな方面から、やはり日本に適した車というようなものの——たとえば四輪トラック、四輪乗用車、または小型トラックとか、いろいろなことが、日本の国情に沿うてその奨励に力を入れていくというようなことがなければならないと思うのでありますが、一例を言えば、乗用車においても、ドイツではフォルクスワーゲンを国民車としてこれを奨励する。そこにいろいろな方面からの技術なり資金なりを動員してやる。ただいま自動車の価格についてもお話がありましたが、先般たしか読売新聞か何かにある人の書いた中に、フォルクスワーゲンのごときは、日本に来れば邦貨に換算して三十四万円で買えるというようなこともあったようでございますが、私はこうしたような方面について、当然日本の国情に即した、または諸外国への輸出を対象としたところに考えて、通産省において方針をきめるというようなことか必要じゃないか。現に、今も運輸省の方からお話のありましたように、日本のトラックというものは外国の方へ持っていけばスピードがおそくてだめだ、道路の状況が違っておる。そこでおそまきながら日本でスピードの早い車を、外国の土地に適するような車を作らなければいかぬというような議が起っておるように聞いておるのでありますが、そういうような点において、それはこまかいことではないのですが、ただ国産を奨励するのだ、なるべく輸出をやるのだ、これは新聞記事ぐらいには一応いいかもしらぬけれども、この席でお伺いするにはもう少し具体的な、あなた方のところで、省内においてはこういう方針をきめてこうというようなことがなければならぬと思うのです。きょうでなければあとでもよろしゅうございますが、それをお伺いしたい。
○本村説明員 先ほど整備部長からもお話がありました自動車の性能、特に高速性能に関する問題というのは非常に重要な問題として、通産省として中でもいろいろ相談いたしております。ただいま特に輸出振興との関連も非常に大きいので考えましたわけですが、来年度の予算要求には通産省から自動車高速試験場を一部国から補助をいたしまして建設したいという要求をいたしております。概略を申し上げますと、先ほど整備部長のお話もありましたように、現在国で持っております自動車の試験設備というのは、機械試験所の村山に周回二キロくらいの試験場を持っておるのでございますが、これはいろいろな予算の関係もございまして、非常に小さい設備で、ほんとうに今後の高速性能の試験設備としては不十分なものでございます。来年度以降に建設したいと考えておりますものは、周回五・五キロくらいの大きなものにいたしまして、予算といたしましては、土地は民間で手当をすることにいたしまして、高速試験場と、それに伴います設備の半額補助をしたいという計画で大蔵省にただいま御説明をいたしております。この計画は、先ほど整備部長も言われましたように、高速性能の問題というのは、従来試験設備がございませんために——もちろんアメリカに出しました乗用車などは、向うの事情に適合させますために時速百キロ以上を確保するように若干の改造をいたして出しているわけでございますが、その改造いたしました点も十分な試験をした上ではないわけでございます。高速性能を上げるのに伴いまして、先ほどもお話のありました出足の問題が悪くなるとか、一般に高速で走る場合の安全性の問題とか、今後試験をして性能改善をしなければならぬ問題が非常にたくさんございます。こういう高速試験設備を作るという問題は来年度以降ぜひ達成いたしたいものだというふうに考えております。 それからもう一つ価格の問題でございますが、価格の問題も、今言われましたようにアメリカで大型車が二千ドルで売られるというような事態に対しまして、ただいま輸出いたしておりますトヨペット、タットサンくらいは——トヨペットは小売値段で二千二百数十ドル、ダットサンは千九百数十ドル、二千ドル近い価格でございます。これはアメリカの国産車と比較いたしましても今のようなことでございますが、欧州からアメリカへ輸出されておりますほかの車に比較いたしましても、価格的にはかなり問題があるということは間違いないのでございます。これも今後極力コストの引き下げをしなければならないということで、とりあえず打つ手といたしましては、三十一年度から継続してやっておるわけでございますが、先ほどちょっと申し上げました機械工業振興法で自動車部品を取り上げてやりますことは、特に設備近代化、合理化が必要であると思われるもので、自動車のコストに大きく——大きくといっても部品でございますから一つ一つは小さいのでございますけれども、自動車のコストに影響のある重要なものの中から四十数品目を取り上げて、その部品工業に対する設備の近代化、合理化のための設備資金として開銀からの融資をあっせんする。これは機械工業振興法の関係で自動車だけしかやっておりませんが、部品が各メーカー、各車種非常にこまかく違いまして、部品の生産が多種少量生産という形になっております。それでこれを極力単純化したいということで、多種少量生産を少種多量生産という形へ持っていくために、この単純化ということを極力進めるようにいたしたい。部品のコストは完成車のコストの中で約四割を占めておるといわれておりますので、部品のコストで三十一年度から一十五年度までの五カ年間に一二・五%の引き下げを目標にいたしまして、結局四〇%の一二・五%で、完成車の価格にして五%の引き下げを部品でぜひ達成したい。それから自動車メーカーの合理化でもさらに引き下げをやりたい。そういうことでコストの引き下げに努力いたしておりますが、それに加えまして、もちろん自動車のコストの引き下げということは、生産量が上るということが非常に大きいわけであります。最近は生産が非常に芳ばしくありませんが、そのためにも輸出を大いに奨励したい。そういうふうなことで極力努力をいたしております。
○堀内委員 私はあなたにここで答弁いただくのはちょっと御無理かとも思いますが、結局政府が輸出奨励ということを打ち出したときに、おのおのの持ち場の各省においてそれに応ずるようにいろいろ施策をなさつておることと思うのですが、何といってもいいものを安く売るということが商売のもとですから、ことに今後の自動車の輸出の方面におけるわれわれの希望というものは非常に大きいものでありますので、そういうようなことについて、私はいろいろな点から通産省におきましてもきっと方針もきめておられることと存じますが、そういうようなことを何かの機会においてお知らせを願いたいと思います。 それから、それに関連して、言うなればメーカーとユーザーというような形になるんだが、通産省と運輸省との間にそうしたものに対して連絡して協議するというような機関が、どんなものがあるか、自動車局長にお伺いいたします。
○山内説明員 自動車につきましては、目的別に見ますと、生産と流通と消費、それから使用という権限があるわけであります。生産行政に関しては御承知の通り通産省がやっておりまして、流通につきましては運輸省と通産省と共管でやっておるわけであります。それから消費につきましては運輸省がやっております。また使用あるいは保安につきましても私の方でやっておるわけであります。こういう関係で、法規の上からも非常に関係が深いので、日々の業務を通じまして密接な連携をいたしております。その点におきましては、重工業局長と私もよく連絡いたしますし、特に整備部長はいろいろの問題で、生産と新車の検査というものは非常に関係が深いものでございますから、常に事務的な連絡をよくやっておるつもりでございます。
○堀内委員 メーカーとユーザーとの関係においては、そこに技術を進歩させるという点において非常に密接な関係があり、かたがた今のお話ですと、その仕事が区分されておるということと、実質的にいろいろ協議なさっておるということもありますが、やはり省か違い、いろいろいたしておるような関係からいって、日本の自動車行政というものから考えてそういうものを研究するというような、またお互いに公式に集まって相談するというようなことが必要じゃないかと思うのですが、そういう点については今後とも研究していただきたいと思います。 その次にお伺いいたしたいのは、外車の輸入に関して条約上に約束があるというようなことをわれわれはよく聞くのでございますが、それはどういうような条約で、どのくらいの金額をアメリカなりヨーロッパから買うということになっておるか、その辺のことをちょっとお伺いしたい。もし運輸省の方でいけなければ自動車課長の方から……。
○本村説明員 外国との条約でと申しますか、イギリス、フランスというような欧州の自動車生産国との通商協定を審議いたします場合に、自動車の輸入の希望はかなり強いわけであります。これは所管が通商局でありますので、協定のこまかい内容は私ども詳細には存じませんが、そういう自動車生産国との通商協定の関係で、欧州車の輸入に対する希望がかなり強く、これに対しましてわが方の輸出の問題も関連いたしますので、若干の欧州車の輸入の輸入為替割当というものをいたすわけであります。この場合国別に自動車の輸入をきめるというようなことをいたしませんで、非ドル・グローバルと申しておりますが、ドル以外の国、英国、フランス、ドイツ、イタリアというようなところの車をどの国からでも輸入できる外貨のワクというものを作りまして、その各国の閲からはこちらの自動車需要家の希望によりまして、競争的にいい、ほしいものを入れるという形で、外貨のワクといたしましては、そういう非ドルのものを年間ほぼ六十万ドル程度。それから、もちろん通商協定の問題ということでなくて、米国からも非常に乗用車の輸出の希望かございまして、これは通商局の方から御説明しなければいけないのですが、非ドルと大体同額程度のドルの割当というものを考えまして、輸入為替の自動車のワクということにいたしております。
○岩崎説明員 私どもも通商局の方といろいろ輸入につきまして折衝しておりますので、通商局から聞いておる点で申し上げますと、今年度——昨年度もそうであったのですが、六十万ドルを欧州から輸入するという日英通商協定ですかができております。
○堀内委員 年々ですか。
○岩崎説明員 年々です。これは毎年改訂するのでございますか、昨年度も六十万ドル、今年度も六十万ドルということになっておるわけでございます。
○堀内委員 それはどこと……。
○岩崎説明員 これはノン・ダラー・グローバル、非ドル地域、イギリスと限りませんで、イギリスもドイツもフランスもイタリアも全部含めてでございまして、どれがほしいということは需要家に聞きまして、需要家の要望で、ドイツの何がほしい、イギリスの何がほしいということを集計いたしまして、そのワクの範囲内で割当をしておるわけでございます。
○堀内委員 そうするとあとは、課長さんの言ったアメリカも六十万ドルくらいのものですね。
○本村説明員 はあ。
○堀内委員 御承知のように今、日本におきましても国産車、外車の問題は相当いろいろな問題になっておるので、そういう意味から今日の皆さんのお話をお伺いするということも起っておるわけですが、きょうは時間もありませんので多くは申し上げません。いずれ適当の時期にまた話をよくお伺いしたいと思っております。これで私の質問を終ります。
○塚原委員長 久保三郎君。
○久保委員 自動準局長にお伺いしますが、先ほどの御説明で、年々登録単数が多くなっております。それであなたの方の下部末端にいきますと、陸運局の登録の力の要員あるいは検査の要員は、これに見合った数が今日あるのか、この点まず伺いたいと思います。
○山内説明員 その点は遺憾ながら数字に合った程度の増員はできておりません。
○堀内委員 残念ながら見合ったものがないというが、片方ではどんどん登録要請がある。しかしながら、その検査なり登録か満足にいかないということになりますと、自動車行政としてはまことにお和木しごくだと思う。よって来年度予算要求の際には、大幅に出す意向があるか、それともそういう登録とかあるいは検査ができないような数を生産されることが運輸行政上まずいとするならば、その生産の方を締めねばいかぬ、こういう逆なこともあると思う。この辺どういう考えを持っているのか、もう一ぺんお聞きしたい。
○山内説明員 財政当局に対します要求は、連年その業務量を満足に処理できるだけの数字を要請いたしておりますが、御承知のように、定員の増というものは非常にむずかしいものでございまして、連年わずかずつはふえておるのでございますが、車のふえ方が非常に多いので、なかなか追いつかない状態でございます。来年度におきましても、私の方といたしましては、ぜひふやしてもらうようにお願いをいたしておるわけであります。
○久保委員 そこでもう一つお尋ねしますが、登録並びに検査には手数料がございますね。それではその手数料と、そういう要員の人件費とは、どういう工合になっておりますか。
○山内説明員 戦後初めのころにおきましては、施設費が非常にかかりましたので、手数料ではまかなえない状態でございました。ところが、直か非常にふえて参りまして、二十九年、三十年くらいになりますと、大体まかなえるようになり、実は三十二年度におきましては、手数料とそれからわれわれの方の人件費、その他減価償却というものを払いましても、約一億くらい黒字が出るのではないかと考えておりますので、われわれといたしましても、そういったものを全部そういう利用者のサービスに向けるように、定員なり検車場施設の整備をやってもらいたいということを、今要求しておるわけであります。
○久保委員 大体登録とか検査の業務は、手数料でせめて人件費かまかなえればそれでよろしい。あとの施設その他は、自動車税を取っているのですから、そういう税金でまかなうのが建前じゃないかと思うのです、百歩譲って。今のお話によりますと、三十二年度はそういう減価償却をしても一億の黒字になるだろうという。どうして黒字になるのに人間をふやさないで、取るものは取るということでやっていくのか、こういうところが少し自動車H向長腰が弱いじゃないか。これはそういう黒字云々は別としても、運輸行政がそういう面のサービス行政であるとするならば、もう少し強く突っぱって、相当に余裕を持った人員を持つということと同時に、たとえば自動車検査にしても、ある限られた地区においてのみ検査をしている、こういうのがあるわけです。こういう面でどれだけ不便を忍んでいるかということは、よくあなた方おわかりと思います。そういう点の改善を含めて来年度はそういう要員の要求を大幅にやるべきだ、こう私は思います。それは要望です。 次に通産省の方にお尋ねしますが、先ほどのお話で、日本の自動車工業の問題点として、価格、性能、そういう問題が二つあるということであります。そこでお尋ねしたいか、先ほどの御説明の中では、三十一年度と言いましたが、部品のある種類の改善のために助成をしていく、こういう御説明があったようでありますが、そういうことで自動車のコストは果して下ったかどうか、これがまず一つ。 それからもう一つ、あわせてお伺いしたいのは、日本の自動車工業のそういう価格の問題あるいは技術の問題のネックはどこにあるか、こういうことを二つお伺いします。
○本村説明員 先ほど申し上げました機械工業振興法によりまして、自動車部品の合理化を行いまして、コストを下げるということをやっておるわけでございますが、まだもちろん途中でございまして、計算を部品の品種ごとにやったということではございませんが、部品ごとにある程度結論の出ておるものもございまして、大体取り上げました品種につきましては、大部分が目標以上のコストの切り下げを達成しつつございます。 それから今のコストの問題のネックと申しますのは、先ほど来運輸省からの御説明もございましたように、かなり海外の技術も入れ、機械設備も更新して参りまして、相当技術的には進んで、国際的水準に達したということが一般的には言えると思いますか、なおやはり部分的には、設備の問題、材質の問題等、いろいろだ問題かございまして、そういう技術的な問題がコストのネックという点に一つあるということは事実でございますが、一番大きな問題といたしましては、やはり生産量の問題が非常に大きい要素でございます。これは先ほどのパンフレットをちょっと見ていただきますと、二十二ページ、二十三ページあたりに外国の事情との比較の表が出ておりますが、輸出の場合で申し上げましても、その二十三ページの方にありますトラックやバスは、日本が相当大きな生産をやっておりまして、外国の生産状況とそれほど遜色がない状況でございまして、これは国内市場もある程度安定をいたしておりますし、輸出の場合も、価格の面で見まして、ある程度国際競争力があると言えるわけでございますが、乗用車の方は、左側のページの二十二ページでごらんになりますように、非常にまだ生産量が少いわけでございます。これを極力大量生産に持っていくということがコスト引き下げの一番大きな要素になるかと思います。
○久保委員 そうしますと、バスやトラックは大体採算が合うということになりますと、乗用車は採算が合わないという意味ですか。そういうふうにもとれるのですが、いかがですか。
○本村説明員 バスやトラックは、もちろんどういうものでも全部採算が合うというふうにはっきり申し上げることはなかなか困難かもわかりませんが、現在まで輸出しておりますものは、大体国際競争に勝って出ておりますものも相当ございますが、乗用車の場合は、先ほど申し上げましたように、やはり価格の面から外国と比べまして、なお価格の面では国際競争力に問題がございます。
○久保委員 あらためてもう一つお伺いしますが、そうしますと、自動車工業全体の経営はあまりうまくいってないということにもとれるのですが、どうなんでしょうか。
○本村説明員 御質問の意味を私取り違えておるかもわかりませんが、乗用車の問題は、各自動車会社の経営がうまくいかないという問題よりも、やはり国内の需要、それからコストがからみました海外への輸出能力、そういう問題でありまして、自動車会社の経営がうまくいっていないために乗用車のコストが荷いというふうには考えておりません。
○久保委員 そこでまた別なことでお尋ねしますが、自動車工業の中で、たとえば技術を外国から導入するというのが大幅にあるのでしょう。——ありますか。
○本村説明員 それは私、正確な件数などは資料を持っておりませんが、現在、乗用車の生産でも、外国と提携いたしておりますのが三社ございます。そのほか、機械の輸入とか部品関係のいろいろな特許の問題とか、件数は相当にたくさんございます。
○久保委員 あとでけっこうですが、外国から技術導入しているもので金がどのくらいかかっているか。品目別には要りませんが、おわかりになりましたら出していただきたい。
○塚原委員長 その資料はありますか。
○本村説明員 これはある程度支払っております金額という形になりますと、特許を買いました場合とか、製品ごとにロイアリティを払っております場合とか、いろいろありますので、どういう形にまとめられますか、ちょっと研究しなければなりませんが、何かそういう技術導入の関係で外貨を支払っております状況というのを資料に作りたいと思います。
○塚原委員長 次会は来たる十一月四日火曜日午前十時から理事会、十時三十分より委員会を開会することとし、本日はこれにて散会いたします。 午後零時二分散会