大蔵委員会 第2号
- 発言数
- 18 件
- 登壇者
- 7 名
- 会派数
- 3
- 開催日
- 1958/06/20
会議録
○委員長(前田久吉君) これより委員会を開きます。 議事に入ります前に委員の異動を御報告いたします。 六月十九日付をもって委員森田豊壽君が辞任され、その補欠として白井勇君が委員に就任されました。 —————————————
○委員長(前田久吉君) なお、佐藤大蔵大臣及び佐野大蔵政務次官より、それぞれ就任あいさつの申し出がありましたので、この際さよう取り計らうことといたします。
○国務大臣(佐藤榮作君) このたび大蔵大臣の拝命をいただきまして、今後皆様方の格段の御協力並びに御教示を賜わりますようお願い申し上げまして、どうかよろしくお願いいたします。
○政府委員(佐野廣君) 私は当院におります佐野でございます。今回大蔵政務次官を拝命いたしましたので、今後、ふつつかでございますので、格別の御支援、御鞭撻をお願いいたします。 —————————————
○委員長(前田久吉君) まず、国有財産法第十三条第二項の規定に基き、国会の議決を求めるの件について、提案理由の説明を聴取いたします。
○政府委員(佐野廣君) ただいま議題となりました国有財産法第十三条第二項の規定に基き、国会の議決を求めるの件につきまして、その提案の理由を御説明申し上げます。 まず第一は、皇居吹上覆馬場を参観人休所に移築する工事でございます。 皇居の参観は、毎日午前、午後の各一回行なっておりますが、近時参観者が毎回千名を超え、これらの参観者が、降雨、寒天、酷暑等の場合に休憩待機するところがない状態でありますので、このたび、皇室用財産である吹上覆馬場の一部を内桜田門内に移築し、参観人休所としようとするものであります。 第二は、皇居大道通りの路面舗装工事であります。 皇居内の外庭東門から大道通りの道路は、皇居内の主要道路の一つでありますが、現在砂利敷となっておりますので、これを舗装しようとするものであります。 第三は、東宮御所の新常工事であります。 現在の東宮仮御所は、戦災により損傷した旧東伏見宮邸を改装した非常に手狭なものでありまして、皇太子殿下の諸外国の外交団、国内名士等との御交際に不便を感じているところでありますので、新たに東密御所の新常をはかろうとするものであります。 以上御説明申し上げました三件は、いづれも皇室用財産として取得する必要があるわけでありますが、そのためには、国有財産法第十三条第二項の規定により国会の議決を経る必要がありますので、ここに本案を提案した次第であります。 何とぞ御審議の上、すみやかに御賛成の議決あらんことを御願いいたします。
○委員長(前田久吉君) 引き続き内容の説明を聴取いたします。
○政府委員(賀屋正雄君) ただいまの御説明で別段大して補足することもございませんが、若干補足説明をさしていただきます。 国有財産法第十三条第二項の規定によりまして、新たに皇室用財産を取得しようとするものと、皇室用財政以外の国有財産を皇室用財産としようとする場合には、その財産の価額が三百万円をこえますときは国会の議決を経なければならないことに相なっております。 ただいま政務次官から御説明いたしました通り、三件ございますが、いずれも財産の価額が三百万円をこえますので、この規定に該当するわけでございます。内容につきましては、お手元に略図を二枚お配りいたしておりますので、ごらんいただきたいと存じますが、まず第一は、参観人休所の移築工事でございまして、これは皇居略図の方をごらんいただきますと、左側の上の方でございますが、両陛下のお住まいとなっております御文庫を中心といたします地域一帯を吹上御苑と称しておりますが、その中にございます覆馬場、インターバルの馬場でございますが、四角な建物で紫色に塗ってあるところでございますが、これが約五百五十九坪ございまして、これは大正天皇がお使いになりますために作ったものでございますが、最近はほとんど使われておりませんので、これを解体移築いたしまして、先ほど御説明にございましたように、皇居参観人の休所とするわけでございまして、その休所はこの地図の右側の下の方にございます桔梗門と書いてあります門を入った右側のところでございます。この価格は、覆馬場の解体によりまして、その材料を再使用をするわけでございますが、その評価額が二百三十七万六百円でございまして、これに工事費の五百七十五万九千円を加えまして合計八百十二万九千六百円となる予定でございます。 それから第二の皇居大道通りの路面舗装工事でございますが、これはこの地図の細長く紫色に塗ってある道でありまして、賢所の裏のところから、山吹通りと書いてあります、乾門を入りました通りに至る道路でございまして、これは現在砂利敷となっておりますので、塵埃の防止、車馬の騒音防止、あるいは内庭樹木の保護等のためにこれをアスファルト・コンクリートによりまして舗装しようとするものでございまして、その価格は五百五万円になる予定でございます。 第三は、赤坂離宮大宮御所の図をごらんいただきたいのでございますが、東宮御所の新営工事でございまして、これは大宮御所内の貞明皇后がお住まいになっておられました御殿、この地図で左側の上の方でございます。大宮御所と書いてある建物でございますが、これを取りこわしまして、そのあとに昭和三十三、三十四、両年度にわたる継続工事といたしまして東宮御所を新営するものでございます。で、本年度はまず地質調査から始めまして、基礎工事、主体鉄筋コンクリート工事あるいは埋め込み、配管工事等をいたしまして、来年度内部仕上げの工事、室内装飾、その他付帯工作物を完了いたしまして竣工するものでございます。その価格は昭和三十三年度は建築費といたしまして七千九百三十八万六千円、設備費といたしまして、百三十六万四千円、それから来年度昭和三十四年度は、建築費といたしまして一億二千六十一万四千円、設備費といたしまして、千三百七十八万一千円、全体の予算はこれらを合計いたしまして二億一千五百十四万五千円と相成っております。この御所は近代的な鉄筋コンクリートを使う地下一階、地上二階建でございまして、付属建物といたしまして車庫、ポンプ室等を新築する予定になっております。 以上簡単でございますが、補足説明を申し上げた次第でございます。何とぞすみやかに御審議の上御賛成の議決あらんことをお願いいたします。 —————————————
○委員長(前田久吉君) 次に、外国為替資金特別会計法の一部を改正する法律案について提案理由の説明を聴取いたします。
○政府委員(佐野廣君) ただいま議題となりました外国為替資金特別会計法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由を御説明申し上げます。 本年四月十五日発効いたしました旧清算勘定その他の諸勘定の残高に関する請求権の処理に関する日本国政府とインドネシア共和国政府との間の議定書第二条の規定に基き、日本国がインドネシア共和国に対して有する一億七千六百九十一万三千九百五十八アメリカ合衆国ドル四十一セントの額の請求権を放棄いたしたのでありますが、この請求権を放棄したことによりまして、外国為替資金において、この請求権の額をその発効の日における基準外国為替相場で換算した金額の損失が生じましたので、この損失金額を外国為替資金の金額から減額して整理しようとするものであります。 以上が、この法律案の提案の理由とその内審であります。 何とぞ、御審議のしすみやかに御賛成下さいますようお願い申し上げます。
○委員長(前田久吉君) 引き続き内容の説明を聴取いたします。
○説明員(小熊孝次君) ただいま提案理由の説明がございました外国為替資金特別会計法の一部を改正する法律案につきまして補足説明を申し上げます。 インドネシア共和国に対しまするところの旧清算勘定残高の請求権は、これまで焦げつきとなっておったのでございますが、今般同国との平和条約の成立を機といたしまして、両国の親善それから貿易の正常化というような観点からいたしまして、これを放棄することを認めました旧清算勘定その他の諸勘定の残高に関する請求権の処理に関する日本国政府とインドネシア共和国政府との間の議定書というものにつきまして調印いたしまして、国会の御審議を得まして、本年の四月十五日に発効いたしたわけでございます。この議定書に基きまして、ただいま政務次官からお話がありましたように、総額一億七千六百九十一万ドル余の、すなわち本邦通貨に換算いたしまして、六百三十六億八千九百万円の債権が放棄されることになったのでございます。この債権は国の会計経理の面におきましては、外国為替資金特別会計に属しまするところの外国為替資金の運用として保有しておったものでございますので、この外国為替資金特別会計に同額の損失が生じたことになるわけであります。国の会計制度の建前から申しまして、この損失の処理につきましては、その性質上これを外国為替資金の金額から減額して整理するということが妥当であると考えられますので、法律によりまして設定された外国為替資金の減額の措置を、この法律によりまして措置しよう、こういうような目的でこの法律案が提案されておるわけでございます。 なお、御参考のためにインドネシアに対しまするところの焦げつき債権の発生状況でございますが、これは旧オープン勘定、すなわち二十七年の七月現在におきまして六千万ドルございましたが、その後累年ふえて参りまして、二十七年の七月から二十八年の六月までに七千二百万ドルになっております。それから二十八年の七月から二十九年の六月まで、一億六千二百万ドルにふえております。それから二十九年の七月から三十年六月までに一億七千七百万ドル、それから三十年の七月から三十一年の六月までに一億六千八百万ドル、それから三十一年の七月から、この放棄をいたしますまでに一億七千六百九十一万四千ドル、こういうことになっておるわけでございまして、この残高が先ほど申し上げました議定書の調印それから批准交換によりまして放棄された、こういうことになったわけでございます。 以上簡単でございますが、補足説明を終りたいと思います。何とぞよろしく御審議の上、すみやかに御賛成のほどをお願いいたします。
○委員長(前田久吉君) 内容についての質疑は次回に譲りたいと思いますが、資料等の御要求がありましたらお述べを願います。
○山本米治君 外国為替の残高の数字は、もとはしばしば発表されましたが、最近あまり発表されないんですが、それでもまあ年末とか三月末とか発表されるのですが、この数字を最近の分もいただきたいと思うんですが、資料として提出をお願いしたいんですが、どうですか。
○説明員(小熊孝次君) ただいま仰せの資料は、さっそく調製いたしまして提出いたします。
○平林剛君 資料の要求については、なお検討いたしまして次回行いたいと思います。ただ、この際、委員長にお願いをいたしておきますが、今回の特別国会は、大蔵委員会における法律案が最も重要な法律案として政府が提出いたしておるところでありまして、従来の国会と比較するとその提出数も比較的少ないことになっております。そこで、私どもかねがね主張いたしておりましたが、委員会の審議においては、なるべく担当大臣が出席をされて責任ある審議を行うということが望ましいと思うわけであります。幸い今回は法律案も少ないのでありますから、私どもとしては、委員会の審議には必ず大蔵大臣が出席をされて、そうしてわれわれの審議に応ずることができるように御配慮を願いたい。 それから、最近の経済事情は、まことに昨年来から比較いたしましていろいろな変化を遂げております。私ども、ただいまの経済の動きについては国民とともに重大な関心を払っておるわけでありまして、新たに大蔵大臣となられた佐藤榮作代議士が今後いったいどういう方針のもとに進められるかは、私どもも深い関心を払っておるわけで、適当な、なるべく早い機会に政府の財政方針についても私ども一般的な質問をいたしたいと思いますので、そういう機会があることも委員長において配慮されるように希望いたしておきます。 本日は、以上二つの希望を申し上げておきます。
○委員長(前田久吉君) 今、平林委員の、大蔵大臣が必ず出席するようにという御要求なんですが、できる限り一つそういうようなことにいたします。 ちょっと速記を止めて。 〔速記中止〕
○委員長(前田久吉君) 速記をつけて下さい。 それでは本日はこれで散会いたします。 午後二時二分散会 —————・—————