商工委員会繊維不況対策に関する小委員会 第3号
- 発言数
- 3 件
- 登壇者
- 1 名
- 会派数
- 1
- 開催日
- 1958/07/03
会議録
○中村小委員長 これより繊維不況対策に関する小委員会を開会いたします。 繊維不況対策に関する件についての調査を進めます。本件について御質問はございませんか。——別に御質問はないようでありまするから、一応本件に関する質疑は、これをもって終了したことと認めまして、この際速記を中止いたしまして、懇談に入ることにいたしたいと存じます。 ————◇————— 〔午後二時三十一分懇談会に入る〕 〔午後二時五十分懇談会を終る〕 ————◇—————
○中村小委員長 それでは、ただいま小委員諸君と協議懇談いたしました結果、本小委員会において結論を取りまとめ、明日の委員会に報告いたしまして、委員会において決議する取り運びとすることに相なりましたので、その文案を朗読いたします。 繊維産業の不況対策に関する件 繊維産業は、昨年来、未曽有の不 況に見舞われ、爾来、逐次生産調整 を初めとして各種の不況対策を講じ てきたが、市況は回復の兆を見せ ず、不況は一段と深刻となり、倒 産、工場閉鎖も続出している状況で ある。 特に商工委員会においては、昨年 十二月、絹人絹の不況対策につき決 議を行なったが、未だその実効が挙 がらず、甚だ遺憾に堪えないところ であり、更に最近においては、中小 企業が大部分を占める綿スフ織布業 界の疲弊が特に甚しく、輸出の不振 もあつて、異常な不況を呈してい る。 このように、繊維業界全般の不況 は今や最悪の事態となり、しかも長 期に亘る繊維不況は、関連産業界に も甚大な影響を及ぼし、社会問題化の 様相を呈するとともに、延いては国 際収支の悪化を招来するの由々しい 事態を惹起するに至っている。 よって政府は、この危機を打開す るため、緊急に左記の諸対策を強力 に実施して不況の克服を図るべきで ある。 記 一、中小織布業者が原糸を適正価格 をもって円滑に入手し、且つ適正 な加工賃が得られるよう、諸般の 施策を行うとともに、手形の長期 化防止、不渡手形の補償、不当返 品についての対策その他取引条件 を改善するに必要な措置を講ずる こと。 特に、綿スフ紡績織布兼営業者 と織布専業者との間に、公正な競 争ができるよう、原綿輸出リンク 割当制について是正すること。 二、過剰滞貨の処理を促進するた め、その凍結等に必要な諸措置を 講ずること。 三、繊維製品の輸出振興施策を強力 に行うとともに、輸出における過 当競争を排除するため、綿スフ織 物等競争の激化を予想される商品 については、買取機関の設立を検 討すること。 なお、輸出繊維製品の検査費用 を国庫負担とするよう措置するこ と。 四、綿スフ及び絹人絹の過剰織機処 理を一層迅速且つ強力に実行に移 すとともに、不況下における業界 負担を軽減するため、買上単価の 引上げ、国庫補助金の増願を行 い、併せて処理台数の増加を行う こと。 なお、これと併行して、合成繊 維織機の新増設をも規制するよう 適宜な措置を至急講ずること。 五、総合的な生産調整の実効を確実 に挙げ、且つ、長期に亘る生産調 整及び操短の実施を円滑ならしめ るため、次のような配慮を払うこ と。 (イ)生産調整に対する指導監督を 強化すること。 (ロ)生産調整、特に操短の実施に あたつて必要な、長期且つ低利 の資金を確保し、その貸付手続 の簡素化、迅速化及び担保物件 の緩和を図るとともに、損失補 償の措置を講ずること。 (ハ)生産調整実施中の中小企業者 に対する税金、特に非稼動施設 に対する固定資産税の減免を行 うよう措置すること。 (ニ)操短によって労務者に労働強 化を来さないよう指導監督する とともに、その実質収入に影響 を与えることのないよう、適正 賃金の確保、生活資金の融資に つき格段の措置を講じ、且つ、 離職者に対しては生業資金の斡 旋に努め、その生計に憂いなか らしめること。 右決議する。以上の通り商工委員会において決議すべく委員会に報告するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○中村小委員長 御異議なしと認め、そのように決します。 これにて散会いたします。 午後二時五十六分散会