商工委員会 第10号
- 発言数
- 9 件
- 登壇者
- 3 名
- 会派数
- 1
- 開催日
- 1958/07/08
会議録
○長谷川委員長 これより会議を開きます。 この際お諮りをいたします。先般決定をいたしました閉会中審査に関する件につきまして、その審査案件に田中武夫君外十三名提出にかかる下請代金支払遅延等防止法の一部を改正する法律案を加えられたいとの御要望が提出者の方々から申し出ておられますが、同法案を本委員会の閉会中審査案件に追加して、閉会中審査の申し出をいたすことに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○長谷川委員長 御異議なしと認め、そのように決定いたします。 —————————————
○長谷川委員長 次に、繊維に関する件についての調査を進めます。質疑の通告がありますので、これを許します。中村幸八君。
○中村(幸)委員 私繊維の取引の問題につきまして、ちょっとお尋ねいたします。 聞くところによると、毛糸を東京の商品市場に上場したいとか、するとかいう報道が一部流れておるのでありまするが、そういう事実があるかどうか。またもしそういう事実があるとすれば、これに対する当局の方針いかんということについて、まずお尋ねいたしたいと思います。現に今日上場取引せられておりまする名古屋ですらも、廃止してもよろしいとさえ思っておるのに、さらに問屋筋の少い東京地区におきまして、何ゆえに取引所を必要とするであろうかと私は思うのであります。いたずらにブローカーの暗躍を許すのみではないかと思うのであります。現に綿糸につきましても、今日有力紡績あるいは一部スペキュレーターのために、実勢の価格以上に糸が高騰いたしておりまして、現に糸高、製品安の不況に織布業者は非常に悩んでおります。こういう際に、さらに毛糸につきましてまた取引を上場するというようなことは、どうかと思うのであります。当局においては米綿とかあるいは印綿などの原価計算から割り出してみまして、加工賃が一コリ当り一万七、八千円ないし二万円といたしまして、今日の綿糸の市場価格というものをどんなふうに思うか、高くないと思うか、あるいはこれは非常に高い、これでは困るというようにお考えになるのか、その点をまずお尋ねいたしたいと思います。
○松尾(金)政府委員 取引所の取引におきまして、今御指摘がございました綿糸の取引価格が高いかどうかという点は、私あまりその方の専門でもございませんので、はっきりした御答弁は差し控えさせていただきたいと思いますが、今お話のございました東京繊維取引所におきまして、梳毛織糸の上場をしたいという希望が出ておることは事実でございます。ただ東京地区におきましては、梳毛織糸の実需がどれだけあるかという点はかなり疑問がございますし、実需があまりないとか、あるいはかりに上場いたしましても、その取引高が非常に少いというようなことが、はっきり予想されるということになりますと、その上場を認めるかどうかということについては、かなり問題があると思います。ただ今の法律の手続上では、これは届出で、できるようにはなっておりますけれども、東京繊維取引所でもただ届出をしさえすればいい、かつてにやりますというような態度ではないようでありますから、今東京繊維取引所からそのような上場の希望が出ておりますけれども、これはやはり今申しましたような実情をよく調査いたしまして、なお取引所の問題につきましては、専門家の方々に取引所審議会の委員をお願いをいたしておりますので、その専門家の方々の御意見もよく徴した上で判断をいたしたいというように考えておる次第でございます。
○中村(幸)委員 毛糸にいたしましても、綿糸にいたしましても、その原料である原毛あるいは原綿が、今日為替管理となっております。しかも今日におきましては、さらに一そう為替割当を強化しようという機運にある際に、取引所をこのまま許しておく、あるいはまた新しく設置するというようなことは、全く無意味ではないかと思うのみならず、非常に弊害を伴うおそれもあるのでありまして、当局におきましてはこの意味におきまして十分この問題は慎重に検討せられ、でき得べくんばこうしたような取引所は、あるいは閉鎖というような問題も考慮していただきたいと思うのであります。この辺もう一度御答弁を願って、慎重御処置を願いたいと思います。
○松尾(金)政府委員 取引所の運営のいかんによりましては、御指摘のような弊害を伴う危険はもちろんあるわけでございます。しかしまた他面、糸なり何なりを実際に手当をして、工場の生産に原料として使う実需家の立場から申しますと、そのような原料糸を手に入れて、それが織物その他に生産加工されて実際に売り出されるまでの間に、かりに大きな価格変動があるといたしますと、そのような危険負担を織物業者その他が負担することは耐え得ない場合が多いわけであります。そういう場合にそのような危険負担を取引所にヘッジすることによって、そのような危険負担を避けたいという希望もまたあるわけであります。そのような希望にこたえながら、先物の糸の先行きの相場の見通しが立ち得るというような一面の取引所機能もあるわけでございますから、その辺は弊害をためつつ、取引所本来の機能を発揮させるように、われわれもそういう意味の行政指導なり何なりを進めて、弊害のないようにいたして参りたいというふうに考えております。
○中村(幸)委員 取引所の機能の必要であることは十分認めますが、それは一般の自由商品の場合でありまして、綿糸あるいは毛糸のごとくその原料が制限せられた範囲の操作でありますから、非常に弊害を伴うおそれが多分にある。従ってこの点については十分当局においても慎重に考慮せられることを特に希望いたします。
○長谷川委員長 暫時休憩いたします。 午前十一時十六分休憩 ————◇————— 〔休憩後は会議を開くに至らなかった〕