議院運営委員会 第13号
- 発言数
- 142 件
- 登壇者
- 13 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1958/07/02
会議録
○山村(新)委員長代理 それでは、これより会議を開きます。 まず、お手元に配付の印刷物にあります通り、内閣から、次の各委員の任命につき、事前または事後の同意を求めて参っております。 すなわち、日本電信電話公社経営委員会委員に新関八洲太郎君を、電波監理審議会委員に金子鋭君及び田上穣治君を、公正取引委員会委員に高坂正雄君を、日本銀行政策委員会委員に大屋敦君を、日本放送協会経営委員会委員に岩本正樹君、佐々木長治君、三輪常次郎君及び八木宗十郎君を、国家公安委員会委員に金正米吉君を任命いたすにつき、同意を求めて参ったものであります。 また、国会法第三十九条但書の規定によりまして、次の各委員任命につき本院の議決を求めて参っております。 すなわち、更生保護事業審議会委員に本院議員高橋禎一君を、海外移住審議会委員に本院議員小林絹治君、森清君、吉川兼光君を、売春対策審議会委員に本院議員猪俣浩三君、神近市子君、島村一郎君、世耕弘一君、中山マサ君、山下春江君及び参議院議員草葉隆圓君を任命するにつき、議決を求めて参ったものであります。 右各件につきまして御協議を願います。
○池田(禎)委員 郵政大臣と、ほかに郵政省からだれが見えておるのですか。
○寺尾国務大臣 事務次官です。
○池田(禎)委員 あなたの方から、日本電信電話公社経営委員会委員任命につき事後承諾を求めるの件で、新関八洲太郎君を再任せられたいというところの申し出があります。また、電波監理審議会委員に金子鋭君、田上穣治君、こういう人をそれぞれ新任ないし再任を求めて参っております。もう一つ、さらに、放送協会の経営委員につきましても、同意を求めて参っております。これにつきまして、われわれとしては、この委員会では、長年にわたって政府に聞いておる。各種委員会の中で、ときには無用の長物があるのではないか、あるいはまた、空名の人のみを委員にしておる。たとえば、これはあなたの方のことであるかどうか知りませんが、他の委員会では、一年に一回しか出ないというような人を任命しておる。こういうこともある。そこで、今あげました三つの国会に同意を求めるの人事については、それぞれの委員会の使命と、この再任をされる人につきましては、従来の出席率、その人の持っている公職以外のもの、幾つ兼ねられておるか、そういうことを御説明いただきたいと思います。大臣がもしお答えできない場合は、事務当局でけっこうでございます。
○小野説明員 お答え申し上げます。最初に、電波監理審議会の委員の任命でございますが、これは、すでに任命をいたしまして、事後承認をお願いいたしておるわけでございます。 その間の事情につきまして御説明を申し上げますと、この委員会は、五名の委員をもって構成されておりますが、ちょうど二名の方々が海外出張をいたしておりまして、あと三名ということになっております。そのうち一名は、ちょうど任期が二期目を満了しておるわけでございます。いま一名の方は、ちょうど再選期にきておりますが、これはまだ一期を勤めたのみでございます。この委員会といたしましては、法律に所定の電波行政上の重要事項を諮問しなければならないということになっておりますし、かたがた、また、電波の割当等に関しまして異議がございますと、異議申請を受けまして、司法活動も権限として、付与されている機関でございます。そういうことで、海外出張の帰りを待っておりましては、審議会といたしましてはその機能を働かし得ないわけでございます。電波の問題は、最近非常に諮問する事項が多うございますので、そういうような関係もございまして、国会開会を待たず任命をいたしまして、事後承認を仰いでおるわけでございます。一名の方は飯野毅夫、この方は二期目が済みまして、今度三選目になるわけでございます。これは、かねがね政府の方針といたしまして、原則として三選は避けるということでございますので、この方には退いてもらいまして、そのかわりに、金子氏を新たに任命いたしました。それからもう一名の方は、ちょうど再選期になりますが、まだ一期しか勤めておりません。そういうことで、再選をいたしたわけでございます。これは、田上一橋大学教授でございます。 電波監理審議会の委員につきましては、以上の通りでございます。
○山村(新)委員長代理 小野君、池田さんから御質問のあったのは、そういう御説明もけっこうですけれども、この各委員が、ほかの職にどういう兼職があるか、あるいは今までの委員会に、実際には空名だけで、出席しておられなかったんじゃないか、その点についてのデ—タを説明せよというのが、池田さんの主たる質問だと思いますから、その点について……。
○池田(禎)委員 まず、日本電信電話公社からやってもらいたい。
○小野説明員 日本電信電話公社につきましては、新関八洲太郎氏一名がちょうど改選期になります。これを任命いたしまして、事後承認を仰いでおるわけでございますが、一時、この方は神経痛にかかられまして、出席率が悪かったときがございます。ほとんど出席できないというような期間もございましたが、在来の状況を見ますと、病気になられる前は、非常に熱心に経営委員会に出ていただきまして、いろいろ電電公社の運営について、かなり貢献をいたしておったわけでございます。
○池田(禎)委員 そういう判断は、国会がいたしますから、さようなことはお断わりいたします。一年間に何回開かれて、何回出席しておられるか、お知らせを願いたい。任命をするかいなやは、国会の権能でございます。
○小野説明員 御説明申し上げます。新関委員につきましては、昭和三十二年におきまして、五月には二回開催されまして、二回とも出ております。六月が三回、七月が二回、八月が二回、九月が三回、さらに十月は一回と、こういうふうに開催されておりますが、ちょうどこの期間中に病気をされまして、六、七、八、九、十と、全然出席ございません。それから十一月は、二回の開催について一回出席いたしております。十二月は、同じく二回の開催につきまして一回出席をいたしております。越えまして昭和三十三年になりましては、一月、二月、二回ずつ開催いたしておりますが、この期間中、出席はございません。三月、四月、五月は、二回ずつ開催しておりますが、それぞれ一回ずつの出席に相なっております。
○佐々木(良)委員 兼職は……。
○池田(禎)委員 わかりました。兼職については、今、事務局でこしらえたのをいただきましたから、これを拝見さしていただきます。 お尋ねいたしますが、この委員は、どういう待遇を受けておりますか。
○小野説明員 お答え申し上げます。この委員につきましては、月幾らという報酬の定めはございません。出席いたしましたつど報酬を出しておりまして、普通の委員は、たしか二千円を切る金額になっていると思います。
○山村(新)委員 日当か。
○小野説明員 日当でございます。出席のつどでございます。欠席をいたしますと、全然そういうものは支給いたしておりません。
○池田(禎)委員 大体私どもは、こういう出席の常ならざる者を委員に任命するということは、実は非常にけしからぬことであると思う。どういうことかと申しますならば、あなた方は、あまり出席をせぬ人の方が楽なんだ。お役人なり、公社としては、あまり文句を言わぬ人の方が、全部自分たちの作った陣立て通りやれる。ですから、そういう人事があるということは、間間耳にするところであります。こういう点で、あなた方は、重ねて新関君を任命なさって、果してこれだけの出席回数で用が足りるんですか。もし、それだけの人であって、委員会のつど何がしかの手当を出す、それが足らぬというなら、増額してもいいと思う。報いるの道はあってもいいと思うけれども、出席がこんなに悪い人を重ねて求むるということは、どうかと思う。どういうわけで、あなた方はこういう人を出されるのか、天下人多しというときに、ほかに人がないというのですか、いかがですか。
○小野説明員 お答え申し上げます。出席の実績を見ますと、まことに御指摘の通りでございまして、私ども恐縮に存ずるわけでございます。また、この面につきましては、電電公社の方の意見も十分徴したのでございますが、在来、神経痛の関係で健康を害しておられまして、そのような出席の不良状況にはなっておりますが、最近におきましては、健康も回復されまして、大体月二回ないし三回の開催の回数につきましては、出席をしていただける、こういう報告も十分承わっておりますし、在来のところ、このような出席不良の状況で御承認を仰ぐことは全く恐縮に存じまして、御指摘の通りでございますが、将来、そういう面につきましては十分に注意をいたしまして、出席をしていただき、公社運営に十分役立つような審議に当っていただきたい、かように考えている次第でございます。
○山本(幸)委員 今あなたは、池田君の質問に気やすい答弁をしてみえるが、それは、病気だというので、不可抗力な点はございますが、明治三十年に生まれられて、相当の年配です。しかも、五月就任以来十月まで出席皆無——あなたは十月一回と言っておるけれども、表によると皆無、あとは、あなたの説明通りですがね。こういう病身の方、しかも、神経炎という病気はどういう病気か知らぬけれども、そういうお年寄りで、二年越しに病気になって出られぬような人を出すということは、大体人道上も許すべきことじゃないんだ。それを、あなた方ぬけぬけとまた再選されるのはどういうのか、常識で考えたってわかるんですよ。
○小野説明員 御指摘の点は、実績から見ますと、まさに御指摘の通りでございます。そう申されますと、まことに私ども申し開きをする余地はないと思いますが、ただ、最近の健康状態を御本人に聞いてみましても、もうこの程度の会議に出席できないというような状況ではございませんので——月に半分もというようなことになりますと、あれでございますが、二回、三回のそれには、十分職責を果し得るというような健康状況になっておられるようでありますし、御本人も、そういう面については、今後は御期待にそむくような面はないと私どもも考えまして……。
○山本(幸)委員 三、四、五月は最近の事例ですよ。最近の事例からいっても、半分しか出ておらぬのですよ。あなたは、最近は健康が回復して間違いないと言われるが、どうしてそういう保障ができるのですか。あなたは医者かい。医者じゃないだろう。医者でもないのに、えらそうなことを言いなさんな。はっきりと保障しなさい。
○小野説明員 この資料によりますと、承認をお願いすることは、どのようにおしかりを受けましても、私ども申し開きをいたすつもりはございませんことを、先ほどお答え申し上げたのでございますが、今後のそれにつきましては、十分にその職責にこたえ得るような状況にあることを、公社当局も判断をいたしておりますし、御本人もそのようなことを誓っておられますので、どうかその辺のところは何とか御了承を得たいと思います。
○山本(幸)委員 私は納得できないんだがね。あなたは、最近は大丈夫だとおっしゃってみえるが、それは七月以後のことは知りませんよ、データがないから。三、四、五は、ちゃんとデータが出て、半分しか出てないんだ。しかも、私が今指摘したように、明治三十年生まれで、相当の御年配だ。おまけに、兼職を見ると、兼職が五つもあるわけだ。その五つも、みな忙しそうな海運造船合理化審議会委員、輸出入取引審議会委員、通商審議会委員、輸出水産業振興審議会委員、第一物産株式会社代表取締役社長——これは、自分の商売のことだけれども、そういうたくさん兼職がある人で、おまけに、今お聞きしたように病身の人で、しかも、二年越しの病気だ。そういう人を、あなたが自信を持って、今後は大丈夫だという保障をされることは、私は越権だと思います。 そこで、問題はよくわかりました。なぜ、どうでもこうでも新関さんをやらなければならぬのですか。あなたの方の考えでは、新関さん以外に適当な人はありませんか。
○小野説明員 私どもは、新関さんが一番適任だ、こう判断をいたしまして、任命をいたしたわけでございます。
○山本(幸)委員 出席できない人が適当ですか。
○小野説明員 その点につきましては、過去の、ここに現われております実績につきましては、まことに申し開きの余地がないのでございますが、将来の問題につきましては、月二回、三回のそれには出席に耐え得る、こういうことを言明しておられますし、私どももそれを信頼しておりますので、そういう面で、保障と申しましても、それでは御納得していただけないかもわかりませんが、私どもとしては、そのように公社当局のいろいろの面の意見を徴し、また、御本人のそういうような健康状況なり、御本人の気持等も確かめまして、そのように判断をいたすわけでございます。
○山本(幸)委員 それでは議事を進める関係で、一つ一つ時間をかけてもしようがないから、次の説明を受けます。今のは保留だ。
○佐々木(良)委員 ちょっと伺いますが、現職として兼職の同じような審議会委員が並んでおります。これはどっちが先か知らぬけれども、あなたの関係の方の、今度電電公社の経営委員になる場合に、ほかのものを兼職するとかせぬとかいうことは、ちっとは相談か何か、そういうことがあるのですか。
○小野説明員 この面は、当初お願いをいたしましたときに、大かた兼任をしておられたような実情でございまして、ただこの肩書きは非常に多うございますが、これも月一回か二回程度の出席で足りるわけでございまして、常時この方に時間をさかれるというような実情にはないようでございます。
○佐々木(良)委員 要するに、ほかのこの四つ、五つの兼職が初めからあって、それを承知で、また電電公社の経営委員を委嘱されたということですか。
○小野説明員 そうでございます。
○佐々木(良)委員 わかりました。
○山村(新)委員 ちょっと伺いますが、たとえば新関さんにしても、決してこの委員をやりたいわけでないと思う。この委員会の委員をきめる場合に、何か基準できめるのですか、それとも人物本位できめるのですか、どっちなんですか。どこどこの会社の社長とかいうものは伝統的にこの委員になっているのですか、それとも偶然に、第一物産の社長の新関さんが適当な人物であるということを認定されて、きめられているのですか、どうですか。
○小野説明員 率直に申し上げますと、ポストに付随したものではございませんで、この人御本人の人格手腕ということに着目いたしまして、任命をいたしたわけでございます。
○山本(幸)委員 そうすると、新関さんは手腕があるのですね。
○小野説明員 私はそう信じております。
○山本(幸)委員 ついでに、次の機会に手腕があるかどうか拝見したいから、いろいろやったことの記録を見せてもらいたい。もっと具体的に、客観的に実証できるものを出してもらいたい、そういうたんかを切るなら……。それで次に促進だ。
○荒舩委員長代理 次に、電波監理審議会委員の任命について御審議をいただきます。
○小野説明員 この点につきましては、先ほど申し上げましたごとく、二人の方が改選期に当るわけでございます。委員の数は五名でございますが、うちの一人は、政府が原則としてそういった任命を避けようというちょうど三選目でありますので、飯野毅夫氏については退いていただきまして、そのかわりに金子氏を新たに任命したわけでございます。いま一人は田上穣治さんでございますが、ちょうど改選期には当りますが、まだ今度で再選ということでございますので、そのまま続いてやっていただくことに取りはからったわけでございます。出席の回数につきましては……。
○山本(幸)委員 表があるからよろしい。これは案外いい。
○山村(新)委員 合格か。
○山本(幸)委員 合格かどうかわからない。
○荒舩委員長代理 いいですか。御質問ありませんか。
○山本(幸)委員 これは非常勤ですね。
○小野説明員 これも月、俸酬幾らという定額ではございません。出席のつど手当を出しております。
○池田(禎)委員 あなたの方の所管はまだありますね。放送は……。
○小野説明員 NHKの委員でございます。今回任期満了に当ります方が三名ございます。一人は——その前にお断わりを申しておきますが、日本放送協会経営委員会の委員につきましては、現在法律によりまして、地区制をとっております。今の三名のうち、佐々木長治さんは、四国地区を代表して委員になっておられます。
○荒舩委員長代理 今御審議をいただいておりますのは、日本放送協会経営委員会委員についての御審議でございます。お手元に配ってありませんか。
○小林(進)委員 配ってないね。やはり公平にやってもらいたいな。
○荒舩委員長代理 御質問はございませんか。
○小林(進)委員 これから見てから……。
○荒舩委員長代理 どうぞすみやかにお願いいたします。
○小野説明員 日本放送協会の経営委員会委員につきましては、法律所定のそれによりまして地区制をとっておりまして、委員は八名から成っております。それぞれ地区を分けまして、その代表委員ということになっているわけでございますが、今回改選期に当ります方が三名ございます。その一人は、四国地区を代表されます佐々木長治さんでございます。二人目は、東海地区を代表いたします三輪常次郎氏でございます。最後に三人目の方は、東北地区を代表いたします遠藤俊一さんでございます。
○荒舩委員長代理 東北は岩本じゃないか。
○小野説明員 今、今度改選期に当ります方を申し上げているわけでございます。それでそのほかにいま一名、中国地区を代表いたします委員の俵田明さんが三月に死亡せられました。そういう関係で、今回四名の方のあとをどうするかという問題でございますが、四国地区の佐々木さんと東海地区の三輪さんは、まだ一期しかやっておられませんので、さらに再選をお願いいたしたい。東北地区につきましては、ちょうど政府の避けようと思っております三選目に当りますので、遠藤さんには引いていただきまして、そのかわりに岩本さんを委員に御承認を得たいということでございます。それから中国地区の、なくなられました俵田さんの後任には、八木宗十郎さんを御承認を得たい、こういう関係でございます。
○池田(禎)委員 この人たちの出席の表は出ているのか。再任する人についてはどうですか。
○小野説明員 出欠状況を申し上げます。まず佐々木さんにつきましては、昭和三十二年におきましては、六月に一回の開催で、欠席はございません。七月も同様でございます。八月は開催回数ございません。九月、十月は一回ずつの開催で、全部出席でございます。それから十一月は二回、これも欠席ございません。十二月が一回、一月、二月が二回ずつ、三月、四月が一回ずつ、五月が二回、六月が一回でございますが、いずれも欠席はございません。次に、東海地区の三輪常次郎氏につきましても、同様でございます。
○池田(禎)委員 これは、待遇はどうしていますか。
○小野説明員 待遇は、同様に定額制ではございません。開催のつど、日当を支給しております。
○池田(禎)委員 こういう人たちについて同意するかどうかということは、われわれこれから審議するわけですが、郵政省なら郵政省を通じて政府に提出し、政府が国会に同意を求めてくるのですが、あなた方が総括して、出席できるかどうかわからない人を任命しておいて、責任だけとらして、政府が国会に同意を求めるということは、私は重大な反省を求めなければならぬ。出席できる適当な人を任命するのが当然であって、それを出席できぬような、まことに申し開きができませんというような、そんな人間を平然として推薦して、そうしててん然としているこの姿は、許すことができません。 これは、むしろ私は官房長官にこの際お尋ねしますけれども、政府は自動的に、そういう役所から提出された人事というものは、元来どうも天下り的に任命している傾向が実に強い。天下りが悪ければ、天上りでもけっこうです。そういうようなことをあなた自身が将来監督できるのですか。こういう点について、官房長官の所見を私はただしたい。
○赤城政府委員 従来、最も関係がよくわかっておった省の方から内選考をいたしまして私の方に持ってきて、それを国会の方に、同意を求めるべく出しておったのであります。そのうちにおきまして、今御指摘のように出席率が非常に悪い、あるいは適当でないんじゃないかというような御意見も拝聴いたしたわけでございます。従来も検討はいたしておったのでありますが、そういう手抜かりが私の方にもあったと存じます。でありますので、人事の点につきましては、各省の方から選考したものにつきましても、私の方におきましてなお一そう慎重にこれを精査といいますか、検討いたしまして、国会の方に提出したい、こう考えております。
○池田(禎)委員 先ほどあなたがお見えになる前に、出席の悪い人の例が出たのです。役所あるいは公社の場合なんか、あまり出席しない人の方がいい。役人なり公社の幹部なりの自由ですから……。出席率がよくて小言を言われると、直さなければならぬことが多いから、それであまり出ない人の方が役人に歓迎されている姿である。こういうことは厳に慎しまなければならぬ。あなたは将来官房長官として、責任を負うて各省を督励して、それらの機関に対し、反省させるだけの十分の責任をとれますか。
○赤城政府委員 これは今指摘あるまでもなく、官房長官として当然のことでありますから、出席率とか、あるいは人選につきましてよく検討いたし、悪いことがあれば、これを訂正させることに力をいたします。
○池田(禎)委員 これは私は記録にとどめて、将来そういうことが再び繰り返されぬように——もしそういうことが平然として繰り返されるなら、残念ながら委員会におきましては、私はこういう制度というものの改廃をお願いするなり、そういう人たちはやめてもらわなければならぬ。これは当然なことだと思う。ですから、このことは重ねてあなたに要望しておきます。
○山本(幸)委員 郵政大臣、あなたは質問がないから、ものさびしそうな顔をしているけれども、あなたは大臣になられて、こういう国会に同意を求める人事については、どういう引き継ぎをされましたか。手続としてはどうしてやっていくのだという引き継ぎをされましたか。
○寺尾国務大臣 ただいま御審議を願っている二件は、私の就任前に全部決定をいたしたものでありまして、これはただいまのような説明を事後に拝聴したわけでございます。
○山本(幸)委員 実は郵政大臣、これは別に私どもが申し上げるまでもなく、あなたはすでにお聞きだと思うのですが、このことについてあまりくどいことは申しませんけれども、何しろ人のことに関する問題です。事人事ですから、従って国会へ出てからいろいろ投票をやったり何かするということは、あまりよくないということなんです。やらなければならぬときはやります。私どもは投票もやるし、討論もやりますが、なろうことならそういうことは省いて、できるだけみんなが納得するような形で満場一致でやりたいというのがお互い委員のみな持っている気持なんです。そういう意味から、同意を求められる際に、事前に、大臣の手元で、下から上ってくるものを、トンネルでなしによく審査を願って、そうして万遺漏ないような処置をとって、閣議決定の事前に一つ議運には説明を願いたい、こういう約束になっているのです。ところが、今の事後承諾の二件は——そういうことは去年や今年の約束ではない。三年も四年も引き続いた、官房長官三、四代の約束なんです。官房長官はそのつどうそばかり言っている。うまいことを言って逃げている。かわってきた官房長官は、まことに申しわけありません、こういう状態です。今度赤城さんは、良心的にやられるという重大な決意をお持ちだ。今初めてその御答弁を聞いて、非常に心強いと思っておりますが、そういうふうな経過を踏んできている。私どもがそういう慎重な経過を踏んできたということは、今申し上げた通り、事人事に関する問題だから、従ってそういうふうに扱いたいというのが私どもの要求で、その通り決定されているわけです。ですから、今後出されると思いますが、そういう点はよく御配慮願って、人のことであまり議論したり、討論や採決をせぬでもいいような措置を十分とっていただきたい、これは特にあなたにお願いしておきたいと思います。ぜひそういう点は、お忘れなく今後実行願いたい。
○寺尾国務大臣 御趣旨を体しまして、先ほど官房長官も発言がありましたように、責任を持って今後さような人事を遂行いたしたいと思います。
○池田(禎)委員 さらに、これは大臣と次官に申し上げますけれども、新関君にしても、あるいは金子君、田上君にしても、いずれも事後承認を求めて参った。しかるに新関君のごときは、三十三年四月三十日に任期満了につき五月一日再任、その他に至りましても、六月三日任命、六月三日に再任。大臣がかわり内閣が当然かわる選挙の最中である。そういうときにこういう人事をきめるということは、あなた方事務当局としては不謹慎しごくです。選挙があって、当然何月何日投票がある。内閣は、岸内閣ができようと何内閣ができようと、国会において新しく首班指名が行われる。新大臣を待って行うのが当然のことでないか。それをおみやげ人事のようなことをして、事務当局がそういうことにやすやすと同調するということはあなた方は綱紀紊乱です。これは絶対明らかな事実です。いやしくも選挙があって、内閣がかわり、国会構成が変るというときに、それも半年たたなければ国会が開かれぬというならともかく、勝手にこういう人事をやるということは、実に不謹慎のそしりを免れません。私はこの際あなたの意見は求めぬけれども、そういうことは今後おやめにならなければ、これは法律違反にあらずといえども、明らかに綱紀紊乱の事実を形成するものと私は思う。そういうことは軽率不謹慎です。こういうことは、十分あなた方は胸に考えておいていただきたい。
○山村(新)委員 ちょっと事務次官に伺いますが、日本電信電話公社経営委員会委員及び放送の委員などは、一体どの程度のことをこの委員に聞くのですか。たとえば重要な人事の問題を聞くとか、人事の問題であれば、どの程度の人事、あるいは重要案件について聞くのでしょうけれども、たとえば予算関係でもって、何百万円以上の問題は相談するとかいう規定があるのですか。
○小野説明員 各審議会なり委員会につきましてお答え申し上げますと、まず電波監理審議会につきましては、諮問事項は法定されております。これは電波の割当の問題でございますとか、あるいは電波行政の重要な問題をそこに諮問いたしまして、その答申に基いて大臣が行政措置をする、このようになっております。この審議会には、人事案件は一件も諮問の要はございません。 次に、電電公社の経営委員会につきましては、これまた電電公社の重要事項を諮問いたすわけでございますが、金額幾ら以上というような基準はございません。たとえば五カ年計画の遂行の問題でございますとか、その他技術進歩に即応いたします電信電話運営上のオートメーション化の問題、そういったような問題を付議するわけでございます。人事の関係につきましては、総裁、副総裁につきまして、これは政府の承認を条件としておりますが、経営委員会が大体任命するということになっております。 NHKの経営委員会につきましては、これまたNHKの運営上の重要事項を諮問いたすということになっておるのでございまして、むしろ諮問と申しましても、重要なる基本的事項は経営委員会にかけて決定をするというようなことになっております。人事関係としましては、会長、副会長の任命というような権限を持っております。
○松澤委員 事務次官にお聞きしますが、この新関八洲太郎さんというのは、どうしてこんなに病気で休んでおられる人を、是が非でも任命しなければならぬのですか。今回やった理由をちょっと承わりたい。
○小野説明員 その方につきましては、直接には電電公社総裁なり副総裁、その辺のところの意見を十分に参酌いたしまして、おそらく在来の電信電話事業の各種案件に対する御意見等によりまして、非常に有益な御意見を賜わっておるのだろうと思います。そういう面で強くこの方には再選をしてもらいたいのだというような要望もございました。私どもから見ましても、経営委員会の委員として、やはり公社運営上、相当役立つ意見を具申しておられるように見受けます。
○松澤委員 他の委員なり他の方からも非常に強く推薦されているのだというお話と、自分の方から意見を聞いても非常にいい意見だという話ですが、二十幾日の間に、わずか七日間しか出席しないのでは、なんぼいい意見を持っておったって、出席しなければ何にもならぬわけであります。 もう一つお伺いいたしますが、第一物産の方へあなたの方から何か注文などやっておりますか。
○小野説明員 この関係は、郵政省といたしましてはございません。
○松澤委員 電電公社は。
○小野説明員 公社といたしましては、この関係は電気通信のメーカーの関係が多うございまして、第一物産は、そういうような線条とかあるいは機械類を扱っておりませんので、こことは取引はないと思います。
○荒舩委員長代理 よろしゅうございますか。 それでは次に、日本銀行政策委員会委員任命につきまして、御審議を願います。
○池田(禎)委員 大蔵大臣はまだ来れないのですか。
○荒舩委員長代理 参議院に行っております。森永事務次官が来ております。
○池田(禎)委員 事務次官、お聞きの通り、今電波関係の電波とか電信電話とか、とにかく委員改選につき国会に同意を求むるの件が出てきております。同様に、あなたの方からも、政策委員に大屋敦君を求めてきておるわけであります。日銀政策委員というものの持っておる大体の仕事の内容、それから大屋という人は初めてのお方だから、出席率のことを聞いても、ないでしょう。しかし従来、日銀の政策委員というものは出席率が非常に悪い。ずいぶんたくさんな肩書きを持っておるから、事実上できぬということをしばしば耳にいたしますので、どういう待遇を受けておるか、そういうことを一つ御説明願いたいと思います。
○森永説明員 佐藤大蔵大臣は参議院の大蔵委員会に出席いたしておりますので、とりあえず私、この委員会に出席しろということでありますので、何とぞその点は御了承を願いたいと思います。 お尋ねの日銀政策委員会の委員でございますが、日本銀行法の第十三条の三に規定があるわけでございます。日本銀行の業務の運営に関する基本方針の決定、あるいは割引歩合、貸付利子歩合の決定及び変更、それから日本銀行の割り引く手形の種類及び条件、並びに日本銀行のなす貸付の担保の種類、条件及び価額の決定及び変更、ほかにもいろいろ列挙してございますが、そういった日本銀行の運営上の基本問題につきましての審議決定をいたす日本銀行としての意思決定機関でございます。委員は、法律の規定によりまして七名で構成されております。日本銀行総裁、大蔵省を代表する者一名、経済企画庁を代表する者一名、それから金融業に関しすぐれたる経験と識見を有する者二名、このうち一名は地方銀行関係、一名は都市銀行関係、その次は商業及び工業に関しすぐれたる経験と識見を有する者一名、その次は、農業に関しすぐれたる経験と識見を有する者一名、以上七名の構成でございまして、日本銀行総裁が議長の役割をいたしておるわけでございます。 今回、任命につきまして国会の御同意をお願いいたしておりまする大屋氏は、去る三月三十日になくなられました前任者原邦造氏の後任でございまして、ただいま七人の構成を申し上げましたが、そのうちの商業及び工業に関しすぐれたる経験と識見を有する者一名の委員の候補者として決定し、国会の御同意をお願いいたしておる次第でございます。 大屋敦氏の経歴は、お手元は履歴書も差し上げてあるかと存じますが、明治四十三年に東京帝国大学の工科大学電気工学科を卒業されまして、逓信技師として逓信省にしばらく御勤務の後、実業界に入られ、日本板硝子株式会社であるとか、あるいは九州送電株式会社であるとか、あるいは株式会社住友本社であるとかいったような、幾多の会社の重役を歴任されまして、今日では、いわば第一線を引退されまして、日本工業標準調査会委員——これは通産省の関係でございます、それから重油ボイラー規制審議会の委員——これも通産省の関係でございます、それから原子力委員会参与——これは総理府の関係、こういった公職のほかに、日本カーバイト工業株式会社の取締役、株式会社小原光学硝子製造所監査役、住友ベークライト株式会社相談役、日本原子力産業会議副会長、日本原子力発電株式会社取締役等の地位におられる方でございます。もちろん、就任につきまして御同意をいただきました上、任命が行われました暁におきましては、ただいま申し上げました株式会社等の取締役は、辞任をしなければならぬような法律上の規定になっております。 なお、日銀政策委員会の開会の状況でございますが、定例の会議は、毎週火曜日と金曜日の二回にわたって開いております。委員会の開会状況並びに各委員の出席状況も、お手元に表がお配りしてあるわけでございますが、ごらんの通り、おおむね出席率は良好でございます。吉川委員、この方は二月七日に任命されましたが、三月三日まで病気のため、この方に限り二月中は病気欠席でございましたが、その後におきましては、各委員ともほとんど皆出席に近いような状態でございます。 任務といたしましては、先ほど申し上げました通りでございますが、具体的な事例を申し上げますならば、先般決定実施いたしました公定歩合の引き下げのごとき、重要な金融政策の問題は、この機関によって決定されておる次第でございます。 以上、とりあえず御報告申し上げます。
○山村(新)委員 手当は……。
○森永説明員 手当は月額十九万円でございます。
○小林(進)委員 各種委員は、性格によって、今のように出席のつど日当をくれる委員もあるし、それから月俸で、たとえば十一万だの九万だのくれているのもあるが、日銀の政策委員会だけは、月俸でもなければ、出席のつどでもなくて、年俸だね。年俸できめてあるのはどういうわけか、私はお聞きしたいと思う。手当を含めて合計二百五十何万で、一カ月にしますと、私の計算では二十一万くらいになりますよ。どうしてこれだけを年俸にしてあるのか。そしてそれは七人の政策委員に——これは総裁も入って、みんな含めて二十一万円くれるのか、総裁は固定給があるからくれないのか、そういう点も明らかに御説明願いたいと思う。
○森永説明員 先ほど十九万円と申しましたのは、俸給の方の月額を申しげましたが、年額で申し上げますと俸給は二百二十八万円、手当は年額二十四万で、合計二百五十二万円、ただいま御指摘のような金額に相なります。これは比較的高いと思われる俸給月額でございますが、この政策委員はいわゆる常勤でございます。会議こそ毎週二回、あるいは公定歩合の引き下げというような場合には、随時開催されるわけでございますが、会議室、事務所にへばりついているわけではございませんが、責任といたしましては常勤職員としての責任をになっておるわけでございまして、他の職務、他の仕事について報酬を受けることも禁止されております。また商業その他の行為によりまして、利益をあげる行為に従事することも禁止されておりまして、全くの兼任禁止——公職で無報酬のものはいいわけでございますが、その他の仕事につきましては、全く兼任が禁止されておる。これによって公正なる政策の決定を意図しておるという法の趣旨であると存じますが、そういう性質のものでございますので、地位に応じた比較的高い報酬手当が決定されたものということに相なっております。なお日銀総裁は、これはもちろん日銀総裁としての俸給をいただいておりますので、政策委員といたしましては無報酬、手当はいただいておりません。また大蔵省を代表する者、あるいは経済企画庁を代表する者も、むろん当該役人としての給与の支給を受けるだけでございまして、政策委員としての給与の支給は受けておりません。
○池田(禎)委員 私はこの委員会においてきまったことですから、どの委員会の人とは申しませんが、人の月給を気にやむようで失礼ですか、これは一国の総理大臣以上なのですね。そういうことは、あなた方が今日見ても妥当なりとお考えでありますか、それともやや待遇がよ過ぎると思うのですか、どうですか。この点は監督する立場としてどうでしょう。
○森永説明員 政策委員に限りませず、公社あるいは公団、公庫等の総裁等の役員の俸給、手当の水準をどうきめるかという問題でございますが、これにつきましては、やはり民間における給与水準との関係もございます。たとえば政府関係の銀行でございますれば、そのやっておりまする仕事の関係から、他の銀行とのバランスという問題もございまして、そちらの面を考慮いたしますと、官吏の給与体系——その最高俸は総理大臣でございますが、これよりも、民間の実情から申しますと、やはり高く決定せざるを得ないというような実情でございまして、従来からもそういうような沿革で、今日に至っておるわけでございます。
○山本(幸)委員 森永君、あなたの話を聞いているとまことに筋の通ったような話ですが、そこで今度あなたの方で任命されようとする大屋さんは、これは表によっても、いわゆる自分の関係しておる営利会社は退職せられる予定と書いてあります。これは予定であるからわかりませんけれども、今のあなたの説明によれば、退職せられるものと私は見ていいと思うのです。そこで残るのは、日本工業標準調査会委員、重油ボイラー規制審議会委員、原子力委員会参与、これはあなたの説明によると無報酬、そういうふうに理解していいわけですね。一銭も報酬はございませんね。
○森永説明員 いわゆる報酬としてのものはない、そういうふうに考えております。
○山村(新)委員 日当はどうですか。
○山本(幸)委員 所得といった方がいい。
○森永説明員 実費弁償、たとえば車代的なものは、場合によりましては出ていることもあろうかと存じておりますが、いわゆる勤労の対価としての報酬なり手当というものは、出ていないというふうに考えております。
○山本(幸)委員 そうするとお尋ねしますが、荷見さんの場合はどうですか。荷見さんの場合は、現職でいいますと、国土総合開発審議会委員、電源開発調整審議会委員、農山漁村振興対策中央審議会委員、肥料審議会委員、河川審議会委員、海外移住審議会委員、農林漁業組合連合会整備促進審議会委員、飼料需給安定審議会委員、全国農業協同組合中央会会長、これも無報酬ですか。
○森永説明員 ただいま御列挙に相なりました政府の審議会でございますが、おそらく車代的な手当、たとえば年額五千円とかいった程度のものは、あるいは出しておる例もあろうかと思います。なお先ほども、報酬ある他の職務に従事することは禁ぜられておるということを申し上げましたが、「内閣ノ許可アル場合ヲ除クノ外」という除外例がございまして、もし申請がございました場合において、内閣において御審議の結果、政策委員の任務の遂行に差しつかえがないと考えました場合には、ただいま申しましたような、実費弁償的な程度のものは許可を受けていることはあろうと思いますので、つけ加えて申し上げておきます。
○山本(幸)委員 そうすると、私は荷見さんの場合に特に問題があろうと思うのです。報酬の点はそういうことであり、かつまた内閣からそれが許しを得ている場合には、ということを付言されたわけですが、今あなたの説明を聞いておると、日銀政策委員会の委員は、大体原則として週二回、それから随時必要に応じて開く。従って昨年の六月から本年五月の回数を見ても、その月によって四回から九回、それぞれ開かれておるわけですね。しかもこれは単に会議であって、日銀の政策委員は常勤者なんだ、こういうお説です。ところが荷見さんは日銀に常駐しておられるのは幾日ですか、データを出してもらいたい。私の見る範囲では、中央会にしよっちゅう見えるし、うそを言わずに、幾日、一日何時間いますか。
○森永説明員 先ほどの御説明は、事務所に終始へばりついておられるという意味の常駐ではないかもしれませんが、職責としては常勤の職員と同じようにフルタイムにそちらの方に、いわば報酬をほかから得られぬという意味でのフルタイムの責任を負っておられる。そういう意味で申したわけでありまして、火曜日、金曜日は主として日銀の方におられると思いますが、他の期間におきましても朝から晩まで日銀の方におられる、そういう意味で申し上げたのではございませんで、御了承を願いたいと思います。
○山本(幸)委員 そうすると、そういうことを前もってつけ加えて言わぬと、表をしっかり見なければ、議運の委員がごまかされてしまうですよ。あなたの話を聞いていると、まるきり常駐で、しかも月に七回も八回も会がある。それは内閣総理大臣が最高の給料かもしれぬけれども、こちらはそれに匹敵し、なお本人の身分を保障するだけの相当高い給料を出しているんですと言う口のそばから、今私が尋ねると、常駐と言ったって火曜日と金曜日だけで、あとは政策委員としての責任が果せるなら、何をやってもいいということになるのです。これでは、日銀政策委員が常駐でなければならない、他のものを兼職してはならないという原則からはずれているんですよ。それは私はやはり、いけないものはいけないとあなたが率直に言われて、将来そういうものは改善するような道を開かれぬと、そんなことではここはごまかされませんよ。お答えを願います。
○森永説明員 時間的に常駐という意味でなく、職責上常勤の職員としての責任をとっておられるという意味で申し上げた次第でございまして、私の言葉が足らなかった点は、何とぞあしからず御了承いただきたいと存じます。なお、ただいまの点は、日本銀行法第十三条中にもございますように、政治活動はむろんでございますが、「内閣ノ許可アル場合ヲ除クノ外報酬アル他ノ職務ニ従事スルコト」、それから「商業ヲ営ミ其ノ他金銭上ノ利益ヲ目的トスル業務ヲ行フコト」、これは禁ぜられておるわけでございます。問題は、この「内閣ノ許可アル場合」の、この許可をできるだけ厳格に、政策委員としての職務の遂行に支障がないように運用するということであろうかと存じます。その御趣旨につきましては私ども全く同感でございまして、内閣の許可はみだりに与えらるべきものではないかと存じます。政策委員としての職責遂行に差しつかえがあるかどうかということを慎重に検討いたしました上で、職責の遂行に支障がないと考えられる限られた場合にのみ、許可を与えられるべきものというふうに考えている次第でございます。今後の運用につきましても、それらの点につきましては十分慎重に検討いたしたいと存じます。
○小牧委員 私からもお尋ねいたします。今の荷見さんの一番最後の全国農業協同組合中央会の会長、これは常勤で、なおかつ一定の報酬があるんじゃないかと思うのですが、今お話の内閣の許可を求めて、その上でここに出しておられるわけですか。
○森永説明員 荷見委員につきましての具体的な許可の事例は、私、申しわけありませんが、手元に資料を持っておりませんが、おそらく許可を受けておられると思います。多分その中央会長のお仕事は、実費弁償的なものは別でございますが、定額の給与的なものはいただいていらっしゃらないじゃないかというふうに私は聞いておるのでございます。
○山本(幸)委員 これは一つ官房長官がぜひ御検討を願いたいのですが、森永さんがいろいろ説明されても、ちょっと日銀政策委員は納得しかねるのです。実際問題は、それは報酬でなく実費弁償だと言うが、実費弁償を出されるというところの実費弁償と報酬の限界がどこにあるか存じませんが、それは額によって限界を定める場合もありましょう。性格によって定める場合もありましょう。いろいろあろと思いますが、いずれにしても日銀政策委員が年額二百五十二万からの所得を得ておって、しかも常勤でなければならない、他の兼職は原則として認めない、それほど日銀政策委員は重要な職責にあると思うのです。しかるにかかわらず、今度選ばれる人に対しても、私的の会社は退任せられるとおっしゃっていらっしゃるが、しかし、そのほかに政府任命の委員が三つもあるわけですね。日本工業、重油ボイラー、原子力委員というふうに三つもあって、果して——私は給料の多寡を言うのではありませんが、しかし、おおむね給料の高というものは、いかに日銀政策委員の重要さを物語っているかということは想像できると思うんです。そういうようなときに、こういうものを三つも四つも兼任せられておって、果して日銀政策委員としての職責を遂行し得るかどうかという点について、私ども納得しかねると思うのです。この点は、私は森永さんだけにとやかく言うのではなしに、政府として非常な検討を加えてもらわぬと、私ども説明のしようがないわけです。私どもは決してこの問題だけを食い下って言っているのではなしに、委員全般の基本的な問題から端を発して、今個々のケースを扱っておるのですが、あなた方の方でも御検討をいただかぬと——特に荷見さんはいかに陳謝陳弁努めようとも、どんなに合理的に話されようと、農業会の中央会の会長だけでも、あの人の生命としては明らかにその方が主体なんです。これは客体とはいえません。それがどう見たって主体ですよ。これは国会におる者は何人もみな知っておる。ことに農村関係は全部知っておる事実だと思う。そのほかに農業会を除いて八つも兼職せられておって、果して日銀政策委員としての使命が果せるかどうかということは、非常な疑問を持たなければなりません。もちろん今御説明のあったように、火曜日と金曜日は出られて、あとは職責上の責任を持てばいいんだ、そういう意味の常勤だとおっしゃることもわかりますけれども、荷見さんを除いた他の委員を見ると兼職しておりません。これほど熱心にその問題に取っ組んで全く専門でやっておられる、一方においては、これだけたくさん兼職せられておってはどこに電話をすればいいかわからぬような、連絡先もわからぬこともありましょう。あるいは探さなければならぬ場合もあるでしょう。現に出席を見たって、荷見さんがこの表では一番悪いじゃありませんか。あらゆる点からいって、これはわれわれ納得しかねるわけです。そういう見地に立てば、今度選ばれる大屋さんについても兼職等については十分な検討を払われませんと、委員会としては——政党政派は別ですよ。重要な日本の金融政策をやられる日銀の政策委員だけに、私どもは重要な関心を持たなければなりません。こういうことになるわけですから、これはぜひ一つ政府の方で再検討されることを私は望みます。
○江崎委員長 それでは、右各件につきましては本日のところは留保することといたしまして、次会までに態度をおきめ願うことといたします。 —————————————
○江崎委員長 次に、特別委員会設置の件についてでありますが、本国会におきましても従来の通り、おのおの委員二十五名よりなる海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会、公職選挙法改正に関する調査特別委員会、科学技術振興対策特別委員会、国土総合開発特別委員会を設置いたしますかどうか、この点につきまして御協議を願います。
○荒舩委員 わが自由民主党といたしましては、今国会におきましても、従来の通り、おのおの二十五名の委員よりなる海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会、公職選挙法改正に関する調査特別委員会、科学技術振興対策特別委員会、国土総合開発特別委員会、右四つの特別委員会を従来の通り設置すべきものである、こう考えておりますので、社会党さんにも同調を願うようにお願いしたいと思います。
○山本(幸)委員 荒船先生にお尋ねいたしますが、今回の特別国会の会期は、あす、あさってだけでしょう。そこで、気のきいたお化けの引っ込んだころ、のめのめと特別委員会を出されるのはどういう理由ですか。何か党内の事情がありますか。
○荒舩委員 もう二日に迫っておりますために、急速にこの四つの委員会を設置されたい、こういうことであります。
○山本(幸)委員 すみやかにはわかりますが、あと二日しかないのです。特別委員会を作って何をやるのですか。
○荒舩委員 調査特別をいたすための委員会です。
○山本(幸)委員 それはだれが見たって、もうあと会期二日しかない。どういうかげんか知らぬが、二日の会期に特別委員会を作れと言ったって、かりにここで皆さんが多数決で押されて通ったところで、あした委員会の構成をやり、委員長の選任をやりなんかしておったら、事実上特別国会では何ら審議することは時間的にできませんよ。従って、私は、こういう問題についてはもう少しあなた方も慎重にお考え下さって、特別国会でなくても、次の機会にお出しになったらどうかと思うのですが、どうですか。
○荒舩委員 まことにごもっともげなお話でございます。しかし、従来ともこの四つの特別委員会を設置しております必要から見まして、会期はなるほどあと二日でございます。しかしながら、その二日間におきましても、必要欠くべからざる問題があると認めまして、わが党は、これを置くべきだ、こう考えておるわけでございます。見方によりますと、社会党さんと大へん食い違いがあるようでございますが、わが党といたしましては、どうしても必要に迫られておる、こう考えております。よって、ぜひとも社会党さんにお譲りを願いまして、この四つの委員会を設置するように同調願いたいと思います。
○山本(幸)委員 わが党として必要に迫られているのですか、国会が必要に迫られているのですか。
○荒舩委員 国会が必要でございます。
○池田(禎)委員 ただいま荒船君の動議ですが、これは私どもとしては、今山本君からも申されたように、会期はもうないのですから、どう考えたって、おそらく与党の中の党内調整のために、何とか委員長でも作ってやらなければおさまらぬというのでお作りになるとしか思われない。これは、私どもは長く議論はいたしませんけれども、社会党といたしましては、会期はすでに残すところ二日です、こういうときに特別委員会の必要はない、こういう見解でございますから、私どもは、特別委員会設置につきまして、この国会については反対をいたします。
○荒舩委員 そこで、わが党といたしましては、どうしても必要だ、こういうふうに考えておりますので、どうかあくまでも同調願うようにお願いしたいと思います。
○江崎委員長 速記をとめて。
○江崎委員長 それじゃ、速記を戻して下さい。
○山村(新)委員 先ほどわが党の荒船君から、四特別委員会設置の動議が出まして、社会党の諸君からは、残念ながら苦労人の山本さんを初め、心中では御同調のことと存じますが、お見受けするところ、一応反対されておるようでございます。しかし、これらの四つの委員会の一つ一つの必要性は、いつ何どきこの委員会が使命を発揮しなくちゃならないところの重要事項が起るかもわからないのでございますから、一日といえども国会としては、これをゆるがせにするわけには参りません。特に小牧君から、科学技術振興対策特別委員会は、むしろこれを常任委員会にしようじゃないかというぐらいな必要性を論ぜられているぐらい、実際には毎日必要な委員会でございますから、わが党といたしましては、荒船君の動議はぜひ議運におきましては採択をいたして、本特別委員会の設置をいたすことに賛成をいたします。それでも残念ながら社会党の諸君の同調を願えないとしますと、今まで実はこの委員会はあまり採決をやらなかったのでございますが、この段階になりますと、会期も少うございますから、今日のところは、採決をすることを御了承いただきたいと存じます。
○江崎委員長 それでは、御意見が二つに分れているようでございますから、採決をいたします。
○池田(禎)委員 その前にちょっと。私は、そういうことをされるのは仕方がございませんが、一言申しておきます。私どもが常に唱えていることは、特別委員会というものは、その国会限りのものなんです。そのつど、召集されるたびに委員会を設けておるので、この中には五年も、八年も続いているのもある。だからどうしても必要のあるものなら、さっき小牧君が言ったように、常設の委員会にしてやらなければ、国会ルールからいってもこっけいです。どうしも必要なものは、両党話をして、堂々と国会法を改正して、常設の委員会として完備したものでやるべきで、この点について、社会党は何ら異論を差しはさむものではありません。ただ重ねて今日申し上げることは、私どもとしては、この国会は会期がすでにあと二日しかないから反対する、こういうことはこの際、一応申し上げておきます。
○江崎委員長 それでは、採決をいたします。荒船君提出の動議に賛成の諸君の挙手を願います。
○江崎委員長 挙手多数。よって、本国会も従来通り四特別委員会を設置するに決しました。 ついては、本件は次回の本会議において、その設置を議決することといたしたいと存じますが、御異議はございませんか。
○江崎委員長 御異議なしと認めますので、さよう決定いたしました。 —————————————
○江崎委員長 この際、図書館運営小委員長から、報告のため発言を求められております。これを許します。松澤雄藏君。
○松澤委員 先刻図書館運営小委員会を開きまして、図書館法により、昭和三十二年度業務の経過について館長の報告を聴取し、これを審査いたしましたので、御報告申し上げたいと思います。 図書館長の報告の要旨は、お手元に印刷して配付いたしておりますので、簡単に二、三の点について申し上げます。 第一点は、国会奉仕業務についてでありますが、この業務は、近年、質的にも、量的にも向上して参りまして、昨年度の調査件数は、二千六百八十二件にも達しております。 第二点は、昨年の秋にインド・太平洋地域の出版物国際交換及び書誌に関するセミナーを主催し、二十一カ国からの参加を得て、文化交流に尽したのであります。 第三点は、本建築工事の進捗状況についてでありますが、昨年度は、書庫棟の第一期鉄骨工事全部を完成し、事務棟の一部予定工事を終了いたしました。 以上、主要なものについて、簡単に御報告を申し上げます。
○江崎委員長 ただいまの小委員長の報告に対して、何か御発言はございませんか。
○佐々木(良)委員 図書館建築のことに今触れられておりましたけれども、図書館運営小委員会の委員長にお願いいたしておきます。当初計画と、それから現実に今進行している状態と、つまびらかに検討されますようにお願いいたします。
○松澤委員 わかりました。
○江崎委員長 それでは、ただいまの小委員長の報告を承認するに御異議はありませんか。
○江崎委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。 なお、本件に関する国立国会図書館法第十一条第二項の規定に基く経過の報告は、次回の本会議において行うことにいたしたいと思いますが、御異議はございませんか。
○江崎委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。 —————————————
○江崎委員長 次に、請願の紹介提出期限に関する件についてでありますが、会期も来たる四日で終了することになっておりますので、請願の紹介提出の期限を明三日までと一応きめておきたいと思いまするが、御異議はありませんか。
○江崎委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。 —————————————
○江崎委員長 次に、淺沼稻次郎君外四名から、農業危機突破に関する決議案が提出されておるのでありますが、本案は、先ほどの協議会でも話し合いました通り、両党の共同提案になるものであります。従いまして、目下両党間におきまして、その内容、決議案の名称等については調整中でございますので、いずれこの調整がきまり次第、こちらの方にあらためて名称の変更、内容の変更等があるわけでございますが、これを次回の本会議に上程することに御異議ございませんか。
○江崎委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう……。
○山村(新)委員 今の委員長の御報告によりますと、淺沼君外四名から、農業危機突破という名称のもとに決議案が提出されたのでありますが、ちょうど同じころ合いに、わが自由民主党からも、今回の早害対策並びに塩害対策の問題、及び水害問題等につきまして、何とか日本の農業経営の安定をはかるために提案せんとの議が巻き起っておったのでございます。ちょうど幸いに社会党の方からも出たので、これと話し合いをいたそうというのが、先般の協議会におきましての、ただいま委員長のおっしゃいましたような話し合いの段階でございますので、この点は念のために参考に申し上げておきます。よろしく一つお取り計らいを願います。
○江崎委員長 それでは、両党の話し合いが調整されました上において、次回の本会議に上程することに御異議ありませんか。
○江崎委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。 次に、次回の本会議……。
○山本(幸)委員 その前に、わが党から出している核兵器持ち込み反対の決議案、日中両国間の緊急事態打開の決議案、それから国民年金の法律案、さらに最近の炭鉱の災害に関する緊急質問、この四件が出ておりますが、これをお諮りいただきたいと思います。
○山村(新)委員 ただいまの決議案その他の取扱いにつきましては、先ほどの協議会でも話が出ましたように、これを委員会付託といたしまして審議を進められんことを希望いたします。
○江崎委員長 それでは、先ほどの協議会でも話し合いがございましたように、両決議案の案件は両案とも外務委員会、それから国民年金法案は社会労働委員会に即刻付託するということで御了承願います。
○山本(幸)委員 炭鉱災害は、私ども進んで取り下げます。
○江崎委員長 それでは、さよう決定いたしましたから、御了承願います。 次に、次回の本会議の件についてでありますが、明三日は定例日でありますので、定刻から本会議を開会することにいたします。従いまして、明日は午前十一時から議事協議会を開会し、議事協議会散会後に委員会を開会することにいたします。 本日はこれにて散会いたします。 午後六時七分散会