議院運営委員会 第7号
- 発言数
- 52 件
- 登壇者
- 9 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1958/06/23
会議録
○江崎委員長 これより会議を開きます。 虚礼廃止の申し合せにつきまして、御協議を願いたいと存じます。例年、中元、暑中に際しまして、虚礼廃止の趣旨の徹底を期するため、当委員会において、お手元に配付いたしてありまする通りの申し合せを行い、議長からその印刷物を各議員に配付いたしております。これについて御協議を願いたいと存じます。読んでもらいましょうか。
○鈴木事務総長 読んでみます。 申合せ 本院議員は、昭和二十九年以来、虚礼廃止の申合せをしてきたのであるが、今年の中元、暑中に際しては、特に虚礼廃止の趣旨の徹底を期すべく、議院運営委員会の決議をもって、左の申合せをなし、厳にこれを励行し、議員本来の使命に専心せんことを期するものである。 一、印刷物等による個々の暑中見舞、及び印刷によるその返礼、または新聞、雑誌上の暑中見舞の広告はこれを廃止すること。 二、議員であるがための寄附及び冠婚葬祭に対する虚礼は一切これを行わないこと。 尚、本申合せに反した場合は、議院運営委員会において調査の上、適当な措置を講ずることとする。 以上でございます。
○江崎委員長 何か御意見はございませんか。
○山村(新)委員 この申し合せは、毎年おやりになっておるのであって、けっこうでございます。ただ、慢性になった感があるので、この前は選挙を控えておった関係もあって、選挙区によっては相当無視されておる傾向なきにしもあらずであります。そこにもってきて、今度は新議員ということになってきたわけであります。これについては、十分に各議員に徹底せしめる方法をお取り計らい願いたい。
○江崎委員長 具体的にはどうしますか。
○山村(新)委員 たとえば、両党でもって趣旨の徹底を期するため、さっき山本君にも協議会のときに話したのですが、控室とか、食堂とか、会館に張り出してやるとかして、この問題を徹底さすための方策を事務当局で研究して、善処してもらいたいと思います。
○江崎委員長 今の発言は、要約しますと、この申し合せが、どうもいささか形式的に堕しておるのではなかろうか。特に今度は、新しい議員の諸君も出てこられた場合でもあるし、これをやはり徹底させる意味で、十分その具体的な配慮をしてもらいたい。それには控室とか、食堂とか、議員会館とか、宿舎とか、そういうところへもこれを広く掲示して、十分趣旨を徹底させる、こういう御意見であります。御異議ありませんですね。
○江崎委員長 さように事務当局の方でお取り計らいを願います。 それでは、文案につきましては、ことしも従前通り、この文案で取り計らうことに御異議はございませんか。
○江崎委員長 御異議なしと認めます。よって、さように決定いたしました。 —————————————
○江崎委員長 次に、次回の本会議の件についてでありますが、次会は、明二十四日、定刻から開会することに御異議ございませんか。
○江崎委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。 つきましては、先日の委員会において決定いたしておりまする通り、市町村立学校職員給与負担法の一部を改正する法律案、繭糸価格の安定に関する臨時措置法案、右二案の趣旨説明を聴取することに御了承をお願いします。 つきましては、市町村立学校職員給与負担法の一部を改正する法律案の説明に対しては、日本社会党の櫻井奎夫君から、次いで繭糸価格の安定に関する臨時措置法案の説明に対しては、自由民主党の五十嵐吉藏君、日本社会党の足鹿覺君から、それぞれ質疑の申し出がありまするので、先般の協議会での話し合いの通り、これを許可することとし、その発言時間はどの程度にするか、この点に関して御協議をお願いいたします。
○山村(新)委員 十分程度としたらいかがですか。十五分か……。
○山本(幸)委員 いずれにしても、変な言い方だけれども、この間から引き続いているのだ、時間の点については良識にまかせて下さい。それは、良識と称することは、過去の例がございますから、それに準じてやるということで御了承を願います。
○江崎委員長 山村君、いいですか。
○山村(新)委員 けっこうでしょう。
○荒舩委員 近ごろ、まことに良識が盛んに使われるのですが、大体これは前例があるのですから、いつもそういうことで、前例で……。
○武知委員 前例に準拠した良識ならよかろう。
○江崎委員長 今までの前例は、十分から十五分程度、こういうことだそうでございます。
○山村(新)委員 今の御発言のように、今までの前例は十分から十五分程度ですから、その前例を含めた良識の程度という御発言でありましたら、けっこうでしょう。
○荒舩委員 第一の、学校職員給与負担法のあれは、私どもはまだ出してありませんが、これはわが党はあしたまで保留しておきます。それからなお、繭糸価格の方は、五十嵐君ということですから……。
○江崎委員長 それでは、今荒船君から御発言がありましたように、市町村立学校職員給与負担法の一部を改正する法律案の趣旨説明に対しては、自民党からの質問者は、明日までに決定して、本委員会に諮る、こういうことですね。
○荒舩委員 ええ。
○江崎委員長 御了承を願います。 それでは、発言の時間につきましては、前例を参酌しながら、良識によるということで御了承を賜わりたいと思います。御異議ございませんか。
○江崎委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。 —————————————
○江崎委員長 この際、赤城内閣官房長官が出席されまして、発言を求められておりまするので、これを許します。内閣官房長官赤城君。
○赤城政府委員 国会の同意を求める人事、あるいは国会の議決による人事等につきまして、前もって議運の方へ打ち合せをするようにというようなことを、私もかねがね聞いておったのであります。それで、できるだけそういうことにしたい、こう努めております。たまたま、言いわけをするわけではありませんが、選考の途中において、私の方に話が届かない前に、各省の選考等で人事が漏れるような事態がありますので、私といたしましても、閣議の席上におきましても、あるいは事務次官の会議等におきましても、そういうことのないように注意を喚起いたしておるわけであります。なお、このたびお願いする人事の中で、米価審議会の委員のことについてお願いしてあります。これもまた皆さん方の御同意を得ておりませんので、実は米価審議会を二十四日から開く予定をあらかじめ持っておったのでありますが、ともかく一日だけ延ばして、二十五日からというようなことに一応考えたらどうかということで、当局とも打ち合せをいたしておるわけであります。米価、麦価の問題につきましては、御承知の通り、米価の決定は六月中にきめなくちゃならないという法的の規制はありません。ただ、麦の方につきましては、六月中にきめるように法律上もなっておりますので、この方につきましては、六月中にきめたい。きめたいにつきましては、委員の方の顔ぶれにつきましても、一つ御検討をなるべく早くお願いしたい、こう考えておる次第でありますので、よろしく御審議を賜わりたいと思います。
○山本(幸)委員 今、官房長官の前段の、いわゆる事後承認を求める人事について御発言があったのでありますが、ちょっと私も、意味のとりにくい点もありますし、わけが何だかわかったような、わからぬようなこともありますが、その前に赤城さんより愛知さん、前官房長官、現法務大臣にお聞きしたいのですが、この種の委員会委員の承認については、この議院運営委員会でたびたび決定をし、あるいは確認をしておる事項があるわけです。そこであなたが赤城さんに事務引き継ぎをやられたときに、一体どういう事務引き継ぎをされたか、それをちょっと伺いたいと思います。
○愛知国務大臣 ただいまお尋ねの点は、実は前々からの問題でございまして、両院の承認をいただくような人事につきましては、両院の議運の方にしかるべき方法によってお話し合いをいたしまして、それから正式に閣議の決定をするということにいたしておったわけでございます。今後ももちろんそうやっていただくつもりでございますが、先般の第二次岸内閣の成立に伴いまして、御承知のような人事異動がごさいました。その間におきまして、前々から今申しましたような扱いでございましたから、十分意を用いたつもりではございましたけれども、私の引き継ぎのやり方が十分に行き届いていなかった点もあったかと思いますので、この点については、まことに申しわけなく思っております。前内閣も、今次の現内閣も、その点については同様に処置をいたすことに考えております。その考えの通りに参りませんことがありました点については私の引き継ぎが不十分であったということを率直に認めまして、遺憾に存じておりますので、御了承を願いたいと存じます。
○山本(幸)委員 これは。私はくどいことは言いませんが、事人事に関する問題ですから、その承認方について、従来の慣習でいけばいろいろ精密な審査をいたしますが、結論には、あまり本人に傷をつけるようなことは、お互いにわれわれはその立場になっても、したくないということで、議運はむしろ善意をもって事前に話をしてくれということを要求して、そのように決定になっております。ところが、これは国会が開かれて、かりにあなた方の引き継ぎに欠陥があったとしても、相当日にちがたってから出しておられるわけです。そうなると、私ども、あなた方にそういう悪意がなくて、いろいろ人事の繁雑さ、岸内閣の人事の問題等でやれなかったというふうには、どうも理解しかねるわけです。われわれが考えるところによると、依然として、議運の言うことはその場だけ頭を下げておけばいいんだ、あとはどうでもいいんだ、そういう考え方が常にあるんじゃないか。従って、こういう事後承認を求めるようなことを、勝手におやりになるというようにしか考えられないわけです。先ほど赤城さんの説によると、事務引き継ぎはされたと言うのですが、今あなたの言うところによると、事務引き継ぎでこの事項はされておらぬと言うのですが、一体どちらですか。
○愛知国務大臣 先ほど申しましたように、不十分の点が私あったかと思います。私の方の立場から申しますと……。と申しますのは、率直に言いまして、これは官房長官としての引き継ぎの問題ではございますけれども、実は各省等が非常に関係があるわけでございまして、たとえばある省におきまして——これは率直に申しますが、従前におきましても、官房長官にも言わぬうちに、間々新聞等に漏れることがあるわけでございます。これは閣議全体、あるいは次官会議等にも及び、あるいは各省それ自体が、私どものそういうやり方を十分に認識して協力してくれなければいかぬわけでございますが、そこまで事務引き継ぎの際に広く手を及ぼし、あるいは十分の考慮をするという点は、私としては欠けておったことを率直に認めまして、その点を先ほどおわび申し上げたわけであります。ですから、引き継ぎがなかったというのではないのでありまして、私として今になってみれば、もっと十二分の心配りをすべきであった、その点に欠陥があったのではないかと思いまして、その点を遺憾に考える次第でございます。
○荒舩委員 ちょっと官房長官に申し上げますが、実は各種委員の選任について国会の承認を求めるというような問題につきましては、閣議できまったものをこちらへ持ち込んで、この人じゃまずいとか、いいとかいうような意見でまとまらない場合は、内閣と国会との間にあつれきが起るというような問題もありますので、従来から——これは愛知さんの官房長官時代ばかりじゃなく、ずっとそういう問題につきましては、それぞれの名前を内示していただきまして、野党たる社会党の方々の意向も聞き、なおまた、わが党としても党に持ち帰って意見を聞いて、出てきたものは円満にこれを処理する、こういう形でいこうということで、大体話し合いができたわけなのでございます。 ところが、今回の事後承認を求めるの件等は、もうすでに閣議で決定する前に、時の人というようなことで、写真入りで、しかも経理が堂々と載っている。閣議にかかる前、また、ひいては議運にその審議がかかる前に、そういうようなものが堂々と発表されておる、こういうことになりますと、今ま でそういう話し合いをしておったことが全部無視される、こういうことになるわけでございまして、これは愛知さんの時代ばかりでなく、その前からもこういう問題がしばしばありまして、これは非常にまずいことだということで、野党の皆さんとも話し合いをしてあったことであります。特に今回の問題等につきましては、与党側であるわれわれ委員といたしますと、米価審議会委員等は早くきめなくちゃならないということはよくわかっておりますが、しかしながら、その前に事後承認を求めるの件等が非常に新聞等に喧伝されておりますので、実はこちらの立場上も非常に困ったことなのであります。野党の皆さんから強い御意見のあることは当然である。と同時に、野党ばかりではない、わが党の委員といたしましても、実はこの問題については非常に不快に思うし、また立場上困っているわけであります。どうかそういう点をよく御考慮願いたいと思うのですが、今後そういうような問題が絶対に起らないように内示をしていただいて——決して野党の皆さんも、人が出てきてから、これはだめだ、あれはだめだと言うて一々けちをつけるわけではないのですから、それらをお含みをいただきたいと思います。
○赤城政府委員 ただいまの御趣旨、ごもっともと存じておるわけであります。ただ、今お話のありました例などにつきましては、先ほども申し上げ、また愛知前官房長官がお話し申し上げたのでありますが、実は私の方の手元にまでその候補者が上ってこないうちに、各省あるいはどこかの委員会等で、選考途中においてそういう名前が新聞に漏れまして、時の人とか人物評などが出ました。これは御指摘の通りであります。そういうことでありますので、私どもといたしましても、議運を経て国会の同意を求めなくちゃならないのであるから、人事について不用意に外へ漏らされては困るということは、閣議におきましても、また事務次官会議におきましても、注意を促しておいたわけであります。でありますので、今の御趣旨に沿うてこれからもやっていきたい、こう考えております。
○池田(禎)委員 それは、そういうことでもし守られないなら、守らせる方法があるのです。かつてGHQ時代には、名前が出た者は、一たん内命が下ったものまでも取り消しておった。全部許さない。それをやったために、その次からは、そういう事態はなくなったのです。だから、これは国会で否決いたしましょう。あなた方が議院運営委員会に諮られないで勝手におきめになったものは、否決いたしましょう。しかし、与党は多数を持っておりますから、多数をもって押し切る、これはかまいません。われわれは全部反対投票をいたしますから、そのことだけは明らかにしておきます。投票をもって明らかにいたします。
○山村(新)委員 官房長官に伺いますが、私はこういう重要な人事問題が、いつの間にか、責任者のあなたや、あるいは閣僚の方々が知らない間に漏れてくるということは、これは見方によれば、政党政治の世の中にかかわらず、官僚というものが相変らず相当にのさばり返っている証左だと思う。現に、今あなたの御説明によりましても、閣僚や事務次官会議には十分周知徹底せしめたというお話がありましたが、官房長官が肝心の政務次官会議を忘れるようでは、政党政治というものが大いに発展するゆえんでないと思う。従って、どちらかというと、事務次官会議というものを非常に重要視されまして、見方によれば、ここで決定されたものは必ず閣議でも通るのだというような形のあり方というものは、これを徹底的に変えない限り、やはり今回社会党の諸君から相当強く申し入れがあり、同時に与党としても、これについてある程度強硬な意見を持って言いますと、しばらくはこういう発表は差し控えるかもしれないが、やはり実質において政党を無視し、政党の代表の官房長官や、あるいは政務次官というものを無視するような傾向があるために、こういう不手ぎわがたびたび出るのではないかという見解を私は持っている。これについて、官房長官はどういうふうにお考えですか。
○赤城政府委員 今、閣議及び事務次官会議において注意を喚起しておいた、こういうことを申し上げましたが、政務次官会議を無視したわけではないのであります。実は政務次官の任命がありまして、翌日政務次官会議があっただけでありますので、まだ政務次官会議にはそのことを私はお話ししておりませんので、事実上話す時間がなかったので、そう申し上げたのであります。政務次官会議を無視したり、官僚だけにものをまかしておくというような態度ではないということを、御了承願いたいと思います。 それからまた、私ごとに関係して恐縮でありますが、実は私も官房長官になる前に農林大臣をやっておりましたが、そのときなどは、やはり人事等について、決して事前に外に漏らすようなこともありませんでしたし、またほかの方で、私の方の人事などで先に漏らしたような場合には、先ほど池田さんが申されたように、それは私の方で拒否した、こういう例もあつて、実は人事については慎重な態度を持ち、事務官僚等にまかしておくというような気持は、前にもなかったのでありますが、官房長官と相なりましても、その点につきましては御趣旨に沿うた態度をとっていきたい、こう考えております。
○池田(禎)委員 本来ならば、愛知さんのもう一つ前の石田君まで来ていただきたいと思う。それは従来の引き継ぎがあるのです。委員を任命する場合には、政府は最終の決定機関である閣議を経て持ってきたならば、これは政府としても下げるわけにいくまい。だからその最終の決定前に一つ知らしてもらいたい。行政府が最高機関できめたことを、国会がこれを否認するとか、採決するとかいうことは好ましくないから、これは一つあらかじめ御相談を願いたいということで、歴代官房長官はこれを了承している。ところが、官房長官がかわるたびに平気で破られている。そこで特に与党、野党を問わずして問題になった各種委員の中には、無用の長物あるいは有害無益のものがある。日銀政策委員しかり、あるいは運輸審議会委員しかり。日銀政策委員のごときは、全く公私混同、五十も六十も肩書きを持って、一年間に一回も出ておらない委員に、十万も十五万も俸給を出している。そうして何年かにわたって一回も出てこない者がある。何のためにこういう委員会が必要なのか。さらに岐阜銀行の頭取をしている吉川智慧丸君のごときは、日本銀行から出て、岐阜銀行の特殊な事件のために頭取となって下って、その人がやめてまた日銀に帰る。何のために、だれが監督するのであるか。全く部内の者が監督者に立っている。それはお手盛りであることに間違いない。そのときには、大蔵大臣その他が頭を下げて、こういうことについては根本的に検討するから、今回だけは目をつぶって下さいということであった。今回は、つぶるわけにいきません。政府は依然としてこういうものを存置するやいなや。しからずして、これはよろしいというならば、これはあなたの方でおきめになってけっこうです。そういうことの約束は平気で破られている。運輸審議会委員またしかり。この際、官房長官は銘記していただきたい。運輸審議会制度が設置されたときの委員会の申し合せというものは、この選任については、それぞれ人材を求めるなら、社会党からも人を求めろという明らかな公約がある。ところがそういうことは一回もない。選挙に落選した人間を次から次に、あなたの方は運輸審議会の委員にしている。この委員会というものは天下の伏魔殿だといわれている。天下の路線であるところのバス路線の許可をするのは、みなここである。その委員会が疑惑を生んでいることは、野党が言うばかりでなく、与党の中において、これを根本的に検討すべきである、こういう委員会を存置すべき必要がありやいなや、残すとするならばどうするか、何十回となく議論されている。何十回となく 速記録に残されているが、歴代官房長官は、御趣旨を体しましてと言うけれども、一人も検討した者はない。みなやめるときには、しり食らい観音で逃げていく。そういう無礼なことはない。私は、この委員会を侮辱するもはなはだしいと思う。そういう公党の申し合せというものを、新しい官房長官は厳に守る用意があるかどうか。その上において、具体的に私どもの態度を表明したいと思う。委員会で与野党でもって決定されたこういうことは、行政府は厳として守らなければならぬ。あなた自身が守られるかどうか、あなたは総理大臣にかわって約束してもらわなければならぬ。それができるかできぬか、はっきりその点は御言明を願いたいと思う。
○赤城政府委員 運輸審議会等のいきさつにつきましては、私詳しく承知しておりませんでしたが、今お話しのようなことがあったということを今お聞きいたしまして、その他の委員会等につきましても、果して存置すべきものであるか、あるいはまた改廃等をすべきものであるか、いろいろあるだろうと思います。就任早々でまだその検討はいたしておりませんけれども、私といたしましても、内閣に諮って至急検討いたしたい、こう考えております。
○池田(禎)委員 あなたが就任早々であるからわからないというなら、せめて私は、政府が国会の同意を求める各種委員については、これを存置するかしないか、あなただけでできなければ各省に、お前のところの所管にこういうものがあるが、これは手続としては政府任命になる、ひいては国会の同意を求めなければならぬ、多岐多様のものである、その委員会はほんとうに必要なものであるかどうか、事実その委員会が十二分に活用されているかどうか、これを各省に検討を命じて、その集約されたものを本委員会に提出していただきたいと思う。要るものは要る、要らぬものは要らぬ、あるいは有害無益、何もしておらないものがあります。そういう実績を調べて、一年間に一回も出席のできぬような委員、肩書きを五十も六十も持って、天下の財閥とか、ハチの頭とか言って、自分の会社の方が忙しくて、とてもじゃない、やっておれない。政府は何かのときのお約束か何かで——選挙資金を出させるときに役に立つのかどうか知りませんが、そういうことはこの際やめてもらわなければならぬ。あまりにもはなはだしいものがある。ですから私は、再検討をして、本委員会にその結果を御報告願いたいと思いますが、いかがでしょう。
○赤城政府委員 実は、きょう、ちょうど事務次官会議がありましたので、この話とは別でありますが、閣内におきましてもいろいろな懇談会等がありますので、その整理を実は検討させていたのであります。でありますので、今のお話の趣旨には私も賛成でありますから、各省に命じまして存在理由といいますか、存置の理由、必要性、こういうところを調査いたしまして、後日報告することにいたしたいと思います。
○荒舩委員 ただいま池田君から御意見がありましたが、これは野党の意見だけではないのであります。たしか石田官房長官、あるいはその以前と思いましたが、委員になった人の出席名簿を調べたことがあります。そこで調べてみると、政府から同意を求める議員の数がずいぶんたくさんありますが、ほとんどそれは有名人でございまして、名前のよく天下に知れている人でございます。その人たちは何十というような公職についておりまして、それらの委員会には、ほとんど出ている人が少い。しかもそれは特別職の最高の給料を取りまして、そうして月給、手当を取るために委員にするというような、あるいは委員になったというような、実に有名無実の人が多いわけであります。そこでここへ出ている委員だけでなく、全部を再検討いたしまして、しかもこれは事務次官、あるいは各省の省内の役人にまかせておくということではなく、官房長官みずからお調べをいただきまして、委員になっても出席ができないような人、また数多くの公職を兼任しておるというようなために出られない人というようなものは、ぜひこの際削っていただく。 なおいま一つ、これは野党の意見ばかりではない。与党の意見の中にも、ずいぶん池田君と同じような意見を持っている人が多いのであります。この際そういうようなことをよく研究せられまして、また実際に各種の多数の委員会がございますが、その委員会はあった方がいいか、ない方がいいか、まことに疑わしいような委員会が多いわけであります。従って、それらの整理も研究なさると同時に、特に委員会に出席することができないような人を委員に選ぶということは、内閣の威信にかかる問題だと思います。だんだん研究してみると、これは各省の事務次官以下の局長あるいは部長、課長というような人の推薦の人事であって、内閣の各大臣あるいは官房長官というような人が知らないうちに、この人事が行われていることが多いと思います。従って、この際よくこれらの各種委員に官房長官が目を通していただきまして、再びこういうような与野党を問わず、いろいろな議論の起るようなことのないようにしていただきたい、こう考えておりますが、そういうことができますかどうか、一つお尋ねいたします。
○赤城政府委員 お話の通り、出席ができなかったり、出席しないような者があるということは、これは不適当だと私も考えておりますので、そういう調査もいたしまするし、また先ほどお話のありましたように、委員会として存置を必要とするのか、またその必要性の度合い、こういう点につきましても、調査をいたしたいと思います。私自身もいたしますと同時に、先ほどからお話がありましたように、各省からもそういう調書といいますかをとりまして、先ほど申し上げましたように、委員会に報告をするということにいたしたい、こう考えております。
○山本(幸)委員 赤城さん、私はどうしても承服しがたいのです。さっきから、あなた方御両所の意見を聞いていると、事務引き継ぎがなされておらぬということが明らかですね。たとえば、池田君の言うたように、いわゆる公取委員だとか、あるいは運輸審議会委員だとか、日銀政策委員というようなものについて、この前の国会でいろいろ議論されて、存置の正否の論議が行われ、あるいは場合によっては、委員会それ自体の機構の問題まで審議されておるという問題が、あなたの今の御説明によると、そういうことは聞いておらなかった、こういうことになれば、おのずから事務引き継ぎがされておらぬということになることが一つ。それからもう一つは、たとえば今度の電電公社新関八洲太郎、電波監理審議会委員の田上穣治、この人たちは、この文書によると再任ですね。再任の人等については、先ほど池田君の言ったように、特に出席率あるいは兼任という問題が一番大きく取り上げられておると思うのです。私の想像によれば、おそらくあなた方の調査資料を持ってこられても、私の言ったことが間違いないと思うが、これらの諸君は、委員会にほとんど出席されておらぬと思う。そういう委員会に出席されておらぬ人だけを、ことさらに選んでおる。いつの委員の選任についても、そういうのを特に選んでおる。こういうことはどういうことかというと、先ほど同僚委員から、べらぼうな高い月給を取るということを言われておるが、それよりもっと重大な問題があるのです。つまり役所の役人が、自分の思い通りになる委員、もしそれが思い通りにならなかった場合には、なるべく出席をしない委員、そういう連中を選ぶことにきゅうきゅうとしておる。そういう出席をしない連中を選んでおけば、自分の思い通りになるのですから、悪い言葉で言うならば、そういうことがあったかどうか知りませんけれども、役所でときどき汚職疑獄が起きるのも、関係の役所の役人と業者とがぐるになって、委員会に出席しないのですから、ほとんど委員会を無視して勝手にものをきめていく、こういうところ に不正が起るわけですから、こういう点からいっても事重大だと思うのです。従って愛知さんの御答弁はきわめて重大だと思いますし、それが引き継ぎされておらぬということは明らかなんですから、こういう意味において、これを了承するわけには断じていきません。もし了承してもらいたかったら、政府はもっと別の方法を持ってこられるのが妥当だと思います。私は了承できない。与党が多数決でやられるなら、私ども知ったことじゃないのですが、おそらく与党の諸君も、多数決でやられるとは感じておらぬ。もし多数決でやられるなら、多数決でやられてもけっこう。私ども、それに対決する用意を持っております。
○山村(新)委員 各種委員の問題につきましては、各委員から相当に官房長官に強い要望がありました。従って、わが党は、与党のことでありますから、きょうこれを取りきめたいとも思いますが、特に今までの委員の出席の成績等を出してもらうということもありますし、それから兼任の問題についての調べもしたいということでありますので、明日これを取りきめることにいたしまして、きょうは一応この程度で、各種委員の審議の問題は明日に保留することに願いたいと思います。今出ている各種委員は電波と電信電話公社の委員だから、これは過ぎたことだから留保してもらって、そして政府の資料は早急に出すように検討してもらえばいい。
○池田(禎)委員 私は、山本君の言うことは当然出てくる姿だと思う。きのう、きょうに始まった問題じゃない。この委員会の記録を見れば、一年も二年も三年も前からそれは問題になって、歴代の内閣は何とかいたします、何とかいたしますと言っているが、事実は、官房長官もそんなことは知らない。おそらくどなたも御承知ないであろう。郵政省なら郵政省、あるいは大蔵省なら大蔵省が持ってくれば、はいと言って、自動的にトンネル的な制度になっておる。こういう制度が必要か、この人が適任であるか、何も知らない。ここに、官僚制度の実際に対して、監視の眼を持たなければならぬ。今は官僚に自由自在にあやつられておる。国会のこの取りきめは、これはわが党だけの要望ではない。ですから、今山本君の主張していることは、だれが考えても至当なことだと思う。
○江崎委員長 今までの各委員からの御発言、まことにごもっともとも考えられますので、きょうはこの協議はこの程度にしまして、いずれかの日の議題に供したいと思います。 この際、内閣官房長官に申し上げたいと思いまするが、山本委員を初め、与野党を通じ、各委員からの御発言はお聞きの通りであります。官房長官におかれましては、内閣人事等に関しては、閣議決定前に必ず、あらかじめ議院運営委員会の内諾を得られるように、また、この人事の決定前に、いやしくも各省の段階において、政府最高人事であるべき人事が、うわさにしても漏洩するようなことの絶対ありませんように、特段の御配慮をせられますることを、この際委員長からも強く御要望申し上げておきます。
○荒舩委員 そうすると、この前に出ておるやつは、どういうことになりますか。それも含めてですか。
○江崎委員長 含めて、あとの御協議にもたらしたい、こういうことで、今締めくくったわけです。 ちょっと速記をやめて。 〔速記中止〕
○江崎委員長 速記を始めて。それでは、このままの姿で暫時休憩いたします。 午後二時五十四分休憩 ————◇————— 午後三時十六分開議
○江崎委員長 休憩前に引き続き、これより会議を開きます。 議員高石幸三郎君の逮捕について許諾を求めるの件を議題といたします。 本日は青木国務大臣、赤城官房長官、愛知法務大臣、林法制局長官、石井警察庁長官、中川警察庁刑事局長が出席いたしておりますが、前会に引き続き、政府から説明を聴取することといたします。 前例によりまして、秘密会とするに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○江崎委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。 議員、政府関係官及び委員会の事務を担当する職員以外の方は、御退場を願います。 ————◇————— 〔午後三時十七分秘密に入る〕 〔午後四時五十二分秘密会を終わる〕 ————◇—————
○江崎委員長 本日の秘密会の記録は、衆議院規則第六十三条ただし書きの規定によりまして、その全部を特に秘密を要するものとし、これを印刷配付しないこととするに御異議はございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○江崎委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。 本日は、これにて散会いたします。 午後四時五十三分散会