議院運営委員会 第2号
- 発言数
- 71 件
- 登壇者
- 10 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1958/06/16
会議録
○江崎委員長 これより会議を開きます。 最初に、立法事務費の交付を受ける会派の認定に関する件についてお諮りいたします。事務総長から説明を願うことにいたします。
○鈴木事務総長 立法事務費の交付を受ける会派の認定は、国会における各会派に対する立法事務費の交付に関する法律の第五条の規定によりまして、当委員会の議決によって決定することになっておりますが、現在自由民主党、日本社会党及び小会派クラブからそれぞれ所定の届出が参っておりますので、当委員会の認定をお願いいたしたいと思います。なお、立法事務費は各会派所属議員数に応じ、議員一人につき二万円の割合をもって算出した金額を毎月その会派に交付しますが、今月は、五月分と六月分の二ヵ月分を認定日に交付することに相なっております。以上であります。
○江崎委員長 ただいま事務総長から説明がありました通り、自由民主党、日本社会党、小会派クラブの三会派を立法事務費の交付を受ける会派と認定することに御異議はございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○江崎委員長 御異議なしと認めます。よって、さように決定いたしました。 —————————————
○江崎委員長 次に、小委員会設置の件についてお諮りいたします。今国会におきましては、おのおの八人の小委員よりなる国会法改正等に関する小委員会、図書館運営小委員会、院内の警察及び秩序に関する小委員会、庶務小委員会の四小委員会を設置いたしたいと存じます。御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○江崎委員長 御異議なしと認めます。よって、さように決定いたしました。 なお、小委員会の小委員の各会派の割当数は、自由民主党五人、日本社会党三人と相なりますから、御了承を願います。 なお、四小委員会の小委員及び小委員長の選任は、先例によりまして委員長において指名することとし、また、小委員、小委員長並びに議事協議員及び理事から辞任の申し出がありました場合には、そのつど委員会に諮ることなく委員長においてこれを決することとし、また議事協議員の辞任によってこれに欠員を生じ、また小委員、小委員長及び理事の辞任並びに委員の異動等によって、小委員、小委員長及び理事に欠員が生じました際の補欠選任につきましては、委員長において指名することに御一任を願っておきたいと思いますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○江崎委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。 なお、小委員及び小委員長は追って指名し、公報をもってお知らせすることにいたします。 —————————————
○江崎委員長 ただいま官房長官が、新たに任命されました副長官と打ち連れまして当委員会にごあいさつを申し上げたい、こう申し入れられておりますので、もうこっちへ向っておると思いますが、しばらくお待ちを願いたい。 なお、今、参議院の方は副議長が平井太郎君にきまったそうであります。そこでごあいさつに来られたそうですが、ここがちょうど会議中であったから、いずれまたあらためてごあいさつに参ります、そういうことで引き下ったそうであります。 —————————————
○江崎委員長 大へんお待たせいたしましたが、玄関へ官房長官が出かかったら、何か陳情隊にひっかかって今懇談しておって、まことに済みませんが、こういうことでございますから、会議は暫時休憩いたします。大体四時ごろをめどに開きたいと思いますから、お含みを願います。 午後二時三十三分休憩 ————◇————— 午後五時六分開議
○江崎委員長 休憩前に引き続き会議を開きます。 まず、事務局並びに法制局の人事承認の件についてでありますが、事務総長から説明を願います。
○鈴木事務総長 このたび、本院法制局参事、第四部長藤野重信君を、事務局に出向の上、管理部長に任命いたしたいと存じておりますので、法制局の了承もすでに得ておりますから、この際御了承いただきたいと存じます。 次に、法制局参事の有賀愼一郎君を大蔵省職員に任用したい旨、大蔵省より照会がありましたので、これを転出させ、また有賀君の後任として、現在大蔵事務官であります松下正美君を新たに法制局参事に任命いたしたいので、当委員会の承認を得たい旨、法制局長より申し出が参っております。履歴書等はお手元に配付してございますが、御協議の上、よろしければ御承認を願いたいと存じます。
○江崎委員長 事務総長の説明は以上の通りであります。これを承認するに御異議ございませんか。
○江崎委員長 御異議なしと認めます。よって、さように決定いたしました。 —————————————
○江崎委員長 なおこの際、新たに官房長官に就任せられました赤城宗徳君より発言を求められております。これを許します。
○赤城説明員 ごあいさつを申し上げます。このたび内閣官房長官に就任いたしました赤城宗徳でございます。万年至らないづくしでありますので、各位の御指導と御鞭撻をお願いいたしまして、ごあいさつにかえる次第であります。 なお、官房副長官に松本俊一君と鈴木俊一君が就任いたしました。
○松本説明員 松本でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 —————————————
○江崎委員長 それでは、先ほどの会議で留保になってあと回しにいたしました国務大臣の演説と、国務大臣の演説に対する質疑について御協議を願いたいと思います。これは二項目になっておりますが、一括して議題にしたいと思います。
○山本(幸)委員 この際官房長官にちょっとお尋ねしたいのですが、よろしゅうございますか。
○江崎委員長 どうぞ、差しつかえございません。
○山本(幸)委員 官房長官新任早々ですが、ちょっとお尋ねしたい。実は御承知のように、今度の国会は選挙後の特別国会です。従って、特別国会の主目標は議長、副議長その他国会役員の選挙、それから首班指名、これが主目的でありますけれども、私どもは、それと同時に、最近の不況をいかにして克服するかというような問題、あるいは外交上の問題については日中貿易の問題であるとか、あるいは日中漁業問題であるとか、さらにまた大きく言えば、最近の選挙の間、約四、五十日間のいわゆる国際的な変貌であるとか、こういう問題があろうと思うのです。従って、これらはことごとく国民が非常な関心を持っておる問題でありますから、特別国会といえども、この期間の間に、かりに完全処理ができないにしても、やはり政府の態度をこういう機会に宣明して、おもむく方針を明確にする、これはやはり国民全体が期待しているところだと思うのです。私は、そういう意味において今度の国会の意義があり、また国会がそのような性格を持っておると思うのですが、この際官房長官はどういう考え方でいらっしゃるか、ちょっとお聞きしたいと思います。
○赤城説明員 ただいまお話しのように、日本と中共との漁業関係、貿易問題、あるいはまた国内の経済に対しての所見、こういう点につきまして、この際、内閣としても一般国民に声明する必要があるのではないか。御同感であります。そういうことでありますので、実は総理の所信表明の中にもぜひそういうことを盛って、国会を通じて国民に政府の所信を明らかにしたい、こう考えておる次第であります。
○山本(幸)委員 今お聞きすると、私の申し上げたことは大体意見が一致しているわけです。それについて総理の所信披瀝で明らかにしたいとおっしゃったのですが、総理だけが所信披瀝をされるのですか、それとも、それぞれ関係の、たとえば不況克服については大蔵大臣なり経企庁長官なり、あるいは外交問題については外務大臣なり、担当の大臣がおられるわけですが、そういう人々は何かおやりになるのですか。
○赤城説明員 岸内閣の性格としては、選挙前と選挙後において変りがないことは御承知の通りであります。ただ、今お話しのように、当面する問題につきまして明らかにしたいという点があることも、これは申し上げるまでもないわけであります。そういうことでありますが、会期も非常に短かい会期でありますし、法律案といたしましても、最小限度、前国会に審議できなかったような法律についての御審議を願いたい。また予算の点等につきましても、本予算を提案しないことは当然でありますが、補正予算等につきましても、今のところ、補正予算を提案するというようなことについてはなお検討中でありますが、そういうような点から考えまして、財政についての大蔵大臣の演説とか、あるいは外交についての外務大臣の演説、あるいはまた経済の問題について経済企画庁長官の演説ということは、総理の所信表明の中に含めて、他の閣僚の演説は差し控えていただいた方がいいのではないか、こういう考えを今のところ持っているわけであります。
○山本(幸)委員 ちょっと私理解しかねるのですが、会期も短かいしとおっしゃったけれども、もし政府の御要望があるなら、今申し上げたような事態を政府も明らかにし、また野党としても、野党の立場から政府にさらにお聞きしたいところは遠慮なくお聞きして、国民の前にその方針を明確にするという必要があるなら、私はこれは会期にこだわる必要はないと思う。政府の御要望があるなら、国会はあらためて会期の問題を検討してもいいと思う。問題は、会期が短かいからこの国会はあまり重要でないというふうに聞えたのですが、私はそうじゃないと思うのです。会期の問題にかかわらず、この国会は、冒頭申し上げたように首班指名とか、役員の選挙等もおもなる使命でありますが、同時に、最近やはり大きくいろいろな問題を起している先ほど申し上げたような外交、経済全般にわたって国民が非常な関心を持っているのですから、それを総理の所信披瀝だけでお茶を濁すというやり方は、私ばかりでなしに、国民の理解しかねるところだと思う。もちろん私どもは、総理の所信披瀝というものをまだ認めているわけではございません。ただあなたの方がそうおっしゃったから、その言葉を使っているだけであって、やはりこの際、岸さんは、少くとも従来の岸さんと違って、選挙の洗礼を受けた総理大臣なんです。従って、あらゆる点から見ても、相当の自信をお持ちになって今度の組閣をやられ、あるいは政府の態度を進められると私どもは理解しているわけです。そういうやさきであるから、当然そんな所信披瀝というようななまぬるいことでなしに、もっと明確にするために政府は進んで施政演説をやるのだ、それから同時に担当大臣はそれぞれ自己の信念あるいは政府の信念を代弁して、その点を明らかにするのだ。さもなかったら大臣は要りません。何のために大臣を作ったか。それでは電気人形と同じです。ボタンさえ押せばいいということになるから、大臣は要らないことになる。そうでなしに、やはり大臣をお選びになった限りにおいては、それぞれ大臣の所信を明確にしてもらう、施政を明確にしてもらうということは当然のことだと思う。それを会期が短かいから必要がないという印象を与えたり、あるいは法律は二、三件だからというようなことは、私は理由にならないと思う。その点いかがですか。
○赤城説明員 お言葉を返すようですが、会期が短かいから国会を軽視するという考えは全然持っておりません。ただ先ほどから申し上げましたように、総理の所信表明の中にそういう点を含めて演説をすることに相なっておりますし、それからもう一つは、これは与党とも、また議運の皆さん方とも御相談しての上ではありますが、予算委員会はぜひ開きたいと私の方で考えておりますので、今お話のありましたような問題は、予算委員会において徹底的に御質疑を受けたり、また答弁をいたしたりして、そこを通じて国民に岸内閣の考え方を浸透したり、批判をいただいた方がいいんじゃないか、こういうふうにも考えておりますので、実は本会議における演説は総理大臣の演説だけにいたしたい、こういうふうに考えている次第であります。
○池田(禎)委員 政府が衆議院において発言を求めて演説をするということは、これは国会のしきたりなんですから、政府が一方的に、総理大臣の所信表明だけをもって、そうして他の閣僚の方を兼ねて申し述べるということは、これは国会の従来のしきたりというものを冒涜するものである。社会党といたしましては、あくまでもそれぞれの所管の大臣から、所管の事項についての施政の方針を明らかにする、少くとも岸内閣の性格を国会を通じて国民の前に宣明するということは、私どもはどうしても譲歩するわけに参らぬのであります。従って、むしろこの際は政府がお考え直しをして、もう一ぺん政府機関を通じまして、国会のしきたりに対してあなた方が同意されるような、再考の道を私どもはこの際要求してやまないのであります。
○福永(健)委員 政府と社会党さんの応酬だけでございますと、私ども何も申し上げるつもりはなかったのでございますが、国会のしきたりなるがゆえにという御発言でございますから、私どもも与党としての考え方を少し申し上げておかなければならないと考えます。従来幾つかの国会において、政府側の発言といたしましては、総理大臣以下数名の国務大臣がそれぞれ所管事項について発言をいたしましたことももとよりございます。しかしそのときそのときの国会の性質によって、総理大臣が所信の表明というような形において総合的に発言をいたし、他の国務大臣はこれを行わなかったというようなこともしばしばあるのであります。要はそのときの国会の性質にもよる、こう考えるわけでございます。池田君のお話のごとく、数名の国務大臣が演説をするのが国会のしきたりであるというように、私どもは直ちに了承するわけには参らないのでございます。すでに政府側からもいろいろ官房長官が申されたのでありますが、今次の国会は、総選挙後、憲法の定むるところによって急遽召集された特別国会である。従って、総選挙後に遅滞なく行わるべきこと、たとえば首班の指名をどうするか、その他いろいろありましょうが、そういったことがまず第一義的であって、内閣を組織した政府においては、できるだけすみやかに諸般の施策をまとめ上げて、これを国会にも示すということは当然でありますけれども、そういう点から申しますと、組閣早々であって、いろいろ考え方はあろうけれども、より慎重にすべてのことを用意して、そうして国会にそれぞれ示すことが必要である。ことに政府が所信を表明いたしますにつきましては、おおむね単なるアイデアであってはならないのである。かくかくするということについては、場合によっては予算の裏づけ等がなければならぬ。そういうようなことのためには、どうしてもやはり若干の時間を必要とする。今も官房長官が、補正予算云々というようなことについては、やがてさらに考えた上でという発言があった。そういうふうなところにも現われておりますごとく、やはりある程度の時間を政府の方にもかしていただきまして、そうして単なるアイデアでなくて、そのアイデアをいかにして実現していくかという裏づけを伴って国会にも所信を示し、皆さんからもいろいろ批判をいただくということが望ましい姿であると思うのでございます。本来から申しますと、発言というものは、大体、発言いたしたいがと言うと、それはそれほど発言するなと言うようなことが当りまえでございまして、今次社会党さんが、大ぜいでしゃべれとおっしゃって下さることはまことにありがたい、いわば政府に対する御親切心のようにも解釈するわけで、その点は恐縮するのでございますけれども、私どもの立場からいたしますと、今申し上げましたように、ものを申すからには、やはりいろいろの裏づけ等を伴った発言の方がよろしかろう、そういう意味で、今次の場合は組閣早々である、選挙後早々の国会であるというようなことから、総理大臣がまとめて総括的に申し上げ、以下各論等については、やがてあらためての機会ということでいいと私は思うのであります。与党側としてはそう考える。社会党さんは社会党さんとしてのお考え方がおありであろうと思うけれども、そういう意味において、私は池田君の言われる国会のしきたりということと関連して与党の考え方を申し上げますならば、今度の政府の措置で、おおむね国会のしきたり等とも背馳するものでない、大体これが普通の例である、かように考えるわけでございます。
○池田(禎)委員 この国会というものは、総選挙の洗礼を受けた岸内閣の初めての国会であります。すでに選挙におきまして、外交に、経済政策に、あるいは計画経済に、公然と国民の前に公約して出たのでありますから、今さらそんなことをしり込みするとか、予算の裏づけを伴わなければなかなか困難であるというようなことでは、選挙の公約なんというものは裏づけがないのかということを言いたくなるけれども、そういう政府の中身のことは私は省略いたします。国会を構成する野党の立場といたしますならば、当然これを機会に、外交問題というものは、この選挙の期間を通じて大きな動揺を来たしていることは事実である。これがひいては国民生活に大きな影響を与えている。日中貿易関係というものが画餅に帰して、これがために大きな貿易上の損失を来たし、商社の倒産というものは各所に続いております。こういう現象をとらえてみても、外務大臣がみずから外交上の責任をとらずして、総理大臣をもって代弁せしめるということは、憲法政治のもとに分担せる閣僚の地位を無視するような、いわば一人の総理大臣がすべての職務を兼任するというようなお考えでなく、これこそ政党政治のもとにおいて、それぞれ所管の大臣のもとにおいて、国会を通じ国民の前に披瀝することが当然である。これに対して社会党はもちろん堂々の陣を張って、そうして国民の問わんとすることをこの国会を通じてただしたい、これが私どもの見解でありますから、個々の閣僚につきましては、ただいま官房長官の申されましたように、予算委員会の開会に応じてよろしいというなら、その機会に譲るといたしまして、少くとも本会議を通じて行われる公式のことは、特別国会、岸内閣の独自の見解において組閣の完了した内閣のもとにおいて、それぞれ総理大臣の施政の方針、外務大臣の外交方針、大蔵大臣の財政演説、経済企画庁長官の経済演説というものを私どもはこの際どうしても要求せざるを得ないのでありまして、この点は、むしろ政府の方が進んでこういう構想を持って、新しく国民の前に岸内閣は臨みたいのだということを表明することの方が——先ほど福永君から非常に御親切な社会党の出方だと仰せられましたけれども、もちろん私どもは国会を構成する上において、いかなる内閣においても所信を表明することが、これが民主政治における内閣のあり方だと思って、私はこの際政府の方が進んで——社会党が一人でよろしいと申しても、進んでおやりになることが国民に対して忠実なるゆえんであると思いますから、この点は一つ官房長官から政府に対し特段の計らいをして、さように取り計らうようにお願いする次第であります。
○福永(健)委員 池田君の今官房長官におっしゃったことについては、これは要望でありますからそのままに伺うわけでありますが、要は、私は今度の国会の性質にかんがみてどうあるべきか、こういうことで先ほども申し上げたわけでございます。総理大臣以外の今おあげになりましたような閣僚諸君からの発言等は、もとより社会党さんの方でも堂々とただしたいとおっしゃいますので、それに対しましては堂々とお答えするのでございます。決して発言をちゅうちょしておるというようなわけではないのでございます。先ほど申したような趣旨において、この際はそういうふうにするのがいい、岸内閣というものはまだ長く続くのでございますから、十分に用意をいたしまして、社会党さんからもなるほどと思っていただけるような全体のものを、やがての場合に申し上げるということの方がよろしいのだと私どもは考えております。御了承を願いたいと思います。
○山本(幸)委員 福永君の言うことは、ちょっと的はずれだと思うのだ。今度の国会の性質が、さっき冒頭申し上げたように、それは法規の示すところで、選挙の済んだあとの特別国会でまずやらなければならぬことは首班指名とか役員選挙とかをやらなければならぬことを規定しておるだけであって、だからといって、選挙期間中にいろいろ情勢の変化とか、あるいは経済上の変化があった場合は、これはむしろ進んで政府はその問題と取っ組んで、国民に安心感を与えるという重大な使命を持っておると思います。従って今度の国会も、まず役員だとかあるいは首班指名をやると同時に、当面せる不況の克服であるとか、外交問題その他もやはり国民の前に明らかにしていく、これが性格なのです。そういう性格なんだから、その問題を先ほど赤城官房長官に冒頭質問したわけです。赤城さんもその点は同意せられて、その通りだという答弁をしていらっしゃる。従って、その点は赤城さんの答弁によっても明らかになっておると思う。そうだとすれば、今池田君の言う通りそれぞれの担当大臣がそれぞれの立場に立って、自分の所管事項を国会で明らかにしていく。しかも国会で明らかにする方法は、委員会でなしに、最初に本会議でもって与野党の間で質疑応答を重ね、明らかしていきながら、その具体的な説明については委員会に下げて、委員会でやってもらう、これが私は順序だと思う。特にこの前の国会で審議未了になった経済基盤の強化に関する法律などは、この前に出した情勢とそれから選挙期間中における、いわゆる日本経済の情勢とに大きな違いが生じてきておると思う。従って、幸いにあれが審議未了になってもう一ぺん出し直すのでありますから、その出し直すに際しては、やはり新しい経済事情のもとに出すという建前をとっていくべきものだと思う。そういう経済的な一点からいっても、やはり経企庁長官が日本の経済についての動向、見通しあるいは考え方を明らかにし、大蔵大臣また大蔵大臣の立場に立ってそれぞれ立場を明らかにしていく、こうしていきながら委員会で具体的に審議していく。これは僕はやはり手続として当然だと思うのですよ。だから特別国会だからそういうことは必要でないというような印象は、この際与党の皆さんもぜひ一つ反省してもらって、その考え方は変えてもらいたいと思う。
○福永(健)委員 先ほど官房長官の発言にもありましたが、今山本君の言われたようなことを、おおむね総理大臣の発言において申し上げる、こういうことで御了承を願いたい。そこで山本君の言われることは、初めから何人かそろわなければそういうことがいえないかのように言われるのですが、演説もまだ聞かないうちから、何人もそろわなければいかないというようなことでは、これは私はふに落ちないのでありますが、まず聞いていただいて、足らないところがあったら十分お聞き下さい。そうしたらそれぞれ立ってお答えもするし、また特に今度の場合、下の方の者が発言して最高責任者が所信表明等を行わないというのならばこれは問題でございますけれども、最高責任者がまとめて申し上げます、こう言っておることでございますから、そういうことにしていただきたいと思いまするし、また具体的におあげになった経済基盤に関する例の法案等につきましては、これはこの法案の提案理由の説明ということにおいて、これと関連して皆様に納得のいくようないろいろな説明を申し上げるということに、当然なろうかと思うわけであります。これらの点も御了承いただきたいと私は考えるわけであります。
○江崎委員長 いかがでしょう、ちょっと御相談ですが、今国務大臣の演説に関する件でいろいろ御意見が分れておるようでございますから、一括議題にしましたあとの方の国務大臣の演説に関する質疑、これは社会党さんの方から鈴木茂三郎君と中村高一君、北山愛郎君、この三人を質疑者として演説に対する質疑を行いたい、こういう成規の申し入れもあるわけであります。従いまして、ちょっとこの問題はいろいろ御議論があると思いまするからあと回しにして、きまるところから一つきめていただいたら大へんけっうだと思いますが、いかがでございますか。
○福永(健)委員 その点はよろしいとしても、社会党さんももうすでに代表者をきめてお出しになっておられるが、果して何日のどの辺でどなたがおやりになるかということについてはまだきまっておりませんが、これをきめることの方が、おやりになる方の便宜にもなると思います。ただいまの委員長の提案に私は賛成でございます。
○山本(幸)委員 それはけっこうです。けっこうですが、この際私どもの意見を申し上げたいと思うのです。今福永君の言われたように、大体三人を認めてもらえそうな御発言で、その点についてはわれわれも非常に感謝いたしております。そこで問題は、この前の前例にもありますが、やはり両党の党首という権威を高める上においても、当日——この問題は保留されておりますが、私どもはやはり四人をやってもらいたいのです。四人をやってもらった後に——これは保留しましたからあとで議論しますが、後に、その日に鈴木委員長の質問をやらせる。そうしまして、参議院との関係もございましょう、その点もスケジュールはまた別途事務局の方でいろいろ考案を願って、残余の人は明後日、すなわち十八日にやっていただく、できるならばそういうふうに一つお願いいたします。
○江崎委員長 念のために申し上げますが、さっきの議事協議会で大体きまりました事項——円滑にいくとすれば明日は開会式が午前十一時、それから所信表明は午後一時、それからあと参議院の開会が午後二時ぐらいになりますから、そのあとというと、今の質疑は三時ごろから始まるというようなことがいえるのではないかと思います。これはしっかりここでおきめいただくこととして、大体そういうふうだと思います。
○山本(幸)委員 目標はけっこうです。先ほど保留されたやつが片づきませんと、その時間が三時になるか五時になるか四時になるかわかりませんし、あまり委員長、自分の方ばかり発言されると……。
○江崎委員長 それはそうですね。 それからもう一つ、ただいま議論になっておりました前の議題の首相の所信表明につきましては、先ほど本院に、首相が所信について発言したい、こういう成規の書類が参っております。
○荒舩委員 どうです、先ほどの大臣の所信表明の問題は議論がありますから、第一番に社会党さんの質疑の三人の問題、これを一つ先にきめようじゃありませんか。
○福永(健)委員 今、社会党さんから御主張の第一日に鈴木委員長の発言を行いたい、こういうお話は、二大政党対立下における姿として、これは私は最もふさわしかろうと思う。私どもも、第一日にそれを行われることに対しましては賛成です。ただ、あとさらにもう二名ということですが、社会党さんが強くそういう御希望なら、これは私どもにおいてもできるだけ社会党さんの考えに同調したい、こうは思いますが、これが当然の姿であるとか、前例であるとかいうことは抜きにいたしまして、この際においては同調するということにいたしたいと思います。
○江崎委員長 そうしますと、今のとりあえず国務大臣の演説に対する質疑の二項、質疑者の数を三とするという点は、今福永君の御発言の通りきめてようございますか。
○江崎委員長 それでは、さよう決定いたしました。 次に、この時間の問題はどうしますか。
○池田(禎)委員 私の方では、今回の発言は従来の国会の法規に従いまして、時間の制限を付与されることにつきましては野党といたしまして同調いたしかねます。良識ある質問の時間ということをもっておきめ願いたいと思います。時間を従来のごとく制限されるとか、そういうことは一切野党としては応じがたき旨を厳格に申し上げます。
○福永(健)委員 その点は、私どもは、単に明日及び明後日の社会党さんの質疑ばかりでなく、あとにも関係する問題でございまするから、直ちに池田君のおっしゃるように本国会以後は時間の制限等はまかりならぬと聞えるようなことでございますと、これは議会運営が大きな暗礁に乗り上げると思う。従来ともこういうことにつきましては話し合いまして、おおむね納得のいく結論に到達しておりますので、きょうおっしゃって、今このところで直ちに時間をどういうふうにきめるというふうにも社会党さんもあるいはいかぬかもしれませんが、しかし御発言の中に良識あるとか、良識云々というような言葉がございましたので、それで安心をいたすわけでございます。この良識あるということでぜひいっていただきたいのでありますが、そういうことから申しますと、その良識を前提として、両党においておおむねあらかじめどうということをきめておくことが、両方とも都合がいいと思うのでございます。何にもきめなんで、それぞれの良識においてということは、それではやはり今後やっていくことがむずかしいと思いますので、ぜひこの点は今おっしゃる良識に基いてある程度の目安を示していただいて、われわれはそれに対してできるだけ御協力を申し上げるということにいたしたいと思います。
○池田(禎)委員 今福永君がそう仰せられるのですけれども、私どもこの国会というものを混乱せしめ、あるいは法規にあらざる方法をもって運営しようという考えを持っておりません。ただ従来——本来ならば国会というものは、御承知のように言論の府であります。言論の府が言論の府を制肘し、言論を制約するということは、私どもは本質としては許されないと思う。ただ本日この場合といえども、制限をつけないということは与党としても、議院運営上においてそれを唯々諾々としてのむわけにはいかないと思います。おおむねこの間におきましては、社会党としても良識のある態度をもって臨むべきことは申すまでもございません。ただ従来ありまするような非常にこま切れ的にきめられて、そうしてそのワクの中で動けないというようなことは今の国会対策の方針としては了承して参ってはならない、こういう指示を受けておるわけです。従って、私どもの申しておる言葉の中におくみ取りをいただけるならば、私どもも良識のある態度をもって臨む。その方法についてはいずれまた討議する機会もあろうかと思います。
○荒舩委員 この種の質疑は大体話し合いができておるので、決してわれわれの方といたしましては、無理に時間を短かくというような考えはないわけであります。しかしながら、大体三人おるとすると、三十分に二十分に二十分くらいのように記憶しておるのですが、その辺でどうでございますか。
○山本(幸)委員 それは今池田君が言ったように、率直にいって時間の約束はできない。今度の国会の当初からの経緯からいっても、それはできないのですよ。そこで、今池田君の言っておる良識は、具体的に言うと、演説をやる人の原稿が大体どれくらいか、本人の意向も聞いてみる。そうすると、そこで初めてあまりにも良識に欠けておるとか欠けておらぬとか、われわれも進言をして、そういう意味において皆さんからそれほどおしかりを受けるような、お小言を受けるようなことはしない、こういうようなお約束だけは僕はしたいと思います。
○福永(健)委員 単に良識ということだけでも、これも私どもの立場も困りますので、ただいまの場合、その良識を私どももとより信じてお話を伺っておるのであります。しかし今度の質疑はそれにして、それからあとも続々いろいろなことがありますが、すべてきまることは良識ということだけでは、これはもう良識といっても人それぞれにいろいろありますからね。あとでまた不測の事態を生じないとも限りませんので、そういうことはなるべく避けて、円満にやっていくようにということが本委員会の使命でもあろうかと思いますので、きょう直ちに私どもは、池田君の表現をおかりするならば、こま切れ的なものまでとは申しませんが、それではその質疑を現実に行われるより前に……。
○山本(幸)委員 ですから私が言ったように、本人に聞いてみて、それでどれくらいだ、あまり良識に欠けるようなことがあれば僕らも進言する、当人にお願いして、大体原稿を見、時間の約束はできぬけれども、この原稿なら何分ぐらいだということは次の機会に言えると思う。大体そういうことで一つ……。
○山村(新)委員 あした、いずれ協議会なり議運が開かれると思う。それまでに皆さんの良識のある時間を判定されて、これくらいだということがわかってから——せっかく話し合いしてきたのですから、変なことになってもいかぬですし、それだけはあした一つお願いいたします。
○江崎委員長 それでは、だいぶ話も近づいておるようですから、そういう御議論の線でこれはきめていただくことにいたします。 それから第四番目の発言順位はどうでございますか。
○福永(健)委員 発言の順位は社会党にまかせて……。
○江崎委員長 鈴木茂三郎君、中村高一君、北山愛郎君の順序で決定をいたします。
○福永(健)委員 わが党の場合、まだ発言通告等ももちろんしておりませんが、もしわが党で質疑をするということになります場合にはあらためて申し上げますが、この点だけはちょっと留保しておきます。ただいまのところ、私どもはわが党から質疑をするというようなことは聞いておりませんけれども、今直ちに、そういうことはいたさないということでもちょっと困ります、留保ということにしていただきます。
○江崎委員長 それでは、そういうことで御了承願います。 それで、質疑の日数は二日ですか。
○荒舩委員 あした、あさって。
○江崎委員長 そうすると、私がさっき申し上げたあすの議事の——これは円滑にいけばという前提はもちろんつくわけですが、大よそのけじめを立てていただきたいと思います。開会式午前十一時、午前十一時からのあり方ですね。 ちょっと速記をやめて。 〔速記中止〕
○江崎委員長 速記を始めて。 そうすると、今の円滑にいった場合を前提として、開会式十一時、所信表明は午後一時半、そうして今官房長官の話では大体十五分ないし二十分程度、それから参議院の開会が午後二時半になるわけですね。そうすると、鈴木委員長の質疑が三時半、それで……。
○山本(幸)委員 そこのところは、先ほどの前段の問題が片づかぬと応じられないから……。そこでここでまとまったことは、一時半から始めて所信披瀝をやって、それから鈴木委員長の質問をやる。ここまでのことはきまったわけです。あと三人大臣を要求しているんだから、それによって時間を一時間なら一時間延ばしてもらわなければならぬ。
○福永(健)委員 それではきまってないこともありますが、おおむねきまりそうなようなことでもありますので、ただいままでに社会党さんから御要求の総理大臣以外の何名かの大臣が発言をするということについては、今まで官房長官の方では政府としてこうだと申し上げたし、私どもは党としての考え方を申し上げた。現在の段階においては、総理大臣だけがやるということでございますから、山本君、池田君等の言われた社会党さんの御要望は官房長官も聞いておりますので、明日までにもしそういうお話の通りにするということであれば別でありますが、そう急に変ろうとも思えませんので、大体あまりあと味が悪くならない程度で、ここらのところでしかるべき結論を出していただいて、きまらぬことはきまらぬで、その状態であす引き続きやることにして、きょうはこの程度でいいんじゃないですか。これ以上言うとまた……。
○山本(幸)委員 ただ間違えないように聞いてもらいたいことは、そうずるずるべったりじゃ困るんで、やるやらぬということを明確にしてもらわなければならぬ。それは今明確にしろというのではないが、やはりその点が明確にならぬと、明日のスケジュール、時間表がはっきり組めない。 それからもう一つは、政府がやらぬというやつを、頭をなぐってまでやらせるわけにはいかぬが、少くとも国会で与野党がぜひやるべきだという強い要求をした場合に、国会法を見ても政府の通告によって発言をさせることになっておる、その裏解釈は、やはり国会の必要によって発言を求める場合もあるということであるから、両党の意見が一致すれば、ぜひ政府もやってもらわなければならぬ。
○福永(健)委員 与野党の意見が一致してぜひというときは、それはそうです。ただし与党たる私どもとしては、今おおむね政府と同じ考え方である。どうぞ今回の場合は……。
○池田(禎)委員 私は、今山本君の言われたことが一番望ましい姿でありますが、与野党一致せざる場合といえども、野党のこれだけの要望があるならば、政府が形式的に今日まで答弁したところを見て下さいということではなくして、少くとも誠意を披瀝して、この野党の要望に応ずるだけの努力と万全の措置をはかってもらうことが望ましいことであって、形式的でなく、実質的にこの野党の要望に沿えるところの努力を払ってもらいたい。
○荒舩委員 この問題は幾ら議論しても同じことなんで、わが党といたしましても政府と同じ意見を持っておりまして、今までおおむねこういう短期の臨時国会では、総理の所信表明ということで済ましているわけであります。従いまして、今回はぜひ一つ——御議論のあるところは十分われわれはわかっておりますが、そういうような点につきましては、三名、しかも社会党の委員長が質疑に当るわけでありますからその質疑で十分ただしてもらう、そうしてわが党としても十分総理の、あるいはほかの大臣の答弁を懇切丁寧に行う。なおその上に予算委員会も開かれるということでありますので、そういうところで一つこの際がまんを願いたいと思います。
○江崎委員長 それでは、いろいろ御議論があるようでございまするから、明日開会式終了後に協議会を開くことにいたしまして、その協議会終了後再び議院運営委員会を開く、こういうことにしてはいかがでございましょうか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○江崎委員長 御異議がなければ、さように決定いたします。 —————————————
○江崎委員長 なおこの際、赤城官房長官から発言を求められておりますので、これを許します。
○赤城説明員 先ほど御紹介申し上げました官房副長官の鈴木君が参りましたので、御紹介申し上げます。
○鈴木説明員 どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)
○赤城説明員 なお、一つ御了解をお願いしたいことがあるのでありますが、大臣の席の左の端に、前国会から内閣総務長官の席を設けておいたのであります。これは政府委員の席というようなことで、前の国会におきましても議運の了解を得てそういうことになっておったのでありますので、松野君が総務長官でありますが、政府委員席という意味におきまして大臣と同じ列の一番左の端に席を設けたいと思いますので、御了解を願っておきたいと思います。
○江崎委員長 ただいまの申し出を了承するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○江崎委員長 御異議なしと認めます。さよう決定いたします。 本日はこれにて散会いたします。 午後五時五十三分散会