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28回国会参議院1958/04/22

議院運営委員会 第29号

発言数
21
登壇者
7
会派数
2
開催日
1958/04/22

会議録

安井謙自由民主党

○委員長(安井謙君) 議院運営委員会を開きます。  裁判官訴追委員会事務局長の任命に関する件につきまして、事務総長から説明を求めます。

河野義克事務総長

○事務総長(河野義克君) 裁判官訴追委員会の古島委員長から、議院運営委員長あてに、同委員会の事務局長が欠員中であるので、その補欠任命について承認を求めたいという趣旨の文書が参っております。訴追委員会事務局長の任命は、委員長が両議院の議長の同意及び議院運営委員会の承認を得て任命することになっております。後任者としては、仙台地方裁判所所長判事大野正太郎君が推薦されておりますが、大野君の履歴はお手元に配付した通りでございます。

安井謙自由民主党

○委員長(安井謙君) 本件を承認することに御異議ございませんか……。

椿繁夫日本社会党

○椿繁夫君 任命の方式は、今、総長の御説明でわかりましたが、監督の権限は、訴追委員会の委員長にあるということは大体わかりますけれども、これは委員長が監督されるだけで、他に責任を持って監督するという何は法制上はないのですか。

河野義克事務総長

○事務総長(河野義克君) 法律の規定から言いますと、「事務局長は、委員長の監督を受けて、庶務を掌理し、他の職員を指揮監督する。」、こういうことになっております。従って法律的な意味における監督権は、裁判官訴追委員会の委員長にあるというべきであろうと思います。実際問題としては、訴追委員会その他においても、事実上の監督に類似するいろいろな御論議等が行われることは自然であろうと思いますが、法律上の問題としては、訴追委員長が監督するという格好になっております。

椿繁夫日本社会党

○椿繁夫君 今欠員中の前の事務局長は、どうも現状のままにおきましては、十分な監督ができない結果、この事務機構などが乱脈をきわめ、しかも国民から訴追請願のたくさんありましたものが、聞くところによりますと、この三年間ばかり事務が渋滞しておる。ほとんどこの訴追委員会の使命というものが果されていない。国民に対しても、まことに申しわけないことであると考えておりますけれども、新らしい事務局長を選任するに当って、これまで、なぜああいうふうな、指弾を受けるような不始末が起ったか。なぜこのような事務の渋滞が起ったかというようなことを、十分一つ研究をする必要があると思うのです。何かいい方法はないものですかね。これを異議なしということで後任をきめるだけでは、どうも私どもの任務が、それで足れりというわけにいかぬような気がするのです。

安井謙自由民主党

○委員長(安井謙君) ただいま椿君の言われましたような問題が確かにあったと思いますし、まあそのことがあって、事務局長も更迭されるということになったものと思います。それにつきましては、各会派から選ばれております訴追委員も、それぞれの点について十分御検討の結果、今度のこういうようなことになっていると思います。なお、もし必要なら、幸いこの席には委員の一人であられる柴谷さんもおられるようでありますから、もしその方の御意見でも得られれば、参考に伺っておきたいと思います。

柴谷要日本社会党

○柴谷要君 この委員会への質問がございましたので、訴追委員会の委員として申し上げたいと思います、今、私どもがこのようなことになりました訴追委員会の実績というものを検討して参りますと、もっと能率的な仕事ができないものかというので、いろいろと検討した結果、ここに勤務されておりました事務局長は、それ相応に、訴追委員会の事務局長以外に兼職等をお持ちになっておりましたので、どうせ選んでいただくなら、真剣味の入った方に仕事をしていただいた方がよかろうということで、兼職の方に本業を求めていただきまして、今川、御自身の御意思によってやめていただいたのでございます。新たに迎えました今回の大野正太郎さんは、人格非常に高潔な方だということで、昨日の訴追委員会においても、御本人にお会いしまして、満場一致、この方をお迎えしようということを決定いたしました。  それに付随いたしまして、今までいろいろ問題がございました訴追委員会の中に、今度は運営要綱をはっきり作りまして、そうして今までのいろいろな事務渋滞の原因等を、それによって十分に改めて行こうということで、今、案の作成を事務局に命じておりまして、いずれは上っております小委員において十分検討して、最後の仕上けができるものと、さように考えておりますので、今後の訴追委員会の仕事というものはスムーズに完全に取り行われる、かような確信の上に立って今日進んでおりますことを申し上げて、御参考にしたいと思います。

椿繁夫日本社会党

○椿繁夫君 訴追委員会でも、これまでの事情を十分御検討になって対策をお立てになっておるようでありますから、一応安心をいたしますが、各派から出ております訴追委員とされましても、それぞれ兼業みたいになっておりまして、そういうところに、責任の所在というものがぼやけてくるという何もございますので、今後、訴追委員長を初め、訴追委員で今検討中の対策が急速に打ち立てられ、事務の渋滞、綱紀の乱脈というようなことのないように、十分一つ注意を促して行くことをもって同意をいたしたいと思います。

安井謙自由民主党

○委員長(安井謙君) 今、椿君の御発言の趣旨につきましては委員長から、訴追委員の方によく要望をお伝えしておきます。  他に御発言あるいは御異議がなければ、本件を承認したいと思いますが、御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

安井謙自由民主党

○委員長(安井謙君) 御異議ないものと認め、さよう決定いたします。     —————————————

安井謙自由民主党

○委員長(安井謙君) 他に発言ございましょうか。

小林孝平日本社会党

○小林孝平君 私はこの際、議運委員会で御研究を願いたいことを発言したいと思います。  それは、国会議事堂の中央玄関の通行に関する件でございますが、この中央玄関は、開院式の際に天皇陛下が御通行になる際にのみ使われております。大体この国会議事堂は、旧帝国憲法下において作られて、その当時の天皇の地位ということから、中央玄関を天皇陛下の御専用にされたということは、当時の事情として、いささかも不自然でなかったと思う。ところが、この新憲法下になりまして、天皇陛下だけあの国会議事堂の中央玄関をお通りになるということは、やや不自然の感がするわけです。主権者である人民の代表者、国会議事堂はそれらの人によって使われるのに、それらの本来使う人がここを通行しないということは、これは多くの人が疑問に思って、国会のいろいろな不自然や不都合があるうちの一つとして、一般の人も非常に疑義を狩っているところだと思う。そこで、しばしばこれは非公式に、そういう話は過去にもあったようですし、また、私たちが議運委員になりましても、理事会において、この通行について希望を述べておいたわけであります。そこで、天皇陛下御自身とされましても、あそこを御自身だけお通りになるということは、天皇陛下のお立場、お気持を考えても、私たちは現状のままにしておくことが適当であるかどうか、非常に疑問を打ちますので、この際、あの中央玄関を、開院式の口には衆参両院議員があそこを通行できるように、また、総選挙あるいは参議院の通常選挙が行われまして、最初に新議員が登院する際は中央玄関を使う、こういうことにいたしたらどうかと考えます。幸い中央玄関の管理の所属は参議院にありますので、これは当然、衆議院とも合議しなければなりませんけれども、管理の側は参議院にあるのでありますから、至急、議運においてこの検討をいたされまして、次期特別国会の際には、この実現を見るように、委員長において取り運ばれんことを希望いたします。

佐野廣自由民主党

○佐野廣君 今の小林委員の御発言は、庶務小の方で御検討願いたいと思います。

椿繁夫日本社会党

○椿繁夫君 今、佐野さんの言われたように、庶務小で相談していただくのもいいと思いますけれども、常時あそこを議員が出入りせなければならぬということになると、これは便利の悪いところも実際問題としてはあるわけです。私はそういうふうにしたって別に差しつかえない。全国から傍聴者がたくさんこられる。その際、院に入るのにどのくらい身体検査をやっているのか、つぶさに私は見ておりませんけれども、主権者である国民が院に入るときには、何か監獄に入るよりもむずかしいところだと話をしている人があります。そういう近づきにくい警備の方法なり、管理の方法というものは、民主憲法下の国会として、あるべき姿じゃないように私は思う。だから、そういう点についても十分緩和方法を相談するとともに、今、小林さんが言われたように、天皇さんの専用のために、あそこだけをあのままにしておくというのも、これはどうも何か古い憲法時代の特権意識というものを残存しているようで、どうも不自然に思いますから、どうか庶務小でもけっこうでありますから、国民が立法府に近づきやすいような方法を、いろいろの点で一つ御検討いただくことを、私も衷心から希望いたします。

小林孝平日本社会党

○小林孝平君 佐野さんもおそらく賛成されまして、この事務的の警備の点なども考慮されて、詳細を庶務小で研究されることを提案されたのだろうと思いますが、これは国会の正常化という点から考えましても、最も重要な点でございますので、たまたま松野参議院議長のもとにおいて、また安井議運委員長のもとにおいて、これが実現できるように、おそらくこの機会を逸しますと、なかなかスムーズにいかないことがないばかりでないと思いますので、委員長においては、その点も考慮されまして、庶務小において研究され、斎藤庶務小委員長のもとにおいて、すみやかに特別国会の劈頭から実現できるようにするということを前提にして、庶務小で検討するということに賛成いたします。

斎藤昇自由民主党

○斎藤昇君 次の特別国会までに実現するようにというお話でございますが、もし庶務小でやるということになりますならば、一つそういう条件なしで庶務小にお下げ願います。

小林孝平日本社会党

○小林孝平君 あまりこだわらないで、すなおに考えれば、どなたも異存はないと思うから。

斎藤昇自由民主党

○斎藤昇君 手続上不可能……。

小林孝平日本社会党

○小林孝平君 中央玄関の所属は参議院なのです。だからあそこを、そういうふうにするということになれば、おそらく衆議院においても反対の方はないだろうと思います。あとは当日、天皇陛下がおいでになるのに、警備の関係等で時間をどうするか、こういうことでございますから、大した問題はないだろうから、あまりこだわらずに……。

安井謙自由民主党

○委員長(安井謙君) 小林委員の御提案及び椿委員の付帯的な提案もありましたし、そのことについて、また御要望もありましたようでございますから、よくその御趣旨を体しまして、一つ庶務小委員会で十分検討していただきまして、この議運にもさらにその結果を御報告できるというふうに運びたいと思います。  ほかに御質疑もなければ、暫時休憩したいと思いますが。——それでは、これで休憩いたします。    午前十時二十一分休憩   〔休憩後開会に至らなかった〕

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