議院運営委員会 第3号
- 発言数
- 80 件
- 登壇者
- 12 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1958/01/23
会議録
○山村委員長 それでは、これより会議を開きます。 まず、開会式に関する件についてでございます。開会式の日取りにつきましては、去る二十日の理事会において、一応来たる二十五日午前十一時から行うことといたしましたが、事務当局をして宮中の御都合を伺わせましたところ、当局はお差しつかえがないとのことでございます。また参議院におきましても、本日の議院運営委員会理事会において、二十五日に開会式を行うこと決定したように承っておりますので、開会式は来たる二十五日午前十一時から行うことに決定するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○山村委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。 次に、開会式の式辞及び式次第につきましても、去る二十日の理事会において、お手元に配付の案に基きまして、事務当局より参議院側の意見を聞き合せてもらうことといたしましたが、参議院側におきましても別に異存がないようでありますから、式辞及び式次第につきましては、お手元に配付の案の通りそれぞれ決定するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○山村委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。 ————————————— 第二十八回国会開会式式辞 天皇陛下の御臨席を仰ぎ、第二十八回国会の開会式を挙げるにあたり、衆議院及び参議院を代表して、式辞を申し述べます。 今や、近代科学の驚異的進歩発達が、各国の政治経済に重大な影響を与えつつある情勢にかんがみ、われわれは、この際、国政の各般にわたり、諸施策の推進に万全を期さなければなりません。 これがため、内においては、科学技術を振興して、産業・経済の発展充実を期し、さらに、一層国民生活の安定と向上に力をいたすとともに、外に対しては、国際連合憲章の精神にのっとり、いよいよ諸外国との親善関係を深めて、世界平和の確立と人類の福祉増進に寄与し、ますます国家の繁栄を図らなければなりません。 ここに、開会式を行うにあたり、われわれに負荷された重大な使命にかんがみ、日本国憲法の精神を体し、おのおの、その最善を尽して任務を遂行し、もって国民の委託に応えようとするものであります。 —————————————
○山村委員長 次に、国務大臣の演説についてでありますが、愛知内閣官房長官から、これについて発言を求められております。これを許します。愛知内閣官房長官。
○愛知政府委員 政府といたしましては、まず第一に、予定いたしておりましたよりも意外に準備に手間取りまして、予算の必要な書類を国会にお届けする時期が二十九日の朝というようなことにならざるを得ないのであります。これは計数の整理、その他事務的の手続に、予想いたしましたよりも意外に時日を要したのでございまして、その結果、実は二十七日ごろには総理大臣以下の政府の施政方針の演説をさせていただきたい心組みでおりましたが、今申しましたような事情で、二十九日にお願いをいたしたいと存ずるわけでございます。この点、おくれましたことについては、まことに申しわけなく存じております。 それから、施政方針といたしましては、総理大臣と、外務大臣の外交演説、それから大蔵大臣の財政演説、この三本ということにお願いいたしたいと存じておる次第でございます。
○野原委員 官房長官にお尋ねしたいと思います。 第二十八通常国会というのは、政府も御承知のように、召集されたのは十二月の二十日であります。そうして二十四日から年末年始の自然休会ということになって、私どもは、その際、自然休会に入るに当って、二十五日には議会を再開する、このことを決定して参ったわけであります。その後の新聞に現われた岸総理の御意見等を伺ってみますと、岸内閣は昭和三十三年度の予算の成立に全力をあげる、こう申しておるわけでございますが、今お聞きしますと、予算の成立に全力をあげるとおっしゃる岸内閣が、その計数の整理だとか、事務手続に時日を要したとか、こういうことを理由にあげておりますけれども、二十五日再開は、昨年の暮れ、実は一カ月、四十日前に私どもが聞いておる。にもかかわらず、今なお予算が提出されないというのは、どういうわけなのか。これは、私は計数の整理とか、事務手続云々ということは理由にならないと思う。どういうわけで計数の整理、事務手続がいまだその解決を見ないのか。もっとはっきり言えば、つまり大蔵省の方でどうも仕事がうまくいかない。露骨に言えば、各省の予算ぶんどりと新聞は書いておるのですけれども、そういうことに対する大蔵官僚のサボではないかという声も実は院内にあるわけだ。この辺のところを政府としてはどのように考えておられるか、これははっきり御答弁願いたいと思う。
○愛知政府委員 まず第一に、岸内閣として、昭和三十三年度の予算の編成について全力をあげてこれに傾倒しようということについては、申し上げるまでもなく、私どもとしてはかたくさように考え、かつ総理の指示によって、全力をあげて努力をいたしておるわけでございます。 それから、先ほど私が申しましたように、昨年末以来、われわれといたしましても、一月の二十五日に再開され、すみやかに予算を提出いたしたい考えで、ずっと努力を続けて参ったわけでありますが、十九日の夜おそくから、御承知のように、二十日の朝にかけまして、予算が閣議決定せられたわけでございます。それから一両日、こまかい点についての計数の整理調整をやりまして、ただいまはもちろんすでに印刷の方に入っておるわけでございます。しかし、これは御案内のように、非常に大部のものでもありまするし、また校正その他についても十二分の注意を払ってやらなければならぬものでございますので、そういう次第から、二十九日の朝までこの製本等にかかるものでありますから、そういう点から、多少予定しましたよりもおくれましたことについては、先ほど申し上げましたように遺憾に存じておるわけでございますが、なお今後十二分の努力を続けて参りたいと思います。
○野原委員 ただいまの御答弁を承わっておりますと、十九日から二十日にかけて予算の閣議決定があった、そのことが大きな理由のように私は伺ったのであります。そのために、まあ二十七日といえば、一週間しかないから、予算の閣議決定がおくれたことがその原因となって、予算の二十七日提出ということが間に合わない、そのように受け取ってよろしゅうございますか。
○愛知政府委員 十九日に決定いたしましてから以後の状態において、今申しましたように、事務的な計数の整理、あるいは計数整理等による印刷その他のおくれというようなことが現実の事態でございます。
○野原委員 これは官房長官も言を左右しないで、やはりはっきり御答弁願いたいのです。予算というものがいかに国民生活に重大であるかということは、私が説くまでもないと思います。財政法の第二十七条を読み上げてみますと、「内閣は、毎会計年度の予算を、前年度の十二月中に、国会に提出するのを常例とする。」これはなるほど提出しなければならないとは書いておりません。しかし「提出するのを常例とする。」と、財政法二十七条が明確に示しておるわけです。しかしながら、現実に国会は年末年始等の休会もあるから、国の予算というものは慎重にやらなければならぬというので、これは再開劈頭出すのを常例として、国会も暗黙のうちに承認をしてきておるわけです。なるほど先例としては、昨年のごときは一月三十日に出しておるということも、議運の理事会で自民党の方から申されましたけれども、去年は一昨年の暮れに鳩山第三次内閣が総辞職をして、そうして石橋内閣ということになった。石橋内閣ということになって、なかなか組閣ということが実は簡単にきまらないというようなこともあって、延びたという事情は、これは私どもとしては了解ができなかったけれども、やはり理由が一つあると思う。ところが、岸内閣というのは、実は昨年の七月十日に内閣改造をやって、すでに発足をしておる。その発足をしておる内閣が、財政法二十七条の通りにいけとは申しませんけれども、少くとも全力をあげて予算成立を期するんだと言っておりながら——実は議運の委員長からは二十七日に出るであろうということで、私ども社会党は待っておったのであります。二十七日の施政演説ということで、私どもも党として日程は組んでおる。それが突如昨日に至って、二日間延ばさなければならぬ、こういうことは、実は何としても了解できないのです。だから、予算の閣議決定がおくれたと率直な御答弁がありましたが、どういうわけで一体その予算の閣議決定がおくれたのか。まあ新聞によると、実は各省が大蔵原案なるものに対して非常な予算の要求をやった、政府の責任で提出すべき予算が、各省内部の予算ぶんどりのために、十九日までも、二十日までも、その大綱すらきまらない、そういう状態で大蔵省に持ち込んだものだから、いまだに事務手続も印刷も間に合わないのだ、こう明確にやはりおっしゃっていただかなければ、私どもあいまいな発言では、了解をしてくれと言っても、了解のしようがない。どこに問題があるかということだけわかれば、私どもはその考えできめます。だから、あいまいにしないで、一つ明確に、おくれたわけはここなんです、各省内部に予算ぶんどりがあったのです、そのことが原因で閣議でもきまらなかったのです——これはもう国民が知っておりますけれども、やはりこの席上で官房長官からはっきり申されることが、政府の責任を明確にするゆえんではないかと私は思うのです。これはいかがですか。
○愛知政府委員 大体ただいままでに申し上げたことで、私は尽きるかと思うのでありますけれども、先ほど来申しておりますように、率直に申しますれば、なるべく早く予算を取りまとめたい、これに専念をして、大いに努力をすべきであるという考え方から、実は十八日には閣議の決定をしたいと、私どもは日程を作って、大いにやっておったわけでございますが、これが予定よりも、まあ時間的に言えば一日余りおくれた、これはもう事実なのでございますが、そのおくれましたことは、いろいろの政策の調整あんばい等について熱心に検討をいたしまして、意見を十分に戦わして参るために、予定しました日程より一日余りおくれたというわけでございます。 それから先般、議運の理事会、懇談会でございますか、その席上、委員長から私のところへ御連絡がありましたときに、このおくれは何とか取り返そうという覚悟から、二十七日には何とか間に合せることができるということを申し上げたのでありまして、その点についての私の見通しに誤まりがございましたのは、純粋に計数整理あるいは印刷というような点で、どうしてもやはり一日余りのズレというものが、事務的な手続にも影響してきた、こう申さざるを得ない、これが真相でございます。
○野原委員 重ねてお尋ねしますが、政府としては閣議決定が二十日であるとかりに仮定いたしましても、二十九日ということであれば、十日間あるわけですね。だから、計数整理とか、大蔵省の事務手続というものは、十日の日数を要するということをお認めなのかどうか。これは私はやはり承わっておかなければならぬ。というのは、このことは、今後われわれが来年度また予算提出ということになって、国会再開をする上からも考慮しなければならぬ。それと、予算は前年度の会計年度末、つまり三月三十一日までに成立しなければ、予算の執行ができないことは御承知の通りなんです。そういうこととからみ合せて、やはり問題にしたいと思いますので、一体事務手続とか計数整理とかいうものは、十日もかからなければできないものかどうか。あなたはかつて通産大臣をされたことがあるのだが、いかがですか。
○愛知政府委員 実はこれはもう率直に申し上げるのでありますけれども、私もただいま御指摘のような前歴を持っておるのでありますが、だんだんと年を追うごとに予算の規模も大きくなりますし、なかなか複雑なことにならざるを得ない。そこで、従来の常識から申しますと、まる五日で印刷ができ上り、つき合せができ上ったこともございますが、これはもう数年前なんであります。これは私どもとしても、今後の政府の行政の運営の上においては、こういう新しい深刻な経験をしたということは、ある意味では非常に貴重な経験だったと私は思います。今後におきましても、やはりこういうことについては、できるだけ慎重にということで、また、だんだん複雑になっていく傾向から申しましても、どうしてもやはりこの程度のことは、今後においては余裕をとらなければいかぬということを、痛切かつ率直に私は感じたわけでございます。
○池田(禎)委員 ただいまの官房長官の御答弁は、私は当を得ておらないと思う。予算の規模が大きくなって、それがためにいろんな計数的な、あるいは事務的に煩雑を加えてきた。それあるがゆえにこそ、大蔵省は政務次官を二人にするとか、役人の増員をするとかという、あらゆるあなた方立法上の措置をしておいて、そうしてそういうことを言うとは何ですか。これはいかにしても牽強付会の言であります。 そこで私は申し上げますが、活字にどうだ、印刷にどうだ、そんなことは今に始まったことじゃない。きまりきっておることだ。国会がある限り、そういうことは当然伴う問題です。そういうものを完全に終了して、予算期日までに、予算が国会で年度末までに成立し得るような方法をとることが、これが行政府としての責任でなければならぬ。あなた方が提出がおくれたことによって、今度はなるほど自由民主党は衆参両院において多数を擁しておりますから、あなた方が多数をもってこれを可決するとするならば、これは数の力でいくでしょう。しかし、審議期間もそれがために省略されるということならば、これは野党としては了承できません。あなた方が、慎重審議されることは御自由であると言うのならばともかく、おそらくあなた方は、最後になると、質問を打ち切るなり、そうして動議でもって、年度内にこれが成立をはかろうとされることは、これは会期末において必ず行われておる現象です。 昨日、自由民主党の国会対策委員長から、わが党の方に申し入れがありました。そのことの中の一つにも、国会の正常化ということがある。この国会もまた一つ、両党は相協力をして、正常の運営をいたしたいという申し入れがありました。もとよりわが党におきまして、異論のあろうはずはございません。しかし、それにはそれだけの順序と方法をもってされなければならない。政府みずからがその責任を回避するようなことをして、予算提出がおくれて、しかる上において、国会の審議というものが十分に行われないというところのそしりなり、責任というものは、これはあげて政府が負わなければならぬものである。私はこういう点で、今さらあなたに言ったところで、これは率直にあなた方の方が悪うございましたとは言わないから、従って私は、こういうことは明らかに本会議場を通じて、国民の前に、政府の予算提出の遅延の責任に対して、わが党といたしては当然の措置をいたし、質問をもって政府の公式なる態度を——総理大臣の答弁をもって解明していただきたい。そのことを社会党としては特に申し上げておきます。
○野原委員 先ほどの私の質問に対する答弁で、もう一度確かめておきたい。私は十日もかかるのかという質問をした。ところが、あなたは、規模が非常に大きい、それから、なおかつ複雑な国の予算、そういうことに年々なってくるので、やはりこれは十日もかかるかもわからぬから、今後は一つ考えなくちゃならぬ。こういうことになって参りますと、二十五日に提出してもらうという場合には、少くとも予算閣議というものは、その十日前には終了しなければならない。この点に対する見通しが誤まっておったということは、これは政府はお認めにならなくちゃいかぬと思う。それをはっきりお認めになるのかどうか、それが一点。 もう一つは、予算の審議、これは衆議院は、従来やはり一カ月以上は審議の日数がかかるわけです。規模が大きくて複雑な予算でございますから、十分な審議をしないと、国民にも申しわけないわけだ。参議院これまた一カ月をかける。こうなって参りますと、わずか一日ないし二日間とは申しますけれども——政府は国会に対して予算の成立を実はお願いすべき立場にあるのでございますから、予算提出というものは、政府としてはなるべく早くやって、期間を国会に十分与えておいて、その上で三月末に実は成立してもらいたいというならば、筋が通ります。あなた方の今の内閣のように、ずるずるになって、二十七日に出るであろうと、議運の自民党の理事諸君は私どもに非公式に申しておった。それが実は二日延びたのだ。官房長官みずから非常に大あわてにあわてられる。こういうようなことが、僕は三月末までに予算の成立ができるかどうか危ぶむわけです。この辺の責任は政府にあるということを、予算審議のこの当初、今の段階において、やはりあなたはこれをお認めになるかどうか、この二点をお伺いしておきたいと思います。
○愛知政府委員 前段の点につきましては、先ほど来申しておりますように、私自身も見通しが誤まりました。その点は率直に遺憾の意を表明し、かつ、おわびを申し上げておきます。 それから第二点につきましては、もうごもっともなお話と思いますが、何とか一つ私どもも全力をあげて御審議を円滑にお願いするような十全の努力をさせていただきたいと思いますので、年度中に何とか一つ成立ができますように、まげて御協力、御支援をお願いいたしたいと思います。
○八木(昇)委員 もう長い時間をかけては悪いと思いますので、一点だけ念のためにお伺いしておくのですが、どうも先ほどの官房長官のお答えでは、やはり大蔵省の計数整理その他の事務手続はそんなに手間取ってはいない、実際このくらいの日数はかかるだろう、こういうお話でございました。とすれば、結局予算の閣議決定が二十日になったというところが、やはり不手ぎわの直接の原因になっておるように感ずるわけです。そこで、この予算問題についての新聞の報道その他から、私ども国民一般が受けておる印象であろうと思うのですが、その印象は、結局するところ、岸内閣として一月解散を断行するかどうかということについて腹がきまらない、そのために、本年度予算案というものを、ほんとうに最終的に、確定的なものを作るということについて、果して年末から年始にかけて本腰を入れておったであろうか、この点が国民の一番強く印象を受けておるところですね。ところが、いよいよ一月の十四、五日ごろになってきて、これはどうも一月解散は回避せねばなるまいという総理の腹が大よそ固まってき出してから、にわかに本腰を入れた、ばたつき出した、国民の印象というものはほとんどそこにあります。そのために、予算案の提出というものが、かりに二日といえども、おくれたということについて、結果的には、国会審議の不手ぎわを当初から招来しておるし、大げさに言えば、国政の混乱ということを当初からもたらしておる、こう思っておる。その点について、やはり内閣の責任というものは重大だと思うのです。でありますから、そういう国民の考えておる感じというものに対して、政府はどう考えておるか、この際政治的な責任について、簡潔でよろしゅうございますから、一応見解だけを承わっておきたいと思います。
○愛知政府委員 この予算の編成につきましては、実は昨年来、政府としては日程を作って、そして迅速かつりっぱなものを作りたいという努力を続けて参ったわけでございまして、解散ということを考えたために、予算に腰が入らなかったということは全然ございません。それから、責任の問題につきましては、これはわれわれといたしまして、先ほども申し上げました通り、予定をして、心組んでおったところよりもおくれたという点につきましては、手続上の問題ではございますが、私は先ほど来申しておりますように、遺憾の意を表しておるわけでございます。
○野原委員 もう一点、重要な点があるわけです。官房長官にお尋ねしたいのですが、三十三年度の今度提出する予算、この三十三年度の予算を、実は実質的に三十二年度の補正予算に移しかえておる向きがあるのではないかという疑惑を私ども持つのです。たとえば義務教育費の国庫負担金でありますとか、オットセイ、社会保障、これはたしか五十一億円ぐらいで、日経もこれを指摘しておりましたが、そうなって参りますと、実は国会に提出する三十三年度予算というものは審議できないということになる。三十二年度の補正予算も同時に出してもらわなければ、歳入歳出の状況をしさいに検討する場合に問題が出てくるわけです。だから、三十三年度の予算で実はまかなうべきものを、三十二年度のこれから準備、作業される補正予算に移しかえるべきものがあるかないか、これをおき聞しておきたいと思いますが、いかがですか。
○愛知政府委員 三十二年度の補正予算を用意いたして、編成にかかっておることは事実でございます。しかし、ただいま御指摘になりましたように、三十三年度予算に組むべきものが三十二年度の補正予算に組まれるということは、私は承知しておりませんが、ただ内容の詳しいことになりますと、私からだけでは御説明いたしかねますから、その点御了承を願いたいと思います。
○野原委員 この点が実は重要な点です。だから、私は、予算というものは審議し得る内容、実質的なそういった内容も国会に出していただかなければならぬので、もし三十三年度の予算が、かりにも三十二年度の補正予算にすりかえられる。あなたの方は実は昨年よりも一千億の歳出増だ、こういうことを固執するために、五十何億かというものを補正予算の形でやる、あるいはたな上げを食っていく、こういうことを大蔵省はやっておられる、そうなってくると、審議ができないのです。だから、あなたが今答弁できないということになると、この問題は保留しておきます。この問題は予算委員会の問題にもなりますけれども、私どもとしては三十二年度の補正予算をも、もし私どもが指摘する通りであるとするならば、やはり同時に提出してもらわなければ困る。二十九日までに提出してもらわなければ、われわれは審議できない、こういうことになりますから、これは十分一つお考えおきを願いたいと思います。
○愛知政府委員 私のお答えしたところで足りぬところがあるようですから、補足いたしますが、私は三十三年度の予算を御審議いただけるのに十分な資料は取りそろえて、二十九日までに用意をするつもりでございます。それと三十二年度補正とは別問題であります。ただ三十二年度補正の内容を説明しろと言われれば、私はこまかいことはわかりません、こういう趣旨であります。
○池田(禎)委員 官房長官にちょっとお尋ねしますが、あなたは先ほど国務大臣の演説の中で、総理、外務、大蔵と言ったが、経済企画庁長官の演説はございませんけれども、これはどういうお考えですか。
○愛知政府委員 実は国務大臣の演説の準備を進めておりますのでありますが、経済政策につきましては、今回は、予算の編成と関連せしめて密接不離の関係にありますので、大蔵大臣の財政演説の中にさような点も盛り込みたいと思っております。それから経済の基本政策につきましては、総理大臣の施政方針の中に触れるりつもでございます。また対外的な経済問題は、外交演説の一部にも実は盛られておりますので、さようなことから、重複を避けまして、今回は経済演説は考えないということにいたしたわけでございます。
○野原委員 これは今回だけなんですか。
○愛知政府委員 今回限りと考えております。
○野原委員 政府がそういうことをやろうとするならば、これはやむを得ないのです。そこで、やはり予算を審議していく上に、政府が国民に公約しておる五カ年計画、本年度はその初年度だ、このように私どもは承わっておる。だからして、経済企画庁長官の職務権限というものを、官制によって先ほど私は調べてみましたが、そういった国の経済計画の基本、これをやはり明確に示さなければ、実は三十三年度の予算審議すらも十分にできないので、お伺いをしたわけです。だから、そういった計画の内容についても、施政方針、財政方針において責任を持って盛るということであれば、やむを得ません。これは今回、政府がそういう都合でやめるならば、仕方がないことですけれども、しかし盛られていないとすれば、これはやはり今後問題が残りますから、その点はあなたの方で十分お考えを願いたいと思います。
○山村委員長 それでは、官房長官より、総理大臣から施政方針について、外務大臣から外交について、大蔵大臣から財政について、それぞれ演説を行い、経済企画庁長官の演説は今回は取りやめて、大蔵大臣の演説に織り込むということを承わりましたが、先ほどの理事会におきましては、これらの各大臣の演説は予算の提出とにらみ合せ、来たる二十九日午前十時に行うことに話し合いがついておりますので、その通り決定するに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○山村委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定しました。 —————————————
○山村委員長 次に、国務大臣の演説に対する質疑についてでありますが、理事会におきましては、質疑日数は施政演説の当日から三日間とし、質疑者の数は発言の持ち時間の範囲内で各党で取りきめること、発言時間は、社会党は二時間、自民党は適宜とすること、発言順位については、自民党が第一陣たる発言の順位は原則通りとするが、今回は社会党に第一陣を譲ることとし、第二陣は自民党が行い、以後の順位は交互とすること、なお、社会党の第一陣の質疑は施政演説の当日、参議院における国務大臣の演説が終りましてから行うことに話し合いがついておりますので、それぞれの通り決定するに御異議ございませんか。
○山村委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定しました。 —————————————
○池田(禎)委員 先ほど私が官房長官に要望し、また同時にわが党の態度を明らかにしておきましたが、私どもは総理大臣に対する代表質問の前に、予算提出遅延に関する緊急質問を社会党といたしましてはぜひともお許しを願いたい、このことを申し上げておきます。
○山村委員長 ただいま池田君からも御発言がございましたけれども、なお先ほどの理事会においては、施政演説の当日の二十九日に、本院における演説終了の直後に昭和三十三年度予算の提出遅延に関する緊急質問を行うことについて話し合いがついておりますが、その通り取り運ぶこととするに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○山村委員長 御異議なしと認めます。よって、その通り決定しました。 —————————————
○山村委員長 次に、永年在職議員表彰の件についてでございます。加藤鐐五郎君が本年の二月で在職二十五年に達せられますので、慣例によりまして、院議をもって表彰することと相なりますが、本日理事会におきましては、本表彰決議は二月一日の本会議の冒頭に行うことに話し合いがついておりますので、その通り決定するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○山村委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定しました。 なお、本表彰決議は議長発議をもって行い、その表彰文は、前例に従い作成することに相なります。表彰決議の後に、御本人から謝辞が述べられることになっております。また、先例によりまして、院内に肖像画を掲げて記念し、また、別に御本人には小型の肖像画を贈呈することに相なっておりますので、御了承を願います。 —————————————
○山村委員長 次に、追悼演説の件についてでありますが、愛媛県第二区選出の砂田重政君が昨年の十二月二十七日に、また、高知県選出の宇田耕一君が十二月三十日に逝去せられました。ここにつつしんで哀悼の意を表します。 つきましては、追悼演説を行う日取りにつきましては、本日の理事会におきましては、一月三十一日の本会議の、国務大臣の演説に対する質議が終りました直後に行うことに話し合いがついておりますが、その通り決するに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○山村委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定しました。 次に追悼演説者についてでございますが、去る二十日の理事会におきましては、社会党にお願いすることとし、社会党においては故砂田重政君に対しましては安平鹿一君、故宇田耕一君に対しましては佐竹晴記君が、それぞれ行われる旨申し出て参っておりますので、御両君にお願いするに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○山村委員長 御異議なしと認めます。よって、その通り決定しました。 —————————————
○山村委員長 次に、国会予備金支出の件についてでございますが、砂田重政君及び宇田耕一君の御両君に対して、それぞれ歳費一カ年分の弔慰金を贈呈いたさなければなりませんので、お手元に配付の国会予備金使用承認要求書の通り、御両君に対し、本院予備経費より右弔慰金を支出することを承認するに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○山村委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定しました。 なお、慣例により、議員一人当り五百円ずつの香料を贈ることになっておりますが、すでに一月分の歳費から差し引かせていただき、贈呈いたしましたから、御了承願います。 また、本日来訪する豪州議員団の接待に要する経費につきましては、お手元に配付の国会予備金使用承認要求書の通り、本院予備経費よりその経費を支出することを承認するに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○山村委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定しました。 —————————————
○山村委員長 次に、議員請暇の件についてでございます。高碕達之助君から、エジプト・アスワンダム建設状況視察並びに資源調査のため、一月十四日より二月三日まで二十一日間、請暇の申し出がありました。本件につきましては、去る二十日の理事会におきまして、休会明けの最初の本会議において許可することと話し合いがついておりますので、その通り取り扱うに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○山村委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定しました。 なお、請暇の申し出は一月十四日より二月三日までとなっておりますが、本会議が開かれる前日までの請暇については、先例によって議長において許可することとし、本会議においては右の期間を除いた請暇について許可することと相なりますから、御了承を願います。 —————————————
○山村委員長 次に、各種委員の選挙についてでありますが、お手元に配付の印刷物にありますように、裁判官弾劾裁判所裁判員予備員椎名隆君の後任として村松久義君を、裁判官訴追委員西村直己君の後任として高橋禎一君を、同予備員森山欽司君の後任として山口好一君を、検察官適格審査会委員椎名隆君の後任として牧野良三君を、国土開発縦貫自動車道建設審議会委員砂田重政君の後任として佐藤榮作君を、首都圏整備審議会委員福永健司君の後任として荒舩清十郎君を、海岸砂地地帯農業振興対策審議会委員赤澤正道君の後任として櫻内義雄君を、湿田単作地域農業改良促進対策審議会委員山村新治郎の後任として竹尾弌君を、畑地農業改良促進対策審議会委員町村金五君の後任として篠田弘作君を、鉄道建設審議会委員砂田重政君の後任として佐藤榮作君を、それぞれ選挙することとし、適当の日の本会議においてこれを行うことに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○山村委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定しました。 なお、この選挙は、先例によりまして、その手続を省略して、議長において指名することと相なります。 なお、裁判官弾劾裁判所裁判員と、裁判官訴追委員のうちの一人につきましては、追って御協議願うことといたします。 また、本件につきましては、政府から提出予定の各種公務員の任命について国会の議決または同意を求める件と同時に本会議に上程することといたしますから、御了承を願います。 —————————————
○山村委員長 次に、昭和三十三年度予算要求の件について御協議願います。まず、本院関係の予算に関する庶務小委員会の審議の経過及び結果について、佐々木秀世君から発言を求められております。これを許します。
○佐々木(秀)委員 昭和三十三年度衆議院関係予定経費要求に関する御説明を申し上げます。 昭和三十三年度における衆議院の予定経費要求につきましては、さきの理事会においてもすでに御了承のことでありますが、先刻の庶務小委員におきまして、全会一致をもちまして決定いたしましたので、私からその説明を申し上げます。 昭和三十三年度における衆議院の歳出予定経費要求額は、二十一億五千四百三十三万二千円でありまして、これを前年度予算額十九億七千三百三十三万九千円に比較いたしますと、一億八千九十九万三千円の増加となっております。次に要求額の内容を事項に区分して御説明申し上げます。 まずその第一は、国会の運営に必要な経費でありまして、二十億七千四百九十八万六千円を計上いたしてあります。この経費は、議員、議員秘書及び職員の人件費、旅費、議案類印刷費、光熱水料、通信費、その他の事務費、並びに本館、議員会館及び議員宿舎等の維持に必要な経費でありまして、前年度予算に比して二億七千二百八万七千円の増加となっております。これは昨年、一般公務員に対する給与の調整及び期末手当の支給割合〇・一五の増加に伴い、議員、同秘書及び職員に必要な経費の増加並びに速記者、新庁舎の管理要員、自動車運転手要員等、新規人員の増加に伴う経費の増加等による経費の本年度との差額でありまして、このうちには、元議長及び永年在職議員用のものとして、自動車購入九台分、更新三台分と、議員用自動車借上料五百万円及び外国議員団接伴のための報償費四百万円が含まれております。 その第二は、営繕工事に必要な経費でありまして、七千二百三十四万六千円が計上されております。これは現在工事中の付属庁舎のエレベーターの付設等に要する経費一千七百八十五万円、同じく現在工事中の議場の冷房装置に要する経費三千七百九十九万六千円、各所新営及び修繕のため必要な経費一千六百五十万円でありまして、庁舎と議場の冷房装置は、ともにこれで完成することとなっております。 その第三は、国会予備金に必要な経費として、前年度と同額の七百万円が計上されております。 以上の総計が二十一億五千四百三十三万二千円となっておりまして、その科目別金額は、お手元に配付いたしております印刷物の通りでありまして、その他は前年度と大体同様でありますから、どうぞよろしくお願いいたします。
○山村委員長 ただいまの庶務小委員長の報告について何か御発言はありませんか。
○佐々木(良)委員 おそらく、これは二番目の説明の営繕工事の分だろうと思いますが、いつでも問題になっている議面の建物は、今度はこれで使えるようになるのですか。
○鈴木事務総長 お話の通り、これで全部完了いたします。
○佐々木(良)委員 それならけっこうだと思いますけれども、私は、特に今後の方針として要望しておきたいと思います。大蔵省の関係において、いろいろ各省の予算が出そろい、従って、国会の必要な費用をできるだけ、要求百パーセントでなくても、年々重ねて取らざるを得ないという事情があり得ることは承知いたしますけれども、仕事というやつは、時間を詰めて、すぐ使えるようにしない金は死んでしまうのであります。あの議員面会所は、建て始まってから数年間、少しずつ仕事をやっては、ほったらかして、金の使い方の一番悪い標本みたいなものだと思います。国会自身がそういう悪い従来の慣例を残すことは、まことによろしくないことだと思いますから、今後において、予算編成並びに施行におきましては、従前のような悪い例が残らないように、特段の御注意をお願いいたしたいと思います。
○佐々木(秀)委員 ただいまの佐々木君の御発言、ごもっともでございますので、庶務小委員会といたしましても、その方針で進めたいと思いますし、またそのことは議長にもよく御報告し、あわせて御趣旨に沿うように努力いたしたいと思います。
○山村委員長 それでは、昭和三十三年度の本院予定経費要求書につきましては、いずれも庶務小委員長の報告の通り決定するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○山村委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。 —————————————
○山村委員長 次に、裁判官弾劾裁判所及び訴追委員会の予算についてでありますが、事務総長から御説明願います。
○鈴木事務総長 裁判官訴追委員会及び裁判官弾劾裁判所の要求額について、便宜私から一応の御説明を申し上げます。 裁判官訴追委員会の要求額は、七百四十六万八千円でありまして、これを前年度予算額九百三十三万円に比較いたしますと、百八十六万二千円の減少となっております。これは従来訴追委員会の委員に支給されておった職務雑費は、審査雑費と併給できないことに改められたために減少する二百五十万円と、職員の期末手当その他事務費の増加に要する経費六十三万八千円との差額であります。 次は裁判官弾劾裁判所にかかる経費でありまして、その要求額七百四十一万八千円でありまして、前年度予算額七百二十八万三千円に比較いたしますと、十三万五千円の増加となっております。これは訴追委員会と全く同様の事由により減少する職務雑費の五十二万七千円と、職員に対する期末手当等の人件費その他事務費に要する経費の増加六十六万二千円との差額でありますから、どうぞよろしくお願いいたします。
○山村委員長 ただいまの御説明について何か御発言はありませんか。——別に発言もございませんので、裁判官弾劾裁判所及び訴追委員会の昭和三十三年度予定経費要求書は、お手元に配付の通りと決定し、今回は裁判官弾劾法第四条の二の規定による勧告は付さないで議長に送付いたすに御異義ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○山村委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。 —————————————
○山村委員長 なお、この際、豪州議員団を羽田に出迎える関係がございますので、暫時休憩いたします。 午後一時五十二分休憩 ————◇————— 午後五時十一分開議
○山村委員長 それでは、休憩前に引き続きまして会議を開きます。 国立国会図書館の予算についてでございますが、まず図書館長より、昭和三十三年度国立国会図書館予定経費要求書について御説明願います。金森図書館長。——簡単でよろしゅうございますから……。
○金森国会図書館長 昭和三十三年度の国立国会図書館予定経費要求書について御説明を申し上げます。 昭和三十三年度の国立国会図書館の予定経費要求総額は、七億七千九十五万四千円でございますが、これを前年度の予算額七億七千四百二十九万五千円に比較いたしますると、三百三十四万一千円の減額となるわけでございます。 次に、その内容を事項ごとに簡単に御説明申し上げますると、まず、国立国会図書館の管理運営に必要な経費は、四億九十五万四千円であります。これを前年度予算額三億七千四百二十九万五千円に比較いたしますると、二千六百六十五万九千円の増加となっております。この経費は、図書館の管理運営に必要な人件費、事務費、図書及びその他の図書館資料購入費等でありますが、増加のおもなものは、職員の給与改正等によりまする人件費及び図書資料関係費等でございます。 次に、国立国会図書館の営繕工事に必要な経費は、三億七千万円でございますが、これを前年度の予算額四億円に比較いたしますると、三千万円の減額となっております。この経費は、国立国会図書館の庁舎新営に要する工事費三億六千六百三十万円、事務費三百七十万円でございます。この昭和三十三年度末におきましての工事の出来高は、鉄骨工事を全部完了いたしまして、コンクリート打ち工事の一部二階床程度までが完了する予定でございます。 以上説明申し上げました金額の科目別内訳につきましては、お手元に配付いたしました要求書に記載せられていますので、省略させていただきたいと思います。 そこで、一言申し上げますることは、当初の概算要求におきましては、科学技術に関しまする経費といたしまして、一億七千万円を要求したのでございますが、いろいろな事情によりまして、この概算書に載っておりまする経費は、約二千五百万円ほどになっておるのでございます。もしこの経費が増額すると仮定いたしますると、この概算要求書は、その程度において変更を受けることになろうかと思っております。何とぞ御審議をお願いいたします。
○山村委員長 図書館運営小委員長より発言を求められております。山中貞則君。
○山中委員 大蔵大臣はこの経過について御承知ないかもしれませんから、科学技術資料整備の予算について限定してお話し申し上げまするが、この経過を申し上げますと、新しい、宇宙時代とよくいわれますけれども、そういう時代に即応した態勢を一応国会としても、あるいは国としても、とるべきだという声が、いろんな機関において起ってきたのです。たとえば国会においては、科学技術の特別委員会というものがありまするし、あるいは自民、社会両党それぞれ科学技術の特別委員会を持っております。あるいはまた役所の方は、科学技術庁、あるいは資料関係は特許庁、文部省、いろいろあるわけですが、そこらでばらばらに意見が起って参りまして、どっちみち結論としては、諸外国の文献、資料等を急速に整備していく必要があるのではないかという意見が起りました。いろいろばらばらでは、国としてもおかしなことになるので、わが議運の申し合せ等の例もありまして、一応国会図書館において発足するということにきまっておりますから、統一しなければいかぬということで、関係者、すなわち両党の特別委員会代表、それから国会の特別委員会の代表、それから科学技術庁の政務次官その他の代表をこのサロンに呼びまして、いろいろと意見を聞きました結果、各関係者も納得をされまして、国会図書館においてこの資料を一応購入して発足をする、ただし将来新しい時代の進展によって、独立の科学図書館等が必要に迫られてきたときは検討しようということで、納得をしてもらったわけです。 そこで、それではどういう構想で出発するか。いろいろの見解がありました。国会図書館の中の職員の責任者の一、二の者の中にも、相当膨大な金額をもって発足すべきだという見解もあり、あるいはまたその他の科学技術庁、あるいは文部省等でも、金額等については相当大きな見解等が示されたのであります。従って、それを受けて社会党の松岡駒吉さんとか、うちの党では、なくなられました砂田重政先生とか、そういう方々が、党の幹部として、松岡さんなどはわざわざわが党に申し入れに来られました。初年度四億を投げ込んで、新しい出発をせよというような公的な意見の開陳等もあったのであります。それらを受けまして、いろいろと研究をいたしたのでありますが、しかし、こういう資料を扱うのは、私もよく知りませんが、ほとんどの人が専門家であることを要求されるそうであります。そうしますと、やはり科学者の範疇に属する人でなければならぬということになりますと、現在のわれわれの予算上与えられる待遇の範囲では、果してどれだけの人が来てくれるかということと、その需要に応ずる現在の科学者の数というものがどうだろうかというような意見等がいろいろと出まして結局ぎりぎり発足するのに必要な陣容ないし態勢というものを、一億七千万円の、先ほどの館長の説明にしぼりまして、これで発足するならば、わが国が新しい態勢に即応するための資料を整備する予算としては、一応まあまあであろうというようなことで乗り出したわけですが、しかし先ほどもお聞きになりましたように、最終査定を含めましても、二千五百三十五万九千円というような数字が示されたわけであります。もちろん、この前に、私どもは議院運営委員会の理事会におきまして、こういうことにならざるよう、坊政務次官にわざわざ来ていただきまして、こういう私どもの見解をお示しいたしたわけであります。こういう過程があったのだから、ほかの予算とは切り離して、この問題は国としてどこかに購入しなければならない費用であるので図書館の費用であるなどという小さい考えでなくお考えをいただきたい。こういう話を各位からそれぞれ述べられました。坊政務次官、了承せられてお帰りになったのですが、最終的には、参議院等の御要求もあったそうですけれども、最初の査定よりも一千万円増額の、二千五百万円に落ちついてしまった。 こういうふうな経過をたどってみますと、私どもとしては、これはやはり無視するわけにはいかない。こういうような、単に一般の予算と振り合い等の関係で、重要な予算が切られていくことについて、黙視できないのではないか。幸い財政法の十九条に、国会あるいは裁判所、いろいろありますが、図書館の費用について政府が削減をいたした場合に、私どもが納得できない場合は、原案を私どもとして要求することのできる条項がございます。これに対しましては、大蔵省は財源その他について見解を表明する自由を持たず、財源措置をしなければならないという規定でありますから、私どもとしては、国家のためにこれが必要であると信じまして、この条項を適用したい。こういう方向に、おとといの委員会より進みまして、参議院の議運の関係者等も、非公式ではありますが、この方向について賛意を寄せておられます。ただし、わざわざお呼び申し上げましたのは、これを押していくだけならば、何も大蔵大臣の見解は必要ないのでありますが、こういう情勢のもたらしまする影響というものは、先例等においても、私どもの立場から考えましても、あるいは大蔵省のすでにまとめ上げておられまする予算の最終的な変更という点から考えても、いろいろと及ぼす影響が大きいのでありますから、それらの点について、大臣が善処でき得る範囲がもしありまするならば、これはなるべく最悪の事態を避けた方がよかろう、こういうようなことで、大臣の御見解を伺って、われわれが賛成できるかどうかというので、御足労願ったわけです。以上経過を中心に申し上げます。
○園田委員 ちょっとその前に、私から発言させていただきたい。その経過の重要な点を、私も補足して大蔵大臣に申し上げたいと思いますが、この科学技術関係の資料整備費の予算というのは、まず起ったのは、特別委員会の議決によって起り、これを議運が受けて、議運の方でもこれを議決された。いわゆる国会の議決によって、これは起った問題であります。それならば予算額が決定せられる場合には、これは大蔵省の方でもよく御存じでしょうが、科学関係ばかりではございませんけれども、特に科学関係は、おのおの関係各省でばらばらに金を使っておる。従って、これは重複する点が非常に多いのです。そういうことをやっては、国家の予算上むだだからというので、小委員長、わざわざ他の関係者もここに寄ってもらって、そうして大蔵省の立場というわけではないでしょうけれども、予算緊縮の方針から、みずから労をとって一カ所にまとめた。そのまとめた上に、その当時予算要求ぎりぎり決着の予算額は四億幾らだった。それを小委員長みずから、憎まれてまでも、一億何千万円に自分から縮減をして、そうして図書館の意見も押え、各省の意見も押えて、最低一億何千万円の線をぎりぎりに決定して大蔵省に送られた。ところが、その後事務上の経過で、大体内諾があったものですから、小委員長は図書館側を呼んで、この経緯からも、これではよろしくないという誠意を示した。ところが、図書館側は、これに小委員長の意見があるにもかかわらず、勝手に了承したという話である。そこで坊政務次官に来てもらって、事の経緯を説明したのです。問題は金額の問題でなくて、国会の委員会で議決になったものを、それを議運でも議決をして、しかも各省ばらばらのものを一本にして、予算額を小委員会で削って、最低線のものを持っていったのだという経過を説明して、これは大臣に善処を求めたい、こういうことであって、その後の経過を申し上げると、われわれとしては、その後の経緯からくる査定額に対しては非常に不満なんです。ですから、今のような小委員長の発言があったわけです。小委員長の今の発言は、これは当委員会全部の意見でございます。それをつけ加えて大臣に申し上げておきます。
○山村委員長 それでは、ただいまの山中君及び園田君の御発言は、当委員会としての御意見だそうでございますから、大蔵大臣のこれに対する御所見をこの際承わりたいと思います。
○一萬田国務大臣 ただいまお話を十分拝聴いたしまして、ごもっともなお考えと存ずるのでありますが、何分にも今日におきまして、歳出の方ももうぎりぎり一ぱい、歳入も使い切っておるという状況で、このことについてはすでに閣議の決定も経ておる、こういうふうなことにも相なっておりますので、お話の点は、私十分肝に銘じておきますでございますが、ここのところは一つまげて原案の通りに御了承をお願い申し上げたい、かように存ずるわけでございます。
○山中委員 財政法の第十九条を念のために読んでおきますと、「内閣は、国会、裁判所及び会計検査院の歳出見積を減額した場合においては、国会、裁判所又は会計検査院の送付に係る歳出見積について、その詳細を歳入歳出予算に附記するとともに、国会が、国会、裁判所又は会計検査院に係る歳出一額を修正する場合における必要な財源についても明記しなければならない。」となっておるのでありまして、ただいまおっしゃったように、今日の事態としては、なるほど与党等との折衝を終られて、最終的な段階を過ぎておることも十分承知いたしております。しかし今度は、私どもはこれは国会としての立場からものを申し上げておるのでありまして、決して私どもは、これは時期がおそいという気はございません。むしろ、こういう事態から、あとの打開策として、この条項が示されておるわけでありまして、そういうことを十分御承知になって発言をしていただきませんと、諸外国の漫画の本を買って、国会議員に読ませるという事態が招来することになりましょう。漫画の本しか買う金がないわけです。そういう醜態を国会議員ばかりでなく——国の資料を一カ所に集めるという意味においても、そんな程度のもので済まされるべきものであるかどうか、これは十分考えてもらわなければいかぬと思う。ですから私は、今のような通り一ぺんの御意見、それだけでありますならば、それでお引き取り願ってけっこうでありますが、第十九条の措置を、国会として準備を進めていく正式な態度を表明するということに進まざるを得ないと思います。
○園田委員 大蔵大臣にもう一つお伺いいたしたいと思いますが、どうですか、今の詳しい経過の方は、私は大臣の方にも、それから担当官の方にも、あまりわかっておらなかったのではないかと思う。わかっておったならば、国会でそのような経緯のもとでやられたことについては、額もそうだが、査定方法があったと思う。単なる事務的折衝で、最後の原案をつき合せることは、これは国会に対する態度ではないと思う。そこで大蔵大臣が、もうすでに原案を作って、そうして、もうきまってしまったんだ、だから全然話し合う必要はない、やるなら国会で勝手にやれ、こういう御意見ですか。そういう意味ですか、今の発言は……。
○一萬田国務大臣 決してさような考でもありませんし、言葉のうちに、お話は十分肝に銘じておりますと、私は申しておるのでありまして、どうぞおくみ取りを願いたいのであります。
○佐々木(秀)委員 大蔵大臣、実はこうして個人のただ山中君が委員長だからというようなことで発言しているのではなくて、国会全体の意思として表明した以上は、今のところどうにもならぬというようなことでは、議運全体としてそのまま引き下るわけにはいかなくなるのですよ。そうするとさっきの十九条ですか、それでも出されてやればいい。予算も印刷にかかって、二十九日に間に合うか間に合わぬかというこのときに、何も大蔵省を困らせようというのではないのでありまして、そこは大蔵大臣もある程度色けのある返事をしてもらって、いま少し何とか、将来考えるとか、予備金でもまた考慮する点があるとか、はっきりした言明はしなくても——どうにもならぬということでは、こっちは引き下れないわけです。だから、あなたの方が、一億七千万円というものは無理のない予算だ、しかし事ここに至って二千五百万円そこそこにおいて査定したというのは、連絡が不十分であったから、今後考慮するとかなんとかということでなければ、今のような御返答では困る。これは個人の見解でなしに、ただ自分の選挙区の道路や橋を直すとかいうのと違って、国家の大きな目的、しかも岸内閣が、今度の予算に当って、科学技術と道路と港湾というような、三本の柱を立てた一つの中に加えられておる点から考えても、もう少し答弁の中に考慮の余地があるのではないでしょうか。そうでないと、ちょっとおさまりがつきませんよ。大蔵大臣どうです、その点に対してお答えはできませんか。それに対して将来考えられるかどうか。
○池田(禎)委員 私は正直に申しますと、野党だから、はっきり言えば、政府機関を困らせた方が得です。しかし、そういう無責任なことは申しません。これはあに山中君だけではありません。この科学技術の図書を方々がてんでんばらばらにぶんどり取ってはいかないので、まとめて取って、予算もみずから査定をして、こっちで要らぬことまでして、そうしてきたのが、全然認められておらない。私ども、やはり国会全体の統轄委員会に関与するものとしては、これは承服できない。従って、私どもは、簡単に言えば、財政法に基いて本委員会が議決いたしますればよろしいのです。これは当然大蔵大臣を困らせるなり、大蔵省を困らせるつもりでやれば、わけはない。私は、二大政党という立場において運営されておるのでありますから、そういう卑怯なことで、いじめるとか、そういうことはいたしたくない。だから、やはりあなたは、ここまで予算がきまったのだから、何か一つ方法を考えようというくらいの熱意を——これはあなたを支持している与党の方から、満場一致できめたのですから、それに対してあなた自身がそれくらいの努力と誠意を披瀝しなければ、ただ肝に銘じたと言いますが、肝にコケでもはえておったら、どういうことになるかというので、その点は大蔵大臣が政治的に発言をなさり、善処なさることが当然ではないか。これは要らざることでありますけれども、私どもは一言申し上げておきます。
○山村委員 どうでしょうか、大蔵大臣答弁ありますか。
○一萬田国務大臣 ごもっともなことでありますので、御意見のところ、将来の問題として考えてみることにいたしたいと思います。
○山中委員 今、予算ができつつあるときに、予備費から出す気かとか、あるいは当初予算をまだ可決しないのに、補正予算を組んで出す気かとか、そういうことは言っておりませんが、これは単なる図書館の一属僚等の構想というものではなくて、先ほど来繰り返しておるように、私どももおくればせながら、どこかにそういう資料を持たなければならないという国会の意思を表明しておるのでありますから、ただいまの御答弁は、われわれのそういう意思に沿う用意を大蔵大臣は表明された、従って、私どもの当初期待をいたしました科学図書整備というものは、おおむね順調にその方向に進むということを了解できるならば、私は賛成しても差しつかえないと思うのです。了解いたしても差しつかえないと思うのです。
○山村委員長 ちょっと速記をやめて。 〔速記中止〕
○山村委員長 速記を始めて。 それでは、本件に対しましては、いろいろ御議論がございましたが、ただいま図書館運営小委員長の御意見の通り、当委員会としては、内閣の国会図書館に関する歳出概算の決定には同意しがたいものがございますが、大蔵大臣のただいまのお言葉もございますので、科学技術関係資料の整備に要する経費に関しての善処方につきましては、参議院の関係もございますし、また財政法上の関係もございますから、すべての処置につきましてはこれを小委員長に一任したいと思いますが、いかがでございましょうか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○山村委員長 それでは、小委員長にお願いをいたします。
○山中委員 早急に取りきめます。
○山村委員長 それでは、本日はこれで散会いたします。 午後五時三十四分散会 ————◇—————