内閣委員会 第4号
- 発言数
- 102 件
- 登壇者
- 11 名
- 会派数
- 4
- 開催日
- 1957/11/07
会議録
○委員長(藤田進君) これより内閣委員会を開会いたします。 地方自治法第百五十六条第六項の規定に基き、放射線医学総合研究所の設置に関し承認を求めるの件を議題にいたします。 本日の会議に付した案件 ○地方自治法第百五十六条第六項の規 定に基き、放射線医学総合研究所の 御質疑のおありの方は、順次御発詳を願います。
○千葉信君 提案理由を承りますと、この最初の承認をされた場合の建設用地の坪数と、今回移転されようという、新らしく承認を求めてきている千葉県の場合の敷地との関係が、非常に数字が違ってきているのです最初は六万一千坪ということだったが、今度は大体二万坪程度ということになつておりますが、こういうふうに、敷地が違っても差しつかえない格好でいけるかどうか。それから、こういう計画を将来に対して持っているという、その点をこの際伺いたいと思います。
○説明員(鈴木喜一君) お答え申し上げます。確かに、ただいま御質問ありましたように、東海村の場合は六万一千坪ございまして、それで、今度の所が二万坪というのがおかしいではないかという、まことにその通りでございますが、ただいまお削りしてございます、その拡大図でごらんいただきますと、地理調査所、その全体は八万坪ございます。ところが、その地理調査所というのは、世田谷区に新しい建物を建てておりまして、それができるに従いまして逐次移転して、そこがすっかりあくことになっておるのでありますが、現在は、まだそこで業務をやっておるわけでございます。それで、その図面の右の方に建物がたくさんあるようになっておりますが、そこを使ってやっておりまして、現在あいておりまする所は二万坪ございます。のです。とりあえずこちらは二万坪使わして、まあこちら、は、国会の御承認がございましたならば、そこを使って工事を始めておりまして、地理調査所が完全に移転しましたあとは、でき得ればこちらに全部譲っていただくということで話はしておりますのでございますが、まだその地理調査所の移転が本年度いくか、あるいは明年にかかるものでございますから、そこまで完全な話がまだついておりませんので、そういうような見込みは十分あるのでございますけれども、とりあえずは、現在空いておる二万坪ということで出発いたそう、こういうことでございます。
○永岡光治君 この提案理由の説明におきまして、東海村では因るという原因で、敷地の問題もさることながら、付近に燃料公社と研究所があるが、そのために、空気中の放射性物質濃度が人体の許容量以下であるけれども、本研究所の研究業務遂行のために重要な支障を及ぼすおそれがあるという表現を使っておりますが、私どもは、内容を知りませんから、はあそうですかということになるのですが、これはどういうことですか、内容は。
○説明員(鈴木喜一君) 放射線を取り扱っております、原子力研究所あるいは原子燃料公社という所から煙突あるいは液体の形で、要らなくなりました放射能を帯びに廃棄物を捨てるということがあるわけでございますが、そういう外へ捨てられました放射性物質がどのくらい、空気の方を例にとって申し上げますと、空気にあってもいいか、含まれていてもいいかという、最大許容濃度と言っておりますが、これは国際的に定められておりまして、それが捨てられます放射性物質の種類によっていろいろ違いますけれども、平均して申し上げます。と、これはむずかしい、めんどうな数字になりますが、十のマイナス五乗マイクロキューリー・パーCC、つまり一CCの空気の中に十のマイナス五乗マイクロキューリーまであってもよろしいという、これが最大の許容濃度と言っております。それでは、実際にはどれだけ捨てるように日本では定められるかと申しますと、原子炉の規制法あるいは放射線障害防止法という、前の通常国会で定められました法律がございますのですが、その法律で日本の場合は定めるわけですが、この最大許容濃度の十分の一の価をとるということになりそうでございます。といいますのは、放射線審議会という特別の審議会がございまして、そこで目下、日本の場合どうするかということを、大勢の学者の方に集まっていただきまして、審議の最中でありまして、決定的なことを申し上げられませんが、現在の段階では、国際的に定めた最大許容濃度の十分の一をとろうという空気になっております。そうしますと、最高十のマイナス六乗マイクロキューリ・パーCCということになるわけであります。それがその形で煙突から出て参りますが、煙突から出ますと、すぐたくさんあります空気の中にそれがまじりますから、それよりずっと薄まって来るわけです。それで、原子力研究所の原子炉あるいは原子燃料公社でいろいろとウランからの精練をいたしますが、そういうところから捨てられるそういう廃棄物が、一体どのくらいになるかということは、確実には申し上げられませんが、現在推算いたしますと、恐らく十のマイナス九乗くらいになるだろう。そのマイナス九乗マイクロキューリー・パーCCになるだろうと推定されておる。ですから、国際的に認められた十のマイナス近東から比べれば、ずっと少いわけでありまして、もちろん人体に何の心配もございませんし、それから、日本の法律で定められそうな、十のマイナス六乗からもはるかに遠いわけでございますので、これはもちろん、人体に何の心配もございません。ただし、放射線医学総合研究所が研究いたしますことは、いろいろな放射線の人体に対する障害を研究するわけでございますが、その中で、人体に、あるいは細胞というようなものに、放射線がどういうふうに影響するかということを調べます場合に、まわりの空気がなるたけ自然に近い状態にあることが研究上望ましいわけ・なんですまわりがすでにある程度放射能が高っておりますと、その研究にいろいろ支障を生ずるわけです。それで、研究所といたしまして希望いたすのは、まあ十のマイナス十乗マイクロキューリー・パーCC、特殊の研究になりますと、十のマイナス十三乗、これがn然の値なんですが、マイクロキューリー・パーCC必要なんです。そうしますと、原子力研究所あるいは原子燃料公社があるために、予想されます濃度の十のマイ十九乗では、研究にどうも支障を来たしそうであるということで、なるたけきれいな空気の場所がほしいという、そういう一つの理由なんでございます。
○伊藤顕道君 関連で、情勢の変化と言われておりますけれどもね。燃料公社や原子力研究所に近接すれば、必ずそのウラン物質で支障を来たすのであろうということは、あらかじめわからなかったのですか。
○説明員(法貴四郎君) 前国会で、東海村に置くということで御承認願いましたときには、研究所はもちろんあそこにきまっておったのですが、燃料公社の設置場所については、場所を探しておるところでありまして、はっきりしなかったのであります。おそらく燃料公社は、相当離れた所に置かれるという予想であったわけなんですが、その後、燃料公社がどうしても場所が得られませんで、どうしても東海村の原子力研究所の・近所に置かないと困るということから、この放医研の敷地の中に置く。一部を、ここに書いてありますように、六万坪あるうちの半分ほど、約一、万坪の場所を公社に提供するということになりました。それが非常に大きな事情の変化でございまして、すぐ隣に燃料公社というのができまして、おそこで放射能を持った鉱石等を扱うことになりますと、今アイソトープ課長が申しましたような問題が起るということになりましたので、その機会に、放医研も果してその隣で仕事ができるかどうかということは、実は、だいぶ原子力委員会の問題になったのでございますが、燃料公社の行き場所がなくなったものですから、やむを得ず収容したわけです。放医研については、どうしても困るようでしたら、またあらためてよく考え直そうということで進めて参りましたが、やはり検討の結果、どうしてもまずいということになりましたので、原子力研究所だけでしたらそれほど支障はないと思われるわけなんですけれども、公社がすぐそばにやってきたということが問題の大きな変化でございます。
○伊藤顕道君 そういう事態も、前の-国会で私承知しておったのです。また、現地についても、私が行って、よく知っておるんですが、それでは、原子力研究所だけに隣接したらいささかの支障もないということなのですか。燃料公社が新たにできたため・に、それからの障害を生ずる、そういう結果になるんですか。
○説明員(法貴四郎君) 原子力研究所だけでありましたら、多少の影響はあるにしても、やっていけないことはないという見通しは立つておったのであります。従いまして、一応東海村に置くということで御承認を得ましたわけでありますが、やはり何と申しましても、公社がすぐそばに来たということが大きな事情の変化でございます。
○八木幸吉君 今、議題になっております、放射線医学総合研究所の設置に関し承認を求める提案理由を拝見いたしますと、用原子力の平和利用用に伴う放射線障害の防止対策が主たる目的になっておるようであります。これは、事柄の性質上当然のことでございますが、この本案に関連いたしまして、特に政府に私伺いたいと思いますのは、核実験によって放出される放射能の影響ということについて、日本国民は、御承知の通り、非常に真剣に考えております。核兵器の実験禁止の問題は、国連でも、日本のみならず、インド、ソ連、ユーゴ、……。四欧諸国も取り上げて、世界の一大きな問題になっておるわけでありますが、私は、原子力の平和利用に伴う放射線障害防止だけでなしに、ことに日本としては、広島、長崎と原爆の被害を受けたという唯一の国であるし、各国で原子兵器の実験を行なった場合に、気象上の関係で、日本が最も放射物質の被守を受けるブロバビリティが多いわけでありますから、これを日本国全体として総合的に研究をしてもらいたいという気持はかねがね持っておりますので、前国会でも、山房総理にもそのことを強くお願いしたのでありますが、ことにアメリカのリビー博士の核兵器実験の災害が少いといったような報告がアメリカの首脳部の頭を支配しておったという現状に対して、御承知の通り、この大月初めに、アメリカの議会でそれに対する反対論も出て世界の視聴を集めておるということは、御承知の通りでありますので、これらの核実験の放射能の被害に対する調査研究は、この総合研究所で総合的におやりになるのかどうか、その点、まず伺っておきたいと思います。
○政府委員(吉田萬次君) ただいまの八木先生のおっしゃる通り、非常にこの問題は重大な問題であります。従って科学技術庁においても研究をすることになっており、また将来も、これに対する相当な拡大した調査研究が進められることと存じます。しかし、現在におきましては、まだその緒について間もないことでありまするし、さらに、文部省においても研究しておりまするし、多少は厚生省の方においてもこれが研究をせられておるようなわけでありまするが、詳細は、アイソトープ課長からお答えすることにいたします。
○説明員(鈴木喜一君) 今の放射線医学総合研究所の敷地を御承認いただきまして、建築を始められまして、あそこが完成いたしますれば、この・放射線の人体への影響といったような問題の研究の中心は、この・放射線医学総合研究所になると思います。それがこの研究所の重大な使命の一つでございますが、現在までは、それではどうなっておるかと申しますと、ただいま政務次官から申し上げました通りに、この・研究所がまだ建設途上でございますので、従来は、文部省の方面で、本年度三千万円予算を取っておりましてこれが各大学の方に配付されまして、各大学で研究をしております。それから、、まあ厚生省は非常に少いのでございますが、純粋な研究費といたしましては、わずか三十、五万円でございます。それから、空から降ってくる放射能がどのくらいあるかというような――純粋な研究ではございませんが――やや調査的性質を帯びました、そういう放射能の調査の費用はどのくらいかと申しますと、関係各省、これは気象台を初め農林省その他合せまして、本年度三千三百万円でございます。 以上でございます。
○八木幸吉君 今の御答弁を伺いますと、放射線医学総合研究所が将来放射性物質の被害の研究の-中心になる、こういうお話でありますが、そこで、私続けて伺うのですが、今もお話のありました通り、放射能の調査はずいぶん各省にわたってやっておられます。省でいえば、厚生省、農林省、運輸省、また、もう少し詳しく、言えば、海上保安庁、気象庁、手助衛生研究所、公衆衛生院、衛生試験所、農業技術研究所、水産研究所、気象研究所、家畜衛生試験場、電気試験所、地質調査所、各大学研究機関、いろいろございますが、どうもこんなにばら-ばらになっておる。わずかの予算をもって、そうして思い思いにやっているということでは、とうてい総合的な大きな研究は私はできないのじゃないか。これがただ、原子力の平和利用のための被害の問題であれば、ゆっくりやればいいわけでございますけれども、この学術調査の基礎が、岸総理初め日本国民全部が非常な熱意を持っている核兵器実験禁止の科学的の裏付になるわけですから、こういったようなのんきなことじゃ私はいかぬと思うのです。今もお話のありました通り、文部省は三千万円、厚生省の、予算はわずか三十五万円と、こういうお話を今伺ったわけでありますが、松下特使がイギリスに行かれたときの新聞にも、ストロンチューム九〇の研究費がわずかに三十五万円だと、こういうことを新聞でいわれて、私驚いておったのですが、その後何かの週刊雑誌に、ある大学の先生が書かれたところでは、自分の研究費の割当は二万円だというようなことが出ておったわけであります。この総合研究所の提案理由によりますと、三ヵ年で整備されるということが書いてあるわけなんですが、前に、ことしの四月の新聞紙――読売新聞ですかに出ているところでは、三カ年に結局三億五千五百万円でこの機構の整備をすると、こういうことが出ておるのですが、こういったような御計画ですか。
○説明員(樋口助弘君) 私のところの研究所の全体計画といたしましては、三カ年に十七億八千、万円でごさいますか、というふうの計画になっておりまして、今年度の経費は一億四千四百が、債務負担が四億四千八百万円ということになっておりまして、それで、どういうことを研究するかといいますと、まず、放射線あるいは放射能によって人体がこうむるところの障害、それの診断、治療、予防、こういうふうのものが第一であります。それから、放射線を今度利用して、そうしてほかのことではなかなかなおらないというような疾患、たとえばガンのような治療、そういうものに使う。それから放射線を利用する、たとえば放射線を取り扱う人の養成、訓練、ことにお医者さんなんかでは、放射能の発達が非常に早いために、あるいはこういうふうの講義、実習をしなかった人もあります。そういうようなわけで、そういう方々の再教育をするというようなことになっておりまして、今年度は、第一期計百画といたしまして管理部門、それから第一基礎、第三基礎、それから放射線障害の基礎、それから環境衛生、この部門が通っておるのであります。来年度はほかの部門、生理、生物、遺伝、障害の臨床の方、それから、薬学、診断、治療の各部門、このほかに技術部門、養成訓練部門、それに付属病院がついて、三年計画ということになっております。
○八木幸吉君 ただいまの御説明は、放射線の医学的利用の部分と、それから養成訓練のことも一緒にお話しになりましたが、私の特に重点を置いて今伺っておるのは、この核実験によってもたらされる放射能物質の人体に及ぼす影響、この点に問題をしぼっているわけなんで、今の四億何千万円の予算のうちで、核実験によって生ずる放射能物質の人体に及ぼす影響、これに直接関係する費用は幾らですか。
○説明員(鈴木喜一君) 御説明申し上げます。 放射線医学総合研究所のその方の経費は、本年度四千三百万円余りでございます。それから、明三十三度に要求中のものは一億六千万円でございます。
○八木幸吉君 本年の四月の二十一、日に科学技術庁の原子力局からお出しになりました、昭和一十二年度放射能調査実施計画概要、こういうものを私ちょうだいしたのですが、この中ですと、費用の総計が一一千二百九十九万七千円になっているのですが、この数字と今のお話しになった数字との関連はどうですか。
○説明員(鈴木喜一君) その三千二百九十九万七千円と申しますのは、気象台を初め農林省、海上保安庁、そういう、地方の衛生研究所までございますが、そういうところに参ります放射能調査の費用でございます。それから、先ほど申し上げましたのは、放射線医学総合研究所自体の研究費でございます。
○八木幸吉君 三千二百九十九万七千円の内容について、私もう少し突っ込んで伺いたいのですが、この中で、農林省の水産研究所の海洋生物分析、これに対する費用が、一つ足しますと八百二十八万円になるわけです。それから、農林省の農業試験所の土壌、農作物それから農業技術研究所の土壌、農作物並びにその分析、これに対する費用を寄せますと、五百三万円になるわけです。それから、地方庁の衛生研究所の食品その他水産物に対する調査の委託費が四百八十二万円。こういう内訳になっておるわけです。そこで、この中の説明をちょっと拝見したのですが、たとえば各種食品の研究をどういうふうにおやりになるかというのを拝見しますと、牛乳、野菜、穀類、茶、魚類等を対象として研究するわけなんですが、月一回ずつこれをやるというふうになっておるのです。それから、土壌及び植物の放射能研究、これは米、麦、飼料、牛乳、蔬菜、果実、茶等を対象として、資料をとって研究するわけなんですが、これは年に二回やると、こういうことになっております。私は、最初に申し上げたように、こんなのんきなことじゃ困るのです。今国連で……藤山さんもこの間行って、総理も核実験禁止のことはもう悲願のようにして、やかましく言っておられるのに、こういう人体に及ぼす影響について、原水爆の洗礼を受けた日本が科学的な裏づけをやかましく言っているのに、年に二回やそこら調査をする、そんなのんきなことでは、とうてい世界の世論を動かすというようなことはおこがましい話だと私は思うのです。でありますから、各研究所に委託されるのもいいですけれども、私は、実はこれを拝見したときに、三億二千万円なんだと初めに見てもう一ぺんきょう伺わなければならぬと思ってよく見たら、年に三千二百万円、中を見たら、年に一回とか、月に一回だとか、ことに、おそらく人体に及ぼす影響ということなら、厚生省の環境衛生部あたりがイニシアティブをとらなければならぬと思うのですが、先ほど伺ったら、予算は三十五、万円だ。こういうことじゃ私は困ると思うのです。この総合研究所が中心におなりになるのでありますから、幸い来年度の予算の編成期になっておりますから、どうか一つ、核兵器の実験禁止の裏づけの、アメリカのリビーやその他の学者を相手にして十分論議できるだけの科学的の基礎調査を、あなた方が中心になって、予算を何億も何十億もお取り下さって一つ進める、それだけの強い決意を一つ持っていただきたい。これは、日本国民の全般の熱烈な希望でもあるし、世界に対しても、これを言うのは日本国民の義務じゃないか、こう私は思っているので、どうも金額の点だけ申して……政府の考慮が足らぬ、こう思うので、強い委員会の要望どうか政務次官初めこの方の-御当局は十分反映していただきたい。まず予算の面でたくさんお取り下さってそれから、官庁だけでなくて、各大学研究機関に、相当日本にもこの方面の学者もいらっしゃることなんですから、十分な費用とタスッフを与えて、早くアメリカ等の科学的な調査に負けないだけの資料を整える。ノルウェーあたりよりも日本の資料がまだ足らぬ。金額が少いということが、この前新聞何かに出ていたのですけれども、そんなことでなしに、一つ日本が世界第一等のこの方面の資料を持つというだけの決意を持って、予算並びに研究について努力していただきたい。こういうことを希望かたがたお願いしておきます。
○説明員(樋口助弘君) ちょっと、われわれの調査したのを御報告申し上げます。これは、ただいま申し上げるように、研究費が割合に少いので、非常にたくさんの実験をやるわけにいきませんでしたけれども、その少い実験費を非常に有効に使ってかなりのデータが出たと思っております。そのデータをちょっと申し上げます。 まず、核爆発実験による汚染の現況であります。これは、空気汚染では、一九五五年の十マイナス十二乗から十のマイナス十三乗マイクロキュリー・パーCCであったが、一九五六年から、五七年に至りまして、一けた多くなりまして、十のマイナス十一乗から十のマイナス十二乗マイクロキュリー・パーCCになっている。これは、東京ではかったのであります。それから、特にその中のストロンチウム九〇、セシウム一三七、これは非常に重要な物質でありますので、これについてはかっております。それで、雨及びフォールアウトによる降下量が、ストロンチウム九〇は、一日当りのマイナス五葉から十のマイナス六乗マイクロキュリー・パー・メーター・スクエアということになっております。それから、人体の骨の・中にあるストロンチウム九〇の-量でありますが、これもかなりの数字を測定しております。それは、成人にありましては、カルシウムーグラム当り〇・〇七から〇・四八マイクロマイクロキュリー、これは成人であります。それから子供の方は、新陳代謝が早いものですから、ストロンチウム九〇を取り入れる力が多いのでありまして、量も従って多くなっております。一から四・八マイクロキュリーということになっております。それからストロンチウム九〇の蓄積量について推定いたしました。一九、五七年八月現在でありますというと、八ミリキュリー・パー・キロメーター・スクエアであります。それで、現在までで実験をやめたといたしますというと、五年後は二十二、十年後には二十五、二十年後には二十一、三十年後には十八・六十年後にはなくなります。ところが、続けて今の通りにやっておりますというと、五年後には四十、十年後には八十、二十年後には百五十五、三十年後には二百十一九、それから六十年後になりますというと、三百二十五ミリキュリーパー・キロメーター・スクエアになります。まあ、いろいろなことをやったのでありますが、時間もありませんから、この程度で……。
○八木幸吉君 私専門的なことはよくわかりませんが、日本の今の研究の結果で、たとえばリビー博士の人体無害論をくつがえされるだけの資料がありますか。
○説明員(樋口助弘君) くつがえすというほどのことはなかなか、よほど実験をたくさんやって、正確なデータを得ないというと、くつがえすということは、古い切れないことでありまして、現在大いにやるつもりで、またやりつつあります。
○八木幸吉君 今のその御答弁の、よほどたくさんな実験をやらなければならない、それを私はお願いしているのです、問題は。それからもう一つは、ボーリング博士などが逆な議論をされておりますが、その線でどうですか、今の御報告は。
○説明員(樋口助弘君) 実は、これは国連に持ってゆくデータなのでございます。向うの方でもって、これをもとにして大いに話し合おうということになっております。
○八木幸吉君 大体私のお願いしている。ポイントは、政務次官おわかりになっていると思います。どうか一つ、十分の御努力をお願いいたします。
○政府委員(吉田萬次君) 非常に御同情のある御質問を受けまして、われわれも感謝する次第です。来年度におきましては、研究費として最小限度一億百五千万円を要求し、調査費として七千、万円を要求しておりまするが、かような問題につきましての理解というものがどうも十分に徹底しないように考えますので、われわれも大いに努力するが、また御助力のほどをお願いいたします。
○竹下豐次君 御説明によりますと、今回の御計画は了解ができたように思いますが、一、二お伺いしたいと思います。 現在茨城県の方で予定されている六万一千坪ですね。その・うちの三万坪を原子燃料公社の方に割愛する、あと三万一千坪残る、こういうことになる。一方千葉市でしたか、稲毛の近くに二万坪とりあえず予定される。そこにこの研究所をお作りになるという御説明のようでありますが、そうすると、その三万一千坪残る分ですね。これは、将来また公社の方で、三万坪じゃ足りないので、拡張する計画になっているようだからというので、そのために保留されておくということになるわけですか。
○政府委員(吉田萬次君) 六万一千坪のところ三万坪割愛しまして、あとまだ三万一千坪残っているはずでありますが、公社といたしましては、決して三万坪で、それで満足するものでありませんし、また公社の将来というものを考えますると、現在においても最小限度四万坪ほしいと思っているのも、三万坪を割愛したわけでありまして、公社がある程度完備するというまではいかぬにしても、七万坪を要求しているのであります。従って、公社というものの将来を考えますと、また、ことに原子炉の問題あるいは燃料公社というものの存在というものは、どこでも勝手に作るというわけにはいかぬものでありまして、ある程度相当な管理というものも要ります。平和利用といいましても、管理というものは十分に考慮されなければなりません。従って、散在するところのものではありませんで、寒は七万坪を要求しておりますけれども、それでも将来どうかと思うようなわけであります。従って私は、公社というものの将来から考えまして、むしろ放医研が移った方がいいかと思いますのと、また、地質から一考えまして、非常に脆弱な土地でありまして、そうして高層建築物が建ちません。そういう点から考えましても、これはやむを得ぬ現象であろうと思うのであります。
○竹下豐次君 今の御説明によるというと、六万一千坪、三万一千坪に三万坪加えてもまだ足りないくらいのことで、相当広い面積を要する。これはもう大かた間違いのないお見込みのように承われるのですが、それなら、もうこの際、一万坪を割愛するとかいうようなことでなくして、全部一緒におやりになったらどうかということ――もっともその公社の方の資金の問題とか、いろいろな関係があるから、そういうことにいかないのかもしれませんけれども、そこまでの見通しがついているなら、その分割とかいうようなことでなくして、一緒に解決してしまったらどうだ、こういうふうな疑問を起す。まあ資金の問題にしても、一万一千坪、これはもう買収されているわけなんですね。
○説明員(法貴四郎君) そうです。
○竹下豐次君 それを政府としては、遊ばせて持っているということになるわけですね。政府の方で公社の方に三、力一千坪というものを早く払い下げするということになったら、政府の財政はそれだけプラスになる。ただぼんやり、向うが要求するまでは、次の第二次の要求をする希望を持ってくるまでは、ただ遊ばして置くということは、国としては損な立場にならないか、こういうような疑問を起すのですがね。その点は、何かそうしなければならない理由があるのですか。
○政府委員(吉田萬次君) おそらく私は、これは放医研が併呑されてしまうものだと思います。燃料公社が併呑してしまうものだと思います。しかしながら、放医研といたしましても、研究の一部分というものはあるいは将来必要だと私は考えますによって、全市的にということはどうかと思いますけれども、将来においては、公社の方に併呑せられるものだと思うし、また公社へ譲るべき性質のものだと考えております。
○竹下豐次君 私の言うことは、さっぱりしろうとで、わからないのですけれども、きわめてしろうと的の質問でありますけれども、総合研究所というものを一カ所に、今度の御計画の所にお集めになった方が都合がいいのか。あるいはこの燃料公社の付近に、またその分所みたいなものでも置いて、御研究になるのが都合がいいのかですね。それもまあ私にはわからないわけなんです。
○政府委員(吉田萬次君) もちろん、放医研の研究というものは、一カ所にすべきものであります。しかしながら、どういうふうなことが起きるかもしれませんので、付近にやはり、将来において、あるいは一部門の研究所というようなものが作られなければならぬようになるかとも考えるわけであります。しかしながら、それだけの大きな土地というものに対しての考え方は持っておりませんによって、当然これは燃料公社の方へ併呑せられてくるべき運命のものかと存ずる次第でございます。
○竹下豐次君 御説明ですけれども、何かそこに、研究所の一部分でも残した方が都合がいいことが将来起るかもしれない。これはもう非常にばく然たることでね。そんなことで、国の財政k土地を遊ばせておくというようなことも・どうかという疑問も起るわけであります。それはそれとしましても、それは私はわかりませんから、それがいけないということまで言い切るまでにいきませんけれども、それにしても、三万一千坪という広い土地は要らないはずだ、今の御説明ですと。そうすると、そのうち一、万坪、五千坪、三千坪とかいうものをリザーブしておかれれば、将来の備えに役に立つ-わけでありますから、あと二万何千坪というものを遊ばせておくというのは、何だか公社の方だけうまいことをして政府の方は一体どうなるのだという疑問を抱くのですね、事務的に考えまして。
○説明員(法貴四郎君) その土地の問題は、今、政務次官から大体お答えがございましたように、われわれとしましては、放医研の移転問題が御承認が得られれば、はっきりさせるつもりでおります。大体は、やはり公社に使用させるということでございまして、放医研の一部の研究が原子力研究所と直結したような問題はございますけれども、それはそう場所も、要りませんから、そのうちの今お話のございましたごくー部を使うということはあり得るかもしれませんけれども、大部分の土地は公社で活用してもらうということで、具体的に進めたいというふうに考えております。
○竹下豐次君 そうすると、近い将来に、そういうふうなことに公社との話し合いをつけるというお見込みがあるわけでございますか。
○説明員(法貴四郎君) 至急、この問題が御承認を得られた暁には、至急そういう話し合いを進めたいと存じております。
○竹下豐次君 現在の地理研究所、あそこを、さっきのお話では、将来ほとんど全部譲り受けができるのではなかろうかというお見込みのようでありますが、万一それができないような場合を心配しておられることはないんでしょうね。そうすると、やはり今の所を残しておかなければはなはだ困るという問題が起りはしないかという、そんな心配はないわけですか。
○説明員(法貴四郎君) そこまでは心配しておりません。何とか解決のいく問題であるというふうに考えております。
○竹下豐次君 私がお尋ねした意味はおわかりのようでありますから、できるだけお急ぎになることがいいのじゃないかと私は思います。 それから、もう一つお伺いしたいのは、燃料公社というものがどんな仕事をするのか、私などにはよくわからないわけなんです。それで、方々探したけれども、なかなか土地が手に入らないから、この土地をということになったのだということでありますが、その方々手に入らない理由はどういうことなんですか。何だか、地方民がきらうとか何とか、そういうことでもあることなんですか。
○政府委員(吉田萬次君) それは、燃料公社というものは、東海村に近いところに、アメリカの・進駐軍が演習している広漠な土地があるのであります。そこが防衛庁その他の関係で譲り受けることができるというような話でありましたから、そのために、その土地に燃料公社ができることになっておりました。それが思うようにいかぬのと、また期限も相当遠いような関係になりまして、こちらへ来たわけであります。
○竹下豐次君 それが思うようにいかないというのは。
○政府委員(吉田萬次君) 解決がつかない。進駐軍の今の演習地を譲ってくれないということにおいて、燃料公社の予定地というものができなくなった。
○竹下豐次君 そうすると、燃料公社としては、そこが解決がなかなかうまくいかない。そうしたら、ほかの所にはお探しにならなかった、わけですね。
○政府委員(吉田萬次君) 大体がセンターを作るという関係で、そうしてなかなか思うように場所もありませんし、広大な地域を要するのであります、そういう関係上、なるべくは一カ所に持っていった方が都合がいいだろうというような点から考慮せられたことであります。
○竹下豐次君 私も、かわる土地が、適当な所がみつかったということになりましたら、お移りになるのがよくないかとか何とか、そんなことを言うわけじゃございませんけれども、燃料公社の仕事の性質が私自身によくわからないものですから、今のようなお尋ねをしているのですが、これは一体どういうことをやるのでございますか。
○説明員(法貴四郎君) 燃料公社は、原子燃料の探査から製練、将来は加工、それから扱いました燃料の再処理というものを一貫して燃料公社で扱うわけでございますが、さしあたり東海村でやることを予定しておりますのは、一番主力は製練でございます。製練と申しますのは、山元で鉱石を掘り出しまして、そうしてそれを大体原則的には山元である程度製練をしまして粗製練といいまして、ウランの-分量の相当多いものを作りまして、それを東海村に運びましてその粗製練したものから金属ウランを作るのをやるわけでございます。それを今の計画では、一日に三十キログラムぐらいの金属ウランを作る中間、工場を至急作るということを具体的に考えているわけでございます。それを本年度の予算で、本年度中に中間規模の工場を作りたいのでございます。予算がございます。今もうかがっているわけでございます。それをほんとうにやりますと、やはりどうしても、先ほど次官からも御説明がありましたように、五、六が坪の土地が至急ほしいということになります。できるだけ圧縮しまして、三万坪くらいで何とかやろうということを一応考えたわけでございます。今度放医研がどけば、それが少しゆっくり使えまして六万坪くらいの土地でその製練工場が一応完備される。中間工場でございますが、一応仕事がやれるということになります。その製錬工場を作りますのに、別段地元民等で、先ほどちょっと御心配がありましたが、非常に問題にしたという事実は何らございません。むしろ地元の-方では、一つ早くやってもらいたいというような、非常に積極的な希望で、それで最初は、今の進駐軍の使っている場所をいろいろ考えたわけでございますけれども、どうしてもうまくいかないというこで、仕事は急ぎますし、場所がなかなかきまらないということで困りまして、放医研の場所に入り込むという結果でございます。
○竹下豐次君 地方民にきらわれるような心配の点はない性質のものなんでございましょうね。
○説明員(法貴四郎君) むしろ積極的に誘致運動があるくらいでございまして、何らそういう性質のものではございません。それからまた、大衆に危害を及ぼすような事態を引き起すおそれはございません。
○八木幸吉君 もう点だけちょっと伺いたいのですが、灯台守、全国で約百八十カ所だと、家族を入れますと、千人近い人になるのであります。雨水を飲料にしている者が、白血球が非常に少くなって、放射線のつまり障害が起っているというようなことをちょっと新聞で見たことがありますが、そういったことはどこでお調べになりますか。
○説明員(法貴四郎君) 灯台自体は海上保安庁に属しておりますので海上保安庁の方から出向いて調査をいたしております。それで私結論的なことはまだ聞いておりませんけれども、必ずしも全部が放射能の影響ではなくて、やはり離れた所におるので栄養も片寄りますので、食事その他そういう関係も随分あるのだということを聞いておりました。
○八木幸吉君 それはつまり管轄の省庁の検査報告をおとりになるという程度でありますか。それともそういったようなことが新聞等の記事に出れば、医学総合研究所で直接だれかが行ってそれを調べるというふうな、直接的な研究をなさるというような仕組みにはならぬのですか。
○説明員(鈴木喜一君) まあ直接はやはりその所得しております海上保安庁の方で調査するのが順でございますが、もちろん問題が大きいというようなことで専門家を派遣してほしいという要請があれば放射線医学総合研究所から参りますし、あるいは放射線医学総合研究所がその研究の必要上調べてみたいということでありますれば、海保安庁と了解をとりつけた上で調査にも当たる、こういう性質のものだと思います。
○八木幸吉君 私のお願いするのは、そういったような事態が起れば、すぐ積極的にあなたの方から行って調べてもらいたいという、つまりあらゆる方面へ手を延ばして総合的に資料やデータをとってもらいたいということを特にお願いしておきます。
○委員長(藤田進君) これは茨城の予定地が今度移転されて千葉に行く場合、両地元については何ら問題はないかどうか、念のためにお伺いしておきます。
○政府委員(吉田萬次君) まあわれわれとしてはまず異存ないものと了承いたします。
○永岡光治君 いや、その点でだいぶそれは異論は、異論といいますか、ずいぶん誘致はしたようですね、地元としては。また持って行かれる、そのあと燃料公社が来たという問題があったにしても、何かちょっと問題があるように聞いている。それはいずれまたあとで確めることにいたしましてちょっとこの問題で今竹下委員から質問されたことについて、むしろ私はこの研究所の方の立場を考えてどうなっているかということで聞きたいわけですが、当初計画によりますと六万坪ばかり要るのだ、これは絶対必要なんだ、こういう主張だったのですね。ところが今度差し向き二万坪でいいのだ、あとはいつどの程度のものを建てるのか、しかもここへ移されたあとの残りの研究所は間違いなくもらえるという保証一は、どんな保証をされているか、それは明確にしておいてもらわぬと困ると思います、いい加減なものでは。政府委員(吉田萬次君) 東海村の方は高層建築物はできません。しかし千葉県の方でしたら高層建築物ができるということもありますし、それに付近に政府のいわゆる国有地が相当ありまして、それの方面へも進出することができるという可能性を持っておって、そして千葉に移すことになった次第でございます。
○委員長(藤田進君) この前の茨城のときは高層建築を予定しなかったのですか、それを今度高層建築に変えることになった。いろいろほかの理由は聞きましたが、そういう地盤の関係ですね、それも大きな理由のように聞えるわけですが、その計画変更のあるなし、あるとすればどういうわけなのかお答えをいただきたい。
○説明員(鈴木喜一君) 東海村の方は御承知の方もあると思いますが、海岸でございますので砂地でございまして丈夫な基礎の岩盤を得るまでには相当深く掘らなければならない。ところが千葉の方は東京あたりとほとんど同じでございまして、いわゆる関東ローム層という所でございますが、砂と適当な粘土質がまじっておりまして、東海村のようにもろい所ではないということでございます。それで現在のところその二万坪の所は完全にあいておりまして、建設省それから大蔵省の管財局方面とも話がついておりますので、二万坪とわれわれ言っているのでございますが、全体で八万坪ございまして残りの六万坪はどうなるかと言いますと、それは現在まだ地理調査所が使っておりますことと、それが明年度にかかって移転をするのでございますが、そのあとをわれわれとしてはぜひほしいわけで、大蔵省の管財局も同情ある態度を示しておりますけれども、ほかの方からまだそういう所があくならほしいという人が実はあるのでございまして、完全に地理調査所がのいたあと全部こちらにいただけるというところまでまだ話がついておりませんのでございますが、それでまたはっきりしたことを申し上げられないのでございますが、大蔵省の管財局の方としては相当理解を持っておりまして研究所の使命の重要性を認識しておりますので、何とかしょうというぐらいの、言葉だけではございますが、その程度は言っているわけでございます。そういう関係であります。
○委員長(藤田進君) 私がお伺いしたのは、先国会に科学技術庁設置法の一部を改正する法律案という形で、茨城にこれを設置するという資料をつけて承認を求めて見えたわけです。それは地盤が悪いという問題にぶつかってきた。とするならば非常にずさんな資料のもとに議会の承認を求められたと思うのです。高層建築ができないということが発見された。しかしその当時高層建築の予定がなかったが今度下葉の場合は高層建築をする、またそういう高層建築を必要とするという事情に設計上ならざるを得なくなったのか、その点をお伺いしたいのです。
○説明員(鈴木喜一君) 東海村のときは土地も広うございますし、地盤もそんな関係でございますので、もう設計は当時もできておりますが、全部平屋で一階建てでこうのぺったらの設計でございます。今度の方はまあ二万坪以上どうしても伸びられないということになれば、あるいは四階建て五階建てというような相当高いものにいたしませんと全部の研究ができませんと思いますが、稲毛の方は十分そういう高層建築ができる性質のk地でございます。それから付属病院その他は三年後の明後年あたりの計画になっておりますので、付属病院を作りますればそれに伴って看護婦の宿舎でございますとかいろいろ要るわけでございます。が、そのころにはもう完全にあとの土地の問題も解決していると思われますのでそういう方面に充当する、そういう考え方でございます。
○永岡光治君 それでは面積はこっちでは二万坪で狭くなったから高層建築に変えたのであって、もともと高層建築にしなければならぬという本質的な要求はなかったのですね。そうですね。
○説明員(鈴木喜一君) さようでございます。
○永岡光治君 だからどうも岩盤が弱いからこっちに変えたというような意向を聞いたのですがそうじゃないでしょう、今の説明を聞いてみると。そうしますとちょっとまたお尋ねするわけですが、六万坪のを二万坪程度でいいんですか。それともお話を聞きますと何とかしょうという大蔵省の方の話だけれども、はっきりいついっかにくれるという約束もしていない。しかも拡張する必要があるとすれば、政務次官のお話では他に近くに適当な土地もあるようだからそっちの方も考えられるというお話だが、大へん敷地の問題についてはあやふやな不確定な状況ですね。そうなるとせっかく六万坪当初とって至急に建てて研究しようということが、何か計画がふらふらしてきていつ幾日完成していくというめどはここでつかないと想像しなければならぬのですが、その点はどうなっておるのですか。
○政府委量(吉田萬次君) 大体千葉へ移転するということは、先ほどの説明にありました通り、原因は放射能のちりの研究に波及するところのことを考慮したことがもとでありまして、敷地そのものだけを考慮したわけではありません。しかしながら二万坪といいますもののごらんになるとわかり、ますが、まだ国有地としての相当広い面積、先ほど言った通りの面積を持っておる、あるいは千葉の大学が運動場にしたいというようなふうのものまで含まれておって何もできておりません。従って私は交渉をはっきりそこで大蔵省の方の了解を求めるという点を見越してのここで発言ができないから、そういうふうなことを申し上げるのであります。もう一つは、研究所として最も重要な電気ガスその他水の関係が千葉の方が非常にいいし、排水の関係もまた考慮せんなりません、その点も非常に都合がよくできております。かような点が考慮せられて、ただ単に高層建築物によって変えるというだけでございませんから、御了承のほどをお願いしたいと思います。
○永岡光治君 将来の保証はどうなんですか、この土地の残りの。
○政府委員(吉田萬次君) 保証は先ほど申しました通りの……。
○永岡光治君 程度ですね。
○政府委員(吉田萬次君) 私は可能性ありと思っております。
○永岡光治君 可能性の程度f、これをいつ幾日までとはっきり約束はないのですね。文書による交換とかそういうようなものは
○政府委員(吉田萬次君) それは現在土地がありましてもこの際確言をすることはでき得ないと思います。
○竹下豐次君 私もその問題ですが、高層建築を何層にしなければならぬかという問題は土地の面積とやっぱり関係してくる。土地の問題が解決しなかったら建築の設計ができないんじゃないか。一番悪い場合を予想すれば、こんなことはまあないと思いますけれども、理屈だけを申しますと、二万坪の予定分これは確かだ、それが一万坪も五千坪もふえることができないというようなことも理屈としては言えると思う。実際はそんなことないわけでしょうけれども。広さがどのくらいもらえるかということによって、建築をどうするかということがきまるんじゃないかと思いますので、どうもやはりそれは早くおきめにならないといろいろなところに支障ができて、その方の研究がおくれるんじゃないか。先ほどから八木先生がたびたび言われるように一生懸命やらなければならない大事な問題がそんな役所部内のことですからね、役所部内のことがいついつまでも解決していないでおるということは、大へんな国民としては迷惑だと思いますがね。これは永岡さんのお気持と同じような気持だろうと私は思っております、
○説明員(法貴四郎君) その問題はなるべく早く解決するということで、できるだけ私たちも努力いたしますが、さしあたりのところは、先ほども所長から申し上げましたように三年計画で順次整備していくということになっておりますから、そのさしあたりの段階は二万坪あれば至急を要する業務はできるとこういう見通しでございます。ですからそれをやっております間に何とかもう少し拡張の余地を作りましてそして整備したい。しかしそれもどうしても別離でやむを得ない場合は、高層建築にして何とかそこを切り抜ける、そういう大体の基本方針であります。
○委員長(藤田進君) 両地元の関係については若干注釈が入って心配がなさそうな御説明ですが、私どもまだ寡聞で実情をよく知らないものですから、、これを今明日に承認するかどうかを採決するとしまして、、あとで問題が起ることは非常に因ることですし、それからこうして二度目ですから、将来また何かの都合で変、えるというようなことも議会の権威として非常にまずいものですから、率直なところをお伺いしておきたいわけなんです。地元の関係ですね。
○政府委員(吉田萬次君) 地元の関係は今日においては十分御了承が願えるもの、という確信とまではいきませんけれどもそういうつもりでおります。
○委員長(藤田進君) 三十二年度予算、これについては執行状況はどうですか。途中で移転するということになったために大部分が執行不可能になったであろうと思われるわけですが、建築その他設備と、それはあと四カ月ばかりある今年度に消化することができるのか、あるいは繰り越しの手続をおやりになるのか、その点はどうお扱いになりますか。
○説明員(法貴四郎君) 目下稲毛の方に移り得た場合にどうなるかということは、具体的に相当進んでおりまして、東海村の方の計画ももちろんやっておったのでございますが、稲毛の方の計画も進めておりますから、これは現在の予算は東海村に置くということで組んであるわけでございますが、それのある程度の変更をやることによりまして、本年度予算は本年度中に十分使い得る。そうして千葉の方の工事も着手できる。これは工事費は多くは債務負担行為でございます。四億五千万円ほどが債務負担行為でございますから、本年度中に契約をなし得る見込みであるということでございます。
○委員長(藤田進君) 契約をせられても完成後に支払いをするということになれば、結局支払いだけは残るのじゃありませんか。
○説明員(法貴四郎君) ことしの現金予算は八千万円でございますから、これはもう千葉に参りましても現在相当品物が買い込んでありすし、十分消化できると考えております。で工事の方は今申しましたように債務負担行為でございますから、本年度中に契約までに持ち込みまして、来年度できるだけ早々に支払いたいと考えております。
○委員長(藤田進君) この設置場所が変ります場合に、予算的にはそのまま自動的に行きますか。財政法その他の関係から研究された結果はどうですか。予算的な関係において議会の何らかの措置を必要とするかしないか。
○説明員(法貴四郎君) それは千葉に移ることによりまして、実質的には多少費用が少くて済むというふうな事態が起るかもしれませんが、新たに予算を要求するというふうなことは不必要と考えております。
○委員長(藤田進君) ここで変更の承認になれば、予算の方はそのまま自動的でいいかどうかというのは、予算の説明等はこれは東海村に設置するということで伺っていると思うのです。ところがそれが千葉へ変るというのに、場所の問題、地方自治法云々で今承認を求めて見えておりますが、これ以外の設置が必要となるのではないか、意味わかりますか。
○説明員(鈴木喜一君) 財政法や何かに関係してそういう予算の変更届とかそういう措置が必要かという御質問だと思いますが、そういう必要はないのでございます。国会で御承認をいただけばそれで千葉の方へそのまま予算を使ってかまわないということであります。
○委員長(藤田進君) 今地方自治法第百五十六条第六項の規定に基いて承認を求めて見えておるわけでありますね。だけれどもこの地方自治法の承認すべき規定がない場合を考えてみると、A地点に作るつもりで予算をとり議会に説明をし通過をしているのに、実際できたものはBかCの地点にできているということがちょっとどうもふに落ちないのです。その場合はやはり予算的にもそういう手続を必要とするのではないだろうかどうか、私研究をしないで聞いているわけですけれども。それはもう一向に差しつかえないことですか。
○説明員(鈴木喜一君) 差しつかえありません。
○委員長(藤田進君) 速記をとめて。 〔速記中止〕
○委員長(藤田進君) 速記をつけて下さい。 本案に対する質疑はこの程度といたします。
○委員長(藤田進君) 次に一般職の職員の給与に関する法律の一部を改正する法律案を議題といたします。 まず政府から提案理由の説明を聴取いたします。
○政府委員(今松治郎君) ただいま議題となりました一般職の職員の給与に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由並びに内容の概略を御説明申し上げます。 国家公務員の給与に関し本年七月十六日付をもって人事院から勧告があれましたので、その内容等につき検討いたしました結果、十二月に支給する期末手当に関する部分につきましては、この際これを実施することが適当であるとの結論に達した次第であります。 以上の理由により、国家公務員に対し十二月十五日に支給する期末手当の額を〇・一五月分増額することにいたしました。 なお本改正法律案により増額されることとなる部分の本年十二月における支給につきましては、昨年の例にならい、各庁の長が既定人件費の節約等によりまかない得る範囲内で定める割合により支給することといたしました。 以上が本法律案を提案する理由並びに内容の概略であります。何とぞ慎重御審議の上すみやかに御賛成下さいますようお願い申し上げます。
○委員長(藤田進君) 速記をとめて。 〔速記中止〕
○委員長(藤田進君) 速記を慰して下さい。
○永岡光治君 資料を一つ要求しておきたいと思うのであります。午後の審議の参考にしたいと思います。結局これによります既定の人件費の節約等によりということになっておりますね。そんなに余裕があるのかどうかわかりませんが明細を出してもらいたい。三十二年度当初成立した人件費の各省庁別に、各費目別に、何人定員があってその人件費はこうなっている。各明細の、ばく然としたものではなくて基本給が幾らでそれらの手当が幾ら、ずっとわかるように明細を出してもらいたいと思います。それから特に私は三十一年度とこれを比較したいと思いますので、三十一年度の分もぜひお願いしたい。
○委員長(藤田進君) それから三十三年度予算に関連して職員の定員の増という問題があったと思いますが、それと今要求にかかっているものを出していただけばいいと思います。
○政府委員(今松治郎君) 今のなんですか、非常勤のあの問題ですれ、あの問題は今行政管理庁で作業をしている最中です。
○永岡光治君 それじゃなくて、今の関連ですがね、各省で三十三年度の予算要求をしていると思うのでありますその増員要求があると思うんですよ。その要求の資料を出してもらいたい、こういうことです、各省庁別に。
○政府委員(今松治郎君) これは御承知のように行管の方で定員関係はやっておりますから、行管と相談してやります。一般の人件費の問題は大蔵省の方とこれも相談して提出することにいたします。
○永岡光治君 出せるかどうかの資料を検討したいので、三十二年度当初幾らで成立して今日までどういうふうに使っているのか、そういう実情を知りたいわけです。それを五十一年度と比較したいわけです。
○委員長(藤田進君) ただいまの資料要求についてはその趣旨に沿って一つ早く処理していただきたいと思います。
○政府委員(今松治郎君) できるだけ一つ直ちに提出いたします。それでその結果は委員長の方まで御報告いたします。
○永岡光治君 各委員の方に配付してもらいたい。
○委員長(藤田進君) 本日はこれにて散会いたします。 牛後零時一十一分散会