P政策ポータルPOLICY PORTALウォッチ
27回国会参議院1957/11/06

議院運営委員会 第4号

発言数
71
登壇者
10
会派数
2
開催日
1957/11/06

会議録

安井謙自由民主党

○委員長(安井謙君) ただいまより議院運営委員会を開会いたします。  調査承認要求の件がございます。

渡辺猛委員部長

○参事(渡辺猛君) 外務委員長から国際情勢等に関する調査承認要求書が提出されております。調査期間は今期国会開会中でございます。  御承認願います。

安井謙自由民主党

○委員長(安井謙君) 本要求に関し承認を与えることに御異議ございまんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

安井謙自由民主党

○委員長(安井謙君) 御異議ないと認め、さよう決します。     —————————————

安井謙自由民主党

○委員長(安井謙君) さきに政府側から説明を聴取いたしました人事案件につき、順次質疑を行いたいと思いますが、その前に一件追加がございます。  昨日、新たに提出されました人事案件として、海外移住審議会委員の任命に関する国会法第三十九条但書の規定による議決に関する件を議題といたします。  政府側から御説明を願います。

藤原節夫総理府総務副長官

○政府委員(藤原節夫君) 海外移住審議会委員二階堂進は、本月四日辞任いたしましたので、同君の後任として衆議院議員楠美省吾君を同審議会委員に任命いたしたく、国会法第三十九条但書の規定により、両議院一致の議決を求めるため本件を提出いたしました。  お手元の履歴書で御承知のように、楠美君は、昭和七年十月満洲国鉄嶺県属官に任ぜられ、以来、省理事官、開拓総局理事官等を歴任し、この問、主として開拓事務に携わり、同十七年二月退官し、同年四月衆議院議員に当選後は、拓務省委員、大東亜省委員として海外移住、東亜地域開発問題等に携わり、さらに、同二十三年七月以降は、青森開拓会館理事長として戦後の海外移住の促進に努力してきましたが、同二十八年四月再び衆議院議員に当選し、現在に至っているものでありまして、この間、同三十年十二月から約一年二カ月間にわたり海外移住審議会委員に、また、昨三十二年一月から約六ヵ月間にわたり行政管理政務次官の職にもあったものであります。なお、同君は、同二十九年七月、衆議院からブラジル国、アルゼンチン国等に派遣され、邦人移住地を親しく視察調査してきたものであります。  以上申し述べましたように、同君は、海外移住について豊富な学識を有し、また国際的な視野が広く、同審議会委員として最も適任であると存じます。  何とぞ慎重御審議の上、すみやかに議決されるようお願いいたします。

安井謙自由民主党

○委員長(安井謙君) 今御報告の通りでありますが、本件に関して御質疑のある方は順次御発言を願います。  御発言もございませんならば、恒例によりまして、各派へお持ち帰りの上、あらためて御決定を願いたいと思います。     —————————————

安井謙自由民主党

○委員長(安井謙君) 次に、先般、政府側から説明を聴取いたしました人事案件につきまして、順次御質疑を願うことにいたします。お手元に一覧表を差し上げてあると思いますが、まず、日本銀行政策審議会委員原邦造君について御質疑がありましたらお願いいたします。  別にございませんければ、次に移ります。     —————————————

安井謙自由民主党

○委員長(安井謙君) それでは次に、順序をちょっと逆にいたしまして、鉄道建設審議会の方をあと回しにし、会計検査官の任命につき事後承認に関する件を議題といたします。  別にございませんければ、次に移ります。     —————————————

安井謙自由民主党

○委員長(安井謙君) 次に、原子力委員会委員の任命につき事後承認に関する件を議題といたします。

小酒井義男日本社会党

○小酒井義男君 この前の官房長官の当時と、それからその前の官房長官の当時にも、やはり当委員会で政府側からこういう答弁がなされております。委員の任命が、非常に一人でたくさんの委員を兼任しておられる人があるので、そういうことに対して政府として、実際に一人の人がたくさんの委員を兼ねるというようなことについて、どう思っておるかという質問をしておることがあるのです。そのときに、たしかやはり一人で兼任できるのは三つくらいが適当だろうということで、今後の任命については、そういう点を勘案して任命をするようにしたいという答弁を聞いておるのであります。大臣、官房長官もその後かわっておられるのですが、かわられる都度にそういうことを言っても、実際はあとでは実行されておらぬという気がするのですが、そういう問題は政府としてどう扱って行くのか、一つ政府の方針を今度は重ねてただしておきたいと思います。

岡崎英城自由民主党内閣官房副長官

○政府委員(岡崎英城君) ただいまの御質疑の点は、官房長官がかわりまして、前回からの御意見も十分御尊重申し上げて、その方針で参りたいという気持を持っております。その点については方針はかわっておりませんという点を御了承をいただきたいと思います。

小酒井義男日本社会党

○小酒井義男君 方針はかわっておらぬという答弁ですが、再任されておる委員の中に非常にたくさんの委員を兼ねておられる方がまた出てきておるのですが、方針を引き続いてやっておられるのでしたら、そういう形になって出てこないのではないかと思うのですが、どうですか。

岡崎英城自由民主党内閣官房副長官

○政府委員(岡崎英城君) そういうつもりでおりますけれども、事情その他について、やむを得ずそういうふうになったと思うのですが、一々の点については、その関係方面の御意見もございましたり何かで、政府の方針としては、なるべく御意見に従いたいと思って選考してやったわけです。やむを得ない事情が多くございましたものですから……。

安井謙自由民主党

○委員長(安井謙君) 藤原総務副長官から補足説明をいたさせます。

藤原節夫総理府総務副長官

○政府委員(藤原節夫君) 審議会は総理府の所管でございますので、私から補足して御説明申し上げますが、今回の再任されました有沢、藤岡両委員は、いずれも相当他の委員会、審議会等を兼ねておられますが、従来の審議会における御出席の状況等を見ましても、この審議会委員の職責を十分尽されるのに支障がないということを考えまして、どうしても適任の方はいろいろほかにそういう兼職等がありますのですが、一部の兼職は辞任をしてでも、これをお引き受けを願っておるような次第であります。御了承願います。

小酒井義男日本社会党

○小酒井義男君 そういう人でなければ適任者がない場合と、そうでない場合といろいろあると思うのでございますけれども、そういう全体の問題としては、この案件を最終的に承認をするときに、あらためて官房長官にでも出席を願って意向をただすことにいたしたいと思いますから、この問題については私は進めていただきたいと思います。

小林孝平日本社会党

○小林孝平君 ちょっと関連してお尋ねいたしますが、先ほど、前の官房長官は委員の兼職は三つくらいが適当だろう、こういうふうにお話になったそうですが、それはどの程度そういうことを守られるので発言されたのですか、ちょっとそれは言ってみた程度のものですか、どうなんですか、それをちょっと。ところがそれに関連しまして、これは前の官房長官がかわっていると、こういう副長官の御答弁ですが、前の長官のときすでに発令されている者があるでしょう、内閣改造前のとき。従って前の発言は、その方針でやってきておられると言いますけれども、引き継ぐまでもなく、そういう発言をされた官房長官の当時、すでに発令をされているのです。従って三つくらいの兼職は適当であるということを話をされたということですが、それはどの程度そういうことを考慮するのですか。

安井謙自由民主党

○委員長(安井謙君) 小林君にちょっと申し上げます。もう前官房長官、今いないわけですし、先ほど小酒井君から、決定の際には官房長官にも出てきていただいて、責任ある答弁をしてもらいたい、こういう御要求がありましたので、今の御質問も一括して、この次、官房長官から引き継ぎ事項の内容を加えて御説明なり御答弁をさせる、こういうことでいかがですか。

小林孝平日本社会党

○小林孝平君 いやいや異議がある、そうはいかないですよ。というのは、前の方針を引き続いてやっているということでしょう。委員の任命については非常に重大なことであるから、当然そういう重要な発言は考慮されてやっていると思うのです。従ってどの程度そういうことを考慮されたのか。

安井謙自由民主党

○委員長(安井謙君) ちょっと私が返して恐縮ですが、そういう一括した問題につきまして、この次の決定の際に官房長官自身から責任ある答弁をしてもらってはどうかと思うのですが、どうでしょうか、それとも今、岡崎副長官からでも一応御答弁をしてもらいますか。

小林孝平日本社会党

○小林孝平君 いいです。

安井謙自由民主党

○委員長(安井謙君) それじゃそのように計らいます。     —————————————

安井謙自由民主党

○委員長(安井謙君) 次に、順序を戻しまして、鉄道建設審議会委員の任命同意に関する件をお諮りいたします。  政府側からは運輸政務次官木村俊夫君が参っております。御質疑がありましたら順次御発言を願います。

小林孝平日本社会党

○小林孝平君 この審議会委員の任命に関する事務は、責任者はだれなんですか、総務長官ですか、官房長官ですか。

安井謙自由民主党

○委員長(安井謙君) 総務副長官、ちょっとこの職務権限ですか、それをちょっと説明をして下さい。官再長官なのか、総務長官なのか。

藤原節夫総理府総務副長官

○政府委員(藤原節夫君) 審議会のそれぞれの所管によってやっておりますが、先ほどの原子力委員会の所管は総理府になっております。

小林孝平日本社会党

○小林孝平君 そうすると、このうち原子力関係だけが総務長官のあれで、あとは官房長官ですか。

藤原節夫総理府総務副長官

○政府委員(藤原節夫君) 官房長官が直接の所管になっておりますものは、日本銀行政策委員会、検査官、その二つであります。  総理府総務長官の所管になっておりますものは、原子力委員会、公正取引委員会、それから先ほどの海外移住審議会、こういうことになっております。

小林孝平日本社会党

○小林孝平君 そうすると、今度この審議会の委員任命全般についてお話があるというけれども、官房長官だけでいいのですか、御説明は。

安井謙自由民主党

○委員長(安井謙君) 私は官房長官は政府全体を代表する立場になっておると思いますので、総括的に責任はそれでいいのじゃないかと思っております。閣議の決定によって官房長官が執行しておると見ていただいてけっこうだと思います。それでは戻りまして、鉄道建設審議会委員の任命同意に関する件をお諮りいたします。  御質疑がある方は順次御発言を願います。  別にございませんければ、本件御質疑はないものと認めます。     —————————————

安井謙自由民主党

○委員長(安井謙君) 次に、公正取引委員会委員長任命につき事後承認に関する件を議題に供します。  別に御質疑はございませんか。……ないものと認めます。     —————————————

安井謙自由民主党

○委員長(安井謙君) 次に、中央更生保護審査会委員の任命につき事後承認に関する件を議題にいたします。  別に御質疑ございませんならば、次に移ります。     —————————————

安井謙自由民主党

○委員長(安井謙君) 次に、社会保険審査会委員の任命につき事後承認を求める件を議題といたします。

坂本昭日本社会党

○坂本昭君 最近の社会保険審査会の、古い点は省略して、最近の議題についてちょっと御説明いただきたい。

安井謙自由民主党

○委員長(安井謙君) もう一度、坂本さんちょっと。

坂本昭日本社会党

○坂本昭君 最近の審査会の議題の内容について御説明いただきたい。

安井謙自由民主党

○委員長(安井謙君) 審査会の議題の内容について、社会保険ですね。

坂本昭日本社会党

○坂本昭君 社会保険審査会です。

米田吉盛自由民主党厚生政務次官

○政府委員(米田吉盛君) ただいまお尋ねの点は、傷病手当金関係が二十一件、三十一年の決定件数でございます。それから療養費が十一件、それから家族療養費が五件、療養の給付が七件、看護料が二十三件、あと一、二件がございますが、大体健康保険の問題は、大きなところはそこらで、合計七十六件ございます。  次は、厚生年金保険の方で傷害給付が七十件ございます。脱退手当金が九件、資格が十六件、あと一、二件二、三ございまして、期間の経過が七件、合計百七件ございます。  それから船員保険でございますが、これは全体の件数が少のうございまして、看護料の問題が八件ございます。傷害給付が四件、その他あとずっと一件ぐらい療養費、葬祭料、遺族年金、遺族一時金等がございまして、合計二十件ございます。  三十二年度は、途中で、四月から七月までの調査が出ておりませんが、これが多いものはやはり傷病手当金八件、療養費が三件、看護料六件、こういう状態で、その他一、二ございまして、合計二十件になっております。

安井謙自由民主党

○委員長(安井謙君) 以上のようでございます。

坂本昭日本社会党

○坂本昭君 この審査会の内容はかなりこまかい点があると思うのですが、実はこれは一番最後に問題になったものが中央に出てきて最後の判決を求める場合に、この審査会の委員の定められたような高潔な人格と社会保障に関する識見によって判決を下すということになろうと思うのですね。そこでちょっと私伺いたいと思いますことは、今の療養費ばかりのことでも、看護料のことでも、これは当面する日本の社会保障をどういう方向に持って行くかということで、この人の識見が非常に重要視されてくることになるわけなんですが、御承知の通り、社会保障の問題は非常に重要性を帯びてきましたし、ことに社会保険が中心になって、あるいは国民健康保険、あるいは生活保護全部、これが基準になるわけです。そこでこの三人の委員の方は、経歴から見ましても、一人は医師がおります。かなり経験のある医師、あとはこれは全部いわば内務官僚、今の言葉でいうと厚生保険官僚でございますね。厚生保険官僚が三名のうち二名を占めているという割りふりは、今日の情勢においては、はなはだ適当でないと思う。昔ならば、これは十年以上も前のことならば、三名のうち医療の経験のある医師を一人入れて、あと二人事情に詳しい厚生官僚、保険官僚が加わるということはいいのですけれども、最近のように、社会保障全般について厚生官僚が少し出しゃばり過ぎるのじゃないかというふうな批判のある場合に、この審査会の一番大事な委員を選任するにつきましては、医療担当者と、それから官僚と、それからもっと別のタイプの人を常に入れるべきではないか。私はいまここで簗委員につきまして、とかく批判を申し上げているのではございません。それよりも、この選び方自身について、こういう選び方はもう今日の時代におきましては不適当ではないか、そういうことについて一つ御説明を願いたいのです。

米田吉盛自由民主党厚生政務次官

○政府委員(米田吉盛君) 御説まことにごもっともだと存じますが、御承知のように、地方で相当いろいろ論議の末、最終審としてここまで持ってくる案件でございまして、法的に見まして、第一の問題としましては、あやまちなきを期せなければならぬというような点から、一人はお医者さん、それからあとはまあ十分経験のある人をというような考え方で、従来、この方は二回おやり願っておりますので、ちょっと病気をせられて、昨年の二月ごろでしたか、お休みになったことが相当ありますが、あとは非常に勤務も上成績でございますし、この方については、われわれの方としまして大へん期待をいたしておりますものですから、八月の任期満了と同時に継続をお願いしておるわけでございます。将来また新たなる任期満了の方が出るような場合がございましたならば、十分御意見を申し継ぎまして、先ほどの官房長官の問題のようなことのないように、あれはあああったかどうか私は知りませんが、とにかく申し継ぎを完全にいたしまして、できるだけ御趣旨に沿いたいと存じております。簗さんにつきましては、相当の経験がございまして、まあ一応この方は厚生省としては非常に大切にこの方面のお仕事で期待しておる方でございますので、今回は一つ御承認願いたいと思います。

坂本昭日本社会党

○坂本昭君 私はこの簗委員が幾つも兼職があるというような点を指摘するのでもなく、またこれは兼職のできない職なんでございますね。

米田吉盛自由民主党厚生政務次官

○政府委員(米田吉盛君) この人はございません。

坂本昭日本社会党

○坂本昭君 兼職のできない職なんですね。見ますというと、昭和二十八年の九月に任命されて、今後の任期三年を加えますと七年になるわけですね。大体非常にみな各委員の人長いですよ。これはもちろん専門的な技術、法的な知識というものは当然必要です。しかし私も実はこういうことの審査に当ったことがあるのですが、こういう場合の審査の、特にこの一番上の方を審査する場合に必要なことは、法律的な知識や、あるいは長年の役人としての経験よりも、やはりその時代に合ったセンスというものがその事件をどう取り扱うかということが非常に大きな問題です。私は繰り返して申し上げますが、簗さん個人の攻撃をしているのでは決してございません。ただこの編成が、三人の委員の編成が当然変えるべき段階である。それで次官の説明によると、非常にりっぱな人だから、ぜひ何とかしてもらいたい、私もこの人が不適当な人で、こういう人はけしからぬということを言っているのではなく、三人のうち、私の意見を申し上げますと、一人は官僚でいいのです。保健官僚でけっこうです。それから一人は医療担当者、いま一人は私は少くとも政府与党の立場としての民間の経済人ですね、特に長い間の工場の運営とか、経営とか、そういうことによって、もっと新しい社会保障のセンスを持った人を選ぶのが至当ではないか、そういう点のお考えがはっきりしない以上は、どうもこの委員の方について、今回限りはそれでは認めますという御返事もできないのですがね。もう少しその点について、はっきりした御意見をこの際作っていただきたい、お示しを願いたい、こういうわけです。

米田吉盛自由民主党厚生政務次官

○政府委員(米田吉盛君) これは基本的には私も幅広くそういうように選ぶべきだと思います。川西さんは、この履歴をごらん下さいますればわかりますように、やや今おっしゃったようなのに的中しやせぬかと思うのです。いろいろ幅広くあれこれのお仕事の経験者です。それから簗さんは、お年も三十八年生まれでありまして、非常にあなた方と前後せられる方ではないかと思いまして、まだセンスも六十越しておりませんから、ぼけてはおらぬと思います。

坂本昭日本社会党

○坂本昭君 私はもっと若いのですが、どうもそれは次官の失言だと思うのですがね。(笑声)確かに今の委員長は、かなり経歴のいろいろ変った方ですけれども、やはり貫いているものは役人としての履歴だと思います。私がなぜ特に今日こういうことで非常に強く意見を主張するかと言いますと、今日の厚生行政、特に社会保障行政というものが非常に保健行政の専門家によって壟断されている。これは私はあえて申したいのですが、非常に保健の事務官僚によって壟断されている。そのために政党自身までが引っぱり回されている。これは厚生大臣は御不在ですけれども、厚生大臣も次官もまさに引っぱり回されているのですね。ですから、私はこの際こういう行き方は政府として今後改める、こういうふうな人選はしていかない、もっと広くこの社会保障というものが、もう厚生省だけの問題ではなくて、日本の経済を、日本の国民生活を建て直すために非常に必要な問題であるから、根本的に考えを改めて、こういう大事な人選についても方針を変えて行く、そういうことを実は伺いたいので。それから、どうもそういう決意がないとなると、私もどうもなかなか賛成をしにくいのです。たとえほかの方が皆さん賛成されても、私だけは反対の立場で押し通さなくちゃいけない、そういうことになるわけなんですが。

米田吉盛自由民主党厚生政務次官

○政府委員(米田吉盛君) これは大臣によく相談をしなければ決定的のことは申し上げられないと思いますが、私の感じでは、今あなたのおっしゃるのはもう十分その通りだと思います。そこでまあ比較的、この方は俸給生活者でありますけれども、幅広く来ておられて、幾らか御希望に近いのではないかと思って、ちょっとこれは履歴書を見たものですから申し上げたのです。十分この点は、帰りまして役人に引っぱり回されないで、大臣と二人でよく相談いたしまして、ちゃんとしたことを一つやりたいと思いますから、どうぞ今回は一つ、今申し上げたように、厚生省としましては、この簗さんが、一口に言いますと、三人の中のとっておきなんでございまして、厚生に明るい経験者でございます。特にどうぞ一つ今回はよろしく……。

坂本昭日本社会党

○坂本昭君 それでは、これは何らかの別の形で、社会保障についてのこういう委員の人選については、社会の推移によって新たなる見地に立ってやって行くということを、責任のある御答弁を次官から一つしていただきたいと思います。ということで、きょうは私は了承します。

安井謙自由民主党

○委員長(安井謙君) ちょっと坂本君、政務次官から、今後責任ある処置をしますと申し上げているようですから、御了承いただけませんか。

坂本昭日本社会党

○坂本昭君 それでは、ほかにあまり反対の方もないようですから、はなはだ不満でありますけれども、私のこの不満の意を一つ強く申し上げて、これはまた社会労働委員会あたりでこういうふうな委員の任命についても、こういう現象があるということで、あらためて直接大臣に御質問いたします。

米田吉盛自由民主党厚生政務次官

○政府委員(米田吉盛君) 私も今あなたの御意見に同感でございます。

安井謙自由民主党

○委員長(安井謙君) それでは、ほかに御質疑もございませんければ、次に移ります。     —————————————

安井謙自由民主党

○委員長(安井謙君) 次に、運輸審議会委員の任命承認に関する件を議題といたします。

柴谷要日本社会党

○柴谷要君 運輸審議会が、今、巷間どのような批判をされておるか、そのことについてお気付きの点がありましたら、一つ御発表願いたいと思います。

木村俊夫自由民主党運輸政務次官

○政府委員(木村俊夫君) 御承知の通り、運輸審議会にかけます議案は非常に多岐にわたりまして、複雑な事案が多く、かつ地方的な利害が多いのです。申請者及びその利害関係者から、いろいろ批判があることを承わっております。しかしながら、運輸省といたしましては、現在は運輸審議会はこの職権を行うについて、非常に公正厳格な処置をとっておるものと私どもは考えております。

柴谷要日本社会党

○柴谷要君 これだけの委員を推薦して参りました当局としては、今の私の質問に対して当然の言葉と思うのですが、現状はさにあらずと言いたい。というのは、最近、運審の動向を見ておりますというと、大体、大臣の内意を確めないというと答申が出せない、これがもう明らかになっている。この点が運審のあり方を誤まっているのではないか、こういうふうに考えますが、この点、政務次官として、そのような状態にある、あるいはない、明確に御答弁でさましたら、一つお願いをしたいと思います。

木村俊夫自由民主党運輸政務次官

○政府委員(木村俊夫君) 私といたしましては、そういう状態にないと思っております。ただ、この設置法にございますように、運輸審議会は関係官庁の職員からいろいろ説明を求めることができますので、その関係官庁の説明を運輸審議会の審議に相当程度取り入れることは、これは私は当然だと思います。私が考えますのは、その程度のことを考えております。

柴谷要日本社会党

○柴谷要君 それでは一つの事例で申し上げてみたいのですが、実は私鉄大手の十三社が運賃値上げの申請をした。これが大臣から諮問をされて運審にかかっておる。この問題に対しては、運輸委員会等においては運輸当局の説明を聞くと、まさに早急に上げてやらなければならぬというような説明をされておる。ところが大臣の見解として、兼業をやっておるし、相当の利益を配当しておるからこれは上げないと、こう大臣が言明した。そのために今日運審は、これに対する運賃値上げ可能か、運賃値上げ必要なしか、いずれかの結論を出すべき運審でありながら、今日結論を出されておらない。このことをもってしても言えるのじゃないかと思います。これだけではまだ証拠にならぬと思うから、もう一つ私はつけ加えておきたいと思います。実は大手十三社の申請をはるかおくれた神奈川県における相模鉄道の申請に対しては、これは値上げしてよろしいという結論を早急に出しておる。このことは、大臣は大手十三社に対する意思態度というものは明白にしておるけれども、その他の私鉄に対しては態度を明白にしておらない。その間隙を縫って運輸審議会は値上げよろしいという結論を出して、今日実施しておるじゃありませんか。こういう事実の中に立って、運輸審議会は果して今のあなたの言われるような公正妥当な意見を出しておるとお考えであるかどうか、この点を一つ御答弁願いたいと思います。

木村俊夫自由民主党運輸政務次官

○政府委員(木村俊夫君) 御承知の通り、まだ私鉄大手は審議中でございますが、審議会といたしましては、その審議の秘密保持の義務がございますので、運輸省といたしましては、その内容については承知いたしておりません。ただ私ども運輸省として考えますと、私鉄大手の運賃値上げの問題は非常に総合政策に関係がございますので、審議会としては慎重審議をしていると私どもは考えております。

柴谷要日本社会党

○柴谷要君 審議会が慎重審議をやっておることは、まあ私どもも十分了解をするのですが、本末転倒しているものと思う。最も大きな問題である十三社の問題を投げやりにしておいて、そうしてわずか一社くらいの問題を早急に一瀉千里に片づけてしまうというところに問題があると思う。それのみか、これは最近の公聴会等も、まあ私関心をもって公聴会等にも出ながらいろいろ聞いておる。そうしますると、今日、伊豆をめぐってA社、B社が競合して申請をしておる。この公聴会を私は傍聴しまして痛感をいたしましたことは、一方の方は審議会に非常に期待をかけているようであるし、一方はもはや運輸審議会は当てにならず、こういうような雰囲気の中であの公聴会が開かれておる。こういう現状を見まするというと、今日、運輸審議会のあり方というものについて十分検討をして行かなければならない情勢ではないか。その上に立って考えて見まする場合に、運輸審議会の委員の構成に問題があるんじゃないか。もっと政府当日においても十分これら人選の面については慎重に考慮すべきである。これは政府が任命いたしますけれども、これは国会の議決を要する問題ですから、この運審の批判というものは、国会もやはり負わなければならない責任が上ると思う。こういう立場に立って公正妥当な人を選ぶべきであって、決して古手官僚等を網羅して運審を運営させるべきではない、こういうふうに考えますが、この見解に対して政務次官はどのように考えられるか、御答弁願いたい。

木村俊夫自由民主党運輸政務次官

○政府委員(木村俊夫君) 柴谷先生のおっしゃる通り、運輸省といたしまして、今後一そうその点に留意をいたしたいと思います。

柴谷要日本社会党

○柴谷要君 それでは最後に一言つけ加えておきたいと思うのでありますが、実は歴代大臣と言いたいのですが、歴代ではなくて、今回の大臣並びに前回の大臣、このお二人の方々が私どもに言われたことで、運審は当てにならぬということを言われているのであります。大臣自体が審議会は当てにならぬというような情勢では、この運審の運営というものは私はうまく行かないと思います。これは事実、雑誌あるいはその他記事に載っておりますので、たくさん資料を私持っておりますけれども、こういう情勢の中で、業者の陳情に動かされて運審が結論を出しても絶対におれは従わぬというようなことを大臣が言明されている。こういうような事情の中で、果して運審が公正妥当な意見が出せるかどうか。私はまあ重大なこの運審としては、大臣の言明は侮辱に値するし、また見方によっては、大臣はまことに運輸行政を扱う上において一大勇気をふるってやっておられる、見上げた大臣だと反面考えられる節もある。こういうような中において、運審のあり方に対してもっと政府は十分な監視をし、かつ人選に当っては慎重を期してもらいたい。こういうことを私は特に要望しておきたいと思うのであります。     —————————————

安井謙自由民主党

○委員長(安井謙君) 次に、日本放送協会経営委員会委員の任命につき事後同意に関する件を議題といたします。  特に御発言もなければ、その次に移ります。     —————————————

安井謙自由民主党

○委員長(安井謙君) 次に、労働保険審査会委員の任命につき事後承認に関する件を議題といたします。  特に御発言ございませんか。それでは、以上各件について御質疑を願ったわけでありますが、これらの案件の取扱いをいかがいたしましょうか。

小酒井義男日本社会党

○小酒井義男君 それぞれの関係の質疑は終ったのでありますが、本月議題になりましたもののうちで、芥川治君の会計検査官に任命する件について承認を与えることについては異議はありませんが、その他の諸案件は、これを次回以後に決定することにお諮りを願いたいと思います。

安井謙自由民主党

○委員長(安井謙君) それでは、今、小酒井君から御発言ありましたが、御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

安井謙自由民主党

○委員長(安井謙君) 御異議ないものと認めます。  それでは以上のうち、会計検査官の任命につき事後承認に関する件については、政府の要求通り芥川治君の任命承認につき与えることに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

安井謙自由民主党

○委員長(安井謙君) 御異議ないものと認め、さよう決します。  なお、自余の九件につきましては、小酒井君の御発言通り、次回以後に決定をいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

安井謙自由民主党

○委員長(安井謙君) 御異議ないものと認め、さよう決します。  ほかに御発言もなければ、本日はこれにて散会いたします。    午後零時九分散会

国会会議録検索システムで原文を見る ↗