海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第2号
- 発言数
- 17 件
- 登壇者
- 5 名
- 会派数
- 1
- 開催日
- 1957/11/08
会議録
○廣瀬委員長 これより会議を開きます。 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する件について、調査を進めます。 この際、お諮りいたします。の期間も残りが少くなりましたので、閉会になりましても、引き続き国会法第四十七条の二により、閉会中継続して審査を行いたいと思うのでありまして、その旨を議長に申し出たいと思います。つきましては、閉会中審査すべき案件として、関係諸問題を包括し、海外同胞引揚及び遺家族援護に関する件について、閉会中の審査を議長に申し出ることに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○廣瀬委員長 御異議ないものと認め、さよう決定いたします。 —————————————
○廣瀬委員長 なお、ただいまの閉会中審査に基き、閉会中に引き揚げが行われることがあれば、その際の調査その他実地調査を必要とする場合には委員を派遣し、調査を行いたいと思いますが、その際における委員派遣の手続等は、委員長に御一任願うことに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○廣瀬委員長 御異議ないものと認め、さよう決定いたします。 —————————————
○廣瀬委員長 では、これより海外同胞引揚及び遺家族援護に関する件について、質疑を行います。山下春江君。
○山下(春)委員 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会の中に留守家族及び遺家族援護に関する小委員会を作りまして、休会中、この留守家族及び遺家族援護に関する問題点をしぼりまして、これを政府当局に善処方を申達しておいたわけでございます。そこで私は、その問題について、逐次その後の政府のお考え方を承わりまして、なお委員会としても、これらの問題点を解決すべく強力に推進をして参りたいと思いますので、問題点について、政府の御所信を承わりたいと思います。 第一の問題といたしましては、申し出てあります通りに、恩給関係につきましては、未帰還公務員の遺族に対する公務扶助料を、未帰還者の死亡した日にさかのぼって支給するように改正するということ、これは政府の方でも御案内のように、長きにわたってこの問題を本委員会が扱って参ったのでありますが、この問題につきましては、政府としては、法の改正等にいかなる御準備を進めておられますかどうか。なお、それに付随いたしまして、この法律の改正に際しまして、公務扶助料と留守家族手当の重複する点についても、これを調整していくということの結論をしぼって政府にお願いして参ったのでありますが、政府のその後の御用意がどういうふうに進んでおるか、承わりたいと思います。
○青谷説明員 ただいま山下先生から申し出られました点につきましては、次の通常国会に関係法案を提出する意向をもって、ただいま準備をいたしております。そのように御了承願いたいと思います。
○山下(春)委員 次の通常国会に、ただいまお尋ねいたしました問題に関する法の改正を提案すべく御用意を願っておるということで、その御努力を感謝しますが、法案の内容は、ただいま私がお尋ね申しましたように、未帰還公務員遺族に対する公務扶助料を、未帰還者の死亡の日にさかのぼって支給するという問題に関しましては、従来恩給局としても大体異議がないように聞いておりましたので、そのようにやっていただくと思うのでございますが、第二点の、本法改正に対しては、公務扶助料と留守家族手当の重複する点について、これの調整を行うという問題に対しては、やはり私どもが従来その欠陥を御指摘申し上げておったような方法にお直しいただけるでございましょうか、どうでありましょうか。
○青谷説明員 ただいまの御質問の点につきましても、大体その方向に向って考えていきたいと考えております。
○山下(春)委員 次の点は、未帰還者留守家族援護法関係の問題でございます。この未帰還者留守家族援護法の適用外の一般未帰還者に対して、見舞金と申しましょうか、何と申しましょうか、とにかく、そういったようなものを支給する問題について、未帰還者の生死不明者の死亡推定、これは非常に大問題だと思いますが、こういう問題を何とかしなければならない段階がもはや来ておると思うのでございます。これらの問題に対する厚生大臣の御所見を承わりまして、それから、この処理に対しまして、どのような御準備を進めていらっしゃるか、事務的な問題を援護局長から承わりたいと思います。
○米田政府委員 根本的の問題といたしましては、今、山下委員の仰せになりましたように、非常にめんどうなことではありますが、もう今日の段階においては、結末をつけなければならぬ、こういう考えで、御案内と思いますが、死亡推定等にも実行に踏み切るという考え方で、この次の通常国会に処しております。基本的の問題といたしましてはそういう態度でございます。具体的な問題といたしましても、援護要件がすっかり備わっておらないというような形式上の問題からいたしますれば、相当にこれは難問題ではあろうと存じますが、十分御趣旨を体しまして検討をさすようにいたしたい、このように考えております。
○河野説明員 死亡推定と申しますか、戦後十数年たちました今日なお未処理の未帰還者が相当数あります。その扱いをどうするかというお尋ねでございますが、その根本的な考え方につきましては、今、政務次官から御説明がありました通りでございます。ただ、事務的にただいま検討いたしておるわけでございますが、いろいろ技術的にもむずかしい問題がございます。たとえば、戸籍簿の関係をどうするか、あるいは恩給法なり援護法との関係をどういうふうなことで結び合していくかというふうな点、あるいはさらに根本的に一体どういう対象を考えるか、どの範囲に、推定といいますか、どういう言葉になるかわかりませんが、そういった新しい制度を立てます場合に、対象となります範囲をどういうふうにしていくかというふうな点、いろいろ問題がございまして、未帰還調査の実態ともにらみ合せまして一つの成案を得たいということで、ただいま検討を進めておるわけでございます。まだ具体的に、こうしたい、ああしたいというふうなところを申し上げるまでの段階に固まっておりません。通常国会もそう遠いことでございませんから、至急に成案を得たいもの、かように考えまして、準備を進めておる次第であります。
○山下(春)委員 この問題につきましては、大臣及び政務次官におかれまして、十分に一つの政治的な御配慮を賜わりたいと思います。先ほど理事会におきまして、一人の証言者から私どもは証言を聞いたわけでありますけれども、そういうふうに、今回の処理の問題につきましても、死亡推定ということは、その言葉から受ける感じは非常にどぎついものでございまして、これを政府が一方的にそういう処置をしていいかどうかということにいろいろわれわれも迷い、政府も迷う点があろうかと思います。しかし、もう何とかいたさなければならない段階が来たということは、留守家族もまた国民もこれを了承していただける段階が来たと思います。その処理に当りましては、この敗戦の最後の仕上げでございますし、引揚援護局が長きにわたりましてこの大問題を引っかかえて、とにもかくにも国民のやや満足する、納得するような処理をしてこられました最後の問題であります。大きい問題ではありますが、最後の非常に重要な問題でありますから、あまり事務的な解釈にこだわらないで何とかきれいに、あと味の悪くないような御処置を願って、ぜひこの問題については一つ政治的な御配慮を賜わって、御決定を願いたい。通常国会のことでございますから、今私は具体的にそれ以上内容をお尋ねいたそうとはしないのでございますが、それは、当委員会としては、切にそういう御配慮のある最後の仕上げをしていただきたいということをお願いをいたしておきます。 それからもう一つ、事務的な問題でございますが、療養給付の期間の延長について、いろいろな事例をあげて小委員会でも非常に論議をされたのでございますけれども、この問題については、御当局としては御検討願ったでございましょうか、どう、でしょうか。
○米田政府委員 ただいま、この問題につきましてはいろいろの点を検討をいたしておる最中でございます。一番最初の方から考えてみますと、明年十二月になりますれば、大体満十年近くになることになります。また七年ぐらいの方もあるかと思いますが、そういうような点など諸般のことを考えまして、今少し時間をかしていただきまして、今、山下委員の仰せになりましたように、これもまた今度の戦争結末の最後のものでございますから、努めて政治家としてあと味のいいようにいたしたい、こういう考えでございます。
○山下(春)委員 先ほどの死亡推定問題につきまして、恩給局の御意思をもう一つ確かめておきたいと思いますが、今厚生省の方で、政務次官及び局長から死亡推定に対する法律の用意がある、こういうお話でございましたが、その死亡推定がされましたときに、公務員の場合は公務死と認めて、遺族扶助料をお出しになるお考えでしょうか、どうでしょうか、その点を確かめておきたい。
○青谷説明員 実は、その問題につきまして、非公式ではございますが、前に厚生省から御相談を受けておりまして、ただいま私どもの方で検討いたしておるところでございます。まだどちらに持っていくかということにつきましてお答えする段階になっておりませんが、大体公務死の認定に、今までの経過から見ますと、実際の実例から見ますと、そういう方向に持っていかれる場合が多いように思いますけれども、しかし、中にはどういう問題があるか、具体的にはまだよくつかんでおりませんので、その点一つ御了承願いたいと思います。
○廣瀬委員長 ただいま質疑中でありますが、本会議の都合がありますので、これで休憩いたし、本会議散会後、質疑を行うことにいたします。 これにて暫時休憩いたします。 午後一時二分休憩 ————◇————— 〔休憩後は開会に至らなかった〕