P政策ポータルPOLICY PORTALウォッチ
27回国会衆議院1957/11/12

運輸委員会請願審査小委員会 第1号

発言数
27
登壇者
7
会派数
2
開催日
1957/11/12

会議録

山本友一自由民主党

○山本小委員長 ただいまより運輸委員会請願小委員会を開会いたします。  運輸委員会に付託されました請願は四十六件であります。これより請願の審査をいたしますが、紹介議員がお見えになっておられますものは、その紹介説明を聴取いたし、その他のものは、所管当局より順次その説明及び意見を聴取いたします。なお請願番号につきましては、説明の都合上日程番号でやっていただくことにいたします。審査の順序につきましては、小委員長に御一任を願います。それでは紹介議員の説明を求めます。濱野君。

濱野清吾自由民主党

○濱野小委員 私が紹介をしましたのは、東北本線の王子駅拡張改築に関する件でございます。御承知の通り王子駅は、毎日十万余人の乗降客を持っております。ところがこの王子駅の現在の所在地は、東京第一環状線に位置し、その東京第一環状線のすぐ上を東北本線がガードをもって横切っておるわけでございます。東京第一環状線に位置していると申しますようなものの、その位置は偶然にも東北本線のガード下に作られているわけでございます。ですからその駅は、東京都内のほかの駅とは違いまして、人道というものはほとんどございません。わずか一メートル半くらいでございます。ガード下の駅で、しかも東京第一環状線の道に一メートル半隔てて、沿って建設されておる。ところがその第一環状線には都電が通っている。トロリーが通っているわけであります。それから民間側のバスが通っているわけであります。そうしてその環状線の上野から大宮に向って右側にはやはり東京都電、赤羽終点の都電がそこへ交差しているわけであります。でありますから、毎日乗降するお客が政札口に飛び込むためには、どうしても第一環状線の電車と、それからそこで結ばれるところの赤羽行、三河島行の都電、その他トロリー、バス、トラック等の間隙を縫って飛び込むよりほか方法がないわけであります。でありますから、今日の交通量から考えますと、十万余人のお客は毎日毎日常に危険にさらされて、現に今日までに相当数の死傷者を、そのガード下で見る状態になっておるわけでございます。これは前副総裁の天坊君も再再現認してるところでございますし、大きな問題になっているわけであります。これはどうしてもあの駅を北方大宮寄りの方に移転して、そうして今までの支障を取り除かなければ、十万余人の生命が危ない、こういうところでございますから、これが大きな理由の  一つであります。  第二の理由は、将来あの京浜線、現在もそうでありますけれども、輸送量がだんだん増大すれば、あのホームの拡張は当然大宮寄りの方に持っていかなければ、王子駅の拡張はできないであろう。車両の増車、増結の場合は、ホームの長さはとても列車の長さに及ばない。輸送の合理化からいっても、円滑からいっても、どうしてもつけなければならぬ個所でありますから、第二の理由としてお取り上げを願い、善処をされたい。  第三の理由は、たまたま王子駅の前は区画整理を今やっておる。その区画整理はほぼ完成に近い状態になっております。そうしてその区画整理の駅前には大きな広場ができておる。音無川という一つの大きな川がございます。これは厄介なしろものでありますが、音無川を越えれば大きな広場があるわけであります。ですから今までの王子駅は広場もなく、人道に沿うて直ちに出改札のところに飛び込むようなところにございまして、東京都内にある駅としては珍しい駅であって、しかもきわめて危険な駅でございます。この駅前広場というのを作る構想で施工していただくならば、今が一等いいチャンスであると考えているわけであります。この駅は天坊副総裁時代に再々問題になっておりますが、その当時もやるとかやらぬとかというお話もございました。しかしその後に及んで東鉄の局長なり本社のそれぞれの方々のやらずばなるまいという御意見は拝聴しておりますが、具体的なものはまだできてないようであります。とにかく魔の踏み切りといわれる王子駅は、このまま放置しておくわけにはとうていいかない。ことに十万以上も毎日々々危険にさらされているのですし、かたがた京浜線はだんだん乗降客が多くなってきて、車両の増結も必至であります。先ほど申しました通り、やるならば今が一等経済的に工事ができるであろう。すなわち区画整理がほぼ完成に近くなっておるから、早急に手配してもらいたい。こういう趣旨でこの請願が出たわけでございますから、どうぞ当局におかれましてもその点御賢察の上、措置を願いたいと思います。

山本友一自由民主党

○山本小委員長 次に政府の意見を聴取いたします。

田中倫治運輸技官(鉄道監督局国有鉄道部施設課長)

○田中説明員 ただいまの件は先生のおっしゃる通りでございまして、相当問題になっているところでございます。王子駅の拡張改良につきましては目下計画中でありまして、これは東北本線の線増あるいは都市計画ともからみ合せまして、将来手漏れのないようにということで研究を続けておるのでございますが、できるだけ早く着工するように努力いたしたいと思います。

濱野清吾自由民主党

○濱野小委員 ついでに当局にもう一つお願いいたしたいのであります。これは昭和二十七、八年時代から第一環状の交通量が多くなって、なまなましいむごい交通事故が再三起きておるものですから、天坊副総裁時代からの懸案でございます。さらにまた最近東京鉄道局からあれはぜひやりたいという公文書も、実は北区役所の区長まで届いております。ですから、質疑応答ではなしに、一つ真剣にこの問題を取り上げてもらいたい。特にお願いしておきますことは、国鉄の幹部にもお願いしておきますが、過般の運賃値上げにおきましても、東京都民、大阪府民の方々は膨大な犠牲を実は払っておるわけであります。今さら営業計数を私がここで申し上げる必要はないのでありますが、東京近傍、大阪近傍や大都市の方方の運賃の犠牲というものは、過般の運賃の値上げによって実に膨大な額に達しております。しかるに国鉄の公益性という立場から、収益を上げたものはすべて地方に持っていかれる。営業計数の実にいくじのない赤字路線に多くは持っていかれるという不平を私どもは持っておるわけであります。過般も東京都選出の代議士と、大阪の二、三の方々が集まりまして、こういう不公平なやり方は困るじゃないか、国鉄が交通機関として公益性の大なるものであることはだれも了承している、しかしそれが極端になって、取り上げるところからはむやみに取り上げておいて、しかもその取り上げた金で恩恵に浴するのは地方ばかりというようなやり方であっては、これは公平を失することであるから、この点は本省の方々も国鉄の本社の方も十分に考えてもらわなければならぬ。しかも毎日乗降客に危険を感ぜしめるだけならいいが、現に危険で人が殺され、人が傷ついているようなところで、しかも広場どころか、第一環状線のガード下の境界線に直立不動で立っている易者などを、そのままに放置しておくのではかわいそうではないか、不公平ばかりじゃない、殺人の場所を作っているようなものだという議論が、過般も東京代議士会でも出たわけなのであります。この問題は東京、大阪というような大都会と地方との問題になりますから、あまり論議を進めたくないと思いますが、私ども都会地出身の東京、大阪、名古屋、京都、福岡、これらの代議士はみんなそういう感じを持っている。営業計数の大きいところは、幾分でもそれらしいにおいのあるような施策をやってもらわなければ困るではないか。取り上げるところはいつも生命に危険を感じ、運賃を払って、その運賃の収益は営業計数の赤のところにばかり支出されるのでは、ひど過ぎるという感じを持っているのでありますが、本社の方の財政のやりくりもありましょうけれども、ぜひ一つ来年度の予算に組んでいただきたいということを特に私からお願いいたします。     —————————————

山本友一自由民主党

○山本小委員長 下平君。

下平正一日本社会党

○下平正一君 私は三〇番と三一番でありますが、特に大糸線の延長につきましては大へん国鉄その他の御尽力によりまして今年開通をいたしましたことは、地元民として非常に感謝をいたしておるわけであります。当初予定をされましたたとえば木材あるいは燐鉱石等々の出荷状況が、予想以上にふえて参りました。先日も私現地をずっと糸魚川まで一日間かけて情勢を視察に行って参りましたが、滞貨が非常にものすごいものであります。今日の運行回数は三往復半、しかも旅客列車と貨物の混合でありますので、普通でありますれば三時間くらいで到着をする大町—糸魚川間が四時間何ぼ、はなはだしい列車は一駅で停車時間が四十分というようなダイヤの仕組みになっておりますので、せっかく開通していただいたことは感謝をいたしますが、その利用状況というものは非常に落ちております。資源とかあるいは利用度が少い場合なら別でありますが、滞貨の山をなしているような状態でありますので、もう一段の輸送力の増強について御尽力をいただきたいというのが請願の趣旨であります。  三一番の中央線輸送力を緊急増強に関する請願は、御承知のように中央線は隧道が多いということと、もう一つはいわゆる駅の停車場設備が有効長が短かいという関係で、非常に輸送力の制限を受けております。特にいわゆる中央西線塩尻名古屋、こういう経路になりますと非常に輸送力が落ちているのが現状であります。御承知のように長野県の産物は県内消費はほとんどできませんので、主として今日では関西市場の方へ向いているというような実状でありますが、米の早場米の出荷期と、長野県の産物である野菜、リンゴ、ブドウ、こういうような産物等が競合をいたしますので、いつでもこの中央線輸送力不足のために、特に農業関係の輸送に支障を来たしているような実情でありますので、何とかこれに、電化の計画にも一応入っておりますが、電化完成までの手段としても有効長の延伸ないしは機関車の、列駅回数の増加、特に急行貨物列車、あるいは東線の方におきましては、松本までに急行を入れるというような輸送力増強をぜひお願いをいたしたい、こういうのが請願の趣旨であります。  それからもう一つ、四一番でありますが、これは楯君が来ておりませんのでかわりにお願いしたいと思いますが、国鉄の定員の関係になると思いますが、今回国鉄で輸送力の増強と列車の増発のために相当数の人間が必要だというところで、この人間の生み出しのためにいろいろな手段が講ぜられているようでありますが、この請願に現われて参りましたように、名古屋鉄道監理局の管内で十カ所の踏み切りを無人踏み切りにする、そうして三十人の要員の捻出を行うというような方針をきめたようでありますが、そのために東海道線あるいは中央線等々の踏み切りが十カ所だけ第一種から三種ないしは四種、こういうふうに無人ないしは警報機、こういう形になるような御計画があるようでありますが、内容を調べてみますと、特に多いのは名古屋市の東海道踏み切り、これは一日の交通量が十二万九千二百十九人、これは換算人員でありますが、こういうような踏み切り、これも三種に変えるというような方向らしいのでありますが、あるいは三種がいいといたしましても、一日の通行人員七千六百二十九人の大根の踏み切り等は一種から四種、いわゆる今まで警手がいたのが全然警手も警報機も何もつけない、いわゆる無人踏み切り、こういう計画があるように聞いておりますが、最近の輸送力増強によって列車の回数も相当ふえておりますし、こういう踏み切りの無人化というようなことは、単に国鉄というだけの観点から言うのではなくて、そこを通行する、あるいはそこを利用する関係住民の安全度といいますか、そういう点も十分お考えをいただいて処置をされていただかなくてはならぬではないかと思うのですが、わずか三十人くらいの人間の生み出しのために、こういう危険な踏み切りの安全度を低下するというような方法というものはぜひ御一考願って、多少の定員関係の措置をして、従来の踏み切りはやはり一万あるいは二万、五万というような交通量のある踏み切りについては、人間を配置していただくというような方向にぜひ持っていっていただきたい。こういうのが請願の趣旨であります。いずれこれらについては御説明を一つお願いいたしたいと思うわけであります。

小川吉男運輸事務官(鉄道監督局国有鉄道部業務課長)

○小川説明員 最初の大糸線の問題でありますが、大糸線は八月十五日に開通いたしまして日なお浅いのですが、なお調査する必要があります。旅客につきましても、大体大町—糸魚川間は百パーセントの輸送をしております。貨物におきましても繁忙期でありますので相当混雑しております。それで輸送力の増強、サービス向上等につきましては、早急に検討の上善処いたしたいと考えております。

田中倫治運輸技官(鉄道監督局国有鉄道部施設課長)

○田中説明員 中央線の輸送の増強につきましては、電化と複線化とがございますが、両方とも国鉄の長期計画の中には、電化につきましては第二期の方に、それから増設につきましては第一期の方に韮崎までの部分線路でありますが計画がございます。現に相模湖までの工事は着工しておるという状況であります。途中の操車能力その他については十分研究いたしまして、電化あるいは線路増設のできるまでの過渡的措置としての研究をしたいと思います。なおディーゼル機関車につきましては、今年度中には大体入れるような計画になっておる模様でありまして、これも初めは両数は少のうございますが、だんだん動車ができてくるに従いまして、電化までの過渡的措置として逐次増強していきたいという計画でございます。この点御了承いただきたいと思います。  それから名古屋管内の踏み切りにつきましては、まことに申しわけありませんが、保安課長がちょっとおくれて参りますので、あとの方にしていただきたいと思います。     —————————————

山本友一自由民主党

○山本小委員長 続いて小川業務課長より、請願の日程の順を追って簡潔に要領を承わりたいと思います。

小川吉男運輸事務官(鉄道監督局国有鉄道部業務課長)

○小川説明員 請願の番号、一、七、一二の大糸線輸送力の増強に関する請願は、ただいま下平先生への説明で控えさせていただきます。  次に利府駅の貨物取扱い復活に関する請願、これは請願の趣旨によりますと、貨物は扱っていないが、年間三千四百トンほどの貨物があるので、車扱い貨物の復活をされたいというのであります。これは三十一年七月九日輸送力増強のために車扱い貨物を中止したのであります。当時発送は七百七十三トン、一日にニトンほどでありまして、五、六日で約一車程度しか車扱い貨物は出ない、こういったところでございます。なお現在では小口扱いをやっております。今後この車扱いを復活するかいなかにつきましては、山線全体の計画もございます。また自動車との関係もございますから慎重に研究をしていきたい、かように存じております。  次は一八号の中田駅の車扱い存続に関する請願、これは中田駅で取り扱っていた貨物を長町駅で取り及うということであるが、これでは困るから存続されたいということでございますが、中田駅の車扱いを廃止するという考えはございません。  二四号は、遊佐—吹浦両駅間に駅設置の請願でありますが、これは山形県の遊佐駅と吹浦駅間に駅を作ってもらいたいということでございます。これは駅間距離は七キロメートルございまして、その中間に置くのでございますので、地元の方には大変便利になるかと思うわけでございますが、何分にも羽越線という輸送力の詰っておるところでありますから、全体の輸送力に及ぼす影響は相当強いので、早急には御要望に沿いかねると思のでありますが、今後なお検討していきたい、かように考えておる次第であります。  次は二八号の東京—盛岡間貨車代行輸送反対に関する請願、これは東北線の秋葉原—盛岡間で国鉄がトラックを用いまして、小口貨物を輸送するという方法を講じましたが、それについての反対の請願でございます。すでに十月一日から運輸大臣の認可を得まして実施いたしております。その際に民間トラック業者に悪影響を与えないような、いろいろと厳格な条件を付して実施しております。なおまた請願の趣旨としましては将来のことにも触れておりますが、国有鉄道といたしましてはこの計画は他線区にも移す計画はあるのでございますが、民間トラック業者との摩擦を極力少くして円満にやっていくよう、ただいま運輸省の指導のもとにいろいろと調整をはかっておる次第でございます。  次は三四号、鹿児島本線及び日豊本線の輸送力強化に関する請願、これは鹿児島本線、日豊線にディーゼル機関車並びに客車をふやしてくれということ、それから特急あさかぜに連絡する急行列車を設けてもらいたい、それから急行きりしまの寝台車を鹿児島から連結する車を復活してもらいたい、こういうことでございます。第一点につきましては早急にディーゼル機関車を投入することが困難でございますが、動力近代化五カ年計画で急行、準急及びその他の一部の列車のディーゼル機関車を考えてはおります。それから客車の増結につきましては、特に混雑している列車で、現員定数に余力のある限りにおきましては現在でもときどき実施しております。次に特急あさかぜの接続列車につきましては、十月一日の時刻改正で桜島を博多で接続させるようにいたしております。次にきりしまの寝台車を鹿児島まで延長してつけてくれ、この点につきましては三等寝台車の新造を待ちまして逐次実施していきたい、かように考えている次第でございます。  次は三九号、日田線輸送力増強に関する請願、日田線の沿線には豊富な資源があるので輸送力を増強してもらいたいということでございます。輸送力全般の問題につきましては、これは国鉄の基本的な計画でございまして、日田線につきましても十分検討いたしておるのでございます。信号所、行き違い設備、貨車留置線の新設あるいは有効長延伸あるいはまた橋梁その他の線路改良等、今後具体的計画に基きまして努力していきたい、かように考えておる次第でございます。  次は四〇号、中学生の鉄道運賃割引に関する請願、これは現在の中学生が小学生と同じように義務教育であるにもかかわらず、おとなの運賃を取られておるのは工合が悪い、義務教育という観点に立って通学費と団体発行の割引を小学生並みにしてもらいたい、かような請願でありますが、国鉄が現在旅客運賃について小児扱いとしておりますのは六歳以上十二歳未満の者でございます。これは義務教育とは直接関連を持たしておるのではございません。大体外国の例にいたしましても、十歳未満というところもだいぶ多いようでございます。直ちに運輸省といたしましてもこれを実施したいとは思っておりません。なお国鉄の通学定期、旅客運賃についてみますと、七割六分から九割二分まで高率な割引を実施しております。また団体割引にいたしましても、学生として五割の割引をいたしておりますので、さらに半額という点につきましては、なお今後とも研究はいたしますけれども困難と考える次第でございます。  次が四四号、板橋、下屋敷間国鉄、バスの路線新設に関する請願、この件につきましては、本年十月二十四日運輸審議会で軽微事項に認定されましたので、目下許可の決裁の途中にある次第でございます。

山本友一自由民主党

○山本小委員長 山口丈太郎君より小委員外の発言を求められておりますので、これを許します。山口丈太郎君。

山口丈太郎日本社会党

○山口丈太郎君 ちょっと今の説明について質問をいたします。四〇号の中学生の鉄道運賃割引に関する請願、これは極端にいえばみんなただで運んでもらったら一番いいのですけれども、そうはいかないので、近年これに限らず、鉄道運賃にしてもいずれのものにしても、たとえば十円のものを八円にしてやるといえば全部が賛成ですけれども、これを十一円にするというとみな反対します。けれども果してそれが正当なものかどうか、言いかえますとその八円というものが、いわゆる社会公共性を守るに適当な価格であるかどうかということになりますと、だれもそれについては責任を持とうと言わない。こういうことでは私は公共性を守って鉄道の正常な運営をなすことはできないと思います。そういう意味からいたしますと、なるほど中学生は今言われるように義務教育であります。しかし義務教育ということと年令によって運賃を設定しているということとは、全然関係のないものです。従ってこういうものは私はむしろ請願を採択すべきでないという意見を持つのですけれども、当局の考えはどうですか。

小川吉男運輸事務官(鉄道監督局国有鉄道部業務課長)

○小川説明員 請願を採択すべきでないかどうかは皆さんの方で考えていただくべきことなので……。

山口丈太郎日本社会党

○山口丈太郎君 誤解があるようですけれども、私は採択すべきでない、軽率にこういうものを採択しても責任が持てないという意味なのです。もしこれを採択して当局が実施するというだけの責任を持ち得るかどうかという意味なのです。

小川吉男運輸事務官(鉄道監督局国有鉄道部業務課長)

○小川説明員 現在においては困難であると考えております。

濱野清吾自由民主党

○濱野小委員 請願の問題を審議する場合、困難であるとかいう言葉をお使いになるのだが、私はこの委員会に関する限りそういうことをおっしゃらなくてもいいと思う。非常に困難だということはやりたくないというのか、どういうわけでやりたくないというのか。あなたは勇敢に今同僚の山口君に対する答弁には、これはあなた方がきめるのだというようなことをおっしゃったが、それほどあなたがロジックに注意した言論をおっしゃるならば、一体困難だというのはどういうことなのだ。それを説明してもらおう。

小川吉男運輸事務官(鉄道監督局国有鉄道部業務課長)

○小川説明員 まず形式的に申しますと営業法に書いてございます。法律改正が行われないと工合悪いということでございます。また法律の問題を抜きにいたしましても、十二歳という点を動かす根拠が、義務教育だけにこじつけてやるという点も、どうも工合が悪いのではなかろうかと思いますし、また十二歳をもって子供とおとなの一応の運賃料金の境目にしておるというのが、日本における社会通念といえるのじゃないかと思います。これは鉄道の運賃だけにとどまらず、そういった感じでございまして、相なるべくは動かしたくない、こういう考えでございます。

濱野清吾自由民主党

○濱野小委員 大体わかりましたが、法律は改正すればいいのですね。その改正することが困難だ、原因は社会通念だとおっしゃるのですか。結局法律は改正すればいいのじゃないですか。改正すればいいのだけれども、あなたのおっしゃるような社会通念で十二才云々なんというものはどうも動かすべきじゃない、そういう考えで、それは困難だという問題が出たわけですね。

小川吉男運輸事務官(鉄道監督局国有鉄道部業務課長)

○小川説明員 これが実施いたされますと、国鉄の収入あるいは私鉄の収入等におそらく十億はこえる影響を来たすのではないか、こういうふうに考えます。そういった点もございます。

濱野清吾自由民主党

○濱野小委員 そういうふうにはっきり言ってくれれば——要するにそろばん勘定、法律上、それからあなた方の専門的に研究している法律的な概念から見て、これは立法措置をとるべきではない、こういう意見をあなたがおっしゃって下されば、われわれもそれを参考にします。この場合、われわれはわれわれできめて、あなたは何か知らぬけれども、議会のことは議会であなた方がきめるのだと言っぱなしで、自分の方の答弁は、それは非常に困難でございますでは、不親切ではないですか。昔の官僚はよくやったのですが、今の官僚がそういうことを言われのでは困る当委員会は家族的に運営をしているのだから、そういうことはざっくばらんに言っていただかなければ、あなたが将来偉くなったときに困りますよ。  今謀長が説明されたうちで二八号の東北本線の問題は、今イエスもノーともきめても仕方がないから保留にしておきましょう。それからいま一つ今小川さんがお答えになった中学生の問題、これはまさか同僚の立場で否決するわけにいかぬから保留、あとは全部賛成ということにして御決定を願いたい。

山本友一自由民主党

○山本小委員長 正木先生、千歳空港の請願の趣旨、いかがですか。

正木清日本社会党

○正木清君 一つよろしく頼みます。

山口丈太郎日本社会党

○山口丈太郎君 第一一号についてお尋ねしますこれは私鉄、バス等の通学定期券割引率適正化に関する請願ですが、これの趣旨は国鉄バスと私鉄バスの定期券の割引率のアンバランスを適正化しようというのではないかと思うのですが、これは自動車局長が見えていはいと工合が悪いのですが、おもに私鉄のことですが、国鉄にお伺いします。仙鉄バスと国鉄バスの競合しておるような路線で、バス運賃の協定はどういう工合にしておられるのか、その点をお聞きしたいと思うのです。

小川吉男運輸事務官(鉄道監督局国有鉄道部業務課長)

○小川説明員 一般的に申しまして、定期の割引率その他につきましては、国鉄は全国的な率から割引率を出しております。それから私鉄は私バスの方でその会社の経営上からいろいろな割引率を出しております。でございますけれども、そうしますとその地元で競争が激しくなるわけでありますから、その間円満に調整するように行政指導上、逐次近づけた率にするようにいたしております。

山本友一自由民主党

○山本小委員長 以上で各請願の紹介者及び当局の意見を聴取しました。  これより各請願を採決いたします。本日の請願日程第一ないし第二七、第二九ないし第三九、第四一ないし第四六、以上の請願は採択の上、内閣に送付すべきものとし、残余の請願についてはなお研究をいたすこととして、これを委員会に報告いたしますに御異議はございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

山本友一自由民主党

○山本小委員長 それではさよう決定いたしました。  本日はこれにて散会いたします。     午前十一時二十六分散会

国会会議録検索システムで原文を見る ↗