建設委員会 第12号
- 発言数
- 118 件
- 登壇者
- 8 名
- 会派数
- 3
- 開催日
- 1957/03/12
会議録
○委員長(中山福藏君) それではこれより委員会を開きます。 先ほどの理事会の協議事項を御報告申し上げます。国土開発縦貫自動車道建設法案、右案の取扱いについて協議いたしました。高速自動車国道法案について運輸委員会との連合審査会の件は、同案審査の初頭に決定することにいたしました。なお、先ほど申しました国土開発縦貫自動車道建設法案につきましては、来たる木曜日にいろいろと御協議を申し上げまして、すべての最後の態度を決したいということになっております。 次に特定多目的ダム建設工事特別会計法案、国の庁舎等の使用調整等に関する特別措置法案、国有財産特殊整理資金特別会計法案、以上三案については、大蔵委員会に連合審査会の申し入れをすることに決定いたしました。理事会できめましたこことはさようでございます。 この際連合審査会に関する件についてお諮りいたします。特定多目的ダム建設工事特別会計法案、国の庁舎等の使用調整等に関する特別措置法案、国有財産特殊整理資金特別会計法案等について、大蔵委員会に連合審査会開会の申し入れを行いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(中山福藏君) 御異議ないと認め、さよう決定いたしました。 つきましては、ただいまの決議に基き、委員長は大蔵委員長に申し入れすることにいたします。 —————————————
○委員長(中山福藏君) 次に昭和三十二年度建設省関係予算に関する件を議題に供します。本日は道路、計画、土木研究所の順序に従い御審議をお願い申すこととし、まず道路の分より逐次御質疑を願います。
○北勝太郎君 実は先回の委員会で建設大臣から御答弁がありたのですが、どうしてもふに落ちぬ点がありますので、聞きたいと思いますが、きょうは大臣いらっしゃらないのですか。
○委員長(中山福藏君) いずれ大臣と交渉いたしまして後ほど……。 どなたか、道路関係について御質疑ありませんか。
○田中一君 三十一年度で、昭和二十八年七月にでき上りました道路整備費の財源等に関する臨時措置法、これが終ることのように記憶しておりますが、先般建設大臣は、三十二年度の要求予算についての御発言の際だと思いますけれども、この五カ年計画に加えて、引き続いて新しく道路整備十カ年計画を策定したい、こういうような意向のように伺っておりますが、現在十カ年計画の作業の経緯はどの辺まで進捗しているのか、同時にまたどういう構想のもとに進んでいるか、同時に材源措置等も計画性ある計画を立てていると思うのですが、その点について一応の御説明をお願いしたいと思います。
○政府委員(富樫凱一君) ただいま行なっております道路整備は、臨時措置法に基きます五カ年計画によっております。五カ年計画は、二十九年度を初年度といたしまして、三十三年に終るわけでございますが、その五カ年計画を法律的には実施しておることになるわけでございます。ただ最近の道路交通の情勢から申しまして、従来の五カ年計画でははなはだ規模が小さいので、三十二年度からこの規模を大きくして、道路整備計画を実施していくこと一にしたわけでございますが、考え方は、三十二年度から十カ年計画というような長期計画を考慮して、その計画の実施を三十二年度から始めるという考え方でございます。五カ年計画の線から申しますと、三十二年度の予算でこの五カ年計画は完全に実施できるという予算でございますが、また十カ年計画の初年度といたしますと、少しわれわれの考えておるところに比べますと、足りないという予算でございます。そこで私どもの考えております十カ年計画は、まだ財源の裏づけ等がきまりませんでオーソライズされたわけではございませんが、ただいま考えて作業をいたしております十カ年計画の大体の規模を申し上げたいと存じます。 この十カ年計画は有料道路も含めて十カ年計画を立てたいと考えておるわけでございますが、大よその規模は、事業費で申しまして有料道路を含めて 一兆七千億になるわけでございます。有料道路を除きますと一兆二千億程度でございますが、これで十カ年間に行います事業は、一級国道につきましては、全部舗装まで完了いたしたい考えでございます。二級国道以下につきましては、一〇〇%の完成はむずかしいのでございますが、大体におきまして、五〇%から六〇%の整備を完了いたしたい考えでございます。なお有料道路で考えておりますのは、高速国道、これをこの十カ年間に東京・神戸間は完成いたしたい考えで盛り込んでおりますが、なおそのほかの、従来実施しておりますような有料道路につきましても、この計画に入れておるわけでございます。申し落しましたが、一級国道は完成いたしますが、二級国道以下につきましては、木橋を全部永久橋にするというような点、あるいは改良した個所は全部舗装するというような考え方、そういう考え方を取り入れまして、十カ年計画をただいま作業中でございす。
○田中一君 財源はどういう形で考えております。
○政府委員(富樫凱一君) 財源につきましては、一兆二千億の事業費でございますが、このうち国費が約一兆になるわけでございます。この一兆のうちでガソリン税相当額に当りますのは八千六百億ほどになりまするので、あと一千四百億ほどの財源が必要でございます。これを一般財源から出すといたしますと、年間割りにいたしまして百四十億ずつほど出せばいいわけでございますが、この点につきまして、まだ大蔵省と折衝が済んでおるわけではございません。これにつきましては、前に大臣も申されましたのでございますが、公債を出すというような考え方もあるわけでございまして、これらにつきましては、今後検討いたしたいと考えております。
○田中一君 そうしますと、結局一兆の国負担分のうちガソリン税で八千六百億ということになりますと、大体ガソリン税というものは道路整備に使う目的税であるというような見方、ができるわけであります。従って新しく目的税を作ると、すべて目的税的なものを税制の上に行なっていくのだというような考え方は、単にガソリン税を対象とするのみならず、他の徴税方法もそのような政策をおとりになるというつもりでございますか。これは道路局長に伺ってまずければ大臣の出席を求めて、大臣に伺いたいと思うのですが、その点はどういう話し合いになっております。
○政府委員(富樫凱一君) 道路局長がお答えするのは筋ではないかとも存じますが、この道路整備につきましては、特にガソリン税を目的税的に使うということが臨時措置法の趣旨と考えるわけでございますし、また各国の行なっておりますのも、特に道路整備にガソリン税を目的税として使っておるようでございます。道路についてかような措置をとっておりますのは、道路整備は緊急であり、また非常に金のかかるものであるという点、それから道路の整備が直ちに道路を利用するものに返ってくる、道路の整備の利益はその道路を利用するものに直ちに返ってくるというような点、がありますので、そういう目的税的な考え方をとっておるものと考えておるわけでございます。
○田中一君 われわれは、かつて道路整備費の財源等に関する臨時措置法、この法案の審議につきまして、私の記憶に間違いなければ、大蔵省はこれに全面的な反対をしておったというように記憶しておるのです。ことに当時の大蔵委員会においても、このガソリン税に見合う工事費という表現の仕方、が目的税ではないかというような強い質問があったのですが、当時も、そうではないのだと、目的税はガソリン税として徴収し、これに見合う金を一般財源から出すのだと、こういう答弁をしておったのが当時の実情であります。従って今日この膨大な、一兆七千億の事業を十カ年計画によって遂行していこうということになりますと、もはやガソリン税というものは単なる一般財源に繰り入れて、そうしてこれに見合う事業費を一般財源から出すの、だという考えでなくて、はっきりした、道路整備に関してはガソリン税そのものを全部道路整備に使う目的税として徴収するのだと、なおかつそれじゃ足りないから、今言われておるような千四百億程度のものは一般財源から出すのだという考えのように受け取れるのです。従ってこの点は、政府としてはそのような形の税制に対する政策の変更を来たしたというように見受けられるのです。これは道路局長に聞いたのじゃちょっと酷だと思うから、大臣が出席されたら答弁を求めますが、こういう点についての、この十カ年計画策定に当っての大蔵当局との話し合いはどういうことになっております。
○政府委員(富樫凱一君) 実は三十二年度から十カ年計画を踏み出すので、大蔵省と折衝いたしたわけでありますが、財源の関係でこれは三十二年度からは実施できないというようなわけでございます。ただ気持は十カ年計画ということで私どもは進んでおるわけでございます。それはただいま申されましたような理由からでございまして、ガソリン税をはっきり目的税にするという考え方は今のところございませんで、やはりガソリン税に見合う財源というような考え方でおるわけであります。先生の申されました、はっきり目的税にしようと、その方が道路整備については明確になるのではないかという議論もあるにはございますが、ただいまのところはガソリン税収入相当額という、やはり一般財源の考え方でございます。そこで、先ほど申し上げました十カ年計画の財源の問題につきまして、大蔵省とも話し合ったわけでありますが、この一般財源から出す分につきましては、幾らか大蔵省の方にも議論がある、この財源の問題がきまりませんので、三十二年から十カ年計画をスタートするということは不可能になったわけでございます。
○田中一君 二十九年にこの臨時措置法を実施して以来今日まで、予定された税収からどのくらいの伸びを示しておりますか。本年度三十一年度の分はまだすっかりできていないと思いますけれども、まあ二十九年、三十年、二カ年間でもけっこうですが。
○政府委員(富樫凱一君) 二十九年につきましては、もう予算がきまっておりまして、そのきまったものを五カ年計画の初年度にしたわけでありますから、これは見込みに狂いはなかったわけであります。三十年につきましては、予算額と決算額との間に差がございまして、予算額の方が多かった、五億ほど多かった。それから三十一年につきましては、およそ見込み通り入っております。これはおそらく予算と決算とほぼ等しくなるのではないかと考えております。
○田中一君 同じガソリン税の中でも除外される産業分野、使用分野というものはおわかりでしょうか。ちょっと御報告を願いたいと思います。
○政府委員(富樫凱一君) 課税対象から除かれるものは、免税分は三十二年度につきましては、航空機用、それから石油化学用、それからゴム用等工業用、それから駐留軍用というのでございまして、これらに使われます数量は十九万キロリッターであります。
○田中一君 道路整備十カ年計画というものは、建設省においては三十二年度からスタート切るのだという考え方を持っており、その財源は三十二年度はこれに渡らないというような御説明に伺ったのですが、三十二年度からの十カ年計画を策定中なんですか。それとも三十三年度からの十カ年計画を策定中なんですか。
○政府委員(富樫凱一君) この十カ年計画は閣議決定を得なければならぬものになるだろうと思います。従いまして、三十二年度は法律的に申しますと、従来の五カ年計画の継続であります。十カ年計画をはっきりスタートできるのは、私どもは三十三年からにしたいという考えでございます。
○田中一君 当委員会にも一応その十カ年計画の大綱を、これの大体まとまったものを資料としてお出しを願いたいと思うのです。一番大事なことは財源措置の問題ですから、財源のことも大蔵省当局ともよく打ち合せの上で出してもらいたいと思います。 なおこの臨時措置法を出す場合に論議の中、心となったのは、ガソリン税に見合う財源というものはプラス・アルファであるという考え方でありまして、少くとも、この臨時措置法ができる前は全部、が一般財源としての支出であった。ところがこれによってアルファ部分がガソリン税に相当するものであるというような提案者の考え方、並びに政府もそれに対する裏づけの答弁をしたと記憶しているのですが、このように地方に回す七千億の分も地方譲与税としてガソリン税を見合っているということになりますと、結局ガソリン税の相当額というのは、工事費の主軸をなすものであって、あとは他の方の財源でまかなっているというようなことになるわけなんですけれども、この点については地方道の関係は一体どのくらいの負担になって、それに対する地方の負担というものは十カ年通じてどのくらいになっております。
○政府委員(富樫凱一君) 一兆二千億の一般道路の整備事業費に対しまして、地方負担が二千億になります。二千億でありますので、一カ年に平均に割りますと、まあ二百億ということになります。でありますが、まだ十カ年間にわたりまして、この地方道路税あるいは軽油引取税を勘定しているのでありますが、今ちょっと資料が見つからないのでありますが、およそこの地方負担分も、地方道路税それから軽油引取税を加え合せますと、この地方負担の額に見合う額になったと記憶いたしております。
○田中一君 そうしますと、二千億の財源というものは確保されるというように了解してよろしゅうございますか。
○政府委員(富樫凱一君) さようでございます。
○田中一君 この十カ年計画は前段に局長が説明したように、十カ年間において一級国道の舗装は全部完了するしかしその舗装ばかりじやなくて、改良部分も入っていますが、二級国道が五〇%なら五〇%の舗装並びに改良ができる、並びに木橋を永久橋にかけかえる、こういうことになっておりますが、市町村道に対する事業費はむろん市町村自身の計画でもってやれるものと思うのですが、地方交付税等が現に配付されている関係から見ても、どのくらいの工事量がこれに並行して持たれるかという点についての見込みはおわかりになっているのですか。
○政府委員(富樫凱一君) 市町村道につきましても、国の施策に必要な道路につきましては、この十カ年計画の中に入れているので、ただこの市町村道は非常に延長が長いのでございますから、このうち幹線的なものを対象にいたしまして、十カ年間には実施する考えでございますが、この一兆七千億の事業費のうち市町村道に充てられますものは、約千八百億程度と考えております。
○田中一君 この財源も今の見通しとしては、心配ないという前提に立っているものですか。
○政府委員(富樫凱一君) この市町村道につきましては、財源の点がまだ検討し尽してはおらんわけでございますが、都道府県道以上の道路に対するよりは、市町村道の方は財源的にむずかしさがあるのではないかと考えております。
○田中一君 その場合には起債等を考えているのですか。これはむろん十カ年計画というものを策定するには、そこまでのものを考慮しないとできないと思うのですね。従ってどういう形で、起債でやるという方針で進んでいるのかですね、あるいは特別な地方税というものを考えているか、どうなっているのですか。
○政府委員(富樫凱一君) この市町村道に対する市町村の負担する費用につきましては、起債も考えておりますし、もう一つには、都市計画税がこれに充てられるものがあろうと考えておるわけでございます。
○田中一君 都市と農村に分けまして、この十カ年計画というものの比率はどういうことになりますか。
○政府委員(富樫凱一君) この十カ年計画は、都市部とそれから地方部に分けまして、都市部に約三割五分程度、六割五分が地方という割になっておるのでございますが、今申しましたのは、道路局分についてお答えしたわけでございます。計画局分は、この比率は多少一変っておると思いますので、計画局、長からお答え願いたいと思います。
○政府委員(町田稔君) 計画局の街路の予算は、全部都市計画決定をしております事業について補助いたしておるわけでございます。
○田中一君 そうしますと、全部都市部だということですか。
○政府委員(町田稔君) さようでございます。
○田中一君 三十二年度予算め中で一応考えられておる新線計画、または付けかえ道路等はどのくらいの延長に上っておりますか。整備のほかのものがですね。
○政府委員(富樫凱一君) 本年度予算におきましては、ほとんどこれは新線というものを考えておりませんで、従来の道路を改良するという考え方に立っておるわけであります。部分的には、現道から離れまして、新しい道路ができる所もございます、が、それらは新設とは考えておりませんで、現道の改良という解釈でおります。従いまして、離れます距離もそう長いものではないのでありまして、まず全体が現道の改良であるというふうに御承知願えればよろしいと思います。
○田中一君 この予算の中に、新しい道路の計画のための調査費というものはどこに織り込んでありますか。
○政府委員(富樫凱一君) これは、先ほど申し上げましたのは、三十二年度予算のうちの道路局分について申し上げたわけでございますが、日本道路公団の行います有料道路につきましては、これは新線、があるわけでございます。そこで、お難ねのこういう新線に対しての調査ということは、日本道路公団の予算の中にその調査費があるわけでございますが、なお調査の中には、この新線に対する調査もみております。調査費は直轄の調査でございますが、調査費という項がございまして、調査費が三十二年度は九千二百二十四万でございます。この中には新線に対する調査費も含んでおるのでございますが、これがおよそ四千万円とみております。
○田中一君 鳴門海峡、または明石、岩屋間、あるいは青函線等は三十二年度の調査の中に入っておりますか。あるいは、もし今までに調査をしておるなら、どのくらい進んでおりますか。先に申しました鳴門海峡はどうなんですか。
○政府委員(富樫凱一君) 鳴門海峡につきましては、ただいまフェリーで自動車を運んでおりますが、橋をかけたらどうかという意見もあるわけでございます。しかし、これは有料道路として計画いたしておるわけでございます。従いまして、日本道路公団の方で調査するなら調査するということになるわけでございます。しかし、鳴門の架橋につきましては、三十二年度にはこの調査は見込まれておらないようであります。
○田中一君 明石、岩屋間はどうです。
○政府委員(富樫凱一君) 明石、岩屋間につきましても同様でございます。
○田中一君 青函隧道はどのように進んでおりますか。
○政府委員(富樫凱一君) 青函につきましては、ただいまのところ、道路としての隧道を計画いたしておりません。図上で検討しておる程度でございます。
○田中一君 政府は、青函隧道というものを真剣に取っ組むような心組みでおるのですか。それとも、たとえば手をつけないという態度をとっているのか、どうなんです。
○政府委員(富樫凱一君) これは道路局長として申し上げたいと思うのでありますか、私どもは、今道路の現状をなるべく早く整備して改良したいという考え方で進んでおりまして、一口も早く整備を終りたい考えでございますが、この全体の整備を終りますのに、これは二十年ないし三十年かかる、だろう、今の予算の規模で参りますと考えられるわけでございます。こういうことでありますので、有料道路をこの道路整備の一環としてあわせて道路の整備をいたしておるわけでございますが、青函隧道などが考えられる場合にも、この有料道路式のもので考えなければならぬかと思っておるわけでございます。ただいまのところ、現在のような予算規模であり、この日本の道路を直すのに非常に年数がかかるということから、直ちに青函トンネルについて調査し、検討しようということは、ただいまのところ考えておりません。
○田中一君 道路公団にはそうした新線その他の調査をする費用というものは予算の面に織り込んであるのですか。それとも国の持っておりますところの九千二百万の調査費用を問うに交付して、補助をしてやらすというような方向で進んでおるのですか。
○政府委員(富樫凱一君) この道路予算にございます九千二百万円につきましては、さような道路の調査を含めておらないわけでございます。道路公団自身、が調査費を持っております。三十二年度は四億五千万の調査費を持っておるわけでございます。これらの中で必要な個所を調査して参るということでございます。
○田中一君 道路公団の事業計画というものはそうしたものも含んでおるとしますと、その調査費の財源はどこに求めておるのです、有料道路の通行料に求めておるのですか。それとも、予算的にそういうものを織り込める権限といいますか、織り込むことができるのですか。
○政府委員(富樫凱一君) 道路公団の資金は、三十二年度におきましては百三十五億円でございます。その内訳は、国庫補助が三十億、政府資金の借り入れが四十億、道路債券、が六十億、料金収入が五億、合せて百三十五億でございますが、これによりまして道路公団が事業を実施して参るわけでございます。この事業のうちに調査費が含められておるわけでございまして、調査費に四億五千でございます。これでどういう事業に使われるかを申し上げますと、継続事業に六十八億、新規事業に三十七億五千、維持管理に一億、調査費に四億五千、それから元利償還等一般の管理に二十四億、計百三十五億、こういう計画になっておるわけでございます。調査費がさっき申し上げましたように四億五千でありますが、この中で各種の調査を実施いたして参るわけでございます。
○田中一君 現在完成した有料道路の中の料金の水揚げは総額どのくらいでございますか。それから十カ年計画に織り込んでありますところの事業計画——事業量ですね、これと、十カ年で見込まれる料金の水揚げという点はどういう工合に想定しておりますか。
○政府委員(富樫凱一君) 日本道路公団が現在実施いたしております、料金を徴収しておる有料道路から上ります料金の収入状況を申し上げますと、これを昭和三十年度末と昭和三十一年度末を予想いたしまして比較いたしますと、昭和三十年度には二億五千万円でありましたが、それ、か三億六百万円と予想されております。これは、比較いたしますと約六割五分増しでございますが、これらの有料道路は二十カ年で償還をはかる計画にいたしおります。その償還の点から申し上げますと、この料金収入は約八一%でございますので、足らないわけでございます。しかし、これはだんだんに料金が増して参ります。これは、どの個所につきましても料金がだんだんにふえてきておる状況でありますので、この足らない分は、将来においてあるいは償還期限を延ばすということも考えなければならないかと思いますし、また補助金をもっとよけい入れるということも考えなければなるまいかと思われますが、しばらく様子を見てそれらの措置をいたしたいと考えるのでございます。それから十カ年計画に含まれております有料道路の関係でございますが、有料道路は一兆七千億のうち四千五百二十億ほど、が有料道路の事業費であります。この中で特に東京——神戸間の高速道路に充てられまするのが三千百四十億ほどであります。残りがその他の一級国道、二級国道、地方道ということになるわけであります。主として、力を東京—神戸間の高速道路に入れたい考えでおります。しかしこの高速道路につきましては、名古屋——神戸問はきまっておるわけでございますけれども、東京——名古屋につきましては中央道、あるいは東海道という二つの案がありますので、どちらかによってこの建設費も多少変ってくると思うのでありますが、一応三千百四十億ほどをこの中に見込んでおるわけであります。それで神戸——名古屋間につきましては十分検討いたしました結果、これは二十カ年で償還可能であるという考えでございます。名古屋——東京間につきましては今後検討しなければなりませぬが、神戸——名古屋間につきましては十分採算が合う。こういう結果でございます。で、これらの料金につきましては、今仮定の数字ではじいておりますので、決定いたしますのはこれが完成に近くなってからきめたいと思っておるわけでございます。従いまして、この十カ年計画においてどれ、だけ料金の水揚げ、があるかということはただいまちょっと申し上げかねるのでございます。
○田中一君 調査費を四億使うということになりますと、相当料金の上に影響があるのじゃないかと思うのです。現在、本年度三十億の新規事業に対する融資も、これは結局事業費の融資であって、調査費等は含んでおるものじゃないと考えるのです。調査費の使用方法というものはどこに財源を求めておるかということです。結局、でき上って二十カ年でペイしょうという道路建設費というものの中に含まれておるものとみなしてよろしゅうございますか。
○政府委員(富樫凱一君) この調査費のうち、大部分は名古屋——神戸の高速道路に使われるものでございます。で、この調査は名古屋——神戸間の高速道路を実施するためにいたします調査費でありまするので、将来この道路についてきめられまする料金の中にはこの調査費も含められるのでございます。
○田中一君 たとえば青函隊道を公団がやろうとするという場合にはまあ政府の方も承知した場合ですね。これは、二、の調査費というものは、公団が自分の予算規模の中でもってまかなうことになるのですか、あるいは国がそれに補助をして、あるいは国が調査をして公団にやらせるというようなことも考えられると思うのですが、どういう方法をとるつもりでありますか、現在のところ……。
○政府委員(富樫凱一君) 青函トンネルにつきましては、先ほど申し上げましたように、ただいまのところ実施いたす考えはないわけでございますが、かりに仮定いたしまして、有料道路で実施するというような場合には公団からその調査費を出す方法もあり、またこれを有料道路としなということでありますと、国がその調査費を出してもよろしいわけでございます。ただ、この調査費は、相当大きな金が要ると思いますので、単に公団の調査費から出すということだけでは無理かとも思われますので、そういうときには国から補助する方法も考えられるわけでございます。まだ具体的に考えたことはございませんので大へんあいまいな答弁で申しわけございませんが、そのように考えておるわけでございます。
○田中一君 神戸——名古屋間の調査は一応完了したというように報告があったのですが、この四億の使途というものはどういう程度の調査費なんです。
○政府委員(富樫凱一君) 名古屋——神戸間につきましては、実測も終りまして設計もできております。これからいたします調査は、具体的にトンネルの地質を調査し、また橋の基礎を調査する、また用地買収の調査をするというような具体的に踏み出す調査でございまして、従来行わなかった調査を実施いたすものでございます。
○石井桂君 今の田中さんの御質問に関連して……。名古屋——神戸間の路線の調査ですね。昨年の暮建設委員会でわれわれ出張を命ぜられて調査したときに、約幅一キロの中に大体おさまるという調査はできておる、その幅一キロの中に、どこへその路線が行くかということはまだきまってない、で、そういうふうな調査をこれからするんだというんですが、今の調査費の大部分はそういうふうに調査しておられるのでしょうか。
○政府委員(富樫凱一君) これはお話のように、大体一キロ幅で全体を実測いたしております。その幅の中に線をきめまして、それによった実測あるいは地図、縦横断ができておるわけであります。その程度の調査はできておるのですが、今度はいよいよ具体的に用地買収の調査を、あるいは橋の実際にかける位置につきまして地質を調査するというような調査が残っておりますので、そういう調査を実施いたしたいと思っております。
○石井桂君 この調査のことと違うことですが、ちょっとお伺いしたいんですが、建設省からいただいた資料の中で道路事業費という項の、八ページにそういう項目があります。それから道路改修費補助という、こういう項目がありますが、その中に踏切除却という項目ある。おそらくこれは軌道と道路の立案交差のための費用だと思うのです。ところ、が国道分、直轄の国道ですか、直轄事業の分と国道分と地方道の分と、これを見ますと、そうすると直轄国道の分はことしはゼロになってるんですよ。それから国道改修費分の中で約二千万円ふえている。ところが地方道改修費用の分では二千万円やっぱり減ってるんですね。そうすると結局、政府はことし道路整備事業に非常に力を入れるというんだが、交通のひんぱんなところの踏切除却をやりませんとね、結局ひんぱんな交通がその踏切でとまってしまうと、こう思うので、これは政府の方針が道路整備事業を一生懸命でやるということであれば、あわせてこの費用もふえなきゃならぬと思うのですが、どういう御方針でこういう予算、が組まれておるのですか。
○政府委員(富樫凱一君) お話の通りでございますが、地方道分の踏切除却は二百二十万円減っておるわけでございます。この踏切除却につきましては、直轄につきましてはゼロといたしておりますが、三十二年度からはこれを道路改良の中に含めたものでございます。全体を通じて申し上げますと、この表は一般の分だけをあげておりますので、一般臨時就労、特失がこのほかにあるわけです。それらを通じて申し上げますと、踏切除却につきましても昨年より増加いたしておるわけであります。われわれの方針といたしましても、交通量の多い危険な踏切はすみやかに改良いたしたい考えでございますし、踏切については重点的に考えて参りたいつもりであります。
○石井桂君 昨年よりも踏切除却の費用がふえているというのはどのくらいふえておりますか。
○政府委員(富樫凱一君) 今ちょっと計算いたしますから、ちょっとお待ち願います。
○石井桂君 それでは計算しているひまにもう一点お聞きしたいのですが、踏切除却の事業というものは、大体これから改造しなければならぬという個所のうちで何%くらいになっておりますか。
○政府委員(富樫凱一君) この踏切の調査がまだ不十分でございますが、大体を申し上げますと、全国で踏切の数がこれは国鉄、地方鉄道に関する踏切でありますが、六万九千ほどであります。これらのもののうち交通量の多いものを立体交差に変えていくつもりでございますが、この中で国道だけについて見ますと、一級国道につきまして、は四百六十二、二級国道につきましては六百八十二、合せて千百四十四の踏切があるわけでございます。最近五カ年問でこの踏切を改良いたしましたものは、三十一年度未までで——二十七年から始まりまして三十一年度末で百三でございます。この百三を改良いたしましたのは、交通量が千台以上で踏切遮断時間一時間以上のものについて改良を実施いたしたわけでございますが、本年度におきましてもこのような基準で改良を実施いたしていきたいと考えております。なおそのパーセンテージがどれだけになるかというお尋ねでございましたが、これも今勘定いたしておりますのでその結果で申し上げたいと思います。
○田中一君 ちょっと……積雪寒冷特別地域における道路交通の確保に関する特別措置法、これによりますと、三十二年度からいよいよ予算が十億円つまみ金程度のもの、がついておりますが、第三条で建設大臣の指定ということ、がきめられてあるのですよ。と同時に道路交通確保五カ年計画、これも出ておるのですが、道路交通確保五カ年計画というものは、これは建設大臣がきめるようになっておりますが、運輸大臣との関係はどうなっておりますか。それから、もう指定されておらなければならぬと思うのです。従って指定されているのはどことどこかということ。それからその確保の方法はどういう種類の考え方を持っておるか。たとえば除雪に対してはこう、それから築道に対してはどう、そういうような面があると思うのですが、そういう点を一つ御説明願うと同時に、もしこまかい数字が何かありますならば資料でお出し願いたいと思います。
○石井桂君 委員長、ちょっと今の田中先生の御質問は、私の質問が今のやつに中断されますので、おそれ入りますが、あとにしていた、だけませんか。
○政府委員(富樫凱一君) 先ほど計算中のものを申し上げたいと思いますが、踏切除却につきまして、国道において二王力円の増、地方道において二百六十万円の増、合せて二千二百六十万円の増でございます。
○石井桂君 田中さんあとでいいですか。……先ほど一千台以上の自動車の交通量を標準とすると言ったですが、それは一時間ですか、一日ですか、一分ですか。
○政府委員(富樫凱一君) 一日でございます。
○石井桂君 あなたの御説明によりますと、非常に二十七年から三十一年までに百三個所の重要な踏切が立体交差になったという御報告なんです。そこでどこが重要かという標準なんですが、今台数だけいうと、東京の国鉄の踏切などはずいぶんあなたのお示しの標準に皆当ると思うのです、が、東京で改修された例は私は寡聞にしてあまり見ていないのです。どこがこの五カ年間に改修されておりますか。
○政府委員(富樫凱一君) 東京都内の国道の分につきましてはこの五カ年間に広げたものはございますけれども、平面交差を立体交差に直したというものはございません。しかし、たとえば四号国道に常磐線の踏切、がございますが、こういったものは、これは首都圏整備計画にも入っておるわけでございますが、こういうものにつきましてはすみやかに実施いたしたい考えでおります。それに入っておりますのは、なお新宿の山手線の跨線橋があるわけでございますが、これは平面交差ではございませんが、幅を広げなければならないという問題があります。それから豊島区に山手線の跨線橋がございますが、これも幅を広げるという仕事を実施いたしたい考えでございます。なお、都市計画の関係で実施されたものがあろうと存じますが、それにつきましては計画局長から御答弁願いたいと思います。
○石井桂君 それではその分は計画局長から御答弁願います。
○政府委員(町田稔君) 立体交差の予算といたしましては三十一年度に一カ所計上されておりまして、三十二年度におきましては首都圏の関係では従来の継続分が一カ所、それから新規に一カ所計上されております。合計二カ所三十二年度に施行されることになっております。
○石井桂君 私は富樫道路局長の御答弁と御方針はどうも従来の方針に一致していないのじゃないかと思うのです。東京では私が気がついただけでも千住のところから市内に入るところにやはり踏切、がありますよ。それから池袋のところには二カ所ある。それから考えれば蒲田のところにもあるというふうにして、閉鎖時間の方が交通時間より長いのです、みんな。そこでそういうところは自動車が何キロもつながってしまうのですね。そういうのを放置しておいて、そして跨線橋の、もうすでに高架になっている下を広げるの何のといっているのじゃ、どうもちょっとあなたの、道路整備の計画は達しないのじゃないか。路面だけきれいにしてもあと先が詰まった道路はどうもあんまりスピードが出ないし、支障があるのじゃないか。こう思うのですが、あなたの御報告と政府の方針というのはどうも合っていない。これから一体どういうふうになさるおつもりなのですか。
○政府委員(富樫凱一君) 道路局の整備の方針というのは幹線道路を先に整備したいということでございまして、やはり一級国道に重点を置いておるのでございます。都内につきましても同様でありまして、一級国道に関します踏切は極力早く改修したいという考えで進んでおるわけでございます。ただいま申されました池袋の踏切などは国道ではございませんので、これは都市計画的な見地から実施してもらいたいという気持があるわけでございます。
○石井桂君 都市計画と言い、道路行政と言い、やはり一貫した方針がなければいけないと思うのです。道路局長は自分の方の責任だけ果せばいい、計画局長は都市計画、あるいは地方計画の分野だけ果せばいいということであれば、同じ建設大臣のもとにありながら、今御説明のように連絡がとれないのじゃないかと思うのですよ。それであなた、池袋の先端はどこへいくかというと、そうすると戸田橋を渡って大富へ行きますのは、それは国道だと思うのですよ。その国道につながっている、あるいは川越を通って埼玉県に行くのは、それはまぎれもなく国道だと思う。たとえば大宮へ行く戸田橋に出るような道路は国道でしょう。戸田橋を渡るのは国道じゃないですか。戸田橋から大宮へ行くのは国道でないというと何ですか。
○政府委員(富樫凱一君) 池袋から戸田橋を出て大宮に出ますのは主要地方道になっております。
○石井桂君 国道でなくても、たとえば埼玉県に入る道路では、あるいは高崎方面に出る道路は交通量が一番多いと思うのですよ。それが国道でないからといって、道路行政の上からいって交通に支障のあるままでほうっておいて、道路行政を主管する建設省の任務が済むかどうかということを考えると、それは済まんと思うのですね。地方道であれば地方にそういう金を流すかどうかして交通が支障のないように指導するのが私は主管官庁の任務だと思う。そうして交通がうんと通ろうが通るまいが国道だけめんどうをみている、あとはおれは知らないというのは、どうも道路行政が一貫してうまくいかない原因がそこにあるのじゃないかと考えるのだが、どうお考えですか。
○政府委員(富樫凱一君) ごもっともと存じます。予算に縛られているものですから、全国的に見ましてまず国道の整備を急ぎたい考えからそういうことになっておるわけでございますが、ただ交通量の点から言いますと、都内などには非常に他の一級国道、あるいは二級国道よりも交通量が多い重要な都道なり市道なりがあるわけであります。そういったものの整備が急がれることはこれは当然でございますが、今までのところは予算に縛られましてなかなかそこまで手が回らなかったわけでございますが、お話ごもっともでございますので、これの解決には極力努力いたしたいと考えます。
○石井桂君 道路局長の御説明によると、予算が足りないからということなんです。だけれども、予算を組むのは主としておたくの方で組むのでしょう、大体は。それですから、そういう不都合があれば道路局長がここに重点を置かなければいかぬという、そういう御主張をなされば、私は限られた予算であっても、ことしのように五割も昨年よりふえた場合には、これは重要なものに手をつけるくらいの予算はとれると思うのです。私は東京しか事情が明らかでないから東京の例をとって言っているのですが、このことは大阪にも通用し、神戸にも通用し、あるいは四国の高知市であろうと、愛媛であろうと、どこでも通用することばかりだろうと思うのですよ。で、予算がないといえばそれで済むわけのものじゃ私はないと思う。道路局長がやはり交通上一番交通のひんぱんであるし、国民も一番使う重要な道路である、こうお思いになって、しかも国道ではないけれども、その道路の整備が結局交通の目的をもってそれを改修しなければできないという場合には、そこにやはり目をつけて、地方庁に仕事をさせるなり何なり鞭撻しなければならぬじゃないか、また予算も組ませるようにしなければならぬじゃないかと思うのです。それをほうっておいて国道だから、国道だけをやっているという態度はどうも私どもはたとえ与党でも納得できないのです。
○政府委員(富樫凱一君) これは先ほど来申し上げた通りに私は考えておるわけでございますが、なお池袋の問題につきましては都とよく折衝いたしましてそれの措置についてきめたいと考えます。
○石井桂君 私は池袋のことばかり言っているのじゃないのです。たまたま池袋が気がついたから言っているのでして、そして東京都内だけでなくて日本全国の重要な都市で非常に交通のひんぱんで、そしてあなたの言葉を借りれば、地方道だからまあめんどう見てなかったのだという実情があって、その地方道が重要な国道なり、あるいは国民の交通に使われているところならば、監督官庁として地方庁を鞭撻するなりあるいは予算を組むなりしてそうして道路整備の目的に合うような行政をあなたの方でお指図願いたい。そういうふうに一生懸命努力していただきたい。こういうのが私の気持でありまして、たまたま池袋が私は知っているからそれを例にとっているだけなんです。ですからどうぞ道路局長、池袋だけを改修するとおっしゃられると私はこのまま退き下されないのだ。だからそういう重要な道路の交通を確保するためにはやはり障害となるところの踏切除却なんというものは、あなたの方の目から見て検討して調査して重要なものから予算化して実行に移していっていただきたい、こういうことなんです。それに対するお考えはどうなんですか。
○政府委員(富樫凱一君) 踏切除却を決して軽視いたしているわけではございません。またこの道路の改修をどれから始めていくかというようなことにつきましては、それぞれの具体的な問題に対して検討をしてきめていっておるわけでございます。大きな踏切もわれわれの方で——大きな踏切を除却する立体交差の仕事もやっておるわけでございますが、大体において国道に重点を置いてきたわけであります。しかしお説のように地方道におきましても重要な道路がございますので、これらについてこういう危険な踏切は除くという考えはこれは当然でございますので、この十カ年計画を立てるに当りましてはそれらのことを考慮に入れまして立てて参りたいと考えます。
○石井桂君 私は今の御答弁で満足いたしますが、これはなぜしつこく言うかといいますと、昨年も同じ御質問をしているわけだ。その効果がどれだけ現われているかというと、一カ所だけ手をつけたということなんですね。というと、東京でそうですから、よその土地など手がついていないと思うのです。たくさんあると思うのです。全国の市の個所一万くらいあるでしょう。実際手がついてないんじゃないか。そこで今の局長の御答弁は、来年は同じ質問ができないように期待してよろしゅうございますか。
○政府委員(富樫凱一君) 努力いたします。
○石井桂君 同じ質問について一つ町田計画局長からも御答弁を願います。
○政府委員(町田稔君) ただいま石井委員の御説は全く私たちもそういうように考えるのでございまして、都市におきます交通の輻湊しておりますことは、近ごろ非常にはなはだしいわけです。これを緩和いたしますことが道路整備の計画におきましても特に重要な要素をなしておるので、計画局の立場からも十分道路局と連絡いたしまして努力いたしたいと思います。
○石井桂君 もう一つ、最後にこれはもう一ぺん道路局長にお尋ねしておきたいのですが、近ごろのトラックや何かの、何といいますか荷重といいますか、重さが非常に重くなって従来の道路の構造では耐え切れなくなっているのじゃないかと思うのです。それが証拠にはもう至るところで道路を掘り返しておるのですね。でき上って二、三カ月たってもうこわれているところがある。こういう現状なんで、おそらくこれは重さの取締りは運輸省の取締りかもしれないですけれども、道路を作るのは建設省関係ですから、一体そういうあれは道路運送法なんですか、そういう方面の許される一台当りのトラックなり何なりの最大重量に耐えるだけの構造の基準をもって道路を構築しているかどうか、その基準があるのかどうかということをお示し願いたい。
○政府委員(富樫凱一君) 自動車につきましては、道路運送車両法にその大きさ並びに重量が規定してございます。その範囲内で今の大きな自動車ができておることと考えておるわけでありますが、しかし最近の自動車はそういう大きな車が多くなったということで、従来のような道路の築造方法では足りない点があります。ただいまその点を検討いたしておるわけでございますが、近く政令で出したいし思っておりますが、道路構造令——今度出ます道路構造令におきましては、それらの荷重につきましても、十分大きな自動車に耐え得るような荷重をとって、それによって道路の築造をいたして参りたいと考えておるわけです。ただその道路をこわしますのは……規定の範囲内で荷重を積んでおればよろしいわけでございますが、これをこえて積載しているものが相当に多くはなかろうかと想像いたしております。もしこのような自分の耐えられる荷重以上に積んで動く自動車がありますと、それらが道路を破壊する一番大きな原因になりますので、これらの点につきましては、関係方面と折衝いたしまして取締りの必要なところは取り締っていただくようにいたして参りたいと考えております。
○石井桂君 これで終りますが、道路局長の今の御答弁でけっこうだと思いますが、道路整備十カ年計画をスタートしょうという現在に、まだ基準ができていないというのでは非常に心もとないと思う。で、それは一刻も早く、政令であれば議会にかけなくてもいいのでしょうから、早くお出し願ってやっていただかぬと、昔の薄いままでやれば、今のお話のように超過した荷重でどんどん片っ端からこわれるという現状ですから、それは一日もすみやかに一つ御処理願いたいという希望をつけましてもう質問を打ち切ります。
○政府委員(富樫凱一君) 今のお話でございますが、もう政令になる段階にまできておりますので、近く政令として出せることと考えております。
○坂本昭君 石井委員の御質問に関連して。今道路局長さんの説明をいろいろとお聞きいたしまして、十カ年計画から来年度の計画をお聞きして、それからまた石井委員の質問に対する御返答をお聞きしていまして、どうもちょっとたよりなく感じるのですが、私のようなしろうととして、一体建設省はどういう計画を立ててやっておられるのか、何か行き当りばったりのぷらんぷらんな計画でやっておられるのじゃないか。今度の政府の予算の中で一番大きいのは建設省の予算ですし、その中で一番ふくらんだのは道路計画なんです。ですから私などは、これはすばらしい道路ができるだろうと期待も持っておりますし、それだけにいろいろと具体的なことを、実はお聞きしたいと思っておったところが、今一例が、たとえば踏切の問題が出ましたけれども、何か実に具体的な計画がなくて、一体これでもう差し迫った来年度の計画がどこまでできるのか、私ずっとお聞きしまして、判断するところでは、道路の中では、今度舗装計画、ほとんど舗装に、何と言いますか、なるのじゃないか、新しく作るというような計画はないように大体伺いました。舗装ということになりますと、一体地域的にどういうふうにお考えになっておられるか。先ほど十カ年計画の中では都市部と地方部と、三五%、六五%というような比率をあげておられましたけれども、少くとも三十二年度については東北ではどこをどうする、四国ではどうする、高知についてはどの道路をどうする、それくらいのものはもう私できておるだろうと思うのです。ですからこれはここで口頭で説明していただかなくても、場合によればそういう計画表を見せていただいてもけっこうです。私は大体六つぐらい項目として、建設あるいは、計画表を一つ見せていただきたい。それはその地域的な、具体的な計画を一つ、それから今度それを時期的に、何月にはどこをどうするという、そういう時期的な計画、それから入札の方法を一体どうするか、今度はどうも全部外注だと思うのです。どういうふうな格好で入札をされる計画を持っておられるか。それからもう舗装とすれば技術的な基準は 一体どういうふうにしておられるか。今政令はもうすぐでようということですから、その中にあれが入ってくるかもしれませぬが、東北の方の舗装と四国の舗装とが内容的に違っておったりしたのじゃちょっとおかしいと思うのですが、そういう技術的な基準というものは、具体的にどういうふうにできておるか。それからできた場合の監督・道路をやっていく場合の監督はどういうふうにやっていくつもりか。それから金の支払い、これは私ども一番心配なのは、二百数十億という金がふえて、これはどうも選挙対策予算だと言われているのだが、私どもも道路をりっぱにしたい、そうしてあとにりっぱな道路が残っていただきたい。それがいいかげんに使われて、業者のふところをふやしちゃって、それで一年か二年でこわれてしまったということでは、われわれはかんべんできない。そういうところについて監督官庁の方で、皆さんの方で、どれだけ責任を持って、具体的の計画を持っておられるか。これを私は一つここで御説明願うなり、あるいはあとで具体的な計画表があるならば説明していだきたい。
○村上義一君 関連して。石井委員の御質問に対して道路局長から応答なさいました点、この今の道路の構造についても、大いに検討を重ねておる。それはトラック等がかなり過積みしておるように思えるという、それに関連しての政令を検討しておるというお答えのように伺ったのですが、私もトラックが非常に過積みしているということは、想像しておる。従いまして、たとえば十五トンまでは耐応力がある構造であるとしても、これは二十トンの車がひんぱんに通るということであれば、これはたまったものではないのです。今陸運事務所において相当過積みの取締りをやかましくすべしということを運輸当局にも個人的に強く要請しておるのですが、従って運輸当局から陸運事務所の方へ命令は再三出しておられる、これは事実であります。ところが陸運事務所は府県の所属になっておりまするが、府県として大いに陸運事務所を督励しておるのですけれども、警察の方へ話をしておるというような実情なんです。ところが警察官はこのトラックはずいぶん過積みらしいと思っても確認ができないのですね。この道路構造に関連して、トラックの過積みのないように、あるいは限度を守らしめるようにということについては、何らか確認方法をとることが必要だ。ちょうど昔関所があったように、ある地点に計量器を道路に備えて、通過すれば必ず計量されるといったようなものがあれば非常に好都合であると、かねがね考えておるのですが、今後構造について御検討になるのと関連して、そういうような点についてもお考えを願いたい。これは希望を申し述べておきます。
○委員長(中山福藏君) 町田計画局長は坂本君の御質疑に対して御答弁あってしかるべきと思う。あなたなり道路局長なり今日正確な御答弁ができなければ、一つよくお話し合いになって、この次でも答弁していただけますか。
○坂本昭君 明確な、かっちりしたものがほしいですね。
○政府委員(富樫凱一君) 先ほどのお尋ねでございますが、このうち今お答えできないものはあとにさせていただきたいと思いますが、初めに三十二年度の事業計画のお話がございました。これはただいま作業中でありまして、もうほとんどきまっておるわけです。まだ大臣の決裁を得るには至っておらない。これは個所ごとに工事量金額をきめてあるわけでございまして、これが三十二年度の事業として実施されるわけでございます。 それからその事業がどういう時期にどこで行われるかということがございましたが、これは直轄工事につきましては大よそのところまでわかっておるわけですが、ただ補助事業につきましては、これは府県財政との関係もございますので、こちらでこの時期をあらかじめきめるというわけに参りませんので、直轄工事だけについては時期等もお答えできるわけでございます。 それから施行の面で入札方法のことがございましたが、入札方法は従来通り指名入札という方法をとっていくと考えております。 それから舗装に対する技術的基準ということを申されたわけでございますが、十カ年計画におきましては、舗装につきましての技術的基準をきめておりますので、それを申し上げたいと存じます。設計の最大輪荷重は五トン、複軸の場合は四トンといたしております。路盤の支持力係数七キログラム一立方センチ以上、十一キログラム一立方センチ未満の場合は原則としてセメントコンクリート舗装、それから一立方センチ当り十一キログラム以上の場合にはセメントコンクリート鋪装、またはアスファルト舗装とするということにいたしております。 それから舗装の厚さでございますが、この設計最大輪荷重を与えておりますので、これによりまして計算して出すわけですが、この計算で出す場合にその路盤の支持力係数が前申し上げましたような係数に従って、この最大輪荷重をとりまして、計算して二十二サンチ、二十三サンチと、それで計算して出すのです。このほかに鉄筋などを入れる場合もございますが、それはそれぞれ地盤の耐力に応じまして、鉄筋で、または鉄筋なしでやっていくというようなことにいたしておるわけでございます。それから監督の方法でございますが、直轄につきましては、地方建設局が実施いたしますので、地方建設局が直営で実施し、または請負で実施するわけでございますが、それぞれ十分な監督をいたす準備があります。 それから府県工事につきましては直接には府県がその監督をいたすわけでございますが、われわれの方としましても、工事の中間あるいは竣工に当りまして、出向きまして、実地に検査監督をする方法をとっておるわけでございます。これを従来通り実施して参りたい考えでおります。 それから、金の支払いのことがございましたが、これは、特に三十二年度は事業費も増しておるわけでございますが、支払いの仕方は従来と変りございません。従来通りの方式でやって参りたい考えでございます。
○坂本昭君 技術的な基準につきましてはかなり専門的で、伺っておってもぴんとこないので、これはやむを得ないのでございますが、先ほど、あとで御質問もありました通り、トラックの積載量によっては今の基準で、果していいかどうかという、そういう専門的な御検討は十分しておられるだろうと思いますが、その点いかがでございますか。
○政府委員(富樫凱一君) この輪荷重につきましては、だんだんに増加する傾向にあります。しかしこれも限度を置かなければならないわけでございますが、今きめられております五トンという輪荷重は、これは相当大きなものでございます。アメリカにおいて今実施いたしておりますのも、大よそこの程度の輪荷重を採用いたしておるわけでございますが、特に最近できておりますターンパイクなどには、これ以上の輪荷重をとっておるのもございますが、そういったものを日本が直ちにまねをするのもどうかと思われますので、この程度の輪荷重で十分であろうと私は考えておるわけであります。
○坂本昭君 直轄、あるいは外注によるところの道路のあとの監督については、会計検査院の方も十分調べると思いますが、この際、三十二年度の、特に道路計画の膨大になりましたときですし、道路局長とされても、特に厳重な監督を要望いたします。 また私たちも、りっぱな道路ができるために建設委員の一人として、先ほど石井委員も来年になってもう一ぺんおたずねすると言っておりましたが、現地に行って、ほんとうにそういうものができているかどうかについて、私たちも実地の検査をして、りっぱなものができるようにやっていきたい、そう考えております。私の質問を終ります。
○委員長(中山福藏君) 坂本君の御質問の劈頭に述べられたことは、計画局に関係があるようですが、これに関しては次回に質疑していただきますから、十分お考えおきを願いたいと思います。
○田中一君 私の先ほどの質問について……。
○政府委員(富樫凱一君) 先ほどお尋ねのございました、積雪寒冷特別地域における道路交通の確保に関する特別措置法の実施についてお尋ねがございましたが、この法律の第三条に基きまして、ただいま政令案を用意いたしておりまして、関係各省と折衝中でございます。この法律に基きまして、この法律を実施する地域と、また道路交通を確保する道路を指定いたさなければならないわけでございます。これらの作業を今、案としては持っておるわけでございますが、政令にただいま持っていく段階でありますので、こまかい点はその際に御説明申し上げたいと存じます。で、この道路がきまりましたならば、この道路につきまして五カ年計画を立てて閣議決定を得なければならないわけでございますが、この金で実施いたします事業、これは除雪、防雪等あるわけでございますが、除雪につきましては、これは機械に補助する方法にいたしております。除雪用の機械に対して補助するという建前で今考えているわけでございます。それから防雪の作業といたしましては、これは雪よけの棚を作るというような仕事でございますし、また凍雪害防止の仕事は、これは凍害、あるいは雪害でいたむ道路の路盤の改良を主にいたしております。こういった事業を実施いたすわけでございますが、それが事業費で申し上げますと、内地が八億五千万、これは補助でございます。北海道の直轄が二億八千百万、補助が一億六百万、こういうことで合せまして十二億三千七百万、これが一般防雪、あるいは凍雪害防止に充てられる費用であります。機械につきましては、内地に事業費で一億六千四百万、北海道の直轄に一億四千万、北海道の補助に四千万、合せて三億四千四百万、これが機械に対する費用であります。こういうことで、積雪寒冷地特別地域内の道路交通の確保を実施いたして参りたい考えでございます。
○田中一君 これは前年にあなたが言っておった道路整備十カ年計画とむろん乗り合うのでしょうね。全然別個なものでなくて、寒冷地域には無舗装の道路が多いのです。こういう場合、それから非常に狭隘な道路が多い。国道にいたしましても非常に狭くて、トラックが一台ようやく通るところがあるのです。従って十カ年計画とこの道路交通確保五カ年計画とはうらはらのものであるというような計画が作成されているのかどうか、伺いたいと思います。
○政府委員(富樫凱一君) この積雲寒冷特別地域の道路の防雪、除雪に関する事業は十カ年計画の中に含めておりません。ただこれに該当する道路の改良、舗装というものは十カ年計画の中に入れておりますので、十カ年計画が進んで参りますと、この積雪寒冷地域の道路のこういう費用は必要なくなるわけであります。
○田中一君 道路交通事業五カ年計画というのは、道路交通の計画なのです。しかし、でこぼこな道、それから凍ってしまって、あと融雪季の道などというものは、とうてい交通確保ができないのです。従ってその前には築造が先にならなければならぬと思うのです。御承知のように青森県の例をとりましても、トラックも通らないようなところが国道になっている、そういうものは雪が降った場合、凍りついた場合には交通の用をなさないところが多いのです。こういう点を考えるならば結局整備五カ年計画というものがうらはらなものでなくてはならない。御承知のように道路整備十カ年計画は三十三年度から十カ年、この法律は三十二年度から五カ年で交通を確保するということになっているのですから、十カ年計画のうちの前期分五カ年間、四カ年ないし五カ年のうちには、これらのものも道路整備が完成されなければならぬと考えるのです。ここにあるのは道路交通確保五カ年計画というものを策定しなければならぬということになっておりますね。そういう点は今道路整備十カ年計画とは関係がないという御答弁ですけれども、関係がないならば交通確保はできないということになると思うのですが、その点どうです。
○政府委員(富樫凱一君) 関係がないと申し上げたのは言い過ぎと思うわけでありますが、費用的にはこれは臨時措置法とは別でございまして、付帯決議にもガソリン税相当額からは使わないということがございましたので、その意味で別だと申し上げたわけでございますが、お説のようにこういった除雪防雪をする道路は重要な道路でありますから、十カ年計画の中でも重点を置かるべき道路でございます。改良し舗装すればこのような防雪の仕事はなくなり、除雪の仕事だけになるわけでございますから、その点は十分に考えて十カ年計画にも盛り込んでいきたいと考えております。
○田中一君 交通確保のための道路整備で、今度建設大臣が指定しょうという場所は道路整備も先行する、他に優先するという考え方でよろしゅうございますか。
○政府委員(富樫凱一君) 一般的に申し上げまして、この交通確保にとられる道路は重要な路線であろうと考えます。
○田中一君 従って道路整備十カ年計画の場合ですね、その前期の五カ年間に道路整備はするのだというふうに解釈してよろしゅうございますか。
○政府委員(富樫凱一君) 十カ年計画においても重点の置かるべき道路と考えます。
○田中一君 もう少しはっきり言えませんかね。(笑声)しかし、これは交通確保の計画なんです。交通の確保をするにはどうしても道路整備をしなければ交通確保ができないのです。従って目的が似たようなものでありながら違ったものですね。もう少しはっきりした答弁をしても何も……大丈夫です。(笑声)
○政府委員(富樫凱一君) この道路交通の確保の方は三十二年から五年でございますから、十カ年計画の方は先ほど三十三年からと申し上げましたので、そのダブる期間につきましては、やはりこの交通確保に重点を置いていかなければならぬじゃないかと考えております。
○委員長(中山福藏君) ちょっとさっき政令問題をあなた口にされましたが、あれはもしわかるならば大綱をガリ版刷りにしてでも一つ委員の方にあらかじめ参考資料として御提出を願いたいと思います。
○坂本昭君 ただいまの委員長のお話のあった政令の資料、それから輪荷重五トンのこと、これよくわかませんが、これも一つ資料をいただきたい。それから地域的な計画も大臣の決裁を待つだけだとおっしゃいましたが、この資料、これだけを一つお願いいたします。
○委員長(中山福藏君) 速記をとめて。 〔速記中止〕
○委員長(中山福藏君) 速記を起して。 本日はこれをもって散会いたします。 午後零時二十七分散会