議院運営委員会 第33号
- 発言数
- 48 件
- 登壇者
- 6 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1957/04/24
会議録
○委員長(石原幹市郎君) ただいまより議院運営委員会を開会いたします。 まず、電波監理審議会委員の任命同意に関する件を議題に供します。 —————————————
○藤田進君 先般来、会派並びに当委員会において慎重に審議を続けてきたわけですが、事務当局の答弁によると、諸井貫一君を今回再選しないという唯一の理由は、欠席の状況とかいうことではなくて、むしろ、今回留任すれば三選になるということで、三選を阻止するために諸井貫一君の辞任を許したということのようですが、この点間違いございませんか。
○国務大臣(平井太郎君) その通りでございます。
○藤田進君 としますと、今後他の委員についても同様なケースがあろうと思いますが、同様に将来も取り計らわれる所存であるかどうか、この際伺いたいと思います。
○国務大臣(平井太郎君) そのように取り計らう考え方であります。
○藤田進君 そうなってきますと、今回任命せられます秋山君についてみますと、これも綿々として官界をずっと生活してこられたのだが、委員会の構成全般から見ても、全くいわゆる官僚出身でこれが構成されるという結果になるのですが、従来の委員の構成は、そういった面の色合いを十分考えられての構成がなされていたように思うのでありますが、今回かような非常に色分けのはっきりした線で任命せられるということについて特段の留意があるかどうか、この際言明していただきたいと思います。
○国務大臣(平井太郎君) お答え申し上げます。秋山龍君を今回委員に任命いたしたいのでございまするが、実のところ、御指摘のような点も、これを選考する過程においてはいろいろ問題があったのでございます。しかしながら、諸井氏のあとの財界関係とか、経済関係という点でいろいろ検討をいたし、二、三候補者をあげて、その人をあらゆる角度から検討いたした結果、どうしてもやはり今回のこの委員には不適格である、たとえて申しますならば、その理由の一つとして、現在テレビ関係に名をつらねているというような問題、また電波の関係、機器、受信機等を売っておる会社に関係をしておるというような、いろいろ分析をすると、なかなかむずかしい問題もあるのでございまして、結論として、比較的無難な人で、しかもこの電波監理審議会の委員というものは、審議するその内容が非常に高度な技術を要する、たとえばチャンネル・プランについてでありますとか、またサービス・エリアであるというようなことを検討するというふうな重要な問題がございまするので、多少この方面にも経験がおありになるというような線も選考の条件の一つに入れるというのも当然でございまして、そこで秋山氏につきましては、御指摘のように官僚出身で、昭和二十七年に運輸次官をやめられ、その後、財界に身を投じまして、現在、日本空港ビルの社長をし、また太平洋汽船の社長をされて、その手腕、力量は産業経済界に非常な名声を博しておる実にりっぱな人格者であるということを、今回われわれも身をもって各方面の意見を総合いたして、この方なら比較的、前歴は官僚ではあるが、現在の立場としては最も無難な適任者じゃなかろうかというようなところで意見が一致いたしまして、今回、本院の同意を求めた次第でございます。郵政大臣といたしましては、自信を持った人物であると、かように存じます。
○藤田進君 結果的にそうおっしゃらざるを得ないと思うのですが、必ずしも官界一色で行政委員会を組織するということは得策でないということがまず第一着眼であったろうと思うのです。第二に、そういった他の人物についても種々検討がなされている事実はあるわけですが、しかし、それが直接業界との関係が深いというようなことその他で、これを排して秋山君ということになった経過も明らかであります。もし当初選考されようとした人たちが、テレビであるとか、その他の直接関係を持たない、業界との関係がないならば、それを任命されるということに決定したのでしょうが、まずこの人事は第二次案的なものに落ちついたという感を深くします。これが、大臣が言明されるように絶対無二のものであれば、何も他を選考される必要もない、この点はやはり将来においてもっとふさわしい構成にされるべきじゃないか、官界一色ということは、やはりとかくの非難のあるところでありますから、将来十分これに対しては選考の範囲を広げて、しいてこれを財界からとは私は申し上げませんが、かといって、官界一色にこれを塗りつぶして行くということは、委員会の置かれたやはり本旨にもとるものではないか、そうであれば、内閣構成、ことに郵政省構成の中で委員会を持つ必要もないということまで極論ができるわけです。将来に対してはどういう選考をお考えになるのか、お伺いしたいと思います。
○国務大臣(平井太郎君) 御指摘の点は、十分われわれといたしましても考慮しなければならない問題だと考えております。従いまして、今後は御指摘のような線に沿って十分善処いたしたいと思っております。
○委員長(石原幹市郎君) 別に、ほかに御発言もなければ、秋山龍君及び丹羽保次郎君の任命につき同意を与えることに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(石原幹市郎君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。 —————————————
○委員長(石原幹市郎君) 次に、国会法第三十九条但書きの規定による議決 に関する件でありますが、本件を議題に供します。 政府委員の説明を求めます。
○政府委員(福田繁君) ただいま議題になりました国立近代美術館評議員会評議員の任命に関する件につきまして御説明申し上げます。 今回、衆議院議員竹尾弌及び参議院議員津島壽一の両議員を近代美術館評議員会評議員に任命いたしたいと、国会法第三十九条但書きによりまして、両院一致の議決を求めるため本件を提出いたしました。 国立近代美術館評議員会評議員は、文部省設置法第十五条の規定により、文部省の所轄機関である国立近代美術館に設置され、国立近代美術館長の候補者の推薦を文部大臣に対して行い、国立近代美術館の事業計画、経費の見積り、人事その他の運営管理に関する重要事項について館長に助言することを職務とし、評議員は教育、学術、文化等の各界における学識経験のある者のうちから、文部大臣が任命することになっております。 お手元の履歴書でわかりますように、竹尾弌議員は、大正七年三月、東京外国語学校を卒業後、朝鮮銀行に入り、自来、報知、東京毎夕各新聞社、国士館高等拓殖学校等に在職した後、昭和二十二年四月以来、五回にわたり衆議院議員に当選し、現在に至っているものでございます。その間、国立近代美術館評議員会評議員、文部委員長、文部政務次官の職にもあった方でございます。 次に、津島壽一議員は、明治四十五年七月、大学を卒業後、大蔵省に入り、自来、理財局臨時調査課長、海外駐割財務官、理財局長、大蔵次官等を歴任後、昭和十二年二月、日本銀行副総裁となり、次いで北支那開発株式会社総裁になったが、昭和二十年に大蔵大臣に任ぜられ、その後、同二十八年五月、参議院議員に当選し、現在に至っているものでございます。このほか大蔵省、外務省の顧問の職にあったり、現に日本庭球協会会長、皇室会議予備議員、第三回アジア競技大会組織委員会会長、国際文化振興会理事等の役職にもあるものでございます。 以上申しましたように、両議員は教育及び文化について豊富な学識経験を有するものでございますので、国立近代美術館評議員会評議員として最も適任であると存じます。 何とぞ慎重御審の上、すみやかに議決下さるようにお願い申し上げます。
○藤田進君 これは十六人以内で組織するというのですが、その通りですか。
○政府委員(福田繁君) 規則の上では評議員会の評議員は二十人が定数になっております。
○藤田進君 この組織の文部省所轄機関評議員会令、昭和二十七年六月六日に改正されたその第二条の組織のところでは十六人となっておるが、二十人というのはどこにあるのですか。
○政府委員(福田繁君) これは文部省所轄機関の評議員会を一括して規定しておりまして、国立近代美術館の評議員会の規定は十二条以下に規定されております。その十三条には「国立近代美術館評議員会は、評議員二十人以内で組織する。」、こういうようになってございます。
○藤田進君 そうすると、現在十六名ですね。これに追加するという趣旨ですか。
○政府委員(福田繁君) さようでございます。
○藤田進君 それで二十人以内で、今度十八人になるわけですが、将来追加の予定がありますか。
○政府委員(福田繁君) ただいまのところ追加の予定はございません。
○藤田進君 経歴についてはそれぞれ御説明があったわけですが、これを必要とする理由、十六人で従来おやりになっておって、今回特に現職の両院議員をここに充てる、ここに出ている限りでは、元参議院議員は一人あるが、現職の国会議員はない、これを追加される理由の主たるものとしてどういうものがあるか、たとえば両院との関係がないと、従来の運営上必ずしも的確でなかったというようなことなのかどうか、その辺の事情を……。
○政府委員(福田繁君) この国立近代美術館は、御承知でもございましょうが、設立当初から両院の議員の方一各ずつ評議員にお加わり願ったわけでございます。従って今回もそういった国会の現職の議員の方で、教育、文化等に学識経験の深い方を評議員に加えますることは適当と考えましてお願い申し上げたわけです。
○藤田進君 要するに国会との関係をやはりスムースにするためには現職の者を加えるということなのですか。
○政府委員(福田繁君) さようでございます。
○藤田進君 従来と申されても、この十六名以前にそれがあったわけですか、だれが欠けたのですか。二名の補欠……。
○政府委員(福田繁君) 当初設置されましたとき、衆議院から竹尾弌先生、参議院から団先生か評議員として御就任願ったわけでございます。
○藤田進君 この点については、これは二年か何か任期がありましたね、会長一年とか。これは昭和二十七年以来のようです。この経過をずっと補欠選任なりできると思いますから、次回までに資料を出して下さい。どういう評議員の交代があったか。 それからもう一点、この際審議の都合上お伺いしておきますが、両院との円滑な運営をはかって行くという趣旨から、現職の二名を追加する、従来もあったということであれば、やはり事の順序としては、両院にそれぞれに、内々にしろ、議長なり何なりを通じて、だれを推薦をしてくれとか、両院の運営その他から考えて適当な人をお選びになるのが至当ではないかと思うのだが、そういう内々のやはり折衝等をなされたのかどうか、お伺いいたしたい。
○政府委員(福田繁君) 文部省といたしましては、この近代美術館が近代美術の資料の編さん、あるいは収集研究といったような特殊な機能を持っておりますので、両院議員の方のうちでも、特にこういった関係に適当な方をお願いしたい、こういう意味で評議員をお願いするわけでございます。
○藤田進君 非常に的確な答弁のように聞いた人もあるでしょうが、私はそんなことは前段でお伺いしているので、そうではなくて、両院の関係においてこの両者を追加するという趣旨のようですが、そうであれば、やはり内々でも両院議長なり何なりに、だれか適当な人はないだろうかということで、そしてこれこれの人がいいだろうということで正式に任命され、議会の議決を求めるのが、やはり円満な運営ではないか、この委員会を組織されるについてですね。そういうことをおやりになったのか、独断的に文部大臣においてゴボウ抜きのような形で指名されたのか、それを聞いているんです。
○政府委員(福田繁君) 特に議長と御連絡申し上げたということはないと存じますが、この前の評議員会の空気なり、あるいは近代美術館の方の要望もございますので、そういった適格者を評議員としてお願い申し上げたい、こういうように考えております。
○藤田進君 そういう私が質疑している内容のようなことはやらないで、いきなり文部省でこの二名を御指名になったというんですか。
○政府委員(福田繁君) お言葉のように結果的になるかも存じませんが、あくまで適格者をお願い申し上げる、こういうような意味でお願い申し上げておるわけでございます。
○藤田進君 私が聞いているのは、これはその適格者を判断し、おきめになるのは、それは文部大臣なり総理大臣であることは明らかなんですが、それまでの内折衝として、ある程度相談をされたんだろうと思うのです、竹尾君、津島君がいいということについて。しかし、その相談をせずにおやりになったのかどうかということを聞いておる。それを与党にしろ、議長にしろ、院との関係においてどうだったんですか。
○政府委員(福田繁君) 私の存じておる限りにおきましては連絡はなかったものと考えております。
○藤田進君 どなたが一番詳しいんですか、存じている人があるというような意味に聞えるんですが、次回から予ての人に来てもらう。自分の存じておる限りと言うから、存じた人がほかにあるというようなことなんだから、それを聞いておかなければ審議になりません次回から政府委員を要求しなければ……。
○委員長(石原幹市郎君) 福田君わかりますか。
○政府委員(福田繁君) 私はその点はよく存じません。
○委員長(石原幹市郎君) 速記をとめて。 〔速記中止〕
○委員長(石原幹市郎君) 速記をつけて。 それでは慣例によりまして、これを一応会派にお持ち帰りを願った上、次回以後にさらに審議することに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(石原幹市郎君) 御異議ないと認めます。 —————————————
○委員長(石原幹市郎君) 次に、国立国会図書館の本館の建築用地に関する件等につきまして、図書館側から報告がございます。
○国立国会図書館副館長(中根秀雄君) 財団法人自治会館の敷地購入に関しまして御報告申し上げます。 この件に関しましては、先般、衆参議院運営委員会の御了承を得まして事務的折衝に入ったのでございます。私どもこの買収につきましては、公正の値段でやること、それから業者その他第三者を介入させないで直接折衝をする、こういうことを取りきめまして、国立国会図書館といたしましては、ぜひその敷地の購入がしたいということ、それは自治会館といたしましては、その購入に応ずるというような意思表示がありまして、自乗、累次の折衝を重ねました結果、最近事務上の折衝を完成いたしました。その大体話に出ました購入の経費は、お手元に多分達しておると思いますが、財団法人自治会館第四回理事会議事録という資料の一番あとについておりますけれども、ここに価格の表示がございます。で、この敷地につきましては、かねて図書館側におきまして、麹町六番町の方に三百五十五坪余のかえ地を持っておったわけでございます。それに対しまして、自治会館の方は五百十七坪余の土地と、並びにその地上の建築並びにその他の工作物があったわけでございます。これらにつきまして、公正な価格という意味におきまして関東財務局の査定を仰ぎまして、この表にございますように、自治会館の所有土地につきましては坪当り九万五千円、土地の金額が四千九百十八万六千二百五十円、建物、工作物につきましては四百五十九万一千八百四十五円、合計いたしまして五千三百七十七万八千九十五円、こういう査定金額でございました。それから図書館側の持っておりましたかえ地の六番町の土地につきましては、坪当り五万二千円、三百五十五坪でございまして、千八百四十八万四千九百六十円、なお地上に建物がございまして、これにつきまして二十万三千円、合計いたしまして千八百六十八万七千九百六十円、こういう金額の査定を受けまして、図書館側におきましても、自治会館側におきましても、一応事務上その折衝を成就したわけでございます。従いまして、図書館側といたしましては、自治会館側の価格と六番町図書館側の価格との差額三千五百九万百三十五円、これだけの金額が要ることになるわけでございまして、幸いにして当委員会の御了承を得ますれば、予算上の措置を講じたいと思っております。と申しますのは、図書館側の予算の上におきまして不動産購入費の科目を新たに立てまして、建築費の中からこの科目への流用を大蔵省に協議いたしたい、こういう段取りになるわけでございます。で、この事務折衝につきましては、ただいま申し上げましたように御了承を得ました上で進行をしたいと思いますが、事務上は相当困難な流用でございまして、ぜひ当委員会の御援助を願わなければならぬと、このように思っております。なおこの折衝の自治会館側といたしましては、ここにお手元に達しております資料の議事録にございますように、理事会におきまして、ただいま申し上げたような結果につきまして議決を得ております。なお、この理事会は、先年、総会におきまして、この事項について委任を受けておる理事会でございます。自治会館の土地買収につきましては、以上のような経過の御報告にかねまして御依頼をお願いを申し上、げた次第でございます。 ついでをもちまして、先般、去る二十二日でございますが、国立国会図書館法第十二条の規定に基きまして、国立国会図書館の連絡調整委員会がございますが、これが開催いたされましたので、その経過につきまして、便宜上私から簡単に御報告申し上げます。 この連絡調整委員会におきましては、かねて栗山委員が欠員になっておりましたので、栗山委員が委員長でございましたが、栗山委員が退職後、委員長補欠になっておりましたので、この連絡調整委員会におきまして互選の結果、最高裁判所判事河村又介氏が委員長として互選の結果選任されました。 それからもう一つの事項につきましては、図書館側から各支部図書館の状況につきまして概略御報告を申し上げました。今後の支部図書館の充実の一つの問題として、職員の増強あるいは地位の向上というようなことにつきましてお願いを申し上げました。この件につきましては、この連絡調整委員会としては、五月ないし六月のころに、さらに委員会を開催して、本件の処理について検討するということなどが審議いたされて散会いたしました。 以上でございます。
○委員長(石原幹市郎君) ただいま副館長から報告ございました自治会館と本館用地との交換に関する件につきまして、副館長の報告を了承することに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(石原幹市郎君) それでは御了承いただいたことに決定いたしました。 —————————————
○委員長(石原幹市郎君) 最後に、先般来いろいろ問題になっておりましたこの本会議の冒頭に、議長から諸般の報告は云々ということをいつも言われるわけでございますが、このことにつきまして事務次長からちょっと報告かございます。
○参事(河野義克君) 本院規則第八十三条によりまして、議長は諸般の事項を報告した後、会議を開くことを宣告することになっておりますが、従来、その報告は朗読を省略するのを例としておりました。もっとも議長が特に必要と認めたものにつきましては、開会宣告後、議長から口頭で報告いたしておりましたが、諸般の事項の報告の朗読を省略したこととの関係上、どうもおかしいということで、先般来御論議があったわけであります。で、議長といたしましては、議院運営委員会の理事会におはかりをいたしまして、その御意見に基いて、自今、次のようにいたしたいということでございますので、私からその点をあらかじめ御報告を申し上げておきます。 すなわち、特に議場に口頭報告をする必要があるものについては、議長はまずその報告を行いまして、次いで、その他諸般の報告ば朗読を省略するという旨を告げまして、それから開会を宣して参ると、こういう格好で宣告いたしたいと、こういうことでございますので、御報告申し上げます。
○委員長(石原幹市郎君) それでは、これにて暫時休憩いたしまして、なお、本会議終了後、別段のことがなければ、そのまま散会の処置をとりたいと思います。 暫時休憩いたします。 午前十時五十八分休憩 〔休憩後開会に至らなかった〕