議院運営委員会 第11号
- 発言数
- 52 件
- 登壇者
- 9 名
- 会派数
- 3
- 開催日
- 1957/02/14
会議録
○委員長(石原幹市郎君) ただいまより議院運営委員会を開会いたします。 まず、緊急質問の取扱いに関する件を議題にいたします。
○事務総長(芥川治君) 自由民主党の近藤鶴代君から、遺家族処遇問題に関する緊急質問の御要求が出ております。 所要時間は十五分。要求大臣は、総理大臣、大蔵大臣。 以上でございます。
○委員長(石原幹市郎君) 本緊急質問を行うことに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(石原幹市郎君) 御異議ないと認め、さよう決します。 —————————————
○委員長(石原幹市郎君) 次に、委員派遣承認要求の取扱いに関する件を議題にいたします。
○参事(宮坂完孝君) 亀田内閣委員長からの委員派遣承認要求が出ております。 目的は、飛行場基地及び公務員の給与問題について実情を調査し、もって本委員会の審査に資する。 派遣委員は、上原正吉君、伊藤顕道君。 派遣地は、茨城県。期間は、十八日から二十一日まで四日間。 費用概算は、二万八百円でありまして、予算の範囲内であります。
○委員長(石原幹市郎君) 本要求に対し承認を与えることに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(石原幹市郎君) 御異議ないと認め、さよう決します。 —————————————
○委員長(石原幹市郎君) 次に、沖縄の実情視察のための議員派遣に関する件を議題にいたします。 先般、レムニッツァー琉球諸島総督から、外務省を通じまして、沖縄の実情視察のため、国会議員五名を招待したい旨の申し出がありました。本院といたしましては、でき得る限り各派から出られますように、一応外務省を通じまして、若干の増員方を折衝してみたのでありまするが、結局五名ということになりまして、動かなかったのであります。そこで、衆議院側とも連絡の上、理事会におきまして協議いたしました結果、本院議員二名を派遣することとし、その会派別構成は、自由民主党、社会党各一名とすることに意見が一致いたしました。 以上、報告を申し上げます。
○上林忠次君 前回問題になりましたときに要望しておきましたように、三名、二名、この割り振りで行きますと、緑風会は出られないということになるのであります。秋のころにも、現在の琉球の軍政の状況、また沖縄の復興状況、こういうことを各派からおのおの代表を出して、そうして視察しようじゃないかということがあったのでありますが、これが何かの都合でできなかったのであります。われわれとしては遺憾に思っておりますが、今回こういうような招待が来た。国民を代表する各派から漏れなく代表者を出してみんなで見る、そうして沖縄の将来を考えようじゃないかということが必要だろうと思う。おそらく先方の民政部長ですか、レムニッツアー氏もさようなことを要望しておるのじゃないか。それが五名ではわれわれのほうでは出られない。緑風会におきましても、沖縄の将来ということには相当関心を持たざるを得ないので、大いにこの将来に関心を持っておるわけでありますが、残念ながら今度の招待には応じ得られない。将来もこういうような問題があろうと思います。いろいろな事情で五名ということが動かし得なかったと思いますが、これに対する外務省の御努力に対しましては感謝いたしておりますが、全国民を代表する各党派を、すべておしなべての団を作って、かような場合には視察をすべきである、こういうような気持でおりますので、将来こういうようなことがありますどきには、もっと強硬に主張していただきまして、われわれの党からも、あるいは無所属の人からも派遣し得るというように処置を願いたいと要望いたしておきまして、党派の気持を現わしておきます。
○委員長(石原幹市郎君) 上林君が理事会等を通じまして、ただいま御発言のような非常な熱烈な御要望がありましたので、われわれといたしましても、先ほどちょっと御報告申し上げましたように、外務省を通じ、できるだけの努力をしてみたのでありますが、今回はどうも結論として御期待に沿い得なかったのであります。今後、ただいまの御趣旨をよく体しまして、一そうの努力をいたしたいと思います。 ちょっと速記をとめて下さい。 〔速記中止〕
○委員長(石原幹市郎君) 速記をつけて。 今期国会における議案の提出予定等につきまして、政府側から説明を願いたいと思います。
○政府委員(石田博英君) 今期国会に政府の提出を予定しておる案件は、お手元に配付いたしてございます通りでありますが、その提出時期につきましては、先般、本委員会で申し上げました通り、予算関係の法律案は二月の月うちに、どんなにおそくとも提出できるように極力督促いたしておりまするし、大体その通り行くと思っております。そういう基本的な考え方から、法案の提出時期によりましてA、B、C、Dの四つに分けて、Aは、まず大 体明日の十五日の閣議、おくれても来週草々の閣議で決定を見て提出できるもの、それからBは、おそくとも二十六日の閣議で決定、即日提出できるもの。Cは、来月の五日の閣議で決定を見て提出できるもの。Dは、それ以後、こういうように分けて整理をいたしておる次第でございます。Dのものにつきましては、今四十四件ばかりありますが、その四十四件のものも、極力、急を要さないもの等は整理をいたししまして、数を少くいたしますとともに、提出時期等も御審議に差しつかえないように早めるつもりでございます。その詳細の具体的な数字等につきましては、副長官から説明いたさせます。
○政府委員(田中榮一君) ただいま官房長官から御説明がございましたが、Aといたしましたものが三十一件、Bが六十一件、Cが五十二件、Dが四十四件であります。 そこで、衆参両院のいずれが先議するかの予定につきまして、先ほど来、衆参両院の国会対策委員長、そのほかの皆さん方と御相談いたしまして、参議院先議にお願いいたしますものが全体の中で四十二件ほどございます。なお、けさほども国会対策の方でお話がございまして、いま少し参議院に回したらどうかということで、一、二件くらい御注文がございますので、これらを政府側で相談いたしたいと思います。 そこで、A、B、C、Dと分けたのは、これは一応政府側のわれわれの基準と申しますか、一応のめどでございまして、予算に関係した法律案、これをまず御審議を願う必要がございますので、大体これをA、Bといたしまして、予算に関係ないと思われるようなものを一応C、Dといたしまして、そのDの中でも、あるいはまたふるい落して、これを提出を見合わせるということになるかも存じません。今、官房長官のお話もございましたように、Aにつきましては、ただいま鋭意提出に努力をいたしております。 そこで、Aの三十一件のうちで、ちょっと申し上げますと、雇用審議会がA、一般職の職員がB、栄典法がC……。
○委員長(石原幹市郎君) ちょっと速記をとめて。 〔速記中止〕
○委員長(石原幹市郎君) 速記をつけて。
○政府委員(田中榮一君) それじゃ参議院の先議のものだけを申し上げます。 総理府関係では、雇用審議会設置法案、これが参議院先議であります。そのページの最後から四番目の国会議員の選挙等の執行経費の基準に関する法律の一部を改正する法律案、これが参議院先議であります。けさお話がございました地方財政法の一部を改正する法律案、これは一ページの終りから二番目にあります。それから二ページの二番目にあります地方財政再建促進特別措置法の一部を改正する法律案、これはいずれも自治庁関係の法律案でありますが、これは参議院先議に回してくれぬかというお話がございまして、ただいま調整いたしております。 三ページの方で、法務省の三番目の刑法等の一部を改正する法律案、これは参議院先議、それからその次の売春防止法の一部を改正する法律案、これも参議院先議、それから法務省の終りから四番目の下級裁判所の設立云々、この法律案が参議院先議でございます。 それから四ページをあけていただきます。外務省の条約の中で、三番目の航空業務に関する協定、これが参議院先議であります。それからその次の日本国とブラジル合衆国との間の航空運送協定、これが参議院先議であります。 五ページの大蔵省の中で、三番目の印刷局特別会計法の一部を改正する法律案、これが参議院先議であります。その次の郵政事業特別会計法の一部を改正する法律案、これが参議院先議、それから一つ飛びまして、アルコール専売事業特別会計法等の一部を改正する法律案、これが参議院先議であります。それから五ページの終りから二番目の恩給に係る国の債権の管理等の特例に関する法律案、これが参議院先議であります。六ページの最初の国家公務員等の退職手当暫定措置法の一部を改正する法律案、これが参議院先議であります。それから六ページの終りから数えて六番目の関税法の一部を改正する法律案、その次の酒税の保全及び酒類業組合等に関する法律の一部を改正する法律案、これが参議院先議であります。それから七ページの最初の日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障条約第三条に基く行政協定の実施に伴う関税法等の臨時特例に関する法律の一部を改正する法律案、これが参議院先議であります。それから四つ目の国有財産法の一部を改正する法律案、これが参議院先議であります。その次の国有財産特別措置法の一部を改正する法律案、これも参議院先議であります。それから三つ目の日本輸出入銀行法の一部を改正する法律案、これが参議院先議であります。 それから八ページをめくっていただきまして、次の文部省の八件の中で、二番目の理科教育振興法の一部を改正する法律案、これが参議院先議、それから一つ飛びまして、私立大学の研究設備に対する国の補助に関する法律案、これが参議院先議であります。 厚生省では、二つ目の自然公園法案、これが参議院先議であります。それから五番目の旅館業法の一部を改正する法律案、これが参議院先議、それから清掃法の一部を改正する法律案、これも参議院先議であります。 それから十ページの農林省関係では、終りから三番目の森林法の一部を改正する法律案、これが参議院先議、それからその次の野生鳥獣の保護及び捕獲の制限に関する法律案、これが参議院先議であります。 それから通産省関係について。最初の輸出保険法の一部を改正する法律案、これが参議院先議、その次の輸出入取引法の一部を改正する法律案、これも参議院先議、それから十ページの最後の計量法の一部を改正する法律案、これが参議院先議。それから同じく通産省関係で、十一ページの三番目の鉱業法の一部を改正する法律案、これが参議院先議、その次の特別鉱害復旧臨時措置法の一部を改正する法律案、これが参議院先議であります。 それから運輸省関係では、三番目の機械工業振興臨時措置法の一部を改正する法律案、これが参議院先議。それから十二ページをめくりまして、終りから五番目の通運事業法の一部を改正する法律案、これが参議院先議であります。
○藤田進君 郵政、労働はないのですか。
○政府委員(田中榮一君) 郵政、労働はありません。 それから建設省関係としましては、十三ページの最初の建設省設置法の一部を改正する法律案、これが参議院先議、それから四番目の都市計画法の一部を改正する法律案、これが参議院先議、それからその次の駐車場法案、これが参議院先議、それからその次の下水道法案、それも参議院先議であります。それから最後の十四ページでありますが、三番目の日本住宅公団の住宅団地における施設の整備に関する法律案、これが参議院先議、最後の建築基準法の一部を改正する法律案、これも参議院先議であります。 大体、参議院先議の法案は以上説明したようなことであります。
○委員長(石原幹市郎君) 御質疑ありますか。
○藤田進君 実は昨日、政府の方針なり、今後の処理についてお伺いするはずのところ、準備を完全にしたいとの連絡があったために本日に回したわけでありますが、この点どうも遺憾に思うのでありますが、すでにA、Bなり、Cなり、Dなり、その他先議、後議の関係、提出の案件の増減、こういうものが整理されてくると期待をいたしておりましたが、これがないことは非常に残念に思いますが、ただいまの御説明の範囲におきましても、まず第一の点は、先議、後議をきめられた理由なり、基準、これを見ますと、どうも必ずしも適当でないものがあるようであります。この基準をお伺いしたい。 それから第二の点は、Dに所属している四十四件ですが、これは各省庁別に見て、どれがそういう出すか出さないか不明なもの、急を要するもの、順次整理をして、冒頭の注のところに、「今後若干の件数の増減及び件名の変更がありうる。」ということを用心深く入れられているわけですが、すでに二月末になるこの段階で、一体どういうものが出るのか、出ないのか、いろいろ伝えられておりますが、この点は第二の点として、一つわかっている限りの事態を明らかにしていただきたいと思います。
○政府委員(石田博英君) 参議院先議、衆議院先議と分けました基準は、予算関係のものは衆議院先議にいたしました。それからそれ以外には、各省の希望と申しますか、それから与党との話し合い、委員長と各省との話し合いによりまして、御希望があったもの等をやったわけであります。 後段につきましては、もっとこれをきれいに整理をして間に合うように持ってくるべきであったのでありますが、これはおくれまして、どうもまことに申しわけありません。Dの部に属する分につきまして、提出、未提出の不明確なもの、あるいはできれば整理したいもの等、判明次第、すみやかに御報告申し上げたいと存じておりますが、一般的な方針といたしましては、でき得る限りDに回った法案を少くする、こういう考え方でございます。
○藤田進君 そうしますと、省庁別に後刻印刷されていただく資料には、Dは当然出てくると思いますが、そのDの中でも、内閣として出すか、出さないか不明なものがあると思うのですが、その点を、Dの中で四十四件についていろいろ分類ができるように思われますから、急を要するなり、あるいは今次国会にどうしても出さなければならぬというものと、整理されるものと、それからそうでないものとあると思いますが、これを整理していただきたい。
○政府委員(石田博英君) 今日はDの中の、さらにもう一段進んだ分類というものは、今日間に合うことはちょっとむずかしいと思いますが、できるだけ早く整理をして後刻提出したいと思います。
○藤田進君 そうしますと、結果的に見まして、二十六日ごろ提出されるというのが六十一件の、合計九十二件になるのですが、その他については四十四件、その後不明なもの十二件ということでありますが、この点は、Dに属するのはおよそいつごろなのか、これがわからないからDとおっしゃるのかもしれませんが、三月五日まで一応出てきて、おそらく予算も三月十日ごろにはこちらに回ってくるかもしれぬ。これは石橋さんの登院があるかないか、いろいろな審議の的確、不的確等、そういった要素がありますから、今回に限ってありますから。しかし官房長官とされて、このDに所属するもの、会期を百五十日にしても、あるいは相当重要なものもあるかもしれないですが、大体のめどはどういうふうに立てられているのか、非常に漠然とした説明で、できるだけこの国会に間に合うように、すべて継続案件に間に合うようなものであればいいが、そうでない場合には、院の運営としては、会期末に本院は予算を受けて行かなければなりませんし、その他を見込みますと、四十二件のほかは参議院後議になってしまう。百九十四件と条約十五件の関係から見ると、二百件あまりのうち、四十二件は先議、あとは後議になる。しかるにDに所属するものは会期末に殺到してくる。そこで委員会では、質疑もろくにしないのに質疑打切り、討論採決で、さあ本会議というようなことで、政府がよほど協力してもらわないと、今国会も必ずしも平穏無事に行くかどうかということを心配するわけです。このDに所属するものが大どころの見通しとして、いつごろまでに出さなければならぬとお考えなのか、この点一つお伺いしたい。
○政府委員(石田博英君) これはもう審議の期間を十分持っていただかなければならないように、私どもの方はお願いする法案の提出時期について考えなければならぬことは当然でございまして、そのように努力をいたしておりまするし、Dに所属いたしております法案については、先ほどから繰り返して申しておりますように、できる限り減らす、切り捨てる方針で行きたいと存じております。提出時期は、これはもう審議に渋滞をきたすような、あるいは審議の期間が短か過ぎるようなことじゃいけませんので、あとう限り、三月五日に近い時期において提出させるようにいたしたいと存じております。
○藤田進君 これは後刻資料をいただいて、A、B、C、Dに分けられてみれば、大体われわれも見当はつくと思いますから、この程度にしておきまして、次に、石橋総理も二十一日から登院なさるということで、かねて当院に対しても官房長官から連絡があって、遺憾ながらやむを得ない事情から臨時代理で来たわけですが、二十一日と申しますと、あと幾ばくもないわけですが、約一週間ですが、新聞その他の所報によると、必ずしもその見解に一致してない、さらに延びるのじゃないか、いやそうではない、もう二十一日にはいっでも答弁のできる模擬演習もされておるというようなことも見えております。まちまちでありまして、この点は私どもの感じでは、おそらく国民一般の感情もそうでしょうが、病気であれば十分静養されるということについて、お互いに人間としての情は持つわけですが、ただ一般の国民に比して、時の総理として重要な任務をお持ちになっているということが一般的ではないと思うのですね。ことに総理がかぜを引いて、若干肺炎になるかもしれないという、なる前の状態において三週間の登院をせざるの旨が連絡されてきておる。およそ九千万の国民のほとんどは、少々鼻かぜを引き、肺炎になるかもしれないという状況下においては、朝早くから夜おそくまで、ある人は労働に、ある人はその他の業務に携わっているとみなければならない。これは好ましい状態ではないですけれども、しかし大量二十日ないし二十一日間という休暇をとられるということは、普通の病気ならば、まあ四、五日すれば直るであろうというのが、医者ならずも、常識だろうと思いますが、大量二十日は、さらに一週間あとまだあるのに、二十一日まで……。それにさらに何日か延長しなければならないということになれば、これはまあ大へんな御病気のようにもうかがえるし、その辺は、国会が開かれている重要な時期でありますから、この際、その実情を一つ、この席がまずければ、それは理事会等でもけっこうですが、できればやはり議運の席上で、最近の状況と今後の見通しとをお伺いできれば幸いかと存じます。
○政府委員(石田博英君) 三週間の休暇をお願いいたしましたのは、肺炎の徴候が明瞭になったので三週間休暇をお願いいたしたわけでございます。今いろいろ御心配をいただきましたが、医師の診断によりますと、こういうことでございます。経過は順調ですが、老齢のため肺炎の徴候の吸収がおくれています。従ってまだ左下部にカタルが残っております。再燃することのあることをおそれ、なるべく面会は避け、静養させておりますということでございまして、当初の二十一日に登院できるという見込みを変えてはおりませんです。医師の判断では、やはり二十一日には登院できるという見込みを本日も、本朝私も診断に立ち合って参ったのでありますが、申しておりました。本朝はラッセル音と痰が少し出るそうでありますが、全体の傾向は良好でございまして、ただ一部ラッセル音及び痰の出るというような点で、その快癒の速度が少し予想よりもちょっとおくれておるということでありますが、二十一日に登院する見込みである、こういう医師の話でございました。あとは私が見た感じでございますが、全くのしろうとの判断でございますけれども、四、五日ぶりで私は見舞に行ったのでありますが、思ったより血色もよく、少しやせてはおりますけれども、元気でございました。一日のうち若干時間はすわったり歩行したりしておりますが、医師の話では、老齢のことでありますので、まあ今のところ一生懸命静養さした方がよかろうということであります。しかし繰り返して申しますが、医師の話では、二十一日には登院できるという見込みであると、こういうことでございます。
○藤田進君 それでは内閣を代表して、御登院に対してなんですが、医師もそうだが、内閣としても二十一日には登院してもらえるという見解にお立ちですか、現在。
○政府委員(石田博英君) そういう見解に立って、医師の診断を信じておるわけでございます。
○委員長(石原幹市郎君) ほかに……。
○坂本昭君 これは野党の委員としてお尋ねするんじゃないのですけれども、むしろ国民の一人として、また医者の一人として、そのラッセルが聞える、二週間たってもまだ出没じゃなくて、続いているということは、官房長官、しろうとの方が見たってわからないんです。顔色がいいと言ったって、結核の場合でも顔色がいいと言っても、わりと頬っぺたが赤くなりまして、そういう点で私は非常に心配をするんですよ。われわれは長い間総理が病気であって、そのために国民が不幸な目を見てきたんですね。今度こそ超党派的に、健康な人にきてもらおうと思ったところが、またさっそくに御病気になられた、こういうことについて非常に私も心配を持ち、もちろんお医者さんが、りっぱなお医者さんがついてないということで心配するんじゃないんですけれども、これはもう単なる個人的な総理に対する国民の一人としての愛情の問題じゃなくて、大きな政治的な問題として、もう少しはっきりしたことをおっしゃっていただいてもいいんじゃないか。特に二十一日、今二十一日に必ずこられるとおっしゃったけれども、二週間ラッセルが続くような状態だと、これはどうもはなはだたよりないと思うのですが、だからいろいろなデマが出る。もっと明確にはっきりせられた方がいいのじゃないですか。
○政府委員(石田博英君) どうも私はしろうとなものですから、お医者の言われた通り、それを読み上げているわけですが、一たん、数日の間ラッセルがなかった状態がございました。それでおととい、ですか、少し庭をちょっと歩いたりなんかして練習をしたのでありますが、それが響いたのかどうか、それこそ全くわかりませんけれども、きのうとけさとは、少し、きわめて微弱だけれども聞える、こういう話で、そう悪質なもので、医者が心配しているというようなことは全然ないように受け坂っております。医者も決してそんなことは御心配いらないという話です。
○坂本昭君 われわれ日本人は、非常に病人に対して親切で同情があるものですから、その同情を政治に利用したり、悪用してははなはだいかぬと思うのであります。私は医者として病人を非常に大事にする気持は、それは皆さんよりもまさっていると思うのですけれども、一つその点は明確にわれわれの感じ悪用しないことを特にお願いしておきます。
○田畑金光君 二、三についてお伺いしたいと思いますが、最初は、この法案であります。提出される予定の法案でありますが、この調べの注から見ますと、「若干の件数の増減及び件名の変更等がありうる。」、こう書いてあるわけでありまして、いわゆる伝えられております教科書法案とか、あるいは秘密保護法案とか、防衛秘密保護法案とかいうような、重要なと目される法律案は出ていないわけでありまして、こういう世論の注目しているような法案等々というものは、若干の件数の増減等々の中には予定されていないものと考えますけれども、今後の国会審議の状況等によっては、また法律案等が出てくるようなことも政府としては考えておられるのか。ことに今度の国会で問題になっております防衛庁がアメリカ側に対して誘導兵器の貸与、供与を申し入れておる。従いまして、こういう問題は当然アメリカ側として、研究用としてもおそらく日本の受けるだけの態勢はできているかどうか、こういうような問題等も出て参ると思いますが、そういうような対外的な関係等を顧慮しても、なおかつそのような法律案等は政府としては出さない、こういう御方針であるのかどうか、その点を第一に承わりたいと思います。
○政府委員(石田博英君) きわめて率直に申しますが、教科書法案につきましては、政府及び与党において最終的な態度をきめたわけではございませんけれども、今国会には提出をしないという方向に向って協議を進めております。またそういう法案が変動ある見込みの中に含まれていることはないと御了解いただいてよろしうございます。 それから秘密保護法も本国会に提出する意図はございません。
○田畑金光君 その点はそれで了承いたしますが、次にお尋ねしたいことは、先ほど坂本委員からも、特にお医者の立場で、一つの医学的な診断の見解が発表されましたが、官房長官の御答弁を承わっておりますと、二十一日からはやはり総理が出席されて、院等における予算委員会等の質疑に答えられる、その従来の見通しについてはまだ変更することはないのだ、このように承わりましたが、それでよろしいかどうか、確認の意味でもう一度承わりたいと思います。
○政府委員(石田博英君) 本日の朝、診断をいたしました医師の言によれば、二十一日に登院をするという今までの見込みを変更する必要はないということでございました。さらに十九日に、もう一度主侍医と、それからいま一人の医師とが立会診察と申しますか、そういうものをやっていただくつもりでございますが、きょうの医師の話は、先ほどから申しておる通りでございます。
○田畑金光君 十九日の診断の結果、もしかりにまだ二十一日出席不可能だというようなことになって参りますと、当然病気のことでもありますし、政府としては適当な措置を国会等にも求められるものだと考えますが、もしそういうような医師の診断の結果によって、そのような悪い状態というものが考えられる場合に、政府としてはどういうような態度を、あるいは国会等に対する措置をとられようと考えら曲れるのか、承わりたいと思います。
○政府委員(石田博英君) どうも悪いように、悪いように考えられますが、私どもは二十一日には登院できる見込みだという医師の診断を信じておるのでありまして、もちろんそうでない場合には、適切な措置を講じなければならぬということは当然でございますが、目下のところは医師の診断の通り二十一日には登院できるものと考えております。
○委員長(石原幹市郎君) ちょっと速記をとめて。 〔速記中止〕
○委員長(石原幹市郎君) 速記をつけて。
○田畑金光君 その点は病気のことでありますので、私どもも悪くなるように、悪くなるようにとは考えていないので、早くよくなって国会に出ていただきたいという人道主義の立場から私は申し上げておるわけです。そういうような問題はかりに抜きにいたしまして、一般論として私はお尋ねしておきたいわけでありますが、衆議院の予算審議も重要な段階にかかりましたし、すでに本日分科会の審議が終って、十五、十六日補正予算の審議に入る。こうして二十日以降は総括質問を、引続き一般質問に入る、こういう段階に衆議院は来ておるわけであります。従いまして、衆議院の予算審議というものは、やはり年度内に成立をはかるという政府与党の立場からいたしましても、三月の上旬、あるいは十日当りになるかもしれませんが、そういうことになってこようと考えておるわけであります。この予算審議と並行して考えられますことは、いやしくも予算というものが、その内閣の最大の政策の具体的な現われであるとするならば、総理がこの予算審議の過程においてみずから出席し、みずからの方針をあるいは国民の期待という点に対する答えをやるということでなければ、これは重大な政治的責任というものは免れないだろうと、われわれは見るわけであります。こういう観点から考えましたとき、今、総理の病気のために臨時総理代理というものが作られておるわけでありますが、われわれとしては臨時総理はあくまでも臨時の性格のものだと、こう見ておるわけで、もし臨時総理というこの立場が、かりに一般論として衆議院の予算が済むまで、総理の病気の結果、臨時総理で押し通す、こういうふうなことが臨時という性格から許されるものかどうか、あるいはそういうような場合に政治的な責任はどうなるのか、こういう点は重大な問題だと考えるわけであります。私は政府、特に官房長官に政府の見解を代表されて御答弁を願いたいということは、臨時総理という性格のもとにおいて、衆議院の予算審議が済むまでも、これが政治的な責任を負うことなく許されるものかどうか、この点について私はこの際、一般論として見解を承わっておきたいと思います。
○政府委員(石田博英君) 衆議院の予算審議に総理が全然参加しませぬことは万々ないと、私は確信をいたしております。
○田畑金光君 万々ないということを確信しておられることは私も承知し、またそのようにあってほしいと、こう考えますが、そういう主観的な判断を聞いておるのではなくて、私は一般論として、内閣法の建前から申しまして、この重大な予算審議に対して臨時総理という形で行けるのかどうかという政府の法的な見解、あるいはまた政治的な責任という観点から、一般論として見解を伺っておるのです。
○政府委員(石田博英君) 政治論的には私は好ましい形ではないと思います。ただ法律論的には支障を来たさないものを考えております。
○田畑金光君 政治的な責任上から好ましくない、これは当然そうだろうと思います。また法律的な見解から申しましては、必ずしもそうでないという御見解のようでありますが、しかし内閣法の第九条というものを読んでみますと、あくまでも総理に事故のあるとき、あるいは総理が欠けたときの臨時的な性格であることは明らかだろうと思うわけであります。そういうようなことを考えたとき、この内閣法の九条というものと、内閣の構成、特に首班の問題というものは、法律的にも、政治的にも全くこれは切り離すことのできない裏腹の関係であって、政治的な見解はこうだ、法律的にはそれと別だ、こういうふうなことは、いささか憲法あるいは内閣法、国会法の建前から言っていかがかと考えるわけでありますが、この点もう一度、官房長官の御見解を承わりたいと思います。
○政府委員(石田博英君) 臨時総理大臣代理は、総理の一身専属の権限以外のものは全部代行できるわけでありますから、私は九条の規定に照らしても、法律上は支障のないものと考えております。
○田畑金光君 この点は、またもう少し事態の発展を見て、後日御質問申し上げるつもりでおります。
○委員長(石原幹市郎君) 官房副長官から、ちょっと先ほどの提出案件についての報告がございます。
○政府委員(田中榮一君) 先ほど申し上げましたものの中に、五ページでございますが、大蔵省の最初のたばこ専売法の一部を改正する法律案、これは参議院先議でございます。それから七ページの十番目の中小企業等協同組合の保険事業に関する法律案、これが参議院先議でございます。それから十三ページの最初の労働省関係の二番目でありますが、労働保険施設の設置及び運営機構の整備に関する法律案、これが参議院先議でございます。それから九ページの清掃法の一部を改正する法律案と申し上げましたのは、その次の医療法の一部を改正する法律案が参議院先議でございます清掃法は取り消しでございます。
○委員長(石原幹市郎君) 本日はこれにて散会いたします。 午後零時三十二分散会