本会議 第8号
- 発言数
- 10 件
- 登壇者
- 2 名
- 会派数
- 1
- 開催日
- 1956/11/28
会議録
○議長(松野鶴平君) 諸般の報告は、朗読を省略いたします。 —————・—————
○議長(松野鶴平君) これより本日の会議を開きます。 日程第一、国会法第三十九条但書の規定による議決に関する件(中央建築士審議会委員)を議題といたします。 内閣総理大臣から、本院議員石井桂君を中央建築士審議会委員に任命することについて本院の議決を求めて参りました。同君が同委員につくことに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(松野鶴平君) 総員起立と認めます。よって本件は、全会一致をもって同君が中央建築士審議会委員につくことができると議決されました。(拍手) —————・—————
○議長(松野鶴平君) 日程第二、国会法第三十九条但書の規定による議決に関する件(海外移住審議会委員)を議題といたします。 内閣総理大臣から、本院議員石黒忠篤君を海外移住審議会委員に任命することについて本院の議決を求めて参りました。同君が同委員につくことに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(松野鶴平君) 総員起立と認めます。よって本件は、全会一致をもって同君が海外移住審議会委員につくことができると議決されました。(拍手) —————・—————
○議長(松野鶴平君) 日程第三、千九百五十六年の国際小麦協定の受諾について承認を求めるの件 日程第四、関税及び貿易に関する一般協定の譲許の追加に関する第六議定書の受諾について承認を求めるの件 以上、両件を一括して議題とすることに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(松野鶴平君) 御異議ないと認めます。まず、委員長の報告を求めます。外務委員長小滝彬君。 ————————————— 〔審査報告書は都合により追録に掲載〕 ───────────── 〔小滝彬君登壇、拍手〕
○小滝彬君 ただいま議題となりました二件につきまして、外務委員会における審議の経過と結果を一括して御報告を申し上げます。 まず、千九百五十六年の国際小麦協定の受諾について承認を求めるの件について申し上げます。 この協定は、本年七月末日をもって失効いたしました千九百五十三年の国際小麦協定を修正更新するものでありまして、その趣旨とするところは、旧協定と同様、小麦の需要供給を輸出入保証数量制度を通じまして調整するとともに、最高最低価格制により、小麦の適正かつ安定した価格を維持することにあります炉、この協定においては、総保護数量が、旧協定の千七十四万九千トンから八百二十四万回千トンに減少され、また、最高及び最低基準価格が、一ブッシェルについて旧協定の二ドル五セント及び一ドル五十五セントから、二ドル及び一ドル五十セントに引き下げられた点を主たる修正点といたしておるのであります。 政府においては、わが国が当事国であった畑協定に引き続き、この協定に参加して、毎年百万トンの小麦の買付保証をすることにより、わが国の小麦の通常輸入数量の約半分に当る百万トンの小麦を、世界の需給事情の変化にかかわらず、安定した価格で買い入れることができるようになり、このことは、小麦の大口輸入国たるわが国にとって大きな利益となるとの判断のもとに、去る五月十五日、この協定に署名いたしたのであります。しこちして、わが国が正式にこの協定に参加するためには、来たる十二月一日までに受諾を行わなければならないこととなっておりますので、取り急ぎこの受諾につき国会の承認を求めたいとの政府の説明でございました。 外務委員会は、三回にわたって本件の審議を行いましたが、質疑の主たるものを申し上げますと、十二月一日までに本協定の受諾をしないときは一体どうなるのか。米国との余剰農産物協定による小麦の買付分は、本協定買い入れ保証数量に含まれるのか、含め得るのか。また、両者の価格関係はどうであるか。英国が本協定に参加しない理由はどうであるか。本協定による買い入れに当ってはどの輸出国から買うかは日本の自由か。また、買付は、アメリカ、カナダ、豪州、アルゼンチンからが大口と思うが、いかような点に重点を置いて、これらの国からの輸入を按分しているのか。本協定により買い付けた小麦または小麦粉は中共に輸出し得るかどうか。さらに、日本の買い入れ保証数量を百万トンとした根拠はどうであるか。また、国内の小麦生産状況、本協定以外による輸入等から見て、本協定によるわが国の買い入れについて再検討する必要はないか。これらの諸点についてでございましたが、詳細は会議録について御承知願いたいと存じます。 委員会は、十一月二十七日、質疑を了し、討論を経て採決を行いましたところ、本件は全会一致をもって承認すべきものと決定いたしたのであります。 次に、関税及び貿易に関する一般協定の譲許の追加に関する第六議定書の受諾について承認を求めるの件について申し上げます。 この議定書は、今春ジュネーヴで開催されましたガットの関税交渉の結果作成されたものでありまして、わが国を含めて二十二ヵ国がこの交渉に参加し、これらの国が新たに与えました関税譲許の表が、この議定書の附属書として掲げられております。 この議定書は、交渉に参加したガット締約国が、それぞれの関税障壁を除去または緩和し、もって国際通商を一そう促進することを目的とするものでありまして、わが国は米国及びスエーデンと交渉を行い、米国からは七十六税目、スエーデンからは二税目について関税譲許を獲得し、わが国はこれら二国に対し、全体で六十七税目につき譲許を与え、政府においては本年五月二十三日、他の二十一の交渉参加国とともにこの議定書に署名を行なったのであります。 しこうして、わが国の主要な交渉相手国たる米国は、本年六月末、すでにその譲許を適用する旨の通告を行い、新らしい関税譲許をすべてのガット締約国に適用しておるのでありまして、わが国としてもすみやかに適用通告を行うため、本件議定書の受諾について本国会の承認を求めたいとの政府の説明でありました。 外務委員会は、三回にわたって本件の審議を行いましたが、質疑のおもなるものを申し上げますと、今回の関税譲許が日本の輸出入、ことに対米貿易に及ぼすであろう影響、わが国がガット税率により受ける利益が、伝えられるような米国の量的輸入制限等の一方的措置により減殺されることはないか。また、かかる米国の措置は日米通商条約またはガット規約違反とならぬか。米国の綿製品等に対する制限措置に対し、日本政府は過去においていかなる措置をとり、また今後いかに対処する方針か。日本が与えた譲許により国内産業に悪影響を及ぼすことはないか。ガット第三十五条援用国に対し、その後、政府はこれが撤回にいかなる措置をとったか等の点でありましたが、詳細は会議録に譲りたいと存じます。 委員会は十一月二十七日質疑を了し、引き続き討論に入りましたところ、曾祢委員から、「本件の承認に賛成である」こと、「この議定書の受諾により全体として日本貿易のプラスとなり、また国内産業に悪影響も与えないと思われるが、関税の譲許のみでは貿易がスムーズに行くものではなく、米国の輸入制限措置等も影響が大きい。よって政府は、わが貿易の秩序ある伸張のための啓発を十分に行い、いたずらに米国の一方的措置に屈することがないように、また三十五条援用国に対しては、一そう通商外交を進めるよう要望する」旨の意見を述べられたのであります。 以上で討論を終り、次いで採決を行いましたところ、本件も全会一致をもって承認すべきものと決定いたした次第であります。 以上、報告いたします。(拍手)
○議長(松野鶴平君) 別に御発言もなければ、これより両件の採決をいたします。 両件全部を問題に供します。委員長報告の通り両件を承認することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(松野鶴平君) 総員起立と認めます。よって両件は、全会一致をもって承認することに決しました。 本日の議事日程は、これにて終了いたしました。 次会の議事日程は、決定次第公報をもって御通知いたします。 本日は、これにて散会いたします。 午前十時四十三分散会 —————・————— ○本日の会議に付した案件 一、日程第一 国会法第三十九条但 書の規定による議決に関する件 (中央建築士審議会委員) 一、日程第二 国会法第三十九条但 書の規定による議決に関する件 (海外移住審議会委員) 一、日程第三 千九百五十六年の国 際小麦協定の受諾について承認を 求めるの件 一、日程第四 関税及び貿易に関す る一般協定の譲許の追加に関する 第六議定書の受諾について承認を 求めるの件 —————・—————