運輸委員会 第6号
- 発言数
- 33 件
- 登壇者
- 6 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1956/12/06
会議録
○委員長(戸叶武君) これより運輸委員会を開会いたします。 委員の変更について報告いたします。十二月六日石原幹市郎君辞任、三浦義男君補欠、同日郡祐一君辞任、木島虎藏君が補欠選任せられました。 —————————————
○委員長(戸叶武君) 次に、お諮りいたしますが、運輸事情等に関する調査を、従来も調査して参りましたが、会期も切迫し、今期中に調査を完了することは困難でありますので、本院規則第五十三条によりまして、継続調査要求書を議長に提出したいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり]
○委員長(戸叶武君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。 なお、要求書の内容及び提出の時期等は、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(戸叶武君) 御異議ないと認めます。よってさように決定いたしました。 —————————————
○委員長(戸叶武君) 次に、委員派遣要求に関する件についてお諮りいたします。 港湾運輸事情に関する調査のため、今期閉会中、委員派遣を行いたいと存じますので、本院規則第百八十条の二により、委員派遣承認要求書を議長に提出したいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(戸叶武君) 速記をとめて下さい。 〔速記中止]
○委員長(戸叶武君) 速記をつけて下さい。 御異議ないと認め、さように決定いたします。 なお、要求書の内容及びその提出の時期等については、委員長に一任願うことに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(戸叶武君) 御異議ないと認めます。よってさように決定いたしました。 速記とめて下さい。 〔速記中止〕
○委員長(戸叶武君) 速記つけて下さい。 運輸事情等に関する調査中、日本国有鉄道の輸送に関する件を議題といたします。 御質疑のおありの方は御質疑願います。
○江藤智君 年末滞貨の問題について、国鉄並びに運輸省の当局に御質問したいと思います。最近の激増する国鉄貨物の輸送の要請に対しまして、国鉄の輸送力が非常に逼迫しておるということについては、先般来の説明でよくわかっておるのでありますが、いよいよ年間の最繁忙期に当るところの年末を目前に控えて、これをどういうふうに乗り切るかということは、これは国民の経済の上から申しましても、非常な関心事であります。まず国鉄当局として年末輸送の見通しはどうか、またこれに対してどういう対策を立てておられるかということについてお伺いいたしたいと思います。
○説明員(石井昭正君) 年末輸送の対策についてのお尋ねでございましたが、年末と申しますより、私どもの方といたしましては、この十月から始まりました第三・四半期、いわゆる秋冬の輸送ということが一番大きな問題でございます。それにつきましては、過日当委員会の席上で御説明申し上げました通り、大体月間千五百万トン、一日平均いたしますと五十万トン輸送というのが、これが私どもの現在持っております能力といたしまして、ほんとうにつま先だちをいたしました最高の能力であります。で、この最高能力は何としても、こういう現在の滞貨の状況を見ますると、ぜひとも私どもといたしまして、いかに苦しくともやり遂げなければならない、かように考えて参ったのでございます。幸いにいたしまして、十月及び十一月は、いずれも予定の千五百万トンという輸送をどうやら果すことができたのでございます。そのために滞貨の数字も、大体十一月中は百六十万トン、これは決して少い数字ではございません。非常な輸送難を物語っておるのでございまするが、しかしながら、それにいたしましても、とにかくある程度——百六十万トン程度でずっと横ばいになっておりまして、御迷惑をおかけはしておりまするが、とにかく一応その御迷惑の度が急速に増すことがないという程度に切り抜けて参ったわけでございます。十二月に入りましてからは、若干各地に天候の不良、風雪が多いとかというような点もございましたし、また率直に申しますと、つま先だちの輸送がややくたびれてきたと申しますか、ちょっとしたいろいろの工合がうまくいかないという点の影響が及んで参りまして、本月に入りましては、この点にやや不安を感じておるのが実情でございます。まあそこにあわせていろいろな関係で労働問題等もからまつておりますので、この十二月が果して了定通り千五百万トンの輸送ができるかどうか。ことに年末と申しましても、二十八日以降になりますと、もうはぼ年内に到着できない方面の出荷が一段落ちまするために、どうしても二十七、八日ごろまでを目途に最高の能率を上げなければならないということになるわけであります。そういう点に対しまして、現在私ども十二月は果して予定通りの数字を上げられるかどうか、多少疑念を持っておるわけでございます。ただ滞貨の様子もここ二、三日若干ふえて参りまして、本日現在では百七十七万トン——百七十万トンになっておりますので、輸送の事情がきわめて深刻であることは十分承知いたしておるわけであります。 これに対しまして私どものとりました手段は、これは先般御説明申し上げました通り、とにかく貨物の設備につ、きましては、なかなか即効的な手というものはございませんので、いわゆるつま先だちの輸送ということは、結局貨物列車をできるだけフルに動かしたいということで、車両あるいは要員その他の点についても、いろいろの工面をいたしましたし、また十一月十九日からの時刻改正では、東海道線電化等を中心にいたしましたダイヤの整正を行いまして輸送能力の向上も期待いたしたわけであります。ただいまのところ大体一日の貨物列車のキロが三十七万キロ程度動いております。この点におきましても、私どもといたしましては、現有の設備の最高を発揮いたしておる。ただこれを三カ月間とにかく続けて参りたかったのでございますが、ニヵ月は十分私どもも努力をいたしましたし、その意味におきましてお約束いたしました数字を果して参ったわけでございます。十二月に入りましてこの点に若干危惧が生じて参っておることはまことに遺憾に存じております。今後あらゆる努力を払いまして、できるだけの輸送をいたしまして、国民の皆様におかけする障害、影響を極力少くとどめたい。またあわせまして他の交通機関、運輸機関等の事情につきましては、運輸省の特別のお計らいによって、その方面において十分補完的な役割を果していきたいと、かように考えておる次第であります。
○江藤智君 今の御説明で、十一月も千五百万トン、また十二月も大体その程度の能力を上げられるというお話で、これは現在の国鉄の能力としては実際非常なものであると私は存じます。しかしこの前の資料で拝見いたしましても、十月の送り不足は九十七万トン、十一月は二百二十七万トン、また十二月でございますか、この年末は三百三十万トン送り不足になるだろう、こういうような数字が出ておるので、滞貨がどんどん増しておるのじゃないかということを心配したのであります。しかし百六十万トンの滞貸ということですと、大体十月以降が横ばいである、そうしますと、普通年末は貨物がどんどんふえてくるものなのですけれども、輸送量は大体月千五百万トン滞貨も横ばいということですと、能力をそれだけ上げておられるということなのですか。
○説明員(石井昭正君) 御専門家の江藤委員に申し上げるのもはなはだ恐縮でございますが、私どものあげております駅頭在貨、これは必ずしも滞貨と範疇が同じものとは言えないと思うのです。つまり私どもは輸送の御要請のありましたもの、また大量の定量的な出荷につきましては、当該一日分の発送の御要求をあげて在貨としておりました。これが一応私どもの立場から見ますると、輸送の繁閑あるいはまた配車計画等の一番基礎的な資料として、過去ずっと続けて参った数字でございまするが、経済的なな意味におきます滞貨とはややその性質を異にするのではないかと思うのです。たとえて申しますと、山の奥に木炭が積まれておる、これが輸送が手がつかないためにそのままになっておると申しますのは、これは経済的の意味で申します滞貸と思いますが、私どもの方の滞貨は、それが駅の土場まで出て貨車を待っておるという状態において初めて滞貨として計上されるわけであります。そういう意味におきまして、この前申し上げました三百三十万トンは第四・四半期の輸送の御要請を全部取りまとめた数字と私どもの能力との差が約三百三十万トン、こういうわけでございます。これが現実に滞貨として残るかどうかということは、この御要請の中にも生産計画としては多少不安定な、たとえば水産物資などにつきましては、ある程度見込み数字をあげておりまするし、またその他の点につきましても相当かた目にはとっておりますが、やはり一種の生産計画に基いてやっておるわけでございます。従って輸送の障害が生産計画に支障を来たして、あるいは操短されるということになりますと、自然出荷がよそよりもそれだけ落ちるという点もございます。従いましてこの百六十万トンと三百三十万トンと直接には比較できませんが、年末におきましてほんとうに輸送状態が健全であり、それに基いて生産の状態も円滑にいったならば、三百三十万トンというものは生産され、流通し、消費されたであろうというものが、輸送力の不足のために相当の影響をこうむるということは事実でございましょう。ただその三百三十万トンがそういう消極的な減退以外に、他の交通機関を御利用になってまあ何とか輸送されるということも若干はあるかと思います。従いましてこの百六十万トンの滞貨と三百三十万トンという予想をいたしました送り不足という問題の関係は、ただいま私どもの申し上げました説明ではなはだ不十分で申しわけないのですが、そういうような関係にあると御了承願いたいと思います。
○江藤智君 私は滞貨があるとどういうふうな格好であるか、そういうこと、もよく承知しておりますけれども、きょうお尋ねしておりますことは、大きく見まして、この前の御報告によっても、十月以降月々送り不足がふえるんだ、こういう報告が出ております。従いまして年末の大事なときにますますそういう送り不足がふえてくるならば、これは滞貨が結局ふえる、こういう格好に現われるわけなんで、そういうような事柄が非常に強く出て参りますというと、先ほど申しましたように、国民の経済上ゆゆしき問題になる。だからして、一体どういうふうな状態になっておるかということをお尋ねしたのでありますが、それについては、大体先ほどの御説明で横ばいの状態である、特にそういう輸送の逼迫というものが累加されておる情勢ではない、こういうふうに解釈してよろしゅうございますか。
○説明員(石井昭正君) 大ざっぱに申しますと、十一月中、それから十二月の初めにかけましては、おっしゃる通りの状態ではなかろうかと私も考えておりますが、ただ十二月に入りますと、いわゆる越年物資その他が相当出荷の要請が強くなりますので、果してこのまま横ばいという状態が続けられるか、あるいはもっと滞貨が増してくるかという点については、まだ確たる御返答を申し上げるわけには参りませんが、ここ二、三日を見ますると、若干上昇ぎみにあるということで大へん恐縮に存じております。
○江藤智君 ただいまの御説明で、われわれが心配しておったほどの滞貨の増加というものは、今のところは見れないということは非常に喜ばしいことであります。しかし百六十万トンの滞貨というものは、これは相当なものでありまして、かつて百六十万トン弱の場合、北海道で四、五十万トンの滞貨を抱いたときの私の経験から申しましても、これは正月を越える場合に、そういう物資を送って生活をしておるような商社などについては、全く死活の問題になるわけなんであります。そこでこれを何としてでもできるだけ切りくずしていかなければならぬ。そういうために先般来緊急輸送対策連絡会というようなものも持たれまして、各省との連絡を密にし、輸送のおそらく順位であろうとか、あるいは品物というようなものについても、適正な一つ査定をしてやっておられるというふうに報告を受けておりますし、また船舶局長の話では、船は多少の余裕があるから、できるだけ船に持っていく、あるいはトラックの余裕があるところには、トラックに持っていく、こういう方策をやっておるというようなお話でございましたが、まず緊急輸送対策連絡会でどういう計画をお立てになり、またその結果はどういうふうになっておるかということについて、具体的にお話を願いたいと思います。 〔委員長退席、理事大倉精一君着席]
○説明員(權田良彦君) その問題に関しまして私からお答えいたします。御指摘の通りに、国内輸送の緊急対策といたしまして根本対策は別でございますが、とりあえずの応急対策といたしまして、御指摘の関係各省の緊急輸送対策連絡会議を設けまして、すでにこの会議も数回会合を開いて実際に着々処理をいたしております。その今まで開きました会議の内容は、経済企画庁、大蔵省、通産省、農林省及び運輸省並びに国鉄がこれに参加いたしまして、特に物資官庁であります通産、農林省から、具体的に地域的に物資別にいろいろの状況を協議いたしまして、それの生産計画、それの輸送計画並びに現在の詰まっておる問題、それらを具体的に協議をいたしております。で、それに伴いましてさらにこまかく、また運輸省、国鉄関係とも相談いたしまして、これをいろいろ海運、トラックへ転移させる努力をいたしております。運輸省といたしましては、海運転移に当りましては、地方海運局を指示いたしまして、ここへ内航海運の関係者、これはまあスチール・ボートもありますし、木船、機帆船もありまするが、これらに対して国鉄滞貨のうちの海でも送れる適格貨物の所在を周知させまして、その引き取りを勧奨いたしております。なお、トラックに関しましては地方陸運局ごとに国鉄の現地機関、トラックの事業者団体、通運関係の小運送の事業者団体、陸運局などを構成員とする連絡会を設けまして、各地の荷主及びトラック事業者の協力を求めまして、比較的輸送力に余裕のある地域のトラックをこの輸送繁忙地帯に差し向けさしております。ただいままでのところの実際実績といたしましては、十月分につきましては、おおむね海送で十四万四千トンばかりでございますが、なおトラックに対してはおおむね十二万五千トンばかりがありましたものから、緊急輸送手配ができたとわれわれの方では調査いたしております。合せて約二十六、七万トンに相なるかと思いますが、十一月分については、だんだんこの手配が浸透いたして参りまして、まだこまかく具体的に、発着別、品名別、トン数別に私どもの方は調べておりますが、その内容はまだつまびらかに調査ができておりませんが、おおむね海陸両方合わして五十万トンくらい、この応急措置——とりあえずの応急措置が実績として現われてきたのではないかと思っております。なお、こういう応急措置については、特に年末取引も活発となります十二月に入りましたので、なお一段とこの方向に努力をいたしまして、こういう組織、機構を通じてわれわれは指導いたしたい、かように考えておる次第でございます。
○江藤智君 この鉄道貨物を海運あるいはトラックに転移するということは、まあ言うべくして実際問題はなかなか、これまでの取引関係もあるし、特に鉄道の貨物が安くて確実に行くというような事柄があって、困難なことのように私は思います。しかしこれは現在の状態としてはぜひやらなければいけないことであって、これだけの数量を転移されたということの御努力は、私は非常に多とするものでございますが、しかしまだまだ北海道あるいは九州というような遠距離から海を渡って——まあ九州の方は関門トンネルですから海ではありません。とにかく原木だとか、そういった非常に容積をとって、しかし足の長い貨物が鉄道に来ておると思うのでありますけれども、そういうような貨物はできるだけ海の方に移して、そうして鉄道で運ぶ——本来と申すと語弊がありますけれども、どうしても鉄道で運ばなければいかぬというようなものにこれを活用するように今後一そう努力をしていただきたい。それで一つ、今後年末年始にかけましてもそういう実績につきまして資料をいただきたいと考えます。お願いいたします。 次に、国鉄の方にお伺いいたしますが、この全く輸送としては非常時の時期におきまして、本日からでございますか、また労働組合との紛糾があるように思います。これはまことに国民といたしましては迷惑しごくなんでございまして、これは当局側の責任、あるいは労働組合の責任といわず、含めましてやはり国民に対して国鉄としては非常な責任のある問題でございます。また実際にその衝に当っておる人らも非常にこれは困っておることなんでございます。にもかかわらず、こういった事柄が毎年繰り返されておる。そこでまず昨今と申しますか、今度の労働紛糾と申しますか、によって、大体どういう影響を受けておるか、またこれに対して対策としてはどういう手を打っておられるか、簡単に一つおわかりでございましたら、お答え願いたいと思います。
○説明員(石井昭正君) 今までに、本日いわゆる組合の方では第五波と称しておりますが、この第五波以前までの影響は、これは全然影響なしとは申されませんが、若干ある特定の地域におきましては、列車の運行その他が不正常になったというようなところもございましたが、全体の輸送の数量から見ますと、きわめて微々たるものでございまして、大きな影響があったということはないと存じております。ただ本日から始まります第五波以降の闘争はなかなか手きびしいようでございまして、これはあるいは遺憾ながら相当の影響が起るのではないかと、非常に心配いたしておる次第でございます。 これに対する対策と申しましても、事柄が労働問題でございまするので、私としては、輸送対策と申しますより、結局労働対策ということに相なるかと思うのであります。この点につきましては、私どもといたしましては、できるだけすみやかに円満に解決するようにいろいろ努力はいたしておりまするが、なかなか両者の間の考え方等に食い違いもございまするので、今日のような状態になっておりまして、なお、今後できるだけ影響を少くするようにいたしたいと思います。ただ非常に正常な運行が重大な障害を受けるようでございますれば、やはり私の方といたしましては、それに相応した手段をとらなければならないというようなやむを得ざる仕儀になるのではないかということを非常に遺憾に思っておる次第でございます。
○江藤智君 きょうはこの問題について深く入るつもりはございませんが、いずれにしても、今血の出るような輸送の逼迫しておるときにこういうことが起るということは非常に遺憾である。これはもちろん国鉄としては最善を尽さなければいけませんけれども、それだけでは解決のできない問題でございます。また政府とのこれに対する考え方といいますか、努力と申しますか、こういうものがやはり非常に重大な問題になってくるのでございますが、この解決について、運輸省の方に十分話をつけ、運輸省としても、この非常時にこれを何とかうまく持っていくためにはどうしたらいいだろうかというようなことについて、十分な御努力と申しますか、なすったのでございますか。
○説明員(石井昭正君) 常に運輸省とは緊密に連絡し、いろいろな情勢を御報告申し上げ、また必要な御指示も受けてやっておる次第でございます。
○江藤智君 大体これで私の質問は打ち切りますが、いずれにしても、この貨物輸送量の逼迫ということは昨今に起った問題ではないのでございまして、もう非常に前からこういう状態になるであろうということは十分に予想されておったところでございまして、恒久対策というものについては、これはどうしても早急にこの実現の道につくように努力していただかなければいかぬ。しかしながら、これは急には間に合わないのでございますから、何とか、昨年でも相当に迷惑をかけておるのでございますが、それ以上の迷惑を国民にかけないように、一つ全力をあげてこの年末繁忙期を乗り切っていたたくように切に希望いたしまして、私の質問をこれで打ち切ります。
○柴谷要君 今御質問の中にありましたように、国鉄がきょうあすに続いて大へんな紛争が起きているようです。このことについて一、二お尋ねをしたいと思う。そのことは、担当でありれるかどうかわかりませんが、その前に、きょう副総裁がお見えにならないのですが、やはり今日の情勢で多忙をきわめて出席できないと思うので、一つ副総裁にかわってお答え願いたいと思うのですが、国鉄が労使の間において自主的な団体交渉を行なってその結論が出始めた。ところが、これに関連して監督官庁である運輸省の方から、その労使の正常なる団体交渉に何といいますか、割り込んできて、まさに結論が出ようとするものが監督官庁の力によって抑えられた。それが今日のような不祥事態に発展したと私どもは聞いているんだが、かようなことがあったかどうか、明確にお答えを願いたいと思います。
○説明員(石井昭正君) 大へん申しわけございませんが、事が非常に重大な御質問でございますし、私、その問題の担当者でございませんので、本日輸送関係の御質問ということで担当の私が参りましたので、申しわけございませんが、そのことに関する答弁は御容赦を願いたいと存じます。
○柴谷要君 担当でないから無理にお答えいただくこともかえって恐縮ですから差し控えますが、このことは確かに今日の紛争を招いた主たる原因になっていると私は見ているのでありますから、どうしてもそのことは強く、まあ監督局長もおられますから、これは直接運輸大臣に労使の正常な団体交渉に割り込んでいくような、いわゆる干渉がましいことはやってもらいたくない。それが労使間の正常な建前を築き上げていくのに非常に大事だと思います。特に私が懸念しておりますのは、紛争を好むものじゃなくして、紛争をできるだけ最小限にとどめたいという努力を今日まで続けてきましたが、遺憾ながらそれができなかったという結論は、かかって運輸省、政府にあると思います。この点は強く一つ、運輸大臣に監督局長を通じて強くこの点を一つ伝えてもらいたいと思うんです。これを要望して、当面しております紛争はできるだけすみやかに解決するように、特に国鉄においても留意されるように希望して、私の質問を打ち切ります。
○理事(大倉精一君) 速記をとめて。 〔速記中止〕
○理事(大倉精一君) では速記をつけて。 暫時休憩します。 午前十一時五十一分休憩 —————・————— 午後四時二十三分開会
○委員長(戸叶武君) これより運輸委員会を再開いたします。 日本国有鉄連の輸送に関する件を議題といたします。 質疑がありましたら質疑を願います。
○柴谷要君 今私どもが一番重大な関心を持っておりますのは、国鉄輸送の面におきまする滞貨が日に激増するというような情勢であり、最近運輸当局にお尋ねしますると、横ばいというような状態でございますけれども、たまたま労使聞におきまする紛争の過程で、ややもすると、この滞貨が横ばいでなしに、激増の傾向にあるといったような憂うべき現象が最近起きておるというようなことも聞かされまして、われわれ運輸委員会の委員としては、このようなものを一日も早く排除しなければならぬというふうに考えます。そのことは、より多く国民のためであり、私どもの課せられた任務と思いますので、その一つの方法かと考えられますので、出席委員各位の御賛同をいただいて、決議を上程をいたしたいと思いますので、お諮りをいただきたいと存じます。 それでは決議を読み上げます。 決議案 日本国有鉄道の輸送の現情をみるに輸送事情は逼迫し、日本経済に与える影響も大きいと認められる、この際においては速にその対策を必要とするから、当事者が昭和三十一年二月公共企業体等中央調停委員会の提示した調停案第二六号及び第二七号の精神を尊重して事態の拾収を図るよう政府においても善処することを要望する。右決議する。 以上の決議文でございますので、御賛同をいただきたいと思います。
○委員長(戸叶武君) ただいまの決議案に対し、他に御意見はございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(戸叶武君) それでは、柴谷君提出の決議案を本委員会の決議として政府に対し申し入れを行うことに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(戸叶武君) 御異議ないと認めます。よってさように決定いたしました。 速記をとめて下さい。 〔速記中止〕
○委員長(戸叶武君) 速記をつけて下さい。 これをもって散会いたします。 午後四時二十七分散会