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25回国会衆議院1956/12/12

法務委員会 第5号

発言数
41
登壇者
7
会派数
2
開催日
1956/12/12

会議録

椎名隆自由民主党

○椎名(隆)委員長代理 これより法務委員会を開会いたします。  委員長が差しつかえがありますので、私が代行いたします。  本日はまず閉会中審査に関する件についてお諮りいたします。すなわち、当委員会といたしましては、一、裁判所の司法行政に関する事項、二、法務行政及び検察行政に関する事項、三、国内治安及び人権擁護に関する事項、四、上訴制度(最高裁判所機構改革を含む)に関する事項、五、外国人の出入国に関する事項、六、交通犯罪に関する事項、七、売春防止法の施行に関する事項、八、戦犯服役者に関する事項、以上八件につきまして閉会中も委員会の調査の必要があると存じますので、これを議長に申し入れたいと存じますが、これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

椎名隆自由民主党

○椎名(隆)委員長代理 御異議なしと認め、そのように決します。     —————————————

椎名隆自由民主党

○椎名(隆)委員長代理 なお、この際お諮りいたします。最高裁判所機構改革に関する小委員に林博君を追加選任するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

椎名隆自由民主党

○椎名(隆)委員長代理 御異議なければさよう決定いたします。     —————————————

椎名隆自由民主党

○椎名(隆)委員長代理 次に小委員会設置についてお諮りいたします。ただいま議長に申し入れることに決しました閉会中審査事項が付託されましたならば、閉会中も、最高裁判所機構改革に関する小委員会を存置し、新たに交通犯罪調査小委員会を設置いたすこととし、その小委員及び小委員長を委員長より指名するに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

椎名隆自由民主党

○椎名(隆)委員長代理 御異議なければ、さよう決定いたします。  なお、小委員及び小委員長は追って公報をもってお知らせすることといたします。  また、閉会中小委員の辞任及び選任等につきましては委員長に御一任願いたいと存じますが、これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

椎名隆自由民主党

○椎名(隆)委員長代理 御異議なければさよう決定いたします。     —————————————

椎名隆自由民主党

○椎名(隆)委員長代理 次に、本日の日程に掲載されておる請願十三件を議題といたします。  請願の審査について、紹介議員の御出席になっておりますものにつきましては、その紹介説明を聴取し、紹介議員の御出席になっておらないものにつきましては、その内容は文書表によってすでに御承知のことと存じますから、直ちに関係当局の意見を聴取いたしたいと存じます。  これより日程第二及び第八を一括議題といたします。政府当局の説明を求めます。

高橋進太郎自由民主党法務政務次官

○高橋政府委員 ただいま議題となっておりまする更生保護会の窮状打開に関する請願と更生保護関係事業の窮状打開に関する請願について申し上げてみたいと思います。   現在法務省所管の民間更生保護会は百六十七団体ございまして、常時約三千八百人の犯罪前歴者を収容いたしましてその改善更生に当っておりますることは御承知の通りであります。ところが、請願にもございまするように、その経営は経済的に非常に困窮しておりまして、昭和三十一年三月末現在におきまして全更生保護会を通じて約九千七百万円の負債を有しておる実情でございます。法務省といたしましては、この窮状を打開したいと存じまして、昭和三十二年度の予算概算要求におきまして、更生保護会の事務費、人件費に対する補助金の大幅増額、第二には食事付宿泊委託費を含む更生保護委託費の増額、これを計画いたしまして、それぞれ目下大蔵省に提出し交渉中でございます。いまだ大蔵省においても結論は出ておりませんけれども、極力私どもの計画が実現いたすよう努力しておるような次第でございます。なお、更生保護会職員を国家公務員並みに処遇し、その身分を保障することについては、ただいま申し上げました通り、経済的には人件費に対する補助金の増額が実現しますれば請願の趣旨に沿い得ることとなりますので、御了承を願いたいと存ずる次第でございます。  以上申し上げましたような次第でございまして、更生保護関係事業はまことに窮乏でございまするけれども、これは現下の法務行政上どうしてもなくてならぬ仕事でございますので、これに対する打開の道を極力予算その他の方途によりまして解決いたしたい、こういうふうに考えております。

椎名隆自由民主党

○椎名(隆)委員長代理 何か御質疑はございませんか。——なければ次に移ります。     —————————————

椎名隆自由民主党

○椎名(隆)委員長代理 次に日程第六を議題といたします。政府当局の説明を求めます。高橋政府委員。

高橋進太郎自由民主党法務政務次官

○高橋政府委員 外国人登録法の一部改正に関する請願でございまして、この件に関しましては、すでに前回の法務委員会等において委員各位より御質問があり、それに対して大臣から御答弁を申し上げたような次第でございましてわれわれといたしましては、現在この登録法の一部を直ちに請願の通り変えようという考えはございませんけれども、この運営等につきましては、取扱い上若干遺憾の点もございますので、十分請願の御趣旨も考えまして、運用においてこれらの問題を解決いたしたいというように考えております。

椎名隆自由民主党

○椎名(隆)委員長代理 何か御質疑ありませんか。——なければ次に移ります。     —————————————

椎名隆自由民主党

○椎名(隆)委員長代理 次に日程第四及び第七を一括議題といたします。政府当局の説明を求めます。

高橋進太郎自由民主党法務政務次官

○高橋政府委員 印章法及び印章師法制定に関する請願でございまするが、請願の趣旨につきましては、現状から見まして十分ごもっともな点はございまするけれども、それなら、この印章法及び印章師法を請願の通り制定することによって直ちに現在のこうした印章による信用状態を改善することができるかというと、とうてい予期し得ないのでございます。従って、法務当局といたしましては、他に現在の印章にかわる名案があればとにかく、現状といたしましては、どうも現状のままの点でやむを得ないんじゃないかというふうに考えておりますような次第で、請願の趣旨については、立法的にはこれを不適当ではなかろうかというふうに考える次第でございます。

椎名隆自由民主党

○椎名(隆)委員長代理 何か質疑はございませんか。——なければ次に移ります。     —————————————

椎名隆自由民主党

○椎名(隆)委員長代理 次に日程第九、第一〇及び第一を一括議題といたします。政府当局の説明を求めます。

高橋進太郎自由民主党法務政務次官

○高橋政府委員 保護司実費弁償金増額等に関する請願でございますが、申すまでもなく、犯罪をした者は、社会において更生の道が開かれない限り、さらに再犯に陥る危険性があり、かつ犯罪性を社会に伝播するおそれがあるのでございます。今日、刑務所に入らねばならぬような重い罪を犯す者には、いわゆる前科者が多いのでありまして、彼らの多くは、初めての犯罪後において更生保護の手が差し伸べられなかったために再びこうした状態に相なるのであります。従って、これらの方々をほんとうに社会の一員として更生させ、同時に社会全体の犯罪からの予防をいたしますためには、この種の事業がきわめて大切でございまするけれども、現在予算関係においてはきわめて貧弱でございまして、これはどうしても更生保護関係の施策の中でこうした第一線事務を強化する、こういうような点から、ただいまの御請願の保護司の実費弁償金の増額及び更生保護会に対する保助金の増額、更生保護委託費の増額あるいは保護観察官を地方裁判所支部所在地に駐在させる費用の新規要要等、これらを重点的に今大蔵省に折衝いたしまして、極力請願の趣旨にわれわれとしても沿うようにいたしたい、こういうふうに考えておる次第でございます。

吉田賢一日本社会党

○吉田(賢)委員 ちょっとお尋ねしますが、第九の保護司実費弁償金増額の件、この請願について、政府は三十年度予算の概算要求では請願の趣旨のような要求をしておるのかどうか、その予算要求の内容、それを御説明願いたい。

高橋進太郎自由民主党法務政務次官

○高橋政府委員 これは金額的には必ずしも請願の金額と一致はいたしておりませんけれども、従来の実績その他から見まして、大体今第一線で実費弁償がやれるような程度まで要求をいたしております。なお、その金額については、今資料もございませんので具体的な数字は申し上げかねますが、これは後ほどお手元に差し上げたいと思います。

吉田賢一日本社会党

○吉田(賢)委員 それでは具体的の数字を資料として出していただきます。

高橋進太郎自由民主党法務政務次官

○高橋政府委員 承知いたしました。

吉田賢一日本社会党

○吉田(賢)委員 なお、その資料の参考に、前年度分と、それからその積算の内容について、できるだけ解しく書いて下さい。

高橋進太郎自由民主党法務政務次官

○高橋政府委員 承知いたしました。後刻お手元に差し上げます。

椎名隆自由民主党

○椎名(隆)委員長代理 ほかに何か御質疑はありませんか。——なければ次に移ります。     —————————————

椎名隆自由民主党

○椎名(隆)委員長代理 次に日程第三を議題といたします。最高裁判所当局の説明を求めます。

岸上康夫判事(最高裁判所事務総局経理局長)

○岸上最高裁判所説明員 第三は、甲府地方裁判所管内の韮崎簡易裁判所に関係いたしまして、これを廃し、その管内の長坂というところに簡易裁判所を設置するの件でございます。現在は韮崎簡易裁判所が設置されておりますが、従来庁舎の物的設備が整備できなかった関係上、現在まで甲府地方裁判所の本庁の簡易裁判所で事務を処理しておるようでございますが、これは、開設当時適当な敷地、庁舎が見つからなかったという事情と、事件数もさほど多くなかった、距離も比較的甲府に近いというふうな事情から、庁舎の実際の事務の開始がおくれた関係にあるかと思います。この長坂の件につきましては、現在のところはまだ具体的に庁舎の敷地等もきまっておりませんが、今後、地元からの御協力の申し出もございますので、可及的すみやかにこれを検討いたしまして予算措置を講じて開庁の運びになるようにいたしたいと考えておる次第でございます。

古屋貞雄日本社会党

○古屋委員 今御説明になりましたが、伺いたいのは、もう敷地は準備ができておるし、長坂町は、できるだけの援助をしたい、すみやかに設置をしてもらいたい、こういう要望でございます。今御説明がありましたように、韮崎は数年前から設置することになっておりますが、いまだに設置してないというのは、地理的関係も甲府に近いということ、それから件数も少いというようなことを言っておりましたが、件数はむしろ長坂の方が中心になって多いわけであります。従いまして、敷地の選定もできておるし、できるだけの予算の援助もする、かような強い要望もございますから、具体的にどうか当局におきましても折衝をいたしていただきまして、すみやかに今御説明がございましたように開設の準備をやるように、質問を兼ねて要望いたしますが、大体いつごろ——三十二年度の予算に御計上の御方針であるかどうか、その点を承わったり、こちらの要望も申し上げたいと思います。

岸上康夫判事(最高裁判所事務総局経理局長)

○岸上最高裁判所説明員 三十二年度にはただいまのところ要求はいたしておりませんが、さらに地元の方と話し合いをいたしまして、できるだけ早く実現するように進めたい、こういうふうに考えております。

古屋貞雄日本社会党

○古屋委員 しかし、韮崎の簡易裁判所の予算は、甲府へ併置されております予算だけはあるのでしょうか。ただ新築する庁舎とか敷地に対する買い入れの予算とかが足りないのでしょうか。人件費や何か、そういう問題は今まで韮崎の簡易裁判所の費用の予算をお取りになっておるかどうか、その点はどうでしょうか。

岸上康夫判事(最高裁判所事務総局経理局長)

○岸上最高裁判所説明員 その点は、人件費等は予算上は加算されております。庁舎の点だけであります。

古屋貞雄日本社会党

○古屋委員 そういたしますと、新庁舎や敷地などの関係の予算でしょうから、地元でできるだけの、ほとんど提供をするような模様でございますから、その点をお含みの上で、どうぞ三十二年度にでも開設するような運びにお進め願いたいことを要望いたします。

池田清志自由民主党

○池田(清)委員 関連して。大東亜戦争によりまして、鹿児島県に米軍が上陸をするという作戦のもとに、鹿児島を初めといたしまして県下の大小の都市がほとんど戦災にかかりましたことは御承知の通りであります。たとえば鹿児島のごときは市街の九五%が戦災におうたということであります。そういうような戦災の状況でありますから、裁判所を初めといたしまして法務機関がほとんど全滅をしてしまったこともおわかりの通りであります。これが復旧あるいは建設につきまして御努力をいただいております。具体的に申しますと、鹿児島の家庭裁判所は三十一年度から着工していただきまして、来年度には完成しようかというようなところにまで進んでいただいております。これに引きかえまして鹿児島の地方裁判所の建設につきましては、三十一年度におきましては予算の要求がありましたが、三十二年度の要求におきましてはそれが脱漏していたやに伺うのであり、後ほど追加要求をしていただいておると思うのでございますが、この点について確かめておきたいということが第一でございます。  さらに、鹿児島といたしましては、御承知のように南方を控えております。琉球諸島を初めといたしまして、遠く台湾、フィリピンというようなところを控えておりまして、日本の南の玄関口というような観点もありますし、国際的ないろいろな刑事関係等もあるわけであります。さらにまた、南九州におきますところの裁判の件数等を拾ってみますと、何と申しましても鹿児島が一番多いようであります。さすれば、やはり司法機関の分布というようなことから考えましても、高等裁判所の支部といったようなものも鹿児島にあるのが順当ではないかというような気持も持っているわけでありますが、これらにつきましてお尋ねを申し上げ、なお、そういう線に沿うてお進めいただきますように要望をあわせて申し上げておきたいと思います。

岸上康夫判事(最高裁判所事務総局経理局長)

○岸上最高裁判所説明員 ただいまの件、第一点の鹿児島地方裁判所の庁舎の関係は、お尋ねの通り、追加要求でいたしております。大体千八百万円程度、地裁、簡裁分として家庭裁判所分のほかに要求しております。  それから、第二点の鹿児島に支部設置の件、これは従来からもいろいろお話がございますが、何分、支部と申しますと、人員、設備等の問題もございますので、いろいろ検討はされているのでありますが、結論的にまで至っておりません。さらに御要望の趣旨に従いまして検討していきたい、こういうふうに考えております。

椎名隆自由民主党

○椎名(隆)委員長代理 ほかに何か御質疑はありませんか。——なければ次に移ります。     —————————————

椎名隆自由民主党

○椎名(隆)委員長代理 次に日程第一、第五、第一二、第一二を一括議題といたします。最高裁判所当局の説明を求めます。岸上経理局長。

岸上康夫判事(最高裁判所事務総局経理局長)

○岸上最高裁判所説明員 第一点の松江地方簡易家庭裁判所の庁舎新築の件でございますが、これは相当老朽庁舎でありますので、われわれ裁判所事務当局といたしまして、三十二年度の予算に総工事費の一部を要求しております。三十二年度の要求額は約五千七百万円、全体の完成までの工事の見込みは約一億七千万円、ぜひ実現したいというふうに考えております。  それから、第五番目の大阪簡易裁判所の件、現在大阪簡易裁判所は、終戦後の事務量の増加から、終戦前にありました堂島のところに入り切れません関係上、終戦後法円阪の方に土地を求めまして、そこにある旧軍関係の建物を改造して利用し、現在に至っております。ところが、この庁舎の一部は都市計画によって道路の拡張にひっかかるということで、現在の木造庁舎の約半分ぐらいが切り取られるという実情でありますので、私どもといたしましては、これを将来改築する場合には、請願の御趣旨の通り、現在の高等裁判所のありまする堂島の敷地の一画に移転するようにいたしたいという方針を定めております。ただ、具体的に、現在官舎等の敷地になっておりまして、すぐに建築できる状況にはございません。その点、まず敷地の方から準備をいたしまして、そういう方向に進みたいというふうに考えております。  それから、次に十二番の仙台地方裁判所の登米支部庁舎改築の件、これは数年前から予算要求をいたしておりますが、残念ながら実現しないのでございます。三十二年度も、やはりその同じ方針に基きまして、総坪数三百七十坪ほど、金額にいたしまして三千六百万円ほどの予算要求をいたしておりまして、実現を期待しておるところであります。  十三番の真岡支部、これもやはり二、三年前から予算要求をいたしておりますが、実現しないのであります。三十二年度も引き続いて要求いたしております。総坪数は約三百六十坪で、工事費は三千三百万円程度でございます。同じく実現をぜひ期待しておる次第でございます。  以上であります。

世耕弘一自由民主党

○世耕委員 大阪簡易裁判所の庁舎移転に関する請願についてすでに当局からの御説明もいただき、委員諸君の御協力も願っておるようでありますが、重ねて私からお願いしたいと思うのであります。本件に関するいろいろな実情を勘案いたしまして、速急に何とか善処していただきたいということを重ねて私からお願いいたしたいと思います。

椎名隆自由民主党

○椎名(隆)委員長代理 ほかに何か御質疑ありませんか。——なければ、次上をもって請願の審査を終りました。     —————————————

椎名隆自由民主党

○椎名(隆)委員長代理 次にお諮りいたします。本日の請願日程中第一ないし第五、第七ないし第一二の各請願は、いずれも採択の上内閣に送付すべきものと決定いたしたいと存じますが、これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

椎名隆自由民主党

○椎名(隆)委員長代理 御異議なければ、さよう決定いたします。  なお、報告書の作成等は委員長に御一任を願いたいと存じます。  本日はこれにて散会いたします。     午前十一時四十二分散会

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