逓信委員会 第7号
- 発言数
- 61 件
- 登壇者
- 5 名
- 会派数
- 1
- 開催日
- 1956/12/06
会議録
○松前委員長 これより会議を開きます。 前会に引き続き請願の審査を行います。日程第一七、婦中電話局の施設拡充等に関する請願について審査をいたします。紹介議員の出席がありませんので、専門員より説明をいたさせます。吉田専門員。
○吉田専門員 婦中電話局の施設拡充等に関する請願文書表番号第二六一号、請願者富山県婦負郡婦中町長浅野長隆、紹介議員前尾繁三郎君。本請願の要旨は、富山県婦負郡婦中町は、昭和三十年一月に一町三ヵ村が合併したが、現在同町内には婦中、熊野の両電話局があつて、二分されているのみならず、同町朝日地区は冨山局、古里局、婦中局のいずれにも属せず、また鵜坂地区は婦中局と富山局に分れているため、電話通信上きわめて不便を感じている実情である。ついてはすみやかに婦中局の施設を拡充するとともに、統合について善処されたいというのであります。
○松前委員長 政府より御所見がありますれば承わります。
○平山説明員 お答え申し上げます。婦中局の局舎設備の拡充につきましては、予算の関係上、今直ちに実施いたしますことは困難でありますが、将来できる限り早い機会に御要望に沿いたいと存じます。なお、加入区域の統合整備につきましても、その際考慮いたしたいと存じます。
○松前委員長 御質疑がありますれば承わります。御質疑はありませんか。 —————————————
○松前委員長 それでは次に日程第一八、電話加入権の担保制度確立の請願について審査いたします。まず専門員より要旨の説明を求めます。吉田専門員。
○吉田専門員 電話加入権の担保制度確立の請願文書表番号第二七九号、請願者東京都北区上中里一丁目十四番地域南化工機株式会社取締役社長太田政記、紹介議員森三樹二君。本請願の要旨は、現在電話加入権は公衆電気通信法第三十八条により入質は禁止され、また同法第二十八条においては他人方に設置することも禁止されているため、正規の金融機関はこれが担保を認めず、自然町の金融機関にたより、これがため電話局は違反として電話の取り上げを宣告している。ついてはこれが対策として、電話加入権の担保制度を確立すべく法制化されたいというのであります。
○松前委員長 政府の所見を求めます。
○平山説明員 お答え申し上げます。中小企業の金融難解決の目的のための電話加入権の担保制度につきましては、金融機関の特定、担保制度の存続期間の限定等について、目下関係各省と鋭意協議中でありますので、これが結論を待って、直ちに適当な措置をいたしたいと存じております。
○松前委員長 御質問はありませんか。——この問題については前国会に請願が出ております。その請願を電電公社に一応送付されるのには長い期間を要しておるらしいですね。本年の十月ぐらいに送付されたらしいのです。どういうことでそんなにおくれたかということを疑問に思っておる節があるのですけれども、その点について事情を一つ明らかにしていただきたいと思います。
○淺野説明員 国会から御送付をいただきまして請願の処理をいたしますと、年一回ですか国会に御報告することになっております。その間におきまして相当事情の変化もございますし、当方において一応こういう点も考慮しまして、ずれておる場合もございます。そういう点でおくれているのだと思います。
○松前委員長 これはいつごろ結論は得られるつもりですか。
○平山説明員 先ほどお答え申し上げましたように、大きな問題として金融機関の特定と担保制度の存続期間、こういうことにつきまして関係各省と協議中でございますので、もう少し協議を続けて参りませんと、いつごろということは、今すぐには申しかねる次第であります。ただ郵政省といたしましては、その協議がととのいさえすればこの措置はすみやかにやりたい、こういうふうに考えております。
○松前委員長 見込みはわかりませんか。
○平山説明員 異論と申しますと少し強過ぎるかと思いますが、郵政省としてこの制度を確立するためにぜひ必要だと思います基本的な要件につきまして若干見解を異にするといいますか、まだ関係各省で十分了解していない点がございますので、ちょっと今のところいつごろ結論が出るということをはっきり申し上げることはできかねる次第でございます。
○松前委員長 なるべく早く結論を出していただきたいと思います。 —————————————
○松前委員長 日程第一九、電話加入権に関する請願について審査します。
○吉田専門員 電話加入権に関する請願、文書表番号第三一四号、請願者東京都北区上中里町一丁目十四番地太田財政研究所長太田政記、紹介議員森三樹二君。本請願の、要旨は、官庁間の連絡協調が不備なために、事件の処理に円滑を欠くことはしばしばであるが、電話加入権の担保制度の問題等は、主要責任官庁たる郵政省のほかに大蔵省、通産省、ことに中小企業庁、法務省等にも関係があり、これらの諸官庁の同問題に対する見解の相違から、その解決が合理的に行われないことは遺憾である。ついては、官庁間の協調連絡を密にして事件を円滑に処理されたいというのであります。
○松前委員長 政府の所見を求めます。
○平山説明員 お答えいたします。電話加入権の担保制度の問題につきましては、中小企業金融対策の一環として考えておりますので、郵政省といたしましては大蔵省、中小企業庁その他関係の向きと協議して検討いたしておりますが、今後とも緊密な連絡をとって参りたいと存じております。
○松前委員長 御質疑はありませんか。——御質疑がなければ次に移ります。 —————————————
○松前委員長 日程第二〇、目時間易郵便局を無集配特定局に昇格の請願について審査いたします。吉田専門員。
○吉田専門員 目時簡易郵便局を無集配特定局に昇格の請願、文書表番号第四二三号、請願者青森県三戸郡三戸町長松尾節三外二名、紹介議員三浦一雄君。本請願の要旨は、青森県三戸郡目時地域は、三戸局へ五キロ、金田一局へも五キロという通信上大へん不便な地域であったが、簡易郵便局が設置され、引き続き国鉄目時駅が新設されたため著しい発展を示し、木材事業を初め産業も振興し、これに伴い人口も増加しているが、目時局が簡易郵便局であるため、地方民は多大の不便を感じている実情である。ついては同簡易局を無集配特定局に昇格されたいというのであります。
○松前委員長 政府の所見を求めます。
○松井説明員 目時簡易郵便局を無集配特定局にいたしますことは、現在のところはまだ利用予定戸数が少くて、設置標準に達しないのみならず、現在の無集配簡易郵便局というものの取扱い量も簡易郵便局としてはきわめて少い方にありますので、さしあたり現状においては実現は困難かと思われます。
○松前委員長 御質疑はありませんか。——御質疑がなければ次に移ります。 —————————————
○松前委員長 日程第二一、小浜に特定郵便局設置の請願について審査いたします。吉田専門員。
○吉田専門員 小浜に特定郵便局設置の請願、文書表番号第四九〇号、請願者鹿児島県姶良郡隼人日当山町長野辺辰雄外五百六十名、紹介議員中馬辰猪君。本請願の要旨は、鹿児島県姶良郡隼人日当山町の西南に位置する大字小浜地区は、急峻な山々に囲まれている辺境地域で、郵便物は浜之市郵便局より、電報は隣接町にある加治木郵便局より配達されている現状であるが、昭和二十九年三月一日隼人農業協同組合小浜支所内に簡易郵便局が設置されて以来、これが事務を行なっているが、通話、打電、恩給金の受領ができないなどの理由により、遠い加治木郵便局等を利用している現状であるから、住民は非常に不便を感じている。ついては鹿児島県浜之市郵便局区域内の大字小浜に特定郵便局、無集配局を設置されたいというのであります。
○松前委員長 政府の所見を求めます。
○松井説明員 小浜簡易郵便局を無集配特定局にすることは、現行設置標準には達するが、該局における取扱い量も少く、他との振り合い上現状においては実現は困難と思われます。
○松前委員長 御質疑はありませんか。——御質疑がなければ次に移ります。 —————————————
○松前委員長 日程第二二、第二三、第二四及び第二五は、いずれも前回その内容及び政府の所見をただしましたものと同趣旨でありますので、審査を省略いたします。
○松前委員長 次に日程第二六、新市の郵便局及び電話局の統合に関する請願について審査いたします。吉田専門員。
○吉田専門員 新市の郵便局及び電話局の統合に関する請願、文書表番号第六六六号、請願者横浜市議会議長津村峰男、紹介議員山崎巖君。本請願の要旨は、新市町村の建設計画と並行して、諸施設の統合、管轄区域の変更が喫緊事となっているが、特に郵便局、電話局の統合及び無電話部落の解消を早急に実現されたいというのであります。
○松前委員長 政府の所見を求めます。
○松井説明員 私から郵便に関する部面だけを御説明申しまして、他の部面は平山監理官から御説明申し上げます。 町村合併に伴いまして同一行政市内に二つ以上の集配郵便局ができました関係上、郵便物の集配において、区分運送上いろいろと困難を来たしておる向きもあるように見受けられます。しかしこれにつきましては具体的に当該の地況等の関係を考慮いたしまして、できるだけすみやかにこれを調整して、逐次御要望に沿うようにいたしたいと思います。
○平山説明員 電話局に関する面をつけ加えましてお答え申し上げたいと思います。合併市町村に対する電話対策につきましては、本年度に引き続き来年度以降においても、予算その他の事情の許す限り電話局の合併、加入区域の再編、市外回線増設等の措置をとって参りたいと存じております。また無電話部落の解消につきましては、来年度以降特に重点的にこれを取り上げまして、公衆電話の設置、共同電話の普及等の措置を行いたいと存じております。なお昭和三十二年度における公社の予算要求額は、町村合併対策として約三十億円、農山漁村特別対策として約二十五億円となっております。
○松前委員長 御質疑はありませんか。——御質疑がなければ次に移ります。 —————————————
○松前委員長 日程第二七、鹿児島県に農事放送施設新設反対に関する請願について審査いたします。吉田専門員。
○吉田専門員 鹿児島県に農事放送施設新設反対に関する請願、文書表番号第六六七号、請願者鹿児島県枕崎市千代田町鹿児島県有線放送組合連合会長川越平三外八名、紹介議員床次徳二君。本請願の要旨は、農山漁村における各種指導連絡及び普及は今や有線放送施設によって行われ、どんな山奥でもほとんど全地域に有線放送施設が行き渡り、ラジオの再放送はもちろん、役場、農協、官公署、部落放送等に活用されているため、今新たに施設を要する地区はないと思われるから、全国一律に補助金をもって農事放送施設を新設することは、既設の業者を圧迫することになるついては鹿児島県のごとき特殊地区においては、既存の有線放送施設を育成、助長するよう配慮されたいというのであります。
○松前委員長 政府の所見を求めます
○平山説明員 お答え申し上げます。近時農山村における有線放送設備に簡易な通話装置を付置したものが増加しつつありますが、これらの設備の設置及び運用規正につきましては目下検討中でございますので、本件につきましてもこれとあわせて検討いたしたいと存じます。
○松前委員長 御質疑はありませんか。——御質疑がなければ次に移ります —————————————
○松前委員長 日程第二十八、原爆被災者救済寄付金付特別切手発行に関する請願の審査をいたします。吉田専門員に御説明願います。
○吉田専門員 原爆被災者救済寄付金付特別切手発行に関する請願、請願者東京都中野区鷺の宮三丁目十番地原水爆禁止切手発行運動促進準備会高田保子、紹介議員松前重義君。本請願の要旨は、広島と長崎に原爆が落されてからすでに十一年の月日がたったが、今なお当時の悲劇がなまなましく残っているばかりでなく、現実にこの二、三年被爆当時の放射能症のために、今なお生命が奪われていく人々がふえておることは、まことに悲しむべきことである。ついては生活の不安と肉体的な苦悩とに日夜さらされている原爆被災者救済のために、ぜひとも被災者救済切手を発行されたいというのであります。
○松前委員長 政府の所見を求めます。
○松井説明員 この種の寄付金付切手は、過去の発行の例から見ましてもあまり成績が芳ばしくないのであります。従って募金額にもそう多くを期待するわけには参りません。しかしこういう趣旨の切手というものを、ぜひ発行してくれという御要望が、本趣旨の募金を受けるに適当な団体から申し出がありますならば、郵政省としては法律の規定に従って郵政審議会にお諮りした上検討したいと思います。
○松前委員長 その適当な方法というのはどういうことでしょうか。
○松井説明員 寄付を受ける団体がその寄付を受けるに適当かどうかということでございまして、これは要するにどなたにでも、国民からの寄付金というものは一度郵政省に入るわけではありませんで、直接その団体に行く、そうすると国民から直接その寄付を受ける団体として適当なものであるかどうかということであります。
○松前委員長 御質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 —————————————
○松前委員長 御質疑がなければ日程第二九、東那須野郵便局の集配事務等廃止反対の請願について審査を進めます。
○吉田専門員 東那須野郵便局の集配事務等廃止反対の請願、文書表番号第七一四号、請願者栃木県那須郡黒磯町東那須野婦人会会長吉成キミ外千三十二名、紹介議員森山欽司君。本請願の要旨は、郵政省は栃木県東那須野郵便局の集配事務等を廃止して、黒磯郵便局に統合する計画あるやに仄聞するが、これは葉たばこ代金の貯金等に不便になるばかりでなく、地方住民の福祉を阻害するものにほかならない。ついては当局はこの計画を再検討されて、同廃止をとりやめられたいというのであります。
○松前委員長 政府の所見を承わりまする
○松井説明員 昭和三十年一月一日、栃木県那須郡黒磯町外四ヵ村が合併して、新しく黒磯町として発足した結果、黒磯町の郵便物の集配は黒磯局外三局で分割して行うこととなったため、郵便物の区分運送上著しく不便が生じ、郵便物の遅達を来たしている状況にありますので、集配施設の調整を必要といたすのでありますが、本件につきましてはなお実情を十分調査の上、どのように調整するかということをきめていきたいと思っております。なお本件の陳情の趣旨を読みますと、何か集配の調整ということが、郵便局の窓口事務の廃止ということまで懸念されているように思われますが、しかしたとい集配施設を調整いたしましても、決して窓口を廃止するというようなことは毛頭考えておりません。
○松前委員長 御質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり]
○松前委員長 それでは暫時速記をややめまして懇談をいたしたいと思います。ちょっと速記をとめて下さい。 〔速記中正〕
○松前委員長 速記を始めて下さい。 請願日程第一より第二九まで二十九件を一括議題とし、採決いたします。 本日の請願日程中、第一ないし第二六、第二八及び第二九の各請願は、いずれもその趣旨において妥当と思われますので、これを採択の上内閣に送付すべきものと決するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり]
○松前委員長 御異議なしと認め、さよう決しました。 なお残余の請願については、その態度を保留いたしたいと存じます。 次に陳情書につきましては、旧海軍軍人軍属等の軍事郵便貯金払い戻しに関する陳情書外八件が本委員会に参考送付されておりますので、御報告申し上げます。 なおただいま議決いたしました請願の報告書作成につきましては委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり]
○松前委員長 御異議なしと認め、さよう取り計らうことにいたします。 —————————————
○松前委員長 次に閉会中審査に関する件についてお諮りいたします。本委員会におきましては本会期中、郵政事業に関する事項、郵政監察に関する事項、電気通信に関する事項並びに電波監理及び放送に関する事項について調査をして参りましたが、いまだ調査が終了いたしませんので、閉会中もなお議長の承認を得て調査を行いたいと存じます。つきましては、一、郵政事業に関する件、一、郵政監察に関する件、一、電気通信に関する件、一、電波監理及び放送に関する件、以上四件を閉会中審査案件として議長に申し出たいと存じますが、これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○松前委員長 御異議なしと認め、さよう決定いたします。 なおこれらの手続については、委員長に御一任をお願いいたします。 本日はこれにて散会いたします。 午前十一時四十八分散会