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24回国会参議院1955/12/20

文教委員会 第1号

発言数
11
登壇者
3
会派数
2
開催日
1955/12/20

会議録

飯島連次郎緑風会

○委員長(飯島連次郎君) ただいまより文教委員会を開きます。  調査承認要求についてお諮りいたします。  当委員会において従来承認を得て調査を行なって参りました教育、文化及び学術に関する件について、今期国会も同様の内容方法で調査を行いたいと存じますが、御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

飯島連次郎緑風会

○委員長(飯島連次郎君) さよう決定いたします。   —————————————

飯島連次郎緑風会

○委員長(飯島連次郎君) なお前国会閉会中継続いたしました教育、文化及び学術に関する調査について、短期の閉会期間中でありましたので、委員長において未了の旨の報告書を提出しておきました。右御了承願いたいと存じます。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕   —————————————

飯島連次郎緑風会

○委員長(飯島連次郎君) 次に派遣委員の報告を議題といたします。  愛知県高等学校学区制問題についての調査を中川、湯山、飯島三委員で十七日から三日間調査をして、昨晩帰京したばかりでありますので、詳細は調査報告書に譲り、これを委員会会議録に掲載することといたし、本日は結論的な要点のみを申し上げたいと存じます。  まず日程は、私ども三名の者が去る十七日の夜名古屋市におもむき、翌十八日早朝から夜七時までかかって極力この問題の真相調査に当った次第であります。  まず県の教育委員会側の意見、次に名古屋市教育委員会側の意見、ついで午後には学識経験者グループの方々五名、PTA婦人団体、市町村教育委員のグループの方々五名、さらに教職員グループの方々六名、合計十六名の人たちより熱心な御意見の開陳を受けまして、その結果事態の真相はほぼ把握し得たことと考えております。  そこで結論的に申し上げたい点は、県の教育委員会は教育委員会法第五十四条にのっとり、すでに県下を二学区制に分つことを決定し公布いたしておりますが、この決定に先立って世論を十分尊重していなかったうらみがあること、さらに県の教育予算の立場からの考慮があったという非難が相当に強かったこと、以上の理由によりまして今後十分これらの点に留意されるとともに、県教育委員会と市の教育委員会は、明春の三月の入学試験期を控えた生徒、その親たち並びに先生方が不安動揺、焦燥の状況にありますので、この点を十分考慮されて、少くとも年内にはこの問題についての当面の妥結を見ることを強く希望して参りました。場合によりましては公正なる第三者の仲介による促進方、たとえば市長、県知事等この点を強く要望して参ったのであります。  なおこの種の問題は今後も各地に起きることが予想されますので、教育委員会法第五十四条、地方自治法第二百十一条その他の関係条文について、もう一度当委員会としても検討する必要があるのではないか、そしてできれば適当な措置が講ぜらるべきではないか、かように考えて参った次第であります。  以上御報告をいたします。  なお御質疑等ございましたら私どものわかっている限りをお答えいたします。

秋山長造日本社会党

○秋山長造君 そういたしますと結局県教委としては既定線はあくまでくずさないということですね。そうなると、今おっしゃったようにこれを実施するについて、世論をよく聞くとか、あるいは教育予算を減らさないようにするとかというような希望的な意見は出るにしてもですね、結局これは決定的なものではないんで、何か県教委の既定方針をあくまで貫くということでなしに、まあ既定方針は既定方針として一応あるけれども、ここまで世論が沸騰してきているんだから、県の既定方針と、それから市側の言っていることとの中間にですね、何らかの妥協線というようなものを見出せるというような余地はないものですか、その点どういうふうに思いますか。

飯島連次郎緑風会

○委員長(飯島連次郎君) 私どもの観測ではですね、県教委の決定したことについては、残念ながら市教委あるいは関係者としては根本的にこれをくつがえさなければ承知しないというほどの意見でもないように聴取いたしました。ただ問題は来年の入学期を控えておりますので、何とか具体的な妥協の余地というのは、たとえば新しい学区制からですね、八割の入学者を許し、旧学区から二割を入れるというような、そういう具体的な希望も出ております。それからこれを全く逆にして、二割を新学区から採用して八割を旧学区から入れろというふうな、そういう要望もあるわけです。ですから、これらの問題は一番切実な当面の問題だと思いますので、これらを八割、二割ということにするのがいいのか、あるいはまあこれを折半にして五割、五割ということにするのがいいのか、そこいらは私どもには詳細よくわかりませんが、それこそ現地のそれぞれの事情に応じてそこいらの点をよく話し合いをして、そしてまず当面の問題は一応不安と焦燥をなくさせるという措置がとらるべきではないかと、こういうふうに感じたわけです。なお根本の問題としてはこれはやはり市の教育委員会側でかなり強い要望が出ておりましたけれども、教育委員会法の五十四条の中にただし書きを付するなりして、こういうことが未然に防がれるような措置は当然講ぜらるべきではないかというふうな要望がございました。この点については今後の問題としてこれはやはり国会においても十分検討を必要とすると、こういうふうに考えております。  なお現場の私どもの看取した感じ方にして誤まりがないとすれば、やはり事の緊急性に対処して両教育委員のおもな人たちは何とか一つ話し合いをして、そして当面の問題については、できるなら年内に一応の妥協線を見出そうじゃないかという機運がわれわれが調査に参りましたことによってかなり促進をされたのではないか、またそういうことをやろうという具体的な話し合いも私どもが出発するまでに進みつつあるやに聞きとって参りました。これは大へん願わしいことだというふうに感じて参りました。

秋山長造日本社会党

○秋山長造君 もう一言、今前段でおっしゃった新学区と旧学区を八分二分にして妥協するという、まあ私ども局外の立場でさらっと話を聞いて考えることは、やはりそういうこと以外にはないと思うのです。この問題はまとめるについて私の希望なんですけれども、幸いに委員長以下行って下さった委員の皆さんも大体そういうような感じを持って帰られているわけですから、一つこの調査報告の結論の中にやはりそういうことも含めて書いていただいて、ごらんになった委員各位の所見を書いていただいて、そしてそれを速記録に載せ、さらにこれを行って話をされた関係者、代表的な人だけにでもそれを配ってやったらどうかと思うのですが……、そうすることによって現地に行かれ、さらにその調査報告の結果、参議院の文教委員会としてこういう所見を発表しておるのだということになれば、一そう両者が真正面から対立するのでなく、多少でも歩み寄って何かの妥協線を見出そうではないかという機運に拍車をかけるという気がするのです。これはまあ私の希望ですけれども……。

竹下豐次緑風会

○竹下豐次君 今秋山さんのお考えを拝聴したのでありますが、ただこの際それを急いでおやりになることがいいのか、しばらく事態を見ておやりになるのがいいかということを考えなければならぬと思うのです。委員長のお話しによると年内に何とか妥結するようにという注文はつけておられ、向うでもその気になっているようだというお話しでありますが、もうしばらく様子をごらんになった上で今秋山さんからの御提案のことは考えるという程度でどうかと思いますけれども、秋山さんその点はいかがでございますか。だいぶ向うは、おそらくかようなことを申しますのはでき得べくんばこういうふうに地方の問題については参議院の委員会としては、あまり立ち入らないで済むならばという態勢を平生とっておくことが望ましいと私は思っておるのであります。幸い向うがそういう気になっておるとすればもうしばらく様子を見るということの方がいいのではないかというふうに私今のところ感じておるわけなんですが。

秋山長造日本社会党

○秋山長造君 それは竹下先生のおっしゃる通り、私もこういう問題にわれわれが頭を空っ込んでいくということはちょっとどうかと思います。私が委員長に希望を申し上げたのは、別に現地に勧告するというのではなくて、ただ参考資料として今の調査報告の載った速記録を関係者に配ったらどうかということです。そうすれば関係者としても、参議院から来た三人の委員は結局こういう感じを持って帰ったのだなということがはっきりわかると思います。とすれば、今大体話し合おうという機運が出かけておるところに、さらに拍車をかけて一そう歩み寄って何とか妥協線を考え出そうじゃないかということになりやしないかということなのです。

竹下豐次緑風会

○竹下豐次君 秋山さんの気持は私よくわかるのであります。

飯島連次郎緑風会

○委員長(飯島連次郎君) ただいま秋山委員や竹下委員のおっしゃったことをよく含めまして調査報告書ができ上った上は、私どもとしてもこれは当然向うからも非常に強く要望もされておりますので、こちらからも好意的に速記録としてお配りして上げた方がいいように感じます。ですから、現地のそういう善意のある妥結ができますことにそれが役立つことなら最もこれはけっこうなことだと思いますので、そういうふうにしたいと存じます。(「異議なし」と呼ぶ者あり)  それではほかに御質疑等ございませんか、なければ本日はこれにて散会いたします。    午前十一時八分散会    ————・————

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