社会労働委員会 第13号
- 発言数
- 21 件
- 登壇者
- 4 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1956/03/08
会議録
○委員長(重盛壽治君) ただいまから社会労働委員会を開会いたします。 先に委員の異動を御報告いたします。 三月一日付をもって委員高野一夫君が辞任され、補欠として遠藤柳作君が選任されました。 また三月二日付をもって委員遠藤柳作君が辞任され、補欠として高野一夫君が選任されました。 次に、三月五日付をもって委員深川タマヱ君及び榊原亨君が辞任され、その補欠として森田豊壽君及び鹿島守之助君が選任されました。 次に、三月六日付をもって委員寺本広作君が辞任され、補欠として木村守江君、また横山フク君が辞任され、その補欠として深川タマヱ君が、竹中勝男君の辞任に伴う補欠として永井純一郎君、高橋進太郎君の辞任に伴う補欠として横川信夫君が、いずれも選任されました。 次に、三月七日付をもって委員木村守江君が辞任し、補欠として横山フク君が、鹿島守之助君が辞任され、補欠として寺本広作君、森田豊諸君が辞任され、補欠として榊原亨君が、横川信夫君の補欠として高橋進太郎君が、永井純一郎君の補欠として竹中勝男君がそれぞれ選任されました。 以上御報告をいたします。 —————————————
○委員長(重盛壽治君) 理事補欠互選の件を議題といたします。 委員辞任となって欠員となりました前理事高野一夫君の補欠の互選を行います。その方法は成規の手続を省略いたしまして、委員長の指名といたしたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(重盛壽治君) 御異議ないと認めます。それでは高野一夫君を理事に指名いたします。 —————————————
○委員長(重盛壽治君) 次に、派遣委員の報告を議題といたします。 ソ連地区引揚者の実情調査のため、本委員会から派遣せられました委員の御報告をお願いいたします。私と西岡さんが参りましたが、おいでになっておりませんので、私から御報告申し上げます。 今回の第六次ソ連地区引き揚げの実情調査のため、西岡委員及び私が参りましたが、今度の引揚者はきわめて少く、全員で十九名、その内訳は、男子の受刑満了者及び近日満了する者を含めて十六名、女子の受刑満了者二名及び引揚者山田春子の子女、六才一名の合計十九名であります。 刑期満了前の受刑地別に見ますと、ハバロフスクより十名、タイセットより七名、リショートより一名、その他一名となっており、身分は旧軍関係者二名、民間人十七名で、奉天大和警察襲撃事件の連座者及び樺太在住の民間人の受刑者が多く、十年の刑を受けた者が大部分であります。しかしここで注意すべき点は、今回の引揚者のうち二名は、刑期満了が三月七日及び三月十日であるにかかわらず、刑期満了前に健康上の理由でなく、刑期満了が近いために帰されたことであります。それから今回の引揚者は軽度の中風にかかっている一名を除いては、おおむね健康状態は良好と見受けられました。 なお今回の引揚者も従前通り、手荷物、手持ち金等を所持している者は一名もなく、からだ一つで帰国した状態であり、これは中共地区の引揚者と著しい相違点であります。 今回の十九名の引き揚げで、ナホトカよりの引き揚げは合計四十五万二千五百六十七名となり、まだソ連地区に戦犯として収容所等に残されている者は三千人以内いると推定されるのでありますが、これら未帰還者は、今回の帰国者の話によると、ハバロフスク及びモスクワ周辺の収容所の二カ所にそれぞれ集結を終った模様であり、この全体の移動は、西独及びオーストリア両国の抑留者を帰還せしめたときと事情がよく似ているので、ハバロフスクに集結せしめられました日本人収容者は、日ソ交渉の進展いかんによっては直ちに帰還あるいは日本内地において身柄を拘束すべきことを条件として帰還せしめられるのではないかと想像せられます。 次に、今回の引き揚げに協力された大成丸椎名船長、大成丸に乗船した日本代表本庄俊輔氏、外務省野口事務官及び引揚者代表柴田武氏、小笠長氏より事情を聴取いたしましたところを総合いたしますと、ハバロフスク、ナホトカ地区等における対日感情は前回よりも著しくよくなり、帰還者の送還手続、慰問小包の受け取り等にきわめて好意的であり、特にソ連沿海州赤十字支部責任者サブチェンコ女史は日赤代表等にきわめて好意的で、ともに写真を日本人の手によりとることを許すなど、かつてないことであったと報告されました。 次に、ハバロフスク等における抑留者の状態については、前回における調査のときと同様、高血圧等による病気が依然多く、ビタミン不足に悩まされておる状態であります。ソ連側の抑留者に対する態度も、各収容所ごとに統一がなく、きわめて待遇の悪い場所があり、これに関連していろいろの問題があり、憂慮されておる状態であります。また食糧、医薬品等の不足がはなはだしく、特に医薬は三カ月分の材料が二十日間で使い果す程度であるにかかわらず、日本よりの送付は禁ぜられておりますので、抑留者にとっては医薬入手の方法が困難である関係上、将来この対策として、慰問品の内容については十分研究しなければならないと考えております。 次に、抑留者帰還の見通しは容易につかないわけでありますが、先ほど申し上げましたように、大幅の移動が行われておりますから、何かこの機会に、有効な引き揚げ促進の具体的方法を慎重に研究しなければならないと考えられるのであります。 最後に、今回の引き揚げには、船員養成の任務にあり、訓練中の大成丸が就航、椎名船長以下、乗務員練習生一同の協力により、慰問小包約八千個の送り届け並びに引揚者を無事帰還させられたことを感謝いたしますとともに、将来今回のごとき少人数の場合、大成丸等を利用する場合は、なお研究すべき点もあるかと考えますので、この点、申し添えておきます。 ちょっと速記をとめて。 〔速記中止〕
○委員長(重盛壽治君) 速記を始めて下さい。 以上きわめて簡略でございますが、大綱は以上の通りでございます。その他、御質問等がございましたらお答えいたします。——これで報告を終ります。 こういうような状態でございまして、この中にはいろいろまだわずか三千人ではございまするが、引き揚げ促進については、国会といたしましてもいろいろ処置しなければならぬ問題が残されておるように考えられますので、特になまなましい向うの事情を聞く必要もあろうかと存じますので、できれば委員会等に参考人として、引揚者の代表を呼んで意見を徴することの御相談を願いたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(重盛壽治君) それではそういうことにいたしまして、それらの人たちの報告を待って、これらの問題の解決に努力するということでよろしゅうございますか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(重盛壽治君) そういうことで一つ御了解いただきたいと思います。
○相馬助治君 その日取りその他具体的のことは委員長、理事に一任。
○委員長(重盛壽治君) それでは、これらの処置に対する参考人を呼び出すこと、その他は、委員長、理事に御一任を願うことにして、御了解願います。 —————————————
○委員長(重盛壽治君) さらに引き続きまして、委員の異動を御報告申し上げます。 西岡ハル君が辞任をいたしまして、紅露みつ君が補欠として選任せられました。 以上御報告いたします。 速記をとめて。 午前十一時六分速記中止 ————・———— 午後零時十分速記開始
○委員長(重盛壽治君) 速記を始めて。
○相馬助治君 私から事態を明確にしていただきたいということで、委員長に質問をいたしますが、三月一日の社会労働委員会の決定に従いまして、厚生省の統一見解を本朝拝聴いたしまして、その事態に照応して本委員会の態度をきめるということを目途として、本日は開かれた重要な社会労働委員会でございます。従いまして、大臣の出席を求めてこの時間にまで至ったのですが、どういうことになっているのですか。委員長からただいまの段階を御報告願いたいと思います。
○委員長(重盛壽治君) 十時ごろより御承知のように、きょうは準備をいたしまして、十時三十分開会をいたしまして、大臣の来るのを待ちながらいろんな問題を解決をさしていただきまして、それ以後大臣が十一時三十分現在、あと三十分の後に必ずお伺いをいたしますからお願いをしたいということでございますので、専断ではありまするが、賛成を得ましてお待ちをいたしましたが、まだ出てこないという状態でありますので、その後のことは明確にしわかっておりません。
○相馬助治君 現在この時間に大臣の位置はどこですか。
○委員長(重盛壽治君) 私の聞くところによりますと、衆議院の委員会に出ておるやに聞いておりまするが、明確ではありません。
○相馬助治君 私は緊急に、この議事進行についての発言をお許し願いたいと思います。 御承知のように、本日の委員会は、厚生大臣の口を通じて、厚生省の新医療費体系に関する最終的な統一見解を承わることになっていたわけでございます。従いまして委員部におきましても、かつまた委員長においても、小林厚生大臣の出席を求める手続をわれわれは強く要請して参ったので、それは当然さようにされたと私どもも承知しております。そこでけさほど開会されまして私たちがお待ちしたのは、小林厚生大臣が本委員会に出席をするに先んじて、党方面と若干の打ち合せがあるということでございましたので、私どももその党の立場ということを十分了承いたしましてお待ちしたわけです。しかるところ、聞きますれば、衆議院の委員会に今出席しているということでございまして、まことにこれは厚生大臣が、くさいものにはふた、面倒なことに対してはなるべくタッチしないというところの非常に不誠意な態度がこういう形になって表現されていると思うのです。御承知のように、新医療費体系に関しましては、当委員会は、参考人の意見まで徴して十数回にわたって慎重に審議をいたしまして、本日はその結論を見ようとしておりますが、一方的に厚生大臣が出席をしないというこの段階を見るに至りましては、当委員会としても重大な決意をしなければならないと思うのでございます。すなわち本問題に関しては、法律二百四十五号の発効が四月一日でありまするので、われわれといたしましてもできるだけ審議を急いで、厚生省をしてその結論を出さしめたいと努力をいたして参ったのでございまするが、ただいまのような大臣の態度では、全くわれわれとしては、この審議の進行に対しては責任が持てないわけでございます。従いまして、これは厚生省みずからの責任において、この問題に関しましては何らか手を打つのでありましょうけれども、われわれとしては断じてこういう事態を許さないということを明瞭にしておかなければならないと思います。なおまた議員の諸君にも、まことに同僚議員として言いづらいことですけれども、本委員会の重大性を認識しているあなた方としては、大臣をこの段階で衆議院に引っぱられていってしまったなどということは、まことに私はどうかしていると思うのです。本問題に対する責任をどのように分担するのか知りませんけれども、実にこれは重要なことだと私は言わなければならないと思うのです。あげてこれは与党議員諸君にもその責任の一端があるということを、私は遺憾ながらここで明瞭に指摘しなければなりません。そこでなお厚生省から幾つかの法案が提案されておりまするが、厚生省自体がこういう形では、われわれはもう他の法案の審議に手をつける意思を放棄せざるを得ない、かような重要な段階だと思うのです。従いまして、この新医療費体系並びに関係諸法案の審議が遅延するということは、一にかかって厚生省に責任があるということを明確にして、本日は散会することの動議を提出いたします。同時に、委員長においては、この委員会の空気を厚生大臣にしかとお伝えを願っておきたい。これを付言して私は散会の動議を出します。
○高野一夫君 私は実はおわびを申し上げなければならないのでありますが、先ほど、すぐ大臣が見えるからお待ちを願いたいと、このことをお願い申し上げましたのは、大臣が衆議院の方へ行かれるので、すぐ済んでこっちへおいでになるということであったので、すぐ見えるまでと思って、実はお伝えをしてお待ちを願うような発言をいたしたわけです。盛んにいろいろ衆議院の方へ行って交渉をして参りましたが、今審議の途中になってしまって、いまだにまだ席をはずされないというような状態になってしまった。まことに、私がそういう点を申し上げたことについて、今までお待ちを願ったことについては、十分私おわびを申し上げます。あしからず。
○山下義信君 私は相馬議員の散会の動議に賛成いたします。多くを申し上げる必要はないと思います。今まで私も委員会にずっとこうして列席さしていただいておりますが、今日のような重大な侮辱を受けたことがかつてございません。私どももこれは非常に遺憾であると同時に、ふんまんやるせないものがあります。これは国会対政府の関係、政府がこういう態度を国会に見せていいかどうかということを、私はすべての問題に先んじて考えなければならぬ。国会の権威につきまして非常に遺憾であると思うのであります。本日出席して、ただいま相馬委員の言われるように、新医療費体系に対する最終的意見をここで御説明いたすということが約束になっておる。当委員会とも約束になっておる。その約束をじゅうりんして、他にいかなる理由がありましょうとも、他の席に出席いたしておるということは、委員会の侮辱であると同時に、参議院を軽視する、無視するものである。私どもはこの問題につきましては、超党派的に、同僚諸君とも今後の事態の収拾、善後策には御協議しなければなりませんが、しかしながら、いかにしてもこれは厚生当局の、厚生大臣の不誠意きわまる態度と言わざるを得ないのでございます。従いまして、ただいまの相馬委員の散会の動議に賛成いたしますから、お諮り下さいまして散会を願います。
○相馬助治君 お諮り下さいます前に、一言やはり明瞭にしておきたいことは、委員長から十分その責任を追及していただきたいということと、それから新医療費体系というものは厚生省みずからがこれは結果的に放棄したようなものだ、こうなるのでございますから、そういう関連もつけ加えて、厚生大臣に明瞭におっしゃっておいていただきたい。
○委員長(重盛壽治君) 今相馬委員の言われましたような趣旨は、私も委員長の責任においてお伝え申し上げることをお約束いたします。 相馬委員の動議に御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(重盛壽治君) 御異議ないようでございますから、本日はこれにて散会いたします。 午前零時二十一分散会 ————・————