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24回国会参議院1956/01/20

社会労働委員会 第2号

発言数
39
登壇者
7
会派数
2
開催日
1956/01/20

会議録

重盛壽治日本社会党

○委員長(重盛壽治君) ただいまから社会労働委員会を開会いたします。  この際お諮りをいたします。前理事の森田義衛君が委員を辞任されたのに伴いまして欠員となっておりましたので、理事補欠互選を行いたいと存じますが、その方法は、成規の手続を省略させていただきまして、委員長において指名することにいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

重盛壽治日本社会党

○委員長(重盛壽治君) 御異議ないと認めます。それでは田村文吉君を理事に指名いたします。

重盛壽治日本社会党

○委員長(重盛壽治君) ただいまから社会保障制度に関する調査の一環として、新医療費体系に関する件を議題といたします。  まず厚生省当局から提出の資料について説明を願うのでありまするが、ごらんのように、大臣、その他関係局長等も見えておりませんが、その事情について、政府当局から一応説明を聴取いたしたいと存じます。

曾田長宗厚生省医務局長

○説明員(曾田長宗君) 本日は大臣及び保険局長は御承知のように、三十一年度予算の編成につきましてまだこのことが片づきませんで非常に多忙をきわめております。大へん恐縮でございますけれども、以上のような理由で本日出席がきわめて困難であるということでございまして、はなはだ相済みませんと思うわけでございます。御了承願いたいと思います。

重盛壽治日本社会党

○委員長(重盛壽治君) 委員長から伺いますが、大臣の出席、その他の局長等の不都合、それから今日やるという予定であったことを大臣は昨年のうちから知っておるはずなんですから、あとどうする予定であるのか、そういうことを加えて御説明を願いたいと思います。

曾田長宗厚生省医務局長

○説明員(曾田長宗君) おそらく大臣も御承知であったと思うのでありますが、大体ただいま申し上げました予算の編成事務が、おおむね十七、八日ころには終了いたすであろうというふうに私どもも聞かされておりましたのですが、これが非常に紛糾いたしましてかような事態になったものと思うのであります。大臣からの御意向を伺ったのでありますが、そのお話によりますと、できますれば、二十六日以降にお願いできれば非常に幸いだということを申しておりますので、お伝えいたします。

山下義信日本社会党

○山下義信君 他の委員の方の御意見もあろうかと思いますが、いうまでもなく、自他周知のごとく、新医療費体系は厚生大臣が国会にでき次第報告するといった事項でありまして、この問題の重要性は言うまでもないことである。従いまして、この新医療費体系が議題になりましての審議に際しましては、終始厚生大臣が出席いたしまして責任のある答弁をすることは言うまでもありませんが、特に最初の説明に当りましては、大臣が責任のある基本的所見の発表もあり、説明もあるべきでありまして、本日大臣の出席を見ないということは非常に遺憾とするところでありますと同時に、それでは当然この新医療費体系の議事を開くことができませんことは言うまでもないのであります。ことに事務当局におかれても、関係の最も深い保険局長その他の関係局長も御出席ができないという事態では、議事が開かれないのであります。本日はさような次第で、私どもとしては非常に遺憾に存じますと同時に、委員会は審議はできませんから、散会をせざるを得ないと思うのであります。ただいま医務局長のお話では、二十六日以後が御都合がいいということでありますが、これはまたあとで委員長から委員会にお諮りになりましょうが、私どもはいつでもよろしい。従って当局の、ことに大臣の都合のいい日に委員会を延期いたしますことは、本員におきましては別に異議はございません。しかしながら私思いまするのに、ただ、新医療費体系というものを、お互いがただ事務的にこれを研究調査するような一つのこれは学術的の問題でありません。今日すでに非常に大きな政治問題となり、ことに関係者におかれましては、非常にこの問題に対しまして社会問題を起しておられまして、各地方におきましては、容易ならぬ形勢が現に行われておりますことは、周知の通りであります。こういう事態に際して、数日間厚生大臣、厚生当局がその問題の説明を遷延させることは、本員におきましては、政府当局の誠意がはなはだ私は欠除しておるということを指摘せざるを得ないのであります。この国会に出まして、新医療費体系の政府案を説明いたしまするということは、同時に、今現に医療担当者を中心として行われております大きな社会問題に対する政府の見解を披瀝するゆえんでありまして、いずれ政府は、一日も早く国会に臨んで、新医療費体系の説明をし、関係者に対しまして政府の意図を明らかにいたしますることは、私は政府当局が誠意がありまする以上は、一日を急がなければならぬと考えるのであります。私どもは自然休会中であるにもかかわらず、一日の急を争いまして、昨年の年末すでに委員会の開会を要求し、政府の説明を求め、今年に入りましても一部の同僚議員におかれては、一月の上旬早々に委員会の開会のお考えもあり、今日開きますることは、委員会といたしましてはどちらかと申しますれば、十分時間をかけて当局の御準備を待っておったのであります。予算の編成のためにここ数日関係者が時間を要しておられることはわかっておりますが、しかしながら、委員長からただいま仰せのごとく、委員会の開会予定日はこのようにきまっておるのに、今日出席が不可能だということは私はないと思うのであります。午前出席ができなければ午後出席するということもできるのであります。政府の、私はこの問題に対します大臣その他厚生省幹部の態度ははなはだ遺憾にたえませんということを申し上げまして、本日の議事はとうてい続行はできないと私は考えるのであります。

相馬助治日本社会党

○相馬助治君 結論的に今の山下委員の指摘した通りです。こういう状態では委員会は開くことはできないと思いますが、その責任はあげて厚生省側にあると同時に、一つ念を入れておきたいのは、一体厚生省が新医療費体系と今般のこの国会の取扱いについてどういうふうに考えているかということです。で、これは公的な場所では十二月二十七日に、保険局長の高田君が、この中央社会保険医療協議会の竹中委員の質問に答えての中に、「これは法律案とは違いまして、必ず国会に提案をして御審議を、議決をいただく筋合いのものではございません。ただ国会が国政調査権の関係からこれを取り上げて御審議をいただくのは、これは自由でございます。」こういうことを言っておる。これは立法事項ではないことはわれわれ百も承知です。ただしこの問題がきわめて重要であるから、当時山下委員その他の委員から、私も発言をしたと記憶しますが、くぎをさして、この問題は国会において十分審議する機会が与えらるべきものであることを指摘し、厚生当局も了解していたはずです。それに対してこういう基本的な問題の事態をいいかげんに見て、一方にこの中央社会保険医療協議会の審議のみを推し進めて、そうして国会に既成事実を押しつけようとしても、今般われわれは断じてこういうことは承服できない。しかも問題であるのは、この支払方式の変更の新点数表の問題だというので、保険局だけが中心になって何かをやっていて、医務局がこれに参加していない。曾田医務局長のごとき敏腕をもって聞えるあなたがつんぼさじきに置かれて、そうしてこの問題がどんどん進んでいるということは、あなたが気づかないはずはないから、厚生当局のなーなーで、これはそういうことを八百長でやっていて、既成事実を作るものであって、医務局長はみずから自分の権利を放棄したものだとわれわれは考えざるを得ない。で、私は別途曾田医務局長の責任を徹底的に他の機会において追究する用意を持っておるものであるということをここではっきり申しますが、とにかくここに大臣と担当の高田保険局長が出てこれないというばかな話はない。徹夜でもって予算のことをやったというのだが、この委員の遠方の人は、ほとんで徹夜でもって夜行の汽車にゆられてここにけさ着いておる。私にしてもそうです。こういうことから、私は今曾田医務局長の説明もはなはだ——二十六日以降に願いたいというようなことで、今山下委員が指摘した事態の重大性にあなたたちは目ざめていない。私は、こういう形ではこの委員会は開けないと思います。また開くことに私は賛成しませんが、少くとも今からでも保険局長と厚生大臣がここに来て、この事態について陳謝して、いつやれるのか、明日なら明日でもよろしい。今晩なら今晩でもよろしい。とにかくこの委員会は厚生省の責任において開けないということを私は指摘したい。  それからどだいきょうは臨時休会中にもかかわらず、委員が全部出席しているのに、厚生省の諸君は、全部着席して速記がここについてからぞろぞろ入って来るような始末。こういう熱のないことでは、この新点数表が予定通りかりに施行できないというような場合には、全部それは厚生省に責任があるのだということを私は明確にここに指摘しておきたい。  そこで私が言うことは次の一点です。委員長に私はこの際お願いでなくて要求します。今からでも厚生大臣並びに高田保険局長の出席を求めることができないのかできるのか。三時間も五時間も待てというのじゃこれは困っちまうけれども、その辺どうなっているのか、特に委員長に見解を承わっておきます。  同時に委員部の諸君はどういう連絡をしてきたか。きのう、きょうにきまった委員会じゃなくて、旧臘中からきまっていたこの委員会の日取りについてどういう連絡を諸君はしていたのか。これはあげて委員長の責任、言葉をかえればこの委員会を侮辱している、厚生当局が。これは私は委員長に協力する立場にある人間として、委員長のためにも黙って見ているわけにいかない。どういうふうに考えますか、委員長は。

重盛壽治日本社会党

○委員長(重盛壽治君) お答えをいたします。  私は冒頭申しましたように、昨年からきまっておる委員会でございますので、しかもきわめて重要な案件を議題としている以上、当然大臣は、あるいは各局長は責任を持って出席してくれるものなりと、そういう良識の上に立って本日の開会をやったのであります。けさほど来まして、政府委員からのいろいろな連絡を聞いて、私自身驚いているような事情でありまして、まさに委員長が軽いせいかもしれませんが、委員会が厚生当局に軽視せられたという形は、私もみずから知っておる次第でありまして、将来十分私自身も注意すると同時に、連絡を密にしていきたいと、こういうように考えている次第であります。

高野一夫自由民主党

○高野一夫君 医務局長に伺いますが、あなたは今大臣が三十六日以後に委員会を開いてくれという要望であるというようなお話があったのですけれども、先ほどどなたか連絡員のお話では、二十四日の午後ないし二十五日の午後ならば差しつかえなさそうなお話をちらっと聞いたのだけれども、そういうお話は御承知ないわけですか。そうしてその二十六日以降というのは、はっきりと厚生大臣と打ち合せされての話であるかどうか。二十四日午後ないしは二十五日午後に出席が、各関係局長並びに大臣、政務次官出席不可能であるために二十六日以後という御発言があったのかどうか、その点をはっきり一つ確めておきたい。

曾田長宗厚生省医務局長

○説明員(曾田長宗君) 私もただいま政府委員室で待機いたしておりますときに、大臣及び局長が出席困難だということを聞きましたのですが、その際に、連絡の係の者が私どもにも相談があり、またいろいろ本省の方とも連絡をとりまして、この関係の都合を伺ってみておったのであります。二十四日という話は私大臣の御都合かどうかということは詳しく存じませんです。ただ保険局関係の者も私どもと同席しておりまして、二十四日あるいは二十六日ならば自分たちとしては都合がよろしい、二十五日は例の医療協議会が開催されますので、非常にそちらの方にも支障を生ずるというようなことを申しておりました。で、それに続きまして、大臣の御都合というのが電話で参りまして、大臣は二十六日以降にしていただきたいというふうに考えておることを伝えられました。さように連絡がありましたものと承知いたしております。

高野一夫自由民主党

○高野一夫君 それじゃ私は改めてお願いをしたいのでありますが、二十四日の午後なら午後に大臣、関係局長が出席が不可能であるかどうか、出られないかどうか、もし二十四日の午後大臣も各関係局長もそろって出られ、政務次官も出て来られるということならば、二十四日の委員会を開く可能性も出てくるわけです。それも考慮に入れてあとで日取りをきめなければと思うので、速急に大臣と連絡をとられてどなたでもいいから、二十四日の午後全員お出になれるかどうか確かめていただきたい。

榊原亨自由民主党

○榊原亨君 政務次官はどうされましたのですか。大臣が支障があれば政務次官が当然出てきてここで応答をしなければならぬ、政務次官は一体どうなさっているのですか。

曾田長宗厚生省医務局長

○説明員(曾田長宗君) 政務次官も、ただいま申し上げましたような、予算と申しましても特に社会保険の問題でございますから、非常にまだこの予算の形をいかように編み出すかというようなことについて省の幹部は関係の局長とともに一生懸命努力しておられます。政務次官の御都合ということも私的確に伺ってはおりませんけれども、同様にお忙しいことというふうに思っております。

榊原亨自由民主党

○榊原亨君 想像ではいかぬのでありまして、政務次官はこういう理由で出てこられないなら出てこられないということをはっきりさしていただかなければならぬ。お互いの話し合いのような場所でないことはよくおわかりだと思う。  それからもう一つ聞き捨てならぬことは、何か二十五日は中央医療協議会か何かあるから忙しいからこっちに出られないというお話ですが、この医療協議会と国会とどちらが重要であるかということは医務局長もおわかりと思うのですが、もしも先ほどの御発言がそうでありますならばお取り消しを願いたいと思うのでございますが、いかがでございましょうか。

曾田長宗厚生省医務局長

○説明員(曾田長宗君) 決して医療協議会がございますからこちらに出られないということを申し上げているのではございませんので、さような計画もございますので、もしも御都合がよろしければお考え願えると非常に好都合であるというだけの意味でありまして、決してこちらから何と申しますか、言い過ぎるようなつもりはないのでございます。御了承願います。

榊原亨自由民主党

○榊原亨君 もう一つこの際念を押しておかなければなりませんことは、先ほど相馬先生がおっしゃいましたように、この新医療費体系は、法律の手前からいきましたならば、議会の審議を経なくても中央医療協議会の結論でできる、けれどもこの場合は医薬分業以来の問題でありますから、これはぜひ社会労働委員会にかけていただくように私どもが要求いたしました。ところが同時にかけるということにしてもらいたいというようなお話がありましたのでございますが、そのときに当局の御言明がありましたことによりますというと、こちらの審議の結論を得る前に中央医療協議会の結論が出るようなことにはいたしませんというお話があったのであります。ところが今日のように国会の審議は、新医療費体系の国会の審議はおくれて参りました。全くこれは厚生省当局の御責任でありますが、おくれて参りました。中央医療協議会の方の審議が進んでいるというような場合におきましても、結論が先に向うの方が出るというようなことが起りますならば、これは全くこれまた厚生省当局の御責任であると思うのでありますが、これは大臣あるいは政務次官からはっきりした御言明を得なければならぬのでありますが、この点に関しての医務局長のお考えはいかがでございますか。なおこの際もう一回念を押しておきたいと思うのであります。その点いかがでございますか。

曾田長宗厚生省医務局長

○説明員(曾田長宗君) 医療協議会の何と申しますか、進行につきましては私直接の責任ではございませんので、私からただいまの御質問についてはっきりしたことは申し上げかねると思います。この御意向のところは関係の局長あるいは次官、大臣の方にもお伝え申し上げておくつもりであります。

榊原亨自由民主党

○榊原亨君 そういたしますと、私のきょうの、ただいまお尋ねいたしましたことに対して、お答えができる政府のお方がどなたもいらっしゃらぬということになるんじゃありませんか。これでは私どもも黙っているわけにいかぬ、従ってお答えできるお方に御出席をお願いいたしたい。

相馬助治日本社会党

○相馬助治君 念のために、この厚生省が、今議題に供されておりまする問題を中心とするこの委員会をどういうふうに考えているのかということを、一つ念を押しておきたいんです。先ほど高野委員の質問で明らかになったのですが、二十四日ならいい、二十四日の午後ならいい、ところが大臣は悪い。私たちが聞きたいのは、この点数表がいいとか悪いとかいう技術的なことでなくて、この新医療費体系なるものはどういう資料と、どういう政治的背景をもってできておるのか。関係法律案の改正などというものがどの程度進行して、それがどうなってくるのか。法律二百四十五号の医薬分業法案というものが実施されるために、新医療費体系というものはどういう関連をもってどのように実施されていくのか。そういうふうな非常に大きな政治的な問題を尋ねようとしておるので、そうして二段としてもちろん点数表についての疑点その他をただすことになると思うのでして、どうしてもこの委員会の当初には厚生大臣が出てこなければ話にならぬのです。従ってそこであなたの方が希望する日割というのは、厚生大臣を含めて政府側が出ることができる日取りをわれわれは要求しているので、それはどう考えておりますか。係官でも出して新医療費体系の説明だけでもして、それから厚生大臣でも出てもらうぐらいに、よもや考えていないと思いますが、それはどう考えておりますか。

曾田長宗厚生省医務局長

○説明員(曾田長宗君) 先ほど高野委員の御質問に対しまして私の承知いたしておりますところを申し上げたのでございますが、別にそのことは大臣の都合を抜きまして、私どもと申しますか、この局長の都合というようなことだけでお答え申し上げたと、それでよろしいというように考えているわけでは毛頭ないのでありまして、ただこの連絡をいたしておりますその席に私おりましたので、さようなことがこちらに伝わったのではなかろうかという事情を申し上げただけであります。もちろん大臣及び関係の局長に出ていただかなければならぬということは私どもも常識的には、所管ではございません、ほかの人のことではございますけれども、私どもとしましては当然さようなものと考えておったわけであります。ただやむを得ない、今まで考えておりませんでした事情によって、大臣及び関係の局長が出席できないようになったものというふうに考えておりまして、まことに本院に対しましても申しわけないことと存じておる次第であります。

山下義信日本社会党

○山下義信君 いろいろ御意見があると思うのですが、私はもう一度発言さしていただきたいと思うんです。それはこの新医療費体系を国会の委員会に説明するということについての政府の基本的態度、考え方というものについて今相馬委員その他の各委員からも御指摘になったのです。これはただ説明すればいいという程度のものでなくして、これは立法事項でないのだから、実は国政調査にただ応じているのだというような、そういう考え方を持ってはいないと思うのです、私は。これは何か出ている記事やその他に誤謬があって、そういう考え方を持ってはいないのだろうと思うのです。医務局長も政府も持っていないだろうと思う。これはなるほど立法事項ではないが、非常に大きな政府問題であると同時に、実はその法律の裏づけにもなるし何にもなるし、根幹であって、これは言うまでもないことです。国会に迷惑をかけているのですよ、政府は。この新医療費体系については、昨年の医薬分業のときに前回の新医療費体系を出して、この医薬分業の法律と可分不可分の、政府は態度をあいまいにして、この新医療費体系を審議せざれば医薬分業法案を審議することができない状態に国会を立たしめたのです、結果から見れば……。この新医療費体系の審議によって医薬分業が左右されたかのごとくに結果的にはあるけれども、政府の出処進退たるや非常に迷惑をかけたのですね。でありますからこれは単に立法事項ではないからといって、ただ政府は義理でしているのだ、求めに応じてしているのだというような性格のものではないと思うのですね。この問題は従ってそういう因縁があるために新々医療費体系の作業ができたらばまず国会に報告していただきたいということを委員会は要求しているのです。ここで今議事の順序や政府とのいろいろな今後の日程の打ち合せをするときに、その中央医療協議会が何日かに開かれて、その後にこの委員会に御説明になるというあと先は、それが半日であっても一日であっても、それをわれわれが軽々に見のがすということは私どもとしてはできないのです。一時間でも三時間でも、いわゆる事務的に厚生省の省内の協議会にかける前に、まず国会に従来の約束から言っても、谷口委員が前の委員会で指摘して厚生大臣によく言うておるところからいっても、この委員会に出て説明する、厚生省当局の考え方はまず国会に言わなくちゃならぬ、まず国会に説明しなくちゃならぬという、十分誠意を傾けてでなければならぬことなのです。私はそう思う。でありますから、私は今中央医療協議会が何日に開かれるのか知らないが、そのあとでこの委員会に出てきて説明をするという、そういうこの日程の組み方は、これは御列席の委員諸君がそれでよろしいというふうに御納得下されば、新医療費体系の国会の取扱い方はおのずとここできまる。これを国会がどう取り扱うか、この委員会がどういうふうに取り扱うか、われわれがどれだけの熱意を傾けてこれを審議するかということはこの委員会のそういうことの考え方で私はおのずと方向がきまると思うのです。ですから私は大臣の出席する日取りをよく政府が考えて、政府の方からみずから進んでその辺の調節や日取りを委員会に打ち合せするというふうに出られるか。さもなければその厚生省内の関係の協議会の日取りをずっと繰り下げることだ、委員会で説明したあとの日取りに今からでも繰り下げるべきだ、二者いずれかにきめなくちゃならぬ、私はこう思うのです。私は議事の進行について発言しておるのですが、そういうふうに私は考えるから委員会にお諮りを願いたいと思います。何か新しいことを言うて来ましたか、政府から……。

重盛壽治日本社会党

○委員長(重盛壽治君) まだ連絡中です。

相馬助治日本社会党

○相馬助治君 山下提案を諮って下さい、重大な問題だから。

重盛壽治日本社会党

○委員長(重盛壽治君) 各委員から御意見がありましたら……。

相馬助治日本社会党

○相馬助治君 山下提案に私は賛成で、しかも私は角度を一つ変えて別のところから理由を付して山下提案に賛成いたします。曾田医務局長がこれは私の管轄でないけれどもということをおっしゃっておる。これは社会保険の点数表という区々たる問題から見ればなるほど医務局長の管轄じゃないが、あの問題になった医薬分業のときの管轄の局長はあなたで、われわれはあのときに新医療費体系の全貌のコンクリートされたものをわれわれに示して、これを先行させなければ、一体医薬分業法案そのものに賛成をしていいのか、それとも反対すべきなのか、そういうことも決しかねるということも言ったのです。ところがこの医療費体系は現在作業を急いでおりまして、残念ながら今ここでコンクリートされたものを御説明するわけに参らないが、この法律案をお通し下さっておけば、早い機会に皆様にお目にかけてそうして十分御審議、御検討になっていただき、医者も歯科医師も薬系の人もそうして国会も国民も納得するような形でこの画期的な新医薬分業という日本の医療制度を確立したい、だからこの法律案を通してもらいたい、こういうふうに説明している。ところがこの中央社会保険医療協議会を十二月二十七日に開いて、それも何か手続が悪くて十時開会させておいて、二時になったとか、三時になったとかで委員につるし上げなんかをされているようでございますが、こういう医療協議会の方がどんどん進んで、高田保険局長は何とか一月五日ごろに第二回を開いてほしいというようなことを言っておる。そうして三月一日にはもう官報にのせたいのだということを言っておる。そうして国会の方には国政審議権を発動して国会の諸君が御審議になることはきわめて自由だということを言っておる。実にこれは前後をわきまえざるところの言葉であって、われわれが憤慨する前に、曾田医務局長が高田保険局長に話が違うぞということを指摘すべきが至当なんです。しかも立場を変えて言えば、新医療費体系の問題が国会で問題になったならば、四月一日から発効するところの法律二百四十五号の医薬分業はできないでしょう。これはきわめて重大問題です。あの法律がいいとか悪いじゃなくて、法律は成立している。四月一日から医薬分業は実施されるのだ。その裏づけになるところの新医療費体系が国会において問題となり、また医系、薬系、歯科医系等の反対等によって国民運動等が巻き起って実施困難だなんということになれば、立法府としてわれわれは別途の責任をとらざるを得ない。実施困難な、実施すべからざる法律をわれわれは先の国会において立法し、議決したところのわれわれは、国会議員として国民に対して重大な責任をとらなくちゃならない。そういうはめに追い込んだのは厚生省なんだ。そういう前後の事情もわきまえずして、こういうふうな議事の取扱いをしていることに対して反対、従って山下提案に私は賛成、どうぞ委員長において皆さんにこの意見を聞いて、そうして態度を正確にきめていただきたい。

谷口弥三郎自由民主党

○谷口弥三郎君 ただいまの山下委員の提案、これに賛成いたします。実は前回の臨時国会の最後の日に、十二月十六日でございますが、あのときに厚生大臣においでを願って、私どもは新医療費体系というのができたら、これは国会の方にまず中央医療協議会にかける前に出してもらいたいという要望をいたしました場合に、前にと言わずに同時にならば都合がいいというので、同時に出すということになっておりましたが、なおその場合にも中央社会保険医療協議会で決定をして、われわれの方はそのままに審議中にでも決定されるというようなことがあったらいけないから、まずわれわれの審議を十分に開いてから進めてもらいたいというようなことを言っておいたのにかかわらず、ただいまのお話を開きますというと、中央医療協議会はどんどんやって、この二十五日にもまたやろう。そうして同時に特にこのわれわれの委員会の方にはなるべくおそく出たいというのはいかにもその話を聞くというと、何かこう国会を蔑視している、あるいは軽視しておるばかりでなしに、作為的にそういうような方法で向うを進めるのではないかしらぬというような気もいたしますが、厚生省の役人ともある人が、まさかそういうつまらぬことをされはせぬと思いますけれども、ぜひとも一つ、中央医療協議会に同時にかけることはわれわれも認めたのですけれども、一日も早く厚生省としても大臣その他が出席されて、この委員会が完全に討議ができますようにぜひやっていただきたい。従って山下案に賛成いたします。

重盛壽治日本社会党

○委員長(重盛壽治君) その他の御意見もあろうかと思いますが、私から一つ特にお諮りいたします。そういう方法はけっこうだと思います。しかし、曾田医務局長が必ずしも責任者でないとは言いませんが、御承知のように、大臣も政務次官も関係局長もおらぬというような現状でございますので、この中央医療協議会が、もし二十五日に開催されるという見通しでありますならば、二十四日に必ずこの委員会を開催し、それには責任者が出て来る、その席上でただいま御協議願ったことを責任ある者から事情を聞いて、今言うような方向づけをしたらどうかと考えますが、どうでしょうか。そういう形では。

山下義信日本社会党

○山下義信君 中央医療協議会というのはいつやる予定になっておりますか。医務局長。

曾田長宗厚生省医務局長

○説明員(曾田長宗君) 保険局の予定といたしましては、二十三日、二十五日という予定でおるそうです。

榊原亨自由民主党

○榊原亨君 話がまた違う。

高野一夫自由民主党

○高野一夫君 さっき二十三日という話は出なかった。それで私は二十四日ということで連絡さした。

山下義信日本社会党

○山下義信君 今お聞きのように、二十三日という予定であるならば、二十三日の前にわれわれも委員会を開くか、われわれの委員会の後に医療協議会を開くか、二者いずれかでなくちゃならぬ。さもなけらねば、最悪の場合でも同時でなくちゃならぬ。それで、まず医療協議会の二十三日の開会を延期させるように厚生大臣に一つ申し入れをしていただいて、その返事を待って、さらに議事の打ち合せをされてはいかがでしょうか。その交渉中暫時御休憩をしていただいたらいかがかと思いますが。

重盛壽治日本社会党

○委員長(重盛壽治君) いかがでしょうか。   〔「賛成と」呼ぶ者あり〕

重盛壽治日本社会党

○委員長(重盛壽治君) ちょっと速記をとめて。   〔速記中止〕

重盛壽治日本社会党

○委員長(重盛壽治君) 速記を始めて。それでは暫時休憩いたします。   午前十一時五十八分休憩    ————・————    午後零時十一分開会

重盛壽治日本社会党

○委員長(重盛壽治君) それではこれより社会労働委員会を再開いたします。  本日は非常に重要な議案が上程されておりましたのに、大臣ならびに関係局長が欠席せられて、その経緯についての御質疑がございましたが、これらにつきましては次回に十分な説明をさしたいとかように委員長考えておりますが、いかがでございましょうか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

重盛壽治日本社会党

○委員長(重盛壽治君) それではいろいろまだ御質疑があろうと存じまするが、ただいま申し上げましたように関係局長、大臣等の責任者がおりませんので、本日の審議はこの程度にいたしまして、次回に譲りたいと存じますが、御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

重盛壽治日本社会党

○委員長(重盛壽治君) それでは委員会を閉会いたします。    午後零時十二分散会

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