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24回国会参議院1956/03/09

議院運営委員会 第25号

発言数
34
登壇者
6
会派数
3
開催日
1956/03/09

会議録

石原幹市郎自由民主党

○委員長(石原幹市郎君) 議院運営委員会を開会いたします。  前回審議いたしました衆議院議員山本粂吉君外九君の両院議員を売春対策審議会委員に任命することにつき、本院の議決を求めるの件は、案件内容の一部変更のため一たん撤回されて、改めて衆議院議員眞鍋儀十君外九名の任命につき同様の議決を求めて参りました。これにつきまして田中官房副長官から発言を求められておりますので、これを許します。

田中榮一内閣官房副長官

○政府委員(田中榮一君) 前回売春対策審議会委員の任命につきまして、内閣側から当参議院の方へ同意方の書面を出しておったのでございますが、この点につきまして、この中で、山本粂吉議員は内閣の常任委員長でいらっしゃいまして、国会法第三十一条の規定によりまして、常任委員長はこうした政府の委員には任命できない規定がございまして、このことがあとでわかりまして、まことにこれは政府側としましても過失でございまして、この点は深くおわびを申し上げておきます。そういう事情でございますので、さらに眞鍋儀十議員を山本粂吉議員に入れかえまして、そして参議院の同意を求めたい。かようなわけでございます。

石原幹市郎自由民主党

○委員長(石原幹市郎君) ただいまお聞き及びの通り、前回の議題は、案件が撤回されたため消滅したわけでありますが、政府におかれましては、今後かような事態を生じないように十分御注意を願いたいと思います。

田中榮一内閣官房副長官

○政府委員(田中榮一君) まことに申しわけないと思います。十分今後注意いたします。

石原幹市郎自由民主党

○委員長(石原幹市郎君) それでは、あらためて提出された売春対策審議会委員任命につき本院の議決を求めるの件を議題といたします。  便宜前回の件と異なる部分、並びに前回の御要求に基いて提出された資料につきまして、田中官房副長官から御説明を願います。

田中榮一内閣官房副長官

○政府委員(田中榮一君) 提案の趣旨につきましては、前回私から御説明申し上げた内容と同一でございますから、その部分につきましては省略さしていただきます。ただ、山本粂吉議員のかわりに眞鍋儀十議員を委員に任命いたしたい、かような点だけが一点違うだけでございます。  それからなお、運営委員の方から御要望がございました民間人はどういう委員を任命する考えであるかという御質問に対しまして、一両日中にきまるということを私からお答え申し上げておいたのでございますが、ただいまお手元に売春対策審議会委員名簿(予定)というものを印刷いたしまして御配付申し上げておるのでございますが、民間の委員に御委嘱を申し上げたい方々は九人でございます。大体御本人にお願いをいたしまして御内諾は得ておるのでございますが、その中で、医学博士の宮田重雄氏一名だけはまだ御内諾を得ておりません。大体御内諾をいただけるものと考えておりますが、まだ正式に得ておりません。そのほかは全部御内諾を得ておるわけでございます。これは一応任命いたしたいという政府の案でございます。以上でございます。

石原幹市郎自由民主党

○委員長(石原幹市郎君) 御質疑のある方は、御質疑を願います。

小林武治緑風会

○小林武治君 先ほど官房副長官は、政府の失態をここで陳謝した、こういうことでありますが、これがもし前回ああいうふうな保留にならなかったならば、政府は一そう困ったことになったと思います。私が一つお聞きしておきたいのは、今のこの政令の関係でですね、こういうふうな民間の人たちを入れる場合には、大体学識経験と、こういうふうにお書きになっておりまするが、今度はその書き方を変えたのはどういうわけでありますか。

田中榮一内閣官房副長官

○政府委員(田中榮一君) ただいまの御質問に対しましてお答えいたしまするが、この売春対策審議会の委員に学識経験という文字を最初入れておったのでございますが、こういう文字の表わし方が、非常に社会的に見ていろいろ批判を買い、また、この文字自体につきまして、委員になる方が、いろいろ誤解を受けるようなことがあっては申しわけない、こういう考えから、売春問題について社会的にいろいろな点から、広い意味において御意見を伺い、また、いろいろな点につきまして御批判をいただく、こういう意味におきまして、識見のある方、こういうふうにいたしましたので、その点御了承願いたいと思うのでございます。

天田勝正日本社会党

○天田勝正君 ちょっと二点ばりお伺いしたいのですが、この売春対策審議会委員がそろって、この委員会において審議された後でなければ、売春禁止法、仮称でありますが、そうしたものを国会に提出されないということも聞き及んでおるわけでありますけれども、その通りでございましょうか。

田中榮一内閣官房副長官

○政府委員(田中榮一君) 本件につきましては、前回の衆議院の法務委員会の付帯決議の中に、審議会を作ってその審議会において立法的措置、予算的措置その他行政的措置を十分に検討した上で政府としては根本的な対策を樹立すべしという付帯決議の趣旨がございまして、大体その趣旨を政府としましては十分尊重いたしまして、この審議会を早急に作りまして、この審議会において国会に提案すべき法案の内容につきまして、十分に御検討願う、そうしてできるだけこの審議会の審議を早急にお願いをいたしまして、その上で国会に提案をいたしたい、こういう心構えでおるわけであります。

天田勝正日本社会党

○天田勝正君 当時衆議院の法務委員会における論議の経過からいたしまして、これらの対策のうち、特に重要なる更生保護、こういう面に重きを置いて実行しなければならないという帰結になると思い、またこの売春対策審議会委員の予定表を見ますると、こうした厚生面がかなり重視される人事になっておると思うわけですが、法律、立法というよりか、そうした面のことを重視されて、この委員の予定を作られたのでありましょうか、どういうことでありましょうか。

田中榮一内閣官房副長官

○政府委員(田中榮一君) 政府の考え方としましては、お話の通りに、取締りだけでは十分に本問題の解決をすることができませんので、それにうらはらとしまして、婦人の転落防止、それから保護更生ということに相当重点を置きましてこの審議会のメンバー等につきましても考慮をいたしたわけであります。ただ、まことに残念なことでございますが、今回の予算案の中には、この婦人の保護更生に対する予算というものがきわめて少額しか計上されておりません。この点はわれわれ関係者の努力が足りなかった点であると考えておりまするが、今後はこの取締対策以外に、何と申しましても、婦人の転落防止並びに保護更生ということが何より大切じゃないかと考えておりますので、今後審議会ができましたならば、この審議会の御意見等を十分に尊重いたしまして、さらに保護更生面に対する施策を十分強化拡充していったらどうか、かように考えております。

天田勝正日本社会党

○天田勝正君 先の質問に返りますが、これら委員の努力にもかかわらず、なかなか売春禁止法の結論を得ない、長い期間結論を得ないという事態が生じた場合には、政府は、必ず次の国会に提出するという公約があることでありますけれども、この点はやはり政府の責任があって、この審議会を作るのも、政府の責任があり、今国会に提出するということも、政府の責任があるのでありますけれども、その関係はいかがなりましょうか。

田中榮一内閣官房副長官

○政府委員(田中榮一君) 審議会ができましたならば、政府としましては、この審議会の十分なる御協力と御理解をいただいて、現在政府で考えておりまする法律案をぜひ国会に提案いたしたいと、かように考えております。  どうしても審議会の結論がもし出ないという場合におきましては、審議会ともよく協議いたしまして、場合によっては政府として現在考えております法案を一応国会に提案いたしまして、そして国会において、あとは十分御審議願ったらどうか、かようなことも一応考えられるわけでありますけれども、できるならば、やはり審議会において、何らかの結論をお出しいただいて国会に出す方が妥当ではないか、こう考えております。

天田勝正日本社会党

○天田勝正君 もう一点伺いますが、これは先般、私、決して皮肉に聞くのじゃないという前提で伺っておったわけですが、またも、きょう配付された資料によりますと、中山マサ君と、宮城タマヨ君、いずれも本名はかたかなで書いてあって、これにひらがながふってある。まことに繁文縟礼とは、こういう場合に使う言葉かと思います。この点について官庁用語がさようにきまっておるかどうかということをさきに質問したわけでありますけれども、できるだけこういうことは避けたいという言葉がありました。  これは一般論としてお聞きするのですが、どういうわけでかようになっておるのですか。

田中榮一内閣官房副長官

○政府委員(田中榮一君) これは、とり急ぎまして、前回の参考資料をそのまま利用さしていただきましたので、そのままついておると私考えておりますが、前回にも申し上げましたごとくに、こういうことはやめた方がいいと考えております。今後は注意いたしたいと思います。

小林武治緑風会

○小林武治君 今の天田君の質問に関連しまして、この売春対策審議会というのは、政府の説明だと恒久的な機関だと、こういうことをいっておりますが、それにつきましてのまず立法のことが主題になる、こういうお話ですが、立法そのものについて政府は諮問するということはありませんか。

田中榮一内閣官房副長官

○政府委員(田中榮一君) 諮問と申しますか、売春防止の大体の根本的な考え方につきまして、十分に審議会の意見を聞きたいと思います、それにつきましては、今度の政府の考えている売春防止法案というものは、単に売春を取締るということじゃなくして、法律をもって規定するという面を国が受け持ちまして、取締りそのものは、一応現行法でありまする地方の条例にこれをまかせまして、国としては環境の粛清に当る、こういうようなことを重点にして、具体的に人身売買の禁止であるとか、あるいは前借制度を禁止するとか、娼家の経営等に資金を供給する道を絶つとか、あるいはまた売春をさせる目的をもって婦女をいろいろ強制的に、そういう道に陥れるようないわゆる誘惑、あっせん、こうしたものを国家が法律によってこれを禁止するいわゆる環境の粛清、不良温床を排除しようというところに重点を置きたいと考えておりますが、まあ政府としましては法律案といいますか、その要綱等につきまして、一つ大体の御審議を願ったらどうであろうかと、かように考えております。

小林武治緑風会

○小林武治君 今の審議を願うのは、政府がそういうことをある程度明示して諮問されると、こういうことでありますか。審議会の自発的意思を待つ、要するにこの禁止法案は、具体的の法律案として相当問題になっておりますが、その法律の要綱、こういうようなことについて御諮問なさると、こういうことですか。

田中榮一内閣官房副長官

○政府委員(田中榮一君) 一応そういうことについて諮問をいたしたいと考えております。  それからまた必要があるならば、諮問をするまでもなく、審議会の方において自発的にいろいろ御意見を述べていただくことは、政府としましては、これを十分に尊重していきたいと、まあそういうような審議会の方から自発的に御意見を開陳していただくこともけっこうでございます。さような方針でやっていったらどうかと思っております。

小林武治緑風会

○小林武治君 こういうものは慣例によりますと、もし立法措置等について審議会の何らかの意思表示がほしい、こういうような場合には、大体政府においてもいつごろまでにそれを希望する、こういうようなことがあるのが普通だと思いますが、この立法問題につきましても、さような意思を審議会に表示する、そういうことはありますか、いつごろまでにそういうようにしたいという。

田中榮一内閣官房副長官

○政府委員(田中榮一君) 大体審議会は、もし本院で御同意を本日中にいただけるものならば、準備がもしできるものならば、月曜日にでも第一回の審議会を開催いたしまして、少くとも今月中には御答申なりあるいは結論をいただいて、それに基いて政府としては直ちに政府の原案を作成いたしまして、国会に今月末もしくは来月上旬にでも早々にこれを提案いたしたいと思っております。もしそれ以前に結論が出るものならば、なお政府としてはけっこうだと考えておる次第であります。従いまして委員会において、もちろん、大体の政府の考え方をよく説明いたしまして、この点につきまして、御協力いただくようにお願いしたいと考えております。

小林武治緑風会

○小林武治君 そうすると、差し向きは今の立法問題について意見を聞きたい、これはよくわかりましたが、その後におきましても、この審議会というのは恒久的に存続せしめて、そうしで引き続きこの問題について、いろいろの対策を協議する、こういうことに了解してよろしゅうございますか。

田中榮一内閣官房副長官

○政府委員(田中榮一君) その通りでございます。

石原幹市郎自由民主党

○委員長(石原幹市郎君) ほかに御発言がなければ、政府要求の通り衆議院議員眞鍋儀十君ほか五君、参議院議員井上溝一君ほか三君が、売春対策審議会委員に就任することができる旨の議決をすることに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

石原幹市郎自由民主党

○委員長(石原幹市郎君) 御異議ないと認めます。  それでは、暫時休憩いたします。    午前十時四十九分休憩      —————・—————    午後一時三分開会

石原幹市郎自由民主党

○委員長(石原幹市郎君) ただいまより再開いたします。  本委員会の委員に異動がありましたので御報告いたします。

宮坂完孝参事(委員部長)

○参事(宮坂完孝君) 九日付をもって佐藤清一郎君が辞任されまして、青木一男君が選任されました。

石原幹市郎自由民主党

○委員長(石原幹市郎君) 次に、本会議における議案の趣旨説明聴取及び質疑に関する件を議題といたします。  理事会において協議いたしました結果、地方教育行政の組織及び運営に関する法律案並びに地方教育行政の組織及び運営に関する法律の施行に伴う関係法律の整理に関する法律案については、本会議においてその趣旨の説明を聞き、なお次の要領によって質疑を行うことに意見が一致いたしました。  すなわち時間は、自由民主党、社会党、各二十五分、緑風会二十分。人数及び順序は前例の通りとする。  以上でありまするが、理事会申し合せの通り決することに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

石原幹市郎自由民主党

○委員長(石原幹市郎君) 御異議ないと認めます。

三浦辰雄緑風会

○三浦辰雄君 あとからでもいいのですけれども、竹下先生はおやめになるそうですから、私の方は出ないことになります。

石原幹市郎自由民主党

○委員長(石原幹市郎君) ちょっと速記をやめて。   〔速記中止〕

石原幹市郎自由民主党

○委員長(石原幹市郎君) 速記をつけて。  それでは、ただいま緑風会の方から質疑の取り下げの申し入れがありましたので、この点申し添えておきます。  本日は、これにて散会いたします。    午後一時五分散会

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