議院運営委員会 第13号
- 発言数
- 50 件
- 登壇者
- 11 名
- 会派数
- 3
- 開催日
- 1956/02/13
会議録
○委員長(石原幹市郎君) それでは、ただいまより議院運営委員会を開会いたします。 まず常任委員の辞任及び補欠に関する件を議題に供します。
○参事(海保勇三君) 社会党から、社会労働委員藤原道子君、商工委員上條愛一君、決算委員村尾重雄君が辞任されまして、後任に社会党労働委員に上條愛一君、商工委員に藤原道子君、決算委員に小林亦治君を指名されたいとの申し出がございます。
○委員長(石原幹市郎君) ただいまの報告の通り決することに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(石原幹市郎君) 御異議ないと認めます。 —————————————
○委員長(石原幹市郎君) 次に、委員派遣承認要求に関する件を議題に供します。
○参事(宮坂完孝君) 文教委員長飯島連次郎君から、委員派遣承認要求書が提出されております。 目的は、地方教育委員会の運営状況、教科書制度、大学制度その他教育、文化及び学術に関し実情調査を行い、委員会における審議に資する。 派遣委員は、第一班は、有馬英二君、湯山勇君。 第二班は、飯島連次郎君、中川幸平君。 派遣地は、第一班山形県、秋田県。 第二班兵庫県、和歌山直川。 期間は、第一班が二月十四日から二月十八日までの五日間。 第二班が二月十七日から二月二十二日までの六日間。 費用、概算四万四千円でありまして、予算の範囲内であります。
○委員長(石原幹市郎君) 本要求書を承認することに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(石原幹市郎君) 御異議ないと認めます。 —————————————
○委員長(石原幹市郎君) 次に、日本政府代表任命につき本院の議決を求めるの件を議題に供します。 まず官房副長官から御説明を願います。
○政府委員(田中榮一君) 今般衆議院議員松田竹千代君をドミニカ国と貿易及び移住の問題について交渉する日本政府代表に任命いたしたいので、国会法第三十九条ただし書の規定により両議院の一致の議決を求めるため本件を提出いたしました。 わが国とドミニカ国との貿易量は、現在比較的僅少でありますが、同国はなお相当の余剰購買力を有し、かつ、その主要産物である塩、砂糖等の輸出の増大を希望しております。また移住に関しては、同国政府から本邦人の移住を受け入れたい旨の申し出があり、昨年わが国の調査団を派遣し、一応の原則的了解は成立しましたが、いまだ最終的交渉の妥結に至っていないのであります。 右のような事情にかんがみ、この際同君を右政府代表に任命の上、これら諸懸案の解決に当らせるとともに、あわせて二月二十五日から同月二十九日の間に行われる同国トルヒリオ治世二十五周年記念行事に、わが国からの表慶使節として参列させ、両国間の伝統的友好関係をさらに増進させたいと存じます。 お手元の履歴書で御承知のように同君は、ニューヨーク大学卒業後英国に遊学し、帰朝後有隣園事業に従事し、社会事業視察のため再度渡米する等社会事業のために尽力し、また昭和三年から八回にわたり衆議院議員に当選し現在に至っているものでありまして、この間、客年三月郵政大臣に任命され、同年十月コロンボ計画協議委員会第七次会議日本政府代表となったはか、現に外務委員会委員の職にあるものであります。 以上申し述べましたような同君の経歴からみまして、きわめて適任と存ぜられますので、この際同君をドミニカ国と貿易及び移住の題題について交渉する日本政府代表に任命しようとするものであります。 何とぞ慎重御審議の上、すみやかに議決されるようお願いいたします。
○藤田進君 大体の御趣旨はわかりましたが……。
○委員長(石原幹市郎君) 参考に申し上げておきます。欧米局長の千葉君がみえております。
○藤田進君 松田さんは、これはたまたま行われる二月二十五日から二十九日の同国の云々ということがあったわけですが、その点もう少し詳しくお尋をいたします。 それから出発、帰国等のスケジュールについて第二点としてお伺いをいたしておきます。 第三点として、どういう待遇になるのか、先般ブラジル国に堀木鎌三君の派遣もあった直後でありますが、それらとの関連、どういう資格なり、待遇になるのか、この諸点をお伺いいたします。
○政府委員(千葉皓君) ただいまお尋ねの点、順序は変りますけれども、まず日程から申し上げます。 今のところ、松田政府代表の出張日程は、東京発二月二十一日、シアトル、ニューヨーク、マイアミを経まして、二月の二十四日にドミニカ国にお着きになることになっています。三月の六日にドミニカをお立ちになりまして、キューバ、メキシコを経由されまして、三月の三十一日に東京帰着、こういう御予定でございます。 それから二月二十五日から二十九日の間に行われるトルヒリオ治世二十五周年記念行事とございますが、このトルヒリオと申しますのは、現在の大統領の属する一家の名前でございまして、現在の大統領は、二代目の大統領になっております。初代の大統領はトルヒリオというのでありますが、現在はまあ軍の大元帥ということで、依然政府の要職についているわけでございますが、その大元帥になっておられる方が、今から二十五年前に政権を取得されまして、その後非常にこの国の開発等に尽されて、今日、中米と申しますか、カリブ海方面における最も有力な国に今日なっているわけでございます。この人は非常な親日家でありまして、まあこれは余談かと存じますけれども、その娘の一人にハポネサという名前をつけており、ハポネサというのは、日本人という意味の言葉であります。その夫人は、たまたま日露戦争の終った日本海海戦の年に生れたという、そういうことでありまして、そういうことがありましたので、その当時ハポネサという名前をつけたというほどに初代のトルヒリオという人は、日本に非常に関心を持ち、好意を持っておった人でございます。その後その人が政権を獲得いたしまして、大統領に就任すること四、五回に及びまして、三年ほど前の大統領選挙において、弟の同じくトルヒリオという弟が大統領になりましたが、そういうふうにトルヒリオ一家が、ドミニカで政権をとりまして二十五年目になりますので、昨年からそのお祝をかねて、いろいろな行事が行われております。その行事の中の一つには博覧会がございまして わが国力らも、いろいろな貿易関係の出品をいたしている関係もございます。それで、この月末におきまして、その博覧会も終りを告げたということでありますが、そのときに、この二十五周年関係のいろいろな行事の締めくくりをつけるために大きな祭りをするのだそうでございます。それにぜひ、日本政府から代表を派遣してもらいたいという向うの話がございまして、松田先生にお願いする、そういうことに政府としてはいたしておるわけでございます。
○藤田進君 待遇条件は。
○政府委員(千葉皓君) 待遇の点につきましては、向うからは別に何も条件はつけてきておりません。ただ日本政府を代表される方に来てもらいたい、そういう話でございまして、外務公務員法におきまして、政府代表という資格を松田先生に差し上げることができますので、そういうことにいたしたいと考えております。
○藤田進君 そうすると、外務公務員法による政府代表ということで、過般の堀木鎌三君と同様な待遇ということになりますか。
○政府委員(千葉皓君) 堀木政府代表の場合と同じでございます。
○藤田進君 この日程を見ますと、二月二十一日、あと間もなく出発して三月三十一日に帰国する、この期間は、ことに衆議院においては予算が審議せられ、これに関連する重要法案が、ちょうど日程としてはスケジュールはすでに衆議院で組んでおるようですが、それらによると、その審議に、また採決に参加できないという事態になると思うのです。にもかかわらず松田竹千代君を選んだということについては、何か特殊な事情があると思うのですが、あるとすれば、その事情をお聞かせ願いたい。
○政府委員(田中榮一君) 国会開会中でございまして、もちろんそういう点も十分考慮いたしました上、政府としましては松田先生にお願いいたした次第でございまして、なお先ほど私から御説明申し上げましたのですが、松田先生の御経歴が、非常に外地に長くおられまして、相当中米並びに北米の事情等についても詳しく、いろいろ知識を持っておられるようでございまして、そういう点からも松田先生を派遣することが最適任である、こういう考えから、御委嘱申し上げたい、こう思っておるのであります。
○藤田進君 他に、会期中派遣する予定のある者があれば、この際承わっておきたいと思います。
○政府委員(田中榮一君) 現在、外務省関係では今のところないのでございますが、なおそのほかにあるといけませんので、調査しました上で、一つお答えいたしたいと思います。
○岡三郎君 どのくらい費用は要るのですか、費用概算は。
○政府委員(千葉皓君) 約百万円を要するということでございます。
○岡三郎君 これは前の堀木さんの場合と同様ですが、外務省の方として、アメリカ国においても、その他近いところに大使なりその他適当なる方が行って、貿易その他常時必要なる公務に従事するわけですが、こういったような日本政府代表という形の任命の仕方について、かりに百万円でも、やはり一応経費を節減するという政府の方針の面から見れば、やはりそういうところでやった方がいいのじゃないかと、こう思うわけです。それを、政治的にやらなければならない理由ということを聞いても、どうもわれわれはぴんとこない。何か論功行賞か何か、大臣をやめたということで、こういう方向でそれにかわるものとして派遣するというふうな考え方を持ちたくないけれども、そういうふうに考えさせられる私は気持を持っているわけなんですが、これは田中副長官に直接言っても、政府の方針でこうせられておるという以外のお答えはないと思うのですが、先ほどの藤田委員の質問でも、こういう例がことで二つ、さらにこれから起ってくるかわからぬけれども、一つ政府として、こういう問題について明確に国費を節減するという面と、どういうふうにこれを考えるか、一つお答えを願いたいと思うのですが。
○政府委員(千葉皓君) 副長官からお話があります前に、ちょっと御説明いたしたいと思います点は、誰か現地に近いものをやった方がよろしいじゃないかというお話でございますが、現にドミニカ国には、わが国の公使が駐在しておりまして、この公使が、従来通商関係の問題から移民関係の問題を種々折衝を重ねて参ったのでありますけれども、いろいろ、まあどういう事情かわかりませんが、なかなかこの交渉がいずれも思うように進捗していないという状況でございます。ことに移民関係におきましては、先方から千家族受け入れたいという話がございまして、その話を具体化すべく昨年の夏ごろですか、数名の移住関係の者をそちらに出張させまして、具体計画を立てました。その後再三、公使をして先方の応諾の最後的な回答を督促中でございましたけれども、なかなかこれがはっきりした回答が今日まで得られないわけでございます。この移住問題についての日本の期待が非常に大でありますので、外務省としましては、まあどっちにしても早く結論を出したいという気持でおります。御承知のように中米、南米の国は、非常に格式を重んずるというような関係がございまして、現地におる公使よりも、やはり東京の政府の直接関係ある有力な方がお見えになるということによって動かされるという面が非常にあるのではないかと考えております。慶祝行事に御参列いただきますことはもちろんでありますけれども、松田先生においでいただくことによって移住関係の問題、貿易関係の問題が、一そう促進されるのではないかと考えております。
○藤田進君 先ほど百万円と言われたのですが、私は、何かこれは松田さんだけに関連するのでしょうが、代表団としての構成を聞き漏らしておるように思いますが、これはどういう構成になるのか、随行等を含めてちょっとその姿を知らしていただきたい。
○政府委員(千葉皓君) 松田先生に随行いたしますのは、通産省から課長級の者一名、外務省から、通訳をかねまして事務官を一名随伴させます。
○藤田進君 通訳というのはいらないということで、特に松田さんということだったのじゃないですか。話もできるし、学校も出ているし、現地には通訳もいるでしょう。
○政府委員(千葉皓君) ドミニカは、スペイン語国でございますので、いろいろな公式の話はスペイン語でいたす必要があると思います。
○藤田進君 それじゃまるっきり、質問によって答えが違うので、なぜ松田さんを、ということについては、向うの事情に明るいということが唯一の理由であったように思う。ところがせんじつめてみると、通訳をつれて行かなければならぬということになると、どうもそこに当初の答弁の理由がなくなってしまうように思う。その関連を一つお伺いしたい。
○政府委員(田中榮一君) 私からお答えいたしますが、語学の関係というよりも、むしろ松田先生が長いこと外国におられまして、この履歴をごらんになるとわかりますが、子供時代から向うに行っておられて、向うの人情風俗その他についても、十分熟知されていることと、それから、その後も何回も渡米をされております。それからまた、昨年のコロンボ計画にも、政府を代表しましていろいろ経済上の対日援助に関しても、いろいろ交渉を願っておりますので、そうした大局的の見地から、松田議員が最適任であるという見地から選んだと、こう私は考えておりますので、語学がスペイン語か、英語か、その点はあるかもしれませんが、そういう点よりも、むしろ大局的な見地から松田議員が適任である、こういうことで選んだ。こうお考え下さっていいのじゃないかと思っております。
○藤田進君 他に御質疑がなければ本日は、十分検討させていただく意味において、会に持ちかえって、すみやかな機会に決定いたしたいと思います。さようにお取りはこびをいただきたい。
○委員長(石原幹市郎君) 藤田君の発言通り、会派にお持ちかえり願った上で次会以降に決定することに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(石原幹市郎君) 御異議ないと認めます。
○政府委員(千葉皓君) ちょっと補足かたがた……。先ほど私の発言、多少誤解を招いたことと存じますが、外務省から一名事務官をつけますのは、通訳と申しましたが、もちろん言葉でお手伝いする面もございますが、これは、外務省の移住局におきまして、ドミニカ関係の移住事務を担当しているものを出したいわけでございまして、そのものを随伴させる主なる趣旨は、先ほど申しました移住事務になんとか結論を早くつけるということにつきましても、松田先生のお手伝いをする、そういう趣旨のことでございまして、ちょっと補足させていただきたいと思います。 —————————————
○委員長(石原幹市郎君) それでは、次に議案の撤回要求に関する件を議題に供します。
○参事(河野義克君) 去る二月十日、内閣総理大臣から本議長宛、昭和三十年七月四日、第二十二回国会に提出し、現在貴院において継続審査中の地方公務員法の一部を改正する法律案を都合によって撤回いたしたいので、国会法第五十九条の規定により貴院の承諾を求めますという文書を接受いたしました。 この法案は、ここにございますように第二十二国会に本院先議として提出せられまして、爾来本院で継続審査をいたしておりますものでありますから、本院が承諾をいたしますれば、国会法第五十九条の規定により撤回ができるものでございます。本案は地方公務員制度の運営の合理化をはかるため、公平委員会を廃止する必要があるという見地から提案されているものでございます。 なお、本案を現在審議中の地方行政委員会におきましては、懇談の形で相談があり、この撤回ということについては、地方行政委員会としては特段の御異議はないというふうな模様でございます。なお撤回の理由、動機等については、政府から御説明があるかと存じます。
○委員長(石原幹市郎君) 本件の取り扱い手続き等は、ただいま事務次長から御説明いたした通りであります。 次に撤回の理由につきまして自治政務次官から一応御説明を願います。
○政府委員(早川崇君) ただいま撤回の事務手続のお話がありましたが、その理由は、今国会に政府といたしましてはこのほか実は停年制の条例を定めることができる、また臨時待命制度が昭和三十年度で切れるのでありますが、これを当分の間条例で定めることができるという二、三重要な改正事項を盛り込みたいと考えております。従って公平委員会のあれは撤回いたしまして、これを加えて一括して新たに御審議願いたい、かように考えておりまするので、御承認願いたいと思います。
○藤田進君 本件についても、資料を他日要求しなければならぬ場合もあり得ると思いますが、しかし今説明もあったように、新たに提案せられるものに包含するということもあるようでありますが、なお検討いたしたいと思いますから、本日のところ持ち帰りたいと思います。
○小林武治君 ちょっとお尋ねしておきたいのですが、この案は、参議院の先議で出されたものでありますが、撤回後の法案はどういうふうになさいますか、その点を一つ。
○政府委員(早川崇君) 地方公務員法の改正に関する限りは、参議院に先議をお願いいたしたいと、こう考えております。
○小林武治君 それは、政府でおきめになりましたのですか。
○政府委員(早川崇君) その方針でございます。
○寺本広作君 撤回が承認になれば、あとかわるべき案は、いつごろ提出になる準備ができておりますか。
○政府委員(早川崇君) 明日閣議決定になりますので、十五、六日には提案されるのじゃないかと思います。
○委員長(石原幹市郎君) ちょっと速記をとめて。 〔速記中止〕
○委員長(石原幹市郎君) じゃ、速記をつけて。 本件も、藤田君の発言通り、会派にお持ち帰りを願った上、次会に決定することに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(石原幹市郎君) では、さように決定いたします。 本日は、これにて散会いたします。 午後零時三分散会 ————・————