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24回国会参議院1956/07/20

議院運営委員会 閉会後第1号

発言数
73
登壇者
8
会派数
3
開催日
1956/07/20

会議録

石原幹市郎自由民主党

○委員長(石原幹市郎君) ただいまより議院運営委員会を開会いたします。  御承知のように、今回の通常選挙によりまする当選者もすでに確定いたしましたが、先般の理事会におきまして、本院の構成等に関連して臨時国会召集の見通し等について政府側の意向をただしたいとの御希望がありましたので、本日、議院運営委員会を開きまして、官房長官の御出席を願ったわけであります。御質疑のある方は順次御発言を願います。

藤田進日本社会党

○藤田進君 その前に、この議運の構成、法的根拠等についてただしておきたいと思います。これがまず出発点ですが、現状二十五名の定数のところ、二十三名の議運実人員、この実人員二十三名のところ、自由民主党が十三名、社会党が五、緑風会五、ところで残存議員の実勢は、自由党六十一、社会党三十二、緑風二十六、十七控室三、その他が一ということになっております。それから今度の半数選挙による当選者、自由民主党百二十三、本日現在です。社会党八十一、緑風会三十一、十七控室三、その他ということになっております。これを現在の実数なり、新しい当選者を含めた数なり、どう考えてみても、この議院運営委員会の構成は奇妙なものになっておる。ところで、もっと奇妙なのが商工委員会の実数で、二十名のところ、現在たった九名になっております。おもしろいことには、自由民主党が三で、社会党が四、緑風会二というふうになっておる。全く会派の比例ではなくて、でたらめの数字になっているわけです。  委員長のお考えは、これらの事情から、本日の議院運営委員会にも諸般の案件、議題があろうと思いますが、こういう実態の中で意見がもし合わないような場合に、やはり採決をしておきめになるのか。これは臨時国会の必要性ということの別問題は根本的にありますが、この議院運営委員会の性格をどう考えて運営せられるか、まずお伺いして、今議題に供せられた質疑に入りたいと思います。

石原幹市郎自由民主党

○委員長(石原幹市郎君) 委員長といたしましては、大体従来の慣例に従いまして、現在委員の地位を保っておる人によりましてこの委員会を構成する、すなわちただいまでは二十三名が議院運営委員になっておるわけでございます。それで委員会を開いていただきたい。  それから藤田君から今いろいろの御質問があったのでありますが、ごもっともな点も相当あると思います。先ほどの理事会におきまして、こういう構成で本委員会におきましては大体全員の……全員といいますか、各派の御意向が合致したものについてきめて行こう。意見が非常に異なって採決等で問題をきめて行くというような問題は避けて行きたい、こういうふうに先ほど理事会で話をしたわけであります。その考え方にのっとって委員会の運営をはかって行きたいと私は考えております。

藤田進日本社会党

○藤田進君 それから新しい問題としては、ここに従来の議員総数の点においての割当が、社会党議員が七名で現在五名であるから、二名補充したいという申し入れがあった。この点については、理事会では全会一致でそのようにはかろうということはなかったわけですが、これをどういうふうに委員長ははからいますか。一時保留して、本日の会議を進めようとされるには、それはまかりならぬという解釈に立たれるのか、できるという解釈に立たれるのか、あるいはこの議運でもって皆さんできめてくれとおっしゃるのか、その点をいかがいたしますか。

石原幹市郎自由民主党

○委員長(石原幹市郎君) 先ほどの理事会におきましても、まあ一応この問題は出たわけで、それから個人的にはいろいろ意見があったわけであります。すなわちできるという意見もあるし、あるいはそれはおかしいじゃないかという意見もありまして、実は未決定のままこの委員会に臨んだわけでありますが、ところが社会党の方から……、実は欠員になっておる二名は社会党の方でありますが、二名の補充の届があった。こういうことでありましたので、開会前にもここで非公式にお諮りしたわけでありまするが、結論を得なかったわけであります。ここで藤田君の御提案のごとく、あらためて相談してきめたいということであればきめて、補充するなら補充する。それからこれは将来の慣例と、その他の問題にも関係する問題であるから、もう少し理事会なり何なりで検討してみたいということであれば一時保留を願って、そうしてこれは藤田君の所属されておる会派の問題でございますから、保留を願って後刻検討したい、こういうふうに考えております。

藤田進日本社会党

○藤田進君 まず第一点の多数決による運営はしない、全会一致によるもののみを処理して行くということでありますから、この点了解いたします。  それから第二の点の本日のこの補充に関する件は、これは各会派の中でもいろいろ議論があろうかと思いまするし、その点についてもっと検討いたしたいと思います。  それでちょっと速記をとめて下さい。

石原幹市郎自由民主党

○委員長(石原幹市郎君) ちょっと速記をとめて下さい。   〔速記中止〕

石原幹市郎自由民主党

○委員長(石原幹市郎君) それでは速記をつけて。

藤田進日本社会党

○藤田進君 補充の問題については、各委員会にもこれが影響をもたらしますし、なかなか根の深い問題でもありまするから、さらに理事会等で十分検討して結論を出したいと存じまするから、本日のところ、社会党から二名の補充についてはその線に沿って御処理していただいてやむを得ないと思います。  そこで引き続いて官房長官にお伺いをいたしますが、去る七日、第三回の通常選挙を経て本日その当選が確定いたしまして、法的にも完全なものになって、ここに二百五十名の議員がそろったわけであります。しかし二百五十名の議員がそろっても、それだけでは院の機能が作用いたしません。同時に、このことはそれぞれ選挙民の支持を得て御当選になって、少くとも半数に加えて二名の百二十七名の議員については議員としての完全な権能がないわけでありまして、具体的にいえば、それぞれの所属すべき、委員会システムである本院としては委員会の所属が何であるかということがまずない。議席の指定もない。また従来の先例あるいは申し合せ等からも、この際院の代表者である議長なり副議長、あるいはそれぞれの委員長、こういうポストについてもそれぞれ重大な影響をもたらしてくるわけであります。大きな意味では半数以上が新しい民意によってここに選ばれ、反映しているわけでありまするから、すみやかに臨時国会を開いて、まず第一に院の構成について、参議院は衆議院と事情を異にいたしまするから、機能を十二分に発揮できる態勢を整えなければならぬ。これは過般の理事会におきましても、社会党、緑風会のみならず、全体としてもこの考え方については否定はできない状態で意見も一致いたしております。加えては当面日ソ交渉で重光全権はじめ出発なさるわけでありますが、必ずしも国論が統一いたしておりませんのみか、われわれの知るところでは、与党の内部においてもそれぞれどうも意見が分れているようでありまするし、従って全権の指名難ということもあったようであります。あるいはまた当面、東北、北陸の中心地域において水害がこれまた異常の状態になりました。これをどうしても立法府としては処理して行くべき状態にあると思います。予算的にも、あるいは法的にも、あるいはまた府県の赤字等も、すみやかにこれを補てんすべく予算的処理を、あるいは法律的な立法的の処理をしなければならぬというふうに、それぞれ緊急の案件を持っているわけであります。そのときに当って政府としての所信を、本日鳩山さんはお見えになっておりませんから、政府を代表せられておる官房長官から臨時国会に対する所見をこの際お述べいただきたい。  なお、つけ加えておきますが、私ども社会党の立場といたしましては、すでに衆議院が所定の憲法上の手続を経て臨時国会の召集を理由を付して要求いたしておりまするが、一方の院である参議院におきましても、四分の一以上の所要数をそろえて、これまた理由を付して本日臨時国会の召集の要求を政府にいたす所存であります。すでに手続をいたしつつある状態であります。こういう要求があり、一方また緑風会におかれても、成規の要求は事情があっておやりになっておりませんが、しかし臨時国会を開いて院の構成をはかるという点に関する限りは強い要請があるのであります。こういう点におきまして、どのようにお考えになるか、また将来の臨時国会に対する見通し等、所見を伺いたいと思います。

根本龍太郎自由民主党内閣官房長官

○説明員(根本龍太郎君) 臨時国会を直ちに開くべしという御要請は、先ほど藤田さんから言われたごとくに、すでに衆議院におきましては社会党の方から成規の手続をもって要請されております。これに基きまして政府は慎重に検討いたしました結果、結論といたしましては、今直ちに臨時国会を召集する考えはないということを実は衆議院でも申し上げておる次第でございます。  特に、ただいま御指摘になりました参議院の通常選挙に基く半数改選に基く院の構成に関して、特別に参議院としてはその必要を感ずるという御意見でございまするけれども、ごもっともな点が多いのでございまするが、過去二回にわたる通常選挙の結果におきましても、これは院の構成のために臨時国会を召集した例はございません。またその要求もございませんでした。たまたま先般の、この前の通常選挙は衆議院の選挙と大体同じになりましたので、これは衆議院の解散、総選挙の後には、これは一定の規則に従って国会を召集しなければならなかったので、それとも関連してこの問題はなかったのであります。昭和二十五年のときは、やはり一カ月とちょっとたちまして、これは確か地方税法の問題を議題として召集されたというような関係で、これはなかったのでございます。そこで半数改選になりました結果、議席の指定ができない、あるいはまた委員の任命がなされていないという場合における運営の状況を見ておりますると、これは参議院におきましても、現に委員でおられる方々の数で運営され、さらに新たに議員になられた方は委員外発言としてなされているという例もございますし、また今度の選挙中における運営も同様にやられているというようなことでありますので、法律上このために臨時国会を開かなければならぬという必要性はない。まあ便宜上、これはいろいろ要請がございまするけれども、政府といたしましては、諸般の事情を考慮いたしまして、今直ちに開く意思はないということだけは申し上げることができるのでございます。適当な機会に政府の責任において召集の手続をするのでございます。これは十分皆さん方の御意見を尊重してその召集の時期は決定いたしたい、かように考えております。  なお、この院の構成の問題のほかに、日ソ交渉の問題等についても言及をされておられまするが、政府といたしましては、日ソ交渉に関する態度につきましては、過ぐる二十四国会において、本会議はもとよりのこと、外務委員会、予算委員会において十分なる皆さん方の御質問に対しましてお答えを申しております。また、なおこの閉会中においても外務委員会が開かれて、衆議院ではこれについてもただされている、こういう状況でございます。なお、国民健康保険の問題については、御指揮の点もございますけれども、これはどうしても立法措置との関係がございまして、そのために過ぐる二十四国会におきましては政府提案をいたしたのでありますが、不幸にしてこれは成立を見ないのみならず継続審議にもならなかった。そこで現在政府としては行政措置としてなし得る限りはその問題を処理しまして、やがて適当な機会において臨時国会が開かれた場合に、この問題を本格的に御審議を願い、解決をつけたい、かように考えております。なお、災害関係のことにつきましては、御承知のように、災害に関するいろいろ特例の法律上の規定もございますし、また災害予備費もございますので、それにおいて十分措置し得る、こう考えておりますので、現在のところ、政府といたしましては今直ちに国会を召集する考えは持っていないということを申し上げる次第でございます。

藤田進日本社会党

○藤田進君 ただいまの臨時国会を今直ちに開く意思なしとする理由については、それぞれ私ども納得いかないものがあって、これについては後刻ただしますが、ただ非常に強く言われている中に、今直ちに開く意思はないという点でありますが、この点はぜひ確めて参りませんと、いろいろ議論なり質疑が複雑する可能性がありますから、今直ちにと語調を強めて言われている点でありますが、その解釈、どういう時期においては開く——これは要求があります以上、法律的にも憲法上から当然開かなければならぬわけですから、そうなると、時期を国会法において明定すべきだという意見もあったが、結局は時期は明定しないままになっているという点が政府の逃げどころであるように見受けられるのです。だから開くことはもう仕方ない、開くが、問題は、すみやかにとか、今直ちにとか、そういう点にかかってくると思うのです。私ども院の構成をまず第一に考えてみると、議員には公報というものを配付することになる。かなりのこれはウエートを持っておりますから、この公文書はやはり当然本人に達しなければならぬでしょう。そうして開催地である東京のここに集まる時間的な余裕を与えなければならぬでしょう。そのほかは、この際議員の要求ある以上は、必ずしも政府が案件を用意して、法律案なり、あるいは補正予算案なり、その案件を必ずしも用意しなくても、議員の側において必要ありと認めて要求している以上、それに沿って開けばいいのでありますから、問題は直ちにという時期が、その発言の内容が、どういう程度のものをお考えになっているのか、一応ここで見通しがつくのか、つかないのか、その時期を明示していただきたい、これが第一であります。  それからただいまの説明を逆に聞いてみたいのでありますが、ここで臨時国会を召集するということになると、どういう支障があるのか、必要なしという点は、あとで一々私はお尋ねしたいと思いますが、その反対に臨時国会を、こういう三年に一度の事態になって、しかも先例はないと言われるが、先例はないのです。そういう開かないという先例はないのですから、第一回の昭和二十五年のときは三十九日目には開く、これはあらかじめそのことが予告されていた、昭和二十八年の第二回通常選挙に際しては、特別国会の関係もあって、憲法の定めるところに従って、これは開かなければならぬということが全員わかっている、国民もわかっている、だから二十五日目には開かれている、こういう事態なんですから、院の構成で開いたためしがないと言われるのは、そういうふうに開かなかったためしがないのでありますから、ここで直ちにという時期がどうしても問題になってくるわけであります。どうしても臨時国会を開かなければならぬのですから、その点についてお答えいただきたいと思います。

根本龍太郎自由民主党内閣官房長官

○説明員(根本龍太郎君) 御指摘のように、成規の手続をもって要求された以上、政府としては通常国会前に臨時国会を開くという規定はございます。従いまして当然開くことになります。ただし、その時期については今直ちに開くという必要はないというふうに考えたのであります。しからば、直ちにでなければいつかということについてでございますが、これは今結論を出しておりません。できるだけ皆様方の要望をも考慮いたしまして考えたいと思いますけれども、明確にいつごろ召集するということは、ただいまの段階では申し上げかねる次第でございます。

藤田進日本社会党

○藤田進君 すでに衆議院において議員の三分の一、あるいはそれに近い議員でもって、四分の一はおろか、そういう要求があり、あわせて参議院が、緑風会さんその他を含めれば、おそらく半数に近い意思と四分の一以上の成規の要求があるというのに何らまだ検討していない、本日も閣議があるということで、官房長官は議院運営委員会におくれて見えることになって、われわれもそれに合わせて、この十時予定の開会がかような時間になったわけです。どういう時期か、いまだ決定していないこの重要な事項を閣議は決定しようとするのか、それすら全然見通しを立てていないのか、この見通しについて重ねて聞きたいと思います。  それから先ほどお尋ねした臨時国会を開けばどういう支障があるのか、政府としてその支障の点について具体的にお聞きしたい。国家にどれだけの損失があるのか。

根本龍太郎自由民主党内閣官房長官

○説明員(根本龍太郎君) 支障があるということを申し上げているわけではございません。従って支障の点について私が御説明する立場にないと存じます。先ほども繰返し申しましたごとくに、院の構成のほかのまたいろいろの案件を示しての御要望でございますが、これは先ほどお答え申した通りに、ぜひともこの国会を開かなければ解決できない問題とは考えていない次第でございます。すでに皆様方におかれましても、二十四国会において会期延長等についてもこれはなかなか御賛成ならなかったような次第でありまして、長期にわたる、少くとも昭和三十一年度の施政については、ほとんど議論すべきものは議論し尽して、そうしておる状況でございまして、従って、今このために御要請になりましたために臨時国会を今直ちに開くという必要性を政府は感じていないということを申し上げた次第でございます。

藤田進日本社会党

○藤田進君 そうすると、院の構成について若干ただしたいと思います。政府としては非常に穏健でない、危険な思想をお持ちのようです。衆議院で外務委員会においてすでにやったのだから、お前たちは黙っておれという、それからもし必要があれば委員会をお開きなさいという意味なんです。そして当選した新しい百二十七名は傍聴席において、発言があれば委員外発言ということでおやりになったらいかがですか、こういうことになる。そうなんです。これでは、この現状を見ても、一々申し上げませんが、常任委員会がそれぞれあるのに、若干先ほど劈頭触れたように、きわめて不合理な状態になっている。内閣委員会、地方行政、法務、以下ずっとどの委員会を見ても、現在の実在人員の比率でもなければ、新しく当選した人々の比率でもない。もう全く奇形的な状態になっている。これを合理化しなければならない。一方国政の調査、継続審議の法律案等々を院は持っている。そういう実体があるわけです。しかも半数は改選になって出てこられて、議員としての資格は認定されて確定したけれども、議員としての審議権なり調査権なりというものは、政府が臨時国会を召集しないという行政府のそういう不当な運営によってこれが抑圧されてしまう。しかもそれが相当長期にわたるものだということが許されるかどうか、この点について官房長官どうお考えになりますか。

根本龍太郎自由民主党内閣官房長官

○説明員(根本龍太郎君) 私が先ほど申し上げたことは決して不穏当な思想のもとに言ったのではございません。院の構成についてのいろいろお話につきましては、私も先ほど申したように、非常に理由があることと存じまするけれども、政府は現在、先ほど申し上げた理由によって今直ちに臨時国会を開くという意思のないことを申しただけでございまして、院の運営につきましては、これは従来の実績、あるいは慣行と申しますか、そういう点から、私がこれは不必要なことを申し上げたのかもしれません。これは運営その他のことは院でやることでございますので、政府といたしましては、お示しいただきました段々の理由による御要求はもっともでございまするが、今直ちに開く意思がないということを申しただけであります。

藤田進日本社会党

○藤田進君 いや、こういう参議院の三年に一度という事態、これで継続審査案件を持っていて、しかもそれがスムーズにできない、半身不随の状態にあって、この事態を好ましいか好ましくないかということについては、好ましくないとおっしゃるに違いない。しかも継続案件等についてやらなければならぬそうだ。そうすると半数以上なんです。百二十七名は傍聴していればいいんだ。発言があれば、許されれば委員外発言で許したらいい。そういうことは穏当な考え方じゃないと私は思う。その点についてはどうなんですか。

根本龍太郎自由民主党内閣官房長官

○説明員(根本龍太郎君) 私がお答え申し上げたのは、従来もやはり新しい議員となりましても、正式に議席を指定され、あるいは議員になられるまでの間はそういう例であったようだということを申し上げただけであって、それ以上の意味は私は申していないつもりでございます。

藤田進日本社会党

○藤田進君 それならば、その例でかりに行くとするならば、従来これは前二回しかない、こういう事態は。昭和二十五年の場合は、地方税法の関係において当然参議院改選直後においては開かなければならぬということがもう自他ともに、また国民も知っていたのです。だから三十九日目に開いております。三十九日目に。それから昭和二十八年の場合は、衆議院の解散とともに選挙がなされておりまするから、憲法の定めに従って政府が召集しなければならぬ義務がある。けれどもその一ばいではなくて、これまた二十五日目には開いているのです。しかりとするならば、先例によって処理されるならば、少くとも三十九日目とか、二十五日目とか、およそ心当りではこの辺のあたりに臨時国会を開くのであるから、先例に従って処理しておいてくれと、こういう意味合いになりますか、何日目に開きますか、今度は……。

根本龍太郎自由民主党内閣官房長官

○説明員(根本龍太郎君) 先ほど申し上げましたように、何日目に開くという、まだ構想までは決定していないのであります。従いまして、いつ開くかについては明確に申し上げかねるのでございまするが、先ほど申したように、通常国会開催までには、これは当然開くべきことであります。諸般の準備あるいは皆さんの御要望も十分に尊重いたしまして、あらためてその時期については適当な時期に政府の責任において決定申し上げたいと思います。

藤田進日本社会党

○藤田進君 その決定は閣議なり、所要な機関でおやりになるのはいつころか。今きめていないからお答えできないとおっしゃるが、いつころきめるかということについては断じて触れないようにしてお答えがない。この点、これはいつしからば……、本日衆議院はすでに要求がなされておるわけでありますから、いつころ開くか、開かないかということくらいは決定がなされなければならぬはずです。これはやはり閣議の議題に供せられなければならぬ。それが何ら触れてもおらぬ。これはほったらかして、たな上げなんということはもってのほかのことだと思う。そこで参議院の側において正式の手続はとる予定でありますしいたしますから、私は要望いたしますけれども、単にこれは社会党という意味ではございません。党派をあげて、この参議院構成については一刻も早く、選挙が終っておるこの事態に対して、院の機能を発揮できるようにしなければならぬ。たまたまこの二十五日には引き続いて議運も開くようにいたしておりまするから、その二十五日までには明確に、それまでに、議運を待つまでもなく、至急にこれをきめていただいて、臨時国会は先例にもならって、やはり参議院の機能に支障のないようにしてもらいたい。おそくとも二十五日には議運も開きますから、明確に政府の態度ができるように、官房長官としてのやはり手はずを進めてもらいたい、このことを強く要求をいたしておきます。

森田義衞緑風会

○森田義衞君 私の方からもちょっと御要求申し上げておきます。先ほど官房長官のお話では、特に参議院の院の構成に関しては当然考慮すべきであるというようなお話があったようなんですが、そうなら、当然きわめて近い機会に院の構成のみをもってしてもこれはやはりぜひやってもらいたい。ほかの案件は政府の見解にかりに譲るといたしましても、参議院の構成は非常に参議院にとっては重要な事項である。そうなら、この機能をやはり成規の姿において発揮できるようなことを考えるのが参議院本来のわれわれの任務であろうと考える。その要望が当然政府においても受け入れられて、開くべきであるというふうに私どもは考えておりますので、ぜひとも近い機会においてやっていただくことを強く要望いたします。

石原幹市郎自由民主党

○委員長(石原幹市郎君) 要望だけですね。

森田義衞緑風会

○森田義衞君 ですから、その時日その他の見通しも、今、社会党からお話しになりましたように、やはり見通しをつけていただきたい。

天田勝正日本社会党

○天田勝正君 私は、わが党がただいまから直ちに成規の手続を経て臨時国会召集の要求をいたしますけれども、しかしその要求の理由等についてもここで質疑をいたしたいと思いますが、それはまずさておきまして、先ほどわが党の藤田委員から質問があり、それに官房長官が答えられておりました。その答の中には、従来の例もあることであるから、臨時国会召集いたさなくっても、本院の審議についてはさしたる差しつかえなくやり得ると、こういうお話があったと思います。ところが、それが私ども見るところではまことにもって不都合であり、長きにわたった場合にはこれが非常な、簡単に本院の中だけであんばいをするという程度では済まないと、こう私どもは考えておるので、その点について具体的に私例を挙げて一つ質問いたしたいと思う。  まず、今回の選挙によって非常な各会派の議員数に異動があったわけであります。元来新憲法と旧憲法における国会の審議の最も大きな違いは何かというならば、言うまでもなくそれは常任委員会制度であります。常任委員会が中心となってもろもろの審議調査を行う、こういうことになっていることは言うまでもございません。そこでその常任委員会は国民の意思をそのまま反映するように、これはそれぞれの会派の勢力にあんばいしてちゃんと委員が配分される、こういうことになっておる。そうでなければ真の民意がそれぞれの常任委員会にはっきり現われて参りません。ところがここで半数改選になりました結果、ほとんど原状に、改選前の状態のままにとどまった会派もあれば、あるいは伸びた会派もあれば、あるいは縮んだ会派もある。そこで、先ほどここで開会前に議論されましたところを官房長官お聞きでありましょうが、いわばこの議院運営委員会一つを例にとりましても、前の勢力で配分されております結果、わが党は潜在的にここに前の勢力を基礎としても二名の者を補充することができることになります。この補充をし、またこれと同じように他の委員会もそれぞれに補充をしたという場合にどういうことになるかというと、十三名の新しくふえた議員諸君は何の常任委員会にも所属できずして、元来当選証書を受け取ったその瞬間から国会議員としての審議権、調査権がはっきり付与されておる。付与されておるにもかかわらず、その活動は長きにわたって、これがいわば行政府の一方的な考え方によって停止されるという状態になる。こういうことは好ましくないというので、私は特別国会の場合では衆議院が公選される、そこで三十日以内に開かなければならない。そのときにはっきりとそれぞれの新しい憲法のもとにおける審議形態と権能が整えられる、こういうことになっておるわけです。ところが参議院の場合はそういう特段の救済規定がないから、これをほおかぶりで行けばいけると、こういう解釈をとりますると、今私が申し上げたようにそういう不都合ができる。この逆に、会派が、現実に減った会派、申しにくいのでありまするけれども、どこかさんが減られた。こういうところは、今度は逆に前の会派勢力を基礎にして按分したそれぞれの委員会においては、便法的にこれを前の数によって補充をするということになるならば現有勢力よりも多くの按分ができると、こういうことになる。そこでさらに一言つけ加えますけれども、二十五年の例をとらえまして、これをまことにその反論の都合のいい例のようにおっしゃいますが、これは事実は三十九日目に開かれておるけれども、参議院の方から見た場合も、やっぱり衆議院と同様三十日以内なんです。全国区が確定するのは、御承知の通り今度のを見ても十二日間かかっておる。あのときもたしか十一日か、私の記憶ではかかっていると思う。大体十日以上は確定までにはかかる、そういうことですから事実は三十九日といっても二十八、九日で開かれた。しかも開かれるのみならず、開かれるということがすでに予測されておった。そういうことであるから、まあ衆議院並みの三十日くらいはたな上げになってもやむを得ないという考え方が今日までにあったわけですけれども、今回の場合は、どうもだんだん藤田委員から質問されましても、いつ開かれるか一向にきめる時期すらも明らかにならぬ。この事態で推移すれば、ときによりましては通常国会が十二月中ということに、新しい国会法でなっておるから、そこまで持って行かれたならば、半年間というものは新しい議員というものは全く審議権も調査権もない、単にバッジとパスをもらったと、こういう議員ができてしまう、これくらい不都合なことはないと思いますけれども、それらについての政府のお考えはどういうふうにこれを解釈されますか。

根本龍太郎自由民主党内閣官房長官

○説明員(根本龍太郎君) いつ開くかということについてでございますが、要点は、これについては先ほど申した通りでございますが、現在新しく当選された方々の国会における機能を発揮するために非常に不十分な条件であるということについてはよくわかります。政府としては十分にさらに検討いたしまして、できるだけ皆様方の御意見を尊重して、政府の責任において適当なる時期に召集するように決定いたすつもりであります。現在のところではそう申すよりほかにございません。

阿具根登日本社会党

○阿具根登君 一点だけ質問申し上げますが、今の質問を両方聞いておれば、とりあえず開かなければできないということで、そうなっておれば員外発言でもいいじゃないか、こういうことで出ておられる。しかしこれをどういうわけで開かれないのだということは言っておられないと思う。去年解散で開かれておりますのも、院の機構を固めるためにも、それだけでも開けと、こういうことを言っておられる。それは早急に開けということです。ところが官房長官は早急に開くことはできません、政府の責任において開きますと、こういうことを言っておられる、開けばどこが悪いのか、開かれない理由は何であるかということははっきりされておらない、その点をはっきりさせてもらいたい。何があるから開かれないのか、それをはっきりしなければ、われわれは員外発言なんかを政府からそういう指示を受けたくはありません。ですから何か政府に開かれない理由があるのか、その開かれない理由があるから早急に開かれませんと、早急に開かれないとするならば、これだけの要求に対して、開かねばできないということは事実だ、開かれなければできないのだ、開かれませんということはできない。それはどのくらいの日数で開かれるのかということがおのずから出てくると思う。で、なぜ開かれないのかその理由をはっきりしてもらいたい。

根本龍太郎自由民主党内閣官房長官

○説明員(根本龍太郎君) 先ほども申し上げましたように、開けば都合が悪いという理由において政府が開かないと申し上げるのではございません。要するに、新しく議員になりました方でも、国政の審議上必要があるが故にこそ御要求があることと存じます。ところで現在通常国会が非常に長きにわたって、昭和三十一年度の予算に関連しまして、本年度におけるほとんどの案件は、立法府とてなすべきことはほとんどなされておる、若干継続審議の問題がございますけれども、これは今直ちに結論を出さなければならないというような考えもございましょうけれども、政府としては、やはりそこまで問題についてはいろいろ御意見もございましょう。しかし政府としては、今直ちに開いて行く段階ではないと、こういう解釈をとっておりまするので、御議論があるかもしれませんけれども、政府としてはそういうような考えでございます。

天田勝正日本社会党

○天田勝正君 すでにこれは私語がありましたように、さっき私はその点を言うておる、当選し、当選が確定した瞬間に、国会議員としての審議権がもうあるのですよ。さらにまた調査権がある。国政調査権というものがある。だから政府から提出し、それを審議する事柄の案件は、あるいはあなたが今おっしゃるように、今現在としてはないかもしれません。しかしないかもしれないが、国会議員としての調査権はあるとともに、本院としてはほとんどの委員会がもう前国会の終りに、全部継続審議並びに調査案件というものの要求が通っておる。これは要求を通しておるのだから、本院としては当然にやらなければならないことなんだ。これについてとやかくの議論をされては困る、これは立法府としての独自の決定なんです。そこでその決定された、まずあなたが言う審議というのがとやかくの議論があるのなら、この際それだけは議論しなくてもよろしい。しかし私は審議云々というものは、政府が提出するものを審議することだけのものが審議とは考えておりません。だからまあ議論を単調にするために、その点は別としても、しかし一般的調査という権能は持っておるのですから、その調査をしようという事柄がきめられ、そのきめられた事柄は再選された議員も、全く新しく出てきた議員も、すでに当選証書をちょうだいした瞬間に付与されている。その活動が、政府が臨時国会を召集しないがゆえに、この権能を持つことが宙づりになっておる。かようなことは何とも不穏当な処置であろう、われわれはこのことを指摘しておる。ですから、あなたは何回もおっしゃるように、言葉巧みにそこは言われておるから、特別不都合だ云々ということは私は言うておりませんと、こういう言葉で、ここをすらりと逃げておりますけれども、あなたがどう言われようとも、私の方の質問は、なぜに開かれないか、開かれない理由を明らかにしてもらいたい。これを阿具根委員はおっしゃっておるのだし、私ども全員聞きたがっておる。  発言をもらったついでに付言いたしますれば、元来国会議員の中からも、今回の日ソ交渉の代表を選ぶというようなことが政府部内に話が出て、そうするならば二十二、三日にでも一つ召集をしよう、こういう話もすでにあったことは、ただに私どもが憶測しただけではない、事実そうなんです。たまたまその人選が国会議員外の人ばかりで、院の許諾を求めなくてもよろしい順序になったから、その問題では開けない、こういうことになった。そこで外交問題について質疑がうるさいと、もうすでにそんなものは答えたあとだと、こう言うけれども、行政府がそういう解釈をしたら、立法府がもっと聞きたいという解釈をやるのも自由だけれど、もし、その点については触れたくないと言ってみたところで、一院である衆議院の方は外務委員会を開いてどんどん聞くということになれば、これを拒否する道はさらにないのであるから、そういう面でも私は拒否理由は善意な解釈ではなかろう、それがないとすれば、まあ社会党の要求理由と緑風会の要望とは中身が若干の違いはありますけれども、それをすつと一番狭めたところで、とにかく院の機能だけは発揮できるようにいたしたい、これを最小限度として要求するのに私どもは不当はないと思っているのだから、これを拒否するのは新しい理由がなければならない。政府側でかくかくという積極的な理由がなければ、私はこの問題を拒否し、また納得させる道はないと思いますけれども、これについての見解はいかがですか。これは重複しますが。

阿具根登日本社会党

○阿具根登君 これに関連して官房長官に私はお伺いしますが、私が間違っておったら御指摘願います。正式な手続を経て院が開会要求をした場合には開会しなければならない、これはわかっておられる。しかしその期間がきめてないということは、これは三権分立の精神にのっとって、政府の方にそれだけの準備期間が要る、いろいろな問題があるから期間というものの私は猶予が要ると思う。こう考えているのですが、そうじゃないでしょうか。これが根本になっていると私は思うのですが。

根本龍太郎自由民主党内閣官房長官

○説明員(根本龍太郎君) 私もそう思います。

阿具根登日本社会党

○阿具根登君 しからば先ほどの御答弁に、私はどういう不都合がございますかという質問をしたはずなんです。ところが私たちが調査権、審議権を要求しているのに、その必要はありませんという御答弁だったと私は思うのです。それじゃ今の言葉とさっきの言葉と全然違うじゃありませんか。政府の理由じゃなくて、あなた方は要求されたものを、長い間二十四国会をやって、そうして審議されるものも、調査されるものも、今急に必要ございませんじゃないですかと、これは立法府を侮辱した言葉なんですよ。どうです。

根本龍太郎自由民主党内閣官房長官

○説明員(根本龍太郎君) 先般要求を社会党から正式になされた問題のうち、日ソ交渉の問題、それからプライス勧告の問題、それから給与問題、それに保険の赤字対策、これが問題でございました。従ってこの問題について今直ちに政府に準備がないということは当然でございます。従ってこういう問題は、本格的に政府が責任をもって処置するということにいたしますれば、補正予算の問題も出て参るでしょうし、あるいはまた法律案の制定もしなければならない。そこでそれらの準備は今直ちにできない、これは十分三十二年度予算等も考えなければならないわけでございます。しかし当面の問題は、すでに二十四国会で成立した予算並びに法律で処置し得るので、従ってそういう諸般の準備ができた適当の機会には召集いたしますが、今直ちにやる必要はないと、こういうふうな意味において申し上げたのでございまして、立法府の審議権を行政府が否認するとか、あるいはまたこれを妨害するという意思は全然ないことは、繰り返して申した通りでございます。

阿具根登日本社会党

○阿具根登君 それではそれは、その期間についての論争が今度残っていると思うのですが、それじゃ緑風会さんの御意見で、ただ院の構成だけでもやるべきだ、こういうことになってきたならば、どういう期間が要りますか、それに対する期間は……。

根本龍太郎自由民主党内閣官房長官

○説明員(根本龍太郎君) これは昨日緑風会の方から呼ばれまして、私の方の副長官が行って要望の筋を聞かれたのでありますが、従来、社会党の方からの要請事項には、この参議院の構成に関する問題は要求の項目になっていなかったのであります。で、その参議院の構成だけということで、それだけで、社会党も一切の方はそれは別である、参議院の構成だけのために要請されるということになりますれば、これは改めて新たな議題とならなければならないと思いますが、従来はやはり他の外交案件その他の問題が主でございます。兼ねて今の国会の参議院の構成という状況でありましたので、先ほどお答えしたような御答弁になった次第であります。

天田勝正日本社会党

○天田勝正君 それは巧みに御答弁になっておりますがね。それは政党が両院についてあるから、今あなたが織りまぜて上手に返答されているわけですけれども、参議院議員であるわれわれは別に衆議院の方の四分の一の署名などを一つもしているのじゃなくて、おのずからその点は、両院の建前上、従来もこういうところに、この種の問題については違って参った。国会法の解釈、国会法の改正等については、しばしばこういうことはあり得たわけであります。それをわれわれは衆議院議員にはなれない、衆議院議員は参議院議員になれないのですから、おのずから違う。ですから、ここで今議論されていることを質問申し上げていることは、衆議院のその要求書をとらえてきて、かくかくになったからこれについてはこういう答弁だ、これもそれと同じだという答弁はそれは成り立たない。だから混乱が起きるから、運営を注意をして、だからわれわれの方の社会党、衆議院で要求した点は別として、緑風会さんだけの単純な院の構成という要求については、一体その期間は何ぼあるか、こういうことを聞いているのですから、ほかの院の方のをまぜないで、一つはっきり答弁してもらいたい。

根本龍太郎自由民主党内閣官房長官

○説明員(根本龍太郎君) 政府としては、これは緑風会の要求だけのためにやるということには、結論的にはどうなろうとも、やはり国会が開かれた場合における諸般の状況を考えて態度を決定しなければならないと存ずる次第でございます。また国会が開かれますれば、これは参議院ばかりが開いても、衆議院が開かないわけには参りません。これは同時に開いているのでございまして、従って国会開会要求に関する各党派の要求が別々に要求はされましても、これによって開かれた場合には、総合された要請事項が議題になるというふうに考えますれば、先ほど私がお答え申し上げたのが、全体としてお答えする一つの筋道であると、こういうふうに考えてお答えしておるのであります。

石原幹市郎自由民主党

○委員長(石原幹市郎君) だんだん結論の方へ……。

阿具根登日本社会党

○阿具根登君 そうしますと、官房長官の話を聞いておりますと、院の構成だけならば早急に開かれるけれども、院の構成は参議院だけであるし、衆議院も開かねばならないから、衆議院の院の構成というのはないから、いろいろな問題がそこで派生してくるから開かないというのが本音ですね、そういう考え方ですか。

根本龍太郎自由民主党内閣官房長官

○説明員(根本龍太郎君) そういうふうにあなたの方で御解釈になるかもしれませんけれども、われわれの方といたしましては、国会が開かれる場合において、正式に要請された事項について政府の態度を決定するのが建前でございます。その意味において私は先ほど申したように、衆議院におきましては正式にそういう手配をとられておりますし、参議院においても、ただいま社会党におきましには、藤田さんからこれこれの案件と、それから院の構成、こういうふうにいただいておりますので、それで総合してお答えしている次第でございます。

藤田進日本社会党

○藤田進君 そうすると、さらに確かめておきますが、どこに重点があるのかよくわかりません。それは政府として案件の用意が準備不足であるということであるようなたいような点、これがどうなのか。それから今要求している線としては、私からも申し上げたように、まず半身不随の状態ということは、これは人間の体でもそうでありますが、まことに機能が発揮できないのです。人間の体ならまだ多少機械を用いたり、車を用いたりできるだろうが、院の問題はそういうわけにいかないと思う、前にころんでいかない、全然。だから先ほどの御答弁で、緑風会のようにもし社会党も院の構成ということであるならば、これは新ただ見地から考慮する必要があるというゆえんであります。衆議院の方では他院の参議院の構成を必要あるなしということを論ずべきでないという立場から、社会党は衆議院の場合には、これに特に触れなかったのです。もちろん必要を感じているのです。いるが、それは参議院の立場で参議院議員が要求すべき筋合いであるということで、これを党議ではきめて、参議院でその点を要求することになった。そうだとすれば、政府が準備というのは、議員が要するに開会当日に集まってくるということを考慮すればいいのでしょう、主たる点は。あるいはその他の準備というのはあまり中心に置かなくてよろしい。そうだとすれば、われわれの社会党でも院の構成を主としてでもこの際開いてもらいたい、こう言っている点がたまたま緑風会の要求と重複しているわけなんです。この点については新たな見地で考慮するというが、この点をどのような考慮をするのか、はっきりしていただきたい。

根本龍太郎自由民主党内閣官房長官

○説明員(根本龍太郎君) 参議院では院の構成だけということで要求されましても、衆議院において他の案件が出て参る。それを議題としてという場合において、政府としては、その案件についてはまだ国会を開いてそういう案件を審議してもらう準備ができていないということになりますれば、これは適当でないということになるわけでございます。従って参議院と衆議院において要請が異なった場合に、これは召集をいつするかということについては、政府の責任においてきめることでありますから、そうしたすべての問題を総合して、政府の責任をもって判断して適当な時期に召集をいたすということが、政府としての責任であると考えておる次第でございます。

藤田進日本社会党

○藤田進君 そうすれば、わかりやすく言えば、参議院が院の構成だけでならば政府としても開いていいと思うが、どっこい参議院だけ開くわけにいかぬ、これは両方開くようになる、そうなると衆議院では日ソ交渉で何だかんだ聞くかもしれない、健康保険の赤字はどうであるかと言うかもしれない、水害はどうだと言う、政府は何の施策も用意もない、手元に。そういう赤恥をかくことはいやだから、どうもこの際院の構成だけでは言うても開くわけにいかぬのだ、それ以外にはないのだと、問い詰めて言うと……。

根本龍太郎自由民主党内閣官房長官

○説明員(根本龍太郎君) これはあなたの方の御勝手な解釈ですから、あなたの解釈は解釈として何ですけれども、政府はそういうことではございません。今このような問題については、現在の状況において、日ソ交渉の問題については先ほど話した通りでございます。この方針についてはすでに前国会において明確にしております。また衆議院の委員会においてもその点明確にしておるのでございます。健康保険の問題については、われわれはこの問題を解決するために立法措置を講じたいと思っておりましたけれども、残念ながら社会党の皆さんによってこれはついに成立を見なかったのでございます。しかしこれに対する全体としての予算の問題がありまするから、できるだけこれは行政措置でなし得る点は努力しておるのであります。あらためてこれは本格的に立法措置を講じ、さらにはまたそれに伴うところの予算なんかもまた考えなければならぬ。そうしますれば、三十二年度予算とも関連して考えなければならぬということになりますから、そうした諸般の準備ができたときに、これは国会を開いて御審議を願いたいという趣旨でございます。災害の問題についても、これはただいま申上げた通りです。すでに予備金の支出をなし得る情勢があるのでございますから、従って現状においてもいろいろとそうした問題が起りましても、対応する態勢にありますので、そのために今直ちに国会を開く必要はないと、こういう判断に立っているということでございまして、藤田さんも言われたように、解釈することは、それは藤田さんの解釈でございますからあれですけれども、政府はそういう意思はないということは明らかにしておきたいと思います。

藤田進日本社会党

○藤田進君 それでは一歩譲って、衆議院の社会党も日ソ交渉だの、水害だの、国民が困ろうともそんなことは言わないと、それから保険の赤字についても触れない、衆議院は開いたけれども、出席してもだまっているということで、とにかく参議院だけは院の構成はやるということになりますと、これは開いてくれますか、召集してくれますか。

根本龍太郎自由民主党内閣官房長官

○説明員(根本龍太郎君) 今それは仮定の問題でございますからして、これは社会党といいますか、参議院の方で具体的にそうした問題が出たときに考慮すべきでございまして、直ちにこの問題について申し上げることは私は適当ではないと思います。

阿具根登日本社会党

○阿具根登君 また先ほどのやつの蒸し返しになりますが、どうも私は官房長官の言われるのがわからないのです。なぜかなら、日ソ交渉の問題、水害の問題、あるいは健康保険の問題、それは政府が手を打っておりますから、あなた方は準備してもらう必要はございません。これは一方的な政府の見解であって、私がさっきから言っておる、こういうのをもっと調査しなければできない、準備しなければできないとわれわれは要求をしておるのです。それをそういう必要はありませんと言う権限がありますか、政府に。先ほどから私が、なぜ立法府にあなた方はそれだけ介入してきますかということを言っておる。政府としてはそう考えておるかもしれないけれども、われわれとしては立法府としてまだ水害の問題も調査しなければできない、また審議しなければできないということを要求しておれば、それは員外で発言しなさい、これは百六十七日もやったことだから開く必要は感じませんと、それじゃ開く意思がないということじゃありませんか。

根本龍太郎自由民主党内閣官房長官

○説明員(根本龍太郎君) 先ほど私が申し上げた通りです。これは何も行政府が立法府を制約をするということを考えていないのみならず、それは不可能なことです。院において審議しあるいは調査することは、院の権限においてやることでございまして、政府は何らそれに対して何も妨害いたしておりません。ただし臨時国会を開くという必要は、今、政府としては直ちにやる意思はない、適当な時期に、これは諸般の準備の上国会を開く方針であるということだけを申し上げます。

阿具根登日本社会党

○阿具根登君 それが私は違うのだ、たとえばわれわれが正式な手続をして要求をやって、これだけの諸般の準備がこれこれかかるから待ってもらいたいということならわかるけれども、そういうことをやる必要はないのだ、それはすでにやったことではないかと、こういう言い方は違うのじゃないかと私は言っておるわけなんだ。われわれはそうじやなくて、政府の考えている、政府の言っていることに納得できないから、臨時国会を開いてわれわれは審議しなければできない、調査する機構を作らなければできないということを言っているのに、政府の方ではそれはやる必要はないのだ、健康保険の問題はあなた方がつぶしたのであって、予算の問題が伴う、三十二年度の予算にかかるから早急にできない。水害等の問題は予備費から出しますから御心配は要りませんということでは、立法府は何のためにあるのかわかりません。立法府外の権限ですか。

根本龍太郎自由民主党内閣官房長官

○説明員(根本龍太郎君) どうも解釈と申しますか、意見の立て方がちょっと私は違うと思いますが、私の方では立法府の権限を制約するとか何かということは考えていないので、それはできないことなんです。国会は開かなくても、閉会中といえども国会の機能が停止しているわけじゃございません。(「停止しているじゃないか」と呼ぶ者あり)停止しているわけではございません。現実に閉会中でも委員会を開いてやったじゃありませんか。私は解釈の立て方が違うと思うのでありまして、政府は何ら立法府の権限を侵害する意思は毛頭ありませんし、また事実できないことであります。

石原幹市郎自由民主党

○委員長(石原幹市郎君) 少し懇談してみたらどうでしょう。議論が堂々めぐりですから……。速記を止めて。    午後一時四十四分速記中止      —————・—————    午後二時一分速記開始

石原幹市郎自由民主党

○委員長(石原幹市郎君)速記をつけて。  それでは臨時国会召集に関連する御質疑、御意見等につきましては、一応この程度に……。

藤田進日本社会党

○藤田進君 いや、今、緑風会さんなり、私なり、また懇談でもあったが、田畑君なりから要望してあるが、それに対して官房長官何らの御発言もない。で、私が速記をつけておるときに、また森田さんも速記をつけておるときにあるいは要望したと思います。臨時国会召集について、すみやかなやはり措置をとるように努力してもらいたいという意見も、この点については特に答弁があるはずであると思います。聞きっ放しではどうなったのかわけがわからぬ。

石原幹市郎自由民主党

○委員長(石原幹市郎君) 先ほど懇談の機会に、官房長官から一応答弁があったように私は思いますが……、長官からはっきり言われておると思います。火曜日に閣議があるから、閣議の上で参議院の正式の議運でこういう意見があったということをよく伝えて、翌日再びこの議運がありまするから、そこに出てきていろいろお話をする、こういうことで答弁があったのでありまするから、もうこれでいいのじゃないでしょうか。

藤田進日本社会党

○藤田進君 今、委員長の申した通りで、官房長官間違いございませんか。

根本龍太郎自由民主党内閣官房長官

○説明員(根本龍太郎君) 先ほど言った通りです。先ほど懇談のときに申した通りであります。

藤田進日本社会党

○藤田進君 それが今、委員長の言われた通りのことですか。

根本龍太郎自由民主党内閣官房長官

○説明員(根本龍太郎君) そうです。

藤田進日本社会党

○藤田進君 そうですと言うのですから、一つそれじゃどうか……。

石原幹市郎自由民主党

○委員長(石原幹市郎君) それじゃ臨時国会召集に関連する御意見なり、御質疑は大体この程度で終りまして、次の問題に移りたいと思います。     —————————————

石原幹市郎自由民主党

○委員長(石原幹市郎君) 次は、沖繩への議員派遣に関する件を問題に供します。  理事会におきまして協議いたしました結果、沖繩の実情調査のため議員五人を派遣することとし、その構成は自由民主党二名、社会党二名、緑風会一名とし、派遣議員の指名その他は議長に一任することに意見が一致したのでありますが、理事会決定の通り御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

石原幹市郎自由民主党

○委員長(石原幹市郎君) 異議ないと認めて、さよう決します。     —————————————

石原幹市郎自由民主党

○委員長(石原幹市郎君) 次は、国立国会図書館組織規程の一部改正の件を問題に供します。

中根秀雄国立国会図書館副館長

○国立国会図書館副館長(中根秀雄君)  国立国会図書館組織規程の一部を改正する規程につきまして御説明申し上げます。  国立国会図書館の支部図書館につきましては、国立国会図書館組織規程中に規定をいたしておりますが、先般運輸省設置法の一部を改正する法律によりまして、中央気象台が気象庁と改まりましたにつきまして、中央気象台支部図書館の名称を気象庁支部図書館の名称に変更することになりましたので、組織規程の一部を改正することになりまして、その第一条の第三十六号中の名称を変更したのでございます。  この規程につきましては、すでに七月一日から施行いたしておりますが、国立国会図書館法第五条の規定によりまして、事後の御承認を得る次第でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

石原幹市郎自由民主党

○委員長(石原幹市郎君) 本件に対し承認を与えることに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

天田勝正日本社会党

○天田勝正君 承認は賛成します。承認は賛成しておきますが、ちょっとわけのわからぬ問題が出ましたからここだけ聞いておきたい。  国立国会図書館は、まあそもそもから言えば長くなりますから簡単にやりますが、これは国立国会図書館ということで、国会議員だけがぜいたくにああいう膨大な図書館を持つという筋道でなかったので、立法の趣旨からしても国の中央図書館を十分整備する、国民全般にサービスをしてもらう、こういう趣旨であって、しかし残念ながら、とかくこれが忘れられがちになるから、そこで国会がお預りしておいて一つしっかりしたものを建てよう、こういうことで今日まできておるのであります。そこで今年の予算を組むについてもその趣旨を本院としては明らかにいたしまして、冷房費等も全部削除して、これをすべて図書館側につけ加える、こういう異例な措置、衆議院の方にもむしろそれを勧奨いたしましたけれども、衆議院の方はこれを聞くことなしにあり、とにかく私ども力を入れておりますから、そこでその後も実は私関心を持って見ているのであります。ところがたまたま機会あって聞きましたところが、本年度の工事につきまして、従来われわれが今日委員会において説明を聴取したことと事態が違って参って、付随して新しい工事をそこへつけ加えなければ、たとえば土を落さないように、また地下水が湧き上らないようにするというようなことで、それを防ぐための工事を付随して行わなければならない、結果として、従来ここに説明された工事はとてもできないという事態に立ち至ったということを承知いたしておるのであります。私自身も全く驚愕したわけでありますけれども、さてこれらのことを説明すればきっと長くなるし、また技術的なこともありますので、副館長が直ちに答えろということを私は言いません。少くとも予算積算の何がきわめてずさんであったということだけは私は間違いないと思う。そこでそれらのことについての報告はいつされるか、ちゃんと私は委員長から確めておきたい。

石原幹市郎自由民主党

○委員長(石原幹市郎君) 副館長が次回にこの問題を一つここへ来て御報告願いたいと思います。それで……。

天田勝正日本社会党

○天田勝正君 やむを得ません、技術的な問題もありますから……。

石原幹市郎自由民主党

○委員長(石原幹市郎君) それでは国立国会図書館組織規程の一部改正の件は御承認を願ったことにいたします。     —————————————

石原幹市郎自由民主党

○委員長(石原幹市郎君) 次に、報告事項が二件ございます。  まず第一は、先般逝去されました故衆議院議員三木武吉君に対し、本院として弔詞を贈呈いたしますことにつきまして事務総長から報告いたします。

芥川治事務総長

○事務総長(芥川治君) 衆議院議員三木武吉君が七月四日に逝去されましたので、本院におきましては、七月十日の議運理事会において御協議の結果、弔詞を贈呈することに決定いたしました。弔詞を朗読いたします。   参議院は、わが国民主政治発展のため力を尽されました衆議院議員正三位勲一等三木武吉君の長逝に対しまして、つつしんで哀悼の意を表し、うやうやしく弔詞をささげます。  以上でございます。   〔「了承」と呼ぶ者あり〕     —————————————

石原幹市郎自由民主党

○委員長(石原幹市郎君) それではもう一件は、控室とか、自動車あるいは控室配置職員、通行章等の割当につきまして、先般の理事会において協議したのでありまするが、一応本月の二十五日決定の各派所属議員数に応じて割当を決定することに意見が一致したのであります。なお、本件については、先例によりまして理事会または庶務小委員会に一任することに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

石原幹市郎自由民主党

○委員長(石原幹市郎君) それでは御異議ないと認め、さよう取り進めて参りたいと思います。  本日はこれにて散会いたします。    午後二時九分散会

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