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24回国会衆議院1955/12/21

地方行政委員会 第1号

発言数
44
登壇者
5
会派数
2
開催日
1955/12/21

会議録

大矢省三日本社会党

○大矢委員長 これより会議を開きます。  国政調査承認要求に関する件についてお諮りいたします。すなわち衆議院規則第九十四条によりまして、「常任委員会は、会期中に限り議長の承認を得てその所管に属する事項につき、国政に関する調査をすることができる。」ことになっております。本委員会といたしましては、地方行政の実情を調査し、その健全なる発達に資するために、地方自治、地方財政、警察、消防及び選挙に関する事項につき、議長に対し国政調査の承認を求めたいと存じますが、御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

大矢省三日本社会党

○大矢委員長 御異議なしと認め、さよう決定いたします。  なお国政調査承認要求書の作成及び提出手続等につきましては、委員長に御一任を願、いたいと思います。  なお国政調査の要求が議長より承認せられました場合には、地方財政の実情を調査するため、各所に委員を派遣いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

大矢省三日本社会党

○大矢委員長 御異議がなければ委員派遣の承認を議長に求めたいと存じます。  なお、派遣委員の氏名、派遣の期日等につきましては、委員長及び理事に御一任を願いたいと存じます。  ちょっと速記をやめて……。   〔速記中止〕

大矢省三日本社会党

○大矢委員長 速記を始めて下さい。  それでは地方財政中文部省関係の公共事業に関し、文部当局より説明を聴取いたし、質疑を行うことにします。

小林行雄管理局長

○小林説明員 今回の地方財政対策の財源の一部としまして、御承知の通り公共事業の系統費から八十八億円を捻出するということでございました。文部省関係の公立文教施設の経費もこの公共事業の系統費の中に入るものといたしまして、大体この財源の一部に充てるということで、五億四千八百万程度の数字を見込まれておるのでございます。御承知の通り文部省の関係の学校の施設の経費は、いわゆる純粋の意味の土木関係の経費と違いますので、できるならばそういったものの中から除外してもらいたいというふうに考えていろいろ折衝はいたしたのでございますが、政府の最高方針としてきまった以上、これに協力しないわけには参らぬと実は思っております。ただこの五億四千八百万のうち、大蔵省の保留分その他が一億八千万程度ございますので、それを差し引きますと、実際各府県にすでに補助決定通知をいたしましたものにつきましては、三億六千万程度のものを充てるということで済むことになろうかと思っております。この三億六千万につきましては、大体十月の半ばごろに各府県に対しまして補助の決定通知をいたしておりますが、従来公立文教施設の経費につきましては、年々相当額の繰り越しが実は出ておりますので、最近数年間の繰り越しの額を見ましても、大体この三億六千万程度のものは消化できるのではなかろうかというふうに考えております。なおこの繰り越されるものにつきましては、次年度において最優先の順位をもってこれに補助をするということになっておるようでございますので、実際の実害はほとんどないのではなかろうかというふうに考えておりますけれども、私ども文教施設の整備に当っておる事務のものといたしましては、こういうふうになったことは非常に残念ではあるし、遺憾に思っておるわけでございます。実情は大体以上でございます。

大矢省三日本社会党

○大矢委員長 亀山委員から発言を求められておりますのでこれを許します。亀山孝一君。

亀山孝一自由民主党

○亀山委員 ただいま文部当局の御説明でありますと、大体繰り越しが毎年相当出るからということでありますが、終りの方でまことに残念であるというお言葉もありましたように、私どもが先般地方財政のだめに緊急措置をしたその趣旨から申しましても、たとい繰り越してまかなえるとしましても、われわれの耳に入るのでは、相当の問題があるやに聞いております。今何とかなるというお話でありましたが、われわれ耳にしておるところでは、雨天体操場の建築ができないとか、あるいはせっかく着手しておるものもやめなければならぬとかいうようないろいろな問題があるように聞いておりますが、その点は文部当局の方には耳に入っておりますかおりませんか、お伺いしたいと思います。

小林行雄管理局長

○小林説明員 実はこの十二月の一日に御承知の通り閣議決定があったわけでありまして、その後間もなく全国の施設の担当の課長を集めまして会議をいたしまして、ここに実は相談をいたしたのでございます。御承知の通りことしは八月までは暫定でございましたので、実際の着工は相当おくれておる実情でございましたが、しかし私どもといたしましては、できるだけ例年ありますような繰り越しをしないようにということで、督促はして参っておるのでございますが、現実にはまだ工事は相当おくれておるのでございますので、各府県の最近の状況を実は知りたいと思いまして、この十二月中に工事の進渉状況を詳細知らせてもらいたいというふうに調査の依頼を現在いたしております。年内には大体その報告が参ると思いますが、一部にはすでに大体もう着手をして工事が進捗しておるということから、相当繰り延べには困難をしておるというふうなことの話も伺っております。私といたしましては各県いろいろ工事の進捗についておそい早いの差があると思います。また県内でも各市町村ごとにいろいろ状況まちまちであろうかと思いますので、そういった実情をよく把握いたしまして、具体的な繰り延べあるいは節約についての数字については、さらにこの調査の結果をまって各府県と相談をしたい、こういうふうに考えております。

亀山孝一自由民主党

○亀山委員 これはたびたび言われておるのですが、一たび予算を決定したもののうちから大蔵省が保留するということ、これは非常に問題なのです。せっかく国会で協賛を与えたものを大蔵省の行政措置として、そのうち何割か保留するということは、予算執行上ゆゆしき問題であるということと、今回の決定は不用となったものについて節約するということであるのに、それをあらかじめ金額を割り当ててきておると思うのでありますが、それは大蔵省当局に聞くと、そういうふうな割り当てはしていないようなことであり、また事務次官会議でもいろいろ問題になったということを聞いております。今お話の五億四千八百万というのは大蔵省からの割り当てであるのか、あるいは自発的に文部省からお出しになったものであるか、その点をお伺いしたい。

小林行雄管理局長

○小林説明員 私ども事務の立場から申しますと、一旦国会で御協賛をいただいた金を、さらに地方の財政対策のために戻すということでありましても、文部省の方からこの数字を出すということは絶対にございませんので、大蔵省の方からいわば一方的に数字を割り当ててきておるのでございます。最初はもっと大きいものを割り当ててきたのでございますが、だんだん折衝と申しますか、はずしてもらいまして、最後に残ったのがこの額ということでございます。

山中貞則自由民主党

○山中委員 関連して、局長の今の御答弁中に重大な誤まりが前提にある。というのは十二月一日の閣議によって決定されたことを云々と言われたのですが、その十二月一日の閣議の決定というのは、ただいま亀山委員の御質問された根底の趣旨である地方財政の危機を救うために打ったわれわれの財源措置としてはなはだ当を得ない。であるからそういうことのないようにすべきであるというので、御承知の通り社会党さんからよく皮肉られるのですが、われわれの与党の代議士会におきまして大へんな論議がかわされて、その結果三日に至って三%相当額の百八十八億を措置することについての了解、さらにまたそれに伴う財源措置は一般経費並びに賠償費、公共事業費、その他の執行残によって生ずる余裕額、残額をもって財源措置を年度内に行う。従って公共事業費の一率削減等は行わない。申し合せ事項としては、大蔵省等においてもし指令等を出しておるような事実があるならば、それは撤去させる、こういう了解が成り立った。だから、そのところからあなた方の考え方というものは出発しないと、非常な間違いが起ると思う。しかもその公共事業費の執行残についてのさらに具体的な話し合いの内容としては、敷地の買収未決定、あるいは契約の遅延とか、あるいは行政上の諸種の理由による遅延等によって、現在工事が着工されていないものであっても、今回の公共事業費の執行残をもって財源措置をするということの実際の実行に当っては、そういうものは年度内にそれらの理由が解決をして着工、竣工できるならば、そういうものには事業計画に支障を来たさない、こういう含みが申し合せとしてある。これは最終的に立ち会った私がはっきり申し上げますが、このような方針に基いて今回の措置がなされたわけでありますから、今局長の受け取っておられます受け取られ方は、これはもう少し考え方を改めて御折衝されたらいいと私は考えます。われわれも与党のものとして立ち会った責任もありまするし、協力をいたしたいと思いますが、今おっしゃったような、そういう大蔵省が割り当てた一方的な数字だとおっしゃいますが、そういうことは実際にはないのであって、あなた方の事業執行主管省の方から、毎年度の例と、並びにそれに準拠して、今年度規制を行わなくとも、自然に生ずるであろう執行残等を出していただけばそれでよろしいのであって、それでまかない得ない分については、われわれはまた政府をして、あるいは与党自身として、それに対する財源措置を年度内にする責任がある。ですから、われわれの今回の地方財政の赤字を救うための措置を行いました根本の趣旨というものは、現在も変っていないのであって、そういうような影響と犠牲を地方に与えるような範囲までも含めての、財政の窮乏を救う措置は断じて行わなければならないという趣旨が貫かれておるわけです。今の局長のお考え方というものは、これは文部省だけの考えとして私は今初めて聞いたのですが、そういう受け取り方をいたしますと、文部行政のさらでだにおくれております執行が一そう遅延して、これはわれわれとして申しわけない事態の起ることを予測するわけですが、局長としては今の受け取り方を、私の今述べたような事実に照らしてどういうことを考えられたか、御答弁願いたいと思います。

小林行雄管理局長

○小林説明員 冒頭に御説明申し上げました通り、この公立文教施設につきましては、例年かなりの繰り越しがございますので、現在工事の進捗状況を自然にそのまま進行させて参りましても、不用になる部分はかなりあろう。でありますから、年度末に参りましてそのまま自然に不用になる部分を充当すれば、これは一応大蔵省から受け取りました数字を満たすものであろう、従ってそれほど大きな支障はなかろうというふうに申し上げたわけでありまして、私どもは各府県に対して、この工事は打ち切れとか、あるいは何とかいうような指令をするというようなことは考えておりません。自然に進行せしめても大体そのくらいの数字は出るであろうというふうに考えております。ただいまお話の中にございましたように、例年の例から申しますと、たとえば敷地がきまらないとか、あるいは計画がいろいろな関係からうまくできない、あるいは補助の決定通知を受けたけれども、市町村内のいろいろな内部事情から予算の議決に至らないというようなことで、全然未着手に終るものも実はかなりあるのでございまして、そういうものだけを拾いましても、大体その程度のものは出るのじゃ一なかろうかと考えております。

山中貞則自由民主党

○山中委員 そういう気持ならいいのですが、具体的にはあなたは今全国の各県の主管課長等を集めて検討させた、こう言われるのですが、それは今おっしゃったような趣旨が貫かれて、年度内に今の調子では執行がどうしてもできない見通しのはっきりしたものの数字をあげて参考にされたものであれば、それでけっこうですが、しかしながら地方の受け取り方は現在どういうふうになっておるかというと、何々県は何千万、この程度の公共事業費を公立文教施設費から割り出さなくちゃならない割当がある。従って受け取った県としては、何村のどこの中学校の増築の経費、あるいは何町のどこの小学校のこれだけの約束した工事というものはできませんから、打ち切られることになりましたというような、実際すでに実行に着手をいたしておりまして、具体的にそういうふうな受け取り方をしておられればけっこうですが、局長自体の考え方も、先ほど私が疑問を持ったように、どうも受け身でおられるような気がいたします。これは受け身でやるべきものでない。あくまでも文部行政を主眼としたあなた方の立場からだれか見ても間違とのない公共事業の執行を適正にやられ、それで残った分を充当すればいいので、あなた方文部省から幾ら出さなければならぬということは、これはそういう金額を大蔵省が示したといたしますならば、私どもはまた大蔵省に対して断固たる態度をもってこれを追求しなければならないのですが、地方においてそういう事実が起っている。大蔵省の一応示した五億幾らの数字というものに対しましては——あなた方は数次の折衝の結果若干減ったといわれますが、どういう受け取り方をしてその数字を受け取られたか、重大な問題ですから、その考え方をもう少し聞かしていただきたい。

小林行雄管理局長

○小林説明員 現に地方で補助の決定の通知を受けまして工事に着手し、また実際工事が進行しているようなものをこの際打ち切れというようなことは、文部省としては全然指導はしておりません。

山中貞則自由民主党

○山中委員 各県の割当は……。

小林行雄管理局長

○小林説明員 各県の割当につきましては、実は先ほど申し上げましたように、三億六千万円というものがもし実施されるならば、自分の県ではどれくらいのものになるであろうかというような話があったものですから、一応文部省としての腹案を各県ごとにお示ししよう、それは何もこれだけ出してくれ、打ち切ってくれ、返してくれということでお話したのではないのでございまして、従って一応お示しはするけれども、これを上回っても、あるいは下回っても一向差しつかえないということでお話はしております。各県はその点は十分了解しているんじゃないかと思っております。  また先ほど受け身の態度でなしにというお話でございますが、私ども予算を取られた立場から申しますと、これはこっちから持ち出すという意味でなしに、消極的に、大局的な見地に立って協力するというような意味で受け身の立場に立っているわけでございます。  それから大蔵省から数字を示したかどうかということにつきましては、私ははっきり大蔵省から数字は示されているというふうに申し上げざるを得ないと思います。

山中貞則自由民主党

○山中委員 これは局長、よく考えておっしゃらないと、あなたの方は大蔵省からほとんど一方的にという表現を使われたのですが、そういう指示をされた。ところが大蔵省を呼んで聞けば、今あなたが地方の各県に対して示したというような表現をもって答えるであろうことは同じだと思う。そうすると、あなたが大蔵省によって感ぜられたような、一方的ないわゆる割当というものを、地方はあなたの指令によってそれを受け取って忠実にやるというのが、これはやはり行政事務に一貫した考え方から見ると、当然だろうと思う。ですから、亀山さんがわざわざあなたに御足労を願って、ちょっと関係外の委員会ですが、お聞きになっております通りの心配すべき状況が地方においては現に起っていると断定せざるを得ません。ですから、あなたの方は大蔵省の方から一方的にと受け取られ、しかも地方に対しては、決してそういう割当ではないが、腹案としてはこの程度諸君の県には余裕が出るものと思うということを流されれば、地方はそれを一方的な指令として受け取ることは当然だと私は思う。ですから、諸種の状況が今起っていると考えます。せめてあなたの所管しております文部関係なりと、すみやかに地方に対して——本委員会の、しかも私どもはただ関係委員会のみに責任をもって発言しているのではなくて、今回の地方財政の赤字を措置するについての公共事業費関係の公党としての政府との了解、それに立ってものを言っているのですから、責任をもって、そういう態度をもって地方にはお流しになった方がいいと思う。それからその後のいわゆる大蔵省側のあなた方の受け取られたような指示については、私どもはしかるべき機会を得てさらに大蔵省に対して、今あなたの地方に割り当てられたような、そういう考え方でいくべきことをあらためて確認をさせますから、あなたはあなたとして、責任者としてその措置をとっていただきたい。いかがですか。

小林行雄管理局長

○小林説明員 先ほど来何回か繰り返して申し上げておりますように、例年の繰り越しの状況から申しますと、三億六千万以上のものが繰り越されておりますので、ことに今年度の予算の経過から見まして、相当の繰り越しが年度末には出るのじゃなかろうかと思っているわけでございます。しかし繰り越しが相当多額に上りましても、いわゆる地方財政対策のための節約あるいは繰り延べになるものは三億六千万程度でよろしいのだというふうに、私どもは考えるわけでございます。従ってそれほど大きな支障はない。大蔵省から示された数字はあっても、公立施設については繰り越しの額が多額に上りますので、大きな支障はなかろうと考えておるわけでございます。地方に対しましてはただいまお話のございましたような趣旨で、前回の会議のときには十分話をしたつもりでございますが、さらに調書が出て参りましたときにいろいろ状況を聞きますので、その際に、ただいまお示しのような点は十分各府県当局者に話をいたしたいと思います。

山中貞則自由民主党

○山中委員 もう一ペん念を押しておきますが、私の言うのは、今までの趣旨をもう一ぺん確認するというような意味もでしょうが、公共事業費の執行については計画通り進行させてよろしいということが原則なんですよ。そして毎年計画通り進行しておっても現実に決算面において現われる通りに、繰り越し事業というものが出たり、あるいは当然執行残が出たりする。そういうものを全般的に累計して年度末に予算措置をするというのが原則なんですから、そういうことをつけ加えて、いわゆる報告は、当初の計画通り事業を執行するとしても、本年度内に執行残の出るものについての総計をあなた方の方にまとめて、それがかりに三億幾らに足らなかった場合には、これはかまわないのです。その財源措置については私どもが政府並びに与党として責任を持って——年度内にさらに賠償費等の執行残は当然、その他のわれわれが知っております範囲の最も大きな繰り越し事業費等も出ることは、はっきりしておるわけですから、そういうことも含みにしての今回の措置であることをよくお知りになって、そうしてあくまでも地方側の公共事業執行については、ことに文教施設は大切でございますから、何らの遅滞なく、そして心配なく行われるような措置を文部省の責任においておとりになるように、ぜひともその点をもう一ぺん御答弁願って、その通りに実行していただきたいと思います。その麦との責任については私どもの方で大蔵省に対してあらためて申し上げる機会を得たいと思います。

小林行雄管理局長

○小林説明員 先ほど来申しましたように、文部省の方から進行中の工事を打ち切れというようなことは、全然指示しておりませんので、私どもといたしましては、工事が自然に進捗していって、しかも不用になる分がかなり出るであろう。それは大体先ほどお話し申し上げました三億以上のものになっているであろうから、実際にはそれほど支障はないであろうというふうに申し上げているわけでございます。ただいまお話の通り、一応計画通り進行していっていいものである。ただ全然着手もしないで終るようなものについては、翌年度回しになっても仕方がないというふうに考えておるわけでございます。お話の点は大体私どもの考えに一致しておるものだと思います。

山中貞則自由民主党

○山中委員 まだ少し疑問があります。現在、あるいははっきり言うならば今回の措置がなされたあと、あなた方が行政主管庁の立場において受け取られたわけですね。そのときに工事に着手していないもの等についてはまだ少し一律削減の気持が——削減で悪ければ、これは一つ年度内の執行残として着手せざるようにという若干の考え方も残っておるような心配もありますか、私が最初言ったように契約や、あるいは敷地、あるいは執行状況等において現在着手できない、あるいは年度内に着手できないであろうと思われておるものでも着手ができて、事業が進行できるような見通しが立ったならば、それは直ちに許可していくという方針ですから、そういうかたい態度でなく、現在着手していないものも執行については何ら制限するものではない、こういうことを、もう一ぺんあなたの方で確認してもらいたい。

小林行雄管理局長

○小林説明員 先ほど申しましたように、現在その点については、工事の進捗状況について各府県に照会して調査をいたしておるのでございますが、前に申しましたように全然未着手のまま年度を繰り越すようなものが、実はかなりあるわけでございます。そういうようなものも大体今年も例年の通りあるものと仮定いたしますならば、未着手のままで年度を繰り越す分を考えてみましても、その程度のものは実は出るのではなかろうかというふうな考えで申し上げましたので、たとえば現在着手しておりませんでも年度内に工事を始めるというようなものであれば、それを打ち切れとか、あるいは中途でやめさせるというようなことは今のところ考えておりません。

山中貞則自由民主党

○山中委員 けっこうです。

亀山孝一自由民主党

○亀山委員 私の質問したいことはほとんど山中委員が言われましたのですが、もう一度私も念を押しておきたいと思いますことは、今の管理局長の御答弁であるならば、本来ならば府県の割当というものは要らないわけですね。むしろ不用と思われるようなものの報告によっておやりになればいいと思うのに、あたかも大蔵省当局から五億八千四百万円というふうに割当をされたと同じように府県に割当をせられた、この点が非常に心配される点だと思う。今山中委員が言われたように、結局は今のまま放置しておいて年度末近くになって不用となるものを計上して、それによって財源措置の方に回すという方が私どもは適当ではないかと思われるのですが、どうも府県への割当が非常に強過ぎるのではないかという気がいたしますが、その点はいかがですか。

小林行雄管理局長

○小林説明員 私どもはとにかく年度末に、年度をまたがって繰り越されるものが従来通りあると仮定いたしましても、大体これでまかなえるというふうに考えておるわけであります。ただ府県とされましては、とにかくこの三億六千万円が配分されるものと仮定した場合に、どの程度の見当になるかということを非常に知りたがりましたので、それを一応お示しはいたしました。しかしこれはそのときにもよく申し上げたのですが、これだけ必ず出せということではないので、事務的に一応数字をお示しすればこういうようなことに大体なろう、しかしこれを下回っても一向差しつかえないものである、ただ年度をまたがって年度末に繰り越しをする、年内には払わぬというようなときには、その一部が今回の財源の一部になるかもしれぬ、こういうことで実はお話をしたわけでございます。従ってただいま亀山委員からお尋ねのございました点については、私どもといたしましてはその点はもう心配要らないのではないかと実は思っております。

亀山孝一自由民主党

○亀山委員 この問題につきましては、従来も文部当局が非常に慎重な、しかも御熱心な態度であり、地方当局もこれは非常に熱心な問題でありますだけに、今山中委員からるるお述べになりましたように私全く同意見でありますので、どうかせっかく進めている事業を中止させないように、また計画しているものを遂行させるように御配慮願って、しかる後に節約すべきものは節約するというような態度で一つお臨み願いたいと思います。その希望を申し上げまして、私の質問を終ります。

門司亮日本社会党

○門司委員 私、今の御質問に関連して、まだちょっと心配になることがあるから聞きたいのだが、そうすると文部省側においては都道府県には指令はお出しになっていないのでございますね。

小林行雄管理局長

○小林説明員 指令と申しますか、補助の指令は現在まだ出しておりません。今の指令というお言葉は打切りの指令でございましょうか。——それでしたら出しておりません。

門司亮日本社会党

○門司委員 そうすると公開されたこの三億六千万円は大蔵省から要求があったが、これは年度内に消化し切れないものが大体このくらいあるのでそれを受けた。従って地方の経理面においては何らの支障がないものであると解釈しておる、こう解釈しておいてよろしゅうございますね。

小林行雄管理局長

○小林説明員 今お尋ねの通りでございます。

門司亮日本社会党

○門司委員 そうだといたしますと問題になる点は、文部省がそういう腹ならば実際上の処置としては各府県に何らの通達も要らなかったとわれわれは解釈するのだが、何らかやはり通達が出ているから地方の自治体がいろいろ問題を起すのではないでしょうか。文部省の腹でやれる範囲内であるならば、何も地方を刺激しなくてもよかったのではないか、こう思うのですが、地方を刺激するところに何らかわれわれは割り切れないところが残っておるような気がするのですが、そういうことありませんか。

小林行雄管理局長

○小林説明員 先ほど申しましたように本年度は十月の中旬に実は補助金決定の通知を出しております。工事がずっと年末まで進行して参りまして、例年ならば繰り越しということになるものがあるわけでございますが、その一部については本年度は特に地方財政対策のための財源の関係から、本年度は年度内に金が要らぬのだから三億六千万円の範囲内においてはそれは打ち切られる、あるいは繰り延べられて翌年度の予算から補助をつけられるということが起るわけであります。三億六千万円の範囲につきましては、補助の決定通知が取り消されることが起るわけであります。従ってあらかじめこういったことを承知してもらう意味でそうしたのでございまして、別に指令あるいは通知その他書面をもってやっているというようなことは全然ありません。

門司亮日本社会党

○門司委員 そうするとこういう現象が起りはしませんか。今のお話のようなことから言いますと、そんなら補助金を返さないように地方はどんどん仕事をしていく、少し無理でも仕事をしていくというような現象が起りはしませんか、それは大丈夫ですか。

小林行雄管理局長

○小林説明員 私ども実はこういうことを予測しませんでおりましたのですが、とにかく本年度はあまり繰り越しをせぬでやってくれということで、実は督励してやっておったのであります。また今回のような措置で各市町村がそれぞれの工事を進捗させるというところが一部にはあろうかと思います。それはけっこうなことなんであって、そういうような要素を入れてのこの三億六千万円程度のものは、翌年度に繰り越される実情であるというふうに考えておるわけであります。

門司亮日本社会党

○門司委員 われわれが承知している範囲では、この補助金を打ち切るといううでなくして、今事業を打ち切るうでないのだ、ただ財政措置としてそういうことが行われるのであって、事業はそのまま継続していいのだ、こうわれわれは解釈している。今の局長の答弁では、今打ち切っても来年新しくつけるんでなく、来年度は当然ことしの継続としての財源措置をするのである、こういう答弁を聞いておるのですが、それと違うのですか。ことし打ち切って来年最優先でやるということになると、来年度の事業計画に支障が出てくる、こういうことが起ってくると思うのですが……。

小林行雄管理局長

○小林説明員 本年度に支払う必要のない金額のうち三億六千万円の範囲内においては、これは一応本年度払う必要がないのでありますからそれは繰り延べられて、翌年度の予算から払われるというふうに私どもは了解をいたしております。

門司亮日本社会党

○門司委員 それで仕事の方はどうなるのですか。

小林行雄管理局長

○小林説明員 仕事はずっと継続されてもかまわぬと思います。そして本年度で払う必要な部分についてはそれは本年度で払うし、本年度で払う必要のないものについては翌年度の予算から払うことになろうかと思います。

門司亮日本社会党

○門司委員 そこがむずかしいのです。仕事はずっとしておってもいいが、ことし払わないものは実際は国が一応取り上げるということになると思います。そうすると取り上げられた財源については、来年度最優先的に出すから心配なしに仕事をやっておれということになると私は思うのですが、その場合の措置としての行き方が、要するに来年度の文部省の計画は、それだけは縮小しない計画があると思う。文部省の計画は、各都道府県でも市町村でも計画はみな持っておると思う。その行政上の計画には何ら支障を来たさない、従って言いかえるならば、来年度の補助金にことし三億六千万円繰り延べただけをプラスして来年度は財政措置がされるものだ、こう文部省はお考えになっておるのですか。

小林行雄管理局長

○小林説明員 今回の財政対策は特別の措置でございますので、この措置によって一応繰り延べられた三億六千万程度のものは、私どもはこれをもし捨て石にするようなことがありますれば、それはできれば来年度のワクで、それだけ実は増してもらいたいという気持で仕事をしておるわけであります。

門司亮日本社会党

○門司委員 そうすると、気持ではなくて大蔵省と確約ができておるのですか。確約がなければ危ないことですよ。これだけ切り下げられることになります。それだけ地方はおくれますよ。その点は大蔵省との間にどの程度の確約をしておるのか。ただ希望するだけでははなはだ心もとない話であって、どうにもならない。

小林行雄管理局長

○小林説明員 予算上の確約ということにはなっておりませんが、文部省では、できればそうしてもらいたいということで、話を事務当局の間ではしておるわけです。

山中貞則自由民主党

○山中委員 関連。それは局長御存じないのでしょうが、その疑問は当然です。私どもでも措置をするときには論議してきた。それは確約として、来年度予算においてそれだけのものはいわゆる事業の年度計画に支障を来たさないという申し合せによって、来年度はその執行残によって余裕財源として財源措置をした分については別途に事業費として計上する、これは約束済みですから、そのつもりでしっかり交渉して下さい。絶対に心配要りません。

大矢省三日本社会党

○大矢委員長 それでは本日はこの程度にして、次会は公報をもってお知らせいたします。  これにて散会いたします。    午前十一時四十六分散会

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