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24回国会衆議院1956/05/02

公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第25号

発言数
23
登壇者
9
会派数
2
開催日
1956/05/02

会議録

小澤佐重喜自由民主党

○小澤委員長 これより会議を開きます。  この際お諮りいたします。委員の異動によって理事二名欠員になっておりますので、この補欠は、先例によりまして、委員長において指名するに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

小澤佐重喜自由民主党

○小澤委員長 御異議がないものと認めます。よって理事に三田村武夫君、島上善五郎君を指名いたします。     —————————————

小澤佐重喜自由民主党

○小澤委員長 内閣提出の公職選挙法の一部を改正する法律案、中村高一君外三名提出の政治資金規正法の一部を改正する法律案、中村高一君外四名提出の公職選挙法の一部を改正する法律案、以上三案を一括議題といたします。  去る四月二十日より三日間にわたりまして、三案審査のため委員を派遣し、現地調査会を開催いたしましたが、その状況についてこの際班長より順次報告を求めることにいたします。まず、第一班長松澤雄藏君より報告を願います。

松澤雄藏自由民主党

○松澤委員 第一班、仙台市における調査の結果につきまして御報告申し上げます。  会議は午前十時半より宮城県庁内において行われ、私のあいさつ、班員及び意見陳述者を紹介した後に、政府案につきまして自治庁皆川選挙課長、社会党の二案につきまして竹谷源太郎君より、それぞれ説明があった後、仙台市商工会議所専務理事首藤英二君、東北大学教授新明正道君、宮城県議会議員小杉十郎君、前岩手日報編集長小野昌次君、前宮城県町村長会長富田広重君、福島民友新聞社社長和久幸男君、以上六名の意見を聴取し、質疑を行なったわけでありますが、各陳述者の陳述及び質疑において明らかにされた意見を個人別に御報告いたしたいと存じます。  まず、仙台商工会議所専務理事、首藤英二君は、   無条件ではないが賛成する。すなわち、いかなる制度にも長所もあり、短所もあり、絶対的なものはない。要は、この短所を是正すればよい。小選挙区制は、選挙民が候補者の人格、識見等を認識し得るし、地方の民意を国政に反映することができ、選挙費用が少くて済み、二大政党の発展により政局が安定し、政策の面から見ても、長期経済計画が樹立できるというような長所がある。  しかし、政府案には幾つかの是正すべき点がある。  まず、区割りについては異論があり、是正すべき点がある。また一人区、二人区の問題は、必ずしも一人区でなければならないということはない。一に地勢、交通等の実情によって決定すべきである。しかし、これば公平なそして権威あるものでなければならない。  次に、立会演説会であるが、これによって政策に関心を持つようになるから、廃止する必要はない。また選挙期間中の政党の政治活動を緩和すると、候補者の選挙費用を制限しても意味はない。ある程度の規制措置は必要である。また小選挙区制を採用すると買収、供応が激しくなることが予想されるから、連座制の強化、選挙違反公判の促進によって防止すべきである。と述べ、   〔委員長退席、山村委員長代理着席〕 東北大学教授、新明正道君は、   小選挙区制でよいという結論であるが、中選挙区制と長短相半ばしているので、必ずしも可とするとは断言できない。   小選挙区制は二大政党の確立と政局安定に役立つことは理論的にうなずけるが、実施するには種々の前提条件が必要である。この条件の満たされていない今日実施すれば、二大政党はできないように思う。   改正案の提出に当っても、社会党と話し合い、納得させるべきであった。この点において欠けていたように思われる。   区割りについては、理想的な区割りということは困難であるが、国民が理解し納得できるものでなければならない。まだ合理的になる余地がある。地勢、産業、伝統等の面から見ても、おかしい点がないでもない。これでは合理的に決定したということを納得させることはできない。   また五十人以下の政党は政治活動ができないことになっており、差別待遇をしていることについては、憲法違反になるかどうかは研究してみないとわからないが、五十人という数字の根拠がわからない。むしろ少数党に制限を緩和してやることこそ、正しい議会政治のあり方であると思う。   附帯訴訟は賛成であり、社会党の免責規定の削除、減票制度及び当選無効の制度は取り上げる必要がある。  と述べ、宮城県議会議員、小杉十郎君は、   小選挙区制には賛成である。小選挙区制は大正年間にすでに試験済みで、多少欠点はあったが、啓蒙が徹底し、国民の政治意識が高まった。現在、国民は、いまだ政治意識が低い。小選挙区制は区内の政治に対する関心が強くなり、国民の政治意識を高める第一歩である。選挙違反を防止するには、連座制の強化とか取締りの強化だけでは解決のつく問題ではない。単なる取締りだけでは選挙は明朗とならず、無用な取締りの強化は政治意識を高める上に何ら役に立たない。罰するより政治意識を高めるよう啓蒙運動を行う方が先決である。  区割りについては、宮城県登米郡石越村は、調査会案によると第七区になっているが、政府案によると、登米郡から切り離されて第八区の栗原郡につけられているが、これはよほどよく説明しなければ県民の納得は得られないと思う。なお異議のある区割りもある。  と述べ、元岩手日報編集長、小野昌次君は、   小選挙区制の問題について、できるだけ多くの人々に意見を聞いてみた。しかし、大多数の人々は小選挙区制について知らなかった。政府は、国民に対し問題点を明らかにし啓蒙する必要がある。重大なる問題が国民の知らない間に決定されてはならない。   二大政党の確立は望ましい。その基礎も小選挙区制には原則として賛成である。しかし今日の実情においては考えなければならない。特に農村漁村等においては情実因縁等が支配し、小選挙区制になれば一そうこれが支配的になるのが心配である。政治的訓練を積まないと、公明な選挙は行われない。中選挙区制の間に啓蒙し、国民の政治意識が情実によって支配されないようになるまで、その実施を待つべきである。また、区割りについては、政府案には無条件賛成者はいない。選挙制度調査会の答申案が常識的で無難である。   岩手県第五区、第六区等は、どう考えても不自然な無理な選挙区である。このような区割りを強行すると、政治に対する国民の不信を招くと思う。  と述べ、元宮城県町村長会長、富田広重君は、   大選挙区制であろうと、中選挙区制であろうと、小選挙区制であろうとかまわない。要は、国民のためになる真の政治家を選び出せる制度がよい。小退学区になると、選挙費用が少くて済むというが、そんなことはない。選挙区が小さければ候補者は三百六十五日選挙運動をしなければならないことを考えなければならない。処罰規定を厳重にしなければならない。  と述べ、福島民友新聞社社長、和久幸男君は、   小選挙区制は採用してもよい。しかし、義理人情の関係の強い地方は弊害が起りやすい。過去において小選挙区制が実施されたときには、福島県においては買収、供応がひどく行われ、失敗した前例がある。小選挙区制には賛成であるが、いまだ国民の政治意識が低い今日、すぐに採用するのは反対である。政府案は党利党略のにおいが強く、区割りを見ても、現役優先で、絶対当選確実が出ていて、県民感情はよくない。また、区割りを決定するにも、実地を調査することなく、単に自治庁から一回の形式的な問い合せがあったにすぎず、準備が不十分である。   福島県安達郡の白沢村、岩代町、東和村は、第三区から切り離され、第四区に入れられたことは、これら一町二カ村が第三区の二本松町と密接不可分な関係にあり、これを切り離すということは不合理である。自民党県支部の諸君もこぞって反対している。大挙陳情に上京したくらいである。もしこのまま施行すれば、この区域の住民は、どんな選挙にも決して投票しないと言っている。その他にも現役議員のために作った区がある。   立会演説会は存置すべきである。個人本位から政党本位との説明があったが、そういう考え方からするならば、むしろ存置すべきである。これにより国民の政治意識を高めることとなり、また啓蒙運動の一助ともなるものと考えられる。その回数についても増加すべきである。   取締りについては、選挙費用六十万円で選挙が行われないのは常識である。買収、供応は日常行われている。法の権威の上からも適用を厳重にするよう考えてもらいたい。   社会党の二案については大体賛成であるが、政治資金の規正の範囲が広過ぎる。もっとゆるめてもよいのではないかと思われる。   選挙法の審査に当って感じることは、何となく一般国民の常識以上に通過、成立を急いでいるということである。区割りについても準備不十分でありながら、なぜ強引に押し通そうという態度をとるのか。憲法改正の動きがはっきりしている現状と考え合せて、非常な疑問と不安を持っている。これでは小選挙区制そのものに対する不信が出てくるので、もう少し待つべきである。との意見を述べられたのであります。   以上、政府案及び社会党の二案に対する陳述者の六名の意見について申し述べましたが、熱心なる質疑応答が行われ、三時半散会いたしました。   会議散会後、宮城県、秋田県及び山形県の選挙管理委員長及びその代理者と、政府案が成立した場合の選挙管理委員会の人員及び経費の問題、理委員会の独立性の問題等について懇談し、その調査を終了した次第であります。  以上、御報告申し上げます。(拍手)

山村新治郎自由民主党

○山村委員長代理 この際暫時休憩いたします。    午後一時一分休憩      ————◇—————    午後二時五十八分開議

小澤佐重喜自由民主党

○小澤委員長 休憩前に引き続き会議を開きます。  第二班班長山村新治郎君より報告を願います。

山村新治郎自由民主党

○山村委員 第二班の報告を申し上げます。  まず、会議が開かれまするや、政府案及び社会党提出の二案について、それぞれ早川政務次官及び島上善五郎君より、その内容について詳細な説明があり、引き続き日本経営者連盟常任理事村岡嘉六君、奈良県議会議員吉田之久君、愛知県議会議員福井繁三君、全繊同盟三重県支部書記局長皆川利吉君、愛知県町村長会会長高木高次郎君、名古屋市議会議員寺門博君の六氏より一通り意見を聴取した後、六氏に対する質疑応答を重ねました。  以下陳述者の意見の概要を申し上げますが、その内容は、すでに、当委員会において、しばしば論議せられましたところとおおむね同様でありまして、賛否両論の立論の根拠等も、大体同趣旨のところが多かったように考えられますので、これらの点は割愛することにいたしまして、特に重要であると思われる点について申し述べたいと思います。  まず第一に、わが国の政治もしくは政党のあり方に関する問題であります。  健全な二大政党の育成をはかって、円滑な政権の授受が可能であるような条件の一つとして、両政党の政策の接近が早まれなければならないという考え方につきましては、おおむね各陳述人の見解は一致しておったと考えられますが、なお、日経連の村岡氏、愛知県議の福井氏等の意見は、「現在両党の政策は離れ過ぎている。社会党はその政策をもっと現実的なものに切りかえるべきであるが、一方自民党ももっと進歩的になることが必要である。そして、その上に立って、両党が謙虚な気持で、話し合いによって事態を収拾して行くへきであると考える。また政策の近似性が必要であるといわれているが、政策をどちらの方に近づけるかということが問題ではなく、どちらからも話し合えるような気運を作るために、特に社会党は門戸を開放してほしい。」ということでありました。これに対し、一方奈良県の県会議員の吉田氏等の意見は、「自民党が、自由主義国家、なかんずくもっぱら米国との協力を強調している現実が、社会党をして円民党との共通の広場とならしめない原因であって、そのような自民党には社会党について行こうにもついて行けない状態である。従って、むしろ保守党が社会党に近づくことによって、自然にでき上る二大政党の対立という事態こそ望むところである。」という見解が述へられたのでございます。この二つの見解はいずれも意見の相違の点でございまして、平行線のように見受けられました。  その第二は、小選挙区制の可否の問題であります。  この問題につきましては、小選挙区制に反対の意見を述べた人でも、全面的に小選挙区制そのものに反対であるということではなかったことであります。すなわち、現在審議の対象となっている政府案は、その提出に至るまでのいきさつに照らしても明らかな通り、提案の仕方が唐突であり、また調査会案が一部採用されずにいるというようなところから政府の提案の仕方を批判し、またわが国民の政治意識並びに政党の現状から見て、今直ちに小選挙区制を押し進めることは無謀な措置であるとして、時期尚早論を述べるとか、さらに最も重大な反対の根拠として、小選挙区制の根幹たるべき区割りの仕方が合理性を欠いているという主張、または、小選挙区制下における選挙運動や候補者の公認制度等の規定が、真の二大政党の育成にかえって支障を与えるのではないか。このような観点から反対論が開陳せられたのであって、もしかかる諸点について十分納得の行く解決がはかられるならば、必ずしも小選挙区制そのものに反対するものではないとの見解が述べられました。  しかしながら、一方、小選挙区制に賛成の立場をとる側からも、特に区割りの問題につきましては、批判があることは当然であって、さらに合理的なものにするため、両党間で話し合う等の努力が必要であり、また一部二人区をとっているところがあるが、これは原則通り一人区を貫徹すベきであるという意見が述べられました。なお、小選挙区制採用の問題は、総選挙の洗礼を受けていないので、解散を行なった後に国会で慎重な審議を尽すべきではないかという点については、解散の必要はない、両党が話し合うことによって適当な結論が見出せるものであるという見解と、小選挙区制に関する法案を審議すること自体が早過ぎると思うので、解散は望まないという意見かありました。  第三といたしまして、区割りの問題であります。政府案の区割りが調査会の答申と異なっている部分については相当強い批判と異議がありましたが、愛知県町村長会長の高木氏からは、今度の政府案の区割りが、国家百年の大局的見地から種々の条件を勘案して作成されたものであり、苦心の存するところであるとは思うが、世間からは党利党略によって作成されたかのように解される節があるのは、国民として遺憾であるという趣旨の見解があり、また現在奈良県、三重県及び愛知県において問題となっている選挙区については、調査会案に戻して合理的な区割りとすべきであるという強い意見が、吉田、皆川、寺門の三氏から開陳せられました。しかしながら、この区割りの問題についての各陳述人の共通の考え方としては、お互いによく話し合って乱闘をしないで番二歳を進めてほしいという一点にしぼられてきたように考えられました。  次に、候補者の公認制度の問題につきましては、二大政党の分裂を来たし、第二保守党ができることになり、さらに小政党を締め出してしまう結果となるという意見が述べられましたが、これに対しては、そういう事情は社会党についても同じことであろうから、この公認制度の運用によってそうした弊害を除去するように努力して行くべきである旨の意見が述べられました。  次に立会演説会の廃止の問題でありますが、これは最も白熱的な論議のありました点の一つでありまして、賛否それぞれ主張を譲らないところでありました。立会演説会の廃止に賛成する側の陳述人の中にあっても、立会演説会にかわるものとして、各候補者が一室に会してお互いに討論し合い、その討論会は、選管の司会によって、その候補者の政見、人格等がわかるように、ラジオ、テレビによって放送することにしたらいいではないかという提案がなされましたが、これに対しては、立会演説会を存置しながら、これと並行してラジオ、テレビ放送による討論会の制度を採用するということであれば賛成であるとの、反対論者からの見解が述べられました。  次に、国民の政治的教養の向上に関する問題であります。  小選挙区制を採用するとした場合、いわゆる小者のみが出ることになって、真の人物の進出が妨げられるということや、かえって金がよけいにかかるというようなことは、国民の意識が高まればおのずと解決ができる問題であるから、国民の政治常識の啓発運動を強力に展開する必要があるのではないかという問題につきましては、もちろん賛成の意見も当然ございましたが、奈良県議の吉田氏等は、現在の状況下においては、選挙民の良識よりも、政党と政党人の良識を高めることが先決であるという意見が述べられました。  その他、政治資金の規正、供託金の問題等がありますが、これらは省略いたしまして、最後に、罰則の問題でありますが、第二百五十三条第一項のただし書きの犯人が逃亡した場合における時効の完成期間は、現行は一年となっておりますが、これを二年にして、時効の早期完成を阻止することが、選挙の正しい施行を確保する一つの道ではないかという点につきましては、六氏とも全く賛意を表せられました。   以上が陳述者の意見の概要であります。   なお、この会議の散会後、愛知、三重、京都、奈良、福井の各府県の選挙管理委員長と懇談いたしました。選挙区割りの問題については、なお検討して慎重を期してほしいという点、衆議院議員選挙区審査会の委員に公平な立場の選挙管理委員会からも選任してほしいという点、その他について種々意見を承わったのであります。  以上が名古屋における調査の報告の概要であります。  以上をもって報口を終る次第でございます。(拍手)

小澤佐重喜自由民主党

○小澤委員長 次に、第三班長大村河清一君より御報告を願います。

大村清一自由民主党

○大村委員 広島市に参りました第三班を代表して、現地における調査の概要を御報告申し上げます。  派遣委員は、淺香忠雄君、菅太郎君、野澤清人君、古川丈吉君、山本利壽君、佐竹晴記君、細迫兼光君、山下榮二君及び大村清一で、一行は九名でありました。  申し合せの通りの日程に従いまして、四月二十一日に広島県庁知事室において現地調査会を開会し、六名の意見陳述者より意見を聴取し、その後で関係五県の選挙管理委員会の委員長等と懇談を行い、滞りなく任務を終了いたしました。  現地調査会における意見陳述者は、広島県会議長の林興一郎君、広島市長の渡辺忠雄君、山口県会議長の二木謙吾君、神戸新聞論説委員長の畑専一郎君、東洋レーヨン労働組合の愛媛県松前工場書記長の増田正雄君、広島県会議員の山崎実者の六名であります。  開会は多少おくれたのでありますが、現地調査会の運営方針で定めてある通り議事を進め、四時間にわたり熱心に意見の開陳及び委員側の質疑が行われ、議事は円滑に進められたのであります。  各意見陳述者の意見の開陳及び委員側の質疑によって明らかになりました意見の要旨を、以下簡単に御報告いたします。  まず、広島県会議長の林君は、   小選挙区制の可否については、国民はひとしく二大政党対立による政局安定を望んでおり、両党が真の国民政党として維持育成さるべきである。各都道府県も漸次二大政党に調整され、中央と同じ方向に歩んでいる現状において、すみやかに本案を実施されたい。なお、区割りについては原則として政府案に賛成する。  という意見が述べられたのであります。  次に、広島市長の渡辺君は、   小選挙区制では、選挙費用が軽減され、候補者が身近くなり、その選定が容易になるという理由で、賛成である。また、政府案の区割りについては、今日まで十分に練られたものであるから、この程度でやむを得ない。ただし、法案の第二百一条の三第四項に規定する他党の候補者の支持推薦の禁止については、これは、政治的に解決さるべきで、法制化するのは無理である。なお、二大政党の維持育成のためとはいえ、小党を抑制すべきではなく、無所属も認めるべきである。二人区の設置についても、一人一区制を強行すると無理を生ずるから、二人区は認められるべきである。  との意見を述べられたのであります。  次に、山口一県会議長の二木君からは、   二大政党の健全な発達は国家国民のためまことに喜ばしい。本年度予算が年度内に成立したことも、二大政党対立による政局安定の結果であって、県民も喜んでいる。二大政党の維持育成のためには小選挙区制の採用がよいと思う。その弊害といわれる多数横暴とか一党専制とかは、国民がこれを監視するから許されることではない。保守永久政権などの懸念はないと思う。なお、選挙の公正、浄化は全面的に賛成である。選挙に多額の金がかかることから利権あさりやその他の弊害が生ずるのであるから、金がかからなくて済むことが必要である。小選挙区制はこの意味からも必要で、選挙民がよく候補者を知っており信頼できる人を選び得る。選挙民に身近な新人が、金もかからないので出やすくなる。事実、知人の中にそういう意思表示をしている人が数多くいる。また、政府案の区割りについては、神の作ったものでないから、この程度でやむを得ない。  との意見が述べられました。  次に、神戸新聞論説委員長、畑君は、   小選挙区制は概念的には賛成だが、ただし条件付である。すなわち、均衡を得た二大政党の基盤が確立された場合にこそ、小選挙区制がりっぱに運営できるが、日本の今日の状態では、浮動票の問題等から考えて、小選挙に制の実施はいまだ危険であり、国民の政治意識の啓発のために小選挙区制の施行期日に相当の猶予期間を置くへきであり、買収がつきものの小選挙区制の実施には当然連座制を強化しなければならないが、本政府案にはこの規定が除外され、また立会演説会もはずされていることは遺憾である。と述べられたのであります。  さらに、東洋レーヨン労働組合愛媛県松前工場書記長、増川君は、   小選挙区制には現段階では反対である。国民の政治意識、選挙意識が低い現在小選挙区を実施するならば、地盤をめぐるせり合い、温存策に奔走する結果、大局的見地に立つ国政運営は不可能であり、新人、婦人層の当選は困難となり、死票は増大して、わずかの差で落選した候補者を支持した有権者の意思は政治から抹殺されることになる。また二人区設置も人口増加に忠実に伴ったものでなく、党利のみを考えた苦肉の策が多く現われている。  と述べられたのであります。  最後に、広島県会議員、山崎君は、   小選挙区制は一つの技術的手段である以上、長所、短所の双方があるのは当然だが、現在の日本にこれを実施するならば、短所だけが大きく現われると断定せざるを得ない。すなわち、階級関係、社会関係の複雑な日本では、これを採用しても、二大政党は育たず、政局の安定もできない。特定の政党のための選挙はできても、政策本位の選挙はできない。   また、小選挙区制は買収、供応が非常に多くなり、露骨な選挙違反か現われる可能性を含んでいる。さらに、国家的に有為な人物の当選が阻止され、地域的利害、情実にとらわれる小人物が当選することになる。  選挙制度の改正よりも、連座制の強化、選挙公営の拡大、国民の政治意識の高揚を行い、現選挙界を粛正することが今日の最大課題である。と述べられたのであります。   〔委員長退席、山村委員長代理着席〕  以上六名より意見聴取の後、前に一言した通り、派遣委員と意見陳述者との間に熱心な質疑応答がかわされました。  右、現地調査会散会後、広島、兵庫、岡山、鳥取、高知各県の選挙管理委員長またはその代理者と座談会を開いたのでありますが、小選挙区制が実施された場合には、区割りが複雑なため、選挙公報の配付など事務的な面が煩瑣になるので、選挙事務担当者の人数をふやしてもらいたい、公明選挙を実行するためには、現在のように選挙管理費が地方交付税に含まれている制度では、その万全を期しがたいなどの希望意見が出されたことを申し添えておきます。  以上をもって第三班の報告を終る次第であります。(拍手)

山村新治郎自由民主党

○山村委員長代理 第四班の班長の青木、正君より報告を願います。青木君。

青木正自由民主党

○青木委員 福岡に派遣されました各委員を代表いたし、班長であります私より現地調査の報告を申し上げます。  福岡市におきましては、去る二十一日午前十時十二分より福岡県庁知事室において開会いたし、まず私のあいさつに引き続き、鈴木自治庁次長及び滝井委員から法案の説明を行なった後、十一時より意見陳述者の意見開陳が行われ、休憩後二時より再開いたし、委員より質疑を行なった後、四時四十二分に会を終了いたしました。  当日出席の意見陳述者は、長崎県知事西岡竹次郎君、ラジオ九州報道部長田井正行君、福岡市商工会議所専務理、長池見茂隆君、熊本栄養学園長西田きくえ君、西日本新聞社論説委員大石三郎君及び長崎県総評議長菊地忠三郎君でありました。  各意見陳述者からは、「政局安定のために、小選挙区制を実施することが適切である」という意見、「小選挙区制には反対ではないが、その前提条件が具備されていないから、時期尚早である」という意見あるいは「この小選挙区制は党利党略によるものであるから、必ずしも政局安定するとは言い得ない」という意見等、熱心活発にその意見が述べられたのでありますが、以下その各意見の要旨を御報告申し上げます。  まず、長崎県知事、西岡竹次郎君より、   戦いに敗れた日本は、土地が狭く、人口は年々百万も増加している。この日本にとって産業発展は緊急を要し、そのためには、どうしても政局の安定がなくては日本の復興はあり得ない。政局の安定には、小選挙区制によらねばならない。従ってこの法案の小選挙区制については賛成である。反対論者は、自民党がこれによって永久政権をねらったものだといっているが、しかし、社会党も努力と善政を行い得る態勢ができれば、一転して絶対多数を占めることは可能である。イギリスの労働党は小選挙区制のもとで成長し、それによって、今日の保、守、労働、二大政党対立という政治形態をかちとった。しかも、政権は、三回目の選挙では反対党の手に渡っているのが例である。二人区がいけないという議論があるが、イギリスで小選挙区制が初めてとられた一八八五年当時も二人区、三人区があったのか、第二次大戦後一九四八年労働党内閣のときに初めて現在の全区一人区となったのである。小選挙区では小人物が出るというが、しかしいつまでも小人物を代表者に選ぶことはあるまい。また小選挙区制では死票が多いというが、政治は数学ではない。比例代表制は、数学的には合理的であっても、実際的でない。よい内閣を作るために、政局を安定せしめて、思い切った政策を行うために小選挙区制を主張する。しかし二大政党が対立して互いに政局を担当するには、保守、革新とも脱皮し、社会党は早くおとなになってもらい、自民党も、新鮮味を加えて、せめて社会党の右派まで接近するような革新的な政策を打ち出すべきと思う。社会党の片山哲氏も、小選挙区制にも多少欠点はあるか、それは公営の徹底、連座制の強化等で防ぎ、小選挙区制に踏み切るべきだとの意見を述べている。万人を満足するようなものはない。この改正案の大眼目である政局の安定という大目的を遂行するために、いろいろな不備な点はあるにしても、それはあとで直すことにして、一応根本精神を生かすように、この改正案を成立せしめたいと述べられました。  ラジオ九州報道部長の田井正行君は、   選挙区の大小にはそれぞれ長短があり、現政局では小選挙区制によって安定するとも考えられるが、一九二七年小選挙区制をとりながら、依然として小党分立、再び旧態に返ったフランスの例を繰り返さないように注意したい。二大政党による政局安定には、選挙制度以外にもいろいろの前提条件があると思う。選挙民の政治的自覚が未熟であることももとよりであるが、今日の自民、社会両党の争いが別々のグランドで行われており、民主的ルールが失われがちな点が政局に影響していると思う。政府案に対して評判が悪いが、それは特に調査会案を変更したときに強まった。附帯訴訟はけっこうと思うが、本案と同時に提出すべきである。罰則強化、時効期間の延長はよいと思う。現在すでに二大政党対立の形はできており、現在の政局が安定していないとすれば、その理由は選挙制度以外にある。世論の批判が強い改正案を無理押しせず、冷却期間を置いて、国民が納得するように審議を尽されたい。また区面割りについても一区々々十分公開審議し、国民に納得さして行えば、国民のためにもプラスになる。 と述べられました。  商工会議所専務理事、池見茂隆君よりは、   政府案に賛成する。従って、区画割りについて、一人区二人区いろいろ論議はあるが、その地方的事情、人物的事情、党の事情も関係すると思われるので、国家的、大局的すなわち政局安定の大乗的見地から、多少の不満はあっても、国家国民の福祉のために実施すべきである。 旨の意見が述べられました。  次に、熊本栄養学園長の西田きくえ君からは、   当初調査会案が発表されたときは必ずしも悪くないと考えた。しかし、現在の政府案は調査会案に似て非なるものであり、反対である。政策本位という言葉はけっこうだが、果して現在の政治は政策本位で運営されているか。日本の現状では小選挙区制は時期尚早である。婦人の立場からいっても、やっと国会に進出した婦人代議士の選出が、小選挙区制によると進出ができにくくなる。  理論的にはりっぱな人であれば当選できるのであるが、狭くなると立候補しがたくなる。小選挙区によると、ますますボス的人物あるいは地方的代表ということになることが懸念される。また、選挙の地域が狭くなると、自分の地域から自分の信頼する人がないから投票しないということになりやすい。小選挙区制は確かに将来とるべきいい面を持っている。従って、与野党の数がもっと近寄り、両党が互いに国家的に足りぬ点は補い合うような状態になってから、実施すべきである。 と述べられました。  西日本新聞社論説委員、大石三郎君は、   政局安定、二大政党の実現はもとより賛成である。それを目ざして小選挙区制を研究することはけっこうである。しかしながら、今回の政府案には反対である。なぜなら、小選挙区制の短所を少くする準備と努力が不十分だからである。時効については社会党案まで延長すべきである。  附帯訴訟も一種の連座制強化と思われるが、これは本改正案と同時に出すべきである。また、金のかからぬ選挙にするのが小選挙区制のねらいなのに、確認団体にどしどし金がつぎ込まれる抜け道がある。率直にいえば、乱闘国会以来の自粛三法の仕上げがはなはだ不十分である。その仕上げを行なった後小選挙区制を考えるべきである。政党政治が発達し、その倫理も高く、違反もほとんど見られないイギリスの形だけまねすることは危険である。政局安定の実施には、まず二大政党が共通の広場を持ち、民主的ルールで政策を争う状態を作ることがまず必要である。 と述べ、  最後に、長崎県総評議長、菊地忠三郎君より   小選挙区制は買収、供応や寄付金が有効に働く選挙制と思う。その結果与党が圧倒的多数を占めるであろうが、それは選挙区改正、という小手先で行うもので、国民の支持がふえるわけではなく、今度の改正は婦人の進出をはばみ、労組を選挙運動から締め出すものである。供託金の引き上げも、政府は泡沫候補を締め出すためというが、候補者を金によって抑えることは封建的考えと思う。  このように、小手先で自民党を有利にし、野党を不利に導く選挙法は、国民のために憂うべきものである。  今回の改正案には不満であり、撤回ないしは保留の方向に進むことを望む。 と述べられました。  午後の質疑において問題となった区画割り及び立会演説会等について申し上げますと、区画割りについては、西岡長崎県知事からは「イギリスにおいても当初は二人区三人区が存在したのであるから、二人区があってもかまわない。区画割りについて不合理な点があれば、あとでまた直せばよい。小選挙区制になると、同志で争うこともなくなり、政策で他党と争うことになってよい。要はまず政局安定のために小選挙区を実施することである。区画割りについては、さして問題とする必要はないと思う。長崎市の二人区についても、別に特殊な意味はないと思う。どちらでもよい。」と述べ、西田きくえ君は、「区画割りも人口を基準にするならば、その点で筋を通すべきである。熊本においても、都会地を一人区とし、反対に部落が点在する山間地をわざわざ膨大な地域にして二人区にすることは納得がいかない。」と述べ、また菊地長崎県総評議長は「離島を三分したり、半島を縦割りにしたり、また二人区にしたりすることは、区割りという技巧によって、社会党を不利に追い込もうとする自民党の意図がうかがわれる。」と述べ、また大石西日本新聞社論説委員からは「両党で十分話し合いをして、政党間で話し合いのつかないものは、もしそれが不満であっても第三者の調査会案によるべし。」との意見が述べられました。  立会演説会については、西田きくえ君から「政策、人物の比較検討をするのに便利であるから存置すべし。」菊地忠三郎君より「立会演説会を廃止せんとしているが、立会演説会の果した役割は大きい。むしろ候補者への質問を許すのが政策本位の選挙であるはずだ。」また西岡竹次郎君より「聴衆を多く集める点からいって賛成ではあるが、小選挙区になると事情が異なるかもしれぬから、次のときに研究してみるのがよい、だろう。」とそれぞれ立会演説会賛成の意見が述べられました。  また小選挙区制実施の時期については、西岡君より「イギリスでも、小選挙区制の準備ができてからやったのではない。訓練準備はそう必要でないと思う。時期尚早ということをいえば、党の組織のできていない自民党に時期尚早といえるかもしれないが、政局安定という大目的のためには、即時実施の必要あり。」と述べたに対し、大石君、田井君よりは「自民党は明治的感覚で大日本帝国の再現を夢み、社会党は政権担当の能力を疑う非現実的政策を取り上げている。これでは二大政党対立はまだ将来の話である。小選挙区制実施にしても、その準備なく、現在の政府案ではいまだ即時断行の素地ができていない。」と時期尚早の意見を延べられました。  最後に、政府案成立後暴力革命のおそれはないかという問題について、菊地君よりは「二つの政党に大きな隔たりがあり、野党三分の一の数のとき野党に不利な小選挙区制を行えば、多数横暴になる。国民の声が選挙法改正の小手先の技巧で抹殺されることは、その国民の不満が暴力革命になる要素になると思う。」と述べたのに対し、西岡君より「現在を見ると隔たりがあるが、目を将来に向けたとき、イギリスの例を見ても、初めは隔たりがあったのが、後にほぼ同じになったので、暴力革命になるとは思わない。」と述べられたのであります。  以上、橘岡市における現地調査会は、終始真摯な態度で、静粛の中に熱心、活発に進められたのであります。  なお、散会後、九州各県の選挙管理委員長と種々懇談いたした次第であります。  以上をもって私の報告といたします。(拍手)

山村新治郎自由民主党

○山村委員長代理 これにて派遣委員の報告は終りました。  なお、この際、各派遣本員の報告に関連いたしまして発言を求められております。順次これを許します。井堀繁雄君。

井堀繁雄日本社会党

○井堀委員 委員派遣のただいまのそれぞれの報告に対する意見を当然発表することを、それぞれの班で約束したところもありますし、そうでない班もあるかもしれませんか、ただいま報告されましたことは、約六、時間ないし七時間の長期にわたって、こもごも意見の開陳があり、また、それに対する派遣委員の質疑応答の中には、本案審議  のためきわめて重要な発言が行われておるのであります。さらに、各府県の選挙管理委員長もしくはこれを一代理する人々の懇談会におきましても、この法山他行するに当りまして、選挙管理委員会の立場に対する、要望や意見等が開陳されておりますが、これらはきわめて市、要なものでありますから、こういう点については、同行いたしました委員の間におきましては実情に通じておりますけれども、これが全国全体のものを総合的にここに集約いたしまするには、ただいま報告されたものだけでははなは、だしく不備でありますので、この点につきましては、派遣委員は、御案内のように、本案についてあらかじめ反対あるいは賛成と立場を明らかにした委員がそれぞれ派遣されております。委員会のこの派遣委員の報告になりますと、そういう立場を越えて事務的なものに集約せざるを得ないのでありまして、ただいま班長から報告されたものは、そういう立場の上に立って報告されたものでありますので、この点にも、この委員会を意義あらしめるために、また貴重な口費と莫大な時間を費しまして地方の公聴会をいたしました結果をこの委員会の審議に有効に使うためにも、さらには国民の意思を正しく強く国会に反映するという立場からいきましても、この点に対しては、いま少し時間をかけて、委員会の報告を補充していく手続をとるべきであると考えます。こういう意味で、本日は、た、だいま班長の事務的な報告がなされました。これに対しまして、それぞれの班の報告をもっと充実いたしますために、私どもはさきに委員長のところに通告をいたしておきましたように、代表者を一名ずつあげまして、この報告に対しまして、内容をもっと豊かに、もっと正確に、この委員会に、地方の派遣委員を通じまして公述人並びに選挙笹津委員の意思をキャッチいたしたいと考えまして、それぞれの班に担当者をきめまして、発言を通告いたしておきました。このことに採択されるように希望いたします。

山村新治郎自由民主党

○山村委員長代理 ただいま井堀君から御発言がございましたが、私が今これに対する関連の御発言を許可いたしましたのは、同じような趣旨のもとにおきまして許可いたした次第であるのであります。なお第一班、第二班、第三班、第四班それぞれの、竹谷君、原君、佐竹君、井堀君等の発言通告もあるわけでございますから、まだ日も高いようでございますから、できるだけ、これを全部きょうじゅうに終るという意味ではございませんが、何名かおやりになって……。(「次会々々」「理事会を開こう」と呼ぶ者あり)——島上善五郎君。

島上善五郎日本社会党

○島上委員 私は、今井堀君が発言しましたように、いろいろ質問したいことがあるのです。しかし、今報告を聞いたばっかりで、実を覆うと準備ができてない。ただ、次回に質問するために、その前提として伺っておきたいのは、今第四班まで報告を聞きまして、第一班の松澤君の報告が非常に公平によくできているような感じがしました。しかるに、二班、三班、四班の報告には主観が相当まじっておる。というのは、たとえば、政府案に賛成の方の、しかも無条件賛成の意見をトップに長々と強調しておいて、反対の方をさあっと省略した感じがある。私は、これはその調査会に同行した委員の関連しての御意見を一ぺん伺わないと、今の私の感じが事実であるか、それとも私の先入主がそうさしたのであるか、これはわかりませんから、ぜひこの感想を聞いてから質問したい。  ただ、ここで一点だけ伺っておきたいのは、おそらく、第一班の報告書は、班員がある程度口を通して、これでよろしい、こういうふうになったのではないかと私は想像する。第二班以降第四班までは、そのような措置がとられていなかったのではないか。少くとも第二班の名古屋における——山村君はふだんは公平であるのに、どういうわけかこの報告に関する限りは私どもに見せていただけなかった。だから、第三班、第四班も同様に、班長が他の班員に内容について相談することなく、勝手にと言っては悪いけれども、班長の考えだけでこれを作成したのではないか、こう想像されますが、まず私は、第一班の松澤君について、この内容については他の班員諸君に相談されたのであるかどうか、第二班以下三班、四班の班長には、内容について相談をされたかどうかという点だけを伺って、この次の質問の用意を、心がまえを定めておきたいと思います。

山村新治郎自由民主党

○山村委員長代理 島上君にお答えいたします。委員会の権威のために申し上げますが、班長の報告はいずれも公平な見地から御報告申し上げたはずでございます。なおあなたの同志でありまする原君に、第二班の原稿につきましては十分見ていた、だいた結果の報告でございますから、第二班につきましては、島上君の御意見は、一つ班長の名誉のために取り消していただきたいと思うのでございます。いわゆる不公平であるという意見は取り消してもらいたいと思います。従って、第三班も第四班も、いずれもこれは公平なものと私はみなしますから、その点御了承いただきます。

青木正自由民主党

○青木委員 誤解がありますと困りますので、私島上委員に率直に申し上げます。第四班の報告に関する限り、私どもは、われわれ委員が文案を書きますと、ややもすれば一方に偏するおそれがあると考えましたので、事務局をしてこれを起草せしめ、そうしてその案につきまして、社会党側の委員である井堀委員にその草、案を手渡しまして、そうしてその検閲を経て委員会に報告した次第であります。決して私どもか一方的に書いたものではない、こういう事実だけを明らかにしておきたいと思います。

古川丈吉自由民主党

○古川委員 第三班の問題も、ただいま四班の報告がありましたか、事務当局が書きまして、大村班長の命を受けて社会党の細迫君の目を通してもらいまして、さらに目を通してもらったかどうかを確かめましたところが、佐竹委員のところにも回したという話で、少くとも細迫、佐竹のお二人には見ていただいた。社会党の皆さんに見ていただきたい、こういうことでありましたから、第三班も社会党の目を通してもらったということ、たけ御報告申し上げておきます。

山村新治郎自由民主党

○山村委員長代理 社会党の諸君、その点は御了承いただきます。

森三樹二日本社会党

○森(三)委員 ただいまいろいろ皆さんの御意見がありましたが、仙台の場合、私参りましていよいよ開会する直前、松澤班長を中心といたしまして——私は速記を呼べと言ったのです。速記がないと詳細にとれないんじゃないかと言いましたところ、松澤班長その他の委員諸君は、とにかく速記がなくとも事務局としてはこれは一応書くから、足らざる点は諸右から補充してもらったらいいじゃないか、了承してくれというので、私も満座の中でありましたから、あまり私の意見を強行しなかったのですが、本来この地方におけるところの公聴会は速記をつけるべきだったと思うのです。これは何といってもわれわれの手抜かりだったと思う。それから、一応皆さんの御意見を聞くと、見せたとかあるいは読んだとか言っておりますか、かりに見せて読んでも、それはこの内容をわれわれ自体が修正をする、あるいは変えるというようなこととは別問題であって、単にそれは見ておく程度のものであります。われわれ自体はそれに筆を入れて直すということをあまりしなかった。作ったものに対して一応尊重をした。従いまして、今日、第一班は多少読んで知っておりますが、あとは全然白紙です。従いまして、次会までにこの四班にわたるところの内容を十分われわれが検討する。われわれ自体も手控えを持っておりますから、これと突き合せまして、そうしてこの地方公聴会を十分有意義ならしめるために私どもは意見の開陳をいたしまして、本委員会におけるところの速記を通じて、国会の選挙法特別委員会の記録にして後世に残さなければならないと思うのであります。(拍手)従いまして、ただいま四班の報告に対しましてわれわれの方から四人の意見開陳者がありましたが、私どもといたしましても、この四人に限らず、われわれはおのおのこれに意見開陳の権限のあることを留保することを申し上げておきます。どうか一つ、山村委員長代理におきましては、われわれのこの重大なる意思を十分参酌されまして、次回の委員会においては十分審議されることを、衷心より希望いたします。(拍手)

山村新治郎自由民主党

○山村委員長代理 御意見よくわかりました。ただ、社会党の諸君に御相談申し上げますが、いかかでございますか、委員長の報告が不公正であったという印象のもとにきょうの審議が閉じられることは、今後の委員会の運営の上に非常に支障を来たすと思いますから、委員長の報告はいずれも事務当局が書いたものでございまして、公正なものであったということを御確認願いまして、なお、これに関する発言は、社会党の諸手がま、だ勉強しておらなかったためにこの次にしてくれという意味におきまして、一つこの次の委員会においてこれに関する発言をするということにいたしたいと思いますが、いかがでございますか。

島上善五郎日本社会党

○島上委員 これはちゃんと速記がついて記録に残ることです。そうして、委員長の報告が不公平であるという印象を感じたことを記録に残されては困るというならば、私はあえてそれには固執しませんが、しかし、同時に、山村君が委員長代理として委員長席についておりながら、社会党の諸君が勉強が足りないという言葉は不謹慎であるから、それも取り消して、そうして、お互いにこの報告に対する質問をして、権威ある記録を残しておこうという真摯な態度を認め合って、次会に質問をすることにしていただきたいと思います。

山村新治郎自由民主党

○山村委員長代理 よく御趣旨はわかりました。ただ、参考に申し上げまするが、皆さんの方から発言の通告がございまして、またよく調べてないからという意味を私は正直にそのまま申し上げたわけでございますから、決して皆さんの勉強してないことを難詰したわけではございません。その点を御了承願います。  それでは暫時休憩いたしまして、理事会を開くことにいたします。    午後三時四十七分休憩      ————◇—————   〔休憩後は開会に至らなかった〕

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