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24回国会衆議院1956/03/29

公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第10号

発言数
19
登壇者
3
会派数
2
開催日
1956/03/29

会議録

小澤佐重喜自由民主党

○小澤委員長 これより会議を開きます。  前会に引き続き、内閣提出の公職選挙法の一部を改正する法律案、中村高一君外三名提出の政治資金規正法の一部を改正する法律案、中村高一君外四名提出の公職選挙法の一部を改正する法律案、以上三案を一括議題として質疑を継続いたします。島上善五郎君。

島上善五郎日本社会党

○島上委員 私は、本問題に入ります前に、当委員会の運営について委員長に若干御質問したいと思います。  と申しますのは、前の加藤委員長——私どもは、きわめて公平な、りっぱな委員長だと思っておりましたが、加藤委員長が突如交代いたしまして、私ども、その交代のときも、単に一身上の理由ということでは納得しがたいものがありましたけれども、その交代しました当時の新聞記事を見ますと、国会運営のベテランである小澤君を委員長にして、政府は強引に押し切るんだ、こういう記事が出ておりました。私はまさかそんなことはあるまいと思っております。これほど重要な法律を質疑も討論も尽さずに打ち切るとしましたならば、これは国民が許さぬと思う。小澤委員長もまさかそんなことはなさるまいと私は信じておりまするけれども、新聞等の報道ではそういうふうに書かれておる。また、この委員会の審議が始まります前に、岸幹事長から、わが党に対して、時間をかけて慎重審議をしたいから、早く審議を軌道に乗せてほしい、こういう申し入れが正式に文書でもってありました。私どもも、もちろん、あなた方が心配するように、いたずらな引き延ばしをしようなどとは毛頭考えておりません。ただし、この法律は非常に問題が多い。国会構成の基礎を大きく変更する革命的ともいわるべき法律である。それから、選挙区割りについては、山村君がそっと上っつらをなでましたけれども、その上っつらをなでる程度では済まない多くの問題がある。われわれは、ちゃんと科学的に分析して、十分に質問をする用意を整えております。また、すでに御承知だと思いますけれども、神戸の市議会では、保守党も含めて全会一致で反対の決議をして、要請があった。昨日は、小諸の市議会の代表が四十名ほど参りまして、同様の陳情があった。奈良県議会においても、あるいは三重県その他においても、だいぶ問題があるようです。従いまして、この審議の過程においては、中央におけるいわゆる学識経験者の諸君を呼んで公聴会を開かなければならぬことはもちろんでありますが、区割りの問題について特に問題の多い地方の諸君の意見をも聞く必要が生じて参ろうと存じます。そういうような公聴会も開かなければなりませんし、また、大臣の出席につきましても、当然私どもは次会は総理大臣においでを願いたい。その他関係大臣に当委員会へ出席してもらわなければならぬというような問題も、当然発生するわけであります。このようにしまして、私どもは、この法案に対しては、野党も納得し国民も納得するように十分に質疑を尽し、審議を尽すべきものである、こう考える。そこで、私は、冒頭申しましたそんなことはあるまいと思いますけれども、当委員会の出発に際して、この委員会の今後の運営に関する委員長のお考えを承わっておきたい、こう思います。

小澤佐重喜自由民主党

○小澤委員長 お答えしますが、今島上君が仰せの通り、本法案はきわめて重要な法案でございます。従いまして、本委員会におきましても慎重審議をいたしまして、国民の納得いくような審議ぶりを示したいと思います。何とぞ御協力を願います。

島上善五郎日本社会党

○島上委員 委員長のお考えはわかりましたが、ただ、私どもは単にそういうことを心配しているのではなくて、つい二、三日前に内閣委員会の生きた例がある。ああいう正常ならざる運営をしておる。内閣委員会が取り上げている憲法調査会法案もきわめて重要な法案です。私どもは万々一にもあのような轍を踏むことのないことを委員長に期待しておる。しつこいようですが、もう一ぺん、ああいうような正常ならざる運営は当委員会においては絶対にしないということを、はっきりと一つ承わりたい。

小澤佐重喜自由民主党

○小澤委員長 内閣委員会の運営については、私は関係しておりませんので、どういう結果でああいうことになったのかわかりませんが、しかしながら、それにはそれだけの事情があったと想像はいたしております。私といたしましては、できるだけ野党なしに審議をするというようなことは避けるつもりでおりますが、しかしながら、それがためにいたずらに審議が引き延びるというような場合になれば、合法的なことはやむを得ぬと考えております。

島上善五郎日本社会党

○島上委員 そういたしますると、できるだけ野党なしの審議は避けたい。われわれも審議権を放棄するということはもちろん考えておりません。これは重要問題ですから、あなた方が来てもらいたくなくても、どんどんやってきます。十分に審議する。しかし、あなたは内閣委員会に直接関係がないとおっしゃるけれども、党の相当の地位におられるのですから、国会対策でも御相談されたろうし、内閣委員会のいきさつについては知っているはずです。あの委員会の……。(発言する者あり)まあ静かになさい。与党は静かにするものです。——内閣委員会の運営については遺憾であったと言って、委員長が陳謝しているはずです。あれは少くとも正常な運営でないことは明白です。あいまいになさらないでいただきたい。私どもは別に審議権を放棄する、そんなことはしませんから、心配御無用。ああいう正常ならざる運営をするということになりますれば、私は今後の運営については非常に問題が多いと思う。そこで、あいまいにしないで、関係ないから知らぬとか、そういうことを言わずに、ああいう正常ならざる運営は当委員会においてはいたさない方針である、こういうふうにはっきり言うのが私は当然だと思う。重ねて伺います。

小澤佐重喜自由民主党

○小澤委員長 私は内閣委員会の問題をここで論議しようとは思っておりませんが、いやしくも議事の進行につきましては、きわめて常識的なきわめて良識的な運営をすることを誓っておきます。

島上善五郎日本社会党

○島上委員 この後の委員会の進行につれてまた伺うことにしまして、それでは私は太田自治庁長官に伺いますが、このことについては実は鳩山総理にもぜひ伺いたい。しかしきょうは総理がお見えになっておりませんから、太田長官に伺いますが、太田長官の説明の中に、政府は選挙制度調査会の答申に基礎を置いてこの法律案を提出した、こう言っておられます。そこで、私は、まずその基礎、政府が基礎を置きました選挙制度調査会及びその答申、その基礎がしっかりした正しいものであるかどうかという点について伺いたい。それを伺っておきませんと、その先へなかなか入りにくい。そこで、私は、政府が選挙制度調査会をお作りになった趣旨と申しますか、これは、おそらく、私の察知するところは、各界、各層の人々を集めて、国民の世論をここに反映せしめて、公正な案を答申させる、こういう考えから出発したものだと思いますが、そのようなお考えで出発されたかどうか、この点伺います。

太田正孝自由民主党自治庁長官

○太田国務大臣 島上委員のお伺いになる選挙制度調査会の基礎においてという立場から、どういう点を基礎に置いたか、こういうお言葉でございますが……。

島上善五郎日本社会党

○島上委員 いや、それはあとで質問しますから……。

太田正孝自由民主党自治庁長官

○太田国務大臣 違いますか。

島上善五郎日本社会党

○島上委員 そのことはもう少し先のことです。

太田正孝自由民主党自治庁長官

○太田国務大臣 それではちょっと済みませんが……。

島上善五郎日本社会党

○島上委員 質問の趣旨は、選挙制度調査会をお作りになったのは、この選挙制度調査会に各界、各層の代表的な人々を網羅して、国民の世論をここに反映せしめて公正な答申を求める、こういう趣旨で選挙制度調査会をお作りになったかどうか、これを聞いておる。

太田正孝自由民主党自治庁長官

○太田国務大臣 お言葉の通りでございます。

島上善五郎日本社会党

○島上委員 それならば伺いますが、この選挙制度調査会の総会における、当時の自治庁長官川島委員のわが党中村委員の質問に対する答弁を伺いますと、この諮問は、中村さん御承知の通り、単に小選区制度のみでなしに、一般の選挙制度について御審議を願いたいと思うのであります、こういう答弁をされており、選挙制度の改正全般について答申を願いたい、こういうふうに、小選挙区制というふうにきまったものではない、選挙区制——小選挙区制と言わずに、選挙区制を中心に、その他選挙制度全般の改正について答申を願いたい、こういうふうに当時の川島委員は答弁しております。そうだといたしますると、選挙区制については、小選挙区の意見もあり、現在の中選挙区の意見もあり、さらには大選挙区、比例代表制を採用すべきであるという意見もあり、いろいろ議論のあるところは政府も御承知の通りだと思う。ところが、この選挙制度調査会の政府が委嘱しました委員の顔ぶれを見ますと、三十八人の委員の中で三十人余り、正確に申しますと三十三人か四人、これはもうかねてから小選挙区制を熱心に主張している人々です。小選挙区制に反対をしておるというのは、社会党の委員——これは党から出すのですから、仕方なしに出したのでしょうが、その他ほんの二、三名です。これでは、小選挙区制の結論を初めから予定して、こういう委員を委嘱したものといわれても仕方がない。少くとも各界各層の学識経験者を網羅して、あるいはその他の人々を網羅して、公平な国民の世論を反映せしめるという趣旨から考えますと、あまりにも委員の任命自体からして片寄っておる。政府の御都合のよいようにできておる。私は、これでは、太田長官が今答弁されたこととは、初めの出発からしてもう違っておると思う。この点について長官のお考えを重ねて伺います。

太田正孝自由民主党自治庁長官

○太田国務大臣 当時の委員の構成につきましては、私は関係しておりませんが、学識経験者であるという範囲におきまして選び、かつ、今島上委員の言われた言葉通りに解釈いたしまして、選挙区制につきましても、区別をせずにやるんだと川島委員が言われたところを見ましても、学識経験者について公平に考えた前自治庁長官の考えであったと思います。

島上善五郎日本社会党

○島上委員 先ほど開会前にお話しましたように、本日わが党の先輩の川島議員の党葬がございまして、時間がありませんので、私は最後に資料を要求して本日は終りたいといます。(発言する者あり)十一時にバスが出発しますから、非常に残念ですが、問題はこれから非常にありますから、いろいろ質問しますけれども、そのための資料として、本月の十日及び十二日に開きました、例の問題の多い選挙制度調査会の総会の記録をぜひほしい。これをぜひこの次の委員会までにお出しを願いたい。それから、私は第一回以来の記録を持っておりまするが、その他の委員諸君にも、第一回以来の記録を、ぜひ一つ早急に、この次の委員会前に実は目を通したいのですから、その時間的な余裕を置いて、ぜひその資料を御提出願いたい。  これで、私は、時間がありませんから、本日の質問を終って、次に留保しておきます。

小澤佐重喜自由民主党

○小澤委員長 どうです島上君、あとでいいですが、これとこれと言ってくれませんか。これとこれとを出せということを……。全部ですか。具体的にこれとこれとを出せということを、今でなくても、あとでよろしいです。それでは、この際暫時休憩いたします。     午前十時五十四分休憩      ————◇—————     〔休憩後は開会に至らなかった〕

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