建設委員会 第33号
- 発言数
- 37 件
- 登壇者
- 6 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1956/06/01
会議録
○徳安委員長 これより会議を開きます。 この際お諮りいたします。国土開発従貫自動車道建設法案を閉会中審査案件として議長に申し出たいと思いますが、これについて御意見あれば発言を許します。
○中島委員 ただいま委員長より国土開発縦貫自動車道建設法案を継続審議にするというようなお諮りがあったのでありますが、私はこれに対して反対の討論をいたすものであります。 と申しますのは、この法案は昨年二十二特別国会に上程されたものでありまして、この法案は議員立法でありまして、現在の自民党の阿佐美廣治君外四百二十九名、すなわち衆議院のほとんど全員が提案者となっているのであります。この法案は昨年六月二十日、本院に上程されたのであるが、付託すべき委員会の決定について紛糾したのであります。すなわち、建設委員会にすべきという論者と、運輸委員会にすべきという論者と、特別委員会を新たに設置し、これに付託すべしという論者があって、付託すべき委員会の決定を見ず、本院に上程されてより実に十八日目の七月七日、建設委員会付託と決定を見たのであります。 この法案の内容をごく簡単に申し上げますれば、北は北海道の稚内より、南は九州の鹿児島に至る約三千キロにわたって、国土の中央部を縦貫する高速自動車道を建設し、さらに表日本、裏日本の主要地点を助骨状に結ぶ支線二千五百キロを二十カ年計画で建設する、これが所要経費概算六千五百億円というのであります。高速自動車道の内容は、中央自動道、東北自動車道、北海道自動車道、中国自動車、四国自動車道、四国自動車道、九州自動車道となっております。第一川五カ年計画として、中央自動車道、すなわち東京−神戸間四百五十キロを着手することとなっております。 本法案が建設委員会に付託になってより、九回にわたる慎重審議を重ねております。なおその間運輸委員会との連合審査会も開いております。参考人の意見聴取も三日間に及び、日本縦貫高速自車道協会会長八田嘉明君、国土開発中央道調査審議会委員平山復二郎君、道路調査会長鮎川義介君、国土総合開発審議会会長飯沼一省君 全国道路利用者会議会長本多市郎君、国土開発中央道調査審議会委員金子源一郎君、日本財政経済研究所会長青木一男君、大和運輸株式会社社長小倉康臣君の意見を聴取いたしました。 また、本法案の提案理由の説明には、現在の自民党の牧野良三君、小澤佐重喜君、松浦周太郎君、宮澤胤勇君、木村俊夫君の五名、また現在の社会党は三宅正一君、竹谷源太郎君、楯兼次郎君の三名、計八名の諸君が当っており、いずれも国土開設縦貫自動車道の建設の必要を力説されております。また参考人として出席された参議院の青木一男君は、特に資金関係について述べておられるのであります。青木一男君の速記の一部を朗読します。「日本の背骨であるところの出漁地付を貫いて、それに北日本、南日本全部を支線でつないで交通網を完成するということは、何としても新しい日本の今後の国策としてぜひ実行していただきたいという念願から、この法案に賛成するものでございます。」と冒頭して、「それから私は計画の資金方面について若干意見を申し添えておきたいと思います、これは提案者の提案したところによりますと、東京大阪間の中央道路だけで千三百五十億、もし全国だと六千五百億くらいかかる。これはもちろん大ざっぱな計算でございましょう。それで世間には、これはとてつもない大きな計画で、実行できないのではないかということを心配する人が少くないのでございます。私はこの計画を研究するときから、もちろんこの点に考慮を払っておるのでございます。私はこういう数字の問題等とはほとんどともに行った人間でございまして、数字についてはある直感の勘すらも持っておるのでございますが、私はこの問題が数子が大き過ぎてむずかしいと考えたことは一回もございません。六千五百億円を突然出せば大きいという感じがするのでございましょうが、二十年で割れば年額大体三百億円でございます。昭和三十年度の予算の参考書に出ておりますところの財政投融資の計画によりますと、地方債の分まで寄せるならば財政投融資の総額は三千億をこえておるのでございます。それに比べて三百億円という数字は、大して大きな数字ではない。それから経済企画庁で発表された今後の国土開発計画の数字を見ましても、総合開発の構想という数字によりますれば、二十八年度から四十年度の資金需要量を見ましても、財政投資だけで七兆二千八百億という数字が計上されておるのであります。年額にいたしましても、これは裁定五千六百億に当るのでございます。そういうふうな日本の今後の総合計画の規模から考えて、年額三百億くらいな程度の資金需要量は、そう大した問題ではございません。」以上のように、現在の自由民主党の諸君も品をきわめて本法案の成立に熱意ある賛成をしているのであります。また七月二十八日本院の本会議において時の建設委員長内海安吉君は委員長報告の中に「全参考人を通じて一致した点は、本案の趣旨は適切妥当なものであるから。早急にこれを促進せしむべきであるとの意見でありました。なお、質疑の詳細は会議録に譲ることといたします。かくて、討論を省略して採決の結果、全会一致をもって原案の通り可決すべきものと決定した次第であります。」と報告されているのであります。かくして原案通り全会一致をもって可決し、即日参議院に送付されたのであります。参議院において継続審議となり本通常国会において去る四月二十日一部修正されて即日衆議院に回付されたのであります。参議院の修正提案者は自民党小津久太郎君で、修正案説明の小沢久太郎君の速記を朗読いたしますと、「私は国土開発縦貫自動車道建設法案の趣旨には全面的に賛成するものであります。ただし、この法案の趣旨達成を完璧ならしむるために、私は自由民主党を代表して、次のように修正案を提出するものでありますと述べております。自民党を代表した」小澤君の修正案に社会党、緑風会も同調して全会一致をもって、委員会、本会議を参議院は通過しておるのであります。ただいま申し上けたごとく、この法案は衆産院が四百三十名で提案し、全会一致で本院を通過し、参議院においても社会党、緑風会の同調を得て自由民主党が修正した法案であります。また去る二十七日の当建設委員会の会議中、自由民主党の關谷勝利君は運輸委員会を代表して参議院修正案に運輸委員会としては賛成である旨を申し入れておるのであります。 以上申し上げたごとく、衆議院の自由民主党の諸君が衆議院においても参議院においても提案理由の説明に当り、また参議院の修正案も自由民主党が提案したのであります、従いまして本院においては衆議院可決の原案を可決するか、参議院の修正案を可決するか、二つに一つを選ぶべきものであると考えるのであります。しかるに自由民主党はこれを継続審議にせんとするものであって、私は了解に苦しむものであります。聞くところによれば、一部議員が官僚の先棒をかついでかかる結果となったといわれますが、しかりとすれば議員立法の精神をじゅうりんし、国会の権威を失墜することこれよりはなはだしきはなしと思うのであります。 以上申し上けたごとく、国土開発縦貫自動車道建設法は即時ここで可決するように私は希望いたすものであります。委員長の継続審議の案に反対するものであります。 以上私の討論を終ります。(拍手)
○徳安委員長 他に御発言がなければ採決をいたします。 国土開発縦貫自動車道建設法について閉会中審査の申し出をすることに賛成の議君の御起立を願います。 〔賛成者起立〕
○徳安委員長 起立多数。よってさよう決しました。 —————————————
○徳安委員長 次にお諮りいたします。道路に関する件につきまして、日本縦貫高速自動車協会会長八田嘉明君。同時務局長熊谷次郎君を参考人として招致し、実情を聴取いたしたいとの申し出がございます。この申し出の通り決するに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○徳安委員長 御異議なしと認めさように決します。 —————————————
○徳安委員長 次に道路公団三十一年度の事業計画について政府より説明の申し出がございますので、これを許します。説明員三橋路政課長。
○三橋説明員 三十一年度の日本道路公団の事業計画をお手元にお配りしてございます。これにつきまして、簡単に御説明申し上げます。 まず事業目的でございますが、事業目的はここにございますように、いわゆる有料道路の新設、改築、維持、修繕その他の管理を総合的にかつ効率的に行うということにいたしまして、道路の整備をはかっていきたいということにございます。従いまして、あとに出て参りますが、これらに伴います有料駐車局あるいはそれらを含めました付帯事業もできるような格好になっております。 次に公団の事務所でございます。すでに本社は東京に置きまして、支社といたしまして、東京、大阪、名古屋、福岡この四カ所を設置しております。 三番目といたしまして、公団の役員でございます。役員は総裁、副総裁、理事、監事といたしまして、任期はそれぞれ四年になっております。総裁につきましては、建設大臣の任命、副総裁につきましては、建設大臣の認可を受けて総裁が任命する。理事につきましては六人でございます。これも建設大臣の許可を受けて総裁が任命する。また監事につきましては、人数は二人でございまして、建設大臣が任命するということになっております。 次に業務の内容でございますが、まず第一には有料道路の新設、改築、維持、修繕その他の管理を行う。二番目にはその道路にかかる災害復旧工事を行うということであります。三番目には、それらの道路の利用につきまして自動車の有料駐車場の建設と管理を行う。四番目には、これらの今申し上げました仕事に関係いたします付帯業務を行う。さらにこれらの仕事の遂行に支障のない限りにおきまして、国または地方公共団体から委託を受けまして道路の新設、改築あるいは道路に関する調査、測量、設計、試験、研究を行う。これらが道路公団の業務内容となっております。 次に事業計画でございます。これは実は道路整備特別措置法の附則の三条の現に建設大臣が料金を徴収しあるいは現に建設中のもの、これにつきましては従来特別会計によってやっておりました道路は、法律上当然に道路公団が引き継ぐということになっております。その個所といたしましてはここにあげております関門国道、松江国道、若戸橋、笹子国道、京葉国道、この五カ所でございます。このうち前の二つは現に本格的な工事をいたしております。あとの若戸橋以下三カ所は現に調査あるいは調査に伴うことをいたしております。 次に道路公団で行います事業計画といたしましては、道路算理者が現に料金を徴収しておるもの及び工事中のもの、これらにつきましては特別会計から資金の借り入れをいたしまして、それによってやっておるものでございますが、これらにつきましてはどこの個所を公団が引き継ぐかということがいまだ東側といろいろ交渉中でございます。従いまして県といたしましては、公団からの協議によりまして県議会の同意を得て初めて態度を決せられるということになっておりますので、いまだその点確定的な結論は出ておりませんが、公団といたしましては、七月一日を目途として引き継ぎを受けられるように努力している最中であります。 それからさらに新規にやる事業がございます。これらにつきましては、目下どのような個所をやるかにつきまして、種々経済関係その他の調査をいたしております。これまた現段階におきましては、決定的な解決を見ておりません。これも早急に解決するよう努力中でございます。 次になおこれらの直轄でやっておりましたもの、あるいは道路管理者から引き継ぎを受けるもの、新規のもの、そのほかに最近の大都市の交通の輻湊にかんがみまして、有料自動用駐車場というものを作って参りたいというような計画がございます。これは今後の問題で、まだ具体化しておりません。 次に資金の調達計画でございます。これは三十一年度に公団が必要といたします資金といたしましては、約八十億ということになっております。その内訳は政府からの交付金、これは国から公団の行います仕事のうち、五カ年計画事業に該当するもの、これに対しまして二十億円を補助するということになっております。それから政府資金の借り入れ、これは資金運用部からの借り入れでございます。これが十億円、それから民間資金の借り入れ、これは追跡公債の発行になりますが、これが五十億円、合計いたしまして八十億円ということに相なっております。これらの資金の使い方であります。なおこの八十億のほかに料金収入等が約二億少しございまして、それらを合せまして約八十二億ほどの資金によりまして、事業といたしましては、六十五億九千万円の事業をいたします。残りが約十六、七億に相なります。それは事務費として約七億、それから借り入れ等の元利償還に充てますものが、約八億、こういう格好に相なっております。これが所要資金の概要でございます。 それからこれらの資金を調達いたします条件でございます。それは政府資金につきましては、据置期間が三年、償還期間が十七年、年の利息といたしましては六分五厘ということになっております。それから民間資金といたしましては、据置期間一年、償還期間六年、年の利息が七分というように相なっております。そのうち民間資金につきましては、元本及び利子につきまして、政府が保証するというふうになっております。 以上が、簡単でございますが、三十一年度の道路公団の事業計画でございます。
○徳安委員長 本件に対して質疑の通告がございますから、これをお許しいたします。二階堂進君。
○二階堂委員 私は別に込み入った問題でお尋ねをいたしたいとは考えませんが、一、二ちょっとお伺いをいたしておきたいことがございます。 従来建設省の道路局において有料道路の仕事をやってこられたわけでございますが、現在道路公団にそれらの仕事は一応引き継がれた形に相なっておるかと考えるのでありますが、引き継がれる当時何カ所の仕事をばやっておられ、また道路局として計画を持っておられた個所がどこどこであるか。もしおわかりでありましたら、一つ説明を願いたいと思います。
○三橋説明員 お答え申し上げます。特別会計を廃止いたしまして、道路公団に引き継ぎます際、直轄では先ほど申し上げました五カ所でございます。それから貸付におきましては、十四カ所でございます。これが当時特別会計でやっておりました道路でございまして、この貸付によってやっておりました道路の中から、公団が道路管理者と協議をして公団に引き継ぎを受けるという格好に相なります。なおこのほかの計画中のものといたしましては、これは計画だけに終っておりまして、具体的にどこをやるというようなことにはまだ相なっておらなかったというふうに心得ております。
○二階堂委員 そうすると、直轄は全部公団の方に引き継がれたわけでありますか。そのときの貸付によって工事をしておった十四カ所ですか、これも一応公団が引き継いでやるということになったわけだと思いますけれども、そうですか。
○三橋説明員 直轄でやっておりました分は、道路整備特別措置法の附則の三条によりまして、当然に公団が引き継ぎを受けるということになっております。しかしながら道路管理者がやっておりました分につきましては、公団が道路管理者と協議をいたしまして、そうして県会の同意を得まして、建設大臣の承認を受けて、初めて公団がやり得るという仕組になっております。これは特別措置法にそうなっておりますので、従いまして従来道路管理者がやっておりましたものすべてが、公団に移るというわけではございません。
○二階堂委員 よくわかりました。そういたしますと、今後の有料道路の建設については、道路公団がいろいろ調査もし、計画も立てまして、資金の範囲内においてやるということに相なると思いますが、大体そういうふうに了解をしてよろしゅうございますか。
○三橋説明員 さようでございます。
○二階堂委員 そういたしますと、従来道路局でいろいろたくさん地力からの要望をされた個所があったと思うのでありますが、そういう要望された個所等についても、一応道路公団の方に各地からこういう道路を有料道路にぜひしてもらいたいという要望があって、それは一応全部公団の方に申達されると申しますか、引き継ぎをされるわけでありますか。
○三橋説明員 ちょっとさかのぼって御説明申し上げますが、今度の道路整備特別措置法によりますと、先ほど申し上げましたように、従来直轄のものはすべて公団がやる。それから道路管理者の行っておりましたものは、道路管理者と公団が協議して、協議整ったものについて公団がやるという仕組になります。従いまして、その残りましたものは、従来の道路管理者が引き続いて有料道路としてやっていくということに相なります。それからもう一つございますのは、従来は特別会計で県に金を貸してやっておったものでございますが、その制度がなくなりましたので、県あるいは市町村が独自の資金によって有料道路をやっていく、そういう道が一つ残っているわけであります。従いまして公団に対しまして、建設省からは従来県としてはどういう計画があったかということにつきましては、もちろん連絡はしてございます。しかしながらそれを当然その中から公団が取るということには、必ずしも相ならないというふうに解釈しております。
○二階堂委員 私はまだよく勉強いたしておりませんので、よくわからない点もあるのでございますが、大体道路公団ができまして、今後の仕事の実施につきましては、道路公団の理事の方がいろいろ協議をされて、いろんな見地から検討をされまして、こういう個所の仕事をするのが適当だというふうにおきめになって、仕事をされるということに相なるのではなかろうかと考えております。ところが従来建設省の道路局においていろいろ検討されておりました、あるいはまた道路局の方でこの個所は有料道路として建設することが適当であろうというふうにお考えになっておりました個所も、道路公団の手に移った場合には、必ずしもそういうような考え方にならない個所もあるかと思っております。これは道路公団の独自の立場で経済上、財政上いろいろな立場をお考えになっておきめになると思っておるのでございますが、そうした場合、ある個所については、せっかく建設省の道路局の方において取り上げて、調査をしたりあるいは建設しようというふうにお考えになっておったところも、道路公団の方ではこれは不適当だというようなことになって、それが取り上げられないということになる個所もあるいはあるか、こういうふうに考えるわけでございますが、やはりそういった場合においても、建設省の方といたされましては、道路公団と積極的に折衝され、あるいはまた意見を具申されまして、こういう個所は従来のいきさつもあるから、やるべきじゃないかというようなことを述べて、推進していただくというようなことができるかどうか、あくまでもこれは道路公団独自の立場において最新の計画を計定して、仕事をなすのか、その辺のことをちょっとお聞きしてみたいと思います。
○三橋説明員 理屈といたしましては、道路公団が独自に計画いたしまして、そうして建設大臣の承認を受けるという格好に相なります。道路行政と申しますものは、一本でやっていくべきものでございます。従いましてその間不即不離の関係におきまして、公団側とよく連絡をとって意思の疎通をはかりまして、結論としては建設省が従来考えておりましたところと、あるいは道路公団の意のあるところと調整をとって進めて参りたいというふうに考えております。
○二階堂委員 私もそういうふうに一つしていただきたいと思って、実はお尋ね申し上げたのでありますが、先日公団に参りまして理事の方とちょっとお話をいたしておりましたら、いろんなところから、ここもやっくれという要望がたくさん来ておる。中にはこれはどうも不適当だと考えられるところもあるし、中には新しく計画を持ってこられたところで、ここは非常にいいからぜひともやりたいというふうに考えているところもある、こういうふうな話がありました。その話の中で、たまたま鹿児島県、宮崎県に関係のある、従来県が貸付を受けてやっておった道路があるのでありますが、その道路については、道路公団ではきわめて評判が悪いぞ、どうなるかわからぬぞというようなことを、私は公団の理事の方から伺ったのでありますが、これは従来われわれが、地方的な問題ではございますが、県の方とも相談をいたし、道路局の力とも相談をいたして、仕事は実際にやっておったところであります。かつまた、引き続いてやってもらいたいと思っておりますところは、その道路と関連しての重要性を持っておるのであります。従って私どもはやはりこれは道路公団において引き続いて仕事をしていただきたい、こういうふうに考えておるわけでございますが、先ほど申し上げました通り、理事の方が、どうも評判が悪いからあるいはやれぬかもしれぬぞ、こういうようなことを言われましたので、私もそれでは困ると言って、陳情をいたしておいたのでございますが、道路公団の方々が、これはいろんな諸般の条件を勘案されまして、最後的にやるべき個所をきめておやりになることは当然のことと思っております。しかしながら、ただ道路公団が、民間資金を借りて仕事をやるので損になる仕事はやりたくない、これはもちろんそうでございましょう。しかし道路は一般の公共性を持つ仕事でもありますし、また国家経済全体の上におきましても、その占める比重というものがきわめて大きいというようなことから考えてみまして、もうかるところだけを重点に置いて、多少どうだろうかというようなところはあと回しにして、地方民の要望等は全然考えないで、採算が立つところというような観点からのみにお考えを集中されて、最後の決定をされるということはどうかというふうにも私どもは考えるわけであります。従いましてそういう場合には、私どもも、建設省の方に対しましてもわれわれ独自の考え方を申し上げて、御協力をお願いするわけでございますが、公団が、先ほど申し上げましたような以前からのいきさつ、いろいろなことを考えずに、独自の立場で新しい計画を立てて、それによって仕事をされるということになりますと、従来関係があった道路等にも非常に支障を来たすことができはせぬか、こういう心配をするわけでございますので、この点は道路公団の方もいずれ参考人として来ていただきまして、御意見も承わりたいと思っておりますが、そういうこともございますので、一つ十分そういう点についても注意をされまして、協力をお願いいたしたいと、かように考えるわけであります。 なおもう一点お伺いいたしておきたいことは、道路公団の職員の状況が、ここに充足状況調べというのが出ておりますが、道路公団ができまして、たくさんの人がこれに入られたわけであります。試験をして採用された方、及び選考によって採用される方、ここにいろいろ数字が出ておりますが、承わりますと、この試験には二千数百−正確な数字は私は存じませんが、二千人以上の人が応募されて、その中で二十七、八人ですか、これは載っておりますが、本社、支社を合せますと七十八名ですか、採用されるということになっておるわけであります。採用される方では、わずか二十七、八名の採用に対して、二千数百名にもなるような応募者があったわけでありますが、非常に苦心をされたことはよくわかっております。ただ発令済みになっております職員、本社九十九名、支社百九名、計二百八名、こうあるようであります。それから暫定定員というのが本社が百五十四名、支社二百名、こういうふうに数字が出ております。合計三百五十四名。この暫定定員というのはどういう方であるか、なおまた発令済みになっております職員、本社支社合せて二百八名。これは建設省から何名この中に入られて、その中で部課長が何人入っておられるかということも、わかりましたらちょっとお聞きいたしたいのであります。
○三橋説明員 まずこの暫定定員というものから御説明いたします。公団の定員は全部で八百ということに相なっております。ところが先ほど申し上げましたように、引き継ぎ関係がまだ了しておりません。引き継ぎ関係が了しますれば直ちに工事を始め、あるいは料金を徴収するということになりますので、これは現場の仕事に相なります。そうして最初一、二カ月は設立準備的な仕事が多くなります。それを一応暫定定員といたしまして、八百のうち三百五十四というふうに限定いたしました。そうしてこれで人員を、まず管理要員を充足して参るという格好になっております。そこで、この発令済みの人員二百八名とございます。それからこの表で申しまして、筆記試験の合格者七十八、選考による採用者六十八とございます。この試験はただいまやっておる最中でございまして、筆記試験を受験いたしました者から七十八名を合格者とするという予定でございます。それから三十歳以上の者につきましては、筆記試験をいたしませんで、面接による選考をするという仕組みにいたしております。それが六十八名あるということでございます。 そこでこの発令済み職員二百八名の内訳はどうかという第二のお尋ねでございますが、このうち約七十五名が建設省から参っております。それからあと府県から約五十名ほど参っております。そのほかに各省からの関係、それから民間からの若干の者、約二十名でございます。大体、最初はどうしても有料道路の関係の仕事あるいは道路関係の仕事を特別会計によりまして現実にやっておった者、これがどうしても必要になりますので、こういう工合に相なるかと存じておりますが、これは順次調整がとられていくものではないかというふうに考えております。なお八百名のうち三百五十四名ということになりますと、残りが四百四十六名ほどございます。これは先ほど申し上げましたように現場の料金を取る者、つまり管理事務所というところあるいは道路工事をやって参ります建設事務所、この職員に予定しております。ただこれにつきましても、先ほど来申し上げましたように、県からの引き継ぎの関係がどこを受けられるか、あるいは新規をどこをとるかというような関係もございまして、この四百四十六名につきましては、現在のところ不確定な要素ということに相なっております。 それからこの二百八名のうち部課長でそのもとの所属がどこか。それはちょっと私現在調べてありませんので、後ほど御連絡申し上げたいと思います。
○二階堂委員 あまりくどいことを私お尋ねしたくないのだが、この発令済みの二百八名というのは、この三百五十四名の暫定定員の中から発令になったという意味ですか。これは全然別なんですか。
○三橋説明員 三百五十四名の中でございます。
○二階堂委員 二百八名の中で建設省から七十五名、それから府県側から約五十名、その他二十名というのは各省及び民間からという御説明があったわけですが、このほかの省というのはどこどこですかおわかりですか。
○三橋説明員 先ほどあるいは私の御説明がまずかったのかもしませんが、民間からは約二十名来ておりまして、そのほかが各省等でございます。そこではっきりしたところまで実はつかんでおりませんが、まあ大蔵省とかあるいは調達庁、それから運輸省、そこらがおもなところでございまして、あとは一名ずつくらい参っておるように解しております。
○二階堂委員 もう一点、この民間から採用なさったのは、これは試験をして採用されたわけですか、あるいは特別な選考によって採用されたわけですか。あるいはどういうところからこの二十名内外の人を入れられたのですか。もしおわかりになりましたら一つお伺いたしたいと思います。
○三橋説明員 民間から採用いたしました約二十名と申しますのは主として課長でございます。本社及び支社の課長が主になっております。あと若干の運転手とかあるいは秘書みたいな者、そういうような者が合せまして大体二十名ということになっております。
○瀬戸山委員 関連して。先ほど二階堂さんからお尋ねになったのですけれども、例の地方団体が融資を受けてやっておる分を、これを完成して料金を取るだけのものならそう問題はないと思いますが、現在工事継続中のものについては、先ほど御説明もありましたように、資金を出すところがなくなっておりますから、そこでこれが問題になってくると思うのです、公団の独自の考え方でやるというのは、これは理屈はそうなんですけれども、資金の融通を立てておるのですから、それが場所によって非常に有利なところとそれほどでないところがたくさんあります。そういう問題が起りますので、これは府県が自己の資金その他でできるというところは別でありますが、そうでないところは公団でやはり引き継いでやるべきものだと思うのですが、それを選択されて、あとはできないということになってもこれは大へんなのです。ですから府県が公団の力に引き継いでもらいたいというのは当然引き継ぐべきものだと思うのですが、それはどう考えておられますか。
○三橋説明員 先ほどお答え申し上げましたように、理屈としては確かに公団が計画を立てまして、それに対して建設大臣がイエス、ノーを言うという仕組みになっております。いろいろただいま御質問がありましたように事情もあり得ると思いますし、また建設省といたしましてはどうも行政全般を管理していくという立場にもございますので、そういう点公団側とも慎重に相談し、あるいは検討して善処して参りたいというふうに考えております。
○中島委員 民間資金の借り入れ五十億をここに計上してあるわけですが、これの借り入れの目安がついておるのかどうか。もし借り入れの目安がついておるとすれば、その大ざっぱな内訳をお聞かせ願いたいと思います。
○三橋説明員 五十億につきましては、どこからどこへどういうふうに道路債券の引き受けをしてもらうかという具体的なこまかいところまでは、まだはっきりいっておりませんが、銀行、信託会社等にこれを引き受けてもらうということの大筋の話は現在ついております。それでこれを年に三回くらいにわけまして発行して参りたいというふうに考えております。
○中島委員 現在都道府県知事が管理しておる。有料道路を、原則として道路公団が引き受けるということになると思うのです、道路公団は結局民間資金などを借り入れて、償還しなければならぬ責任を背負っておる。従って独立採算制のような形になるわけです。そこで問題になるのは、現在の有料橋もしくは有料道路であって採算が十分にとれて、利益というとおかしいが非常に利回りがある橋梁もある。そうかというと、片方にとうてい民間の利子の支払いもできないような有料橋がある。現在こういうような状態なのであります。具体的な問題を一つここで取り上げてみますと例の西海橋などはとうてい年六分、七分の利子を払うだけの収入もないというような状態であるわけです。もっともこの西海橋なんかも取りつけ道路がないために利用者が非常に少いと思うのです。これらは公団なりあるいは道路吉川者なりがこの点に意を注げば、もう少し利用者は増加すると思うのです。そして佐賀県の大川橋なんかを見ますと、これは非常な利益が上っておる。従って道路局としては、これらを一括して採算のバランスを見て、そしてこの道路公団に損失のないように、しかもまた利益がある有料道路、有料橋ばかりを道路公団にとらせないように、そこへ相当の配慮が必要じゃないかと思うのですが、その点について公団の御意見、それから道路局の御意見をお伺いしたい。
○三橋説明員 御説明申し上げます。実は道路公団からは参っておりませんので、道路局の方の立場からの意見を申し上げます。 現在やっておりますところは、確かに、非常にいいところと非常に悪いところとございます。しかしながら有料道路で料金を徴収し始めましたのが、まだ日がなお浅うございますので、その点で将来どうなるかという問題が非常に大事なことじゃないかというふうに考えております。従って現在、いいところはこれは問題がない、と言うと語弊があるかもしれませんが、この一年くらいであまりよくないからということで、それが将来ともだめだということには、私どもとしては考えたくないわけでございまして、そこでもりっぱに事業の成績が上るように一応考慮して路線を選んだわけでございます。そういうわけでございまして、道路公団が今後事業計画を作ってやる場合にも、単に目先のことのみならず、将来の道路網あるいは産業の発進その他を勘案いたしまして、その適切な路線を選びたい、そういうふうに建設省としては指導して参りたいというふうに考えておる次第でございます。
○二階堂委員 私は大蔵省の主計局の方をちょっと要求しておるわけですが、またお見えになりませんか、——お尋ねいたしたいことは、今回原子力センターとして指定をされました茨城原東海村のことについてでございますが、御承知の通りに、東海村に原子力の施設ができるということになって、この施設につきましては政府当局も積極的にこれを推進しておられるように伺っておるわけであります。私は先日あそこに道路関係の視察に参ったのでございますが、聞くところによりますと、本年度じゅうに約二十万トン以上の資材を東海村に運搬しなければならぬ、それにはどうしてもやはり道路による輸送にもたよらなければならぬものが相当あるので、道路の整備を急いでもらいたいという陳情があったわけであります。国道の、あの六号線でございますか、この六号線は現在まだ道路の改良あるいは舗装をやっておるところもございまして、東京からあそこまで参りまする間の道路も、舖装ができてりっぱなところもございますが、大部分、非常に道の悪いところもあるわけであります。この六号国道の舗装を一つ早急にやっていただきたい、こういうことが一点。 それから、国道から東海村の現場に参りまする取りつけ道路の整備の問題が強く要望されておるわけであります。これは事業計画の経緯並びに現状から考えてみまして、この道路の整備は、私どもといたしましては早急に整備する必要があるのではなかろうかというふうに考えたわけであります。そこでお伺いをいたしたい点は、簡単にお尋ねをいたしますが、六号国道の舗装整備にどのくらいの予算を本年度において見ておられるか、あるいは何年後においてこれが舗装なりあるいは改良なりが完成するつもりか、さらにまた三十一、三十二両年度にわたってこれを整備するとするならば、どのくらいの金が必要かということが一点と、それから取りつけ道路でございますが、この計画もすでに道路局の力においては御承知のことと思っておりますが、これに対する予算がどのくらい要するのかという二点でありまして、この道路につきましては、私は相当な金が必要ではなかろうかと思っております。そこで建設省の政務次官にお尋ねいたしますが、この道路の計画についてはどのようなお考えを持っておられるか、その辺を一つお聞かせ願いたい。
○堀川政府委員 ただいま二階堂議員からお尋ねがありました、あの東海村へ先般お供して参ったのでありますが、御質問の内容は、国道六号線が非常に悪い、これに対して早急にやらなければ、荷物の運搬とかなんとかに非常に困るのではなかろうか、こういうことだろうと存ずるのであります。なお本年度は舗装はどのくらい進んでおるか、またそれに対する予算は幾らかというようなお尋ねだと思うのであります。あそこの六号国道の予算は、昨年、一昨年は三千万円程度だったのが、本年分は七千五百万円、たしか約二年分が出ておると存じます。それから舗装も三千五百万円出ておるのでありまして、相当馬力をかけてやっておるということは、あれができたから馬力をかけてやったというわけじゃなかったのでありますが、相当あの国道は重要視しなければならぬということで急いでおるのであります。そこで全部の予定金額は三億六千万円ほど要るようになっておるのであります。それが全部できれば、六号国道も、東京から水戸まで三億六千万円、こういうことになっておりまして、相当政府としては馬力をかけておるのでありますが、今一度あの原子力敷地ができたので、一そう馬力をかけなければならぬことはわかっておると思うのであります。そこで先般あそこで陳情を受けましたが、あの敷地まで行く石岡という駅でしたか、あそこまで行く四キロの道路をつけてくれ、こういうお話があったのであります。現在ある道路は非常に狭くて、トラックが往復できない、こういうようなことではとうてい十何万トンというような資材を運ぶことはできない。そこで本年度、三十一年度だけでも十何万トンかの資材を運ばなければならぬから、いわゆる玄関道路を作ってくれ、こういうお話があったのですが、これはごもっともの話で、われわれといたしましても、これは作らなければならぬ、かように考えておりますが、御承知のように予算が決定した後にあの敷地が決定いたしましたので、これには予算がついていないのであります。そこであの敷地に対する設備資金やらいろいろなもので今年度は十九億かの予算があるそうであります。そのうち本年度内で使うのが九億でしたか、そういうような話でありましたので、あの道路は特別に予備費を持っていってやってもらうか、あるいはその本年度予算についておる十億の中から流用させてやってもらうか、いずれにしてもあれはやらなければならぬ、かように考えておるのであります。われわれといたしましては、大蔵省へ早急に請求いたしまして、強力にやらなければならぬ、これがいわゆる世界的の設備でありいたします問題でありますから、国をあげてこれはやらなければならぬ、かように考えております。
○二階堂委員 よくわかりましたが、あの取りつけの道路だけは、実際見てみましても、大型のトラックが通れるような道路もないように私は見ておったのであります。本年度の道路局関係の予算はもうすでに配付済みでありまして、どうにもできないというようなことでございます。私は地元におきましても、この取りつけ道路に必要な金は、やはり原子力の設備の一環として当然考えるべき性質のものであって、道路局関係の予算から出すべき性質のものではない。しかしこれは本年度の予算もすでに決定したあとでありますし、また原子力関係の設備は急がなければならぬという関係もございますので、現在原子力に向けられております十九億あまりの予算の流用ができれば、それを使って道路を作ってもらうということにしてもいいのではなかろうかというふうにも考えるわけでございますが、もしそれがどうしても諸般の関係からできないとするならば、やはり私は予備費をもって、あの取りつけ道路だけでも二、三億要るような話を承わったのでありますが、その詳細については私もよく記憶いたしておりませんが、少くとも二、三億予備費でも出してあの道路は作っていただくように、政府当局でも善処されることが私は適当ではないかというふうに考えるわけであります。大蔵省の主計局の方をここに呼んでおりますけれども、まだお見えになっておりません。これからあとの質問は大蔵省の方にいたしたいと思っておりましたが、お見えになっておりませんので、この点は後日に譲りたいと思います。
○徳安委員長 本日はこの程度にとどめ、次会は明二日午後一時より開会いたします。これにて散会いたします。 午後二時四十二分散会