決算委員会 第15号
- 発言数
- 7 件
- 登壇者
- 3 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1956/03/16
会議録
○上林委員長 これより会議を開きます。 昭和二十八年度決算につきましては、去る第二十一回国会に本院に提出されまして以来、慎重審議を重ねて参ったのでありまするが、去る七日をもちまして質疑は終了いたしておりますので、十三日の理事会の申し合せによりまして、本日は討論採決に入ることといたします。 それでは昭和二十八年度決算すなわち昭和二十八年度一般会計歳入歳出決算、昭和二十八年度特別会計歳入歳出決算、及び昭和二十八年度政府関係機関決算報告書を議題といたします。 すでにお手元に配付いたしております通り、右件についての議決に関する動議が吉田賢一君より提出されております。この際吉田君よりその趣旨の説明を求めることといたします。吉田賢一君。
○吉田(賢)委員 昭和二十八年度一般会計歳入歳出決算、同年度特別会計歳入歳出決算及び同年度政府関係機関決算報告書(未確認となっていた既往年度分を含む)議決に関する動議、この内容につきましてはすでに各委員の方に配付されてありまするので、長文にわたりまするから、これを読むことを省略いたしまして、速記録に記載させていただきたいと思うのであります。 要するにその趣旨は、総計二千二百二十九件を不当と認めること、決算のうち前記以外の事項については異議がない。なお昭和二十九年度にわたる分がありまするので、これは昭和二十八年度決算報告書にはないのでありますけれども、この点につきましては、そのような趣旨によって付記いたしておいたのであります。 何とぞ満場の御賛成あらんことを希望いたします。
○上林委員長 以上をもちまして昭和二十八年度決算についての議決に関する動議の趣旨の説明は終りました。 これより討論に入ります。討論は順次これを許します。生田宏一君。
○生田委員 ただいま議題となりました昭和二十八年度一般会計歳入歳出決算、同年度特別会計歳入歳出決算及び同年度政府関係機関決算報告書につきまして、吉田委員の動議に対しては私は賛成をするものでございます。 ただしこの際一言申しておきたいことは、特にこの動議の中に強調されております補助金の使途につきまして、会計が紊乱しておるものが二千二百二十九件の中で千二百七十六件、すなわち五七%に達するということはどうしても看過しがたいことでございますし、特に官紀の振粛はもちろんでございますが、事業主である団体、地方公共団体等が作為をもって、あるいはある意味においては貧弱なる地方財政の困窮せる実情にかんがみて、地方公共団体の理事者としては当然このようになさねければ事業の遂行ができないものであるとして、そのような風潮が全国的に流れて、そして会計の紊乱を来しておるにもかかわりませず、あえてこれに対しては反省の色の見え伝いというのは、何としても看過し得ないことであろうと思うのでございます。これは国の地方公共団体に対する監督権の問題もございまして、単なる官紀の振粛、公務員の綱紀の粛正のみならず、そこに大きな政治問題を含んでおると思うのでございます。 またもう一は、農業共済保険金の問題でございますが、農業共済組合は、掛金の支払われていない組合は、災害を受けましたときの保険金を受領することができない建前になっておるにかかわりませず、実際は、これも全国的に見て、災害の起きた地方における農業共済組合はほとんど掛金未済のうちに保険金を受領しておる、また中には実際の損害額の三倍ないし四倍の水増し報告をして、実損害の三倍ないし四倍の保険金をもらっておる組合がある、また中には保険金の一部を農業共済組合の掛金に充当してみたり、またその一部ないし全部を組合員に保険金として支給しなかったり、そういうことをいたしておりまして、組合等の預金として勝手にこれを保有して他に流用しておるようなことがほとんどでございますが、これも全国的に見て、これは当然のことであるというような考え方が農業共済組合の指導者の中に流れておりまして、現に私の県の農業共済組合の連中にこのことを私がただしてみましても、制度が悪いのであると言う人もありますれば、また掛金が高過ぎると言う人もありますれば、いろいろあるのでございますが、少くとも国で定めた法律を守らなくて、そして国の金を不当に受領して、てんとしてみずから省みないということになれば、はなはだ捨ておきがたきことに相なるかと思うのでございます。 そこでこれらの問題につきましては、単なる綱紀の粛正の問題ではなしに、政策の上でこれを何とか考究してみなければならぬ要素を含んでおると思います。二十八年度の決算報告書には農業共済組合の補助金並びに保険金が合せて約二百億円ほど出ておりますが、このうちの大部分がそのような金銭の受領または流用が行われておるということになりますと、これはゆゆしき問題でございますから、もし昭和二十九年度に引き続いてそのようなことが跡を断たないとするならば、当決算委員会といたしましてもこれを一つの問題として取り上げて、そして重大決意をもって決算委員会の意思表示をしなければならほいのではないか、こういうふうに考えておる次第でございますので、会計検査院から指摘のありました二十九年度のものをよく精査して、当決算委員会の義務を果さなけければならぬときが来ましたならば、そのように委員長においては取り計らいを願いたいという私は希望を持っておりますので、その希望をつけ加えまして、動議に賛成いたす次第でございます。
○上林委員長 これにて通告のありました討論は終局いたしました。 これより採決いたします。昭和二十八年度決算を吉田賢一君提出の動議の通り決するに賛成の諸君は起立を願います。 〔総員起立〕
○上林委員長 起立総員。よって昭和二十八年度決算は全会一致をもって吉田賢一君動議の通り議決いたしました。 この際、念のためお諮りいたしますが、ただいまの決算の議決に関する字句の整理につきましては委員長に御一任願いたいと存じます。また委員会報告書作成等につきましても、委員長に御一任願いたいと存じますが御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○上林委員長 御異議なしと認め、さよう決しました。 それでは次会は公報をもってお知らせすることとし、本日はこれにて散会いたします。 午前十一時十七分散会 ————◇—————