議院運営委員会図書館運営小委員会 第3号
- 発言数
- 18 件
- 登壇者
- 6 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1956/05/10
会議録
○園田小委員長 これより開会いたします。 国会図書館長より発言を求められておりますから、これを許します。金森徳次郎君。
○金森国会図書館長 国会図書館の本建築がだんだん進捗する道順になりまして、いよいよ基本設計が完了しようという段階にきております。そこで、その基本設計完了に近づいております機会に、一言中間報告を申し上げておきたいというのが今日の趣旨でございます。 かねがね御報告申し上げました通り、懸賞設計をいたしまして、一等当選者が一昨年きまりましたけれども、その後、設計者がどこまで設計に参加するかという問題がなかなか込み入りまして、ことに委託料をいかにするかということの複雑な問題が起りましたために、自然その進行に悩みを生じておりました。昭和三十年度に入りまして、この解決に努力をいたしまして、再三設計者、大蔵省、建設省の当局者、この三つの方面と折衝いたしました結果、ようやく解決を見まして、昨年十月に、設計者と基本設計の六カ月の請負契約を締結いたしました。その間、図書館側と設計者側と密接な連絡をとっておりましたが、本年三月二十日に至りまして、予定通り基本設計図書の提出を受けることができるようになりました。そこで、この基本設計図書に基きまして、図書館側といたしましても、万全を期しますために、いろいろ研究をし、特に日本の建築専門家によって構成せられておりますところの建築協議会専門委員会にさらに御相談をいたしまして、御検討をお願いいたし、その結果といたしまして、建築協議会の専門委員会は、大体こういう設計でよかろうということに御了承を得た次第であります。そこで、専門技術的に申しますと、一応これで差しつかえがないものと思われますけれども、しかし、なお根本的によく研究しなければなりませんので、本日委員会の御意向もさらに伺いまして、もし基本的な組み立てにおいて差しつかえないということになりますならば、いよいよ建設省の方に工事の施工を委託するという考えでございます。この設計の詳細は、技術的なものでございますから、もし必要がございますれば、建築部長から御報告いたしたいと思っております。 なお、大体の設計についての御了解が得られますならば、いよいよ本年度の工事に着手をいたさなければなりませんので、どんな方法で工事を進捗せしめるかということにつきましても、図面にちょっと出てはおりますが、必要に応じまして、建築部長から御説明申し上げたいと存じております。何分よろしくお願いいたします。
○園田小委員長 館長の説明がありましたが、補足説明がありましたら許します。
○吉田国会図書館参事 技術的な点を御説明申し上げます。 お手元に差し上げましたプリントの中にございますが、あすこにございます右側の図面、これが完成時一万五千坪の場合の図面でございます。左側が第一期工事八千坪の場合でございます。中央に書庫がございまして、その周囲に閲覧室、事務室等をとってあります。第一期におきましては全体の約五五%の面積になりますので、だいぶ削りとってあります。あの図面で見ますと、図面の左側炉南側になります。南側は将来の完成の形になるわけであります。それから北側は全部切り取ってしまっております。それから西側と東側は、上の方を三階切り取っております。建物は大体まわりが七階建でございます。そのうち地下室が一階ございます。それから中央は書庫でございます。これは四階建でございまして、非常に背が高いのでございますが、これは図書を入れるために、非常に容積を大きくするために高くなっております。大体建物は正方形でございまして、一辺が九十メートルでございます。高さは、大体議事堂の翼の高さよりちょっと低いのでございます。部屋の配置としましては、地下室に機械室その他がございます。一階は本を整理する事務室、受入整理部、国際業務部、支部図書館部、そういうものがございます。二階になりますと、メイン・ホールになりまして、ここにカタログ室がございます。三階もメイン・ホールの続きでございまして、ここに議員閲覧至、一般閲覧室、中央閲覧室というものがございます。それから上に事務室かありまして、閲覧室は大体千人の席をとってあります。面積は総計で千五日坪でございます。三階に議員用の閲覧室、六階に議員用の研究室八十室がございます。中央閲覧室は二階と三階にわたっておりまして、一番席数が多くて、四百四十席閲覧席をとってあります。そのほかに一般閲覧室というのをとっておりまして、これが三階にございます。これのほかに特に専門的なものといたしまして、専門閲覧室を二階と、それから面積が足りませんので、書庫の一部を使いまして、三百十三の席をとってあります。カタログ・ルームは約三百八十坪ございまして、相当大きなものでございます。将来これは一千万枚のカードを入れ得るという大きさでございます。閲覧室に続きまして、いろいろの事務室がございます。職員の数は、第一期八百人を予定しておりまして、これが約千二百坪ございます。そのほか会議室とか写真の部屋、その他いろいろの部屋がとってございます。この八千坪時代は、部屋をとるのにいろいろの不便がございまして、たとえば、書庫の中を閲覧室に使うというような点が出て参りまして、これは面積を押えられておりますので、仕方がございません。今度の書庫は大体二百万冊から二百五十万冊入ると思いますが、既定の計算からいきますと、二百万冊でございます。そこで第一期におきましては、百五十万冊入る予定でおりますから、五十万冊の余裕があるわけでございます。大体一年に七万冊ふえて参りますから、七年くらいの収容能力を持っておるということであります。大体建物のことは、こんな工合でございまして、これでよろしければ、実施設計を建設省にお願いいたしまして、今年度の予算、一億三千八百万の工事をできるだけ早く着工いたしたい。そこで私の予想では、七月早々入札、着工いたしたいというように思っておるのでございます。今年度やる仕事は、基礎盤を鉄筋コンクリートで作るということと、その上に地下室の鉄骨を組み立てるという仕事でございます。これを三月一ぱいにやってしまうために、七月早々着工いたしたいと思っております。なお、予算の関係からですが、途中で工事がストップするようになりますので、なるべく続いた工事にいたしたいと思いまして——コンクリートを打ちませんで、鉄骨をさらしておきますと工合が悪いので、なるべくコンクリートを早く打ってしまいたいということで、三十二年度はさらに鉄骨とコンクリート、外壁、こういうものをいたしませんと、非常に不経済でございますから、そういう設計も一緒にやってしまうというふうにいたしたいと思っております。
○園田小委員長 ただいまの報告に対して御質疑がございますか。
○荻野小委員 ちょっと伺いますが、この建築様式ですね。これは完成後の明るさが、電気をつけなければならぬということではなくて、目のあかりをとるような工夫ができておるかどうか。建築屋は、理想で考えてやるが、あとで、ああしまったというようなことがよくあるので、この採光関係ですね、これがちょっと今の説明だけではわからぬのですが、どうなっておりますか。
○吉田国会図書館参事 採光関係につきましては、相当の考慮を払ってあると思います。ただ非常に大きな建物でございまして、建物の融通性ということを考えますと、普通のオフィス・ビルと同じにはいかないと思います。それで書庫のまわりに閲覧室をとっておりますのは、書庫から非常に短時間に本が出てくるようにという、作業上の便利からできております。そこで下の方に参りますと、それが続いておるわけであります。上の方は事務等が割合ございますので、書庫のまわりにずっと、いわゆるライト・コートを作っておりまして、まわりは両面採光になっております。ただ、これだけで十分であるかどうかということになりますと、人間の目は、だんだん明るい所になれてきまして、まだ足りないのだということを言われるかもわかりませんが、ただ、まわりは非常に採光面積が大きいのでございます。相当明るさという点には留意をいたしております。ただ一番下の方にいきますと、どうしても人工照明にたよらざるを得ないと思います。
○園田小委員長 ほかに御質問がございますか。
○内田小委員 この第一期、それから完成期の目標年次というような計画か、希望か、これはどうなっておりますか。
○吉田国会図書館参事 当初から三年計画ということを図書館では考えておったのであります。今でも三年計画を考えておるのであります。
○内田小委員 そうすると、三十一年度は初年度ですか、二年度ですか。
○吉田国会図書館参事 二十八年度でございましたが……。
○金森国会図書館長 これから生まれ出て、二、三年計画でやろうという考えでおりましたけれども、立ち上りの予算で半分以下になりましたから、将来相当計画が変るとは思っております。
○山本幸一君 今、一応説明を聞いただけだから、討議してみて、もう一ぺん来てもらうなり、なんなりするようにしたらどうですか。きょうはこれくらいで……。
○園田小委員長 ちょっと速記を中止して下さい。 〔速記中止〕
○園田小委員長 速記を始めて。 本日の図書館側の報告はこれを了承し、国立国会図書館法第十一条による図書館側の経過に関する館長の報告の一部ということにいたしまして、追って残余の報告がありました際、一括して取り扱うことにいたしたいと思いますが、いかがでしょうか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○園田小委員長 御異議なければ、その通り決しました。 ちょっと速記をやめて下さい。 〔速記中止〕
○園田小委員長 速記を始めて。 本日はこれで散会いたします。 午前十一時五分散会