議院運営委員会 第10号
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- 2
- 開催日
- 1956/02/14
会議録
○椎熊委員長 これより議院運営委員会を開会いたします。 先刻の理事会で、本日の本会議の日程等について大体の意見の一致を見た点を御報告申し上げます。昨日までは、政府から松田竹千代君を政府代表として海外派遣するについて議決を求めるの件しかございませんでしたので、大蔵委員会、商工委員会等で上りそうな問題も予想されたのですが、本日の公報には、松田君を政府代表として海外に派遣するについて議決を求めるの件を公報に出しておきましたけれども、本日の午前中に、大蔵委員会から二件上って参りました。製造たばこの定価の決定又は改定に関する法律の一部を改正する法律案、日本国有鉄道に対する政府貸付金の償還期限の延期に関する法律の一部を改正する法律案、いずれも全会一致で上って参りました。商工委員会につきましては砂利採取法案、これは長い間の懸案で、第二十二国会に本院に提出され、参議院に送付されて継続審査となった問題でございます。今回多少の修正を見て送付されて参ったのでございますが、全会一致、参議院の決定通りのんでおります。この三案がきましたから、これを本会議の議題にしようということに理事会では決定いたしました。日程に上っております松田君の海外派遣、政府代表任命の件も、その通り議決することに決定いたしましたが、本委員会においてさよう取り計らってよろしゅうございましょうか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○椎熊委員長 異議なしと認めまして、ただいま御説明申し上げた通り決定することにいたします。 —————————————
○椎熊委員長 次に、緊急質問の問題でございます。昨日社会党の赤松君から、総評の春季賃上げ闘争に関する緊急質問が提出されております。今朝以来、社会党の国会対策委員長、自由民主党の国会対策委員長との間に、いろいろな交渉があったようでございますか、この赤松君の緊急質問は、政府の合弁要求は総理大臣のみでございましたけれども、政府側並びに与党側としては、労働問題を担当する大臣があるのに、その答弁を要求しないということはどうであろうかという、いろんな問題がありまして、社会党側は、労働大臣が答弁するというならそれもいいか、労働大臣ではいけない問題もあるので、総理大臣も必ず出席せよ、こういう強い要求でございます。その間、与野党の間に意見の調整がまだまとまっておりません。たまたま与党側から、川崎秀二君から同一命題をもって緊急質問が提出せられました。そこで先刻の理事会では、緊急質問の旧来の慣例からいうと、現に開かれつつある社会労働委員会等において徹底的な質疑応答をすることが、案の性質上いいのではないかという与党側の意見もありましたが、しかしながら今回のこの争議の性格、社会的に及ぼす影響等からかんがみて、これまた重大な案件であるから、与党側理事の諸君は、これは本会議において、ある程度両党の意見が一致したら、許すべきではないかこいうことに意見が一致いたしました。そのある程度の意見の一致とは、合弁者を総理大臣に限るか、あるいは労働大臣に限るか、あるいは総理大臣並びに労働大臣とするか、それらの調整の点でございます。それらの点で意見が一致すれば、次の本会議、すなわち明後日十六日の本会議に上程して、劈頭緊急質問を両者とも許そう、このようにすることによって、本日のところは留保、そういうことに理事会はまとまったのでございます。本委員会においてさよう決定してよろしゅうございましょうか。
○池田(禎)委員 理事会の話は私は聞いておりませんが、緊急質問をわが党の赤松君から出しておる、それに対して、今度から新しい方式で与党の方からも質問者を出すという、これを新しい例にするということなら、そういうルールを作るというか、そういう慣例を作るということについては、必ずしも私は一がいに否定はできないと思います。しかし今回に限っての問題については——与党を代表してこういう問題について緊急質問するという熱意があることについては、私は必ずしも否定しませんけれども、いかにも野党側からこういうものを出したから、与党からもこういうものを出して、これを一本にするとか、そういう印象をどうも私は受けてならないのです。従いまして、今の御決定については、私ども次会にやらしてもらうということは、そういう取りきめがあるならけっこうですが、そういうことをやるなら、もう少しその点については——何だか、これは社会党が出すなら、おれの方もまた出すのだというような感じがしてならないのですが、その点はどうですか。将来ともこういう形でやることを、新例として、原則として、これをきめるというお考えですか。
○椎熊委員長 そういうことではないのです。両党から出たら、一本にまとめるという性質のものではないと思います。それぞれ党の立場から、質問の内容もおのずから違いがあろうと思いますから、一本にまとめないで、それぞれの党の質問を許そうということです。
○池田(禎)委員 私はその点については了解に苦しむのです。今日の政党政治、責任政治というものは、言うまでもなく与党と政府とが、まさに表裏一体をなすべきもので、与党が質問するということははなはだこっけい千万で、与党がものをおきめになって、それを行政府をしてやらしめるということが、責任政治のもとにおいては当然である。事実われわれはそう思っておる。予算の編成にしても、与党の希望で、与党の決定を政府に尊重せしめてやらしめるところに、今日の議会政治、政党政治の妙諦がある。それを、そういうことでは、いかにも与党と政府が表裏一体をなさざるがごとき印象を国民に与えて、私は、必ずしもそういうことが将来ともよろしいかどうかについて疑義がある。
○福永(健)委員 表裏一体ということは、ある場合においては表をなし、ある場合において、は裏をなすということも必要でございますが、そういう立場において、与党内から質問をするということによって、単に政府としての立場だけであるよりも、さらに一そうの政治的効果をおさめるというようなことは、往々にあるわけでございます。与党として、政府の立場にあるという一面もあると同時に、国会側として、与党たる国民の立場において、大いに検討しなければならぬ面もあると思います。今までも与党として緊急質問等をした場合が往々あるわけでございます。ことに本件につきましては、あまり説明をしなくても、社会党の議員諸君が大いに論ぜんとせられるところと、川崎君がこの緊急質問によって打ち出さんとしておるところとは、かなり観点が違うだけに、別の問題であると思うわけでございます。これを池田君の言われるように、与党は質問すべきにあらずというように解釈すべきものではないとわれわれは考えておる。従って今度の場合、その両方とも許すことの方がむしろ自然であると思います。
○椎熊委員長 先ほどの理事会で申し上げたのは、旧来の慣例だと、同じ問題に対する二つ以上の質問がある場合、これを一本化するということが先例であります。ところが、今度の場合は、一本化されたのでは社会党さんは御迷惑だろうと思います。社会党は社会党としての立場がある。それから、政府と表裏一体をなすというよらな場合は、予算であるとか、法律案、政府提出のものに関しては、与党と話し合いの上で出してあるのですから、そとで質問するということはどうかと思われますけれども、今度の争議は、政府が受けて立ったので、総評が指導してやっておるのですから、その間、政府の考え方であるとか、今までの経過等について、与党側として聞きたい節もあるということから、旧来の問題とは違った点があり得ると思う。そこで、あなたのおっしゃるように、たくさん出たから一本化するというやり方は、今度の場合はかえって両党が迷惑するのじゃないか。それより、立場を尊重しつつ、両方に許したらどうかというところからきておるわけです。
○野原委員 ただいま委員長が申されましたが、同一の緊急質問に対しては、原則としてやはり私は両方とも許すということは過去においてなされていないと思う。ただ、たまに例外はあったようであります。従ってこの春季闘争に関する質問に対しては、いろいろ発言もありましたが、やはりこれは政府の春季闘争に対する所信、見解を、野党の立場でただしていこうというのが正しい。本会議でこの質問を許すというのが議運としてのとるべき態度ではないかと思う。なるほど、与党の立場でも聞きたいことがあるのだと言われますけれども、与党は政府にいつでも聞ける。与党の政府でございますから、いつでも聞ける。それより、社会党が質問して点でもかせぐのじゃなかろうか、ここら辺で与党も立てて、その党かせぎの点を減らしてやれというような議事の運営というものは、議会の権威においてとるべきことではない。はっきり申し上げます。従って何としても、与党の方々からいろいろ御意見がありますけれども、やはり私どもの方が先に提出もしております。川崎秀二君の場合は、赤松勇君からこの種の問題が出たから出されたのだといっても、言い過ぎではないくらいの出し方です。従って、やはり野党に十分質問さして、その野党の質問に政府が所信をもって答弁をする。政府の見解は与党の見解でございましょうから、政府の見解というものを明らかにする。だから、赤松君の緊急質問だけを何とか議運の皆さんの御協力でお取り上げ願いたい。
○椎熊委員長 両党から出ておるのですから、私の立場は、その始末をどうするかということなんです。そこで今、野原君のおっしゃるように、与党はいつでも聞けるのじゃないかというが、野党もいつでも聞ける。常任委員会を同時開催して、現にその問題を扱っております。ですから、ただ単に聞きたいというだけなら、本会議で特例を設けてやる必要はないけれども、社会情勢の緊急性、重大性を考えても、政府がこの機会に答弁した方がいいのじゃないか、与党もまた、これに対して質問をすることを許したらどうかというのですが、あなた方の主張として、どうしても一本化しろという御主張であれば、旧来の慣例もございますから、一本化するにやぶさかでないかもしれません。その一本化する場合におきましては、やはり第一党が主導権を握るような立場になるかもしれない。そうなることは、かえっておもしろくないのじゃないですか。
○長谷川(四)委員 この問題は、理事会でも話があった通りでございます。なぜ理事会がスムーズにいったかというと、この問題は議運で取り上げたものでない。国会対策委員長が相会してこの問題を取り上げたわけでございます。従って、この問題を私どもが議論するというのは実はおかしい。いずれにしても議論をするとするならば、一応国会対策委員長に御相談の上、検討をしていただいて、われわれは議運で処理をしたいと思います。
○池田(禎)委員 そういうことをやるなら、議院運営委員会に出さないでもらいたい。理事会限りでやってもらいたい。こういうことは委員会の権威を自演しておる。国会対策委員長会議というものは、両党間の出光において話し合いがつかないとき、政治折衝として従来慣例として行われてきた。しかるに、それをそういう形で差し戻すというなら、本委員会のごときは必要がない。議院運営委員会は少数の人間でおやり下さい。それでよろしいというなら、やむを得ない。これは無用な議論をする必要は毛頭ありませんから、どうかさようにお取り計らいを願いたい。あなた方は多数を持っておりますから、採決に敗れれば、いたし方ありません。私どもはっきりその通り従いますから、どうか採決でも何でもして下さい。
○長谷川(四)委員 そういう御議論は、私たちの言う議論です。主客転倒しておる。私たちの方でそういう意見を申し上げたところが、たまたま国会対策というものがあるのだから、一応これにまかせようという意見は、きょう初めて出た意見ではありません。そういう慣例があって、しかも今日、さきに国会対策委員長が会って話しておる。私どもの国会対策委員長だけではありません。これは、あなた方の国会対策委員長に、あなたの御意見を十分お聞かせ願いたいと思います。
○池田(禎)委員 国会対策委員会の党内において晒す議論は、党内としてプライベートに話します。本委員は公式の委員会ですから、公式にお話し願いたい。公式に議論したいのです。理事会で決定したというが、理事会には採決権はない。それをもう一ぺん持って帰るということは本末転倒でず。国会法の運営からいっても、形式、内容からいっても、断じてそういうことには承服できません。
○椎熊委員長 理事会は採決したわけでも何でもない。たまたま意見が一致したので、それを本委員会に、理事会はこうであったと報告したにとどまります。最終決定はここでやります。
○山本(幸)委員 私ども常識的に考えてみて、福永さんが言われたように、政府と与党は表裏一体である、従って、政府の所信がおのずから与党の所信披瀝だという議論は、どうも理解しかねる、与党は与党として、政府を追及する場合も、質問する場合もあろうという説も、私は必ずしも否定すべき説ではないと思うのです。その意味において、今まで例外として、そういう問題が僕らの経験でもあった。ただ、二大政党の今日のような状況になった場合、緊急質問は先に手続した方をなるべく原則としてやらせるようにしないと、これは決してあなた方は悪意ではありませんが、もし悪意があるとすれば、野党側から緊急質問を出すと、同じものを出してきて、そこで相殺したり、一本にしぼったり、相打ちさせたりというような運営上の技術は、やろうと思えばやれると思うのです。従って、私どもは純粋な議院運営のルールからって、今日のような二大政党になった場合は、与野党いずれを問わず、緊急質問が出て、それを本会議でやらしてもよろしいということになった場合には、やはり先に手続した方をやらせるという慣習をおつけにならぬと、将来もこの問題は残ると思いますが、その点はいかがですか。
○椎熊委員長 私も与党側とその点について意向の打診もいたしました。そこで、明後日にこの上程を延ばしたのは、これらの問題を十分話し合って——これはまだどちらを先にする、どちらをあとにする、一本化するとかというようなことは、問題になっていないので、大体両方やらせようということです。それから、上程する順序等については、おのずから、山本君のおっしゃったようなこともありましょうし、それは正式な議運で、公平な決め方でやっていけばいいだろう。それらがまだ未決定でございます。
○山本(幸)委員 私が言うのは、順序の問題でなしに、かってのように、三つも、ドングリの背比べのような政党があったときには、同じような緊急質問がたくさん出ることがある。しかし二大政党になると、そういう点は数が少なくなるし、もう一つは妨害するために、対立のものを出すということもないとは言えないと思う。今度のやつはそういうことではないと思いますが、そういうことがないとも限らぬ。向うが出したから、こっちもこれを出して、相打ちにしてやろうとか、二つを一つにしぼろうとか、いろいろな問題が出てくると思う。従って慣習としては、与野党を問わず、先に出たものをやらせるというような形をとったらどうかということです。
○福永(健)委員 確かにわが党はおそかったが、相前後しては出ておるのです。しかし、一方が出たのが話に出て、その後になって出てきたというようなことではなくて、一応、正式に相談するときには、両方が出ておるという状況です。ただ、しかし、さして理由がなければ、早い方がということにもなりましょうが、問題によっては、早い、おそいにかかわらず、どちらにやらせるのが適当であるかとか、さらに両方ともやらせるのが適当ではないかというような事態があろうと思う。私は、この問題については、まさに立場を異にし、観点を変えておるところの両派が、それぞれ緊急質問をする。これも先ほど池田君の言われた、幾らでも聞けるとおっしゃるが、国会の本会議において、それぞれの党派が、それぞれの考え方を交えつつ質問するということは、大へん意義があることだと思う。そういう意味において、緊急質問としての取扱いも適当であろうというわれわれの考え方もあるわけです。時期その他いろいろな条件が異なれば、同じ緊急質問でも、果して本会議でやることが適当かどうかという議論はありますが、先ほど委員長が言われるように、この際取り上げるのが私どもも適当ではなかろうかという考えを持っておる一人です。なお山本君の言われるような点については、大体原則としては、ほかにさして理由がなければ、早い方がやや優先的な立場にあるということは言えると思う。しかし実際問題としては、むしろ諸君の方から、これは与党矛出しておるが、野党が質問するのが当然じゃないか、こう言われることの方がかえっていいのじゃないか。あまりそうはっきりおきめにならぬ方がいいのじゃないかと思います。
○山本(幸)委員 私の言うのは、そういう一つの常識的な運営上の原則を打ち立てるべきだ。だからといって、前段申上げたように、必ずしもその党がやらなければならぬというようなことでなく、むしろ他の党の方が適当であり、合理性があるという場合もあると思う。与党が出しても、必ずしもそれが政府に気に入る問題ばかりじゃないと思う。そういう場合もあり得るので、今後例外もあり得るが、一応原則としては、同一案件のものなら、二大政党のもとにおいては、一応先のものを、というようなやり方をとった方が、運営がスムーズにいくのじゃないかというのです。
○福永(健)委員 そうすると、ただ早く出す競争ばかりになってもまずいですね。
○八木(昇)委員 ちょっとおくれましたので、理事会の報告を聞きもらしたのですが、こういうことですか。赤松さんの緊急質問を明後日に延ばすということは、理事会で大体一応の了解点に達した。しかしながら、一方において川崎さんの方から質問が出ておる。これについては、やらせるか、やらせないか未定だ。こういうことですか。
○椎熊委員長 それは違います。理事会では赤松君からも出、川崎君からも出ておる。いずれも党の立場は違っても、重大な質問であるから、それは緊急質問として、旧来の慣例からいえば、委員会でやってもらう問題だが、社会的影響の大きさ等も勘案して、今回は特に両者とも質問を許そう。しかし、本日のところは答弁者などのことで両党の食い違いがあるから、その調整のためにこれを留保して、明後日両者を許そう。こういうことです。
○八木(昇)委員 明後日両者を許すということに、理事会で意見の一致を見たというのですか。
○椎熊委員長 そうです。
○八木(昇)委員 それでは、その決定に私は非常に異論があります。というのは、今度の問題が本会議で緊急質問をやるようなことになぜなったかというと、通常の春季闘争とかなんとか、これは毎年大体行われております。そういうことについての質問をするのではなくして、まだ争議も始まらぬ先から政府が警告文を出し、そうしてこれを各当事者に発送するというような、非常に世上で問題になっておるような事態が起きておるので、そういう政府が慣例を破ってやった措置に重点がかかって緊急質問、そういう形になっておる。ところが一方政府は、当然与党と十分な連携の上に立って、そういう措置を今度とっておられるわけですから、今度の春季闘争に対しては、当然やはり基本的には、野党側がそういう今度の異例の経過措置に対する緊急質問をやることが筋道であります。しかもそれに対して、こちらの方が先に出しておるのに、むしろわれわれこれを突っ込んで邪推すれば、さらにそれに追っかけたような形で与党の方があとから出しておられるのだから、当然まずもって、特に緊急性を要するので、赤松さんの緊急質問をきょうやらせるべきである。それが当然の筋道である。そこで、話し合いがややもつれるとしても、二人をやらせるというようなことは、どう考えても私は筋が通らぬと思います。
○椎熊委員長 いろいろ慣例がありますが、緊急質問を出されて、その日にすぐ上程されたということはまれでございます。大体党に持ち帰って相談して、次の本会議、あるいはその次の本会議と、かなり時間を要するのです。それから、あなたのおっしゃるように、赤松さんの質問の内容等につきましては、運営委員会としては論議できないのです。それで、案をいかに扱うかということが、この委員会の主たる任務でございますから、そこで理事会では、それらの今までの経験と、よき前例等を勘案して、しかもこれは緊急質問の範疇に入らないという疑いもあるくらいの問題だが、社会的影響の大きさ等も勘案して、大体これを許す、そうして、ただあさってまで延ばしたのは、総理大臣だけの答弁でよいとか、労働大臣を要求しないとか、そういう点についていろいろありますから、それを調整しましょうということです。これは私は大体調整できると思います。順序といたしまして、常識上あなたのおっしゃることにも理由があると思いますから、それもあさってまで延ばしていただければ、大体両党の意見が通っていくような形になるだろうと私は信頼しておるわけです。
○池田(禎)委員 私がさっきお尋ねしたのは、また私の意見を述べたのは、要するに同一案件に対する緊急質問を一つずつ二つ許すというのは、こういう例を作ることが果して妥当かどうかということをただしたのです。私が言うのは、二人許すということがいいかどうかということではない。そういうことではなかった。しかし山本君の述べたごとく、過去においても全然なかったとは言えません。しかし、今回の問題についてはこういうふうにやろうじゃないかという話は、どうも何か底意があるように見受けられる。そこでこれは世間の空気からもどうだ、こういうことを言っておるのです。従って、どうしてもそういうふうにおきめになるのなら、それは将来の新例としてやるのだということでおきめになるのかどうか。それとも二件を一つにしぼる、従来の原則はくつかえさないということでいくなら、それでやってもらいたい。私は赤松君、川崎君を許すか許さぬかという問題を言っておるのではない。前例をどうするかという問題と、今回新例を開くとすれば、その新例が長く生かされるものかどうかということを申し上げておるのです。誤解がないように願います。
○椎熊委員長 私の答えられる範囲で申し上げますか、その問題をきめられるのは明後日の運営委員会だと思っております。
○野原委員 実は、この委員会で言葉のやりとりをこれ以上しても進行しませんから、申し上げておきますが、この際は、春季闘争については社会党にやらしてくれないか、こういう率直な私どものお願いです。ところがこれに対して、福永君が代表されて、川崎君から出ておるので与党としても聞きたい、こういうことで、いろいろ理由をつけるということなら、理由はどこにでもつく。ベテランの方ばかりだから理由はつきます。しかし、一々そういうことを反駁してもなんでございますから、議運の委員会としては意見が対立しているので、明後日上程するという理事会の決定は承認できますけれども、社会党がやるか、それとも両方ともやるかということで意見が対立しておりますから、この点は委員会の意向を体して、次の議運の正式決定ということになりましてから、もう一度理事会あたりで隔意のない話し合いをして、その後にお取り計らいを願いたい。
○山中委員 理事会の報告の、明後日上程するということについては、野原君は了承したが、私は了承しない。なぜかというと、緊急質問というものは、少くとも各党が一致して認めるもの、あるいは、異議がなくして話し合いができたものについて上程するという慣例がありますから、上程することについて、その運営の内容の問題で議論があってきまらないなら、明後日上程という理事会の報告を了承するわけには参らぬ。
○福永(健)委員 それは、明後日話をまとめて上程しようということに了承しておるのです。手放しで明後日ということではなくて、やはり話し合いはしなければならぬ。
○長谷川(四)委員 われわれも初めてきょうこの緊急質問を受け取ったので、いろいろ御意見もあると思いますから、一応党に帰ってよく相談して、あさっての委員会でおきめ願いたいと思います。
○椎熊委員長 それでは、先刻の理事会で両方の質問をあさっての本会議で許すという一応の満場一致のきまり方は、これを認めないということですか。私は一応それは認めて、おいてもらわぬと、将来困るのじゃないかと思います。
○野原委員 私は議事進行で——まずここで話し合いをしてみても話がつかないから、何とかまとまる点だけを委員会でまとめていただいて、まとまらない問題は理事会があるのですから、理事会というものはそのためにあるので、そこで話し合いをすれば解決できると思います。
○椎熊委員長 いかがでしょうか、先刻の理事会では、両党から出ておるこの緊急質問を、明後日両方とも許そうということの一応の決定を見ましたが、いろいろ御意見がありましたから、明後日午前十時半から理事会を開いてこれを再検討いたします。そうして明後日の議院運営委員会において最終的な決定をいたします。その間両党の間で調整ができますならば御努力を願いたい。本日はこの程度でこの問題を終りたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○椎熊委員長 そのように決定いたします。 —————————————
○井上委員 議院の運営の問題に関連して、ちょっと重大なことを一点御相談願いたいと思います。といいますのは、最近新聞等によると、予算委員会において、与野党が互いに相対立の議席を作って、そこで政治的に重要な案件に対するフリー・トーキングをやろうということが具体的に進められておるやに承わりました。われわれが今国会の召集を受けましたのは、御承知の通り三十一年度予算案に関連する重要国政の審議であります。従って政府提出の予算案及びこれに関連する法案等を中心にして、政府の施策及び政府の考え方が妥当かどうかということを、いろいろな角度から検討をして、誤まりない国政を運営さすということが国会にかけられた責任であろう。そのために必要な質疑、討論が連日繰り返されて、深刻かつ慎重な審議が行われますことは、私ども一向問題にすべきことではありません。しかし国会の議席、特に予算委員会というような重要な審議の機関を通して、与党と野党がおのおの議題を出し合ったり、あるいはメンバーをおのおの選んで出し合って、特殊な問題について討論するというがごときは、国政審議の上からはなはだ逸脱する行為なりと私ども考えるのであります。さようなことは院外において、自由民主党と社会党とが、それぞれ重要な問題で討論をされることは、一向差しつかえありませんが、事、国政審議の舞台において、与党の考え方がどうだ、野党の考え方が誤まっているのだというようなことで議論をするということは、はなはだもって——なるほど、新聞の宣伝やラジオの放送にはおもしろいかもしれぬけれども、国民から委託された国政審議の上からは、まったく逸脱した審議ぶりだと考える。いろいろ議事規則、国会法等を調べてみたけれども、何らそういう規定はございません。はなはだもってのほかの考え方が行われておりますから、これは議運の委員長として、一応予算委員長に対して、さような逸脱した予算委員会の運営については、十分御相談の上でおやり下さるようにしていただきませんと、いろいろ今後問題が起ると思います。ただし、予算案の取扱い、あるいは予算案に関連する重要案件について、予算委員会が議論を重ねることは一向差しつかえありませんし、政府に対する必要な点を追及していくことは当然でございますが、国会の運営に対しては十分注意をされたいと思います。
○福永(健)委員 井上さんのおっしゃることも一説であろうと存じます。ただ、しかし、また一面において、世界各国の例を見ても、常に政府ばかり相手にして質問したり、議論したりするというような格好をしておる日本の国会のあり方が最もよろしいかどうかということについては、相当意見の存するところであって、むしろそういったことは、行き方としては、日本の例はまず極端なものの一つのようにもいわれておるわけです。しかし、これはこれとして特長があるのでありますから、そうした方法を変更するということについては、相当研究を要するであろうと思いますが、しかし今予算委員が考えております方法は、あるいは二大政党の対立の状態になったのであるから、この辺で国会運営の新機軸を開いては、ということからの一つの試みのようにも拝見をいたします。従って、井上さんの言われることも、もとより大いに考慮しなければなりませんが、同時に、二大政党対立の状態のもとにおける新機軸というようなことからいって、予算委員会が検討しておりますことについて、にわかに、直ちに今井上さんがおっしゃるような運営委員長から警告を発するというようなこともいかがかと思いますので、これは井上さんの御注意もありますけれども、一つよく運営委員長、予算委員長と慎重に研究を願って、私どもとしては、直ちに今の御説があったからというので、警告的なような行動を委員長がとられることがよろしいかどうかということについては、さらに慎重であってもらいたいと思います。
○椎熊委員長 委員長も、この問題について考慮しないのではなかったのですが、他の委員会の審議の形式、内容等には干渉してはならないのではないかということを私は考えておりました。議長は職権がありますから、全員に対していろいろな命令権がありますが、議長の諮問に答える点では、自分の意見等も申し上げますけれども、現在やっておる問題について、直接私が警告を発する立場にはないと思います。ことに予算委員長と私との間は、所管は違いますけれども、平等の立場にありますから、警告を発する権限はないと私は信じております。ただ予算委員会の審議の状況等を見て、どの人もどの人も、何回も同じ質問をするということは苦々しいことだと考えておりますが、それとても、私は委員会に対する注意あるいは警告を発したことはありません。自分では、能率上いけないことだと考えております。そういう問題すら遠慮しておるのですから、今回、与野党が理事会その他全員が承認してやったことを、委員長としては申し上げられない。それがいたく国会法その他を逸脱した顕著なる事実が発見せられますならば、進んで委員会の皆様方にお諮りして、皆様方の決定に従っての行動なら、私はあえて行動を開始してもよろしい。しかしながら、これは等閑に付してはならぬ問題ですから、十分研究いたします。
○山本(幸)委員 至急研究して下さい。決してあんたから他の委員会に干渉するとかいうことでない。ただ問題は、予算委員会が今立てておる構想は、私ども具体的に知りませんが、たとえば健康保険の問題とか、教科書の問題とか、一つの法律に関連するような、あるいは予算に直接関連するようなテーマを出してやられる場合と——今井上さんの言われたような、そういうことでなしに、単なる政治論をやるということは、やはり国会法上からいっても、あまり好ましくないと思う。そういうことをよく御調査願って至急御検討願いたい。
○椎熊委員長 わかりました。ただいまの井上さんの御注意につきましては、なお慎重に調査して検討いたします。
○池田(禎)委員 各委員会のことについて、議運委員長の資格において干渉したりすることは、平等の立場においてできないと言うが、国会の運営上から見て、逸脱しておるということがあるなら、どこで取り扱うのですか。
○椎熊委員長 議長が、こういうことはどうだろうと諮問されれば、ここで検討する。
○池田(禎)委員 議長が諮問上ない場合、そういう事実がありとわれわれが認定した場合に、こういうことはどうだろうと言うことは自由だろうと思う。
○椎熊委員長 建言してもいいわけです。
○池田(禎)委員 われわれから議長に、こういうことはどうだろうと言うことは差しつかえない。その意味で議長に御相談願いたい。全体として放送討論会的なものを国会の中に持ち込むということは、それこそ審議を……。
○椎熊委員長 私としても、放送討論会式のものでなくして、予算案に関連しての政治論が多過ぎるから、それをまとめて一日か二日日をとって、予算案に関連する政治的見解の表明をやる……。
○山本(幸)委員 何だって予算案に関連する。あそこで再軍備の議論をしようと、李承晩ラインの議論をしようと、何でも予算に関係してくる。そういう抽象的な、予算案に関連するということでなしに、それはウェートが政治論に大多数かかっておる。あなたは名委員長だから、よく研究して下さい。
○椎熊委員長 予算委員会がそれをきめるに至った経路は聞いたのですが、党に持ち帰って、党の承認を得て決定したということを聞いております。
○野原委員 これは新しい委員会の運営で、いまだかつて例のない運び方だろうと思います。こうなると、やはり議運の委員会等で問題にする価値がある。だから、これは議長にお尋ねしたかったくらいですが、そういうことはやめて、委員長に井上さんから質問があったのですから、その点について慎重に考えてもらいたい。
○椎熊委員長 これは事、国会の基本的運営上重大な問題で、ございますから、事務当局等にも依頼して、いろいろ資料も集めてもらいますし、いずれ適当な機会に御相談申し上げて善処したいと思います。 —————————————
○椎熊委員長 次に、庶務小委員長、院内の警察及び秩序に関する小委員長から御報告がございます。案の性質上、院内の警察及び秩序に関する小委員長から御報告を願います。
○荒舩委員 去る十日に、議院運営委員会院内の警察及び秩序に関する小委員会を開会いたしました。もちろん初顔合せのことでありますので、小委員長であります私から、各委員に対しまして、何かお気づきの点をという発言をいたしましたところ、自由民主党の松岡委員から、総評等の春季攻勢の波状が押し寄せてくるものと想像されるが、国会の周辺にデモ隊等が出入り、あるいは立ち入りするような場合が起ったとき、万全の処置を講ずべきであるという御意見が述べられました。これに対しまして、日本社会党の渡辺委員から、周辺のことは小委員会できめることではない。議事堂構外のことは治安当局にまかせるべきであるというような発言があり、さらに松岡委員から、議院内部の秩序を保つためには、周辺も問題となることは当然であり、周辺のことも考えなければならないというような意見が述べられまして、この問題をめぐって、与党、野党の委員から熱心な論議が展開されたのであります。なお、与党側の委員の御意見は、議事堂周辺、いわゆる国会センター内においては、議員の国政審議権を有形無形に阻害するがごとき行為は許すべきでないというような強い御意見がございました。野党側の委員からは、何らかの事態の発生を想像して、事前に労働運動を弾圧するような措置を講ずるということは、いまだかってないことであり、承服し得ないという御意見がありまして、両者が対立いたしたのでございます。そこで小委員長たる私は、双方の意見をそのまま本日の議院運営委員会に御報告を申し上げる次第でございます。 なお小委員会におきましては、議事堂構内において何らかの緊急事態が発生し、小委員会を開会して御審議を願う余地のないときには、小委員長に適宜の処置をおまかせ願いたいということを申し上げましたところ、与野党とも、これに対しましては御賛成でありましたので、もしそういうような事態が起りましたときには、適宜の処置をとる。なお議長、委員長ともよく御相談をいたしまして、急速な適宜な処置をとりたいと考えておる次第でございます。また議院の内部との関係において、周辺に何らかの事態が発生して、小委員会を開くことができないような緊急な場合におきましては、議長に臨機応変の処置をおまかせしょう。こういう二つの点で意見が一致いたしましたので、これをあわせて御報告申し上げる次第でございます。
○野原委員 小委員長にお尋ねしたいのですが、そういう問題が起きた場合、適宜の処置をあなたにまかせるということになったというのだから、私は、その点について質問したいのです。警察秩序委員会というものは、これは何という名前がついておりますか。院内の警察及び秩序に関する小委員会でしょう。これが正確な名前だろうと思います。院内外の警察小委員会ということにはなっていない。ですから、周辺の問題は、わが党の渡辺君が主張したという報告がありましたように、治安当局にまかしたらいい。私どもは、この院内の警察秩序については十分な関心を持っており、決してあなた一人を苦境に立たせるようなことはしたくないと思うので申し上げますが周辺は、はっきり治安当局にまかせたらいい。議院運営委員会に関する限りは、明確に院内とする。そういう点を明確にした上で、小委員長に適宜の処置をとることをまかせたい。それをはっきりさせない限り、院内外ということになると、どこで線を引くのかということで明確を欠きますから、院外は治安当局、院内はあなたの方の所管、これははっきりしておることでありますが、念のために申し上げておきたいと思います。
○荒舩委員 ちょっと誤解があります。野原君は耳が悪いようですから、もう一ぺん申し上げます。小委員会で、小委員長におまかせ願ったということは、これはよくお聞き取りを願いたいと思いますが、議事堂構内において何らかの緊急事態が発生をいたしまして、小委員会を開くに至らないような緊急な場合には、小委員長にその処置をおまかせするということがきまったのでございまして、何も構内以外のところで、私がどうしようとか、こうしようとかいうような問題はないのでございます。どうぞお聞き違いのないように願います。
○福永(健)委員 なお、小委員長は非常に微妙な表現があったと思うのですが、確かに院内外というようなことは、言葉の上では区別できますが、実際上は、すれすれのところがあるわけです。また必ずしも院内のことだけでなくても、近接したというか、付設した場所における行動が、直ちに院内に影響を及ぼすということについては、これは単に形式的に内、外ということだけでは、簡単に処理できない問題等もあろうと思うのです。今もそういう点については、必ずしも明確になっていないようなふうに表現をされたのですが、なおこの上とも小委員会をお開きいただいて、万全を期していただきたい。御報告はもとより了承いたしますが、この点をお願い申し上げておきたいと思います。
○荒舩委員 ただいま福永さんからお話がありまして、その問題については非常に長時間にわたりまして、小委員会というものは、構内、いわゆる衆議院の建物内、あるいはさくの中だけの秩序を取り締るべきだというような御意見もあったのでございます。与党側といたしましては、そういうような場合が起ったら、たとえば会館からこちらの方に登院するときに、非常な大きなスクラムを組んだデモ隊がおるとかすわり込みがいて、なかなか容易に登院ができないというような場合が発生したときには、これは構外ではあるけれども、それらに対して関心を持たざるを得ないというような場合につきまして、議論があったのでありますが結局、有形無形の阻害される被害をこうむるというような場合においては、よく議長に報告をいたしまして、議長に急速な臨機応変の処置をとってもらいたい。こういう意見でその点はきまったわけでございます。
○野原委員 福永さんの言うことはよくわかるんです。常識からいっても、近接、付設というような場合は、影響があるでしょう。その点はわかりますけれども、しかしその常識を広げると、たとえば平河町あたりまで近接だというようなことになってもいかぬから、あなたの言うように、そういう疑義のある個所は、小委員会で明確にして各党から出ておるのですから、、私ども小委員会の案に従いましょう。一般的にどうこう言。ても始まりませんから、そのようにお願いします。
○椎熊委員長 ちょっと私から質問したいのですが、旧来大きなデモ行進のようなものが国会の周辺を何万人という人が通ったことがあって、私どもこういう立場でないとき、単なる理事の立場にあったとき、この裏の通り、永田町のこの道路、国会を取りまくこの道路のデモ行進を禁止するということをきめて、それが治安当局によって実施されたことがあります。国会の所有地内国の所有地内のすわり込みなどを計さないということをきめたこともありますが、今回の小委員会では、そういうことまでの取りきめはなかったのでございますか。
○荒舩委員 そういう前例がありまして、国会センター内で、そういう今の要員長の言われるような問題がありまして、取り締った場合がございます。別例はあります。従って、そういう問題についても審議はいたしました。審議はいたしましたが、結論としては、さっき御報告申し上げた通り、結論を得ません。結論を得ませんが、そういり場合においては、一つ議長において適宜の処置をとってもらう。こういうことで、それは小委員会としての権限範囲ではなかろう、こういうことでごごいました。
○椎熊委員長 それらに対する議長の適宜の処置は、全会一致で認められたということですか。
○荒舩委員 全会一致認められました。
○椎熊委員長 その他御発言はありませんか。——そうすると、今の院内の警察及び秩序に関する小委員長の報告は、これを了承するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○椎熊委員長 さよう決定いたしました。よって当癒する労働攻勢等に対する国会センター内のできことは、一切適宜の処置は議長に一任されたことになりました。さよう御承知を願います。 —————————————
○椎熊委員長 次に、庶務小委員長の報告がございます。
○長谷川(四)委員 来年度における議員宿舎の建築計画につきまして、庶務小委員会の決定いたしました案を御報告いたします。三十一年度の予算において、議員宿舎の建築予算が計上されましたので、その具体的な建築計画につきまして、庶務小委員会につきまして、いろいろと案を練っておったのでございますが、比較検討をした結果、お手元に差し上げてあります青写真にありますように、現在の九段の議員宿舎の構内に、適当な土地がございますので、この中に二十四戸のアパート式宿舎を建築することになりました。その各室の間取りは、一応左上にあるように八畳、四畳半の二間で、台所、浴室、便所がつく程度でございます。この案でいきますと、従来の宿舎と同様の作り方をしておると、廊下というものに非常に多く取られておる。この廊下をもっと有効に使う方法はないか、こういうことでいろいろやってみた結果、今のように廊下を広くやるよりも、かえって予算上安く上ります。そうして、部屋数も従来よりもっと高能率に使えていく。こういうわけで、この案を認めたのであります。そこでお断わり申しておかねばならぬのは、電話は九段の交換台に入りますが、光熱水料等は一切自己負担でございます。これを一つ間違わないでお願いしたい。そういうようにして、アパート式二十四戸のほかに、従来と同様の八畳、三畳の部屋をやはり九段に六室つけたりします。これで部屋の数はちょうど三十人分となるわけでありますが、これで予算がもし幾分でも余った場合には、さらに赤坂の宿舎に木造建を四宝か大室増築したい。こういうような考え方でございます。宿舎の要望を満たさねばならないというのは、皆さん万御承知の通りでございまして、このたびのこの計画は、本年度の予算にマッチするように計画を立てたっもりでございます。 なお、新しくできますアパート式宿舎の料金は、他の宿舎料の新年度における値上げにも関連をいたしまして、別に庶務小委員会であとで検討してみたいと考えております。ですから、宿舎の料金を当然もう少し値上げをしてもらわなければならない。こういうことになりますので、あらかじめ御了承願いたいと思います。
○椎熊委員長 ただいまの庶務小委員長の報告に対して、御発言はありませんか。
○井上委員 ただいま庶務小委員長から、新しくできます部屋の図面をいただいたが、御説明によると、従来のものは、廊下を取っておるので、部屋数は少なかったけれども、結果においては、新しい計画の方が安上りだと、こういう御説明だが、従来の議員宿舎として、御存じの赤坂、九段等にございますのに比較いたしますと、一番ぜいたくなようであります。四畳半に八畳、それに台所、浴室がついておるというこの間取りは、まことにりっぱな間取りでございまして、非常にけっこうと思いますが、ただ全体の人々が、依然として会館のあの狭い部屋で寝ておる。また不便な地域から通っておることを考えますと、一体こういうぜいたくな建物でないといかぬのかという問題です。上を見れば切りがありませんが、大体八畳に四畳半くらいの二部屋がありますれば、がまんしていただくということの方が、一般国民の感情の上からも妥当でないかと考えます。そういうことから、できれば、もう一度設計をやり直して、八畳と四畳半二部屋をずっと並べていったら、もっと部屋数がよけい取れやせんかという気が上ます。
○長谷川(四)委員 お答え申し上げます。井上さんのようなお話は庶務小委員会において十分尽されまして、この青写真を作りかえること六たびでございます。そうして、やっとその案にきまったわけであまりす。その値段の安い理由は、一むね三階建でありまして、今までのような大きな廊下は全部なくなる。そういう点において、費用は少くなる。ですから、そういうふうな部屋を作っても、価額はほとんど違っておりません。
○井上委員 今までの建て方と同じに建てろというのでなしに、八畳に四畳半あれば、議員の臨時的宿舎としては、がまんしてもらわねはならぬことじゃないか。こういう考え方からいって、これを並べていっても変らぬのだという、そんなばかな設計があるべきものじゃない。
○長谷川(四)委員 人件費その他…
○椎熊委員長 詳細な説明をしなければわかりにくい。
○長谷川(四)委員 大きな青写真の一番最初のを持ってきて下さい。
○椎熊委員長 いろいろ御意見もありましょうから、これは最終案でないといたしまして、さらに小委員会で御検討願って、全員に御理解できるような説明をしていただきたい。
○池田(禎)委員 ただいま庶務小委員長の説明に抜けておるのがあります。この際私から申し上げて明らかにしておきたい。庶務小委員会において、衆議院の事務局に命じて、衆参両院議員の退職金の規定を二回にわたって検討いたして参りました。その結果、それぞれ党に持ち帰って、さらにその成果を庶務小委員会に持ち寄ろうということになって別れておった。しかるところ、本日の新聞を見ると、昨日自由民主党の方では、退職金制度の検討は中止する。しかも、きのうはそれで各社の方々が社会党に押しかけて参った。この案を作ったのは社会党である。われわれの方は何ら求めておらない。社会党がやかましく言うから出したものである。こういうことで、実は、対策委員長初めみんなおって、そういうことであるか、われわれの代議士会の報告や、院内役員会の報告は、いずれも異なるということでありましたので、それはとんでもない、これは第二国会以来幾たびか審議されたのみならず、かっての帝国憲法時代の貴族院議員で、まことに陋巷に暮して、その日の生活に困っておる人もある。あの人々に対しても、何らかの形で救う道はないか。ことに保守党の万は、連日のように押しかけられて困っておる。こういう話で、しばしば私どものところに参られまして、どういうふうにするかという根本的検討を、庶務小委員会にゆだねてやるんだという話があって、庶務小としては取り上げた。こういうことで提議されたから、放任できない、どういう形において作るか、作らないか。作ればいかなるものにするかという検討をしようとした。しかるところ、自由民主党の方では、自分の万ではやらないとおきめになった。党でおきめになることで、何とも仕方ないと思いますが、付託された庶務小にとっては迷惑千万で、しかも、社会党が作ったもので、自分の方では何も欲していないけれども、社会党がこういうことをやかましく言うというようなお話しがあるに至っては、まことに社会党としては迷惑千万なことでありまして、私どもの方は、それぞれ党議にかけて、成果というものは庶務小委員会に出そうとしておりましたけれども、こういう状態でありますとするならば、社会党はこういう問題に関する限り、将来といえども提議に応じないということを明らかにいたしておきます。しかも、庶務小委員会に付託されたときの根拠並びに経過というものは、全般として検討しようということから出されたものであるということを了承しておる。そういう経過であるにかかわらず、一方的にそういうふうなことが表現されるということは、社会党にとりましては、まことに遺憾しごくのことでありまして、私は庶務小委員長に、この席において、将来こういうものを取り扱うについて、社会党としては、残念ながら応じかねるということを、この公式の会合において通告しておく次第であります。
○長谷川(四)委員 お答えいたします。前提として申し上げたいことは、党議にかけるとかいう問題に入っておりません。御承知のように、この問題は今日初めて問題になったのではありません。昭和二十七年にこれが問題となって、いろいろな議論があったが、参議院との調整がとれなくて、そのままになっておったものであります。従って御承知のように、かっての貴族院議員さんという方々が、いつも五、六人私のところに参りまして、あれはどうなっておるか、何とかしてくれ、おれらもこのような状態でおるんだという、まことに申しわけないけれども、姿を見せて私たちのところへ嘆願をするわけであります。なお、どの党を問わず、それくらいのことは当然すべきではないかというような御意見がたくさん出ております。そういう出ておりますものを、もしそれが議題となるとか、あるいはそれをどうだと言われたときに、私たちの立場として困りますので、一応庶務小を開いて——先日開いたのは、昭和二十八年度の案を一応出しまして、そういう案も出ておったのだが、というようなことで、御要求があれば、この点についてはどうしたものかということを、一応お諮り申し上げたわけであります。当時お諮り申し上げると、まだまだそういう時代ではない。現在の経済状態というものを考えてみるのに、そこまでやるということは、行き過ぎではないかという御意見もあったわけであります。いずれにいたしましても、あとでゆっくりこういう問題は考えてもらって、社会全般の人にもごもっともだといわれるような案でなければならないから、十分御検討の上、お互いが持ち帰って一人一人考えてみょうではないかということで、小委員会は別れたわけであります。まだ議題になって、それをやるとかやらないとかいう問題ではないのでございます。党へ持ち込んで、党でそれを党議としてかけるという問題には、私らの方の案はできておらない。現に今度われわれがやらんとするならば、昭和三十一年度を迎えたならば、三十一年度の案として出すべきもので、昭和二十八年度にこういう案があったということを、例として申し上げただけでありまして、私たちは、これを出さなければならないと申し上げたわけではない。けれども、お互いがそういうことを考えてやっていただきたいのだということを、私は申し上げただけでございます。ですから、ただいま池田委員のお話しの通り、別に党議にこれをかけるという段階に入っておりませんから、私は何ら党へは報告申し上げた覚えはございません。
○池田(禎)委員 長谷川君の話したことは、私も庶務小委員で列席して審議した一人でありますから、あなたの言ったことは、一言も間違いはないことを認めます。しかしながら、自由民主党は党議をもって御発表なさった。私はその結果を申し上げた。しかも、自分の欲するところにあらずといえども、社会党が盛んに提唱するので——小委員会にかけたけれども、認められないということに対し、私は社会党の見解を表明したのであります。
○長谷川(四)委員 社会党が言ったとか、委員長が言ったとかいう問題ではないのでありまして、先ほど申し上げた通りでありますから、だれが言ったという問題ではないのであります。われわれ庶務小委員会の役柄として扱っておる以上は、いつでもそれが議論になったときには、それだけのものを持っていなければならぬから、一応御検討を願っておこうではないかということで、私は出したわけであります。まだ党議にかける段階に入っておりません。
○松岡(松)委員 今、わが党が党議をもってそれを否決したいというお言葉でありましたが、それは事実と相違しております。
○池田(禎)委員 総務会で発表なさった。
○椎熊委員長 やはり真相を御理解願っておいた方がいいと思いますから、申し上げますが、きのう自由民主党の総務会から、私、出席を要求されて参りましたところ、いつものような多人数ではありませんでした。しかしながら総務会たることには間違いない。そこで新聞を見ると、庶務小委員会というものが、議員の退職金その他について研究中だということだが、これは一体党に相談してやったか、こういう質問がありました。そこで、これは党に相談したことも何もないのだが、国会法第三十六条の規定にあって、これが完備してない。それが長谷川君先刻来お話しの通り、数年来から懸案になって、他の規定によってとなっておるんだから、他の規定というものを整備する責任はある。それを前々からやっておるのだ、そういういきさつを説明しました。ところが総務会多数の意見は、今日の社会情勢からいって、こういうことを実施することは時宜を得てないと思うから、わが党としては、これ以上この問題を審議を進めていくことには反対だということに総務会は決定して、総務会の副会長たる南条氏から、平河クラブに報告されました。その際、平河クラブからの質問があって、一体そういう退職金とかなんとかいう法的根拠があるのか、私は根拠があると言った。何条にあるかというので、国会法三十六条を朗読して、三十六条の明文には「議員は、別に定めるところにより、退職金を受けることができる」こういう規定がある。これは明らかな規定であります。その「別に定めるところ」が、参議院と衆議院との間に意見の相違等もあって、今日まで定められていないわけです。従って国会法を完備するの責任を持っておる議運としては、これを調査研究していくということは、私は何人にもはばかるところがない問題だと思いますけれども、党は、党の考え方として、今日これを問題とすることは時宜を得たことではないという決定だということですかと、私は党のそういう主張を承わって帰った。それが党議であるかどうかということになると、私は、総務会というものは相当党としては重視されるから、一応の決定だということだけは認めざるを得ないと思います。池田(禎)委員 私は、自由民主党がおきめになったことについて、とやかく言う権利はありません。それぞれ独立した政党が、機関を経ておきめになったものをとやかく言いません。ただ本委員会では、庶務小委員会において調査立案をせしめておるさなかに、そういうことがあった。私が述べておることは、社会党が提議したからやっておったのであるということで、これに対する社会党の立場を表明すれば私は足りると思う。他のことについて、よろしい、悪いというような意見は決して申し上げません。決して社会党が提唱したものにあらずということと、もう一つは、庶務小委員会において、将来この問題は、遺憾ながら社会党としては取り上げるということに応じがたいということです。
○野原委員 私は社会党の庶務小委員として申し上げたいが、私は、議運の委員長が少しこの問題の取扱いについて責任かあると思う。はっきり零し上げますが、総務会が反対をされたということは、池田君が言うように御自由です。どのような決議をされようと、かまわぬと思いますけれども、いやしくも議運の委員長は、庶務小委員会についての責任はあるはずです。庶務小委員会に今かかっておって、庶務小委員会では検討中で、何ら意思決定も上ていない。そういうさなかに、あなたが与党出身の委員長でありながら——与党の総務会でそういう決定をなされたわけですから、とやかく申し上げませんけれども、庶務小委員会にかかっておるのであるから、民主自由党の態度表明は上ばらく待つべきであって、庶務小委員会で、党はこういう考え方を持っておる、社会党に対しては、党の見解はこういうことだということで、新聞発表されるならば了解できますけれども、昨日の新聞発表は、そういうことになってない。どなたが言われたのか知りませんが、来られる新聞記者諸君が全部、社会党が非常に熱意を持って退職金をやかましく言うからここまで来たんだ、こういうことまでつけ加えて発表されたという報告を聞くに至っては、心外千万です。だから委員長のこれに対する御所見を伺いたい。どういうことを言われたか。
○椎熊委員長 私の所見を申し上げます。私は国会法は完備すべきだ、不完備なんだから完備すべきである。いつかは完備せざるを得ない。この問題は、このまま完備しなければ死文に終る。そういうことがいいか悪いかということは、おのずから結論が出てくると思う。私の見解は、国会法は完備しておく万がいいという見解です。私が昨日の総務会に呼はれて聞かれたのは、一体こういうことを審議しておるかどうか、審議しておる、党は、そういうことを審議してもらいたくないと言う。私は、党の役員でも何でもありません。一党員にすぎない。抗弁するの立場にございません。さようでございますかと、党議を順奉して帰る以外にございませんが、しかしながら、運営委員会として三十六条を完備せしめるかどうかということについて、私の見解を聞かれるならば、この法は、このままで死文に終らしておいてはならぬ、いかなる取りきめをするにしても、「別に定めるところ」というものを、定めざるを得ないものであると私は思っております。
○野原委員 私が言っておるのは、そういうことを聞いておるのではない。庶務小委員会にかかっておる、長谷川石が小委員長であるから、こういうここにきまった、庶務小委員会ではそういう審議をしておるけれども、自由民主党の総務会の決定もあるから、十分考えなくてはならぬじゃないかという一つの筋というものがあるはずです。抜き打ち的に……。
○椎熊委員長 総務会の審議の内容ならいろいろあります。
○野原委員 私は、もっと言いたいことがあるけれども、これ以上は申し上げません。
○荒舩委員 私は、庶務小委員でないからわかりませんが、この問題は、まだそんなに赤目をつって議論をするような問題でなく、もう少しよく検討をしてもらって、社会党さんといえども、どうも今断定するような御発言があったようだが、少しお待ちが願いたいと思う。こういう問題は、何党でどうだとか、与党だからどうだ、野党だからどうだという問題でないと思いますので、一つ池田さんにお願いをいたしますが。もう少し研究を十分して、断定的な御発言を願いたいと思います。
○池田(禎)委員 私の方から希望することは、自由民主党の態度の御決定の上において、あらためて私の方としては、党に諮った上で、審議に応ずるかどうかということを申し上げます。
○椎熊委員長 この問題はこの程度にしておきます。 —————————————
○椎熊委員長 人事の問題がございます。簡単な問題ですからおきめ願いたいと思います。事務総長から説明願います。
○鈴木事務総長 人事の問題でお願いいたそうと思いますのは、参事任用に関するものでございます。ただいまお手元に履歴書を出してございますが、そのうち斉藤君はただいま国会図書館におりまして、これは共済組合の事務を専門にやってもらうために、こちらに参事として来てもらおうというものでございます。なお、芦田、進藤、福水、長崎の四君は、第一回国家公務員試験をパスしておる者でありまして昭和二十四年以来委員部におり、いずれも現在は係長といたしまして、委員会の運営に携わっておるものであります。優秀な者で、もうとうに参事になるべきでありましたが、定員の関係で今日までおくれておったものでありますから、この際御承認いただきたとい思います。
○椎熊委員長 ただいま事務総長の説明通り、承認するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○椎熊委員長 御異議なしと認め、承認することに決定いたします。 —————————————
○椎熊委員長 それでは、本日の本会議は三時十分でよろしゅうございますか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○椎熊委員長 それではさようにいたします。 次回の本会議は明後十六日、運営委員会は、理事会を午前十時半、十一時より運営委員会を開き、定刻より本会議を開くことに決定いたします。 本日はこれをもって散会いたします。 午後二時五十分散会